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永野護

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ファイブスター物語

03'04'23 ファイブスター物語11
 ジョーカー星団最大の国家の一つにして、超帝国からの伝統を最も深く受け継ぐ大国ハスハに突如宣戦布告した新興魔道国のバハットマ。そしてその混乱に乗じ、ハスハに侵攻しようと虎視眈々と狙う国家群。その裏にある様々な野望をはらみつつ、今、魔道大戦が幕を開けようとしている…

 これはとてもつきあいの長い漫画だ。アニメ誌はいくつかの例外を除けば買ったことがなく(昔は「押井守」の名前が出ていたものは買い込んでいたもので)、その中に載っている漫画もあまり読まないのだけど、これだけは例外。とにかく徹底的に私の好みだ。アニメを観る気に全くなれなかった時期でもこの漫画だけはしっかり読んでいたし、ガレージキットもいくつか持っていた。そもそも本サイトを作る際、何をテーマにするか考えて、候補の一つにこれがあったのも事実(サイト検索したら、とんでもないデータベースサイトもあったから、その案は早々に廃棄したけど)
 著者の頭には一体何が詰まってるのか?と思えるほどの設定が詰まっているようで、漫画に小出しにされるそれらの設定を解釈するのがとても楽しい。実は私が非常に重度の設定マニアであることに気づかせてもらったのも本作のお陰だったりする。殆ど一見さんお断りの世界で、決して読みやすい漫画ではないけど、一旦はまると抜け出せぬ、泥沼のような作品。
 本巻では、巻末にまるで毛色の違う漫画が載っているので唖然としたが、よくよく見ると、これって確かに本編と関わりを持っている。一体どんな形で関わってくるのかが今ひとつ分かりづらいところもあるけど、それを想像するのも楽しかったりする(笑)
<A> <楽>
06'04'15 ファイブスター物語12
 ハスハで勃発した魔導大戦は、各国から正式に派遣された多数の騎士団のみならず、一旗揚げようとやってきている傭兵や、自国の戒律を無視して勝手に出向いた騎士達も含め、数多くの思惑を孕んで展開している。それら数多くの騎士達をザッピングしつつ、魔導大戦の展開を描く。
 待ちに待った12巻。立ち読みで読んだNewTypeの話も半分くらいしかないので、大変読んでいて面白かった。何せ数多くの騎士が出てくるので、それらを追うだけでも大変なんだけど、何度も読み返していくと、色々なことが分かってくるので、それが楽しい。

 本巻ではなんと言ってもヒュートラン&ワスチャの最悪コンビが凄い。現時点での最強ファティマ(ファティマ以外のは除く)であり、しかも無限に近いパワーを持つというK.O.G.の力をもってして、普通のMH並のパワーしか出すことが出来ないちゃあは、この物語における掛け値無しの最弱騎士。そんなコンビが上手くはまってる。
 20年前に設定が作られ、今まで引き延ばされていたヨーンもようやくパートナーを得てるし、小ネタと設定のかみ合わせも面白い。
 それにしてもこれを読んでると、事典作りたくなってくるんだよなあ。新刊出る度に押さえつけてるんだけど…
<A> <楽>
15'08'16 ファイブスター物語13
 魔導大戦も緒戦が終わり、様々な思惑を持った国家がボォスへとやってきていた。多くの騎士達も又、ある者は自らの野望を胸に、ある者はやむにやまれぬ事情で。そんな中、脳に損傷を受け、動けなくなってしまったマグダルを守るヘアードも又翻弄されていく。

 なんと9年ぶりとなってしまった最新刊。出ること自体もう無かろうと思ってたため、不意打ちのような感じだった。
 物語は12巻の魔導大戦からそのまま続き、この戦争を契機にしようとする国家の群れと、個々の騎士達の群像劇がメイン。
 物語そのものは9年ぶりとは思えないほどスムーズに移行してるのだが、用語が全く変わり、更にGTMと称されるようになったロボットがとにかくおかしくなってる。あれだけ格好良かったデザインが、これだけおかしくなってるのがちょっとなあって感じ。
 でもどう変わっていっても、やっぱり続きを期待してしまう自分自身が情けないというか…
<A> <楽>
18'02'17 ファイブスター物語14
 ハスハの辺境ベラ国に配備されたツラック隊。度重なるバハットマを初めとする枢軸国からの攻撃に対し、ナルミ支隊長を中心に、ギリギリで持ちこたえていた。壊滅確実と言われ、風前の灯火だったこの部隊に、レディオス・ソープというGTMスライダーが現れたことから、ここでの戦いは大きく様変わりしていく…

 二年ぶりの新刊となるはずなのだが「こんなに早く出るとは」と思ってる自分が我ながら飼い慣らされてるというか…
 前巻から大きく設定を変えた作品だが、本巻は圧倒の戦闘シーンの連続で、キャラの配置の仕方も良く、一気に読み込んでしまった(初見で2時間以上もかかったけど)。更に情報量が半端ないため、何度か読みなおす羽目に。それが苦痛でないところがこの作品の凄いところだ。
 久しぶりにソープ(天照)が一巻丸ごと出ずっぱりなのだが、狂言回しのような立ち位置で、基本的には群像劇。ナルミ支隊長と突然現れたツバンツヒという騎士が最も大きな紙面を使っているが、それ以外に晴れてビルドのマスターとなったハーレー、最強の騎士を身籠もっているミース、セイレイ・コーラス、超帝国騎士の転生体の面々、更に過去に行われたカイエン対リンスの戦いなど、読み応え充分。
 ちょっと気になったのは、新展開となってからFA(ファティマ)の感情がえらく豊かになってないか?という点がある。これも設定の変化による改変だろうか?
<A> <楽>
19'12'19 ファイブスター物語15
 AKDに雇われてパルセット(パルスエット)を娶ったヨーン・バインツェルは魔導大戦でスパイ活動を強いられていた。だが別段隠すつもりもないために色々と周囲に迷惑をかけていた。そんな彼と合流したジークボゥだが、二人まとめて窮地に陥ってしまう。一方、膠着状態に陥った魔導大戦の中で、ファティマを使わずにGTMを駆動させる実験を行っていたコーネラ帝国はシステム・カリギュラと組んで大々的なデモンストレーションを行おうとしていた。

 本来トラフィック編に入ったはずのヨーン・バインツェル編がここで展開中だが、ヨーンよりもジークの方が目立ってる。一方ではこれまで何度も言われていた三大モーターヘッドがGTMとなってそろい踏み。名前と格好では全く分からないのが味噌だな。対比表が必要。
 あと、ソフト化もされてない花の詩女 ゴティックメード(2012)ネタを色々ぶっこんでるのもなんだか。
<A> <楽>
21'10'13 ファイブスター物語16
 王としての責務を果たすためにAKDに帰ったアマテラスを待つラキシスだったが、そんなラキシスの元には次々と星団の重要人物達が現れてくる。やがてそれはシャレにならないものまで現れてしまい、ラキシスを守るべく多くのものが集結していく。

 初めてのラキシスが出ずっぱりの巻だったが、情報量が相変わらず半端ない。徐々に強い敵と強い味方が現れることになるのだが、未来にラシキスが出会うであろう仲間達と、最終的には高位次元の存在まで引っ張り出し、ハルマゲドン状態。そんな中にもコミカル演出が多々あるのが面白い。5巻でちょっとだけ登場していたキャラが何者だったのかも明らかになるが、実に30年越しの種明かしだった。
<A> <楽>
23'03'27 ファイブスター物語17
 魔導大戦が始まってかなりの時間が経過した。ボオスの星を巻き込んだ戦闘も膠着状態となり、どの国も次の一手を指しあぐねている状態の中、遠い外宇宙では偶然から、力の大部分を失った蓮葉の次期王女マグダルが目を覚ます。それに呼応するかのように次々と新しい事態が展開していく。

 いつの間にやら魔導大戦もほぼ後半戦。それぞれの国が次の一手を指そうとしている状態の中、その中心となったのがマキシだった。ついに誕生後戦闘もこなし、人類とは違う思考で周囲を混乱させていく。彼が魔導大戦の幕引きとして話を引っ張っていくのだろう。
<A> <楽>
05'10'05 F.S.S.DESIGNS 1 EASTER;A.K.D.
 既に20年近くに及ぶ著者のライフ・ワークとも言える『ファイブスター物語』のデザイン・ワークの第1巻。

 これを読み始めたのは1980年代だったはずだから、良く長く続くものだ。しかもこう言うのが出ると、ついつい買ってしまう私も私だ。事実、アニメ関係から脚を洗っていた時期でさえ本作だけは何故か捨てる気になれずにずーっと読み続けていた訳だから。それにしてもこれ読んでると、初期の頃と較べると、設定がころころ変わっているのが分かる。その辺開き直っているからこそ、今まで続いてきたんだろうな。まあ、最後までつきあうつもりではいる。
 ところで、最後に、このデザイン・ワークは5巻まで続き、その後で連載を再開するとか恐ろしいことを書いてあった。まともに考えたら連載再開は再来年くらい?
<A> <楽>
07'07'16 F.S.S.DESIGNS 2 ADDLER:JUNO
 著者による「ファイブスター物語」の集大成とも言える、現時点までに登場したキャラクタのデザインのお蔵出し作品の第2弾。1巻がA.K.D.であったのに対し、今回はアドラーとジュノーについてのデザインとなっているのが特徴。

 中心はアドラーとジュノーだが、一応地図としては全域をフォローしている。見所としてはようやくジュノーンの発展系と言えるSR1〜SR3までの全てのデザインが一堂に介したところと、未だにクローソーの新デザインが出続けてるとか。事細かく様々な事が書かれているので、設定マニアとしては大変嬉しい所ではある。元々私は漫画やアニメはそれ単体で楽しむものだと思っているのだが、どうしてもこの作品に関してだけはつい買ってしまうので、やっぱりそれだけはまってるって事になるんだろう。
 ただ、それより、この作品を読んでるファイブスターファンは誰しも思う。
 「早よ連載再開せんかい!」
<A> <楽>
08'10'01 F.S.S.DESIGNS 3 KALAMITY GODDERS:BOTH
 現在休載中の『ファイブ・スター・ストーリーズ』デザイン集第3巻。今巻は第4太陽のカアミティ・ゴーダースと第2太陽のボォスのキャラ及びMHデザインを収録。魔導大戦下の国家内バランスや新興国家に至るデザインを収録する。

 とりあえず3巻で現国家のデザインはほぼ終了。残すところあと1巻となった。とにかく読み応え見応え共に満足の作品ではあるが、物語の流れとは別に存在する作品のため、やっぱり早くマンガの方の連載再開を望みたいところだ。
<A> <楽>
13'02'19 ファイブスター物語リブート1
 ファイブスター物語を連載当時のまま収録し、そこに解説を加えたというリブート版。

 つい読みたくなって今頃になって古本で購入。内容はもう全部分かっているけど、とりあえず「エルガイム」から「ファイブスター」へと移行する際、どのようにデザインが変わったのかが分かるので、それくらいが面白いところか。アシュラテンプルがブラッドテンプルとなり、レッドミラージュになるまでのデザインの変化はなかなか興味深いところ。あと、確か「エルガイム」の画集にあったエンパー・テンプルの全景もあったな。後のヤクト・ミラージュ。
<A> <楽>
13'03'06 ファイブスター物語リブート2
 コミック版の2〜3巻を一冊に、コーラスの戦いを描くリブート版第2巻。

 一巻がMHについて、そのデザインの変遷が描かれていたが、今巻は主にファティマとキャラについて。あとジュノーンについてもちょっとだけ書かれているが、未だにこれはデザインがまとまってないとのこと。完全版が出ることはあるのかないのか…それ以前にちゃんと再会するのかどうか。
<A> <楽>
13'04'20 ファイブスター物語リブート3
 コミック版の4〜5巻。トラフィックEP1をオリジナル版として収録。ダグラス・カイエン及びミューズの話を収録。

 1巻と2巻はそれなりに修正が入っていることが多く、コミック版との違いを楽しむことは出来たが、この辺ほとんど修正が入ってないため、コミックとの違いを観る事は出来ず。まあ、挿入話の解説はある程度ありがたいけど。特に言うべき事のない一冊。
<A> <楽>
13'05'08 ファイブスター物語リブート4
 アトロポス編後半の物語の前半。アマテラスが力を失い、AKDで起こった反乱を中心に描く。

 この巻は基本的に本編版とほとんど変わらず。直しを入れたバージョンの方が読み応えはあったかな?と言ったところ。書き下ろしの解説部分も今回は控えめ。
<A> <楽>
13'05'29 ファイブスター物語リブート5
 アトロポス編の完了の話。ヤクトミラージュの登場と、アーレン・ブラフォードの入団を絡めた話。

 実はこの部分、連載と単行本では大きく異なる。オリジナル版では兵士達の描写がとにかく多かったが、単行本ではばっさり切ってしまっていて、実は連載版の方が面白かったりする。後スカが妙に良い司令官になってるのも連載版ならでは。連載版であるこのリブートは久々にそれが読めたな。
<A> <楽>
13'08'15 ファイブスター物語リブート6
 星団暦3000年を迎え、表面上穏やかに時が流れていたジョーカー星団にも不穏な空気が流れるようになっていった。それぞれの国々で、それぞれの人々が成長していく過程を描く、マジェスティック・スタンドの序章。

 この章は実はまだ終わっておらず、著者の書き方もそれに沿ったものとなっている。その思いは、果たして中断前と今とでどれだけ変わっているやら。あるいは完全にちゃぶ台を返してしまうやら。連載再開から少し経過し、それがどのように展開していくのかを見守っていくことになるだろう。
<A> <楽>
13'10'26 ファイブスター物語リブート7
 突如新興国バッハトマが星団最強と言われるハスハに攻め込み、しかも王族を皆殺しにする大勝利を収める。混乱するハスハ国内に、様々な思惑を持つ列強各国は、表の顔裏の顔を駆使しつつ降り立っていった。その中でマグダルが行方不明となり、彼女の行方を追うバッハトマだが…

 ついにこれでこれまでの物語が一通りリブートされた。後は本編がちゃんと続いて単行本化するのを待つばかり…それが一番難しかったりして。
 かなり分厚く、新規の文章も多い作品なので、設定マニアにとってはかなり嬉しい作品だったかも知れない。
<A> <楽>
 

 

  

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