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仮面ライダークウガ

仮面ライダークウガ事典
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2000'01'30〜2001'01'21

 いわゆる「平成ライダー」と呼ばれる一連のシリーズの第1作。ちなみに本作の主人公はタイトル通りクウガと呼ばれるが、最後まで「仮面ライダー」と呼ばれることはなかった。
 この作品は、オリジナル版の「仮面ライダー」シリーズを観て育った人間が、「これこそが本物の仮面ライダーだ」と言う強い主張を持って作られたようで、今までのシリーズとは大きく異なり、リアリティとライダーの成長を前面に押し出し、一風違った作風となっているのが特徴。特に本作は警察側にもう一人の主人公を設定し、警察とクウガが連動して事件に当たるという、初めての試みがなされている。又、以降の平成シリーズでも継承されている、ライダーの成長(と言うか強化)もここから始まった。設定にも大変力が入っているが、その分設定が複雑化している難点もあり、1話完結で話が展開する訳でもないため、やや物語上分かりづらい点も存在している。逆にファンにはそれが新鮮に映り、以降のライダーシリーズは謎を多く作ることが当たり前になっていく。
 何故怪人は一体しか出てこないのか?と言う点においても本作なりの答が用意されているのも面白い。ここまではっきりと理由が語られた作品は他に無かろう。
 どれほどの辛さを背負っていても笑顔を忘れることのない主人公を囲み、ドラマ性を非常に強調した作品となった本作は大変質が高く、私にとってもベスト特撮作品の一本に挙げられる。 

主な登場人物
五代雄介
クウガ

(役)オダギリジョー。現在の邦画界にあってのトップスターの一人だが、実は本作が初の主演作となる。自然体で実に良い役を演じてくれたので、是非この役に誇りを持ってほしいと思う。
 仮面ライダークウガに変身する主人公。好奇心旺盛な性格で1999の特技を身につけている(クウガへの変身が2000個目の特技となる)。一見お気楽冒険野郎に見えるのだが、実は人の命を大切にし、そのために自分が何をなすべきかをしっかり捉えている。それ故、咄嗟の判断で自ら戦士クウガとなる事を選択する。普段は文京区の小さな洋食店・ポレポレに住み込みで働いている。
 ちなみに劇中一度も「仮面ライダー」とは呼ばれていない。

一条薫

(役)葛山信吾。テレビ番組や映画などで活躍中。
 長野県警所属の刑事だったが、広域指定された未確認生命体事件を担当するため、本庁に転属される。当初雄介を民間人を巻き込んだと思い、戦いから離れるように勧めたりもするが、雄介の決意を知り、全面的にバックアップするようになる。本作のもう一人の主人公であり、クウガの良きサポート役。警察という組織の中で、雄介の存在をちゃんと捉えていたところに本作の特徴がある。雄介のことはきちんと「五代雄介」とフルネームで呼ぶのが特徴。

沢渡桜子 (役)村田和美。歌手やニュースキャスターも務めるマルチタレント。結婚、出産後芸能活動は休止。
 城南大学の大学院生で、九郎ヶ岳の古代遺跡の文字を解読したことから事件に巻き込まれていく。雄介の先輩でもあり、クウガとなった雄介を碑文解読でバックアップする。
五代みのり

(役)葵若菜
 雄介の妹で、保育士として働いている。雄介の妹だけあって、物事を前向きに捉える性格で、精神的な面で人々を癒していく。

飾 玉三郎

(役)きたろう。コメディアン。味のあるバイ・プレイヤーぶりで、数々の映画にも出演中。
 「おやっさん」の愛称を持つ雄介が下宿している洋食屋「ポレポレ」のマスター。若い頃は、雄介同様、世界各地を冒険しており、様々な職業に精通していたが、何をやってもうまくいかないところが雄介とは大きな違い。クウガの熱烈なファンで、スクラップブックを作っているが、雄介がクウガであることは知らない。

話数 タイトル 脚本など コメント DVD
第1話 復活

  監督:石田秀範
  脚本:荒川稔久
 西暦2000年。日本アルプス・九郎ヶ岳で謎の古代墳墓が発見された。調査を進める城南大学の大学院生・沢渡桜子が古代文字から「死」と「警告」という不吉な意味を読み解いたその夜、発掘現場では異常が発生する。 桜子の友人で冒険家の五代雄介は、発掘現場へと急行するが、長野県警の一条刑事に不審人物として見咎められてしまう。翌日雄介と桜子は発掘現場の異変を捜査する一条刑事と再会し、発掘調査団が残したビデオを見せられるのだった…
 最初の敵は
ズ・グムン・バ(未確認生命体第1号)。仮面ライダーの定番とも言えるクモ型の怪人。クウガのベルトを奪いに(破壊に?)来るが、偶然そこに居合わせ、古代のヴィジョンを見ることが出来る五代雄介がベルトを装着。白いグローイングフォームに変身して撃退。そして人間の目には触れなかったが、真っ先に復活し、怪人達を甦らせた謎の存在もあり。
 冒頭で調査隊の人間が惨殺されるという恐ろしい描写から始まった本作。明らかにこれまでの仮面ライダーはおろか、ほかのどの特撮番組とも違うことを印象づけてくれた。
 又、ここでの仮面ライダーは決して改造人間ではなく、未知の力によって変身させられたと言う感じが強い。そして、現時点での仮面ライダーは決して強くない。これまでの仮面ライダーシリーズは装着前の人間がどうであれ、変身した途端に強くなったものだが、変身に戸惑うばかりという描写がとても面白い。

 「ジョリガゲセ」(ダグバ)→「よみがえれ」
 「ザボゾロザ」(グムン)→「ざこどもが」
 「ボセバデスドンクウガ」(グムン)→「これはベルトのクウガ」
 「ヅボグリジバブバダダバ」(グムン)→「つのがみじかくなったな」
 「ゾンデギゾバクウガ」(グムン)→「そのていどかクウガ」
 「ゴパシザクウガ」(グムン)→「おわりだ クウガ」
VOL.1
<A> <楽>
第2話 変身

  監督:石田秀範
  脚本:荒川稔久
 五代雄介が白い戦士に変身したその夜、長野市内では翼を持った怪人が次々に人を襲っていた。未確認生命体と命名された怪人の行方を追う長野県警の一条刑事は、雄介が変身したことを知ると、戦う事をやめるように叱りつけるのだが…
 敵は
ズ・ゴオマ・グ(未確認生命体第3号)。これまた仮面ライダーでは定番のコウモリ型の怪人で、長野市内にある教会の神父に身を変えていた。クウガのマイティフォームを促すことになる。又、第1話に登場したズ・グムン・バが再登場。ここでようやく本来のマイティフォームとなったクウガのマイティキックにより倒される。

 「ヅギパガギヅバ」(ゴオマ)→「つぎはあいつか」
 「ギジャバビゴギングスジャヅザ」(ゴオマ)→「いやなにおいのするやつだ」
 「マンヂデデンパボググスンジャソ」(ゴオマ)→「パンチってのはこうするんだよ」
 「ラヅゴグザグヂゾグデデジャス」(ゴオマ)→「まずそうだがちをすってやる」
 「ビガラグバスビクウガ」(ゴオマ)→「 きさまがクウガになるか」
 「ドゾレザ」(グムン)→「とどめだ」
 「ボソグ。ジャデデジャス」(グムン)→「ころす。やってやる」
第3話 東京

  監督:渡辺勝也
  脚本:荒川稔久
 雄介は自分の体に起こったことを確認するため、東京に向かう。そこで桜子にベルトの古代文字の解読を頼むと共に、妹のみのりに会いに行き、そこで自分の身に起こっていることを打ち明けるのだった。一方、長野で出没したグロンギと呼ばれる怪人達は徐々に東京に集結しつつあった…
 敵は
ズ・メビオ・ダ(未確認生命体第5号)。女性形のグロンギ。ここではあくまで顔見せ程度で、クウガとの戦いを警察に目撃され、姿を消す。それ以外に女性型のラ・バルバ・デが登場。クウガと戦ったズ・ゴオマ・グの上位にいるらしく、ゴオマを叱り飛ばしている姿がある。そして未確認生命体第6号のズ・バヅー・バも人間形態で登場している。
 警視庁に配属された一条刑事の会議風景が描かれるが、この会議風景や、そこで語られる内容など、なかなか真に迫っている。何よりマニアックな武器の言及がなんとも嬉しいところ(笑)

 「ギジャバビゴギザ」(バルバ)→「いやなにおいだ」
 「ダダバダダゴグレダクウガ」(バルバ)→「クウガとたたかったそうね」
 「ゴグザババジクウガゾギダレヅゲダゼ」(ゴオマ)→「そうだかなりクウガをいためつけたぜ」
 「リンバガヅラデデギスギゲビトキョ」(バルバ)→「みんなあつまっ ている。とうきょうにいけ」
 「リントゾロゾゴゴブグルドグザ」(バルバ)→「リントどもがおおくすむそうだ」
 「ロドドゴゴブポソゲスンザバ」(ゴオマ)→「もっとおおくころせるんだな」
 「ヂバグデガバシグガスボザパセザングロンギ」(バルバ)→「ちがう。われらグロンギのてがかりがあるのだ」
 「ガギデビグスバギラパ」(バルバ)→「あいてにするな。いまは」
第4話 疾走

  監督:渡辺勝也
  脚本:荒川稔久
 ズ・メビオ・ダとの戦闘中、同じ未確認生命体として警察の一斉射撃を受けてしまうクウガ。一方未確認生命体対策のために警視庁に派遣された一条は東京で雄介と再会し、戦うのをやめるように説得するが、雄介はあくまで人間を守るために戦うと即答する。
 敵は前回に続き
ズ・メビオ・ダ。冒頭で警察の一斉射撃を受けて右目を負傷する。彪型だけに、非常に走るのが速いのが特徴。他に人間体のズ・ザイン・ダも登場。
 一条と雄介の反発と交流とが描かれる回で、雄介の決意を知った一条はトライチェイサー2000を雄介に託す。バイクアクションはなかなか素晴らしいが、超人を描く作品で、普通のバイクアクションをやられてもちょっと困るってところはあるか。
 今回のクウガの必殺技は前転して地上から蹴りを入れることになるが、これも一応マイティキックとなるのだろう。

 「ボンレンセギゾグスザベザ」(メビオ)→「このめのれいをするだけだ」
 「ラデログギギ」(ザイン)→「まてもういい」
 「ゲゲルゾザジレスゾ」(バルバ)→「ゲームをはじめるぞ」
 「ゴセギビリョグレゾジャデデジャスレ」(メビオ)→「おれいにりょうめをやってやるよ」
 「ブスバサボギ」(メビオ)→「くるならこい」
第5話 距離

  監督:長石多可男
  脚本:荒川稔久
 古代文字の解読を続ける桜子は、闘いが続けば雄介の命が危険にさらされるかもしれないと不安を持ち始めていた。一方一条は友人の医師・椿秀一に雄介の身体の調査を依頼。 その結果、雄介の身体は他の未確認生命体の体組織と同じような特徴を持ち、ベルトから全身に神経組織のようなものが広がっていることが判明するのだった。
 敵は
ズ・バヅー・バ(未確認生命体第6号)。バッタ型のグロンギ怪人で、その形態やマフラーなどにより、旧作「仮面ライダー」のイメージを色濃く残している。
 自分がクウガになったことを素直に受け入れる五代雄介。通常この手の作品だとヒーローの苦悩が描かれるものだが、それを見事に回避。それで物語が破綻してないところが本作の最大特徴とも言える。
 飛び回るズ・バヅー・バに対し、ドラゴンフォームが初登場する。ただし、変化の特徴が分かっていないクウガは逆にピンチに陥ってしまう。

 「ジュンヂパ ドドボダダバ」(ドルド)→「じゅんびはととのったか」
 「ゴソゴソザジレスゾバヅー」(バルバ)→「そろそろはじめるぞバヅー」
 「ビベングデビババグドムセギジャジャバ」(バズー)→「きねんすべきファーストプレイヤーか」
 「ドググビゼゼバギングバギンビンザ」(バルバ)→「2にちで81人だ」
 「バギングバギンビンザゾ」(バヅー)→「81にんだぞ」
 「サブショウザ」(バヅー)→「らくしょうだ」
 「ヅギパゴセザバ」(ゴオマ)→「つぎはおれだな」
 「バギング ドググゲギド」(バヅー)→「26」
 「バギング グシギビンレバ」(バヅー)→「27にんめだ」
 「ジガギヅシザバクウガ」(バヅー)→「ひさしぶりだなクウガ」
 「キョグギンジャンママズ・バヅー・バザ」(バヅー)→「きょういのじゃんぱーズ・バヅー・バだ」
 「ゾンデギゾバクウガ」(バヅー)→「そのていどかクウガ」
 「ゴセビパバデバギ」(バヅー)→「おれにはかてない」
 「ギブグギギ」(バヅー)→「しぬがいい」
 「ゴパシザ」(バヅー)→「おわりだ」
 「ゴグザゴンガググギギ」(バヅー)→「そうだそのあおがいい」
 「ゴンチョグギザ」(バヅー)→「そのちょうしだ」
 「ボギ」(バヅー)→「こい」
VOL.2
<A> <楽>
第6話 青龍

  監督:長石多可男
  脚本:荒川稔久
 ドラゴンフォームに変身したものの、その力を使いこなせないクウガを圧倒するズ・バヅー・バは、何故かクウガのとどめを刺さずに去ってしまう。一条はズ・バヅー・バの行動範囲が限られていることに気づき、その調査を開始する。一方青い戦士の文献を検索する桜子。
 敵は前回に引き続き。
ズ・バヅー・バ。バッタ怪人だけにジャンプ能力に長け、ドラゴンフォームに変身したクウガを圧倒するが、ある種の匂いが苦手で、それを一条に見破られ、更にクウガのドラゴンロッドによりとどめを刺される。
 仮面ライダーだけでなく、人間側の地道な調査とひらめきによって怪人を倒すという、本シリーズを要約したような話で、それだけに質が高い。特に仮面ライダーを意識したバッタ怪人の登場と相まって、前半の傑作の一本。

 「ボンガギザンガゴドパチバグバ」(バヅー)→「このあいだのあおとはちがうな」
 「ギベクウガ」(バヅー)→「しねくうが」
 「ガゴゴバサダダビヅゲデジャス」(バヅー)→「あそこからたたきつけてやる」
 「ドゾレザ」(バヅー)→「とどめだ」
 「ギボヂヂソギギダバ」(バヅー)→「いのちびろいしたな」
 「ガムムシボソギデビダパ」(バヅー)→「たっぷりころしてきたわ」
 「バギングズゴゴドズゴゴビンザ」(バヅー)→「40人だ」
 「ザグガドパパンビヂゼゼビスンバ」(バルバ)→「だがあといちにちでできるのか」
 「ドグゼンザ」(バヅー)→「とうぜんだ」
 「ゴギガベザガベザガベザ」(バヅー)→「おいさけださけださけだ」
 「ギブグギギ」(バヅー)→「しぬがいい」
 「ギベ」(バヅー)→「しね」
 「ゴパシザ」(バヅー)→「おわりだ」
 「ドゾレザ」(バヅー)→「とどめだ」
第7話 傷心

  監督:石田秀範
  脚本:荒川稔久
 未確認生命体が出現してから3週が経過。第4号ことクウガに頼りっぱなしの警視庁特別班、その中でも一条は苛立ちを覚えていた。そんな一条の元に遺跡の発掘で犠牲となった夏目教授の夫人と娘の実加が捜査の進捗状況を聞きにやってきた。彼女たちは夏目教授の遺品である金属片を携えてきたのだが、折しも未確認生命体が出現。一条は現場に出て行く。
 敵は
メ・バチス・バ(未確認生命体第14号)。蜂型のグロンギで、針による空中からの殺人を楽しんでいる。グロンギではズ族よりもメ族の方が上位にあたるらしい。確かにズ族と出会った時「ゴラゲサドバヂバグ」(お前らとは違う)といっている。6号から14号まで間が開いてるが、その間にもクウガが活躍していたと言うことになるのだろうか?こいつと戦うためにクウガは新しく緑の戦士ペガサスフォームへと変身する。
 戦いよりも人間ドラマの方に重点が置かれる話となった本作。夏目教授の娘がとても自分勝手だが、むしろそれがリアリティなのかも知れないな。

 「バビンボドザ」(ザイン)→「なにのことだ」
 「ゴセダヂンボドザ」(ガルメ)→「おれたちのことだ」
 「バゼゴラゲダヂグ」(ザイン)→「なぜおまえたちが」
 「ゴラゲダヂグボグバギザバサザ」(ビラン)→「おまえたちがのうなしだからだ」
 「バンザド」(ザイン)→「なんだと」
 「ボセグゲンジヅ」(バルバ)→「これがげんじつ」
 「ボセバサザ」(ザイン)→「これからだ」
 「ラヅバゴセバギブ」(バヂス)→「まずはおれがいく」
 「ジュンチョ グザバ」(ゴオマ)→「じゅんちょうだな」
 「ゴラゲサドバヂバグ」(バヂス)→「おまえらとはちがう」
第8話 射手

  監督:石田秀範
  脚本:荒川稔久
 緑色のペガサスフォームに変身したものの、五感が拡大し、脳内に情報が入りすぎたため苦しむ雄介。そんな雄介を冷ややかに見つめ、メ・バチス・バは去っていく。一方、「死ぬかも知れない」とだけ連絡し、消息を絶った夏目美加を探す桜子と雄介。
 敵は前回に続き
メ・バチス・バ。あくまでゲーム感覚で殺しを楽しむため、ペガサスフォームに初めて変身し、身動きの取れなくなったクウガを放っておく。最後はペガサスボウガンにて射殺される。
 基本的にクウガの戦いとは別なのだが、少女の思いが全面に出てる話で、身勝手な子供を包み込む雄介の優しさが強調されている。
 椿医師が再登場。雄介のレントゲンを見ながら「相変わらずそそる奴だな。お前」…いやあ、マッドが堂に入ってる。このキャラ、好きだなあ。

 「チョグギグパスゴグザバ」(バチス)→「ちょうしがわるそうだな」
 「ガグガバリゾシンヂバサザ」(バチス)→「さすがはみどりのちからだ」
 「ギボヂヂソギギダバ」(バチス)→「いのちびろいしたな」
 「ゲゲババゾグザ」(ガリマ)→「けっかはどうだ」
 「グゼパパゾグギダ」(バルバ)→「うでわはどうした」
 「ボギヅンゲギゼバブバダダ」(バチス)→「こいつのせいでなくなった」
 「ザンベンゾグジャシバゴギザ」(バルバ)→「ざんねんだが、やりなおしだ」
 「ボンバズバリントボンバズバクウガゴセゼゾグザ」(バチス)→「このかずはリント。このかずはクウガこれでどうだ」
 「ギギザソグ」(バルバ)→「いいだろう」
 「ギビビビバギンググシギザ」(バチス)→「いっきに27だ」
 「ログガドグボギンギボヂザバ」(バチス)→「もうあとすこしのいのちだな」
 「ガドグボギザ ラデデソド」(バチス)→「あとすこしだ。まってろよ」
第9話 兄妹

  監督:渡辺勝也
  脚本:荒川稔久
 雄介の誕生日を祝いに妹のみのりがボレボレにやってきた。しかし、雄介はアルバイトをみのりに押しつけて駆けだしていってしまう。はつらつとした兄の姿に漠然とした不安を覚え、帰宅した雄介に「もう戦うの平気になっちゃった?」と疑問を投げつけるのだった。
 敵は
メ・ギイガ・ギ(未確認生命体第21号)。もう21号まで来たようだ。イカ型のグロンギで、口から墨を吐き、それがかかった人間は爆発してしまうという派手な殺し方が特徴で、マイティフォームのクウガもその墨によりボロボロにされる。人間形態だと頭にコーン型の帽子を常にかぶっていて、ピエロっぽい。
 前後編で、やや話がのんびり進んでる感じだが、これまで単に健気なだけだった雄介の妹みのりが個性を出し始めた。これはこれで大切な話だ。

 「ゴゴギゾ」(バルバ)→「おそいぞ」
 「バンザボセバ」(ギイガ)→「なんだこれは」
 「ゴセグジャダダベンシパロサダダ」(ゴオマ)→「おれがやった。けんりはもらった」
 「バンビンビ」(バルバ)→「なんにんに」
 「バギングバギングドググピンザ」(ギイガ)→「162人だ」
 「ボソギダブバスバゴザバ」(ギイガ)→ころしたくなるかおだな」
 「バズバギギジャヅグビダバ」(ビラン)→「なつかしいやつがきたな」
 「ギラバサバビゾギビビザ」(バルバ)→「いまさらなにをしにきた」
 「ゴセビシャサゲソ」(ザイン)→「おれにやらせろ」
 「ブゾギ!ログゴラゲンガンバグスジョヂババギ」(バルバ)→「くどい!もうおまえのさんかするよちはない」
 「ギギバサジャサゲゾ」(ザイン)→「いいからやらせろ」
 「ビガラダヂロゴゼングリゼゲジビビギデジャス」(ギイガ)→「きさまたちもおれのすみでえじきにしてやる」
 「ビガラ」(ギイガ)→「きさま」
 「クウガザブギンボガヅシブジャメ・ギイガ・ギビバデスンババ」(ギイガ)→「クウガはくぎんのさつりくしゃメ・ギイガ・ギにかてるのかな」
 「ギブグギギ」(ギイガ)→「しぬがいい」

VOL.3
第10話 熾烈

  監督:渡辺勝也
  脚本:荒川稔久
 軟体動物のようなメ・ギイガ・ギ相手に苦戦するクウガ。一方警察は未確認生命体のアジトを発見するが、彼らは既に逃走していた。軟体動物のようなメ・ギイガ・ギに対し、雄介は桜子の言っていた剣を持つ戦士のことを思い出す。
 敵は前回に続き
メ・ギイガ・ギ。この存在がタイタンフォームの誕生を促している。爆発を伴う墨を身体に持つが、冷やしてないと一定時間で身体の中でも爆発するらしい。
 タイタンフォームのための剣の訓練をするわけだが、剣道で一方的に攻められながらも、一撃だけ返すと言う、その練習風景が格好良い。
 前回から警察犬ミカドが登場。警察犬を使うというのはなかなか見事な話の展開だったが、残念ながらここで殺されてしまった。

 「ビガランボグゲビパゾンデギゾバ」(ギイガ)→「きさまのこうげきはそのていどか」
 「ギブグギギ」(ギイガ)→「しぬがいい」
 「ドゾレザ」(ギイガ)→「とどめだ」
 「ギベ」(ギイガ)→「しね」
 「ギボヂヂソギギダバ」(ギイガ)→「いのちびろいしたな」
 「リントゾログラパシゾバボンザ」(ガルメ)→「リントどもがまわりをかこんだ」
 「バゼザゾゴギデパバダダ」(ビラン)→「なぜだ。どうしてわかった」
 「ザイン、ゴラゲレ」(バルバ)→「ザイン、おまえね」
 「バンザド」(ザイン)→「なんだと」
 「ゴラゲンビゴギグリントゾロゾガゴダダボザ」(バルバ)→「おまえのにおいがリントどもをさそったのだ」
 「ジャレゾ」(ザイン)→「やめろ」
 「リントゾロゾボソグ」(ザイン)→「リントどもをころす」
 「ドゾゾゾバゲ」(ガリマ)→「ボードをかせ」
 「バンザゴセパ」(ザイン)→「なんだこれは」
 「ジャザシビダバ」(バルバ)→「やはりきたか」
 「バギヅベダバ」(ギイガ)→「リントかぎつけたか」
 「ドゾゾグバブバダダ」(ガリマ)→「ボードがなくなった」
 「バンザバ」(ギイガ)→「なんだか」
 「ザイングゼラゾジャダダ」(ビラン)→「ザインがへまをやった」
 「ゴセビパバンベギバギ」(ギイガ)→「おれにはかんけいない」
 「ログボセザベボソギダ」(ギイガ)→「もうこれだけころした」
 「ビゲラパサズビギブグギギ」(ギイガ)→「にげまわらずにしぬがいい」
 「ビガラ」(ギイガ)→「きさま」
 「ボンゾボゴギベ」(ギイガ)→「こんどこそしね」
 「ギベギベ」(ギイガ)→「死ね死ね」
 「バゼ」(ギイガ)→「なぜ」
第11話 約束

  監督:長石多可男
  脚本:荒川稔久
 13年前、小学生の時に担任の神崎先生とした“約束”を果たすべく、母校に向かう雄介。だが一条からの連絡で未確認生命体への戦いを余儀なくされてしまった。仕方なく雄介は桜子に神崎先生と会ってくれるように頼むのだが…
 敵は
ズ・ザイン・ダ(未確認生命体第22号)。比較的早くから人間体として登場していたが、ここでサイ型の未確認生命体であることが発覚する。武器は頭部に生えた角で、この突進でクウガは危機を迎えることになる。
 話自体は雄介の個人的なものの方にウェイトがかかっているが、その分未確認生命体の方は仲間割れやら新キャラやら、謎めいたことを繰り返しているので、スルーできない。ややまとまりに欠ける部分はあるものの、手を抜いてないのが分かる。
 ただ、ズ・ザイン・ダに放り投げられ手足をばたばたさせながら落下してくるクウガの姿は結構情けなかったぞ。

 「ゴラゲグビデングデビパパンビンレザ」(ザイン)→「おまえがきねんすべき1にんめだ」
 「ザイングバデデビグボギデス」(ビラン)→「ザインがかってにうごいてる」
 「ザイングゾデデゴゲデギギザソグ」(ガリマ)→「ザインが。ほっておいていいだろう」
 「ジュンヂグドドボデデバギ」(ゴオマ)→「じゅんびがととのってない」
 「リントグ」(ザイン)→「リントが」
 「ゴラゲデバギンググシギドゲギドビンレザ」(ザイン)→「おまえで 35にんめだ」
 「クウガザダダサゴセロザ」(ザイン)→「クウガ。だったらおれもだ」
 「ゴラゲゾボソギデバゾガゲデジャスズ・ザイン・ダ」(ザイン)→「おまえをころしてなをあげてやる。ズ・ザイン・ダ」
 「ギブグギギ」(ザイン)→「しぬがいい」
 「ドゾレザ」(ザイン)→「とどめだ」
第12話 恩師

  監督:長石多可男
  脚本:荒川稔久
 必殺のキックが通用せず、ズ・ザイン・ダとの戦いに危機を迎えるクウガだったが、ピラニア型の別の未確認生命体メ・ビラン・ギが現れ、二体はもみ合いながら川に落下する。マイティフォームのキックを強化する必要に迫られる雄介。一方、雄介の頼みで恩師の神崎と会うことになった桜子だったが、神崎は既に教育に情熱を見いだせなくなっていた。神崎は、もし13年前の約束を雄介が果たすなら、仕事を続けることを桜子に告げるのだが…
 敵は前回に続いて
ズ・ザイン・ダと、新たに未確認生命体23号のメ・ビラン・ギ。ズ・ザイン・ダは咄嗟に出したマイティフォームのキックを受けても持ちこたえる。最終的に雄介が最もその威力を発揮できるキックの仕方を編み出すことで撃破。
 前話に続き、雄介と恩師の話が続くが、それよりここで重要なのは雄介が技をパワーアップするために特訓するシーンがあること。特に平成ライダーになって、パワーアップは勝手になるものが多いのだが、伝統的に特訓で成長すると言うのがやっぱり良い。

 「ゴセパゾバンジャヅサドパヂバグ」(ザイン)→「おれはほかのやつらとはちがう」
 「ヅギグドゾレザ」(ザイン)→「つぎがとどめだ」
 「ボンバベシゴセビパヅグジョグギバギ」(ザイン)→「こんなけりおれにはつうようしない」
 「ゴセパゲゲルゾギデギスザベザ」(ザイン)→「おれはゲームをしているだけだ」
 「ゴラゲビゾンギバブパバギ」(ビラン)→「おまえにその しかくはない」
 「ボンゴセグビレヅ」(ザイン)→「このおれがきめる」
 「ガゲヅバ」(ビラン)→「させるか」
 「ジャラギジャガデデビラン」(ザイン)→「じゃましやがってビラン」
 「ヅギンゲロボザ」(ザイン)→「つぎのえものだ」
 「ゼビダバ」(バルバ)→「できたか」
 「ギギジョグ」(ザジオ)→「いいよう」
 「ガギショパゴセビヅバデデブス」(ゴオマ)→「さいしょはおれにつかってくる」
 「ボシバギゴドボザ」(バルバ)→「こりないおとこだ」
第13話 不審

  監督:石田秀範
  脚本:井上敏樹
 メ・ビラン・ギによる大量殺人が横行している中、警視庁に一人の青年が保護される。彼は自分自身が未確認生命体だったらどうする?とうそぶき、捜査を混乱させるのだった。
 今回の敵は前回に続き
メ・ビラン・ギ(未確認生命体第23号)だが、第3話にちらりと登場して以来音沙汰なしだったズ・ゴオマ・グが再登場してる。既にグロンギの中心はズ族からより強力なメ族に移っているので、ほぼゴミ扱いされてるようだが。
 長野の発掘現場に行っているジャンから謎の文字が、一条から未確認生命体に対するアドヴァイスを求められ、修士論文が迫っている中で雄介の相手もしなければならない。桜子受難の話だ。しかし、実際こういう事ってよくあるんだよね。
 ビバルディの四季の流れる船上で次々と殺人事件が起こる…シュールだ。
 「ガダサギギドドゾパ?」(ビラン)→「あたらしいボードは」
 「ゲゲルンガギバギザバ」(ガリマ)→「ゲームのさいかいだな」
 「バギングバギングドググドバギングドググビンザバ」(ビラン)→「180にんだな」
 「ゴセパゴセパギヅ」(ゴオマ)→「おれはおれはいつ」
 「ボセゼバギングゲギドビンレザ」(ビラン)→「これで72にんめだ」
VOL.4
<A> <楽>
第14話 前兆

  監督:石田秀範
  脚本:井上敏樹
 メ・ビラン・ギと対峙したクウガは執拗な噛みつき攻撃により苦戦する。一方ジャンが長野で発掘した固まりに呼応するように雄介の頭の中に浮かぶビジョンとは。そして人間不信で未確認生命体にあこがれる蝶野の行く先とは…
 3回にわたって登場した
メ・ビラン・ギがここでようやく倒される。血の匂いによって相手を特定すると言う習性がはっきりとわかり、それにそって警察が捕獲作戦のお膳立てをする。このような警察と仮面ライダーの両面作戦が出来たところが本作の面白いところ。
 今回も椿と雄介のねっとりとしたやりとりが楽しめる。今にも雄介を生体解剖しそうな椿の笑顔に、やっぱり笑顔できっぱりと拒否する雄介。更に人間不信に陥っている蝶野に対し、霊安室の死体を見せる椿。ショック療法の一種なんだろうけど、やっぱこの椿というキャラは良いわ。
 「ラダボセバ」(ビラン)→「またこれか」
 「リグスギギバギビラギデギダブゲビ」(バルバ)→「みぐるしいな。いきまいていたくせに」
 「ラザザ」(ビラン)→「まだだ」
 「ザダダサザジレソ」(ガリマ)→「だったらはじめろ」
第15話 装甲

  監督:渡辺勝也
  脚本:荒川稔久
 九郎ヶ岳で発掘された謎の破片は合体し、東京に向けて飛行していた。その破片に書かれた古代文字を解読していた桜子は雄介にそれを「甲中の姿をかたどりし」ものが「馬の鎧となる僕」である事を告げる。
 今回の敵は
メ・ギャリド・ギ(未確認生命体第24号)。ヤドカリ型のグロンギで、トラックを運転し、人間を次々に轢き殺していく。そのトラックの驚異に合わせるようにこれまでのトライチェイサー2000に謎の飛行物体が合体。トライゴウラムとなる。
 今回はむしろ雄介よりも一条の方にウェイトがかかり、まるで恋愛ドラマのような物語が展開する。過去の重さと、現在の職務を全うしようとしている、人間を代表する主人公としてちゃんとキャラが立っているのが本作の面白いところだろう。
 「バックします」と言う女性の声で被害者に迫ってくるトラックの描写はかなり怖い。他に、雄介が渋滞の町中をクウガとなってトライチェイサー2000で走る描写あり。ここまで人に見せた仮面ライダーの姿は初めてでは無かろうか?
 「チョグギバゾグザ」(バルバ)→「ちょうしはどうだ」
 「ジュンチョグザ」(ギャリド)→「じゅんちょうだ」
 「ボンバロボヅバグバンデゾンビバ」(ゴオマ)→「こんなものかうなんてほんきか」
 「ゴロギゾゴグザバ」(バルバ)→「おもしろそうだな」
 「ビゲソゲギゼギビゲソ」(ギャリド)→「にげろ。せいぜいにげろ」
 「ゴセンゲバババサパビゲサセバギギ」(ギャリド)→「おれのせなかからはにげられない」
 「ヅヅギデジャスクウガ」(ギャリド)→「つぶしてやるクウガ」
第16話 信条

  監督:渡辺勝也
  脚本:荒川稔久
 クウガを守るように現れ、メ・ギャリド・ギの乗るトラックと正面衝突したトライゴウラムは全くの無傷だった。この乗り物の調査を始める榎田だったが、その時、一条の携帯に母が倒れたと言う連絡が入る…
 敵は前回に続いて
メ・ギャリド・ギだが、冒頭の自己紹介で「ゴセパ ガブルンゲ ババゾロ ヅゴドボ メ・ギャリド・ギ ザ」(俺は悪夢の背中を持つ男メ・ギャリド・ギだ)と言ってる…の割にあっけないが。
 未確認生命体第4号、つまりクウガが初めて警視庁の上層部によって認められた。人間を助けたからと言って、結果にすぐに飛びつくのではなく、調査に調査を重ね、更に個人的な権限によって許可すると言う課程が巧いところ。
 一条により改めて榎田に紹介された雄介。トライゴウラムを見て「ふふふ」と笑う榎田を見て、「椿さんと同じタイプ?」と一条に訪ねる雄介。わはは、よく分かってらっしゃる。更に榎田は調査中に調査機械を破壊したトライゴウラムに飛び乗って行ってしまった雄介に対し、「高いんだじょ、これ」…このキャラも良いわ。
 「ゾボビビゲダクウガ」(ギャリド)→「どこににげたクウガ」
 「ゴセパガブルンゲババゾロヅゴドボメ・ギャリド・ギザ」(ギャリド)→「おれはあくむのせなかをもつおとこメ・ギャリド・ギだ」
 「ガセゼラダジャデデジャス」(ギャリド)→「あれでまたやってやる」
 「ボンゾボゴボソグ」(ギャリド)→「こんどこそころす」
 「ラダベガダバ」(ギャリド)→「またせたな」
 「ビガガバ。ボソグクウガ」(ギャリド)→「にがさな。ころすクウガ」
第17話 臨戦

  監督:鈴村展弘
  脚本:きだつよし
      村山 桂
 新たにゲゲル(ゲーム)に参加したメ・ガドラ・ダと対峙するクウガ。その胸に去来するのはこれまでの戦いの歴史だった。
 敵は
メ・ガドラ・ダ(未確認生命体第25号)。トラ型の未確認生命体。造形的には大変優れているが、今回はあっけなくやられれる役としてしか登場せず。
 今回は新作映像を取り入れつつ、バンクを主に用いてこれまでの戦いの歴史を振り返る。確かに話としてかなり複雑な部分が多いので、こういう説明は大切かも。
 「ラデデギダ」(ガドラ)→「まっていた」
 「ギブグジパンゼバギングゲギドビンボソグ」(ガドラ)→「6じかんで72にんころす」
 「ゴセパビズンバズザベヅジョブバスメ・ガドラ・ダザ」(ガドラ)→「おれはきずのかずだけつよくなるメ・ガドラ・ダだ」
VOL.5
<A> <楽>
第18話 喪失

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 新宿界隈で新たなゲゲル(ゲーム)の参加者メ・ギノガ・デが次々と人間を襲っていた。現場に駆けつけ、クウガに変身した雄介だったが、メ・ギノガ・デにより毒胞子を注入されてしまう。意識不明の重体で科警研に運ばれる雄介だったが、腹部に埋め込まれた力の源アマダムが輝きを失っていた…
 敵は
メ・ギノガ・デ(未確認生命体第26号)。毒キノコ型のグロンギ(仮面ライダーシリーズには何故か毒キノコ型の怪人が出てくるのが多い)。人間型では諸肌を脱いで化粧と金髪のカツラまでしている。まるでキスするかのように犠牲者の口から毒胞子を注入して相手を死に至らしめる。
 雄介と一条の信頼関係が描かれる話で、どんなにピンチに陥っても、「五代に伝えてくれ。俺は待ってると」等と言える一条が又格好良い。桜子も桜子で、碑文の研究で解毒の方法を探そうとする。自分に与えられた役割の中で自分が出来ることをやる。そのプロ意識がこの作品の醍醐味だ。
 又、今回も椿さんが楽しい。デート中の女性に向かっ、ねっとりした目つきで「君の鎖骨は美しい」…やっぱこの人良いなあ。
 「バギングドググビンレ」(ギノガ)→「18にんめ」
 「ゴラゲデバギングドググドドググビンレザ」(ギノガ)→「おまえで20にんめだ」
 「キョジャブダギギヅザベ」(ガルメ)→「きょじゃくたいしつだね」
 「バゲ。ゴセグジャス」(ゴオマ)→「かせ。おれがやる」
第19話 霊石

  監督:石田秀範
  脚本:荒川稔久
 雄介が心停止した!椿は死亡確認するが、碑文の解読を続ける桜子はそこに書かれていた「瞼の下に大いなる瞳現れても汝涙することなかれ」と言う記述を今の雄介の状態であることを信じ、雄介の帰還を待つと言う。そしてまるでその言葉に呼応するかのように、霊安室に安置された雄介の体温は上昇していくのだった。
 敵は前回に続き、
メ・ギノガ・デ。前回活動できる温度が定められていたが、ここではその弱点が克服されている。復活したクウガが白いまま3回のキックを食らわして爆死。
 冒頭から主人公の死!と言うショックシーンで幕を開ける。だが、雄介は死んではいない。それを信じるもの達の必死の努力が描かれる。
 シリーズ全般に言えることだが、本作は演出が良いな。喪失感に伴う沈黙と、現場の騒がしさが渾然一体となり、独特の雰囲気を作り出している。キックを出した後、白いクウガの右脚がまだ煙を出してるのも巧い。
 まあ、碑文の研究があんまりにもタイムリーだって事が嫌味なことくらいか?(笑)
 「ログゴンバロボパビババギジョ」(ギノガ)→「もうそんなものはきかないよ」
 「ギビデダボクウガ」(ギノガ)→「いきてたのクウガ」
 「ボンバロボ」(ギノガ)→「こんなもの」
 「ラザビババギジョ」(ギノガ)→「まだきかないよ」
 「ジュスガバギクウガ」(ギノガ)→「ゆるさないクウガ」
第20話 笑顔

  監督:石田秀範
  脚本:荒川稔久
 雄介に埋め込まれた霊石は雄介の体を支配し、体を仮死状態に陥れることによって、メ・ギノガ・デに注入された毒を排出してしまったと言うのが椿の見立てだった。一方、五代の体を白いクウガのキックにより爆発したメ・ギノガ・デは残された腕から再生を果たしていた。
 敵は3話に渡って
メ・ギノガ・デ。キノコがベースだけに再生も出来るらしい。
 今回は再生したメ・ギノガ・デの戦いもあるものの、メインは人間関係。母親の笑顔を取り戻してやりたいと思っていたと言う雄介の言葉に一条は、これまで母親を支えようとは思っていたが、笑顔にしようとは思ったことが無かったことに気づかされる。
 冒頭で雄介が「大都会」を歌うシーンがあり。オダギリジョー、演技は最高だが、歌はあんまり上手くない(笑)。相変わらず椿さんの暴走が楽しい。雄介の体を診察するため、前の彼女と別れたと言うのが理由だが、その代わりに桜子を紹介してくれ…と。これくらいの積極性は私が欲しい(笑)。更にトライゴウラムを調べてる榎田さんが携帯で雄介の声を聴いた途端「きゃー、
(ゴウラムに)触りに来て〜」。わはははは。
 又、グロンギの力関係もややここで解明。ゴと言うのがメの上位に当たるらしい。一人残ったズ族のズ・ゴオマ・グの立場はどうなるんだろう?これまでもメ族に散々いたぶられてるけど(笑)
第21話 暗躍

  監督:渡辺勝也
  脚本:荒川稔久
 未だ生き残り、長野で発見された未確認生命体第3号のズ・ゴオマ・グ。人殺しをしようとはせず、頻繁に東京と長野を往復するばかりのズ・ゴオマ・グを、一条は未確認生命体の殺人と関連して考え、九郎ヶ原遺跡にそのヒントがあるのではないかと推測する。一方東京では新たなる未確認生命体31号が暗躍を始めていた。
 敵は
ズ・ゴオマ・グメ・ガルメ・レ(未確認生命体第31号)。ズ・ゴオマ・グは第2話から頻繁に現れているのだが、どうやら他のグロンギにより何事かを命じられて、そのために働いているらしいことが分かる。又、メ・ガルメ・レはカメレオン型のグロンギで、周囲に色をとけ込ませながら、人間を殺していく。その際、居合わせた人間に予告をしつつ行動している。グロンギによるゲゲル(ゲーム)が自ら色々と枷を付けることで行われていることがここから分かってくる。
 ここから新展開、と言うか、前半のまとめにかかっており、いくつかの設定ばらしや、新しい謎などの演出がなされているのみならず、桜子やジャンが科警研との連携を強めるなど、設定的な意味でターニング・ポイントとなる話となっている。その分ストーリー的にはさほど動いているとは言えないけど。
 ラストでもう一人のバッタ型グロンギであるゴ・バダーバがほんの少しだけ登場するが、マフラーをたなびかせるその姿は明らかにオリジナルの仮面ライダーを意識しており、このサービスはかなり嬉しい。
 「ジュンチョグバ」(バルバ)→「じゅんちょうか」
 「ジュンチョグザ」(ゴオマ)→「じゅんちょうだ」
 「ギゴゲゴセゾゾジバンパバギゾ」(バルバ)→「いそげそれほどじかん はないぞ」
 「ザザダサジズンダヂゼギベダギギ」(ゴオマ)→「だったらじぶんたちでいけばいい」
 「ゴンムセギジャジャダヂパパダギドゾバンザギゼパバギ」(バルバ)→「ごのプレイヤーたちはわたしほどかんだいではない」
 「ジュスギデグセログギパバギ」(ゴオマ)→「ゆるしてくれもういわない」
 「ゴセゼグシギビンレザ」(ガルメ)→「これで3にんめだ」
 「ゴンムセギジャジャンロボザラヂガギパジュスガセバギゾ」(ゴオマ)→「ゴのプレイヤーのものだ。まちがいはゆるされないぞ」
 「ギギジョグ」(ザジオ)→「いいよう」
 「ゾグザ」(バダー)→「どうだ」
 「ラザダシバギ」(ザジオ)→「まだたりない」
 「ググビ」(ゴオマ)→「すぐに」
 「ガギヅバクウガ」(ゴオマ)→「あいつはクウガ」
 「ジガギヅシザバ」(ゴオマ)→「ひさしぶりだな」
 「ボンゾボゴボソグ」(ゴオマ)→「こんどこそころす」

VOL.6
第22話 遊技

  監督:渡辺勝也
  脚本:荒川稔久
 メ・ガルメ・レによる予告殺人は続いていた。一方ズ・ゴオマ・グを追いかけていった雄介は日本語を喋るグロンギと接触。彼らが思ったより速やかに日本に同化していることに慄然とするのだった。更に予告通りメ・ギノガ・デを追いつめた警察も、彼の口から「これがゲームである」と聞かされることとなった。
 敵は
メ・ガルメ・レ。相変わらず予告通りに殺人を続けていくが、科警研の開発した照明弾を受けると5分だけ姿を消せなくなってしまい、その時間を利用されてクウガに倒される。
 グロンギの目的が人間の目にはっきりする。彼らにとって殺人とは単なるゲームに過ぎない。これはこれまで推測は出来ていても、いざ言われてみると、これまでの悪の組織とは全く違うが、これが実は一番説得力のある説明なのかも知れない。
 「ゴオマグボソラゼギギギゴドグゼビダジョ」(ザジオ)→「ゴオマがのろまでいいしごとができたよ」
 「ダギバビズガパギギビ。ゴ・ガリマバ」(ガリマ)→「たしかにふさわしい。にゴ・ガリマ・バ」
 「バズビボザパデデダバシバジザギゴブセボレメ」(ガリマ)→「かずにこだわってばかりなじだいおくれのめメ」
 「バンザド」(ガルメ)→「なんだと」
 「ジャレソ」(バルバ)→「やめろ」
 「ゴビバシダベセダゲゲルビバヅゴセザベザ」(バルバ)→「ゴになりたければゲームにかつ。それだけだ」
 「ラデデギソ。ゴセゾリダロボパババサズボソグ」(ガルメ)→「まっていろおれをみたものはかならずころす」
 「バンザゴラゲパ」(ガルメ)→「なんだおまえは」
 「ギダバサグラセダ メ・ガルメ・レザ」(ガルメ)→「したからうまれたメ・ガルメ・レだ」
第23話 不安

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 碑文の研究を続けていた桜子は気になる記述を目にし、椿に助言を求める。実はメ・ギノガ・デによる毒胞子を受けて蘇生したクウガが肉体を強化し始めている事に気づいたのだ。しかしその強化は雄介の肉体をむしばんでいるのではないか?と不安を感じていた。
 敵は
メ・ガリマ・バ。女性型のカマキリ型グロンギで、人間形態では未確認生命体B-6号と呼ばれていたが、変身すると未確認生命体36号と呼ばれるようになる。メ族最強の戦士で、人間形態でも手に持った巨大な鎌であっという間に人間を両断できる。彼女にとってのゲゲルは匂いのマーキングを施した人間だけを殺すというもの。彼女に合わせるようにタイタンフォームに超変身したクウガと互角以上に戦う。
 これまでに殺された犠牲者の数は1389人だそうだ。テレビシリーズでここまで明確に犠牲者の数を語った作品は他に無かろう。しかもそれが数字だけじゃなくちゃんと重さになってる。
 「砂糖を入れると紅茶の香りが損なわれますよね」との椿さんの発言…更に好みのキャラになってきたな。
 「パベジョヂバサ。ギセジョダバサ」(ゴオマ)→「わけよちから。いでよたから」
 「ガサパセジョ」(ゴオマ)→「あらわれよ」
 「リダバババババグシパギギ」(ドルド)→「みたかなかなかすじはいい」
 「ギヅザジラスパゲリザギバスゲゲル(ブウロ)→「いつはじまるは セミファイナルゲーム」
 「ゴオマギザギザジャヅグロゾセダググビザジラス」(ドルド)→「ゴオマしだいだ。やつがもどればすぐにはじまる」
 「ビガラゾダゴグンパボンガリマザ」(ガリマ)→「きさまをたおすのはこのガリマだ」
第24話 強化

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 着実に強くなっていくグロンギだが、雄介はあまり不安がっていなかった。クウガの何かが変わろうとしていることを直感的に悟った雄介は桜子に助言を求めに行く。「聖なる泉 涸れ果てし時、凄まじき戦士 雷のごとく出で 太陽は闇に葬られん」と言う碑文の解読を不安がる桜子に、自分の今の状態はこれとは全く違うと言い、力づけた雄介は、榎田の元で訓練を開始する。
 敵は前回に続き
メ・ガリマ・バ。トライゴウラムの直撃にも生き残り、ゲゲル(ゲーム)の続きを敢行するが、最終的にライジングフォームに変身したクウガのライジングタイタンにより倒される。
 クウガの強化が描かれる回だが、被害者の遺留品から地道な捜査を行う一条の姿も丹念に描いているのが好感度高し。桜子が偶然メ・ガリマ・バにマーキングされていたというのはやや出来過ぎとはいえ…
 そして現れるクウガのライジングフォーム。今回はライジングタイタンで、それまで全く歯が立たなかったメ・ガリマ・バの身体を貫き爆発させる。
第25話 彷徨

  監督:石田秀範
  脚本:荒川稔久
 未確認生命体の活動が休止して一月。栃木で雄介の恩師である神崎の受け持ちクラスの少年霧島拓が失踪した。東京に向かった事を知った神崎は雄介に連絡を取り、その保護を求める。しかし丁度その頃、今まで潜伏していたグロンギが新たな動きを始めようとしていた…
 敵は
ゴ・ブウロ・グ(未確認生命体第37号)。フクロウ型のグロンギで、ゴ族の最初の敵となる。飛翔能力に長け、胸の装飾品を変化させた吹き矢で空中からの攻撃を得意とする。
 新しい強大な敵が出ると言うことで引っ張ったのだが、何となく通過点と言った感じの物語で、盛り上がりには欠ける。
 「ジョブジャダダ」(ガドル)→「よくやった」
 「ザジレスゾゲリザギバスゲゲル」(バルバ)→「はじめるぞセミファイナルゲーム」
 「ブウロパゾグギダ」(バダー)→「ブウロはどうした」
 「バギンビンズヅバギングドググドヅガギビパベスボソグ」(ブウロ)→「9にんずつ、23に分ける。殺す」
 「バギングドググドヅガギバ」(バルバ)→「23か」
 「ギブギデボソグ」(ドルド)→「いぬいてころす」
VOL.7
<A> <楽>
第26話 自分

  監督:石田秀範
  脚本:荒川稔久
 空中からのゴ・ブウロ・グの攻撃に圧倒されたクウガだったが、瞬間的にライジングフォーム状態となり、ペガサスボウガンでゴ・ブウロ・グの羽根を射抜く。だがゴ・ブウロ・グは羽根をむしり取り、落下した後姿を消した。二時間は変身できないため、雄介はその足で恩師の神崎から頼まれていた霧島拓を探しに出かける。
 敵は続いて
ゴ・ブウロ・グ。人間の姿をしている時はサングラスをかけて本を読み続けてるようなキャラ。ただ、今回はほとんど出たらライジングペガサスで殺されるだけの役。
 少年の成長が描かれるお話。クウガ本人から話はずれているのだが、嫌味っぽくはない。子供が分からなくなってきたという神崎の言葉は重い。悩むと言うことが出来なくなっていると言う現代に切り込もうとしているのかな?
 そもそもヒーローというのは、格好良いだけでなく、子供のもやもやした気持ちを吹き飛ばす役割を果たしていた。しかし、子供自身悩むことが無くなり、ヒーローも様変わりしてきた。そんな中、もう一度子供の視点でヒーローを考えてみたいという思いがあったのかもしれない。
 「ベルスグギギクウガ」(ブウロ)→「ねむるがいいクウガ」
第27話 波紋

  監督:渡辺勝也
  脚本:井上敏樹
 ゴ族によるゲゲル(ゲーム)は続いていた。その中でプールで遊ぶポレポレのメンバー達。だが、そこにプールの客ばかりを狙って出現するグロンギ、ゴ・ベミウ・ギが現れる…
 敵は
ゴ・ベミウ・ギ(未確認生命体第38号)。ウミヘビ型のグロンギで、水中から対象者に近づき、超低温で心臓麻痺を引き起こす。音楽に興味を持ち、ショパンの「革命のエチュード」という曲のドレミに合わせ、殺人現場とするプールを(ドルフィンプール、レクサススイミングスクール、みずさわウォーターパーク…)選択した上で、音符の長さに合わせた(2分音符なら2人、8分音符なら8人)人数を殺す、という複雑なルールの殺人ゲームを行った。又、前にも人間の姿で登場したバッタ型グロンギのゴ・バダー・バ(後の41号)が再登場。華麗なバイクテクニックを披露している(と言うか、今回クウガと戦ったのはこいつの方だ)。相変わらず存在感のない第3号ズ・ゴオマ・グも一応出てる。
 グロンギのゲゲル(ゲーム)も複雑さを増し、殺される人の数も多くなっていく。考えてみると、仮面ライダーのシリーズは他の特撮作品と較べても人死にが多い。
 雄介にポレポレを任せられた桜子を手伝うために全く無意味に格好付けて椿参上。無意味に出てきて無意味に去っていく。良いなあこのキャラ…ってどうも気に入り過ぎらしい。
 「ボソグドザブウロジャスバロクウガ」(ガドル)→「ころすとはブウロやるな。もクウガ」
 「ゲゲルゾゾゾジョブジビギレスジャヅザ」(バルバ)→「ゲームをほどよくひきしめるやつだ」
 「ベミウパゲゲルビバデスバ」(ガドル)→「ベミウはゲームにかてるか」
 「ギブゾ」(バルバ)→「いくぞ」
 「ゴラゲンルヂパガバダサダブドゾ」(ドルド)→「おまえのむちはさながらタクトよ」
 「グスバギブビゾダバゼスザベゾ」(ベミウ)→「うるわしくしをかなでるだけだ」
 「ヂバグ。キョグギンサギザザゴ・バダー・バザ」(バダー)→「ちがう。きょういのライダー、ゴ・バダー・バだ」
第28話 解明

  監督:渡辺勝也
  脚本:井上敏樹
 プールにいる人間を襲うというゴ・ベミウ・ギの犯行は続いていた。そこに何か法則性があるものと睨んだ一条はついにこれが音階によるものであることを突き止めた。そして次にゴ・ベミウ・ギが現れるのは外浦海岸であることを察知した警察は海岸に非常線を敷くのだが…
 敵は前回に続き
ゴ・ベミウ・ギ。鞭を使った攻撃でクウガを苦しめるが、最終的にライジングドラゴンに超変身したクウガのドラゴンロッドで殺される。
 社会的な話で、子供と大人のつきあい方のようなものが中心となった話。説教臭い感じもどこかでするけど、未確認生命体を抜きにしても、当時の日本というのがどういう状況だったがよく分かる作品となっている。特撮作品には当時の風俗を知る楽しみも確かにあるのだ。そして問題をこども達に突きつける事も大切。ある意味この作品が最後の正統派特撮だったのかも知れない。
 しかし、高圧電流でパワーアップしたって言うのは、ほとんどアイアンキングみたいだな。
 「ババババジャスバクウガ」(バダー)→「なかなかやるなクウガ」
 「ギンボンザブダダ。ゴ・ベミウ・ギレ」 「しのコンダクター。ゴ・ベミウ・ギよ」
 「ガダサギギヂバサゾグダバクウガ」(ガメゴ)→「あたらしいちからをえたなクウガ」
 「ザグゴビドデデパロンザギゼパバギ」(ガメゴ)→「だがゴにとってはもんだいではない」
第29話 岐路

  監督:長石多可男
  脚本:荒川稔久
 椿はクウガが金の力を出せるようになったのは仮死状態で電気ショックを与えた事によるものと判断するが、雄介は「強くなりたい」という思いが霊石アマダムに力を与えたのだと主張する。一方、新しいグロンギであるゴ・ガメゴ・レが活動を開始し、空から鉄の玉を降らせ、次々と犠牲者を増やしていく。
 敵は
ゴ・ガメゴ・レ(未確認生命体第39号)。カメ型のグロンギで、指輪を変化させた鎖鉄球を砲丸のように投げ殺人を行なう。そのルールはルーレットの出た目に従って標的を選んでいる。その装甲は厚く、ライジングタイタンソードをも跳ね返すほど。
 今回、トライチェイサーの後継機としてビートチェイサー2000が登場。更に14話に登場したグロンギにあこがれる青年蝶野が再登場している。クウガの行く末の謎と言い、今回は非常に話が詰まっている。
 「ボソガセスドパバロベミウ」(ガドル)→「ころされるとはな。もベミウ」
 「ボソガバギドゾクウガググレバギゾビザギバスゲゲル」(バルバ)→「ころさないと、をクウガ。すすめないぞ、にファイナルゲーム」
 「ブパガダゾボソグンパボンゴセザ」(ガドル)→「クワガタをころすのはこのおれだ」
 「ジョグギダバゴセンゲゲルンランババビ」(ガメゴ)→「よくきたな。おれのゲームのまんなかに」
 「バギングゲギドジバンゼバギングバギングゲヅンビンザギギバ」(バルバ)→「72じかんで567にんだ。いいな」
 「ボンブバグザ」(ジャラジ)→「このくかくだ」
 「ボンゾパジャジャゲラギバ」(ガメゴ)→「こんどはややせまいな」
 「ガンガダシバ」(ガメゴ)→「あのあたりか」
VOL.8
<A> <楽>
第30話 運命

  監督:長石多可男
  脚本:荒川稔久
 ライジングタイタンソードさえ通用しないゴ・ガメゴ・レに、雄介はついに本来の赤いマイティフォームでのライジング化を決意する。一方、ポスターのコンペに自分の絵を持って行こうと急いでいた蝶野はゴ・ガメゴ・レと接触し、振り払われて気絶してしまう。目覚めた蝶野は、どうせ自分が何をやってもうまくいかないと椿に対し激昂するが…
 敵は前回に続き
ゴ・ガメゴ・レ。ライジングタイタンソードさえも跳ね返すほどの肉体を持つが、ライジングマイティキックを受けて爆死。この際、巨大な爆発を起こしてしまう
 これでいよいよ四色すべての色でライジング化がなされたが、特にマイティフォームでの力はあまりにも強すぎ、爆風が周囲に影響を及ぼすまでになる。これって見逃されがちだけど、実際は重要なポイントだろう。
 心に傷を受け続けつつ、明るく振る舞う雄介の事を引き合いに出して蝶野を諭す椿。相変わらずおいしいところを持っていくなあ。
 「ボンバロボゼゴセゾダゴゲスバ」(ガメゴ)→「こんなものでおれをたおせるか」
 「ヅギパゾバンギソゼボギ」(ガメゴ)→「つぎはほかのいろでこい」
 「ゴセビガダスドパグンボパスギジャヅザ」(ガメゴ)→「おれにあたるとはうんのわるいやつだ」
 「ロサダダダ」(ガメゴ)→「もらったぜ」
 「グンパルギデビダバ」(バルバ)→「うんはむいてきたか」
 「ボンバボグガスビボドダンリント。ケ・セラ・セラ」(ガメゴ)→「こんなのがある、にことば、のリント、ケ・セラ・セラ」
第31話 応戦

  監督:鈴村展弘
  脚本:荒川稔久
      竹中 清
 すべての形態で金の力を用いられるようになったクウガのこれまでの軌跡を描く総集編に新作映像を加える。
 敵はこれまで幾度もクウガの前に現れた
ゴ・バダー・バで、ここでようやく未確認生命体第41号と言う呼称が付いた。ここでの目的は明らかにされていないが、クウガを倒すことそのものがゲゲルの目的らしい。
 とりあえずつなぎの話なので特筆すべき事はなし。
 「ギベスンバ」(バルバ)→「いけるのか」
 「ザジレスゾ。バダー」(バルバ)→「はじめるぞ。バダー」
 「ゲヅンジバンゼバギングバギングパパンバギングドググビンレ」(バルバ)→「7じかんで99にんだ」
 「サブショグザ」(バダー)→「らくしょうだ」
 「ギギジョグドデデロ」(ザジオ)→「いいようとっても」
 「ゲヅンビンレ」(バダー)「7にんめ」
第32話 障害

  監督:金田 治
  脚本:井上敏樹
 これまで度々クウガの前に現れていたゴ・バダー・バがついにゲゲルを開始した。人間形態でも優れたバイクテクニックを有するゴ・バダー・バにこれまでのトライチェイサー2000では対抗できなかった。一条は新たに科警研が開発したビートチェイサー2000を雄介に貸しだそうとするが、先の39号の大爆発によって4号の戦いに世間が敏感になっていることを配慮し、ビートチェイサーの使用禁止を通達するのだった。
 敵は
ゴ・バダー・バ(未確認生命体第41号)。これまでも度々クウガの前に現れていたが、いよいよ彼の出番となった。マフラーをたなびかせたり、普通のバイクを変身させたりと、明らかに旧作の「仮面ライダー」を意識しており、なかなかの好敵手となってる。バイクに乗った人間を倒すというのが彼のゲゲルらしい。
 これまで全面的なバックアップを行っていた警察がクウガの破壊力に怖れをなし、保身を計るシーンが描かれている。一方、これまでクウガの戦いを見守ってきた刑事達は、逆に積極的に雄介をバックアップしようとしている(そのために死人も出る)。この辺のさじ加減が絶妙だ。
 「バギングドググドグシギビン」(ドルド)→「21にん」
 「ガグガザバ」(ガドル)→「さすがだな」
 「グゼビバギングズガギドドググビンレザ」(ドルド)→「すでに47にんめだ」
第33話 連携

  監督:金田 治
  脚本:井上敏樹
      荒川稔久
 これまでクウガと共に戦ってきたトライチェイサー2000も、度重なる戦闘とゴウラムの合体により金属疲労が進み、ゴ・バダー・バとの戦いの果て、ついに破壊に至ってしまった。一条らは供与を禁止されたBTCS(ビートチェイサー2000)をなんとかして雄介に届けたいと必死の努力を続ける。
 敵は
ゴ・バダー・バ。最初に登場したのが25話だから9話に渡って敵として登場してるが、いよいよここで最後。これだけ存在感があって、あと一人でゲゲルも終わりだというほどの力を持つほどの実力もあるのが、結果的にビートチェイサー2000の登場を促しただけで倒されてしまったのが残念。
 表題にあるとおり、クウガと警察の連携について語られる話。これまで未確認生命体の一体でしかなかったクウガを仲間として認める刑事達も出てきて、戦いが決して孤独でなくなってきた。この辺が本作の良いところだ。
 「ガドドググビンザバ」(バダー)→「あとあと2にんだな」
 「ガドパパンビンボソゲダゲギボグザバゴセゲリザギバスゲゲル」(バダー)→「あと1にんころせばせいこうだな。おれセミファイナルゲーム」
 「ゴギデググルビザギバスゲゲル」(バダー)→「そしてすすむ。にファイナルゲーム」
 「ゴンボドダパガギゴンパパンビンゾボソギデバサギゲ」(バルバ)→「そのことばはさいごの1にんをころしてからいえ」
 「ガギゴンパパンビンボソギゾ。クウガ」(バダー)→「さいごの1にん ころしをクウガ
 「ツギパボソギゾガンダダボギジザ」(バダー)→「つぎはころしを、あんた、たのしみだ」
第34話 戦慄

  監督:石田秀範
  脚本:荒川稔久
 緑川学園の2年男子生徒が連続で怪死を遂げていた。被害者は決まって怪しい青年から死を宣告されていたと言う事実から、一条はこれも未確認生命体によるゲームの一つではないかと推測する。一方長野では謎の惨殺事件が頻発していた…
 敵は
ゴ・ジャラジ・ダ(未確認生命体第42号)。ヤマアラシ型のグロンギ。緑川学園の2年男子生徒を殺すと言うゲゲルを遂行する。
 前回で一応一区切りついたので、今回から新展開(OPおよびEDもここから新バージョン)。冒頭はまるでホラー映画のような演出で、それから事件が展開していく。どちらかというとクウガは主体的よりも都合の良いヒーローとして登場するが、むしろこっちの方が純粋のヒーローっぽい。
 何故かずーっと生き残ってるズ・ゴオマ・グ(未確認生命体第3号)が久々に登場。結局ゴ族に使役され、どつれまくるだけの役だが(笑)
 「ゴセビガパスバ」(ゴオマ)→「おれに さわるな」
 「ザセビジャデデンジャ。デレゲ」(ザザル)→「だれにやってんじゃ。てめえ」
 「ゴセゾガラブリスバ」(ゴオマ)→「おれをあまくみるな」
VOL.9
<A> <楽>
第35話 愛憎

  監督:石田秀範
  脚本:荒川稔久
 緑川学園の2年男子生徒を殺すと言うゲゲルを遂行するゴ・ジャラジ・ダは狙いを付けた学生が自殺してしまったため、新たな犠牲者を求め、暗躍する。一方、長野に急行した桜子は、大量虐殺の被害者には全員タトゥーがあったと言うことを聞かされる。
 敵は前回に続いて
ゴ・ジャラジ・ダ。自分の頭に付いてる針を自在に変化させる能力があることがここではっきりする。犠牲者の頭に針を埋め込み、一定時間でそれを変化させ、脳を破壊するらしい。
 新たな展開が描かれる話で、グロンギの側からの描写も多用され、彼らの行動目的が徐々にはっきりしてきた。200体以上いるというグロンギを全滅させるためにはクウガの活躍だけでは足りないと言うこと。結局強いグロンギが弱いグロンギ(ズ族など)を粛正していることがここで発覚。
 演出は凄い。バイクアクションは定評あるけど、それだけじゃなくゴ・ジャラジ・ダをぶっ叩くと赤い血が飛び散る。更にタイタンフォームでゆっくりと歩んでいる際、犠牲者のテレビ映像が挿入され、圧倒的力で容赦なくゴ・ジャラジ・ダを切り刻むクウガの姿もあり。テレビ特撮でここまでやったのは珍しいんじゃない?と言うか、ここまでやったのは観たことがない。
 前回からみのりの保育園の話が挿入されてるが、何か意味があるのか?
 「ヂバサバギロボゾロゾゲギシグスンザバ」(バルバ)→「ちからないものどもをせいりするのだな」
 「パダギパググレデゴブゾガドルダヂンゲリザギバスゲゲル」(バルバ)→「わたしはすすめておく、を、ガドルたちのセミファイナルゲーム」
第36話 錯綜
  監督:渡辺勝也
  脚本:荒川稔久
 長野で起こった未確認生命体惨殺事件に残された血文字を分析する桜子は、これはこれまでのようなリントの文字ではなく、グロンギの文字ではないかと推測する。一方、その惨殺現場で謎の破片を手に入れたズ・ゴオマ・グがゲームを始めたゴ・ザザル・バの前に現れる。
 敵は
ゴ・ザザル・バ(未確認生命体第43号)。サソリ型のグロンギで(女性型)、強酸性の体液を犠牲者に注ぎ込むことで溶かしてしまう。それと又してもズ・ゴオマ・グ(未確認生命体第3号)が登場するが、今度は謎の遺跡を身体に取り込んで、太陽の光でも平気になるとか、極端にパワーアップしてる(姿そのものは変わってないけど色がちょっと変わってる)。
 クウガの謎がいくつか解けると共に、ますます多くの謎が提示された回。クウガとは本当にリント(人間)にとっての味方なのかどうか。桜子の苦悩も描かれている。
 「ゾボビギスパバルバ」(ゴオマ)→「どこにいる、は、バルバ」
 「ボダゲソゾボザパバルバ」(ゴオマ)→「こたえろ。どこだ、は、バルバ」
 「ゾボザパバルバ」(ゴオマ)→「どこだ、は、バルバ」
 「ガダギパゴ・ザザル・ババレズドドバググ」(ザザル)→「あたしはゴ・ザザル・バ。なめるととかすぜ」
第37話 接近

  監督:渡辺勝也
  脚本:荒川稔久
 「戦士」を示すグロンギ語の隠された意味を調べる桜子は、その文字によると戦士には四本のツノがあることを突き止める。一方、ザギバスゲゲル中のグロンギにも不協和音が鳴り響いていた。
 敵は前回に続き
ゴ・ザザル・バ。タクシーに乗って、その運転手を殺すゲゲルを行っている。他にパワーアップしたズ・ゴオマ・グと、グロンギ形態では初めてのゴ・ガドル・バが登場。
 収束に向けて話はますます複雑に展開していく。これまで雑音のように聞こえていた、“クウガが実は人間の敵ではないのか?”という人間側の命題が前面に押し出された。更にグロンギ同士の争いも描かれるため、クウガ自身の活躍の場は少なくなってしまった。
 「ラダバゴセゾガラブリデスンジャバギザゾ」(ゴオマ)→「まさかおれをあまくみてるんじゃないだろ」
 「ビゲダバザザルラガギギゴセンヂバサゼガガグゾバルバ」(ゴオマ)→「にげたかザザル。まあいいおれのちからでさがす、を、バルバ」
 「ゴソババボドゾロゴオマ」(ザジオ)→「おろかなことを、も、ゴオマ」
 「ググビゲギシガセデロドゾゴシビバス」(バルバ)→「すぐにせいりされてもとどおりになる」
 「ビダバ」(ガドル)→「きたか」
 「ググルダレビバザギバスゲゲル」(ジャーザ)→「すすむためになファイナルゲーム」
 「ズンゴドボググゴギデスゴグザ」(バベル)→「ズのおとこがうごいてるそうだな」
 「ゴオマバゾググビボソググダグバ」(ガドル)→「ゴオマなどすぐにころす、が、ダグバ」
 「ボンビゴギパバルバ」(ゴオマ)→「このにおいはバルバ」
 「ドビロヂバギボソグゾダグバ」(ゴオマ)→「ときも、ちかい、ころす、を、ダグバ」
 「バビバジョグバ」(バルバ)→「なにかようか」
 「ガギダバダダゾ」(ゴオマ)→「あいたかったぞ」
 「ゾボザパダグバ」(ゴオマ)→「どこだ、は、ダグバ」
 「ズスゲデギスゾ」(バルバ)→「ふるえているぞ」
 「ゴセグゾグギダ」(ゴオマ)→「それがどうした」
 「ジャスバサジャデデジャス」(ゴオマ)→「やるならやってやる」
 「ボソグ」(ゴオマ)→「ころす」
第38話 変転

  監督:長石多可男
  脚本:荒川稔久
 薔薇のタトゥの女、未確認生命体B群1号と対峙する一条。そんな彼に「今度のクウガはダグバと等しくなるだろう」との謎の言葉を残して彼女は去っていってしまう。一方、ズ・ゴオマ・グとゴ・ザザル・バとの戦いと、ゴ・ガドル・バを目撃した雄介はズ・ゴオマ・グから同じく「ダグバ」という言葉を聞く。そしてゴ・ザザル・バのゲゲルは続いていく…
 敵は前回に続き
ゴ・ザザル・バ。今回ようやくゲゲルの法則が明らかにされる。色の順番で人を乗せた箱の中にいる人間を溶かしていくのだそうだ。それと、未だ引き続いてズ・ゴオマ・グも登場しており、更なるパワー・アップが図られている。
 クウガの破壊力が大きくなり過ぎ、ただ敵を倒すだけでは駄目になってしまった。特に強酸性の体液を持つゴ・ザザル・バでは体液が飛び散ってしまうと、周りの被害は甚大となるため、ゲームの法則を知るだけでなく、その対策が警察側に求められるようになった。
 今回一条さんの心情が聞けるのだが、それに対し椿さんは「相変わらず、素直じゃないな」と返す。良いコンビだ。
 「ゴセパゴセパ」(ゴオマ)→「おれはおれは」
 「ダグバボソグゾダグバ」(ゴオマ)→「ダグバころすぞダグバ」
 「ダグバゴセパリグリグボソガセバギ」(ゴオマ)→「ダグバおれはみすみすころされない」
 「ザジャブボギダグバ」(ゴオマ)→「はやくこいダグバ」
VOL.10
<A> <楽>
第39話 強魔

  監督:長石多可男
  脚本:荒川稔久
 都内で殺人ゲームを続ける未確認生命体第43号ゴ・ザザル・バと、千葉で無差別殺人を始めた未確認生命体第3号ズ・ゴオマ・グ。ゴ・ザザル・バの方を優先して急行する。一方怪我をおしてズ・ゴオマ・グの元に急行する一条だったが…
 敵は
ゴ・ザザル・バ。廃工場に連れ込まれ、最後はライジングブラストペガサスにより大爆発を起こす。長く続いた彼女との戦いもここで終わり。グロンギが強くなっていくに連れ、話も長くなっていくのが大きな特徴だろう。それとタイタンソードやマイティ・キックを圧倒するほどの力を得たズ・ゴオマ・グ。ダグバの力の一部を身体に取り込んだためにそれだけ強くなったようだが、どうやらそのダグバ自らの手によって殺されてしまう。第2話からずーっと登場していたゴウマもこれでようやく退場となった。
 警察との共闘がますます明確化していく。桜井刑事や杉田刑事らが全面協力して戦っている姿が描かれるが、これがこの作品の醍醐味の一つだな。一方、一条が自然にサムズ・アップを見せたりと、小技も利いてる。
 九郎ヶ岳遺跡で発見された初代クウガであるミイラが、第0号復活の直前まで生きていたと言うことが発覚。自らの命でグロンギを封印していたらしい。
 「ギブロンババレンジャベゲギブロンバ」(ザザル)→「しぬもんか。なめんじゃねえ。しぬもんか」
 「ババデデボギダグバゴセパボボザゼ」(ゴオマ)→「かかってこいダグバおれはここだぜ」
 「ダバザジョグ」(ザジオ)→「ばかだよう」
 「クウガゴラゲバゾジョンゼギバギ」(ゴオマ)→「クウガおまえなどよんでいない」
 「グサルバソガギヅグゴゴギボゾグサゲ」(ゴオマ)→「うらむなよ。あいつがおそいのをうらめ」
 「ダグバジャデデジャスババサズボソグ」(ゴオマ)→「ダグバやってやるかならずころす」
 「ゼデボギダグバゴラゲゾボソグ」(ゴオマ)→「でてこいダグバおまえをころす」
第40話 衝動

  監督:石田秀範
  脚本:荒川稔久
 未確認生命体第0号が他のグロンギの大量殺戮を続ける中、桜子達は遺跡の壁に描かれた四本ツノを持つ戦士の意味を探り続ける。
 敵は
ゴ・ジャーザ・ギ(未確認生命体第44号)。サメ型の女性型のグロンギ。飛行中の航空機を消し去り、一挙に大量殺人をやってのける。ただし、今回はむしろ桜子達による謎の究明がメインとなるため、ほとんど姿を出していない。
 これまでにクウガが倒してきたのは半年で40体少し。それに対し第0号は一月で200体以上を倒している。第0号の圧倒的な力と、クウガ自身が変貌してしまうのではないか?と言う不安の中、それを吹き飛ばすようなあっけらかんとした五代の描写が見事。本人の体調不良も同時に描くことで、逆にそれが痛々しさともなってる。その辺も含めてやっぱり上手いわ。
 クウガの変身は肉体が分子レベルで変化していること(とすると、“仮面”ライダーではなくなるな)、榎田が城南大学の卒業生で、桜子の先輩に当たることが分かった話でもある。
 「ログググザジョ」(ザジオ)→「もうすぐだよ」
 「ギジョギジョバ」(ザジオ)→「いよいよか」
第41話 抑制

  監督:石田秀範
  脚本:荒川稔久
 ゴ・ジャーザ・ギを追うクウガだったが、海中から突然発せられた槍に身体を貫かれてしまう。一方、オーディションに出かけた奈々はポレポレに戻るなり、「誰かを殺したいと思ったこと無い?」とおやっさんに語りかける。
 敵は前回に続き
ゴ・ジャーザ・ギ。胸の飾りを槍や剣に変えて攻撃する。謎めいた殺人予告を警視庁に送り、その通りに殺人を犯すことが彼女のゲゲル。ライジングドラゴンロッドの攻撃を受けても一旦はダメージを吸収するも、ダブルライジングカラミティタイタンにて撃破。
 クウガが強くなりすぎることの怖れと、強くならねば第0号とは戦えないと言う二律背反に周囲の人間が懸念する中、五代だけは相変わらず。しかし、それが実際に彼の負った重さであることが分かる。又、これまで単にやかましいだけと思われた奈々が個性を見せている。実際現実に人が殺されている中で、その事についてどう考えるか。他のシリーズではあまり顧みられることのない事を正面から捉えた物語には好感を持てる。
「そんなのきれい事だ」と言われ、「きれい事で良いじゃないか」と返す。これは私自身が目指しているところでもある。それと、グロンギをこれまでも、これからも殺し続ける宿命を負う五代が「拳で語るのは悲しいじゃないか」とも。
 「ゴロギゾゴシビググンゼギスジョグザバ」(バルバ)→「おもいどおりにすすんでいるようだな」
 「ログググガゲスドヅダゲデゴギデ、ゼベ、ザギバスゲゲル」(ジャーザ)→「もうすぐあえるとつたえておいて、でね、ファイナルゲーム」
 「ギバブパバギゾ、ビ、ダグバ」(バルバ)→「しかくはないぞ、に、ダグバ」
第42話 戦場

  監督:金田 治
  脚本:荒川稔久
 街中でこれまでにない大規模な殺人ゲームを始めた未確認生命体第45号ゴ・バベル・ダに向かっていくクウガ。だが放つ技ことごとくを防がれた上、深手を負ってしまう。一条の放った強力弾により、なんとか危機を脱するが…
 敵は
ゴ・バベル・ダ(未確認生命体第45号)。バッファロー型のグロンギで、人間体はこれまで何度か登場していた。痩身の若者だったが、変身するとごっつくなてしまう。マイティキックを受けても平気で、手にしたハンマーでタイタンフォームとなったクウガをぼこぼこにぶん殴ってる。最後はライジングビートゴウラムによって粉砕される。
 珍しくスピーディな話で、今回登場したゴ・バベル・ダも前半部分で倒されてしまう。こんな早く死んでしまうグロンギも珍しい…というか、初めてじゃないか?
 その後はクウガの最強形態の話などが続いていくが、これからの話の展開を示唆する回となった。
 「ズゴゴバギゼバギングバギングゲギドドバギンググシギドゲヅンビンバ」(ドルド)→「4かいで682にんか」
 「ガドバギングズガギドドググビンザバ」(ドルド)→「あとあと47にんだな」
 「キュグキョブンジャリゾロダサグンパボンゴ・バベル・ダザ」(バベル)→「きゅうきょくのやみをもたらすのはこのゴ・バベル・ダだ」
VOL.11
<A> <楽>
第43話 現実

  監督:金田 治
  脚本:荒川稔久
 一条は夏目美加が参加するフルート演奏コンクールへと向かった。だが、そのコンクール会場で突然人質事件が勃発する。
 今回特にクウガと戦ったグロンギはいないが、人間体の
ン・ダグバ・ゼバがちらりと登場。人間体でありながら変身したクウガを一睨みで床に叩きつけてしまう。
 話自体は突然グロンギとクウガの戦いから離れ、一条を中心とした刑事物っぽくなってる。いつもまじめくさった顔をしている一条が笑うこともある。しかし、その仕事はあまりに過酷だった。刑事としての一条の顔の怖さが美加に恐れられてしまうが、そのフォローは今回無かった。
 一条の意外な好物が発覚。一条は結構甘党で、饅頭、しかもその中のあんこだけを食べるのが好きだとか。
 「ラザザ。ガサダバヂバサンジントゾゲダバサクウガ」(ガドル)→「まだだ。あらたなちからのひんとをえた、から、クウガ」
第44話 危機

  監督:渡辺勝也
  脚本:荒川稔久
 ますます強力になる未確認生命体に対して危機感を強めた合同捜査本部は科警研の榎田に大作を依頼。それを受けて榎田はマーキング弾および神経断裂弾の開発にいそしむ。だが、それは彼女の息子との間にますます溝を作ってしまい…
 敵は
ゴ・ガドル・バ(未確認生命体第46号)。カブトムシ型のグロンギで、これまでにも何度と無く人間体では登場しており、変身もしていたが、実際クウガと戦うのはこれが最初となる。とうとうラス前のボスだ。
 未確認生命体も残り僅か3人となってしまい、ゴ・ガドル・バは悲壮な覚悟を決めていたが、そのプレッシャーの中、さわやかに「待ってるよ」という第0号の声が響く。瞬間的に雰囲気が変わるのが面白いところだ。
 「究極の闇をもたらす者」が徐々に真に迫ってきた話でもある。
 「ビセギビギベ」(ガドル)→「きれいにしね」
 「ガグガザバ」(ドルド)→「さすがだな」
第45話 強敵

  監督:渡辺勝也
  脚本:荒川稔久
 ゴ族最強のゴ・ガドル・バと対峙したクウガ。“新たなる力”を得たガドルの前に瀕死の重傷を負ってしまう。一方神経断裂弾の開発にいそしむ榎田は、そのために息子の冴が深く傷つき、部屋に閉じこもってしまった。
 敵は
ゴ・ガドル・バ。カブトムシ型のグロンギで、最強の力は伊達ではなく、クウガを瀕死の重傷にまで追いつめる。又、“新たなる力”として、クウガに与えられたダメージを全てコピーする能力を持つ。なんとライジングマイティキックまでもがコピーされてしまう。それとラ・ドルド・グ(未確認生命体第B群9号)。ゲゲル開始から人間体の姿でずっとゲゲルを見守ってきたが、ここでカラス型の姿を初めて見せる。
 最強の敵ゴ・ガドル・バの力を遺憾なく発揮された話で、クウガから受けた力をことごとくコピーするが、なんと“金の力”までもコピーすると言うとんでもないキャラクター。結局このために最終的な力を手に入れなければならなくなるクウガと言う具合に話が展開される。
 これまで五代の身体を心配し続けていた桜子が椿に五代の身体に電撃を流してくれるよう頼むとか、強くなった姿を見せてもくれる。一方、いつも軽目な椿さんが、桜子の言葉に本気で悩むとか。人間模様も侮れない話だ。
 「ゲゲルパギダギジャグリバ」(ドルド)→「ゲームはしばしやすみか」
 「ボシャブバ」(ガドル)→「こしゃくな」
 「ゴンヂバサパボグヅバゲ」(ガドル)→「そのちからはこうつかえ」
 「ゴセパザバギンバシグラゴ・ガドル・バザ」(ガドル)→「おれははかいのかりすまゴ・ガドル・バだ」
 「ゴンバヂバサゼボソゲバギゾパダグバ」(ガドル)→「そんなちからでころせないぞ、は、ダグバ」
 「ギジャバビゴギザ」(ガドル)→「いやなにおいだ」
第46話 不屈

  監督:渡辺勝也
  脚本:荒川稔久
 ゴ・ガドル・バに全ての力をはじき返されてしまい、雄介は更なるパワーアップのため、椿に再度の電気ショックを願う。一方、ひかりが完成させた神経断裂弾を手にした一条はバラのタトゥの女と対峙する…
 敵は
ゴ・ガドル・バラ・ドルド・グ。ラ・ドルド・グはゲゲルのバグンダダ(カウンター)を壊してしまったため、その責任を取ってゴ・ガドル・バと戦うが、そこに割って入った一条の放った神経断裂弾により倒される。
 クウガが再度の電気ショックにより常時ライジングフォームを維持できるようになった。そして一瞬現れたのが真っ黒いボディのアルティメットフォーム。これがクウガの最強形態。
 今回はクウガのアメイジングマイティ登場。そして人間の作り出した武器によりグロンギを倒すという、人間側のパワーアップの話となるが、同時にこれはラ・バルバ・デが一条に語ったように、人間が徐々に戦闘生物に近づいている事の証であり、同時にクウガが「究極の闇をもたらす者」へと近づいているという事実でもある。いまだ真の意味での変身とはなっていないが、アメージングマイティの真っ黒な姿は、着実にそれに近づいていることを思わせる。
 そして最後に「究極の闇」を始めるとにこやかに笑う青年。ラストに向けての布石はここで完了。
 「ガグガパラザバ」(ガドル)→「さすがはラだな」
 「ゴラゲダヂグヅブダダヂバサゼボソギデジャス」(ガドル)→「おまえたちがつくったちからでころしてやる」
VOL.12
<A> <楽>
第47話 決意

  監督:石田秀範
  脚本:荒川稔久
 第0号ン・ダグバ・ゼバによる“究極の闇”が始まり、無差別殺人により次々と人間が殺されていった。それを阻止すべく立ちふさがるクウガの力をもってしても、全く敵わぬ圧倒的な力で、雄介は一つの決断を下す。
 敵は
ン・ダグバ・ゼバ(未確認生命体0号)。今回は変身せず、青年のままだったが、ゴ・ガドル・バを倒した黒の力アメイジングマイティでさえ全く歯が立たないと言う、極端な力を持っている。
 冒頭のほんの僅かな間でクウガが圧倒されてしまったことが告げられる。本当だったら、これはケレン味たっぷりに一本分くらいかけてやって欲しいと言う気はするけど、これはこれで面白い方法だ(状況が分かりにくいというのは置いておいて)。
 第0号を倒したら冒険の旅に出ると、知り合いに告げていく雄介の姿。しかしそれは実は自分が一体どうなってしまうか分からないという恐怖心の裏返し。ニコニコした表情の裏にある葛藤を感じさせてしまう。話自体はラストバトルのタメを作るためと言う感じ。大変重い。
 「ゴソゴソジャソグババ」(ダグバ)→「そろそろやろうかな」
第48話 空牙

  監督:石田秀範
  脚本:荒川稔久
 “凄まじき戦士”となることを決意した雄介は第0号ン・ダグバ・ゼバとの決戦を前に、これまで世話になった人々に挨拶に回る。一方一条はバラのタトゥの女と接触し、神経断裂弾を彼女に撃ち込む。そしてクウガとダグバとは、一対一の決戦に向け、九郎ヶ岳へと向かう…
 敵は
ン・ダグバ・ゼバ。ついにグロンギの本当の形へと変身するが、“究極の闇をもたらす者”の姿は純白。それに対し、闇を払うべきクウガのアルティメットフォームは漆黒という、まるで逆転したカラーリングであることが大変興味深いところ。この二体が技も何もなく、互いに殴り合うシーンは、もの凄い迫力(ランニング・ネックブリーカー・ドロップという懐かしいプロレスの技も披露してるが)。そして最後まで決着を見せないというのも面白い。
 ほとんど土砂降りの雨の中で話は展開し、最後の決着は降りしきる雪の中。よくぞこんな演出をしてくれた。静かなる決闘が淡々と描かれていた。盛り上がるよりは緊張感が途切れない。と言う感じで、前々からこれを予定していたんだろうな。
 実質的に最終決戦が描かれるが、勿論雄介だけではなく、一条にも見せ場が用意されている。ちゃんと二人の主人公を見せてるところが本シリーズらしいところだ。
 もう一つ人間体のラ・バルバ・デを一条が撃ち殺すシーンがある。人間が人間を殺すというのは特撮全般を探しても大変珍しいシーンだが、撃たれたバルバが「ギビギダダゴラゲドパラダガギダギロゴザ」(気に入った。お前とは又会いたいものだ)と言っているから、本当に死んだとは言えないし、ケレン味を持たせたのだろう…さすがに続編は出せないようだけど(実は次のシリーズである「仮面ライダーアギト」では、それも企画されていたという話もあるが)。
 「ギビギダダゴラゲドパラダガギダギロゴザ」(バルバ)→「きにいった。おまえとはまたあいたいものだ」
第49話 雄介

  監督:石田秀範
  脚本:荒川稔久
 “究極の闇をもたらすもの”ン・ダグバ・ゼバと“凄まじき戦士”クウガとの戦いから三ヶ月。いなくなった雄介をそれぞれの思い出で綴る。
 長く続いた本シリーズもこれで終末。実際の戦いは前回で終了しているので、ここはその結末となる。これ又これまでの特撮作品とはかなり面持ちが変わっている。一年間お世話様。と言う意味合いを込めているのだろう。それぞれがしんみりとこれまでの戦いを振り返るのは、やっぱり嬉しいところ。ほんの少しだけ登場した人物も思い出の中で語られるのは、やはり脚本の良さと言えよう。
 本来“凄まじき戦士”とは、憎しみの力を発動し、全身が漆黒となっていたはずなのだが、五代雄介が「みんなの笑顔を守りたい」と言う思いが、目だけ赤色のまま残し、戦士としての本能に飲み込まれずに済んだと言うことが分かる。
 本シリーズほとんどの脚本を書いた荒川稔久氏にもお疲れ様を言いたい。

 本作で特徴的に登場するのがグロンギ達の使っているグロンギ語。これは古代の日本語という設定で、それぞれ日本語に対応している。

グロンギ 日本 日本 グロンギ
ガ行 あ行 あ行 ガ行
さ行 か行 バ行
が行 さ行 ガ行
サ行 ら行 た行 ダ行
ザ行 は行 な行 バ行
ざ行 は行 ザ行
だ行 ま行 ラ行
ジャ行 や行 や行 ジャ行
ダ行 た行 ら行 サ行
ば行 が行 ガ行
バ行 か行 ざ行 ザ行
な行 だ行 ザ行
ぱ行 ば行 ダ行
ラ行 ま行 ぱ行 バ行

 例えばグロンギ語の一番最初に登場した台詞「ジョリガゲセ」は「よみがえれ」になる。「ゲーム」を「ゲゲル」と言うことからも、言葉を伸ばす場合は、前の単語を繰り返し、逆に撥音の場合後ろの文字を繰り返す。“〜の”という言葉が付く場合などは「〜グ」となるが、この場合、日本語とは単語の順番が入れ替わる。

 グロンギはいくつかの種族に分かれるが、それは接頭語と語尾に付く言葉で区別される。
 ベ族:グロンギの中では最下級の存在と思われる。ゲゲルの参加は許されない。劇中では一体も登場せず。ただダグバに殺されるためだけだった。
 ズ族:下級に属し、衝動的な殺人も行う。ゲゲルはどれだけ人間を殺したか。カウントは自分で行う。
 メ族:ズ族が昇格した種族。ゲゲルは基本的には何人人間を殺したか(ズよりは数が増える)だが、ゴ族への昇格のためには複雑なルールを強いられる。
 ゴ族:グロンギの上位種族で、知性も高く、戦いに際してはフォームチェンジも行う。ゲゲルはザギバスゲゲル(ファイナルゲーム)と呼ばれる複雑なルールに則ったもので、特定の武器を使い、特定の条件で特定の人物を何人殺したかというもの。これでの勝利者がンに挑戦することが出来る。
 ラ族:特殊種族で、審判・管理役。ゲゲルの判定を行う役割を担っている。
 ヌ族:特殊種族で、職人の役割を担う。劇中登場したのはヌ・ザジオ・レのみだが、ダグバのベルトを修復した。
 ン:種族ではなく、最強のグロンギに与えられる尊称。特別なベルトが与えられ、殺人を任意に行える。時が至ったとき、世界の全ての生物を殲滅する“究極の闇”を行う存在。

名称 モティーフ 登場話数
0号 ン・ダグバ・ゼバ クワガタ虫 1、40、48
1号 ズ・グムン・バ クモ 1、2
2号 クウガ(グローインフォーム) クワガタ虫
3号 ズ・ゴオマ・グ コウモリ 2、3、5、9、11、13、15、18、20〜23、27、34〜39
4号 クウガ(マイティフォーム) クワガタ虫
5号 ズ・メビオ・ダ ヒョウ 3、4
6号 ズ・バヅー・バ バッタ 3、5、6
7号 ズ・グジル・ギ クジラ -
8号 ズ・ガルガ・ダ カンガルー -
9号 ズ・ミウジ・ギ ウミウシ -
10号 ズ・ガズボ・デ ウツボカズラ -
11号 ズ・ダーゴ・ギ タコ -
12号 ズ・ネズマ・ダ ネズミ -
13号 ズ・ジャモル・レ ヤモリ -
14号 メ・バヂス・バ ハチ 7
15号 メ・アンゴ・ギ アンコウ -
16号 メ・アグリ・ダ アリクイ -
17号 メ・イバエ・バ ハエ -
18号 メ・ガーゲ・レ トカゲ -
19号 メ・ムガド・バ ムカデ -
20号 メ・ゴリギ・バ ゴキブリ -
21号 メ・ギイガ・ギ イカ 9、10
22号 ズ・ザイン・ダ サイ 4、7、10〜12
23号 メ・ビラン・ギ ピラニア 7、9〜14
24号 メ・ギャリド・ギ ヤドカリ 15、16
25号 メ・ガドラ・ダ トラ 17
26号 メ・ギノガ・デ キノコ 18〜20
27号 メ・ガエラ・レ カエル -
28号 メ・ゾエビ・ギ エビ -
29号 メ・ウザー・ダ ウサギ -
30号 メ・デムド・バ テントウ虫 -
31号 メ・ガルメ・レ カメレオン 7、10、18、21、22
32号 メ・ギネー・ダ キツネ -
33号 メ・ゲグラ・ギ クラゲ -
34号 メ・ガベリ・グ ペリカン -
35号 メ・ジュウマ・ダ シマウマ -
36号 メ・ガリマ・バ カマキリ 8、10、11、13、14、22〜24
37号 ゴ・ブウロ・グ フクロウ 23、25、26
38号 ゴ・ベミウ・ギ ウミヘビ 27、28
39号 ゴ・ガメゴ・レ カメ 28〜30
40号 ゴ・ジイノ・ダ イノシシ -
41号 ゴ・バダー・バ バッタ 21、25、27、31〜33
42号 ゴ・ジャラジ・ダ ヤマアラシ 29、34、35
43号 ゴ・ザザル・バ サソリ 29、36〜39
44号 ゴ・ジャーザ・ギ サメ 37、40、41
45号 ゴ・バベル・ダ バッファロー 37、42
46号 ゴ・ガドル・バ カブト虫 25、27、32、35、43〜46
47号 ラ・ドルド・グ コンドル 5、23、27、32、42、44〜46
B1号 ラ・バルバ・デ バラ 3、5〜10、12、14、15、21、22、25、27、29〜31、33、35〜38、41、46
B14号 ヌ・ザジオ・レ サンショウウオ 12、31、32、39、40