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豊田利晃

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ブラッドブラザー千原兄弟(書籍)

_(書籍)
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2003 ナイン・ソウルズ
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1970
1969 大阪で誕生

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タイトル

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物語 人物 演出 設定 思い入れ

 

 

ナイン・ソウルズ 2003
2003日本映画プロフェッショナル大賞(9位)

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★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 ある刑務所の13号室に収監された9人の犯罪者達が脱走する。息子殺しの長谷川虎吉(原田芳雄)をはじめ、伝説の暴走族の車一馬(千原浩史)。孤児院育ちの宍戸ラン(鬼丸)。AVの帝王亀井富士夫(板尾創路)、横須賀の薬の売人猿渡清(KEE)。医者で脱獄の常習犯白鳥ひでみ(マメ山田)。爆弾魔の乾真一(鈴木卓爾)。そしてキレたら止めることが出来ない牛山一郎(大楽源太)と言ったひとクセもふたクセもありそうな囚人たちはそれぞれの自由を求め、娑婆に旅立っていくが…
 刑務所ものの色物だとばかり思って観始めたのだが、
これがなんと。凄い作品だった。確かに低予算で作られていて、画面は安っぽいのだが、しっかりカメラは映画として作られている。物語自体も個々の物語が重厚な上に泣ける物語が連なっているので、なんかもう目が離せなくなってしまった。映画とは金じゃない。いかに人間を描くかだと言うことを、改めて思わされた。
 主人公が九人もいるので、散漫になりがちなのだが、短いながら、一人一人の個性がよく出ていた。ある者はどうしてもやっておきたい心残りをやるために、ある者は過去を清算するために、ある者は何の目的も無かったが、ここで生き甲斐を見つけて。又ある者は全く何も見いだすことが出来ず…ただ、
それぞれがそれぞれの一瞬に自分の命を賭ける思いを持って生きていた
 脱獄で指名手配犯と言うだけあって、彼らの前途は暗いばかり。彼らは一瞬の喜びが次の瞬間も続くことを期待して、一瞬一瞬を生きていくしかなかった。ほんの短い瞬間をどう生きていくのか。その男の生き様に目が離せない。
 希望を胸にしていたのが裏切られる瞬間、思いもかけぬ出会いを果たした瞬間、まるで事故のようにあっけなく殺されてしまう瞬間、そして何も見つけられないまま苛つき続け、生きることを放棄する瞬間、それぞれの瞬間は、それぞれが生きている瞬間だ。
 これが心に沁みるのは、それぞれの男の生き方や考え方は、ほんの少しずつだけど、私の中にもあるものなんだからだろう。彼らの思いが分かるような気がするからこそ
(それは確かに「気がする」という程度だろうが)、その凝縮された生き方が心を打つ。
 最後、長谷川がバスで待ってると、そこに乗り込んでくる仲間達。その屈託のない笑い顔を映しつつ、俯瞰で引くカメラ。
 彼らの大半はもう娑婆にはいない。だけど、生き切った!と思わせるその瞬間に出る笑顔なんだろうな。そんな風に思う。
 
いつか、あんな風に笑ってみたい

 

青い春 2001

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豊田利晃(脚)
松田龍平
新井浩文
高岡蒼佑
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山崎裕太
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★★★
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