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日本沈没

日本沈没


日本沈没
1973年
森谷司郎(監) 藤岡弘、いしだあゆみ、小林桂樹、丹波哲郎
 原因不明の群発地震が日本を襲っていた。そしてとうとう小笠原諸島の島が一夜にして沈没するという事態が生じる。深海潜水艇乗りの小野寺俊夫(藤岡弘)は、海底火山学の権威田所博士(小林桂樹)らと共に潜水艇“わだつみ”で日本海溝に潜行した。そこで彼らが見たのは、巨大な海溝が口を開けている姿だった。日本で何が起ころうとしているのか。そしてこれからどうなっていくのか…
 日本沈没という異常事態を前に描かれる小松左京原作の群像劇の映画化。当時の不安な世相を反映したかのような作品が受け、原作はベストセラーとなったが、映画でも大規模な特撮と緊迫した人間ドラマが錯綜させたお陰で
1973年邦画興行成績は堂々の1位(実際には評論家によれば評価は高くないのだが、日本映画史上初めての配給収入20億円を超えた大ヒット作となったという事実は変わりなし)
 私は原作を二度読んでいる。一度目は中学生の時。丁度SF小説にはまりだした頃で、当時は主に小松左京、筒井康隆、星新一、平井和正、豊田有恒、眉村卓と言った日本作家を中心に読んでいて
(海外SFにはまるのは高校生になって)、その系列で読んでみたのだが、これは凄い作品だ。と確信。ジュブナイルが中心だった私にとって初めてのSF群像劇だったし、何よりこの豪毅なプロットに、矮小な人間の存在。そしてその中でヒーロー不在であがき続ける人間の姿…何もかもが新鮮であり、衝撃的な作品だった。子供の頃テレビでやっていた本作は微かに何話か観た記憶がある程度で、これもいつか観直してみたいものだ。
 残念ながらなかなか映画の方は観ることが出来なかったのだが、ようやく先日になって拝見。
 批評家の言うとおりで、意気込みは認められるものの、稚拙な部分も多い作品だ。特に特撮部分は、金をこれだけ潤沢に使えたのだから、もうちょっと工夫が必要か?思わせてしまったところが残念。使いどころさえ間違えなければ良いものが出来ただろうに。特に肝心の日本沈没のシーンがチープなのはいただけない。それに原作にあった、庶民的な部分での描写が極めて少なくなってしまい、政治的駆け引きや学術論争ばかりがトピックとして出されていたため、人間描写としても今ひとつと言った感じ。そう言う意味では『世界大戦争』のバランスの良さを思わせられる作品だった。
 しかしながら、
この映画に関しては、それで良かったのだろうと思う。僅か2時間足らずの時間で語るのならば、項目は絞るべきだったし、政治部分に特化したためにこそ、机上論と現実の推移の違いというものをしっかり演出することが出来たし、責任を持つべき人間の苦悩は、やはり見応えがある。
 それに藤岡弘、丹波哲郎、小林桂樹と言ったアクの強いキャラを中心に据えることによって、緊迫感が増していたのも良かった。特にこの作品に限っては首相は徹底的に個性的でなければ映えなかったが、その期待に見事にこたえた丹波哲郎の演技は特筆に値する。丹波哲郎か三船敏郎でなければこの役を務めることは出来なかっただろう。このキャラクタ描写は現実的でないとか、こんな格好良い首相がいるはずがない。とかは色々考えるけど、自分ではどうしようもない自体に対して、それでも戦い続けようとする姿が映える。自分の任期中にこんな事が起こったことを嘆くのではなく、更に自分の保身を考えることもなく、自分はどれだけ悪人になっても構わないから、一人でも多くの日本人を救おうとする姿は無性に格好良いぞ。
 それと、結局庶民代表として全てを引き受けた形となった藤岡弘だが、言うまでもなく、この人はかつて『仮面ライダー』の本郷猛役をやっていた。それで、仮面ライダーとして守っていた日本という国そのものと戦わなければならないとすれば…なんて事を考えると、大変な皮肉に思えて興味深い。
 翌年の
『ノストラダムスの大予言』のヒットもあり、終末ブームが起こったというのも、世相を反映しているのだろう。

 

阿部玲子
【あべ-れいこ】
 小野寺の見合いの相手。婚約し、共にスイス移住を約束するが、大地震により行方不明となってしまう。役はいしだあゆみ。 甘崎
小野寺俊夫
【おのでら-としお】
 潜水艇乗り。海底火山学の権威田所博士を“わだつみ”に乗せて小笠原海溝を潜航したことから、人生が変わる。役は藤岡弘、。 甘崎
ケルマディック号
【けるまでぃっく-ごう】
 世界最高の性能を持つ潜水艇。日本近海の調査を行うために急遽購入。小野寺がメインパイロットとなる。 甘崎
田所雄介
【たどころ-ゆうすけ】
 海底火山学の権威で、小笠原海溝の調査から、大胆極まりない仮説をうちだす。日本という国をこよなく愛し、最後は沈没していく日本と運命を共にした。役は小林桂樹。 甘崎
D2計画
【でぃー-つー-けいかく】
 日本沈没の事実を前に田所博士が提案した、日本人脱出計画。 甘崎
山本
【やまもと】
 日本国総理大臣。日本沈没を前に、田所博士の提案するD2計画を推進する。役は丹波哲郎。 甘崎
わだつみ
【わだつみ】
 深海探査用潜水艇。日本沈没の兆候を初めて発見する。 甘崎

 

日本沈没


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2006年
樋口真嗣(監) 草なぎ剛、柴咲コウ、豊川悦司、大地真央、及川光博
 日本に大規模地震が次々に起こっていた。沼津でその被害にあった潜水艇パイロットの小野寺俊夫と倉木美咲は一人のレスキュー隊員阿部玲子の命を賭けた救出によって助けられ、そこから縁が生じていつの間にか彼女の家に居候するようになった。その後小野寺は東都大学地震研究所の田所雄介博士の依頼で《わだつみ6500》で日本海溝へと潜るが、そこで驚愕の事実を目の当たりにする。田所によれば、今までの群発地震は単なる予兆に過ぎず、これから僅か1年後に日本は沈没するというのだ…
 小松左京原作の大ベストセラーの映画化作。1973年に守谷司郎監督によって既に一度映画化はされているが、本作はそのリメイクではない。
 いや少なくとも、監督の樋口真嗣の、ただのリメイクで終わらせるか!という希薄を感じさせてくれた作品ではあった。
 では1973年版とどこが違っているのかと言われると、1973年版では
“やれなかったこと/やらなかったこと”を拡大して作ったと言うことであり、もう一つは最初から世界配信を狙って作ったと言うことになるだろう。
 ところでつい先日樋口真嗣が特技監督をやったダイコンフィルム(現GAINAX)の自主制作作品
『八岐大蛇の逆襲』を約20年ぶりに観た。これは樋口真嗣が入ってなかったら多分ここまでのクォリティにはならなかっただろうという出来で、確かにこの時代から樋口監督の実力はよく分かる。細かい描写に凝るだけなら素人でも出来る。だがそのパーツパーツをまとめ、一本の作品にするには、並々ならぬバランス感覚と才能を必要とする。特に素人ばかりで作られたこのフィルムをここまでに仕上げたのはそのバランス感覚の賜物だ。後のガメラシリーズでもそのバランスは健在。やっぱり樋口真嗣が特技監督やってたからこそのクォリティ。この人は限られた予算と時間の中、最大限に良いものを作り出す、言わば職人的な腕を持った人だ。
 その樋口監督が『ローレライ』(2005)に続いて作り上げたのが本作で、確かにそのこだわりは感じられる。
 1973年版でやれなかったこと。これは何せ今から25年前の話である。エフェクトに他ならない。特撮技術はあってもCG技術がないため、どれほど金をかけても描写にどうしても嘘くささが出てしまうし
(私がそんなことを言って良いんだろうか?)、使用できる局面も限られる。よって1973年版の方は人間ドラマの方に重点を置かざるを得なかった。それをCGの多量導入によって各地の災害の描写は派手に、しかもリアリティを付けて描写できるようになり、迫力が格段に増した。更に度々日本列島の現在の状況を克明に映し出すことによって、刻々と日本が分断されていく様子が手に取るように分かるようになった。描写は極めて緻密且つマニアックさを感じさせてくれる。流石この辺は『ローレライ』での樋口監督らしさが出ていて大変よろしい。色々な意味で楽しめるように出来てるので、特に特撮ファンにはお勧めできる。
 それで1973年版で敢えてやらなかったこととは、あの作品は
日本という巨獣によって打ち砕かれる人間を描写することにあったため、個人的なドラマを敢えて描写しなかったと言うことなのだが、これも時間制限があり、原作にあった細かいエピソードは入れることが出来ない。としてばっさり切ってしまった。むしろ大局から見て、一人でも多くの人を国外脱出させることと、徐々に進行していく日本沈没の危機を受け入れ、それに対処することが主眼となっていた。お陰で一応の主役である藤岡弘もいしだあゆみもほとんど狂言回しでしかなかったが、今回は男女や家族と言ったものを主眼に持ってきたということ。これは大きく原作からもはみ出ることになるが、1973年版と同じものにならないためには必要な措置であったのだろう。
 つまり、1973年版を踏まえ、本作は敢えてベクトルを逆に捉えたわけだ。1973年版は
描写はミニマムに、人間模様はマキシマムへと捉える傾向があったのに、本作は描写はマキシマムに、人間模様はミニマムへと捉えている。この改変は単に旧作に対する対抗措置と言うだけではなく、本作が世界配信を前提に作られていると言うことの証左でもあろう。大いなる危機に際し、人間の知恵で何とかしよう。というのは実にハリウッド好みだ。昨年公開され、世界的に結構評価された『デイ・アフター・トゥモロー』(2004)も同じベクトルだったし。
 と、言うことで私なりには本作の狙いも、それが正しい方向性であることも理解したつもりである。
 ただ、それは
原作からの乖離を引き起こしてしまった。そもそも原作は高度成長時代を迎えた日本という国に対するアンチテーゼと、どんどん豊かになっていく現状に対する居心地の悪さというものをストレートにぶつけた作品だった。今あなた方が頼りにしている日本は、こんなに脆いものであること。そして日本人が漂白の民となった時、そこに日本人としてのアイデンティティはあるのか?と言う問題を突きつけてきた。だからこそラストは悲劇でなければならなかったのだ。だが、敢えて本作ではそれを取らず、“一人の人間の犠牲”によって最後に希望を持たせる形へと変えている。物語としてはこれで良いんだけど、原作にあった肝心な思想そのものまで無くしてしまい、更にそれに代わるものを何一つ入れてない。それが大きな問題で、やはり原作好きな人間からすると、これは裏切り行為に思われても致し方ない。ラストが変わることで、全くテイストが変わってしまうわけだから。この辺は好みと言われればそれまでだけど、やっぱり原作ファンとしてはなあ。と言うところ。
 それと
致命的なのは力を入れたはずの人間ドラマ部分がどうにも陳腐に過ぎてしまったという点。これが本作における一番の問題ではなかろうか?
 草なぎ剛、柴崎コウ共に好演はしてるんだけど、何故か物語が薄っぺらい。この未曾有の危機にあって、二人の関係があまりにも淡々としすぎていて、人間ドラマのパートにはいると無茶苦茶退屈になってしまう。実際これだけ見所満載の作品で
2時間を待たずに飽きてしまったのは、ドラマの描かれ方の下手さだった。昨今流行りだした純愛路線を取ったにしては、あの状況下では浮きまくってる(大体「僕」と「あなた」だけの関係が世界の命運そのものを決めてしまうと言う作りは気持ち悪くてたまらない)。それに殊更下町の描写をやっておきながら、生活感のなさにも首を傾げる。それと特攻描写が大好きな私なのに、最後のミッションには全く感情移入できず。意外性も無ければ緊張感もない。音楽やらで盛り上げてはいても、逆にそれが白ける。一人気を吐いていた田所役の豊川悦司も何か浮きっぱなしって感じなんだよな。主人公二人に対し熱血過ぎというか、演技が空回りしてるというか…(これは私自身が原作の田所というキャラクタをもの凄く好きだからなんだろう。プロジェクト途中で自らスケープゴートとなって身を引く所も含め、ああいう科学者が私の理想だった。その理想とはかけ離れたヒーロー性溢れる役柄というのがなあ)。結局本作が評価できにくいのは原作に思い入れがあるからなんだろう。
 思うにこれ、実際の人間じゃなくてセルに描かれたキャラクタだったらそれなりに盛り上がったんじゃないだろうか?樋口監督がアニメ畑出身だけに、方法論的に全般的にアニメっぽいんだよな。

 

阿部玲子
【あべ-れいこ】
 ハイパーレスキュー隊員。沼津で小野寺と美咲を助けたことから二人に縁が出来、疑似家族を作っていく。最後の最後まで避難民を助けるべく救助活動を続ける。これまでの中で最も凛々しい造形となっている。役は柴咲コウ。 甘崎
N2爆薬
【えぬ-つー-ばくやく】
 新開発された超高性能爆薬で、日本のプレート沈降を防ぐための起爆剤として用いられる。同名の爆弾は『新世紀エヴァンゲリオン』でも登場していた。 甘崎
小野寺俊夫
【おのでら-としお】
 深海調査員で“わだつみ6500”のパイロット。その腕を買われ、イギリスへと国外脱出するはずだったが、最後は“わだつみ2000”の片道の旅へと旅発つ。役は草なぎ剛。 甘崎
危機管理担当大臣
【きき-かんり-たんとう-だいじん】
 山本総理の肝いりで新設されたポストで、日本脱出計画である“D2計画”を推進する。 甘崎
倉木美咲
【くらき-みさき】
 地震による沼津壊滅で小野寺と共に玲子に助けられた少女。母が重傷で入院しているため、玲子の実家のもんじゃ焼き屋“ひょっとこ”に住んでいる。 甘崎
鷹森沙織
【たかもり-さおり】
 文部科学大臣だったが、新設された危機管理担当大臣も兼務することになる。日本人を一人でも助けようと一生懸命に活動を続ける。実は田所博士の元妻。役は大地真央。 甘崎
田所雄介
【たどころ-ゆうすけ】
 東都大学地震研究所博士。日本沈没に残された期間が一年あまりであることを予見し、更に日本を救うためにどうすればいいかを提案する。危機管理担当大臣の鷹森とはかつて夫婦の仲だった。役は豊川悦司。 甘崎
D2計画
【でぃー-つー-けいかく】
 日本人脱出計画。沈み行く日本からの海外脱出をスムーズに行うためのプロジェクト。 甘崎
東都大学
【とうと-だいがく】
 田所雄介の属する大学で地震研究所を持つ。このネーミングだけで笑える人はかなりの特撮通。 甘崎
山本尚之
【やまもと-なおゆき】
 内閣総理大臣。日本沈没の事実を聞かされ、危機管理担当大臣に鷹森沙織を任命する。交渉のためにアメリカに向かうが、その途中で九州の爆発に遭って死亡。 甘崎
結城達也
【ゆうき-たつや】
 “わだつみ6500”のパイロットで小野寺の同僚。田所博士の調査につきあい、N2爆弾を海底に設置しようとするが…役は及川光博。オリジナル版では橋本功がやっていたので、随分差がある。 甘崎
わだつみ2000
【わだつみ-にせん】
 日本初の深海探査船。ちなみに海洋研究開発機構の協力によって本物の“しんかい2000”が用いられている。 甘崎
わだつみ6500
【わだつみ-ろくせんごひゃく】
 最新鋭深海探査船。この深海探査によって田所博士は日本沈没を予言する。 甘崎

 

日本以外全部沈没


日本以外全部沈没
2006年
河崎実(監) 小橋賢児、柏原収史、松尾政寿、土肥美緒、ブレイク=クロフォード、キラ=ライチェブスカヤ
 2011年、世界規模の地殻変動によって、なんと世界中の大陸が海の底に沈んでしまった。唯一残されたのは、日本だけ。世界中の難民が押し寄せ、やがて日本人は特権階級としての地位を享受し始めるのだが、様々な軋轢も生み出していった。世界各国からいち早く日本に避難した各国要人は首相にぺこぺこし、あふれかえった外国人による治安の不安など。そんな時、田所博士(寺田農)は、事態はこれでは収まらないと語りかける…
 
『日本沈没』のリメイク作が製作されると言う時期に、突然浮上した企画があった。小松左京による原作「日本沈没」が刊行された際、その便乗パロディとして筒井康隆が書いた短編を映画化しようと言うものである。勿論二番煎じは当然。便乗してやれ。という意図は明らかだが、監督の名前を目にした多くの人は、「な〜んだ」と思ったに違いない。
 なにせ便乗映画という意味では今の日本映画界きっての人物。河崎実である。
「私は日本の恥になりたい」などと公言する河崎監督にしては、「期待に応えた」という意識の方が強かったかも知れない。
 私がこの作品の予告編を観たのは、まさに
『日本沈没』本編の上映の前だったが、苦笑い出来る内容だったのは確か。妙にしょぼく、節操のない特撮。最初から似せる気のないハリウッドスターや各国首脳の面々の姿…う〜ん。これだけやる気の感じさせられない作品も珍しい。いや、むしろこれは凄く面白そうだ。と思った。それでも凄いことに、オリジナル映画版『日本沈没』主役の藤岡弘、のみならずTV版の主役村野武範まで出てくるというのだ。配役まで人を食ってやがる。
 最初から低評価になることが分かっている作品だが、だからこそ観たくなる時というのもある訳で、どんなに酷い出来だろう。と思ってわくわくしながら映画館に足を運んだ。

 …確かに変な映画であることは確か。それこそ予告に出てきたわざとらしく節操のない特撮や、キャラクタ描写なんかは無茶苦茶なレベルではあるのだが、それが意外なことに、このテーマは割としっかりしてたりする。いや、しっかりと言うレベルとはちょっと違うのかも知れないけど、「日本人とは一体何者であるか?」というテーマが内包されている。演出のせいでそうは見えないけど、深読みすれば出来る。と言う事で。
 だから、実は意外に面白い部分もある…「意外に」と言う言葉がどうしても付いてしまうのがなんだが、単なる馬鹿映画観に行ったつもりでも、「あれ?」と思わせる部分が確かに存在すると言うことで。
 特撮部分もチープで節操がないが、こういうチープさを好む種類の人間というのもいるのは確か
(聞いた話だと、ほとんどは東映特撮のバンクだそうだ)。これを書いてる人間を筆頭に(笑)

 

石山
【いしやま】
 日本国防衛庁長官。アメリカの危機の際、日本の米軍基地をアメリカに使わせる事の見返りに基地の全面割譲を認めさせるなど、徹底したタカ派。役は藤岡弘、。映画版『日本沈没』の小野寺役である。 甘崎
GAT
【がっと】
 Gaijin Attack Teamの略。政府の超法規機関として設置された、不法外国人を検挙して国外追放にする組織。ちなみに不法外国人はゴキブリとして表記されている。語源は「帰って来たウルトラマン」のMATかと思われる。 甘崎
北の将軍
【きた-の-しょうぐん】
 配下の自国民共々ちゃっかり日本人に偽装して日本に入り込んでいるテロリストの親玉。 甘崎
電エース 電一
【でん-えーす】
 世界崩壊後の日本での特撮番組の巨大ヒーロー。電一青年がリラックスして気持ちよくなると変身出来る。怪獣とぬる〜い戦いを繰り広げ、尻餅をつくたびに外国人を踏み殺すというヒーロー? 甘崎
電次郎
【でん-じろう】
 電一の弟。いつも怪獣に踏みつぶされる。 甘崎
電一 電エース
【でんはじめ】
 世界崩壊後の日本での特撮番組の主人公。気持ちよくなると電エースに変身出来る。 甘崎
日本音頭
【にっぽん-おんど】
 日本を褒め称える歌で、世界崩壊後、安泉首相の音頭で作られた歌。著名な(?)外国人が安泉首相の一挙手一投足に拍手を送るという無茶苦茶な内容。 甘崎
安泉
【やすいずみ】
 日本国首相。世界の危機に際し、長く首相職を勤め上げる。かなりのお調子者で、利益を最大限利用しようとしている。役は村野武範。TV版『日本沈没』の小野寺役である。 甘崎