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室賀厚

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鑑賞本数 合計点 平均点
書籍
_(書籍)
2009
2008
2007 キャプテン 監督・脚本
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992 スウィート・スキャンダル 激射!!ソープランド講座 監督・撮影
1991 ブローバック2 夕陽のギャングたち 監督
サニー・ゲッツ・ブルー 追撃のキーウェスト 撮影
1990 ブローバック 真夜中のギャングたち 監督
ギャッツビー ぼくらはこの夏ネクタイをする! 製作
1989
1988
1987
1986
1985
1984
1983
1982
1981
1980
1979
1978
1977
1976
1975
1974
1973
1972
1971
1970
1969
1968
1967
1966
1965
1964 5'18 大阪で誕生

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キャプテン 2007

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室賀厚(脚)
布施紀行
小川拓哉
中西健
岩田さゆり
小林麻央
菅田俊
河野朝哉
永井浩介
宮崎美子
筧利夫
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
キャプテン <A> <楽>
ちばあきお (検索) <A> <楽>
 野球の名門青葉学院から墨谷第二中学に転校してきた谷口タカオ( 布施紀行)は早速野球部に入るが、青葉学院出身ということだけでいきなりキャプテンにされてしまう。実は球拾い程度の経験しかない谷口だったが、それを言い出すことも出来ず、最初の試合で下手くそなことがばれてしまう…
 70年代の野球マンガの金字塔、ちばあきおの「キャプテン」。そしてこれに続く「プレイボール」。これを初めて読んだのは小学生の時で、中学に入ったら絶対野球部に入るんだ。とか思わせてくれたものだ
(結局全く違う部活に入ってしまったのだが)
 このマンガの面白いところは、基本的に野球の上手い人間があんまり出てこないこと。みんな下手だが、やる気と根性だけはあって、過酷な練習を経て強くなっていく。これ、結構燃える設定でもある。泥臭いし、決してかっこうよいわけでもないけど、どろどろになるまで練習を繰り返し、ぼろぼろになって勝利する。その渋さが子供心にとても格好良く映ったものだ。その後でアニメにもなったし、私の子供時代を思い出させてくれる懐かしい作品だ。
 しかし、それが新世紀になって実写映画になると聞いて、「まさか」と言う思いにさせられたもんだ。
 だって前年には、超人プレー当たり前。スマートで、一切泥臭さのない、本作の対極のような『テニスの王子様』(2006)が実写映画化され、そこそこ受けてた時代。そこでまさか「キャプテン」が…
 そしてそれが本当だったのが一番のギャグだった。一瞬劇場に行こうと思ったくらいだから、一応私の中にもまだ「キャプテン」に対する強い思いがあったんだろうな。でもいかなかったけど。

 それでテレビ放映されたので録画して観てみた。
 …うん。間違いなくこれは「キャプテン」だ。他にどうも言いようがない。原作をもの凄く素直に映画化してくれてる。
 それはありがたい。下手にいじくられるよりもこの方が懐かしいってもんだ。
 そうは思ったのだが、でもやっぱり観終えると、とても物足りない気分になった。もの凄く素直な映画化なのだが、逆に素直すぎて、なんで今になってこれを映画化したのかがよく分からないくらい。
 それに新世紀に作られただけあって、画面の綺麗さが、逆にそぐわないという気もしないでもない。そのまま映画化するにしても、もっと泥臭く、汗臭さが伝わってくるような作りだったらなあ。
 総じて言えば、やっぱり30年前に作られておく素材だったんじゃないかと、そのように思えてくる。

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