NARUTO-ナルト- 大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!! 2004 |
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隅沢克之(脚)
竹内順子
杉山紀彰
中村千絵
井上和彦
甲斐田裕子
磯部勉
鈴置洋孝
唐沢潤
金子はりい
西川幾雄
高瀬右光
大塚周夫
石塚英彦
美山加恋 |
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★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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シリーズ第1作 |
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木の葉の里で任務を果たしつつ忍術修行を行っているナルト、サスケ、サクラの三人と師匠のカカシに新しい任務がくだった。人気映画「風雲姫の大冒険」シリーズの主演女優である富士風雪絵を護衛し、シリーズ最終作のロケ地“雪の国”での撮影を滞りなく終わらせることだった。映画のファンとなったナルトは俄然張り切るが、ところが富士風雪絵は超が付くわがままぶりを見せ、ナルト達を翻弄する…
現在少年ジャンプの屋台骨を支える柱の一本であり、海外での評価も大変高い「NARUTO」の初映画化作。先行するアニメシリーズの方は全くの未見ながら、原作は読んでいるし、実は結構お気に入りの作品だったりするので、テレビ放映を機会に映画の方を観ることにした。
うん。かなり面白く仕上がってる。正直感心した。
本作の特徴は、第1作目と言う事、少年時代のナルトだから出来る物語をきちんと作り上げたと言う事だろうか。
ジャンプ系の作品には必要不可欠なのだが、どのマンガも主人公は強さのインフレが起こり、どんどん強くなっていくのが通例。本作の主人公であるうずまきナルトも寡聞に漏れず、連載の途中から無茶苦茶な強さになっていくのだが、原作の面白いところは、ナルトが強くなるまでかなり時間を使ったと言う事。つまり、ナルトが他の忍者達と較べ弱い時間が比較的長いと言う事。
その弱い時代のナルトを主人公に取ったのは、かなり面白い作り。勿論バトルものだから、劇のクライマックスはひたすら戦いに持ち込むことになるのだが、主人公がさほど強くない。と言う事実を効果的に用いてることが出来てる。実際この時点では仲間達の方が強い位なので、ナルト自身にはなかなか見せ場を作りにくいのだが、そんなナルトに超わがままなお姫様をくっつけて一種のバディ・ムービーっぽく仕上げてくれたことで、キャラ立ちはしっかり取れていた。この方法だと、本人の力が弱くても、熱い思いでぐいぐい物語を引っ張っていく。
雪絵が持つ過去に対するトラウマを真っ正面から見せ、それを乗り越えさせる。ナルトがあくまでサポートに徹することで雪絵の方の精神的な成長とさせたのは上手い作りだった。二人がセットになっているために最後の決戦がナルトでなければならない意味づけも充分取れている。
少年マンガの文脈で作られているので極端な描写や精神的な部分は難しいにせよ、それでもギリギリの描写で人の死を描こうとしていることも評価としてはかなり良い。
このシリーズは実は結構拾いもの。全般的に上手く作られてる作品が多い。特に第一作目である本作は、既に完成されたパターンを作り上げている。 |