| 青幻記 遠い日の母は美しく 1973 |
1973キネマ旬報日本映画第3位
1973毎日映画コンクール女優演技賞(賀来敦子)、音楽賞 |
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成島東一郎
平岩弓枝
伊藤昌輝(脚) |
| 田村高広 |
| 賀来敦子 |
| 山岡久乃 |
| 戸浦六宏 |
| 小松方正 |
| 藤原釜足 |
| 原泉 |
| 浜村純 |
| 殿山泰司 |
| 三戸部スエ |
| 田中筆子 |
| 新井康弘 |
| 伊藤雄之助 |
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| ★★★ |
| 物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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3 |
5 |
2 |
3 |
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かつて沖永良部島で母さわ(賀来敦子)と祖母の三人で暮らしていた稔(田村高広)。島を離れて随分経つが、30年ぶりに故郷へと帰ってきた。もういない母の話を祖母の家に住む老人(藤原釜足)から聞く稔だが、彼の脳裏には若く美しい母の面影が色鮮やかに甦ってくる…
ヴェテラン撮影監督で、松竹ヌーヴェル・ヴァーグをを支え続けた成島東一郎の初監督作品。
撮影監督出身と言うだけあって、こだわりにこだわったカメラがとにかく凄い作品で、特に南国の真っ青な風景が目に染みいるような見事な美しさをもつ作品。鮮烈な青さから連想される過去の風景が、タイトル通り青い幻のように映し出されていく。
過去の記憶というのは誰しも曖昧なもので、どれほどつらく苦しいものであっても、その中で楽しかった思い出だけがピックアップされて残されていく。結果的にその「良き思い出」を延々と映し出すこととなり、物語としてはかなり単調。時折出てくる現代の描写も余計なものに思えてしまう。
物語性もかなり低く、話を通して「何故母は私を抱いてくれなかったのか?」が物語のキー・ワードとなるのだが、それは要するに母が病気だから。というだけだった。それで良いんだろうか?哲学的な意味がありそうでなさそうで…ヌーヴェル・ヴァーグの殻がくっついたままだったんだな。
結果として「幻想的な美しい映画」とは言えるが、それ以上のものを求める作品ではないと言うことかな?もうちょっと説明と、理性的な行動をするキャラがいたならば、話も締まったものになった気がするんだが、それは求めすぎという奴なのだろうか?
幻想的な映像が評判となる。外国映画系劇場で公開されたのが話題となる。 |