マクロスプラス MOVIE EDITION |
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★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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3 |
5 |
3 |
3 |
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人類存亡をかけた戦いより数十年が経過した。人類とゼントラーディ軍が共存し、その技術供与を受けた人類は広大な宇宙へとその脚を伸ばしていた。そして惑星エデンでは、次期主力戦闘機を決める航空試験が行われていた。二機の最新鋭機のパイロットであるイサムとガルドは、かつて親友だったが、数年前に仲違いをして、今や犬猿の仲。しかも、 絶大な人気を誇るヴァーチャルアイドルであるシャロン=アップルのコンサートがエデンで行われることになり、そのプロデューサーとして、まさに二人が仲違いする原因となった女性ミュンがエデンにやってきた。喜ぶよりも、ギスギスした雰囲気の中で再会した三人だったが…
かつて『機動戦士ガンダム』でロボットブームが起きた際、二匹目のドジョウを狙ったかのように製作された『超時空要塞マクロス』は、それでも大きな成功を収めた。『ガンダム』では希薄だった恋愛要素やロボットのギミック、歌を主題とするなど、若いアニメーターの情念が注ぎ込まれ、様々な画期的な要素を盛り込んだことがその成功の理由の一つだろうし、このアニメーションで中心的に関わってきた若いアニメーターたちは、今では日本のアニメの中核を担っている人ばかり。現代の日本のアニメーションを形作った作品とも言えるだろう。
そしてその完成度は劇場版の『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』(1984)で見事結実した。この作品は今観ても大変な完成度を持った作品だ。まあ、今で言うオタクが集まって作ったアニメと言うことで、画面の完成度は高いものの、物語性は低かったのが何ではあるが(笑)
そしてその続編として製作されたのが本作の元となるOVA。
さすがに元が元だけに、物語は本当にどうしようもないと言ってしまって良いレベルだが、それを補ってあまりあるのが演出の凄さ。大空を疾走する戦闘機を上下左右あらゆるアングルから撮った画面は圧巻の一言。更にアクションシーンでの色のコントラストは練りに練ったと言う美しさをも誇る。
それに何よりこれは、音響が凄い。今やアニメーション界では重鎮とも言える菅野よう子の名前を世間に知らしめるのに一役買っただけでなく、画面と音楽のシンクロも凄く、集中して観ていると、酔いそうになるほど(いや、事実私は本当に酔った)。
その劇場版だけに、余計なストーリーはカットして(余計なものばかりだから)、ひたすらアクションシーンに徹したのは大正解。
前述したとおり、ストーリーはナニとはいえ(笑)、画面を見て、音を聴いているだけでも心地よくなれるので、アニメーションに拒絶反応を起こさない人であったら、一見の価値以上のものがあるのでお勧め(個人的に言わせてもらうと、OVA版は観なくても良い)。
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