帰って来たガンマン
Un fiume di dollari |
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エルマンノ・ドナティ
ルイジ・カルペンティエリ
ディノ・デ・ラウレンティス(製)
マリオ・ピエロッティ(脚) |
トーマス・ハンター |
ヘンリー・シルヴァ |
ダン・デュリエ |
ナンド・ガツォーロ |
ニコレッタ・マキャヴェリ |
ジアンナ・セラ |
ロリス・ロディ |
ジェフリー・コペルソン |
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★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
3 |
3 |
3 |
2 |
3 |
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南北戦争終了間際に南軍の軍資金を強奪したジェリー(ハンター)とケン(ガツォーロ)という二人の男がいた。追い詰められた彼らはクジ引きでどちらかが囮になることを決め、ジェリーが囮となり騎兵隊に捕まった。数年後、刑期を終えたジェリーが故郷に帰ったとき、家族の面倒を看るという約束を無視したケンは暴虐の限りを尽くして町の支配者となっており、更にジェリーの妻も殺してしまったことを知った。怒りに燃えるジェリーはケンに詰め寄るが、ケンの放った殺し屋により重傷を負わされてしまう。そんなジェリーを助けたのはゲッツ(デュリエ)と言う男。訳ありと見られるゲッツの話に乗り、復讐を練るジェリーだったが…
1960年代中盤から始まったマカロニウエスタンの大きな特徴の一つは、主人公が決して正義ではなく、自分の野望のためにはどんな犠牲も厭わないというモラルハザードさがあるが、これを演出しやすいのが復讐物語というもの。
だから結構このタイプの作品はマカロニには多いのだが、本作は一風変わった印象を受ける。
簡単に言ってしまえば「マカロニらしくない」。なんか昔からの伝統的な西部劇をマカロニ的演出で作ってみました。といった感じ。
その分ちょっと中途半端な感じになってしまい、主人公が弾け足りない気分にさせられる。せっかく復讐のお膳立てができているんだから、立ちふさがるやつは皆殺しにして血の海の中で一対一の決闘を演じるとか、その辺のマカロニらしさってのが薄いか?ちょっと不完全燃焼と言った感じ。いつの間にか主人公、いい人になってしまうし。
でも音楽は良いなあ。なんかモリコーネっぽい…と思ったら本当にモリコーネだった。スタッフロールの名前が違うから分からなかった。 |
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