Home
Book

新井素子

(検索) <amazon> <楽天>
ソフト関係 映画・OVA
TV
シリーズ
星へ行く船
ブラック・キャット

ブラック・キャット

06'04'18 キャスリング前編 ブラックキャットIII
 小国サティ王国のララベス王妃の元にブラック・キャットからの挑戦状が届く。王室の宝である“海の涙”をいただくというのだ。だが日本在住のキャット、明拓、千秋の本物のブラック・キャットの面々はそれに全く覚えがなかった。実はキャットは当のララベス王妃とは浅からぬ縁にあり、彼女の挑発であることが明らかなのだが…混乱の内に来日するララベス王妃を前に、キャットは大胆不敵な計画を実行に移そうとしていた。

 昔著者にははまっていたが、なんせ寡作なので、ここ10年ほど新作を全くチェックしてなかった所、いつの間にか話が進んでいたと言うことを先日友人のカラス氏のブログで知った。それでいても経ってもいられない気持ちになり、購入…と言っても読むまで時間かかったけど(笑)
 しかし凄いもんで、前作読んだ時が確か17年前。それで読み始めた途端、あっという間にかつての感覚が蘇ってきた。そう考えると恐るべき刷り込み…いやいや、記憶だったんだな。著者との相性が抜群に良いというのもあるんだけど。軽快で読みやすい作品に仕上がっているので大変楽しい。
<A> <楽>
06'04'21 キャスリング後編 ブラックキャットIII
 ララベス王妃の挑発に乗った形で来日した王妃の“海の涙”を盗むべく活動を開始したキャットたち。キャット特別班としてララベス王妃の警護に指名された秋野警部と山崎ひろふみは、チャリティコンサートが一番怪しいと睨み、そして彼らの思惑通り、コンサート最中にそれは起こる…「星へ行く船」番外編「αだより」を同時収録した作品。

 プロットとか物語展開とか相当の甘さがあるのは事実なのだが、そんなこと全く気にせずに一気に読ませる著者の力量は相変わらずたいしたもの。人間に関する描写がやはり上手いんだね。これは機会見つけて後の話も読んでみないとには。
<A> <楽>
12'07'13 チェックメイト 前編 ブラックキャット4
 キャット、黒木明拓、広瀬千秋による“ブラックキャットゲーム”も終わりの時が来た。キャットは愛して憎む新村潤一郎に対する最期の挑戦状を出し、潤一郎も又それを迎え撃つ用意が出来たことを確認した。だが明拓とキャットの二人は、このゲームに巻き込む形となってしまった千秋だけは最期のゲームから外そうと考えていた。そんな二人の考えを察した千秋は、二人に内緒で自分の計画を写そうとしていた…

 本当に久しぶりとなったブラックキャットシリーズだが、タイミングがいいのか悪いのかこれが最終巻となってしまったようだ。昔は平気だった、文章に著者の考えをどんどん入れていく文体がとても読みにくく感じてしまい、読むのに難航してしまった。
<A> <楽>
12'07'18 チェックメイト 後編 ブラックキャット4
 新村潤一郎との直接対決に踏み切ったキャット。彼女の望みは潤一郎と共に死ぬことであることを知った明拓と千秋はそれぞれキャットを止めようとしていた。だが明拓は、最期に自分が救うのはキャットではなく千秋の方であると心に決めていた。逆にキャットを助けようと逸る千秋だが、ここに迷惑警官の山崎ひろふみが絡んできて…

 話は一人一人の思惑によってごちゃごちゃに進み、しかし終わりはすっきりと終わる。著者のよく分からぬ凄まじいバランス感覚はここでも健在で、まさかこれがこんな終わり方をするとは思いもしなかったな。ほんとすっきり終わったのでかえって拍子抜けした。
<A> <楽>
 

 

星へ行く船

25'03'01 星から来た船 上
 火星で探偵事務所を立ち上げた婚約者水沢を助け、事務仕事をしている“あたくし”麻子。そんなある日、水沢の生き別れになった弟がやってくる事になった。だがその男山崎太一郎はとんでもないトラブルを持ち込んでくる。

 著者の初期の代表作「星へ行く船」の前日譚に当たる外伝的な話で、探偵事務所が建ち上がるまでの話だった。しかし思った以上に読み難い。
<A> <楽>

  

その他

25'03'09 行ってらっしゃいませ
 かつて山崎太一郎が育った家で家政婦をしていた女性の目から見た太一郎は、血がつながらない家族から溺愛されて育ったが、どこか窮屈そうだった。なぜ太一郎が家でに至ったのか、そしてその方法とは。彼女の目から見た太一郎を微笑ましく描く。

 「星から来た船」を踏まえ、育ての親目線で太一郎を描いた記録のようなもの。過保護な家庭と、なまじ何でもできてしまうため独立心が強い太一郎のせめぎ合いを語る。
<A> <楽>
13'09'04 チグリスとユーフラテス 上
 地球の植民惑星ナインは今や滅びの時を迎えようとしていた。出生率が極端に減っていき、残されたのはたった一人既に老境に入ったルナという子どもだけ。そんなルナが病気等のためコールドスリープに入っている先人達を次々と目覚めさせ、一種の復讐を含めて今のナインの現状を見せつける。ルナの伯母に当たるマリアD。かつてナインを食糧危機が襲った時の惑星管理人ダイアナ・B・ナイン。そして芸術家のトモミ・S・ナイン(関口朋実)。彼女達それぞれが見せるルナに対する反応は…

 滅び行く文明の原因を探る内容と、それぞれの社会における女性の生き方を描く作品。しっかりSFはしてるが、この作品の場合、落としどころが全く見えない。
<A> <楽>
13'09'10 チグリスとユーフラテス 下
 次々とコールドスリープ状態の先人を起こしたものの、全員ほどなくして死んでしまった。そしてルナはついに惑星ナインの植民を始めた最初の人、レイディ・アカリを起こすことに。既に老齢となっていた彼女は、ルナに惑星ナインの移民船団がいかに結成されたか、そして人類の滅びが目前となったナインのこれからをどうすべきかをルナに語り始める。

 このオチに持っていく事を前提に著者は物語を作ったのだろう。それは分かるし、この行き詰まりの物語はこうするしか解決の糸口はないことも分かる。ただ、読後感は妙に悪い。
<A> <楽>