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仮面ライダーアギト

仮面ライダーアギト事典

2001'1'28〜2002'1'27 

 平成仮面ライダー第2弾。大好評の内に終了した「仮面ライダークウガ」を受けた形で開始。話も地続きで、第1話ではクウガをにおわせる発言もあったが、クウガ自身は登場せず、物語も関連性が語られることはなかった。
 話としては、グロンギを超えるアンノウンと呼ばれる怪物達によって不可解な死を遂げる人間を調査する警視庁。そして何故かアギトと呼ばれる形態に変身できるようになった記憶喪失の青年津上翔一。そしてやはり理由も分からずギルスと呼ばれる形態に変身できることで苦しむ芦原涼という三つの視点から事件を捉え、謎が少しずつ明らかにされていくと言う形を取っているのが特徴。
 今回メインライターとして活躍するのが井上敏樹。元はアニメ畑の脚本家だったが、以降のライダーシリーズでは欠かすことの出来ない人物であり、本作こそが平成ライダーシリーズのフォーマット的な作品となった。話のラストでライダー同士で闘いが始まり、次回オープニングで一旦川に叩き込んでから次の話が始まるという物語展開は本作から始まる。

主な登場人物
津上翔一
仮面ライダーアギト
(役)賀集利樹。代表作は本作。
 仮面ライダーアギトに変身する青年。記憶を失って倒れていたところを助けられ、美杉家に引き取られる。穏和で脳天気なところがあるが、それが幸いでいくつもの苦境を笑って越えられる強い精神力を持つ。津上翔一という名前は記憶喪失時に持っていた封筒に書かれていた名前で、本名は沢木哲也という。
氷川誠
G3
(役)要潤。主演助演問わず、数々のドラマやCMで大活躍中。
 元香川県警の警察官だったが、警視庁に転籍し、未確認生命体対策班に配属される。G3システムおよびG3−Xシステムの装着者。正義感は強いが、真面目で融通が利かない一面もあり。手先はかなり不器用で、翔一に良くからかわれる。
芦原涼 (役)
 仮面ライダーギルスに変身する青年。城北大学水泳部のエースだったが、バイク事故をキッカケに不完全な状態で変身能力に覚醒する。ぶっきらぼうな性格で孤立感があるため、他のライダー達と次々とやりあっている。
風谷真魚 (役)秋山莉奈。後の「仮面ライダー電王」でデンライナーの客室乗務員ナオミを演じた。
 2年前に両親を失い、今は美杉家に厄介になっている高校生。強力なサイコメトリーの持ち主でもある。翔一がアギトに変身するのを最初に知り、後に陰に日向に翔一をサポートする。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 戦士の覚醒

  監督:田崎竜太
  脚本:井上敏樹

沖縄の孤島に打ち上げられたオーパーツを巡り、警視庁「未確認生命体対策班」では解析をすすめていた。一方「対未確認」として開発されたG3システムの戦闘シミュレーションが行われていた。G3の装着者として選ばれた氷川誠は日々訓練を続けていたが、同時に人間業とは思えない不可解な連続殺人事件を追っていた。そのころ、二人の青年に異変が生じていた。記憶喪失でひろわれた津上翔一。そして水泳選手の葦原涼。二人は突然の体の痛みに…
 敵はジャガーロード。豹の姿をしたアンノウン。一家族を次々に襲い、殺した上で木にぶら下げる。当然ながら最初に倒された怪人となる。
 平成仮面ライダーシリーズ第2弾の開始。前回の「仮面ライダークウガ」が好評の内に終了したため、それを追う形で話が展開。話そのものも「クウガ」の2年後という設定。
 敵も味方も分からない状態から始まるこの話は、どちらかというと怪奇色が強い。この第1話ではっきりしているのは、未確認生命体がいることが前提であるため、警視庁ではその対策本部が作られていて、既に対未確認生命体用の兵器を作っているという前提にあること。
 この作品では主人公格として3体の仮面ライダーが登場する。最初に登場するのはG3で、実際にアンノウンと最初に戦ったのもこれとなる。ただ、現時点ではG3は全くアンノウンには敵わなかった。
<翔一が作ったという大根だが、掘り出したばかりなのにほとんど泥が付いてないよ。
 G3専用バイクのガードチェイサーはホンダ製。これまでライダーシリーズは一貫してスズキを用いていたため(「クウガ」のみスペインのGASGAS製のバイクも使用されている)、大きく方向転換が図られた事がわかる。HONDAのロゴがくっきりと。>


VOL.1
第2話 青の嵐

  監督:田崎竜太
  脚本:井上敏樹

 目の前でアンノウンを倒したの謎の戦士をただ見つめるしかない氷川誠。だがアンノウンは倒したはずなのに、連続殺人事件はまだ続いていた。同時に研究中のオーパーツにも異変が生じ始めていた。捜査を続ける氷川誠。そしてその異変に呼応するかのように又しても苦しみ始める津上翔一と芦原涼…
 敵はジャガーロード。前回倒された以外にも二体が存在することが分かった。ちなみに1話目で倒されたのがパンテラス・ルテウスという個体で、今回登場する青と黄色いマフラーをしているのはパンテラス・トリスティスとパンテラス・ラルビュスという個体らしい。
 前回登場した謎の戦士は津上翔一が変身したものと発覚。アンノウンにより「アギト」と呼ばれる存在である事も分かる。一方芦原涼は未だ寝ている。
 少しずつ設定が明らかになってきた。記憶喪失の翔一とその周囲の人間の人間関係が少しずつ分かってくる。風谷家の人間関係も複雑らしく、真魚の父は美杉の兄弟で、しかも血がつながっていないという。そうすると四人家族で二人が完全な他人と言うことになる。確かに複雑だし、美杉自身は真魚や翔一に対して妙な引け目を持っているかのよう。
 澄子が未確認生命体の事と、氷川が「第4号」と言及。明らかに「仮面ライダークウガ」から来ていることが分かる。澄子によれば、G3は未確認生命体相手だったら一撃で倒せる力を持つのだとか。そんな強いようには思えないのだけど。あと、刑事として北條という人物が嫌味たっぷりに登場してる。このキャラは常識人のため、こういう事件の場合はずれまくった発言ばかりになる。こういうキャラは重要だよ。
 第1話目はOPなしだったがここで初めてOPが登場。
 やっぱり謎が多く、アギトがG3に襲いかかるなど、妙な感じ。現時点では妙にすっきりしない印象。

第3話 俺の変身

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹

 アンノウンを倒したアギトは突然G3に襲いかかってくる。だがG3に入っているのが人間だと知ったアギトはそのままG3を放置するのだった。その後回復した誠は縄文時代の地層から死体が発見されたという情報を得、これがアンノウンによるものと感じて調査を開始する。一方アギトとなってしまった翔一は未知の力に脅え、涼は病院を抜け出してしまう…
 敵はトータスロード。これも2体登場し、それぞれテストゥード・オケアヌス(銀色)とテストゥード・テレストリス(金色)という個体。亀をベースとしているため、装甲は堅く、アギトのライダーキックにも耐える。
 現時点では何故翔一がアギトになるのか、アンノウンの目的は何か、全く不明。誠と翔一はそれぞれに調査を開始する。それでもいまだ全く分からず。
 特に自分の力に脅える翔一は、珍しく落ち込んでいる。この辺が「クウガ」の五代雄介とは違うところか。まあ、キャラのためか悩みがあんまり長く続かないけど。「みんな自分の場所にいるところにいることが一番幸せ」とは翔一の言葉。
<翔一が家事をしないと全く何も出来ない美杉親子。翔一が来る前はどうやって生活してたんだ?設定の底が浅いんだよな。>

第4話 パズル解読

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹

 変身した姿を真魚に見られてしまった翔一は置き手紙を残して美杉家を出てしまう。心配する真魚に対し、美杉は翔一の過去を語り始める。一方未確認生命体対策班の前で展開したオーパーツは遺伝子のようなものを映し出していた…
 敵はトータスロード。背中は硬いが正面はさほどでないらしく、G3によって一体は倒された。早くも人間によって倒された敵が出てきたと言うことになる。
 翔一の過去が語られる話が展開。ただし、記憶喪失以前の事は分からないため、ここでの話も助け出されて以降と言うことになる。翔一という名前自体も本名ではなく、たまたま持っていた封筒の宛名にそう書いてあったからだという。いい加減な話だ。
 一方、翔一と誠の初邂逅が描かれている。既にアギトとG3という形で戦いをしていたが、人間体の姿では初めてになる。妙にはずした発言をする翔一と融通の利かない誠。見事に話がかみ合ってない。
 最初から嫌味な奴として登場していた北條だが、嫌味に磨きがかかってきた。G3システムを褒める一方、それを破損させてしまった誠をネチネチといじめ続ける。こういうキャラって好きだぞ。
<北條から言われたことで落ち込む誠に小沢が言ったのは「男は気に食うか食わないかで判断すればいい」。それで済んだら仕事は出来そうもないが。そんでアンノウンに襲われてぼろぼろになったG3に向かって「根性で戦いなさい」とか指示してる。この人も無茶苦茶だ。>

第5話 第3の戦士

  監督:六車俊治
  脚本:井上敏樹
 涼の身体に起きる異変は悪化の一途をたどっていた。水泳部のコーチにも裏切られ、孤独な涼はかつて別れた恋人の片平真由美の元へと向かう。その頃、真魚の家庭教師として美杉家に呼ばれた真由美は、翔一とめぐり逢う。
 敵はスネークロード。これも2体登場で、アングィス・マスクルス(青)とアングィス・フェミネウス(赤)で、二体の姿は大きく異なる。風を操る力を持つ。そして今回から謎の少年が登場する。役は天才子役の神木隆之介。
 ようやく第3のライダーであるギルスの変身の話。翔一同様に異形のものへと変化するのだが、アギトと較べるとワイルドさが増している。そのため涼が今回の中心になってる。今回はまだちょっとだけ姿が変わった程度。
 一方真魚に正体を知られてしまった翔一は、真魚の許しを得てスネークロードの元へと向かう。ヒーローがすぐに正体を知られてしまうのはなんだな。
 今回も誠と北條がやりあってる。北條は理性的なしゃべり方をしてるが、嫌味にしか見えないのが人徳って奴だろう。
<かつての仲間の水泳部員と話す涼。部員はみんな台詞棒読み。
 美人の真由美に鼻の下を伸ばす翔一。学校の先生になりたいというと「教育問題に興味がある」スチュワーデスになりたいというと、「僕もスチュワーデスに興味が」…それじゃ変態だよ。
 ボケまくって名前を次々に間違える翔一に対し、「物覚えが悪い人間はどこにでもいます」と返す誠。さて、誰に言ってるんだ?>
第6話 哀しき妖拳

  監督:六車俊治
  脚本:井上敏樹
 スネークロードが最初に殺した男はなんと真由美の父親だった。悲しむ真由美の姿を見た涼は真由美を守る事を決意するが、当の涼自身が真由美の前で異形の存在へと変身してしまう…
 敵はスネークロード。人間を何もない空間に引きずり込んで空中から落とす。アングィス・マスクルス(青)はギルスによって、とアングィス・フェミネウス(赤)は謎の少年の命令によって自殺した。現時点では謎の少年が敵なのか味方なのか、全く分からず。
 涼の変身が描かれるが、その変身は涼自身に相当な負荷を与えるようだ。変身するたびに人間関係を壊していく。そもそも元の仮面ライダーとは異形のクリーチャーとして創造されたのだから、これが本来のライダーの姿と言えなくもない。
 前回ほんの僅か変形したギルスの本当の姿が見られる。実体は緑色の仮面ライダーで、その戦い方はワイルドそのもの。雄叫びを上げて敵を殴る蹴るするのみならず、噛みつき攻撃までする。どっちかというとアマゾンっぽい戦い方と言える。口が開くように造形されたのはそのためか。
 相変わらず翔一と誠の漫才が展開。真由美の事情を聞こうとする誠は、余計な茶々を入れる翔一を鬱陶しがってる。これを観る限り翔一は完全に空気の読めない人間になってしまってる。
 それと今回も北條が誠に対して変な事を言っている。ここで初めて「あかつき号」なる名前が登場。これから重要なキーワードになっていく。
<ツッコミとは言えないのだが、何をやっても妨害が入る誠君は気苦労が絶えない。
 スネークロードによって異空間に吸い込まれた涼は絶叫するが何故か口を開いてなかったりする。>
第7話 記憶の一片

  監督:田崎竜太
  脚本:井上敏樹
 異形の姿に変身してしまい、その後遺症に苦しむ涼の前に謎の少年が現れる。一方、翔一は真魚の部屋で2年間の新聞記事を見つける。それは真魚の過去を示すものだった。そして警視庁ではG3システムの運用に上層部から凍結命令が出る。
 敵はクロウロード。カラス型のアンノウン。1体のみの登場で個体名はコルウス・クロッキオ。高所にいる人間に体当たりして落としたり、空高く連れて行って落としたりする。アギトのキックも空を飛んで避けてしまった。
 涼が変身したため、三者三様のライダーのあり方が描かれる事となる。話としては次のステップのための中休みと言った感じ。
 涼とオーパーツから生まれた謎の少年が接触。しかし現時点では少年はむしろ涼を助けるような行動を取ってる。ただ今回成長してしまったため天才子役と言われた神木隆之介の登場もこれで一旦終了。
 そして誠の方では北條の横槍によってG3システムの凍結という話になってる。常に苦労するのがこのキャラの役割だ。
 真魚の過去の事が描かれる。真魚の父は2年前に亡くなっているそうだが、その記事を見つけた翔一は気絶してしまう。何らかの関連があるのか?そして真魚の超能力の一端が垣間見られる。この映像を観る限り、翔一が真魚の父親を殺したように見えてしまうのだが。
 それで今回の翔一と誠のやりとりでは翔一が自分がアギトである事を冗談めいて喋るが、誠はそれを全く信用しない。見事に会話が噛み合ってない。
<ツッコミ所ではないかも知れないけど、今回カメラワークに大変凝ったため、3D酔いしそうになった。この時代のデジタルビデオは激しい動きに対応し切れてないんだな。>
第8話 赤い炎の剣

  監督:田崎竜太
  脚本:井上敏樹
 父の死に翔一が関係しているのではないかと疑った真魚は翔一を避けるようになってしまう。一方G3凍結により、焦りを隠せない誠。謎の少年の姿を見て思わずギルスに変身してしまう涼。それぞれの戦いが描かれる。
 敵は前回同様クロウロード。アギトの新フォームであるフレイムフォームによって倒された。
 真魚の翔一に対する疑惑と和解がメインだが、やっぱり三者三様の直接的間接的な戦いが展開中。
 相変わらず無体な発言に耐える誠。北條からは嫌味を言われ、真魚からは「真面目に仕事をしろ」。翔一や尾室からは「不器用」と言われ続けるとか…それで向きになってしまうのが誠らしい所だが。
 そして謎の少年(今や青年)を見てパニックを起こして変身してしまった涼。青年により初めて「ギルス」と呼ばれている。
 子どもの遊びを見て攻略のヒントを得るというのは古典的な手法。今回翔一は子どもが遊んでいるエアプレーンを見て、より細いものをクロウロードの進行方向に置いておく事で真っ二つにした。そして今回アギトの新フォームであるフレイムフォームが登場する。
<とにかく何でもかんでも自分のせいにされてしまう誠。不運の巡り合わせというか、遊ばれてるなあ。>
第9話 2人のG3

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 謎の青年の姿に本能的に恐れた涼はギルスに変身し青年に襲いかかる。だが攻撃を受けた青年は消え去ってしまう。翔一の前に、過去を知るらしい女性三浦智子が現れる。一方、誠を引き下ろし、自らG3装着者となった北條…
 敵はオクトパスロード。何もない空間に水を噴き出させ、犠牲者を窒息死させる。単体名はモリペス・オクティペス。氷川が装着したG3が圧倒するが、爆発はせず。
 翔一の過去を知るらしい女性が登場。三浦智子という女性だが、謎の電話をしたりして訳ありっぽいが、あっけなくオクトパスロードに殺されてしまう。結果的に未だ翔一の正体は分からず。
 一方憧れの“仮面ライダー”となれた北條はすっかり舞い上がってしまってる。この人もクールなように見えながら、結構自分に正直な人だ。小沢が何故ここまで誠に執着するのかも発覚。その理由は「可愛いから」…天才の考えることはよく分からん。
 キャラクタの行動全部を見せないようにしているため、特に翔一には色々と謎がつきまとうのが本作の特徴だが、ストレスが溜まる。
 今回はG3がメインの話となったためアギトの登場はなし。
<オクトパスロードによって一旦公園は水没してしまうのだが、水が引いた後は普通の公園に戻ってしまってる。そこまで描写する必要はないのか?>
第10話 銀の点と線

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 三浦智子殺害容疑で逮捕されてしまう翔一。翔一の無実を信じる真魚は自分の力でそれを証明しようとする。一方、圧倒的強さでアンノウンを撃破した北條透だったが、倒したはずのアンノウンが、人知れずひそかに再生を始めていた…
 敵は前回に続きオクトパスロード。G3によってボロボロにされて倒されたのだが、再生能力があり、スライム状態から復活する。再生すると前に効いた武器が効かなくなっている。
 翔一の無実を晴らすための推理がなされていくのだが、ハードな物語展開の割にどうにも脚本がいい加減な印象。真魚の超能力の存在がやっぱり胡散臭く見えてしまう。それが本作の特徴か。
 前回オクトパスロードを圧倒したG3は今度は全然通用せず。北條はすぐに逃げてしまった。このヘタレぶりがこのキャラの味だな。
 話が進むに連れ悲惨度が増す涼の物語も、今度は両親の死という事態に巻き込まれていく。
<取調室で出るのはカツ丼。何故か井上敏樹脚本だとこのパターン多い。
 自分が超能力者であることを明かす真魚に対し、快く被害者を絞殺した針金を持ってくる誠。警察官とは思えない杜撰さだ。>
第11話 繋がる過去

  監督:石田秀範
  脚本:井上敏樹
 翔一の過去を知るらしい三浦智子は殺されてしまったが、諦めがつかない真魚は彼女の交友関係をたぐり、翔一の過去を探ろうとする。一方北條はG3装着者から外されてしまい、G3システムの運用は宙に浮いてしまう。又不可解な父の死の謎を追う涼は、あかつき号事件に関わる事件に足を踏み入れていく。
 敵はゼブラロード。個体名はエクウス・ノクティスとエクウス・ディエス。久々に2体登場。シマウマ型のアンノウンで人間をミイラ化させて殺害する。
 アンノウンが狙っているのはかつてのあかつき号に乗り合わせていた乗客ばかりだというのが分かった。
 真魚の使える超能力は今のところ誰にも話していないとのこと。だんだん真魚が話の中心へと絡んでいく。
 一方警視庁の中でも思惑が巻き起こっている。誠をライバル視する北條は上層部にあかつき号事件をちらつかせるが、既にそれは対処済みらしく、逆に嫌味を言われてる。脅迫は何回もやってはいけないという好例。
 そして初めて翔一と涼が顔を合わせる。二人の仮面ライダーの初顔合わせだが、お互いに面識がないのでただすれ違っただけ。
<G3装着員から外されたためか、誠に対しての北條の嫌味が輪をかけて酷くなってる。子供みたいだね。
 太一の翔一に対する嫌味もちょっと刺々しい。子供だから空気を全く読めてないだけだろうけど。
 今回に限ったことではないが、バイクに乗った翔一は人前なのに平気で変身してる。
 アンノウンの存在に敏感に反応するのは翔一だけ。涼の方は全然気付いてないみたい。>
第12話 湖の激突!

  監督:石田秀範
  脚本:井上敏樹
 篠原佐恵子と会談する翔一と涼。二人は互いの正体を知らぬまま出会う。そんな二人をあざ笑うかのようにアンノウンに襲われる佐恵子。一方再びG3装着員に選ばれた誠だが…
 敵は前回に続きゼブラロード。二体別々に現れるがそれぞれアギトとギルスによって倒される。
 翔一と涼二人の運命が交錯する。二人とも異形に変身するが、互いのことを知らず、アンノウンと戦う身であっても、互いに敵か味方か分かってない状態。
 この二人の出会いによって一応物語としてはもう一歩踏み出したことになるはずだが、なんだかやっぱり話はもっさりしてる感じ。関係のない神秘的な設定を出して混乱させるのは井上脚本の特徴か。
 ここに来て初めて誠が北條に反抗。ようやくライバル関係になりつつあるのかも知れない。
 少なくとも今回特撮部分は、走るパトカーの上に乗って戦っていたり、本当にバイクに轢かれてみたりで、体を使ったアクションが展開。アギト、ギルスの二人で別々にアンノウンを撃破していた。
 ラスト、謎の青年に会いに来た男は自分の名前を「津上翔一」と書いているが、果たしてなんの意味があるやら。
<結局湖に沈んでいた土器は佐恵子の兄が捏造したものだと分かったが、これだけ広い湖の中に放り込まれた土器をしっかり探し当てる佐恵子。凄い確率だと思うぞ。>
第13話 父の手掛かり

  監督:田崎竜太
  脚本:井上敏樹
 もうすぐ17歳の誕生日を迎える真魚だが、父の事を思い出していた。今は空き家となっている生家を訪ねるのだが、そこで偶然河野と誠と出会う。アンノウンが狙っている関係者に真魚の父がいたことから聞き込みをしているのだった。
 敵はスコーピオンロード。個体名はレイウルス・アクティア。頭部から伸びる触手で犠牲者を突き刺すと、丸一日後に犠牲者は死んでしまう。
 今回は真魚の父親殺害の真相を探る刑事物っぽい話に仕上げられてる。その分ライダーの活躍は後退し、真魚が中心の話となっている。
 誠に殴られて以来、妙に聞き分けが良くなった北條。しかしこれほど不気味な態度はないぞ。
<誠が北條を殴った事を聞き出す小川さん。しかし、その表情は何故か無茶苦茶楽しそうだったりする。余程北條が嫌いと見られる。
 ここに出てくるスコーピオンロードの姿と言い、持っている武器と言い妙に懐かしい感じが…「仮面ラ〜イダ」とか言いそうなデザインだ。>
第14話 最強キック

  監督:田崎竜太
  脚本:井上敏樹

 スコーピオンロードの毒針に刺されてしまった翔一。このままでは余命24時間と言われるのだが、翔一の態度は相変わらず暢気なもの。一方警視庁では北條の主導によりアギト捕獲作戦が開始されようとしていた。
 敵は前回に続きスコーピオンロード。翔一に金属異物を注入し、24時間後に死に至らせると言うのだが、それ以前にスコーピオンロードを倒せば大丈夫だという。アギトのキックもはね返す盾を持つが、謎の青年に力を与えられたアギトのマシントルネイダーの変形によって強化されたキックによって倒される。
 前に「津上翔一」と自分の名前を書いた沢木という男と翔一が初めて接触。ただこれもただすれ違っただけ。こういう演出がやたら多いなあ。その人物、謎の青年とは謎めいた会話をしていて、アギトを殺す訳にはいかないとかいっているが、それが何を意味するのかは今のところ謎。
 久々に誠の装着するG3が再登場。倒すまでには至らないけど、これまでの鬱憤を晴らすかのようにスコーピオンロードを圧倒している。
 これも久々に翔一と誠のとぼけた会話が展開。余命幾ばくもないという翔一が妙に浮いてるのだが、会話そのものは本当にいつも通り。
 真魚の父の死にひょっとしたら美杉が関わっているかも?と言うことが暗示される。真魚の父が死ぬ前にもらったというカップが美杉家にあったと言うだけの話だが。
<警察病院で翔一を余命24時間と診断しておきながら普通に退院させてしまう。こんな医者がいるか?>

第15話 罠の始まり

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹

 特殊ガス弾によるアギト捕獲作戦を警視庁に提出する北條。そんな時太一が熱で倒れてしまった。一生懸命看病する翔一や真魚だが、太一は看病を受け付けようとしなかった。そんな時美杉から派遣された家政婦だという榊亜紀という女性が美杉家を訪れるのだが…
 敵はジャッカルロード。個体名はスケロス・ファルクス。素早い動きと鎖で攻撃する。
 太一の病気がメインだが、とにかく甘やかされているためか、翔一や真魚の看病を拒否し、勝手なことばかり言ってる。それでやってきた亜紀という女性にはいくらでも甘えているのが子供らしいと言うか。その亜紀に対しては翔一も鼻の下を伸ばしてる。
 そんなほのぼの雰囲気の一方、警視庁の方ではアギト捕獲作戦が展開中。それに亜紀も何か謎めいているが部分あり、アギトとジャッカルロードとの戦いを微笑みながら見守っていた。謎が謎を呼ぶという構成は良いけど、ちょっと謎を積み重ねすぎで、今ひとつすっきりしない感じでもあり。
<太一の生意気さは輪をかけてる。完全に翔一を馬鹿にした言動を繰り返す。こういう場合はぶん殴ってやった方が子供のためになるぞ。>

第16話 怪しい女…

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹

 家政婦として美杉家に入り込んだ榊亜紀。翔一の過去を知るらしい彼女へと接近するのは、あかつき号の乗客名簿を手にした涼だった。あかつき号で一体何が起こったのかを尋ねる涼に対し、あくまで知らないと言い張る亜紀。そんな彼女の態度を不審に思い、あとを尾ける涼だが…
 敵は前回に続きジャッカルロード。空気中にカマイタチを作り出し、犠牲者の頸動脈を切り裂く。
 亜紀という謎の女性が中心となった話だが、彼女が何を知っているのか、何故美杉家に入り込んできたのか未だよく分からない。同時に「人間を知りたい」という沢木がいきなりぶち切れ。この人も何をやりたいんだかよく分からない。実際の話そんなのばっかりなのがこの作品の特徴なんだが…まあ井上脚本だし、そんなもんだろ。
 ここのところ全然出番がない涼と、変身すら碌にしてないギルスが久々に大暴れ。そう言えば初めての変身ポーズじゃないのかな?変身のワイルドさも「アマゾン」譲りか。そしてこれも初めて涼と誠の接触が描かれる。ただ、こういう場合必ず損をするのは誠の方。案の定今回もぶん殴られるだけ。
<北條さんがいつもの北條さんにもどった。戻ると痛々しくなるだけなんだが、それがこの人の味だ。
 太一がわがままぶりをますます発揮。それを見てる真魚までぶち切れてる。観ていて苛つく演出が多いな。
 涼がやったことは傷害罪及び公務執行妨害なんだが、それはどうでもいい訳ね。誠の温情かな?
 ソフトボールのことを解説する亜紀は、出塁時にリードを取るとか言ってたが、ソフトボールではそれ禁止だぞ。

 普通に走って逃げたジャッカルロードおよび亜紀をバイクで延々追いかけるアギト。いつもなら超感覚ですぐに場所が特定出来るのに、今回に限ってそれは働かないらしい…というより、バイクじゃなくて普通に走った方が簡単に追いつけると思うんだが。>

第17話 捕獲作戦!

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 ジャッカルロードに襲われた榊亜紀を助けた涼。亜紀にあかつき号で何が起こったのかを尋ねる涼だが、まだ何かを隠しているらしい亜紀。一方北条の肝いりでアギト捕獲チームを結成した警視庁。
 敵は前回に続きジャッカルロード。これまで2週で倒されていたアンノウンだが、最長寿になる。最後はアギトのフレイムフォームで倒される。
 アギト、ギルス、G3全員が登場した話で、戦いに関してはかなり見所が多い。ギルスとG3との戦いも観られる。
 常に可哀想な涼は、訪ねる人全員にすげなくあしらわれるは、勝手に変身しそうになるは、変身したら変身したですぐにぶっ倒れるは、更にアギトと間違えられて捕獲チームの攻撃を受けるはで、不幸が山ほど降りかかってる。ここまで不幸なヒーローは滅多に観られない。けど、この人観てると滅入る。
<今週の北条さんは相変わらず嫌な奴全開。誠が初めて北条のことを「嫌な奴」と言ってた。
 亜紀のことを徹底してかばう翔一だが、かばい方が過剰なため、やってることは単なる嫌な奴。>
第18話 新しいボス

  監督:石田秀範
  脚本:井上敏樹
 突然亜紀がいなくなってしまい、これからどうすれば良いのかを考えた翔一はパン屋でアルバイトを始めることにする。翔一アギト捕獲作戦に失敗した警視庁は、G3ユニットの存在そのものに疑問を呈し、査察官を呼び寄せることに。
 敵はハイドロゾアロード。クラゲ型のアンノウンで、空気中に放電現象を起こして犠牲者を黒こげにする。初めて人間の言葉を喋ったアンノウン。
 今回は主に警視庁の方が舞台となっている。当然そうなれば北条の嫌味がますます冴えてくる。それに加えて北条の敬愛する司龍二という査察官まで登場。嫌味に輪がかかっている。
 一方では翔一は風谷家を出てアルバイトを始めるが、行く先々でアンノウンに出くわすことになる。今回はほとんど登場の機会がなく、アギト登場もかなり強引に一こまのみ。
 司龍二は査察官と言っても竹を割ったような良い性格。だけどそれこそが胡散臭く感じるのは脚本家のせいだろうか?ちなみに役は寺杣昌紀。かつて「仮面ライダーBLACK」でのシャドームーンの声を当てていた人(更に後では「仮面ライダー電王」のキンタロスの声の人でもある)。
<今回の北条さん。ギルスの捕獲に失敗し、逆に襲われたところを誠に助けてもらう…のだが、それを逆恨み。エリートの側面か?誠が缶コーヒーをおごろうとした際、「サイフォンで淹れたものしか飲みません」と発言もしてる。前に紙コップで飲んでたこともあるのに。>
第19話 解散決定?

  監督:石田秀範
  脚本:井上敏樹
 これまでのアンノウンに対する失策と、何も分かっていない事に対し、司の評価は厳しかった。そして上層部からはついにG3ユニットの解散が決定される。一方バイト先の店長花村が殺され、
 敵は前回に続きハイドロゾアロード。瞬間移動能力まで持つことが分かった。
 前回に続いて警視庁が舞台の話。しかも中心は組織内敵の北条と司という珍しい話。相変わらず嫌味な北条だが、敬愛する司の前では借りてきた猫のようにおとなしくなったり、司が犯人だと特定できたら、信念を曲げずに真実を語る。ここまでで一番格好良い北条の姿が見られる。
 久々に翔一と誠の漫才もあり。ナチュラルに嫌味を言う翔一に対し、ムキになる誠という構図は相変わらず。
 この作品の特徴でもあるのだが、やたらと食べ物が出てくる。今回は主にサンドイッチと、相変わらずのラーメン。ただ食べるだけじゃなく、ちゃんと物語に絡むのも特徴か。
<パン屋の厨房に勝手に入り込んでくる誠。食べ物屋でそんな事をしてはいけません。
 結局花村を殺害したのはアンノウンではなく司だったが、電気によって黒こげになった死体と、石油で燃やされた死体。これを同一犯のものとしてしまうのはかなり無理があると思う。>
第20話 或る目覚め

  監督:鈴村展弘
  脚本:井上敏樹
 アギト捕獲作戦から逃れた涼は亜紀のアパートへとたどり着く。だが亜紀は既におらず、そこには部屋の掃除をしている翔一の姿があった。一方司の逮捕によって、解散とはならず安堵するG3ユニットだが…
 敵はジャガーロード。最初にアギトに倒されたアンノウンだったが、又二体登場。そしてそのジャガーロードを率いるクイーンジャガーロードも登場。
 涼と翔一が又しても接触。ただ、涼の方は完全にグロッキー状態で、翔一によって看病を受けているだけだけど。
 色々設定が明らかになりつつある話。涼や翔一の前から姿を消した亜紀が再登場。随分雰囲気が変わってしまったが、あかつき号に乗っていた人は、みんな何らかの特殊能力を獲得するらしい。あるいはそう言う能力を持った人間が乗り込んだのか?彼女が沢木哲也と接触することで、超能力はますます力が強くなり、人間を次々に襲っている。
 沢木哲也が何故闇の力と接触したのかもほんのちょっとだけ語られる。なんでも彼が最初のアギトを殺したからなのだそうだ。翔一以前にアギトがいたという事になるが、これは謎の設定となる。
<今回の北条さん。司の自首にショックを受けているはずだが、「せいせいした」と豪語。強がりが痛々しい。
 ジャガーロードとアギトの戦いで鍔迫り合いが起こるのだが、ジャガーロードは一旦空いた手でアギトの手を捕らえ、その上でわざわざ剣を合わせてる。えらく不自然な戦い方だ。>
第21話 暴走する力

  監督:鈴村展弘
  脚本:井上敏樹
 沢木哲也によって力を解放された亜紀は涼の敵討ちを開始。機動隊員を殺害していく。戦いの最中に亜紀と出会い、喜ぶ翔一だが、亜紀の態度は大きく変わっていた。
 敵は前回に続きクイーンジャガーロードジャガーロード
 亜紀と涼と翔一と真魚の関係が複雑に絡み合い、その結果アギトとギルスが直接対決となる。特に亜紀が随分変わってしまっているため、関係も変わってしまってる。亜紀が翔一の彼女だということに胡散臭さを感じていた真魚は凄く嬉しそうに涼と亜紀を祝福してる。どんどん嫌な人間になると言うか、正直だというか。亜紀はますます台詞は棒読みになっていく。
 誤解が誤解を呼び、ライダー同士が戦う。まさに平成ライダーのフォーマット的な話となった。特に今回本当にギルスの必殺技がアギトに炸裂してる。
<今回の北條さん。人間は善か悪かという問いに対し、「私は善であると信じる。なぜならば私がいい人だから」。
 亜紀の能力によって吹っ飛ばされる誠。もちろんダブルだが、かなりの勢いで木にたたきつけられてる。痛そう。>
第22話 運命の対決

  監督:田崎竜太
  脚本:井上敏樹
 倒れた亜紀を抱え起こすアギトを見た涼は、ギルスに変身してアギトに襲いかかる。そこに駆けつけた誠はG3でアギトに加勢するが、ギルスのパワーに全く歯が立たない。警視庁はこれまでのG3システムを抜本的に見直すこととなるが…
 敵はビーロード。蜂型のアンノウンで、コンクリートを溶かして犠牲者を埋め込む。雄型のアピス・ウェスパと雌型のアピス・メリトゥスが存在。
 冒頭からギルスVSアギト&G3という3ライダーの激突。ここまではっきりとライダー同士の戦いが出たのは「仮面ライダーBLACK」以来か。全員何も悪くないのだが、誤解と思い込みでこういう事態を招いてしまう。
 翔一が久々に美杉家に帰って来た。亜紀の死に落ち込んでいたが、小沢と会って力づけられてた。
 そして一方、警視庁の方でも動きがあり。これまでのG3システムでは全く対抗できないことで、北条のV1システムと小沢のG3−Xシステムの二つが並行して開始される。開発はやたら早く、この話が終わるまでにその形は既にできあがってる。
 今回小沢さんがかなり暴走。恩師に向かって尊大な口をきくわ、たまたま見かけた翔一を強引にヤキニクに誘い、ビールグビグビ飲んでたり。妙に存在感を見せてる。
<今回の小沢さん。自分の恩師に向かって自分の方が優れているとはっきりと口にする。この高圧的な態度でどれだけ損をしてるやら。更に勤務中に焼き肉屋に入り、急ピッチでビールを飲んでる。これで良いのか公務員。
 今回の北條さん。V1システムに自信満々で、誠に宣戦布告。「お互い頑張りましょう」とか言ってるけど、やっぱり鼻であしらってる。>
第23話 資格ある者

  監督:田崎竜太
  脚本:井上敏樹
 G3−Xは体にかかる負荷が大きすぎ、誠の筋肉はかなり痛めつけられていた。システム自体に体が合わないと判断した小沢は新しい装着者を捜し始める。それはなんと…
 敵はビーロード。アギトに触角を折られてしまい、暴走して手近な人間を襲う。
 中心は警視庁の方で、G3−XとV−1の双方が登場。それでG3−Xの装着員候補として小沢が指名したのは翔一だった。それで誠がひがんでる姿が見られる。ついに登場したG3−Xの力が存分に発揮される。一方銀色に輝くV−1の姿はライダーと言うよりはメタルヒーローに近い。
 今回は色々カメラワークが凝ってる。でもはっきり言って、なんでもやってみたいカメラマンが遊んでやってるとしか思えない。変なカメラばっか。
 更に言えば今回エキストラ役が素人に毛が生えたようなのばっかなんだが、今回はそう言う意味では過渡期だったのかな?
 久々に翔一と誠のやりとりが見られる。何事も全力で力が入りすぎる誠に、常にリラックスしてる翔一。結果的に誠は馬鹿にされる一方となる。
<今回の北條さん。ついに念願のライダーシステムを手に入れ、舞い上がってる。V−1とG3−Xのマヌーバの際、G3−Xに銃を向けるという警察官にあるまじき行為までしてる。
 G3−Xの新装備GX−05はバルカン砲で、ものすごい威力を持つ。アンノウン相手とはいえ、こんなの日本の警察が使って良いのか?それに装着ギミックを見ると、プラスチックにしか見えないのもなんだ。
 ところで記憶喪失でも免許は取れると翔一が言っていたが、それは本当か?と思って調べたら、実際可能なのだそうだ。>
第24話 完璧マシン

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 G3−Xを装着した誠は既に自我を失っており、アギトにまで襲いかかってしまう。システムに問題があるのか、装着員の問題か、小沢は悩みつつ誠をかばおうとする。一方毎日のように同じ夢を見るようになった翔一。夢の中で海辺で手を振る女性は誰なのか?
 敵はスティングレイロード。エイ型のアンノウン。人間を床に透過させて落として犠牲者を殺す。
 今回も警察が話の中心でG3−Xの防衛機能が過剰暴走してしまい、その責任と改良が話の中心となる。結果として小沢が話を引っ張ることになる。珍しく殊勝な姿が見られる。一方それ以上に殊勝な誠に苛ついてる様子も見られる。それで小沢はG3−Xのシステムに問題があると言い、誠は自分が悪いという。で、なんと翔一がG3−Xを装着することに。
 後は伏線のみだが、翔一の夢と、アギトに恨みを持つ涼の姿が見られる。
 翔一と誠の漫才も健在。やることなすこと不器用な誠に、翔一の方が完全に呆れてる。
<今回の北條さん。G3−Xの暴走で怪我を負い、小沢に「謝れ」と迫る…これは当然か。でもその後「私は心の広い人間ですから」といらんことを言うのがやっぱり北條さんだ。
 警察でもなく訓練を受けてるわけでもない翔一に突然G3−Xを装着させる誠。これって機密漏洩?>
第25話 激突再び!

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 G3−Xを装着して戦う翔一は見事スティングレイロードの一体を倒す。これによりG3−Xの優秀性は証明されたが、独断で民間人を出動させた誠は詰問され、更にG3−Xの装着員として北條が選ばれてしまう。
 敵は前回に続きスティングレイロード。合計で二体出てきたが、なんと二体ともG3−Xによって倒された。
 G3−Xの開発システムを巡ってのやりとりが展開していく。G3−Xは完璧であり、それが人間の精神を圧迫してしまう事が発覚。それで北条は前にG3で無様な姿をさらしたのを忘れたように執着してる。
 一方、最初の頃に戻ったかのようなぬるい日常生活の描写は、どうにも今ひとつと言った感じ。かと思うと戦いのシーンでは脈絡無くギルスが出てきてアギトに襲いかかるとか、訳の分からないシーンが多すぎる。
 ラストシーンで翔一は「思い出したぞ。全てを」と呟くが、これが以降の話にどうつながっていくか…つながらない方に賭けても良い。
<アップになった時の小沢さん目が血走ってるよ。寝てないんじゃない?
 G3−Xでアンノウンを倒すことは猿でも出来ると断言してしまう翔一。誠の立つ瀬が全くない。どれだけ誠を傷つければ良いんだ?
 最早東映の伝統芸とも言える水に向かったの落下もちゃんとあり(人形のようでもあるが確信は持てない)。どうも井上脚本ってのは、水の中にたたき落とせばそれで終わりにしてしまうキャラが多いように思うな。水入りってこと?>
第26話 甦った記憶

  監督:石田秀範
  脚本:井上敏樹
 ギルスの攻撃で海にたたき落とされたショックでついに記憶を取り戻した翔一。そんな翔一が向かう先は?
 敵はクロウロード。前に一度登場しているが、今度はクイーンクロウロードと共に二体登場してくる。
 ついに翔一の記憶が戻った。それで翔一が向かったのは四国。今のところ夢に出てきた女性を探しに行ったという事だけしか分からないが、どうも前に出てきた沢木哲也と関わりはあるらしい。
 涼のあかつき丸乗客の探索は続いているが、今度は関谷真澄。前に亜紀とちょっと話をしていた女性。彼が接触した人間はみんな死んでしまってるが、今度は逆に殺されそうになってしまう。妙に病んでるっぽい表情してるぞ。
 翔一、涼共に目的が描かれないため、何が何だかよく分からないのがこの話の特徴とも言えるか?
 今回画面のエフェクトに懲りまくり、黄色、赤、青、緑と無意味にフィルターをかけている。本当に無意味なのは、これが練習だから?
 アギトの二段変身が進化し、トリニティフォームが登場した。右側がフレイムフォーム、左側がストームフォームとなり、二つの武器を使う。
<今回の北條さん。G3−X装着員を正式に外され「とんでもないことになるに決まってるんだ」と逆ギレ。>
第27話 涼、死す…

  監督:石田秀範
  脚本:井上敏樹
 記憶を取り戻した翔一は、目的の人物、本物の“津上翔一”沢木哲也に出会う。その姿はなんと闇の力を得た男だった。彼が語る翔一と姉雪菜の過去とは。一方助けたはずのあかつき号の乗客から逆に殺されそうになる涼。
 敵はクロウロード。かつて登場したアンノウン。
 今回は翔一のあんまり意味のない会話と襲われる涼の姿ばかりがクローズアップされてしまい、物語そのものはほとんど動いてない。
 ついに本物の津上翔一と出会った翔一。かつて沢木哲也と名乗り、闇の力を借りて何かとアギトに力を与えていた人物がそれだった。その話は翔一の姉雪菜の死に関するもので、かなりショッキングなものだった。
 一方助けたはずのあかつき号乗客によって襲われる涼。いつも悲惨な目にばかり遭わされるが、今回は特にひどい。
 ラスト。再び記憶喪失に戻ってしまう翔一。記憶戻ってる間にやった事って、訳の分からない会話だけ?
<いつも人が襲われている時は発動する超感覚は今回身近で殺しが起こっても翔一と涼双方に発動しなかった。
 涼を襲った克彦は涼を水の中に叩き込んだら、それで死んだものと見なして去って行ってしまった。水に入れたら終わりってなんか妙に多くない?
 雨の中での撮影となっているが、カメラに水滴や泥が付いても関係なく撮影を続けてる。>
第28話 あの夏の日

  監督:佐藤健光
  脚本:小林靖子
 死に行く涼の脳裏にこれまでの出来事が走馬燈のように甦る。体が変質して以来、人に裏切られ、死なれ…その中で出会った一人の少年。その思い出を胸に抱く涼。
 敵はシーアーチンロード。ウニ型のアンノウン。ウニ型の爆弾を投げつけて攻撃する。
 これまで一貫して脚本を担当していた井上敏樹が小林靖子へとこの一話のみ変更。ほぼ全編にわたって涼の事が描かれることとなった愛情たっぷりに描かれているのが特徴と言える。少年との友情物語を通し、運命に立ち向かうことの辛さと重要性を再認識させている。
 それにしてもこれまで涼の周囲に起こった出来事って、コーチに裏切られ、恋人の真由美に去られ、亜紀に死なれ、警察からは撃たれ、あかつき号の能力者には超能力でいたぶられ…本当に碌でもない目にばかり遭ってる。しかもアギトとは異なり、変身する度に激痛を覚えるという設定。ここまで悲惨なヒーローはこれまでいなかった。
 バイク屋の親父さんとして昭和ライダーのスーツアクター中屋敷哲也氏がピンで登場。ライダーシリーズは久々だそうで、かなり貴重なショット。
<シーアーチンロードの攻撃はウニを投げつけること。両手で投擲してるのだが、その姿はかなり間抜けだ。
 「どこまででも逃げてやる」と行っていた少年が最終的にやってきたのは最初の場所だった。うん。確かに涼の言ったとおりどこまで逃げても逃げられないことをよく示している。そんな単純で良いのかどうかはともかく。>
第29話 数字の謎?!

  監督:佐藤健光
  脚本:井上敏樹
 折角取り戻した記憶を再び失ってしまった翔一。だが落ち込むこともなく、美杉家にはいつもの日常が戻ってくる。その間にもアンノウンによる殺人は続いており、誠は真魚に捜査の協力を依頼するのだが、いつの間にか翔一とテニスをすることになり…
 敵はフィッシュロード。魚型のアンノウンで泥棒の兄弟を狙って出没。アギトとG3−Xの連携で倒された。
 これまで色々と展開を見せていた物語だが、完全に日常描写に戻り、更に今回よく分からないものになってきた。好き放題作った脚本という感じ。
 誠は翔一と出会う度についペースに巻き込まれてしまう。今回はテニス勝負。何故か翔一はラケットの代わりにフライパンを使っていた。
 戦いではアギトとG3−Xの連携で敵を倒すシーンあり。徐々に二人は同じ目的を持つもの同士として認識し始めたようだ。
 これまでも何度か語られてはいたのだが、真魚が特殊能力を持ち、それを発動させるのはやや唐突に過ぎる観あり。
 ところで前に川に叩き込まれた涼は今回もほとんど出番がないまま川にぷかぷか浮かんでいたらしい。悲惨さがますます顕著になってきたような?
<真魚のラケットを見て「スパゲティを茹でるのに良い」と言う翔一。もちろん『アパートの鍵貸します』からの引用だが、実際は目が粗すぎるので使い物にならないはず。
 テニス勝負を仕掛けてくる翔一に対し、びしっとテニスウェアに着替えて勝負を受ける誠。どこから持ってきた?
 井上脚本らしく、食事シーンあり。誠はラーメンと冷やし中華の超大盛りをぺろりと平らげてるけど、この世界にはラーメン屋ばっかだな。
 G3−Xのガトリングガンの暗号を何度も間違える誠。こいつ大丈夫か?>
第30話 隠された力

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 現在起こっている不可解事件を解く鍵は2年前の真魚の父親風谷伸幸の事件にあると睨んだ北條は再調査を開始する。一方死んでしまった涼を甦らせようとする沢木哲也。
 敵はクラブロード。カニ型のアンノウン。
 警視庁の方では無視されていると信じ込む尾室が北條に近づき、死んでしまった涼にも動きがある。
 そう言った重さの中、主人公の翔一だけが相変わらず脳天気に祭りを楽しんでた。
 事件の渦中に真魚が重要に関わってくることと、積極的に沢木が超能力者に関わり始めたのもこの話の特徴で、能力者はやがてアギトに変わるのだと言うことを暗示している。つまり真魚も又、やがてはアギト化していくと言うことになる。
 その当の真魚だが、現在折角始めたテニス部でいじめに遭ってる。単に下手だからという理由だが、これだけ向こうっ気の強い人間を苛める側の方が困ったことになる典型的な例が展開。
<今回の北條さん。小沢達を「将棋の歩」と言い放つ。実際の話、北條のの属する実働班がそれこそ存在意義なのに、それを無理して関わってたのはあなたの方では?前に超能力で鉄板にぐるぐる巻にされた過去を思い出して手巻き寿司を見たら気持ち悪くなってる姿もあり。
 沢木と接触した真魚の能力が暴走し、テニスボールをぶちまけるが、突っ立ってるだけの先輩が突然倒れてしまった。
 G3−Xの銃を盾で防ぐクラブロード。だけど別段防いでおらず、全身に銃弾受けてる。>
第31話 人の居場所

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 自分が超能力者で、実は父を殺した張本人ではないかと疑惑が芽生えた真魚。やり場のない怒りを翔一にぶつけ、家を飛び出した真魚の前に現れたのは、あかつき号グループの相良克彦だった。
 敵は前回に続きクラブロード。硬い装甲を持ち、ストームハルバードをも跳ね返す。他にオルカロードが登場。クラブロードが関谷を襲おうとしたところを止める。
 真魚の苦悩が描かれる話。今回は完全に真魚一人の物語で、悩みの末に拉致監禁されて消耗していく姿が描かれていく。涼がいなくなったと思ったら、今度は真魚。誰かしら悩む人が登場するんだな。そのため他のキャラはみんな割を食ってほとんど活躍できないまま。
 未だによく分からないあかつき号の面々。大体の人はマイナス思考の固まりで、周囲の人を傷つけるのだが、今回登場した真島は妙にポジティブで、アギトになれることを楽しみにしてるみたい。ただ、一方でそんな真魚を疎んじた関谷真澄はことごとく彼女をいびる。まるで姑みたいな人だ。
第32話 ギルス復活

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 沢木哲也によって真魚が連れてこられたのは死体安置質。そこに安置されている涼の死体に手を置く真魚だが、何も起こらず、むしろ真魚の体に異変が起こっていく。
 敵はオルカロード。アンノウンではやや上位にいるらしく、力もアギトと互角に戦っている。
 真魚の超能力の発動が描かれた話が続いている。一体自分の居場所はどこなのか。現代人に共通する悩みでもある。ただ、その悩みはかなり特殊なので、話はどんどんずれていく。今回の基本路線はそれだけ。
 その一方、あかつき号の乗客が次々と殺されていき、関谷真澄が度々その現場に立ち合うことになるのだが、これは実は真澄自身が殺人鬼になっていたという事が分かった。自分の意志とは異なるらしいのだが?
 そして最後ついに涼が復活。
<だんだん尾室に対する小沢の無視の度合いが酷くなっている。何か言いかけると、必ず言葉を遮って勝手に喋り始める。
 死体安置室から勝手に涼の死体を持ち出す哲也。よくずーっと腐らないままだな。
 あかつき号の乗客はやがてみんなアギトになるというのだが、そいつらが次々に殺されても動かない哲也はギルスの涼だけには過剰に守ろうとする。差別だ。
 今回翔一は涼復活の狂言回し的役割で、最後は気絶して何も出来なかった。>
第33話 現れた敵

  監督:金田 治
  脚本:井上敏樹
 オルカロードに襲われ、ピンチに陥る真魚と真島。そんな二人を救ったのは涼が変身したギルスだった。一方変化した真澄の体から立ち上る幻影に本能的な恐怖を覚える翔一。フラッシュバックする記憶の果てに、翔一が見たものは…
 敵はオルカロード。ギルスによって倒された。そしてエルロード(水のエル)。真澄から出てきたアンノウンで、オルカロードを従わせている。なんでも翔一を一回殺してるのだとか。
 話としては、涼の復活が一番の見所になるが、ちょっとだけ性格も変わっているみたいに見える。一方、あかつき号生き残りの中でとりわけマイナス思考の強かった真澄から登場した謎のアンノウン。こいつがあかつき号を襲ったらしい。
 今回の翔一は真澄から出たアンノウンらしき存在を見てとても怯えていて落ち込んでいる。半引きこもり状態というのは珍しい。
 沢木哲也によれば、涼の変身したギルスは「不完全ながらアギトと同じ存在」だそうだ。本来ならアギトになるべきだったのが、何らかの理由でギルスになったという事だろうか?
<前回まで自分の力に怯え引きこもっていた真魚は、落ち込む翔一を無理矢理外に連れ出してる。他人と自分で随分反応が違うものだな。>
第34話 呼び逢う魂

  監督:金田 治
  脚本:井上敏樹
 互いにライダーであることを確認し合った翔一と涼。互いのわだかまりを捨て、共に戦おうとする二人だが、ただならぬ敵の気配に翔一は激しく怯えていた。一方、あかつき号の生き残りにも変化が現れていた。
 敵はウルロード。他にマンティスロード。カマキリ型のアンノウンで、これもかなり強い。ウルロードと共にライダー達を襲う。
 色々な動きのある話。
 今回翔一が一皮むけることでアギトの新フォームであるバーニングフォームが登場。まるで悪役のような真っ赤でワイルドな姿が特徴。ひび割れたボディからは火が巻き上がっている。変身ポーズも違い、二段変身するのではなく、最初からこのフォームに変身する。
 涼の方は復活してから何度も変身してるが、これまでのような痛みを伴うものではない感じ。ただウルロードが出てくると全く敵わないけど。そして今回はこの二人が互いの正体を知り、和解に至った。えらくあっさりはしてるけどね。
 そしてあかつき号の乗客と、その血縁者はアギトとなる可能性を持ち、アンノウンはそれを殺そうとしているとの話があり。事実ウルロードはG3−Xの誠を殺そうとはしなかった。
 一方、誠もやっぱり翔一の護衛に入っている。今回は翔一が誠に甘えてるけど、これは結構珍しい描写だ。
<頭痛が起こって頭を抱える翔一。ただ決して手に持った水をベッドにはこぼさないのはさすがだ。
 翔一が美杉家に受け入れられているのを知った涼は「贅沢だな」と呟いてる。確かに対比的な描かれ方してるしね。人をうらやむ人間が出てくるのもこのシリーズの特徴か?
 マンティスロードは一話で退場してる。珍しいね。>
第35話 謎の救世主

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 新たなるバーニングフォームの力を得、ウルロードを撃破したアギト。一方、ギルスとして自分の生きる道を探そうとする涼の前に、アンノウンから女性を助けた人物が現れる。そしてアギトは人間ではないのか。と推測する誠。
 敵はフィッシュロード。29話に登場したアンノウン。初登場のアナザーアギトとたたかう。あとクロウロード。女性を襲う役として登場した。
 33話から新展開かと思ったらバーニングフォームの完成をもって一旦終息。そして全く違った形で新展開の開始となる。
 これまで名前だけは何度も出ていた木野という人物がついに登場。あかつき号生き残りのリーダーのような人物で、グループの中では真っ先にアギトに変身した人物となる。
 アナザーアギトの登場をもって新展開となったのは分かるのだが、前回まで引っ張ってきた謎はいきなり消えてしまった。話を更に引っ張るのは良いけど、同時並行して謎がますます多くなってしまったのは物語としてまずいんじゃないかな?
 そして登場した新しいアギト。アナザーアギトというらしい。
<手術着に着替えた木野だが、その手術着は専用の黒いもの。どっから出してきた?
 木野の変身したアナザーアギトはちゃんとマフラーもして、顔はモロにバッタ。狙いすぎだな。>
第36話 4人目の男

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 涼と浩二の前でアナザーアギトに変身した木野。人を助けたいという木野の思いに動かされた涼は、彼と共に戦っていこうと決意するのだった。だが、木野の思いは涼とは異なっていた…
 敵はクロウロード。ただ登場して倒されただけ。
 新しいアギトである木野の話を中心に展開。木野を含めあかつき号乗客はアギトになるということが証明された形となる。一応オリジナルのアギトの方もバーニングフォームにはなってるが、あんまり目立ってない。アンノウンも見た顔だし。
 一応OPが変わったが、内容は更に意味不明。
 何というか、本当に語るべき所のない話だった。悪人面した男がやっぱり悪人だったというだけ。
<あれだけ色々迷っていたのに、木野とあった途端一緒に戦いたいと 言い出す。性格が単純化してないか?
 木野は医師免許を剥奪されていると言うが、手術の腕はまさに天才…どこかでその設定は見たことがあるぞ。>
第37話 暗闇の戦士

  監督:渡辺勝也
  脚本:井上敏樹
 アギトは一人で良いと言いのけ、涼と浩二に襲いかかるアナザーアギト。仕方なくギルスとなって戦う涼だが、迷いのないアナザーアギトのパワーはギルスを圧倒する。一方風谷伸幸事件は超能力が関係していると推測する北條と誠だが…
 敵はリザードロード。煙を出し、人間を泡に変えてしまう。二体登場。
 この話もアナザーアギトを中心に展開。彼の存在により、アギトが人間であることが分かり、それ故に誠は心酔し、北條は再びアギト捕獲作戦を展開する。
 それでアナザーアギトと戦って満身創痍となった涼は、なんと木野によって手術されることに。物語の展開がいい加減すぎるぞ。
 そしてアギト最強フォームであるシャイニングフォームが見参。バーニングフォームの状態で太陽の光を浴びることで変身した。
<今回の北條さん。アナザーアギトに変身する木野を見て「奴がアギト」と呟いてる。姿形が随分違ってるようだが、なんでそう言える?
 木野に心酔してる誠は、「彼ほど純粋な人はいない」と力説。どこをどう見たら「純粋」なんて言葉が出てくるんだ?そもそも涼を探し出すために交換条件を出してくるような人間が純粋か?
 アンノウンによる次の犠牲者が誰なのかを完璧に把握している警視庁。だけどアギト捕獲作戦のため、そいつが死ぬまで放っておいてる。>
第38話 その正体…

  監督:渡辺勝也
  脚本:井上敏樹
 北條のアギト捕獲作戦によって捕らえられてしまった翔一は催眠術をかけられ、過去のことを強制的に思い出させられる。一方木野によって手術に見せかけて殺されそうになった涼は、ぎりぎりで逃れることが出来た。
 敵は前回に続きリザードロード
 アナザーアギト絡みの話が展開中だが、その過程で翔一が捕まえられてみたり、涼がまた絶望してたりと見所は多い。翔一はこらえ性がないのか、すぐに自分がアギトであることをばらしてしまう。それで催眠術をかけられて過去のことを思い出すのだが、思い出したことは姉が自殺したことと、翔一があかつき号に乗っていたということ。確か既に分かっていたことだけ。
 一方これまで影が薄かった警視庁の話も久々に展開中。小沢はアギトは複数存在すると推測し、そんな小沢の勝手な物言いに反抗を見せる誠と、ここでも不協和音が鳴り響いている。
 設定上では、アギトは人類を守るために蒔かれた種だと、例の沢木哲也によって語られている。何でもたった一つの種によって蒔かれたとのことだが、遺伝によって複数の家系に残っているらしい。
<催眠術をかけられた翔一の反応は、あたかも全てを系統づけて喋っているかのよう。都合の良い催眠術だ。
 今回の北條さん。小沢に対して嫌味っぽく優位に立とうとするが、あっという間に逆に追い詰められてしまう。何も言わなきゃ問題なかったのに。
 涼のバイクに乗ってリザードロードに体当たりする誠。鍵は付けっぱなしだったの?>
第39話 ギルス咆哮

  監督:鈴村展弘
  脚本:井上敏樹
 ついに人前でアギトへの変身を行った翔一。ついにアギト同士の闘いが始まった。どうしても本気の出せないアギトに、猛攻を加えるアナザーアギト。一方木野に絶望した浩二は涼のために何が出来るかを考える。
 敵はリザードロード。三回連続登場は長いが、アギト同士の闘いがメインのため、個性を出せず。
 アギト対アナザーアギトの闘いをメインにギルスのパワーアップが描かれる。沢木哲也によって浩二のアギトとしての力は涼の元へ。そしてギルスはエクシードギルスとして再生を果たした。
 一方で警視庁では久々に誠のボケっぷりが展開。山ほどあからさまなヒントが与えられているのに、最も重要な人物を全く思い浮かばない。というか、この人の鈍さは国宝級だ。
 久々に謎の少年役で神木隆之介が登場。アギトとしての“力”として登場してる。
<アンカーユニットを使って敵をぐるぐる巻きにした上、バルカン砲を撃ちまくるG3−X。悪人っぽいぞ。>
第40話 共同戦線!

  監督:鈴村展弘
  脚本:井上敏樹
 浩一の力を取り込むことでパワーアップしたギルスは止めこそ刺さなかったもののアナザーアギトを圧倒する。一方アギトの正体が翔一であったことを知り、愕然とする誠だが、そんな誠の訴えに、北條は人類が変わりつつあることを伝える。
 敵はジャッカルロード。又しても登場だが、今回は一話のみ。アギトとG3−Xの連携であっけなく倒されてしまった。
 ギルスのパワーアップ体エクシードギルスの暴れっぷりと、これからの人類の行く末を示唆する話となっている。北條が意外に重要な役割を果たしつつある感じ。
 命を長らえた木野だが、そこで涼に言われた「アギトとなる人間を守る」という言葉で自分の行くべき道を見つけ出す。歳は取っていてもこの人は迷うばかりなんだな。
 翔一と誠の関係は妙にぎくしゃくしてるが、いつも通りのコミカル路線。やっぱり不器用な誠に対するツッコミ具合がなんとも。今回は変身してからも漫才が続いてる。闘いでは初めての本当の連携になる訳なんだが。
 久々のナルト占いも登場。誠に対し「尊敬してる人に裏切られる」で、思い切り落ち込んでしまった。その後翔一に対し「お調子者」。ここでもやっぱり誠の方が落ち込んでる。
<エクシードギルスの攻撃は背中から触手を出して敵を絡め取り、動きを止めて攻撃する。ほとんど悪役そのものだ。
 今回の北條さん。妙に誠を持ち上げている感じだが、この人の場合どうも裏が見え隠れしてるからなあ。>
第41話 光と闇

  監督:田崎竜太
  脚本:井上敏樹
 それぞれ互いの正体を知った翔一、誠、涼、木野の四人は、互いに釈然としないものを感じつつ一堂に会することに。だが、アギトの力を持った四人が集まることを事前に知った黒の青年は新しいエルロードを向かわせていた。
 敵はエルロード。前回登場したものと同一個体らしいが、黒の青年によってパワーアップしている。四人のライダーを同時に相手にして全くの互角で戦っている
 40話を過ぎてようやく最初からの三人のライダーが一堂に会することとなった。ちゃんと会話を伴った会合はこれが実は初めてなのでは?
 一方、設定上にも色々と変化あり。沢木哲也は最初のアギトを殺し、その後黒の青年に選ばれ、アギトを殺すことを命じられていること。そして黒の青年は人類を“子”と呼んでいながら、アギトを憎んでいること。更に真魚が見た夢には同じ顔をした黒い少年と白い少年が戦っていること…分かるような分からないような?
<木野が乗ってきたバイクの隣に何故か翔一のバイクがある。偶然と言うよりも出来すぎ。
 これまで既に何度か殴ってるけど、今回も涼が誠をぶん殴ってる。今や公務執行妨害の確信犯。>
第42話 あかつき号

  監督:田崎竜太
  脚本:井上敏樹
 復活したエルロードの猛攻に圧倒される4人のライダー達。その中ダメージを負った翔一は記憶を取り戻す。あかつき号で何があったのか、
 敵はエルロード
 本作最大の謎であるあかつき号の中で何が起こったのかがついに明らかになる。翔一が握っていたという手紙は、それがあかつき号への招待状だったこと。翔一はそこでこれまで殺された人間達と出会っていたこと。あかつき号に現れたのはエルロードで、翔一は死ぬほどの目に遭わされたこと。エルロードは人間がアギトの力を覚醒して人間でなくなった時にその人を殺そうとすることなど、かなり色々詰まっている。
 一方真魚は黒と白の青年の闘いのビジョンを観る。黒の青年が人間を生み出し、白の青年は人間にアギトの力を分け与えたと言う事がなんとなく分かる。
<真っ先に気絶してしまう主人公。ちょっと情けないけど。
 今回の北條さん。真魚に対して妙に優しげに話しかけている。
 あかつき号の中で、死体を見つけ、この中に犯人がいると思い込んだ真澄は「こんな人殺しのいるところにいたくない」と逃げだそうとする。これ死亡フラグって奴だよね。
 翔一を執拗に責めるエルロード。一撃で殺していれば変身させずに倒せたのに。>
第43話 動きだす闇

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 全ての記憶を取り戻した翔一はアギトシャイニングフォームでエルロードに闘いを挑み、G3−X、エクシードギルス、アナザーアギトの力を借りエルロードを粉砕する。一方アギトが予想を超えて強力な進化を見せていることに危機感を覚えた黒の青年は自ら動き出す。
 敵はオウルロード。フクロウ型のアンノウンで、犠牲者を抱きしめて殺す。黒の青年と共に木野を執拗に狙った。
 全ての記憶を取り戻した翔一と、美杉家の関わりが描かれていく。あかつき号での出来事は先週で全て描かれた。白の青年の力を受けた人間の子孫は次々とアギトになっていく。それでアンノウン達は彼らを一人一人潰していたことになる。黒の青年のすることは、アギトの力の回収と思われる。この際アギトを殺すことは無いのだが、力を回収すると自らも苦しむことになる。
 そして全てを知り合った翔一(本名沢木哲也)と涼の和解。ここで闘いも一段落と言うところか。
 残りは真魚の父風谷伸幸が誰に殺されたか。という問題が生じた。翔一との関係は?
<今回の北條さん。妙に察しが良く、人類の行く末について真剣に考察しているが、やっぱり奥では何考えてるように見えるのはこの人の人徳か?>
第44話 父と姉と…

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 真魚の父風谷伸幸と姉の雪菜がゼミの師弟であったことを知り、驚く翔一。一方、木野からアギトの力を奪った青年は、次に涼に標的を定めていた。
 敵はオウルロード。そして青年が生み出したファルコンロード。オウルロード同様アギトの力を回収するために使わされる。
 これまでの数々の伏線が回収されていく。雪菜の死の真相と、風谷伸幸の死には関わりがあったことと、初めてアギトとなったのは雪菜であったこと。そしてなんと真魚の叔父美杉義彦も又、雪菜の事を知っていて、伸幸殺害のきっかけを作ったのは自分だという。そう言えばちょっとした伏線もあったっけ。
 黒の青年の方はアギトの力を自らに回収する事にしたらしいが、一人回収するだけでもの凄く苦しんでる。全部回収するのに精神が持つかね?
 北條は、アギトの力が人類を守るだけでなく、敵対しているかも知れないと勘ぐっているようだ。 
第45話 奪われた力

  監督:金田 治
  脚本:井上敏樹
 圧倒的な黒の青年の力の前に、木野に続き涼までもアギトとしての力を奪われてしまった。一方姉の雪菜と真魚の父伸幸の二人の死は関係があるのではないかと悩む翔一の前に沢木哲也が現れる。
 敵はファルコンロード。そしてヘッジホッグロード。身体からトゲを射出し、それが刺さった人間は水のように溶けてしまう。
 アギトの力が人を殺すという可能性を考え、その力を嫌悪するようになった翔一。悩むヒーローとは、近年のヒーローものの特徴でもある。そんな翔一に、沢木哲也、木野薫、そして美杉義彦が接触し、それぞれがアギトの力について言及する。ここで義彦が自分の秘密を明かすのだが、それは伸幸が超能力の研究をしていた事を知っていたというだけで、本当にたいしたことはなかった。これだけ引っ張ったのにね。
 一方、しばらく遠ざかっていた誠が復帰。ただ何でか目がぼやけているらしい。
 北條は随分謎に近づいている。アギトの力を使える人間は複数存在し、その中には善人だけではなく悪人もいる可能性はあり。
 これまでずっと押さえ込まれていた設定ばらしが次々出てくるが、今回は本当にそれだけ。
第46話 戦士その絆

  監督:金田 治
  脚本:井上敏樹
 ついに翔一までもがアギトの力を奪われてしまった。もしアギトの力が人を不幸にするなら、そんな力はもういらないと宣言して去ってしまう。だが、アンノウンは次の標的を真魚に定めていた。
 敵はファルコンロードヘッジホッグロード。ファルコンロードはG3−Xにより、ヘッジホッグロードは力を取り戻したアギト三体の攻撃によって倒された。
 ほとんど最終回のような話で、実際迷走を続けた作品だけに、ここで終わってしまった方が本作のために良かったような気もする。それだけ凝縮された話でもある。
 真魚の父風谷伸幸を殺したのが姉である可能性もあることから、自分から進んでアギトの力を捨てた翔一と、そんな翔一を放っておくことは出来ないと立ち上がる涼。アギトが再び現れてくれるまで、一人で戦う事を決断する誠。これが前半のタメとなり、その後力を失ったままなすべくも無くアンノウンと戦う中盤、そして力の戻ったライダー達が合計四人で大暴れする後半が展開される。確かに話は盛り上がっている。
 キャラクタ全員にきちんと見せ場も用意されており、ライダーの三人に加え、木野や真魚、北條までもちゃんと活躍のシーンあり。この時間の中でよくやった。
 誠は目に異常が。お陰でまともに戦えなくなってしまう。しかしそんな中でも北條のサポートのお陰で健気に戦うシーンあり。お陰でファルコンロードの方は単独で倒すことが出来た。
 そしてラスト、翔一の怪我を治し、贖罪を感じ取って逝く木野。本当にそれぞれきちんと自分を演じている。
<アギトの力を返さないようにと、元アギト達を殺そうとする黒の青年。何も自分が出ることないだろうに。アンノウンに任せろよ。
 アギトの力が戻るシーンは合成が上手くいっておらず、木野に至っては力が戻る以前に苦しんでたりする。
 木野が何故死んだのか、実は全く死因が分からない。ダメージもなかったみたいだけど?>
第47話 天空の怪!

  監督:石田秀範
  脚本:井上敏樹
 最後の闘いから一月が経過した。何事もなく時は過ぎていき、警視庁としてはアンノウン絶滅も考え、G3ユニットにもそれぞれ別の仕事を与えられていた。一方翔一はレストランのコックとして、涼はバイク屋の店員としてそれぞれ新しい生活を始めていた。だが、そんな中、恐ろしい変化が始まっていた…
 敵はエルロード。前のが水のエルと呼ばれていたが、今回は風のエルと呼ばれる存在。
 前回の闘いから話は日常生活へと戻っていった。ここから最後のシリーズが展開していくことになる。ただ、ライダー達それぞれの待遇は異なり、翔一と涼がしっかり自分の新しい生活を始めているのに、誠はかなり悲しい目に遭っている。なんか普通に警察として勤務してる。意外なのは尾室が白バイ警官になっていること。バイクに乗ってるシーンなんて一度もなかったからね。
 沢木哲也(本当の津上翔一)は、沢木雪菜の死の後自殺していたということ。それを黒の青年に救われたらしい。
 今回戦ったのはギルスの方でアギトは全く登場なし。珍しい話だ。
 裏話だが、今回の犠牲者は自分のドッペンゲルガーを見て死んでいるが、これは合成ではなく、双子なのだとか。
<今度の人間殺害方法は半分自殺のようなもの。死ぬまで食い続けたというのだが、それって『セブン』そのまんまだよね。>
第48話 星の支配者

  監督:石田秀範
  脚本:井上敏樹
 普通の生活を送っているはずのそれぞれに、少しずつ暗い影が忍び寄ってきた。レストランで働き始めた翔一は岡本可奈というバイトの女の子と知り合い、涼は暴走ライダーの水原リサと出会う。だが都内で頻発する謎の連続自殺事件を追う誠は、死んだ人間は全員さそり座の生まれであることに気づく。
 敵はエルロード
 新展開になって二話目。えらくぐだぐだな話になってしまった。徳に大人ぶる翔一と涼の姿が無茶苦茶痛々しいというか、すげえ恥ずかしい。特に涼がいつの間に渋くなっているのだが、その渋さってのが絶妙に…
 話は展開してるのやらしてないのやら。さそり座がなんの関係を持っているのか全く分からないまま。
<リサ役は水稀未那という女優らしいが、なんというか素人具合が絶妙すぎて、台詞は棒読み、演技は下手という見事な人物。
 リサと涼のバイクチェイスシーンあり。涼のバイクはオフロード仕様なので、敵うはずはないんだが、それで平気で抜いてしまう辺りが面白かったり。大体住宅街でレースなんかするか?
 何故か行く先々で風のウルとぶつかる涼。別段超感覚という訳ではないようだが、ちょっと偶然が過ぎるね。>
第49話 絶滅の足音

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 なすすべもなく風のエルになぶられた涼と翔一は、それぞれ可奈とリサとの約束に大幅に遅れてしまう。一方黒の青年はもう一体のエルロード、地のエルを生み出していた。
 敵はエルロード。これまで出てきたのが風のエルなら、今回登場するのが地のエル。二体のエルロードが登場してきた。地のエルは人間を砂に変えて消し去ってしまう。
 さそり座が移動を始め、さそり座の男女だけが狙われるなどと言った変な話となり、いい加減話の無茶苦茶さに呆れてしまう。最後に向けての話のはずだけど、妙な外し具合を見せている。翔一と涼それぞれがなんだか彼女がらしきものが出来るんだが…
 一方警視庁の方では北條が又しても暗躍中。何やってるのか全然分からないのがなんだけど。
<さそり座が移動を開始。これは黒の青年の力らしい…けど、数百光年も離れた星の光をどうやってねじ曲げているのやら。>
第50話 今、戦う時

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 警視庁が下した判断は、アギトと人間は敵対関係にある。そのためアンノウンを保護する。というものだった。あまりの無茶苦茶な判断を前にして怒りを覚える誠。一方、翔一の同僚可奈と、涼の“自称”恋人のリサの二人の身体に異変が起こりつつあった。
 敵は空のエル地のエルの二体のエルロード。
 最終回を前にしてグダグダの物語がまだ展開中。人類の一部は徐々にアギト化していくという事で、翔一の同僚可奈がアギト化。そしてさそり座の人間がどんどん死んでいると言うことで、リサの身体にも異変が。更にG3ユニットがアンノウン保護に乗り出すと、三つの物語が進行中。一応全体的に流れは出来ているものの、話の関連性が希薄で、まとまりがなさ過ぎる。最終回前にここまでグダグダになるのも平成ライダーの特徴なんだろう。
 飛び降り自殺しようとしている可奈を手で引っ張る翔一の姿は、かつての庄一の姉雪菜と沢木哲也の構図とそっくり。これがやりたかったのか?
 一方、本当にあっけなく死んでしまうリサを尻目に、自分までぼろぼろにされる涼。この人は最初から最後まで救いのない役回りだな。
 本来だったらラス前のこの話は強大なアンノウンに対して人間とアギトがタッグを組んで闘いを挑むという盛り上がりにして然りなのだが、人間側の物語がばらばらすぎて全然盛り上がってくれない。一年間やってきて役者の方の練度が上がっていることだけが救いか。
<今回の北條さん。はもういいか。この人が主体性無くしたら魅力が丸でない。>
第51話 AGITΩ

  監督:長石多可男
  脚本:井上敏樹
 激戦の末地のエルを下した翔一は、導かれるように黒の青年の元へと向かう。一方、悲しみの中で戦線復帰する涼と誠。いよいよ最後の決戦が始まる。
 敵は空のエル地のエル、そして黒の青年。
 なんかなし崩し的に物語は始まり、いつの間にか最終決戦。アクション部分は確かに盛り上がるけど、物語性があまりにもなさ過ぎる話に仕上がった。
 それでも闘いが盛り上がってるならそれで良いのかな?
 今回初めて翔一は人間から直接シャイニングフォームに変身。最初っからそうすればいいのに。ついでに言えばシャイニングカリバーをきちんと使ったのは今回が初めてだったね。
<青年によれば、人類は全員自殺することになると言う。今のところさそり座の人間が数百人死んだと言うことだが、このペースだと人類が死滅するまでどれだけかかるだろう?
 単独でエルロードに対するG3−Xを見ている小沢は「彼を誰だと思ってるの?彼は氷川誠よ」との発言。全く説得力がないような?
 今回の北條さん。全ての事件が終わっても性格は全く変わらず。でもそれがポーズである事を暗に匂わせてる。>
SP 仮面ライダーアギトスペシャル
新たなる変身

  監督:田崎竜太
  脚本:井上敏樹
 翔一は街でかつて美杉家に引き取られるまで記憶喪失の自分の面倒を看てくれていた心理学者の国枝東を見かける。久々の再会に喜び合う二人だが、二人には人には話せない悩みがあった。翔一にとっては、新しいアギトの力がコントロール出来ないこと、東にとっては、自分の息子が異形の姿となり、死んでしまったことに対する…
 敵はビートルロード。最強のアンノウンとも言われる存在で、アギトのバーニングフォームの力も受け止めたが、シャイニングフォームによって倒された。
 テレビスペシャルとして制作された話だが、こう言う作品にしては珍しく、きっちり劇中の中にはまり込んだ話になってる。具体的には35話〜37話のどこかで入るのだろうと思われる。丁度アギトが新しい力であるバーニングフォームを手に入れたあたり。その後37話で説明無しにシャイニングフォームに変身していたが、その背後にこう言う物語があった。と言う事を示している。一方、後半にやっぱり何の説明も無しに登場していたG3マイルドも、ここで登場。色々な意味でテレビ作品を補完する作品になっていた。更に、最後に小沢が封印したG4は、劇場版へとつながる話になっていて、かなり重要な位置づけにある。
 しかし、これだったら外伝的位置づけにせずにそのままシリーズの一本(あるいは前後編で)置いてしまって問題無かったんじゃないか?
 今回登場したのは、京本正樹。特撮の出演となると嬉々として出てくる人だが、今回はヒーロー役と言うよりも悩めるお父さん役。年齢的にはもうそんな歳なんだが、未だに青年っぽく見えてしまう辺り、この人の人徳だろうか?
 本編ではあまり見せられなかった美杉義彦の酒癖の悪さが出てきてる。その事を知っている東が、何とかして義彦に酒を飲ませないようにしてる姿がリアル。と言うか、やっぱりこの辺も脚本家の趣味かな?

 本作から平成シリーズはストーリーがかなり複雑化。とりあえずストーリーフローを追ってみよう。

1.「あかつき号事件」前
 この世界は二つの創造主の緊張関係によって成立している。それを仮に“闇の力”と“光の力”と呼ぶ。
 人間は“闇の力”によって作られた。これはどうやら“光の力”に対して優位に立とうとするよるものらしい。その際“闇の力”は誕生した人間に対して自らの力を行使することは出来ない代わり、人間の力を限定した。
 “光の力”は人間の一部に進化する力を与える。これは、進化を進めると、自分たちを滅ぼしてしまうほどの力だったらしい。
 その後、光も闇も一旦休眠。おそらくは“光の力”が人間に力を与えたことが原因らしいが、どのようにして二体が同時に休眠に入ったかは分からず。ただし、闇の力の方は、休眠に入る前にエルロードの一体水のエルを生み出し、人間界を監視させていた。おそらくは突然変異的に光の力を発動させてしまった人間を消していたのだろう(例として沢木哲也(津上翔一)の姉雪奈がいたが、彼女の場合その力にショックを受けて自殺してしまった。もしそのまま生き続けることを選択したら、水のエルに殺されていたことだろう)。
 そして2体の休眠の間に「仮面ライダークウガ」のグロンギとリントの物語が挿入されるはず(というか、ここしか入るところがない)。
2.「あかつき号事件」
 “闇の力”よりも先に休眠から醒めた“光の力”は自らが力を与えた人間達の子孫達にメッセージを送り、あかつき号へと呼び集める。そこで彼らに更に光を当てることになるが、水のエルの介入によって阻止されてしまう。“光の力”はあかつき号の人々を守るために水のエルをあかつき号から引き離したが、そのため力の覚醒と導きは中途半端で終わる。これにより光を浴びたあかつき号の乗客と、その遺伝子を持つ人々は、突然の力の覚醒に苦しめられることになる。
 この際、呼び集められた中には沢木哲也がおり、彼が光を最も浴びるが、水のエルの襲撃の際に海に投げ込まれてしまう。更にこの際、あかつき号に異変が生じていることを知った警官の氷川誠もあかつき号に乗り込んでいた。
3.「闇の力の復活」
 海に叩き込まれ記憶を失っていた沢木哲也が回復し、自らを“津上翔一”と名乗るようになる。同時に“光の力”を最も強く浴びたため、真っ先にアギトとして覚醒。同時に父葦原和雄が光を受けていたため、葦原涼もギルスとして覚醒。
 海の底に封印されていた“闇の力”がオーパーツとして発見され、その封印が解かれてしまう。ここで“闇の力”は復活。アンノウンを生み出し、“光の力”を受け継いだ人間を次々と殺していく。この際恋人の雪奈を失い自殺した沢木哲也(本名津上翔一)を復活させ、人間のことを教えてもらうと共に、テストケースとして最初に覚醒した翔一と涼を見守ることとする(涼の命を助けたり、翔一にトルネードスライダーを与えたりしている)。
 話の約2/3はほぼこのまま展開。自分たちの能力に気付きながら、事情が分からないまま生き残るための努力を続けているあかつき号乗客の面々の活動が話をややこしくしている。
4.人間側の努力
 先にグロンギとの戦闘があったため、人類側にも未知の怪物に対する用意が出来ていた。その開発は小沢澄子という一人の天才と、その無茶な装備に耐えるだけの努力と根性を持つ氷川誠の登場によって加速度的に向上する。人間には倒せないはずのアンノウンを倒せるだけの力を人類は持ち始めていた。これは人類を自らの子とする“闇の力”にとってはあまり嬉しくないことだった。
5.覚醒者の増加と進化
 アンノウンを使って光を受けた遺伝子の抹殺計画は進められていたが、アギトやギルス、あるいは人間側からの横槍もあり、アギトの覚醒者は増加していく。“闇の力”は、覚醒者を間引くために水のエルを呼び出してアギトらと戦わせるが、それが逆に進化を促し、アギトはバーニングモード、そしてオーバーロードさえも凌ぐ力を持ったシャイニングモードへと変化していく。
6.人類抹殺へ
 人間を殺さず、アギトだけを滅ぼそうとしていた“闇の力”だが、自分の力では一旦アギトとなった者から力を分離させることが出来ず(一旦は出来るのだが、勝手に元に戻ってしまう)、更にどんどんアギト達は強力になっていくことから、最後の手段を行使することを決断する。その方法とは、人類抹殺だった。
 …なんでこんな考えになるのか今ひとつ分からないが、とにかく一度人類を消し去って、その後新しい人類を作り出そうと言う事らしい。この際、自分では人間を殺すことが出来ないはずだが、人間にドッペンゲルガーを見せることで殺すという方法を編み出した(らしい)。この辺になると、最早理解しようとかいうレベルでなくなる辺り、流石に井上脚本だ。
 手始めに蠍座の人間だけを抹殺しようとしたが、その途上でアギトらによって阻止。シャイニングフォームによって“闇の力”は再び封印されることになる。