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リチャード・ロンクレイン
Richard Loncraine

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鑑賞本数 合計点 平均点
書籍
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006 ファイヤーウォール 監督
2005
2004 ウィンブルドン 監督
2003 美しきイタリア、私の家 監督
2002 チャーチル/大英帝国の嵐 監督
2001
バンド・オブ・ブラザース
<A> <楽> 監督
wiki
2000
1999
1998
1997
1996
1995 リチャード三世 監督・脚本
1994
1993
1992
1991
1990
1989 デッドライン/おまえを渡さない 監督・脚本
1988
1987
1986
1985
1984
1983 ストップ・ザ・売春天国 監督
1982 スティング/ブリムストン&トリークル 監督
1981
1980
1979
1978
1977
1976 ジュリア・幽霊と遊ぶ女 監督
1975
1974
1973
1972
1971
1970
1969
1968
1967
1966
1965
1964
1963
1962
1961
1960
1959
1958
1957
1956
1955
1954
1953
1952
1951
1950
1949
1948
1947
1946 10'20 チェルナトムで誕生

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タイトル

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物語 人物 演出 設定 思い入れ

 

ファイヤーウォール 2006

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ジョー・フォート(脚)
ハリソン・フォード
ポール・ベタニー
ヴァージニア・マドセン
メアリー・リン・ライスカブ
ロバート・パトリック
ロバート・フォスター
アラン・アーキン
カーリー・シュローダー
ジミー・ベネット
マシュー・カリー・ホームズ
デヴィッド・ルイス
ケット・タートン
ヴィンス・ヴィーラフ
ヴィンセント・ゲイル
ケン・トレンブレット
エリック・キーンリーサイド
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 大手銀行のコンピュータセキュリティ専門家であるジャック・スタンフィールド(フォード)は、ある日ビル・コックス(ベタニー)という男の訪問を受ける。家族を人質にとったというビルはジャックに自ら構築した銀行のセキュリティを破る手伝いを強要する。だが銀行は合併準備により通常の方法ではそれが不可能であることを知る…
 アクションスターとして遅咲きのデビューを果たしたハリソン・フォードは、その後様々なジャンルへと演技の幅を広げていった。ただ、
存在感が半端無いので、何をやってもヒーローっぽくなってしまうという問題もあり
 本作はまさしくその典型的な作品といえる。本作でのフォードの立ち位置はホワイトカラーの頭脳労働者で、荒事を好まないセキュリティシステムの専門家というもの。どっちかというと気も弱いキャラとして設定はされているのだが、やっぱりフォードはヒーローだった。
 確かに肉体的な意味ではアクションは控えめではあるが、肉体を使わない分、会話と、いかにして相手を出し抜くかという部分でヒーロー性を遺憾なく発揮している。
 だが、それが問題。本作のプロットを崩してしまってる。本作では主人公は冴えない普通のおっさんだから頭脳戦が映えるのであり、それがフォードだったら、観ている側は妙な意味で安心してしまって、「どうせなんとかなる」と思えてしまうのが残念な所。なんだかんだ言ってもメリハリを利かせるために肉体的なアクションも配置してあるので、ますますフォードの土俵で相撲とってるとしか思えなくなってしまう。ここは、やっぱりプログラムについては天才的だが、日常生活では普通以下のおっさんがいろんな失敗をして、本気で泣きわめきながらもなんとか活路を見出すような物語にしたほうが作品の質としては上がっただろう。
 リアリティって意味で言うなら、本作の強盗団にもちょっと問題はある。こういう場合は、プログラマーに進んで協力させるように持って行くことが重要で、暴力と脅しでいうことを聞かせようとしたら、余計面倒くさくなる。事実そのため、誰か一人を四六時中ビルのところにくっつけておかないといけないし、その隙を狙われて自分たちのことを知らされる可能性は常にある訳だし。

 …と、色々書いてみたが、そもそもフォードが主役で、こういう物語構成にしなければ本作は世に出なかったんだろうな。なんだかんだ言っても、“こう作らざるをえなかった作品”なんだろう。

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