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キャプテンウルトラ

キャプテンウルトラ事典
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1967'4'16〜9'24

 「ウルトラマン」の後番組として東映が製作した作品。一応後番組と言うことで、「ウルトラマン」「ウルトラセブン」をつなぐような形で製作されたが(そのため「ウルトラ」の文字が付く)、製作は東映であり円谷とは無関係なので当然円谷のウルトラマンシリーズには入れられない。
 本作は前半と後半で方向性が変わり、前半ではバンデル星人と地球との戦いが、そして後半では一話完結で様々な宇宙怪獣とキャプテンウルトラの戦いが描かれている。いずれにせよその中心で戦っているのがキャプテンウルトラという人物。地球を守る使命感が極めて高い人物で、それ故やや好戦的な描写がされているのが特徴か。
 特に物議を醸したのが最終回で、キャプテンは仲間達と共に「無限」の先に行ってしまうのだが、何故かそこは一面のお花畑で、そこでみんなで走り抜けて終わるという、妙にハードSFっぽい物語となっていた。今以てその意味は不明。

主な登場人物
キャプテンウルトラ
本郷武彦
(役)中田博久。東映作品では幅広く活躍する俳優で、顔の彫りが深いので、刑事や悪役などで活躍。特撮番組にも多く登場する。TVだと『仮面ライダーアマゾン』のゼロ大帝など。やや悪役が多い感じ。
 本名本郷武彦。宇宙ステーションに常駐し、普段は見習い宇宙飛行士の訓練などを行っているが、ウルトラサインが宇宙に輝く時、愛機シュピーゲル号を駆って宇宙の平和(と言うか、地球人の平和)を守るために戦う。
キケロのジョー (役)小林稔侍。言うまでもなくTVを中心に活躍した大物役者。初期の頃はこんな役もやってたんだね。
 貝のようなキケロ星人で、その身体は巨大ロボットに踏みつけられても耐えきることが出来るし、身体を石ころのように小さくも出来る。宇宙の孤児だったところをヨシカワ博士に助けられ、ヨシカワ博士を養父として育ち、今やキャプテンウルトラの頼もしい相棒となっている。性格はお茶目で、常にユーモアを忘れないが、キャプテンの言葉を絶対的に信頼している。
ロボットハック (声)佐川二郎。東映系の作品では結構よく使われた人。「がんばれロボコン」や「大鉄人17」などに出演。ここでは声だけでなく中に入って演技することもあったそうだ。
 キャプテンウルトラとジョーの相棒ロボット。『禁断の惑星』のロビーを意識したようなデザインをしているが、個性が光る。ジョーの良きツッコミ役。
アカネ (役)城野ゆき。
 宇宙ステーションの職員で、宇宙パイオニアスクールの教官。よくキャプテンウルトラと行動を共にしている。訓練生であるケンジ少年の保護者のような役割。
ムナトモ博士 (役)井沢一郎。数多くの映画にサブキャラクターとして登場するヴェテラン俳優。
 貫禄たっぷりに登場する助言者。キャプテンウルトラの上司なのかどうかは今ひとつはっきりせず、更に博士と言っても何を研究してるのかも分からない。
ケンジ (役)安中滋。
 宇宙ステーションにある宇宙パイロット訓練校の生徒。相当のやんちゃで、命令無視してシュピーゲル号に乗り込んだりする。最終回ではキャプテンと共に無限の彼方へと旅立っていく。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 バンデル星人襲来す

  監督:佐藤 肇
  脚本:高久 進
 火星にあるゲルネ鉱山に向け航行中の輸送船団の船内に謎の宇宙人が出現したとのSOS通信が宇宙ステーションのシルバースターに入った。愛機シュピーゲル号を駆ってキャプテンウルトラが出動する。しかしシュピーゲル号の前に立ちはだかる巨大バンデル星人…
 敵はバンデル星人。緑色のキノコのような姿をした宇宙人で多数登場する。前半は基本的にバンデル星人と人類の戦いとなるため、これしか出てこない。それと巨大バンデル星人“バンデラー”。これも体色は緑色だが、形状はまるで違い、ワニとプードルを合わせたような姿をしてる。実はこれはロボットで、内部でバンデル星人が動かしていたことが分かる。
 東映では珍しい本格宇宙もの作品の第1話。今から観ると、さすがに造形やら舞台やらが凄くちゃちい。昔懐かしいアメリカ製のSF作品を思いっきりチャチにして作ったものっぽい。実際、レンズマンやら『禁断の惑星』(1956)やら、色々なものが入っている感じ。更にキャプテンウルトラの好戦的な事。演じる中田博久の彫りの深い容貌と合わせ、これぞ男!と言う感じだ。
 信頼しているキャプテンを呼ぶためにアカネ隊員がやった事。最初はなんと宇宙に向けて信号弾を撃つ…宇宙船の中からどうやって?更にバンデル星人に捕まった際、自分の拷問に使われていた電気椅子をスパークさせてモールス信号を送る…無茶する。
DVD1
<A> <楽>
第2話 宇宙ステーション危機一発

  監督:佐藤 肇
  脚本:長田紀生
 訓練生に無重力訓練をしていたキャプテンの元に緊急警報が入る。正体不明の宇宙船が宇宙ステーションに近づいていたのだ。警告を無視して近づく宇宙船団に三つに分離して砲撃を浴びせるシュピーゲル号。一隻だけ残った宇宙船を調べようと乗り込んだキャプテン達だったが、シュピーゲル号に忍び込んでいたケンジが捕まってしまう…
 バンデル星人の話の続きで、ケンジの勝手のためにキャプテンウルトラのみならず地球そのものまでが危機に陥る。
<警告を無視して近づいてくる船団に問答無用に攻撃をかけるキャプテン…今ではやばすぎるネタで、到底出来ない。
 今回もケンジの大活躍。しかし、勝手に無断乗船するわ、警告を無視して謎の宇宙船に勝手に乗り込んだ挙げ句捕まってしまうわで、いっそこのまま死んでしまった方が宇宙の平和のためには良かったのでは?とか(笑)。それでキャプテンの活躍で何とか逃げることが出来た時、「シュピーゲル号から出てはいかん」ときつく言い渡されてるのに、又しても勝手な行動を取ってしまう(今度はキャプテンを助けることになるのだが)。こんな勝手な人間が褒められて、宇宙飛行士になれるなんて凄い話だ。>
第3話 磁石怪獣ガルバンあらわる

  監督:加島 昭
  脚本:高久 進
 バンデル星人は宇宙灯台のあるR5に磁石怪獣ガルバンを差し向けた。R5星にいる両親に会いに来た二人の兄妹ハルオとチヅルは、なんとか地上に降りたいと願う。その思いを胸に、キャプテンウルトラは一刻も早くR5星に平和をもたらすため、ガルバンに立ち向かう。
 敵はガルバン。金属片を寄せ集めたような巨大怪獣で、あらゆる金属を取り込んで自分の身体にしてしまう。お陰でハックも取り込まれそうになる。シュピーゲル号によって逆電流を流され、磁力を奪われた上で攻撃されてバラバラにされる。
 子供の願いと、非情な現実を主軸に、巨大怪獣とキャプテンウルトラとの戦いが描かれる。特に悲しみの中、母の死を受け入れる幼いチヅルの姿は大変健気に見える。
第4話 原始怪獣ブルコングあらわる

  監督:加島 昭
  脚本:長田紀生
 恒星間特別探検隊が消息不明となった。連絡が途絶えたビグロン系第6惑星へと恒星間ワープを敢行するキャプテンウルトラ。しかし、そこでキャプテンが見たものは、同じ地球人による裏切り行為だった。そこにバンデル星人までもが現れ…
 敵はブルコング。ビグロン系第6惑星に住む巨大怪獣。熊かポメラニアンのような愛嬌のある顔をしてる(と言うか、かなりいい加減な顔とも)。アルマジロのように身体を丸くして転がって移動する。岩石を身体にまとっているため、物理的攻撃にはかなりの耐性があるようだ。UX金属を常食とし、金属を狙う存在を攻撃する。
 宇宙での冒険が主体なのに、結局人間の裏切りが一番怖いというお話。特撮作品でも、このパターンが一番面白いが、UX金属を独り占めしようとしてここでも裏切るわパニックを起こすわで、なかなか凄い性格してるキャラが登場。一方、その片割れはキャプテンを助けるために自爆してる。人間性とは…
 ここでジョーの過去が多少分かる。名も知れない星で一人取り残された子供のジョーをヨシカワ博士が助け出し、これまで育ててくれたという。
第5話 バンデル巨人あらわる!!

  監督:竹本弘一
  脚本:高久 進
 バンデル星人の魔の手は冥王星の前線守備隊に伸びる。瀕死の守備隊の生き残りが放ったウルトラサインを受けたキャプテンウルトラはアカネとケンジを同行して冥王星へと向かった。地下にバンデル星人がいることを察したキャプテンは地下基地へ潜入するのだが…
 タイトルにもあるがここでの敵は巨大バンデル星人。バンデルマシンから照射される光線を普通のバンデル星人に浴びせると巨大化する。
 バンデル星人の前線基地での攻防が描かれる話だが、一歩引いて考えてみると、騙し討ちして基地に入り込み、問答無用でバンデル星人を虐殺しまくるヒーローというのも、考えようによっては酷い話だ。しかも捕虜にしたバンデル星人を「連れ帰って生体実験してやろう」って、ヒーローの台詞じゃないよ。
 ジョーの秘密能力として小さな石ころのように変身する能力が明らかになる。
<バンデル星人の基地に突入したキャプテンは何にも考えておらず、全部ハックの指示で基地を爆破してるとか(それはリーダーの資質かも知れない)、冒頭に出てきた冥王星の古代遺跡がなんの意味も持ってなかったりとか、巨大化したバンデル星人の体内に飛び込んだら、そこには多くの機械が搭載されてるとか…バンデル星人の身体ってどうなってるんだ?>
第6話 怪兵器ゲバードあらわる

  監督:山田 稔
  脚本:石津 嵐
      山田 稔
 バンデル星人に襲われている民間船をパトロール中のキャプテンウルトラが救い出した。その中にいた一人の少女とオウム。何も喋れない少女をショックを受けたからだと解し、宇宙ステーションに連れ帰るキャプテンだったが、実はその少女こそ、バンデル星人が送り込んだスパイだったのだ。
 敵はゲバード。ロボットの鳥で、人間の少女に化けたバンデル星人が常に傍らに置いているオウムの正体。それほど大きくはないが、数多くの武器を持つ。
 これもスパイの話。喩え少女の姿をしていようとも、敵と分かれば容赦なく叩き殺すあたり、この時代の空気を表現してるかのようだ(勿論それまでに数多くの犠牲者が出ているし、中身はバンデル星人な訳だが)。
第7話 原始怪獣ブルコングの逆襲

  監督:山田 稔
  脚本:長田紀生
 ヨシカワ博士がビグロン系第6惑星から持ち帰ったUX金属は莫大なエネルギーを内包していることが判明した。直ちにUX金属開拓団が組織され、宇宙渡船コスモス1号でビグロン系第6惑星に向かって発進した。しかし、そこにはUX金属を食料としているブルコングと、やはりUX金属を狙い、発掘を開始したバンデル星人が戦いを始めていた。
 敵はブルコング。4話でも登場していたが、UX金属を採掘するバンデル星人とここでは戦っていた。
 共通の敵ブルコングに対し共闘することになった地球人とバンデル星人の姿が描かれるが、やっぱりバンデル星人は裏切ってしまう。まあ、そんなもんだろうね。
<バンデル星人とブルコングの戦いを目にしたキャプテンウルトラは「高見の見物といこうか。もうけ役が回ってきたもんだ」と一言。確かにその通りなんだけど、この発言はヒーローっぽくはないぞ。
 バンデル星人の基地に潜り込んだジョーがバンデル星人を見て一言。「この化け物!」…あんたに言われたくない。
 ヨシカワ博士はUX金属の逆作用を持つというゼロニウム鉱石のことを話すが、未知の鉱物の特性をそこまで知ってるこの人は何者だ?
 他にもブルコングが向かってくるのを全部バンデル星人のせいにしてしまうキャプテンとか(事実なんだが)。>
第8話 二大怪獣火星都市にあらわる

  監督:加島 昭
  脚本:高久 進
 バンデル星人が不穏な動きを見せていると報告を受けたキャプテンウルトラはパトロールにでるが、そこで4人の漂流者を発見する。その身元を調査したところ、今火星のフロンティアシティに向かっているカザハヤ船団の乗組員だったことが判明。丁度火星では新しく建設されたフロンティアシティの建設記念日が行われていたが…
 敵はこれまで二回に渡って登場したバンデラーガルバン。バンデル星人に操られ、火星のフロンティアシティを襲う。ロボット怪獣であるバンデラーにキャプテンが乗り込み、ガルバンと戦う。
 今回の中心はフロンティアシティの建設中に非業の死を遂げた人達の子供達、つまり孤児の運命が描かれる。彼らがシティに残っているのを分かっていながら脱出用ロケットで逃げてしまい、万歳を叫ぶ大人達の醜い姿や、子供達を救うために自ら囮となって散っていった市長の姿など、なかなか興味深いが、一種のトラウマものとして捉えることも出来る。
第9話 怪生物バンデルエッグあらわる

  監督:加島 昭
  脚本:鈴木良武
      伊東恒久
 木星の衛星イオにはウラジミール金属を合成するための工場ができていた。その工場内で異変が生じる。調査の必要が生じ、アカネは早速自ら変装して潜入する。そこで彼女が見たものは、欲に目がくらんでバンデル星人にイオを売った浅ましい人間の姿だった。
 敵はバンデル星人ばかりだが、その卵であるバンデルエッグというのが登場し、ここから数万というバンデル星人が生まれる。キャプテンの機転(?)により、基地ごと破壊されていまう。
 今回は色々と新しい試みがなされていて、いつも宇宙服に身を包んでいるアカネが私服姿で現れたり、ジョーとハックがパトロールにでているため、キャプテンが単独で行動しているとか。
<バンデルエッグから孵化したバンデル星人はいきなり等身大に成長し、キャプテンを襲う。できれば子供のバンデル星人ってのも見てみたかった気がする。
 ウラジミール駅のダムが決壊するシーンは、どう見てもふつうの粘土にしか見えない>
第10話 スパイロケットワルダーあらわる!!

  監督:竹本弘一
  脚本:辻 真先
 パトロール中のシュピーゲル号が隕石と接触してしまい、その一部がシュピーゲル号に付着してしまった。その調査にを行っていたハックはその隕石に触れた途端に身体が痺れてしまい、その後奇矯な行動を取り始める。
 ハックの裏切りが描かれる話。良心の呵責がない分、こういうときにロボットというのは都合が良いな。
 ハックが自分たちに操られた(と思いこんでいる)バンデル星人たちがハックに「上を向いてみろ」とか「自分の頭をたたいてみろとか構造的に不可能なことを強いるシーンが妙に印象的な話。又、バラバラにされたハックが割と簡単に(というか、都合良く顔とか胴体とかのパーツに分かれてる)直ってしまうのだが、実は顔が前後逆だったという妙なシーンもあり。
 全般的にコミカルな印象を与える話だった。
<ジョーが提案したレンジャー攻撃というのは、貝に全身を包んだジョーを台車に乗せて押していくというだけの作戦。それを「新兵器だ」とおびえるバンデル星人。それくらい調査しておけ。
 ここで「搬送ビーム」なるものの存在が登場する。シュピーゲル号からビームを出し、その先に物質を送り込むというものだが、送り先が敵宇宙船だったりしたら、その外壁までしか行けないような気もする>
第11話 四次元衛星ノズラーあらわる

  監督:田口勝彦
  脚本:長田紀生
 天王星開拓団の乗ったロケットが天王星付近で行方不明となった。早速救出に向かうシュピーゲル号だったが、ジョーも又何者かに吸い込まれてしまう。実は開拓団のミヤモト一家とジョーはバンデル星人が作り出した四次元空間に吸い込まれていたのだ。折しも地球では太陽ビーム砲が作られており、バンデル星人の四次元砲と太陽ビーム砲との報復が行われることを危惧したキャプテンはバンデル星人との間に講和会議を提案するのだが…
 バンデル星人が開発した四次元空間を作り出し、あらゆるものを吸い込んでしまう衛星ノズラーが登場。それと声だけだがバンデル星人の代表者が登場。女性なんだな。
 四次元空間に放り込まれた人間たちが描かれるが、当時の特撮だと、四次元と言ってもカメラを歪ませて動きがノロノロするくらい。これも又、味か。
 ハックは四次元空間に吸い込まれたとき、自分の身体を分解し、四次元空間から脱出する装置を作ってくれるようにキャプテンに頼む。ハックの人間に対する忠誠心がよく現れていた話だった。
<天王星開拓団のミヤモト家族は、もう地球には帰ることができないみたいなことを言っていたが、シュピーゲル号は一瞬のうちに天王星と宇宙ステーションを何往復もしてる。
 これまでバンデル星人抹殺ばかり行っていたキャプテンが突然講和会議を提案。説得力が…
 ノズラーに宇宙ステーションをつっこませるムナトモ博士はステーションの防壁に絶対的な自信を持っていたようだが、ノズラーの猛攻に、次の瞬間には太陽ビーム砲を使う決断を下す…君子は豹変すってやつ?
 ハックを分解して四次元世界から抜け出す装置ゼロタイマーを作り出すキャプテン。冒頭でバンデル星人が「四次元は未知の空間だ」とか言ってたような気がするが、さすがキャプテン。未知の空間をあっという間に解析したのか?>
第12話 バンデル星人を撃滅せよ

  監督:竹本弘一
  脚本:高久 進
 ムナトモ博士が作り上げた新型の電波受信機により、ついにバンデル星人の太陽系基地が発見される。だが、キャプテンが調査を開始する前にバンデル星人は全員待避してしまっていた。そして場所が特定できたバンデル星に向かって発進するが、キャプテンたちの目の前でなんとバンデル太陽系の太陽が爆発してしまう。これでバンデル星人の侵略はなくなったと思われたが、実はバンデル星自身が太陽系に向かっていた…
 バンデル星人の太陽系侵略の意図は、自分たちの太陽が爆発寸前である事を予知し新しい太陽を求めてのこと。
 幾多の絶体絶命の危機を寸前で生き残るキャプテンの活躍が描かれる話で、バンデル星人の話はこれで終了となる。ただ、見所が多い割には物語のいい加減さが目につく。
 バンデル星に向かうシュピーゲル号がキケロ星人と接触。これによってジョーは一旦退場する。
<ムナトモ博士が開発した新型ヘルメットにはミラクルビームなる兵器が搭載されているが、これはヘルメットに大きな付加をかけるため、かぶっている人間も大変危険だとか…なんでそんなものをわざわざヘルメットにつけるのか?…そういえばこの武器、今回は使用しなかったな。
 バンデル星に向かう途中、キケロ星人と遭遇するのだが、その時キャプテンは「地球人はそんな好戦的じゃありませんよ」と言って笑っていたが、この人の行動を見ている限り、その言葉は到底信じられないな。
 バンデル星にはロケット推進装置が取り付けられ、太陽系に向かっていた。一体どのくらいの時間をかけてやってきたのやら。
 迫り来るバンデル星を破壊する方法は、なんと太陽に突っ込ませてしまうと言うもの。仮にそんなことをしたら地球がどうなるか分かったもんじゃない。無茶するなあ。
 バンデル星そのものを破壊と言うことは、どれくらいいるか分からないバンデル星人を全滅させたと言うことになる。大虐殺だな。>
第13話 まぼろし怪獣ゴースラーあらわる

  監督:佐藤 肇
  脚本:大津皓一
 ケンタウルス惑星第6キャンプを怪物が襲った。救急信号を受けたキャプテンウルトラはハック、アカネ、キムラ医師、そしてやはり密航していたケンジを連れてケンタウルス星に向かう。そこには破壊されたキャンプ跡に、唯一の生き残りヤマテがいた。「怪獣を見た」「地球に戻りたくない」という。キャプテンはその言葉を取り上げることなく、独自に捜査を開始するが…
 敵はゴースラー。コウモリのような翼を持つ頭の大きな巨大宇宙人。何故かヤマテという男にしか見えない。ケンタウルス惑星第6キャンプを破壊し、その後生き残ったヤマテの乗り込んだシュピーゲル号を攻撃する。
 この話から新展開。これから次々と新しい怪獣が登場するようになっていく。しかしこの作品の味だったジョーがいなくなったのはやっぱり寂しい。
 前回使われなかったミラクルビームが今回ようやく使用…え?「ウルトラエネルギーマシーン」って言ってないか?
<ヤマテが「俺はキチ●イじゃない!」と主張してるが、キャプテンはすぐさま「気が●ったのは何故でしょう?」と即答。もうちょっと人を信じようね。
 それにしても「キチ●イ」発言がここまでも!と言うくらい出てくるのは、やっぱり時代だろうな。
 姿の見えないことを最大の武器とするゴースラーだが、炎を吐くため、その位置は確認できる…ん?宇宙で炎?>
第14話 金属人間メタリノームあらわる!!

  監督:佐藤 肇
  脚本:加井 嘉
 無事パイオニアスクールに進級したススムらを連れ、謎の惑星ガイロスに向かうシュピーゲル号。その頃惑星ガイロス周辺の観測ステーションでは、無人のはずのガイロスから発せられた救難信号を受信していた。そしてステーションに現れる謎の怪物の正体とは…
 敵はメタリノーム。かつてオガタ博士と共に惑星ガイロスの調査に向かったロボットだが、宇宙バクテリアに冒されて金属人間となっている。人間を金属化させる事が出来る。
 放射能の皮膜に覆われた惑星ガイロスを調査するためにキャプテンウルトラがとった方法は、ミサイルの中に自分自身が乗り込み、放射能地帯を通過したところでミサイルを破壊して逃げ出そうとするという無茶な方法。回天か?
<こんな所でも「CQCQ」とか、モールス信号とかやってるのは、未来の話のはずなのに時代を感じてしまう。
 とりあえず平和に暮らしていた金属人間の町に乗り込み、有無を言わせず全滅させ、「地球の勝利だ」と誇らしげに語るキャプテンウルトラ。これがこの作品の味というものだ。>
DVD2
<A> <楽>
第15話 コメット怪獣ジャイアンあらわる

  監督:竹本弘一
  脚本:長田紀生
 一万年の周回軌道を持つジャイアン彗星が近づいていた。キャプテンウルトラは早速その調査へと赴く。丁度その頃、火星の小都市ニューパールシティではミサコとヒロシという二人の子供がキャプテンウルトラごっこをしていて、難破船を探索している内に怪物と出会う。おとなしいその怪物をジャイアンと名付けた二人はそれをニューパールシティに連れて行くのだが…
 敵はジャイアン。火星の小都市ニューパールシティ近くの難破船に住んでいた小怪獣。ミサコとヒロシの姉弟によって保護される。命名は二人によって、近づいているジャイアン彗星にちなんで。あらゆるものを巨大化させる光線を目から出し、更に首輪を外すことによって自らが巨大化する。最後は首輪を元通しはめて、ロケットで彗星に返される。
 主人公が子供になり、その分話も破壊的なものではなく、怪獣を保護すると言うもの。今までの方向性とはまるで違ってる。巨大化して散々火星基地を破壊しておきながら、何のおとがめもなしに彗星に返してめでたし…って、無茶な物語だな。
<ジャイアン彗星の探索に行くと言っておきながら、すぐ後に火星に現れ、しかも怪獣を連れた二人の子供の名前まで知っているキャプテン。キャプテンはどこにでも現れ、何でも知ってるんだ。
 怪獣ジャイアンは一万年前から火星にいたそうだが、これまで誰にも発見されなかった割に、あっけなく子供に見つかってる。
 巨大化したジャイアンに対し、都市部でミサイルを撃ってるとか、無茶やってる。
 関係ない話だが、あそこまで都市を破壊しておいて、誰がその責任を取ることになるんだろう?>
第16話 雷雨怪獣アメゴンあらわる!!

  監督:田口勝彦
  脚本:高久 進
 宇宙時代のマイアミビーチと呼ばれるリュミット星にあるリゾート地カニスビーチでバカンスを楽しんでいたアカネは、不思議な少年を目にした。少年は高名な宇宙考古学者の両親とここで待ち合わせをしていたのだが、肝心な両親が来られなくなってクサっていた。そしてその少年はみんなに怪獣が出たと叫ぶのだが…
 敵は宇宙原人と、彼が呼び出したアメゴン。宇宙原人はカニスビーチの地下に安置されていたミイラだったが、ツトム少年がパチンコの弾を当てたら復活する。この星を蹂躙した地球人を憎んでいるらしい。アメゴンはリュミット星の湖に生息する巨大怪獣で、宇宙原人の笛の音で復活する。
 地球に仇なす存在は問答無用で叩きつぶすという、久々にキャプテンウルトラらしい活躍を見せた回。
 小生意気な子供に振り回され、危機を招く話だが、こういう場合、子供のいたずらと暖かく見守るパターンが多い。むしろ子供らし<危険なことを平気でやらかすために緊張感が持続する。こういう生意気な子供を出すのもちゃんと理由はあるってことだな。
<キャプテンウルトラは地球人を攻撃する宇宙人に対して容赦がないのが特徴。そこには相手に対する思いやりなど当然存在しない。これが時代であり、これがキャプテンなのだ。>
第17話 合成怪獣バクトンあらわる!!

  監督:田口勝彦
  脚本:井口 達
      山崎充朗
 火星に出来た人工電子細胞を用いた“バクトンセンター”のこけらおとしにセンター所長の息子でパイオニアスクールの訓練生シンイチとハックが招かれた。しかしシンイチはこのバクトンセンターが動くのを眼にする。
 敵はバクトン。元々はツツミ博士の提唱する人工電子細胞製造センターだったのだが、突然怪獣化して動き出す。
 行きすぎた科学は人を滅ぼすと言うことを端的に示した作品。
<バクトンは機械とも生物とも言えないが、どういう原理で動いてるんだろう?目とか口とかもあるけど。
 第七重水の扱い方はまるでニトログリセリン並みだが、なんと普通の水道から、しかも妙に赤い水が出てくる。ちなみに重水そのものは多少の放射能は出すものの、爆弾ではない。
 バクトンが狙っているのは第七重水なのだが、バクトン自身も多量の第七重水が入っているはず。それを破壊するってのは、要するに火星上で水爆を使うって事だろ?良くこんな物語が通ったな。>
第18話 ゆうれい怪獣キュドラあらわる

  監督:富田義治
  脚本:長田紀生
 タシロ博士が設計した最新型宇宙船オリオン号がキャプテンウルトラの操縦の元行われる。しかし航行途中にガス状の雲に巻き込まれたオリオン号は小惑星に不時着を余儀なくされてしまう。そこは破棄された宇宙船がごろごろしている、宇宙船の墓場のようなところだった。
 敵はキュドラ。宇宙船の墓場の主で、迷い込んできた宇宙船の中の人間の魂を食らって生きてきた。本体は巨大怪獣だが、人間サイズの分身を用いて人間を殺し、その肉体を操ることが出来る。
 50年代のスペース・オペラ作品には宇宙のサルガッソーがよく登場するが、これはそれを踏襲したもので、宇宙の墓場に迷い込んだキャプテンとその仲間達の必死の逃避行が描かれることになる。一丸となって光明にすがる面々の中にもニヒリストがいたりして、わざわざ妨害したりもする。古き良き冒険小説を地でいった感じ。更に死人が起きあがったり、人間だと思って振り返ったら、髑髏だったりと、ホラー風味も満点。
<キャプテン達は宇宙船の墓場に迷い込む訳だが、その宇宙船には何故か一面蜘蛛の巣が張られている。更に全く古くさくない場所もあったりと、描写に一貫性がない。
 壊れた宇宙船が何であるのか誰も分かってないようだが、宇宙時代になると、こういった宇宙船の難破が放っておかれるようになるのか?
 巨大怪獣が現れると、突然キャプテンは「キュドラだ!」と叫ぶ。更に「宇宙の墓場の主なんだ。その姿を見たものは二度と帰れないと言われている」なんて事を言っているが、なんでそんなに詳しいの?
 キュドラに取り込まれてしまったクロキは結局放っておかれるのだが、みんな地球に帰れると嬉しい顔してるのが、なんか妙に哀れだ。>
第19話 神話怪獣ウルゴンあらわる!!

  監督:富田義治
  脚本:金子武郎
 宇宙に移住した古代ギリシア人が住んでいるという惑星を発見したムナトモ博士はキャプテンウルトラに早速調査に向かわせる。そこでキャプテンが観たものは、数学者ピタゴラスによって考案された宗教によって治められていた町の姿だった。恋人ヘレナが怪物ウルゴンに献げられそうになった青年ユーリスを助けるキャプテンだったが…
 敵はウルゴン。ピタゴラス星の町の傍らに鎮座した山の上に鎮座した狼の顔が全身を現した姿。暴れ回って町を破壊するが、キャプテンウルトラの活躍によって、その本体である一匹の狼の姿に戻ってしまう。
 宇宙時代に古代ギリシア文明とは、なかなか人を食った内容だが、丁度当時日本でもオカルトブームが来ていたから、そのあおりだろうか?ストーリーだけで言うなら、80年代のハリウッド製SFともよく似ている。
<古代ギリシア人が宇宙をわたる船を造ったというのはまるでム●の世界だが、他の文明と隔絶していたはずなのに日本語を喋ってる…いや、キャプテンウルトラが古代ギリシア語を喋れると言うことなのかな?
 ある意味、キャプテンのやってることは文明破壊なんだが、これで本当に宇宙の平和を守ってるんだろうか?>
第20話 スペクトル怪獣シャモラーあらわる!!

  監督:田口勝彦
  脚本:高久 進
 アストロイド星に住む車椅子生活を送る少女ユカリはある日お隣のイワフジという男の家に怪獣がいることを発見する。しかし、その話を大人は信用しなかったが、実はこのイワフジはかつて優秀な科学者だったのだが、力のある怪獣が人間に替わって宇宙を支配すべきだという怪獣主義を主張して学会から追放されていたのだ。そしてイワフジは密かに怪獣シャモラーを育てていたのだ。
 敵はシャモラー。凄い単純な造形の恐竜型怪獣で、人間と同じ大きさの時はキャプテンウルトラと互角程度の力しかないが、頭からスペクトル光線を発することが出来る。
 車椅子の少女を主人公に、ヒッチコックの『裏窓』を地でやった作品。パクリとしてでなく単体として見るなら少女役の巧さもあって、かなり面白い作品に仕上がってる。
 この作品ではキャプテンは完全な脇役で、ただユカリを救うためだけに現れるヒーローとして描かれるのが特徴か。人間と同じ大きさとは言え、怪獣にナイフ一本で立ち向かうなど、相変わらず凄いことをやってる。
<シャモラーの発するスペクトル光線は頭のコブ状の突起から出るそうだが、時折口から吐いてる。
 シャモラーを倒したはいいが、何か体中が青色の体液まみれで、ただ静かに倒れているのは凄いグロテスク。キャプテンには後かたづけという概念がないのかな?更にそれを見て「ざまあみろ」と高笑いするなど、感性が凄い。
 ここでの少女ユカリを演じたのは「ジャイアントロボ」でマリー花村を演じた桑原友美。道理で上手い訳だ。>
第21話 電波怪物ラジゴン星人あらわる!!

  監督:田口勝彦
  脚本:井口 達
 金星にある通信衛星K2号が突如謎の宇宙人によって乗っ取られてしまった。その後、その宇宙人ラジゴン星人は金星に降り立ち、テレビ電波に乗って自らの分身を次々と作っていくのだった。電波を操るラジゴン星人を倒すため、キャプテンは自らも電波人間となり、ラジゴン星人の入り込んだカメラに突入する…
 敵はラジゴン星人。全身緑色の電波宇宙人で、宇宙人と言うよりは妖怪っぽいデザインをしている。電波を自在に操ることが出来、テレビを通じて無数の分身を作り上げる。
 妖怪話っぽい展開を見せる話だが、物語のオチは数万に分裂したラジゴン星人を倒すためにキャプテンも数万に分裂するという無茶なもの。発想が面白い。
<突っ込みじゃないけど、キャプテンはカメラのことを「キャメラ」と呼んでいる。なかなか印象深い言い方だ。
 金星からの通信を受け、ラジゴン星人の解析を行っているムナトモ博士。その手にしているのはパンチリボン。懐かしい描写だ。かつてのSFには必須アイテムだった。>
第22話 怪獣軍団 あらわる!!

  監督:山田 稔
  脚本:高久 進
 宇宙ステーションシルバースターではハックを使っての光波ベルトのテストが行われていた。これは光に粒子化した物質を乗せるというもので、実験は見事成功し、ボストニア星からシルバースターにハックは送られてきた。だが、丁度その頃、行方不明となっていたブリタニア号を乗っ取ったメタリノームは、これまでキャプテンウルトラに倒されゴーズラー、アメゴン、ウルゴン、キュドラー、シャモラーを復活させ、人類の復讐を誓っていたのだ。怪獣軍団を前に、
 敵はメタリノームおよび復活怪獣達(ゴーズラー、アメゴン、ウルゴン、キュドラー、シャモラー)。
 長いシリーズになると、一度くらいはやりがちの復活怪獣軍団が出てくる話。でも、やっぱりこれくらい大挙して怪獣が出てくると燃えるな。怪獣の個性もきちんと表現できてるし、迫り来る怪獣軍団をなんとかして撃退しようとする人類の努力も良い…特撮部分がしょぼ過ぎるのが難点ではあるが。
 冒頭に出てきた光波ベルトが伏線になっているのだが、結局光波ベルトで消し去ったのはゴースラー一匹のみ。
<ハックを光波ベルトのテストに用いた訳だが、ケンジ少年は「ハックのやつ、スクラップにならないかな」とか言って笑ってる。縁起でもない。
 死んだ怪獣はどうやら一つの星に集められているようだが、何故なのかは説明されず。メタリノームが集めたのか?
 メタリノームによって復活させられた怪獣軍団は言葉を喋ることが出来ないが、身振り手振りでメタリノームの言葉を肯定する。字幕で「ちがう、ちがう」とか書かれているのを見ると、『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』を思い起こされる。
 怪獣軍団を操っているのがメタリノームである事を看破するキャプテン。メタリノームの狙いまで推測するキャプテンの頭脳の凄さは特筆に値する(一般にはご都合主義という)。
 光波ベルトによってぶっ飛ばされたゴースラーは「しばらく帰ってこない」と言われていたのにかかわらず、ほんの僅かな間に帰ってきてしまう。>
第23話 くたばれ 怪獣軍団!!

  監督:山田 稔
  脚本:高久 進
 再生怪獣に囲まれ、更に身動きの取れない絶体絶命の危機に陥ったキャプテンだったが、アカネの進言で光波ベルトを用いることによって九死に一生を得た。しかし依然と続くボストニア星の危機に、キャプテンは宇宙ステーションを呼び出す事にする。しかし彼らの意識が外に向かっている間、怪獣キュドラは自分の分身を基地に送り込んでおり、ついに光波ベルト装置はメタリノームのものに…
 敵は前回に続き再生怪獣軍団だが、今回出てくるのはゴースラー、キュドラ、シャモラーの三体で数は随分へってる。今回はキュドラが大活躍したものの、他はあまり個性無し。
 怪獣軍団編の後編。アクション主体の前編に較べ、ここではより緊張感を演出しようとしていて、それは一応成功してる。ただ頭脳戦と思わせておいて最後は結局力押しになってたりと、話自体は相変わらずって感じだが。
<ゴースラーは飛べるのが特徴なのに、今回全く飛ぼうとせず、壁に付けられた電流で痺れまくってる。>
第24話 行け!キャプテン 宇宙をこえて

  監督:佐藤 肇
  脚本:加井 嘉
 ミユキとサユリという姉妹から「宇宙の果てはどうなっている?」という疑問を投げかけられたケンジは宇宙船ガリバー号に乗り込んで、宇宙探検に向かう。しかし宇宙遊泳中にサユリは宇宙空間の狭間に吸い込まれてしまった。その責任を感じたケンジもやはり姿を消してしまう。彼らが宇宙の果てに行ってしまったと推測したキャプテンウルトラは、プロメテウス星にある次元の裂け目に飛び込んでいく。
 本シリーズの最終回は、これまでとは全く趣が異なり、「無限とは何か?」という哲学的な内容になっている。はっきり言って今観ても訳が分からない。なんで最後の最後にやってきた“無限”がお花畑?
 若者の軽はずみの恐ろしさと、逆にそれによって拓かれる新しい世界について描こうとしたのだろうとは思うが…
 直線にしか動くことが出来ず、障害物にぶつかるとどうして良いか分からなくなると言うカブトムシのたとえで人類を説明するキャプテン。人類の知覚能力では未だ“無限”を捉えることは出来ないということなんだろう。
<宇宙に十字路があって信号機がある。信号に合わせて停船したり発進する宇宙船の群れ…なんともシュールな光景だ。
 「D3作戦」と言うキャプテン。どう聞いても「でーすりー」に聞こえる。>