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神林長平

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 神林 長平(かんばやし ちょうへい、本名:高柳 清、1953年7月10日 - )は、日本のSF作家。「SF作家第三世代」を代表する作家。日本SF作家クラブでは11代目会長だったが、2015年現在、退会している。…Wikipediaより。
 
 著者の作品を初めて読んだのはいつのことか。40年近く前の話だが、それから時折思い出したように買って読むを繰り返してる。
ソフト関係 映画・OVA
敵は海賊 〜猫たちの饗宴〜(1990) 原作
戦闘妖精雪風(2002) 原作
戦闘妖精少女 たすけて!メイヴちゃん(2005) 原作
TV
シリーズ
戦闘妖精・雪風
敵は海賊
その他

戦闘妖精・雪風

02'09'16 グッドラック 戦闘妖精・雪風
 30年前突如地球に飛来した知的生命体ジャム。今や人類はジャムをワームホールの奥に押し込め、彼らがやってきたと思われるフェアリイ星上で戦っていた。そこで戦闘機スーパー・シルフを駆り、戦場を縦横に駆けめぐっていた深井零は、かつて自分の乗機“雪風”に見捨てられ、意識不明の重体に陥っていた。だが、新しい雪風の機体メイブに乗った時、雪風に呼ばれるかのように覚醒する。ますます苛烈さを増すジャムの攻撃に対し、人類が取るべき道は…

 前作「戦闘妖精・雪風」を読んだのは10年以上も前になる。それにしては読み始めた途端に本の中の世界観が頭に飛び込んできたのだから、余程前作のイメージは私の中では強かったに違いない。それにしても相変わらず見事な作品。やっぱり著者は私の好みだ。
 ところで本作(多分前作)はつい最近アニメにもなったそうだが、今のところ観る予定はなし。情報の質が違うので、この世界観を映像にしたら随分ギャップがありそうだけど…
<A> <楽>
11'12'30 アンブロークン・アロー 戦闘妖精・雪風
 FAFのロンバート大佐によるクーデターの最中、帰還した深井澪の雪風はジャム機を捕虜として引き連れていた。だがそのジャム機が基地に着陸した瞬間、世界は一変する。ジャムとして逃亡したロンバートと、それを追う澪。だが何故かロンバートは雪風に搭乗していた…

 前巻「グッド・ラック」の直後から始まる物語。前巻ラストでは澪は死んでしまうことが暗示されていたが、話は全くおかしなものになってしまった。これまで以上に会話と独白に彩られた物語で、その中で人間の認識とは何か?と言う議論が徹底してなされていく。もう何がなにやら?と言う感じだが、第一巻ラストで澪を見捨てたように見えた雪風の本当の思いなんてものも出てきて、あの意味合いが一変してしまったのが面白い。
 話はまだまだ続く。しかし一体どうなっていくやら。
<A> <楽>

敵は海賊

03'03'29 敵は海賊 海賊たちの憂鬱
 火星にある海賊たちの町サベイジに一人の男がやってきた。太陽圏連合の次期首長候補であるアーマデューク。彼の熱烈な正義感は聞くものの心を浮き立たせ、強烈なカリスマ性を持つ男で、海賊の撲滅を公言していた。そんな彼の護衛に回されたアプロとラテルは行く先々でトラブルを起こすアーマデュークに手を焼く。一方アーマデュークを疎ましく思う海賊の首領ヨーメイは、彼のネットワークを用い、アーマデュークの戸籍を消してしまうのだが、何故か彼も、彼の乗船ドゥルガー・カーリーも変調を来してしまう。不死身とされるアーマデュークを軸に、海賊と海賊課、そして火星の運命が交錯する。
 これが「敵は海賊」のシリーズだと3作目に当たる。2巻目を読んだのが確か10年ほど前。いつか続きを読まねばなあ。と思いつつ過ごしてきて、今になってようやく未読本の山から引っ張り出してきた。
 著者の作品はSFっぽい要素をふんだんに取り入れているけど、純粋にSFと言うのとは憚れる部分を持つ。とにかく発想がユニークで、 読んでいる私自身が一体次に何が起こるのか、全く予測も出来ない。あり得ないことが当たり前のようにさらりと描かれていたり、精神世界の中に入っていったり…実際著者にしか描けない世界なんだと思う。だから時折読みたくなる。
<A> <楽>
03'07'04 敵は海賊 不適な休暇
 海賊課のラテルと猫型エイリアンのアプロの上司で海賊課のチーフ、バスターは突然休暇を取ると宣言し、ラテル、アプロ、宇宙船のラジェンドラの3人(?)に代理を押しつけてさっさと超高級リゾート惑星バンデンバースに行ってしまった。代理を押しつけられ、チーフとしての重圧に押しつぶされそうになるラテルと、いつもと変わらないアプロ…だが、これは実は海賊課のたった一人のエージェントによってなされた事件だった。そのころ、火星の海賊の町サベイジでも一つの事件が起きようとしていた…
 これも読むには遅すぎる作品だけど、それでも今読んでも充分すぎるほど面白い。本巻は特にアプロとは一体何者であるのか、そしてそれがどれほどの強さを持っているのかを再認識させてくれる。あれは本物の化け物なんだな。著者の作品を読んでいるといつも思うけど、それにしてもこんな物語よく思いつくよな。
<A> <楽>

 

その他