05'10'13 |
空の境界 上
特殊な血筋に生まれ、二つの人格を持つ少女両儀式(と識)は、16歳で事故に遭い、その後2年間を意識不明のまま病院のベッドで過ごした。そして目覚めた式は、自分の中にいた識が失われてしまったこと、そしてあらゆるものの“死を観る”能力を得ていることを知った。高校時代に何くれなく彼女の面倒を見てきた黒桐幹也が働いている職場で、その能力を買われて様々な事件の解決に当たることになるのだが…
友人に貸していただいた作品で、これまたその友人から前に貸していただいた某ノベルゲームで人気を得た著者が同人誌に出してきた小説をまとめ、商業ベースで流通させた作品。ローマ字表記では同じ「Shiki」ではあるが、物語そのものは別物。
本作は一応ライトノベルのジャンルにはいるのだろうけど、とにかく読み応えは充分。久々に本気になって読み込んでしまった。魔術から哲学まで、一体著者の頭の中にはどんなもんが詰まってるんだろう?と思わせる作品だった。 |
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