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1920年 パウル・ウェゲナー(監、主) |
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ボヘミアのプラーグ(現在のチェコのプラハ)ではユダヤ人の迫害が行われていた。そんな中でユダヤ寺院の中で発見された巨人像があった。ユダヤ人の博士レーウ(ドイッチュ)の秘術により、ゴーレムとして命を与えられた像(ヴェゲナー)。博士はこれを用いてプラーグの王に力を誇示し、何とかユダヤ人の虐殺を防ぐことに成功するが、やがて自我が目覚めたゴーレムは、博士の娘に恋心を抱くようになり… ドイツ表現主義(代表作は『カリガリ博士』で、カリガリズムとも呼ばれる)と呼ばれる映画の一本。主演のゴーレムに扮するのは監督のヴェゲナー自身で、大変このテーマが気に入ったらしく、既に1914年と1917年に2度映画化している。 で、この作品(当然サイレント)だが、監督が意図したとは思わないんだけど、大変滑稽な内容になっているのが特徴。だって、秘術で命を与えたゴーレムに何をさせるのかと言うと、家事をさせたり、お使いさせたりするんだから(家政婦ロボットかいな)。しかもそれを(当然)無言で行うゴーレムが苦虫を噛み潰したような、ぶすーっとした表情を崩さないから、なんか哀愁が漂うと言うか、凄いミスマッチ。更に言うと、ドイツ人であるはずのヴェゲナーがなんか東洋人っぽいから、端から見てると、モンゴル人の相撲取りみたいに見えてしまう。そのお陰でどれほど真面目な作品だったとしても、なんだか笑えてしまう。 やがて心を持ち、博士の娘に迫るシーンは後年の『フランケンシュタイン』(1931)によく似てる。感情を持っているにもかかわらず、やっぱりぶすっとした表情のままってのもポイントだ。 そして最後に暴走したゴーレムを封印することに成功したのは無邪気な子供ってのは、この作品のテーマでもあるんだろうな。 内容がユダヤ人迫害なのだが、変に社会的な方向には持っていかず、エンターテイメントとして仕上げたのは良かったかな? 余計なお世話だけど、この監督の下で映画作るってのは緊張するだろうな。あんな顔で睨み付けられたらスタッフは絶対萎縮するよ(笑) |
ゴーレム | → | |||
【ごーれむ】 | ||||
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ミリアム | → | |||
【みりあむ】 | ||||
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レーウ | → | |||
【れーう】 | ||||
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