Home
Book

開高健

(検索) <amazon> <楽天>
 開高 健(かいこう たけし、かいこう けん、1930年12月30日 - 1989年12月9日)は、日本の小説家。
 1958年 -『裸の王様』<amazon>で芥川賞。
 1968年 -『輝ける闇』<amazon>で毎日出版文化賞。
 1979年 -『玉、砕ける』で川端康成文学賞。
 1981年 - 菊池寛賞。
 1987年 -『耳の物語』<amazon>で日本文学大賞。
 Wikipediaより。

 本人映像として、開高健 オーパ!/OPA!河は眠らないがある。
『巨人と玩具』(1958)(短編集パニック・裸の王様(書籍)から)。
『証人の椅子』 (1965)
02'08'09 夏の闇
 著者による文学作品。著者の作品は非常に好みだが、又もう一つお気に入りが出来た。この日誌を書きたいと思えるほどに。
 エコロジストとして有名な著者ではあるが、実際に彼を「エコロジスト」として分類してしまうのは問題がある。
 好きなことをして、それを文章化する。それだけだ。そしてその文章の質が本当に高い。これは半私小説と言った感じだが、本当にここでの主人公の姿は共感できる。
 実際、何もしないでいること。食べて出して寝るだけ。これだけの生活がどれ程辛いか。それは私も分かるつもりだが、この主人公はそれを10年続けてきた。それがどれだけの精神力を必要とするか…無駄な事に費やすエネルギーを保持し続けられること。それはとても貴重だ。
<A> <楽>
-
02'10'21 輝ける闇
 記者としてヴェトナム戦争に参加した「私」。前線で、そしてサイゴンで見聞きした事を日記の形を取って描いた作品。毎日出版文化賞受賞作。
 ちょっと前に著者の『夏の闇』を読み、その姉妹編として紹介されていた作品で、見つけ次第購入した(こんな事やってるからいつまで経っても本が減らないどころか逆に増えていく)。好みの問題だが、著者の作品は私の感性に本当にしっくり来る。これは実際にヴェトナム戦争に参加した著者の半ノン・フィクション作品だが、やはり文学者の感性は並じゃない。ほんの小さな事に臨場感を見出し、本当に怖いシーンを突き放して見る観方に、鳥肌が立つほどだった。前線と言っても実際は日常生活がその任務の大きな部分を占めるのだが、牧歌的な描写の中に、とんでもない緊張感をはらんでいることを、しっかりと描いているのは凄い。見事な作品だった。
<A> <楽>
-
03'01'25 知的な痴的な教養講座
 著者のエッセイ集。やや下世話な話が多いのだが、著者が描くと不思議と嫌味っぽくない。知を求めようと言う精神が根底にあるのと、それを分析する気持ちに溢れてるからかな?兎に角笑えるし、著者の洞察に感じ入る。物事を逆さまに見てみる事。当たり前の事を突き詰めて考えてみると、見当違いなたとえ(下世話なのが多いけど)がピッタリはまる事…確かにこれは知的であり、痴的でもある。
<A> <楽>
-
-
<A> <楽>