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パウル・ヴェゲナー
Paul Wegener

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Paul Wegener
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ドイツの映画監督・役者。
Wikipediaより引用
経歴
1874'12'11 アモルドスドロフで誕生
1895 舞台俳優としてデビューする。
1906 マックス・ラインハルト演技団に参加する
1912 映画界入り
1926 ハリウッドで映画製作を行うが、完成したのは『The Magician』一本で帰国
1932 映画音楽家となる
1933 ナチス台頭で劇団を解散させる
1941 ナチスのプロパガンダ映画に出演するようになる
1945 戦後は彼は住民の基準を改善するための組織の会長として働く
1948'9'13 死去
5+
4+
3+
巨人ゴーレム
2+
個人的感想
 観たのは『巨人ゴーレム』のみ。ゴーレム役が監督本人だと知り、こんなのが監督やってたら、現場はピリピリしただろうと失礼なことを考えてしまった。
1948 9'13 死去
1947
1946
1945
1944
1943
1942
1941
1940
1939
1938
1937
1936
1935
1934
1933
1932 自殺倶楽部 出演
1931
1930
1929
1928 妖花アラウネ 出演
1927
1926
1925
1924
1923
1922 ファラオの恋 出演
1921
1920 巨人ゴーレム 監督・脚本・出演
寵姫ズムルン 出演
1919
1918
1917
1916
1915
1914 ゴーレム 監督・出演
1913 プラーグの大学生 出演
1912
1911
1910
1909
1908
1907
1906
1905
1904
1903
1902
1901
1874 12'11 アモルドスドロフで誕生

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レビュー
巨人ゴーレム
Der Golem, wie er in die Welt kam
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パウル・ヴェゲナー
ヘンリック・ガレーン(脚)
パウル・ヴェゲナー
アルベルト・スタインリュック
エルンスト・ドイッチュ
リディア・サルモノワ
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 ボヘミアのプラーグ(現在のチェコのプラハ)ではユダヤ人の迫害が行われていた。そんな中でユダヤ寺院の中で発見された巨人像があった。ユダヤ人の博士レーウ(ドイッチュ)の秘術により、ゴーレムとして命を与えられた像(ヴェゲナー)。博士はこれを用いてプラーグの王に力を誇示し、何とかユダヤ人の虐殺を防ぐことに成功するが、やがて自我が目覚めたゴーレムは、博士の娘に恋心を抱くようになり…

 ドイツ表現主義(代表作は『カリガリ博士』(1919)で、カリガリズムとも呼ばれる)と呼ばれる映画の一本。主演のゴーレムに扮するのは監督のヴェゲナー自身で、大変このテーマが気に入ったらしく、既に1914年と1917年に2度映画化している
 で、この作品(当然サイレント)だが、監督が意図したとは思わないんだけど、大変滑稽な内容になっているのが特徴。だって、秘術で命を与えたゴーレムに何をさせるのかと言うと、家事をさせたり、お使いさせたりするんだから(家政婦ロボットかいな)。しかもそれを(当然)無言で行うゴーレムが苦虫を噛み潰したような、ぶすーっとした表情を崩さないから、なんか哀愁が漂うと言うか、凄いミスマッチ。更に言うと、ドイツ人であるはずのヴェゲナーがなんか東洋人っぽいから、端から見てると、モンゴル人の相撲取りみたいに見えてしまう。そのお陰でどれほど真面目な作品だったとしても、なんだか笑えてしまう。
 やがて心を持ち、博士の娘に迫るシーンは後年の『フランケンシュタイン』(1931)によく似てる。感情を持っているにもかかわらず、やっぱりぶすっとした表情のままってのもポイントだ。
 そして最後に暴走したゴーレムを封印することに成功したのは無邪気な子供ってのは、この作品のテーマでもあるんだろうな。
 内容がユダヤ人迫害なのだが、変に社会的な方向には持っていかず、エンターテイメントとして仕上げたのは良かったかな?

 余計なお世話だけど、この監督の下で映画作るってのは緊張するだろうな。あんな顔で睨み付けられたらスタッフは絶対萎縮するよ(笑)
製作年 1920
製作会社 PAGU
ジャンル 表現主義特撮ファンタジー(ヨーロッパ)
売り上げ
原作
歴史地域 プラハ(チェコ)
関連 特撮事典

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書籍
著作 評伝