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仮面ライダー

仮面ライダー事典
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1971'4'3〜1973'2'10

 円谷の「ウルトラマン」に対抗する東映が誇る特撮シリーズの最初の作品。この作品が今まで連綿と続く東映特撮の始まりとなった。等身大のヒーローが大活躍する本作は大ヒットを記録。この年ウルトラマンシリーズも第二期へと入り、「帰ってきたウルトラマン」が投入されており、この年から第二次特撮ブーム(変身ブーム)が始まることになる。
 最初から石ノ森章太郎がデザインを作ることに決まっていたが、その案も、当初の等身大のマスクヒーロー「仮面天使マスクエンジェル」「十字仮面クロスファイヤー」などの案の後、「スカルマン」という、骸骨を模した仮面のヒーローが考案された。だが毎日放送から「食事時にこのデザインはまずい」とクレームが付き、今度は図鑑からバッタをモティーフにしたヒーローが考案された。これが仮面ライダーの誕生。

主な登場人物
本郷猛
仮面ライダー1号
(役)藤岡弘。既に内外に知られた俳優であるが、現在に至るも大変熱いキャラ。
 城南大学生化学研究室(1話では城北大学)に籍を置く科学者で、IQ600を誇る頭脳のみならず、スポーツ万能でオートレーサーとしても一流の腕前を持つ。それを見込まれてショッカーにより改造されるのだが、頭脳改造を受ける前に逃亡し、ショッカーと戦う。途中一旦退場するが、後に一文字に替わって復活。
一文字隼人
仮面ライダー2号
(役)佐々木剛。特撮では本作と『宇宙鉄人キョーダイン』のグランゼル役。本郷役の藤岡弘の怪我による降板のため、急遽代役として立てられたが、アクション俳優としては当時はかなり格上の人だったらしい。
 スポーツ万能のカメラマンで、仮面ライダー1号を倒すべくショッカーに同じ姿に改造されたが、脳改造前に1号によって助けられ、ヨーロッパに旅立った本郷の代わりに日本でショッカーと戦う。しばらく本郷と競演した後、本郷と入れ替わりに退場するが、ゲルショッカー編以降二人のライダーとして共に戦うようになる。
立花藤兵衛 (役)小林昭二。以降の昭和仮面ライダーシリーズに無くてはならない重要人物。「ウルトラマン」ではムラマツ隊長役。
 スナック“アミーゴ”のマスターだが、オートバイのオーナーもやっており、本郷猛を国際レースに出すべく鍛えていた。本郷改造後、陰に日向に仮面ライダーを手助けする。本郷がヨーロッパに旅立った後、立花レーシングチームを結成する。
滝和也 (役)千葉治郎。千葉真一の実弟。特撮作品だと他に「ロボット刑事」の新條刑事など。いずれにせよ変身はしてない。藤岡弘が怪我して、11話以降の登場が不可能となったために急遽お鉢が回ってきた。当初新しいライダー役という話もあったそうだが、結局はライダー役は役者として先輩となる佐々木剛が演じることになり、千葉自身はサポートに回る。
 本郷のレース仲間にしてライバル。海外生活が長かったが結婚のために帰国。ただしこれは表向きで、実はFBI職員で、日本におけるショッカーの活動を調査にやってきていた。最後まで生身だが、ショッカーの戦闘員とは互角以上に戦える戦闘能力を持つ。実はゲルショッカー編では番組改編に従い滝自身が仮面ライダー3号になるという構想もあったらしいが、それは没となり、その設定が「仮面ライダーV3」へと受け継がれていく。
緑川ルリ子 (役)真樹千恵子。
 本郷の恩師緑川教授の娘。父が本郷に殺されたと思いこみ、本郷を敵視していたが、それが誤解と知り、積極的に協力することになる。12話あたりではほとんど主人公扱いだった。本郷猛がいなくなったこともあって、巻き添え降板。
石倉五郎 (役)三浦康晴。
 立花レーシングクラブに出入りしている少年。結構生意気な性格もしているが、仮面ライダーを尊敬していて、よく協力している。21話では女装姿まで見られる。
ゾル大佐 (役)宮口二朗
 
話数 タイトル 脚本など コメント DVD
第1話 怪奇蜘蛛男

  監督:竹本弘一
  脚本:伊上 勝
 IQ600という頭脳を持ち、城北大学助教授の肩書きを持ちながら、優れたオートバイ選手でもある青年科学者の本郷猛は、世界征服をたくらむ悪の組織ショッカーに捕らわれ、改造手術を施されてしまった。だが、脳改造手術を受ける前に、緑川博士の機転によって脱出する。猛を追ってきた蜘蛛男により博士を殺されてしまった猛は、自ら“仮面ライダー”を名乗り、ショッカーに立ち向かうのだった。
 敵は
蜘蛛男。全てのライダーシリーズの原点となる怪人で、多くのシリーズでは第一話目に持ってこられるほどの知名度を誇る。口から糸を吐いて人間を絡め取ったり溶解液を吐くことが出来る。ショッカーの改造人間を作るためのスカウトも行っている。叫び声は「ホァッホァッ」。
 本作品はそもそも改造人間の哀しみというのを前提としているため、第1話の演出は、ストーリーも演出も全て、とにかく暗い。しかしこれが本来の仮面ライダーシリーズの味だ。
 恩人である緑川博士があっけなく殺された上に、いきなり骨にされてしまうとか、今観ても演出は冴えてる。
 とっ初めから本郷猛のトレーナーとして立花藤兵衛が登場。最初は単なるレーシングトレーナーに過ぎない訳だが、これも徐々に変わっていくことになる。
<本郷猛の改造手術中に停電に遭い、その原因を突き止めるためにそこに居合わせた全員が外に出て行ってしまう。一人くらいは残しておけよ。だから逃げられてしまうんだ。
 緑川博士と本郷猛が身を潜めているのは埠頭。しかし、蜘蛛男と戦いが始まった途端にダムに移ってる。>
VOL.1
<A> <楽>
第2話 恐怖蝙蝠男

  監督:折田 至
  脚本:伊上 勝
 立花藤兵衛と共にモトクロス選手権で優勝した猛は、突然花束を渡そうとしたモデルに襲いかかられる。彼女のマンションを調査したところ、そこはショッカーの人体実験場とされていたことが分かる。ショッカーの怪人蝙蝠男によってヴィールスを撃ち込まれた人間は皆吸血鬼になってしまうのだ。血清を求め、更なる分析を始めるのだが…
 敵は
蝙蝠男。これも全シリーズを通しての定番。殺人ヴィールスを人間に撃ち込み、吸血人間にしてしまい、意のままに操る。叫び声は「エーエーエー」。
 大部分が夜のシーンで、ホラー風味満点。やっぱ吸血鬼ものだったら、こうでなきゃ。しかも真っ赤なボディペイントで吸血鬼が演出されるので、大変不気味だ。特撮ものではあまり演出されることのない血が飛び散ったりもしてる。不気味さの中で異形の戦士仮面ライダーが演出されるのは巧い。ラストは、怪人を倒しても自分の身体は元に戻らないことを再認識した猛が暴走するシーン。ライダーの哀しみってやつもしっかり演出されていた。ただ、初期ライダースーツはダーググリーンで彩色されていたため、画面が暗くなるとライダーの姿自身が見えにくくなると言う一面もあり。
 父の緑川博士を殺したのが猛ではないと、ルリ子の誤解が解けるが、これはもうちょっと引っ張って欲しかったところかな?
 今回は本郷猛が最初にマンションから飛び降りることで、ベルトに風を受けて変身する。
<一話目で「城北大学」とアナウンスされた本郷の職場が「城南大学」に変更されている。
 ルリ子によって、本郷猛の居所を教えろと詰め寄られる藤兵衛。ルリ子を追い返した後、直ぐさま猛に連絡を入れるので、すぐにばれてしまった…って言うか、この人、嘘がつけないタイプの人らしく、それでルリ子を窮地に立たせることになる。
 猛はまだ藤兵衛のことを「立花さん」と呼んでいる。「おやっさん」と呼び始めるのはもうちょっと後になってから。>
第3話 怪人さそり男

  監督:竹本弘一
  脚本:伊上 勝
 ショッカーは新たな改造人間であるさそり男を作り上げた。その威力をテストするため、強制労働の脱落者を逃がし、それをさそり男に追わせた。しかし何故かさそり男は一人の老人をわざと逃がすのだった。その老人を保護することとなった本郷猛だったが…
 敵は
さそり男。文字通りサソリの能力を付与された改造人間で、人食いさそりを操るが、本人にあまり特殊な能力は見られない。実はレーサーとしての良きライバルであり、親友でもある早瀬五郎が改造された姿だった。叫び声は「シー、シー、シー」
 改造人間が実は親友だったという、かなり重いストーリーが展開する。現代ではこの辺はこなれているので、色々伏線とか使ったりするが、当時は模索状態だったか、話は急展開する。それが逆にこの物語に緊迫感をもたらしている感じはあるな。本郷を負かすためだけに改造手術を受けた早瀬とは、哀れな存在でもある。
 仮面ライダーの能力を改めて検証する本郷猛と立花藤兵衛。そもそも自分たちの計り知れないところで改造されてしまったのだから、当然こういうのは必要だろう。それにしてもおやっさん、何でも知ってるなあ。
 演出的には、コマ落としや逆回転の多用で、戦闘シーンの動きの良さは特筆もの。これは特撮作品の制作に当たっては、教科書的な作品といえるだろう。特にさそり男以下ショッカー戦闘員が“転がりながら斜面を登っていく”描写は、めったに見られない特殊撮影の妙だ。
 今回の仮面ライダーはサイクロン号で疾走中にベルトに風圧を受けて変身する。二度目は…謎。突然変身してた。
<変身後、ショッカーの車に肉薄する仮面ライダーは何故かスプリンターのような走り方をして迫ってる。別段それは問題ないはずなのだが、その姿は妙に笑える。
 仮面ライダーの着ぐるみはまだこなれておらず、アップになると普通の首筋が見ていたり、中に着込んだ下着らしきものも見えたりする。この頃は試行錯誤の連続だったんだな。
 部屋の中でさそりに襲われ、更にあれだけいたさそりの二、三匹踏みつぶしただけで「部屋から出ないで」と老人にアドバイスする本郷。余計危ない気がするんだが…案の定さそりはどんどん入ってきてる。
 伊藤老人を襲い、溶かしてしまった人食いさそりは、何故かルリ子だけは襲わない。襲わないですませる意味はとりあえずなさそうだが…
 ツッコミではないが、ショッカーの女性戦闘員が全員網タイツ姿。ホラー的な演出がされてるけど、しっかりサービスショットになってるよ。>
第4話 人喰いサラセニアン

  監督:折田 至
  脚本:市川森一
      島田真之
 植物園にやってきた雪江と健二の姉弟がキングサラセニアのコーナーにやってきたところ、突如キングサラセニアは怪人に姿を変え、雪江を地中に引きずり込んでしまう。偶然その事を知った本郷猛は単身植物園に乗り込むが、そこにはショッカーの刺客が待ち受けていた…
 敵は
サラセニアン。公称ではこうなっているが、劇中では「サラセニア人間」とだけ言われている。キングサラセニアの能力を持つ改造人間で、「ひひひひ」という叫び声ばかりでしゃべりはしない。植物園のキングサラセニアに化け、地かずいた人間をさらい、アジトに連れてきていた。武器はツタ状の鞭で、これを人間に巻き付けることで人間の体を養分として吸収することが出来る。叫び声は「ひひひひひ」「アアアアア」という二種類。
 本郷が何気なく子供の身体に触れたら、途端に痛がる少年。改造人間の哀しさというのがよく分かる演出だ。最後のナレーションも、孤独な戦いであることを強調している。
 今回の変身は2回ともサイクロンに乗った状態で。特に一回目は身体だけが変わり、顔はそのままという、結構貴重なショットが見られる。
<植物園で姉が植物に飲み込まれてしまったと訴える健二少年。それを聞いて本郷は「植物園付近で6人も行方不明になってる」と呟くのだが、その健二の言うことを誰も聞かないというのは、ちょっと無関心にもほどがあるぞ。
 本郷は戦闘員(ナンバー・スリーというコードネーム)を一人捕まえ、サラセニアンのアジトを探ろうとするが、連れてきたのはなんとルリ子のアパート。いくら仲間になったからと言っても、ここまでおじゃまして良いの?それに縛ったままとはいえ、その戦闘員をアパートに放っておいて良いのか?…実際それでサラセニアンに襲われることになる訳だし。
 雪江は改造手術を受ける直前に仮面ライダーに救われるのだが、あの顔を見て全く動じてない。ぱっと見、怪人にしか見えないと思うのだが。弟の健二もライダーとサラセニアンの戦いを見ていて、ライダーのことを「お兄ちゃん」と呼んでる。
 雪江を取り戻し、健二が手を振ってライダーを送り出すのだが振り向いたらそこには本郷がいた。テレポーテーションでも出来るのか?(しかしそんなこと言ったら「快傑ズバット」は見られないが)>
第5話 怪人かまきり男

  監督:北村秀敏
  脚本:滝沢真理
 東京では小規模な地震が繰り返し起こっていた。人工地震計計画を指揮している地震学者の雨宮ちか子は何者かによって狙われていることを感じ、幼なじみの本郷猛に連絡を取る。ちか子の言うとおりバイクを走らせるが、それはショッカーのかまきり男による罠だった…
 敵は
かまきり男。カマキリの遺伝子を注入された改造人間。左手の鎌の他、右手に分銅付きの鎖を使って攻撃する。東京に巨大地震を起こそうとする暗闇で両目が光る辺りがなかなか細かいところ。叫び声は「イエーッイエーッ」
 本作はホラー風味満点で、特に冒頭のちか子が影に怯えるシーンなどは傑出した演出だ。人間が死んだことを示すのに糸を用いるのも、イメージとして充分通用する。他にもショッカー戦闘員との戦いでフィルムの逆回転などが多用。
 説明はされないが、戦闘員の中で違った服装をしてるのもいるが(ベレー帽が異なる)、これは隊長か?
 今回の仮面ライダーは一回目は至近距離で爆発した爆弾の爆風をベルトに受けて変身。二回目はサイクロン号に乗って。
<スナック・アミーゴに男性従業員が登場してるが、ここでは出ているだけ。
 仮面ライダーを爆弾で殺そうとするかまきり男は「もうお前は改造し直さなくて良い」と発言。そうか。これまでは最改造することを念頭にライダーと戦っていたと言うことか。>
第6話 死神カメレオン

  監督:折田 至
  脚本:伊上 勝
 ドイツ敗戦時に日本に輸送されたというナチスの財宝を狙ったショッカーは元海軍軍人で今は画商を営んでいる砂田達雄に死神カメレオンを派遣する。一方、その事を知り地図を手に入れた本郷は工事現場に開いた洞窟から箱を持ち帰るのだが…
 敵は
死神カメレオン。カメレオン型の改造人間で、体色を自在に変えて景色にとけ込んだり、人間に変身したりする。ナチスの財宝を狙い、元軍人を襲う。目が電飾で光る辺り、なかなか造形にも力が入ってる。叫び声は「エッエッエッ」。
 ナチスの財宝が主軸だけにハーケンクロイツが多用されるわ、ナチスの資料映像は出るわで、これも今では出来ない描写が多用されている。
 更に仮面ライダーの秘密がここで少し明らかにされる。仮面ライダーに変身するためにはベルトの風車に風を送る必要があるため、密室に閉じこめられると変身できなくなると言う。サイクロンに乗って行っていた事が多い変身はこういう理由だった。
 今回は一度目の変身はサイクロンに乗って、二度目はショッカー本部の落とし穴から落下した際にそのエネルギーを使って。
<ナチスの財宝を知る砂田に対し、その娘を拷問する事で口を割らせようとする…今ほど幼児虐待にうるさくなかったから出来たことだな。どうも今では出来ないことが山ほど出てくるな。
 工事現場に開いた洞窟に入った作業員は「どうしました?」と聞く本郷に対し、「出た〜」としか言わない。実際には火の玉が出たのだが、その後本郷が洞窟に入ると、何も出てこない。なんか藤岡弘、の探検シリーズノリっぽい気も…
 ショッカーは仮面ライダーの弱点を必死に探ろうとするが、元々仮面ライダーはショッカーによって作られたはずなんだが。科学者は全員粛正されてしまったのか?それに鉄箱に閉じこめると言いつつ、やってることは睡眠ガスで眠らされて電車の線路に放置されること。何やってるんだか。大体眠らせることに成功したんだったら、そんな回りくどい事しないでさっさと始末しろって。
 戦闘員に化けてショッカー本部に潜入した本郷。正体がばれて仮面を外した瞬間、服まで元に戻ってる。>
第7話 死神カメレオン・決斗!万博跡

  監督:折田 至
  脚本:伊上 勝
 落とし穴に落ち、その落下エネルギーで仮面ライダーに変身できた仮面ライダーだったが、密室の中、風車のエネルギーの供給を絶たれ、しかも天井が本郷を押しつぶしていく。本郷はナチスの鉄箱の秘密を条件に脱出するが…
 敵は前回に続き
死神カメレオン。今回も保護色を用いて大活躍。他にも口から長く伸びる舌を出して相手を絡め取ったりする。
 最初に絶体絶命の危機が描かれるが、前回ラストで仮面ライダーに変身できてほっとしたのも束の間、あっという間に変身は解除されてしまう。本当にこれは絶体絶命だった。ここまでの危機はかなり珍しい。最近の番組だとこういう場合パワーアップして切り抜けるのだが、知恵で切り抜けるのがやっぱり良いな。
 ナチスが潜水艦を使って日本に秘宝を運ぶというのは、連綿と続けられている小説のテーマ(『ローレライ』(2005)もそうだな)。
 水中をいく潜水艦の描写やスタントの派手さ、剣を用いる仮面ライダーなど、特殊技術描写も良いし、立花藤兵衛が変装したり、一人立ち回りを演じたりと大活躍した話でもある。
 ルリ子の前で変身したくない本郷は、万博後のタワーから落とされた際の風圧エネルギーを利用して変身。
<ナチスの鉄箱がどこにあるかが罠から脱出の条件だったが、それをあっさり飲むショッカーはかなりお人好し(死神カメレオンの方は否定するのだが、大首領が甘い…こんなのだから7人もライダーと戦って日本征服できなかった訳だ)。
 ショッカー基地から脱出した本郷の目の前に都合良くルリ子が登場。「心配だからついてきた」だそうだが、よくここまで都合良く。しかも乗ってきたバイクは本郷が乗っていったし。
 箱の中には宝ではなく宝の地図が入っていただけ。で、肝心の宝は日本に埋めてある。なんだそりゃ?持ってきたのは鉄箱だけだったはずだぞ。>
第8話 怪異!蜂女

  監督:北村秀敏
  脚本:滝沢真理
 影村めがね店で眼鏡を買った人々が次々失踪するという事件が起こった。ルリ子は自ら囮を買って出、サングラスを購入するのだが、ルリ子自身も催眠音波によりショッカー基地に向かってしまう…
 敵は
蜂女。初の女性怪人で、ほぼメイクのみながら極彩色のデザインと相まって、知名度が高い。特殊な音波を発する眼鏡を人々に売りつけ、ショッカー基地におびき寄せ、強制労働を強要する。毒針とフェンシングが得意だが、そのフェンシングでも仮面ライダーには敵わず、最後はライダーキックにより倒される。
 初の女性怪人が登場した記念すべき話。シリーズを通しても女性怪人の数は少なく、貴重な話と言える。話自体はかなり硬質で、人死にも多数出てくる。
 そういえばショッカー戦闘員が顔に特殊メイクするようになり、雰囲気もちょっと変わった。不気味さが増したのは良いことだ。更にどうやら改造人間と戦闘員の差というのは、そんなに無いらしいことも分かる。なにせ戦闘員が蜂女にタメ口きいてるもんな。
 ライダーキックを受けた蜂女は崖から落ちてるが、本当に人間が落ちてる。このスタント命がけだぞ。それ以外にも崖を転がる複数の戦闘員もいるが、凄い演出だ。
 今回は最初は落とし穴にはまり、その風圧を受けて変身。二回目はサイクロンに乗って。
<とっ始めに眼鏡を買って催眠音波で狂わされたお父さんが登場。たまたまそこに居合わせた本郷はお父さんを止めようとするが、そのまま振り払われて逃がしてしまう。突然だから仕方ないのかも知れないけど、そのまま放置はちょっと冷たいぞ。
 前々回同様に落とし穴の罠にはまる本郷。ちゃんと前のように閉じこめればいいのに、中途半端な深さのお陰で逃げられてしまった。ショッカーも新しい罠くらい考えておけよ。
 お父さんが記憶喪失になったのを見て、「大丈夫。時間が経てば記憶は回復する」って、その自信は一体どこから来たんだ?しかも毒ガス工場の記憶だけは抜けたままと言うことまで見破る。凄い知能だ。
 催眠音波に操られているルリ子は毒入りコーヒーを藤兵衛と本郷に出す。それを見破ったのはちゃんと説明されていたが、直ぐさま近くのハエを捕まえて。>
VOL.2
<A> <楽>
第9話 恐怖コブラ男

  監督:山田 稔
  脚本:山崎 久
 大蔵省(現財務省)の金保管所を狙うショッカーはあらゆるものを溶かす溶解液を持つコブラ男を派遣するのだった。だが、警備員の飼い犬に肝心の牙を取られてしまったコブラ男は…
 敵は
コブラ男。牙と耳の部分に二種類の溶解液を持ち、それを右手のコブラの頭で混合してガス状に噴霧する。ただし、牙を抜かれてしまうと無力化してしまう。体を高速回転させ、地中を自在に移動することも可能。叫び声は「ワワワワ」。
 話が妙に月並みなものへと変化した感じだが、このパターンが以降フォーマットとなっていくことになる。ただし、決してストーリーは悪くない。ショッカーが世界征服と仮面ライダー抹殺を同時進行させているのも特徴。
 今回はサイクロンに乗って変身。Aパートで変身してから最後まで変身しっぱなしだった(一度顔だけ本郷に戻ってるけど)。
<コブラ男に溶かされる警備員の男は口から泡吹いて倒れる。この描写はかなり凄い。今では出来ないな。
 まるでバレエのように回転しながら地中に潜るコブラ男。姿を消すまでに結構時間が必要だが、仮面ライダーは飛び道具をもっていないから、ただ見ているだけしかないらしい。
 今回も絶体絶命の危機に陥る本郷。それを救ったのは…なんと藤兵衛。本郷につけた発信器を頼りになんとショッカー基地に単身乗り込み、しかも戦闘員を次々に倒してる。ちょっと強すぎるぞ。
 ツッコミではないが、この話で本郷役の藤岡弘は撮影中に骨折してしまい、以降の撮影は不可能となる。>
第10話 よみがえるコブラ男

  監督:山田 稔
  脚本:山崎 久
 ショッカー機関の綾小路研究所では死んだコブラ男を再生させようとしていた。多数の犬猫の肉体を用いて見事復活したコブラ男は前回に続き金保管所を狙うのだが…
 敵は前回に続き
改造コブラ男。仮面ライダーに倒されたが、肉体を再生して復活する。後頭部を覆うフードが大きくなり、色も地味な緑から鮮やかな青色に変化しているのが特徴で、今度は口から炎を吐く。
 綾小路という謎の女性が登場。ショッカーの一員でコブラ男を再生させるのだが、再生が終了したら用無しとなり、コブラ男当人に殺されてしまう。更に本郷は綾小路研究所に捕まった刑事を救出するのだが、警察はショッカーのことを全く知らず、本郷を嘘つき呼ばわりしてる。こういった脇役描写が細かいのは嬉しいところ。
 今回本郷は二度変身しているが、どちらも仮面ライダーへの変身シーンは無し。いきなり変身してコブラ男の前に現れている。
<飼い犬を連れ去られたトオル君は少年探偵団ばりに調査を始めるが、凄い棒読み。子役って難しいんだな。
 トオル君のお父さんは刑事で、綾小路研究所を調査してる内に捕まって大怪我するが、次の場面ではギプス姿で金輸送船の警護をしてる。人手不足極まれり。
 輸送船プレジデント号の保管庫を開けると、そこにはコブラ男が。どうやって入ったんだろう?それ以前に人に見つかる前に金持って逃げられなかったんだろうか?
 ここでは藤岡弘はちゃんと出ているが、こちらの撮影分は既に終わっていたらしい。>
第11話 吸血怪人ゲバコンドル

  監督:折田 至
  脚本:長石多可男
 ショッカーはこれまで仮面ライダーに倒された怪人の長所を集め、新たなる怪人ゲバコンドルを作り出した。ただしその活動には若い女の血が必要だったため、ショッカー戦闘員およびゲバコンドル自身が次々と女性を襲っていく。
 敵は
ゲバコンドル。これまでのショッカー怪人の長所を取り入れて作り上げられた改造人間で、ジャンプ力と力に優れた怪人で、空も飛べる。仮面ライダーとの戦いでも終始優勢。ただ、雄叫びばかりでほとんど喋らず、自分で作戦を立ててる訳でもないので、パワーの代わりに知性を失っているのかも知れない。サイクロンの体当たりを受けて爆死。叫び声は「へあへあへあ」
 藤岡弘の怪我のため、新しい話として制作された話で、主人公として新たに本郷のライバルという設定の滝和也が登場する。本郷猛のライバルのライダーで、グランプリ前に結婚式を挙げるという余裕を見せている。
<一応何箇所か本郷の登場シーンはあるものの、全てバンクがばればれ。僅かな話数の中でバンクを作るのはスタッフも苦労しただろう。
 突然教会に行って、「結婚式上げたいんですけど」で、すぐ結婚式が行われている。日本じゃそんなことなかろう?
 「そういえば猛さん、このごろちっとも顔見せないけど」とルリ子が発言…そらそうだろうな。
 新婚旅行に出かける滝。なんとサイドカーで、しかも山道を走ってる。こんなのいないって。しかもにこにこしながら運転していて不意に横を向いたら花嫁の変わりにゲバコンドルが座ってる。怪談話みたいだが、よく事故を起こさなかったし、冷静に対処できたものだ。
 ゲバコンドルの力で飛ばされた仮面ライダーはなんと上半身を地面にめり込ませて両脚だけが地面から映えた状態となる。「八墓村」?ギャグか?で、ゲバコンドルはその姿を見て満足して帰ってしまった。それで良いのかよ。
 教会が怪しいと睨み、教会に潜入する藤兵衛と滝。互いに分からないので、滝は藤兵衛を二、三発ぶん殴ってから「立花さん」と叫ぶが、肝心の藤兵衛はぴんぴんしてる…滝のパンチ力ってたいしたことなさそうだ。
 仮面ライダー再登場。バンクの使い回しは限界があるか、今度は変身した状態で登場してる。何故かぐらぐらするサイクロン号にへっぴり腰でまたがってる。>
第12話 殺人ヤモゲラス

  監督:折田 至
  脚本:滝沢真理
 生物をあっという間に骨だけにしてしまう光線“デンジャーライト”を発明してしまった白川博士。この発明は発表しないという博士の元を離れた助手の柴田はショッカー本部に行き、そこでヤモゲラスに改造されてショッカーの幹部となった。ヤモゲラスは白川博士を脅迫し、デンジャーライトを手に入れるのだった。デンジャーライトを使い、日本の制空権を得ようとするショッカーに対し、仮面ライダーが立ち上がる。
 敵は
ヤモゲラス。白川博士の助手の柴田が自ら改造されてなった怪人。自ら進んで。というのが、人間と改造人間の関係をよく示しているようだ。主な能力は壁や天井に張り付くことだが、人間を包み込んで硬化する泡をはき出したりする。しかし、研究所の助手と言えば、高学歴のはずなのだが、ヤモゲラスになると途端に叫び声しか出さなくなるのは寂しいな。初めてライダー以外に倒された敵でもある。叫び声は「フヒヒヒヒヒ」。
 藤岡弘なしで送る二回目の作品。本郷猛は登場するのだが、アップは見え見えのバンクなのは仕方ないところ。しかし、変身ヒーローというのは、こう言う時に便利だな。尤も、今回の中心は常にルリ子の方。これもこれまでにちゃんとキャラ立ちさせておいたお陰だ。
<誕生したヤモゲラスに対し、「壁を上れ」と命令するショッカー戦闘員達。この辺り、“幹部”といえども、ショッカー内では年功序列その関係が分かるような気がする。
 照射すると骨だけになってしまうと言うデンジャーライトだが、何故かその骨はぺらぺらの紙のようなもの。子供の頃はこれだって怖かったんだよなあ。
 デンジャーライトで日本の制空権を得ようとするショッカー。飛行機に強力なデンジャーライトを照射すると、何故か飛行機が爆発する。そこまで強力なライトがあるかどうかは置いておいて、中に乗った人間がいなくなってしまって落ちるならともかく、なんで爆発?それに飛んでる飛行機だったら、誰にも光は当たらないだろ?
 さて、初めてライダー以外から倒されてしまったヤモゲラスだが、白川博士の助手だという利点が全くないようにしか思えない。折角だから白川博士に正体を明かすなり、白川博士がそれを察するなりという演出が欲しかった。>
第13話 トカゲロンと怪人大軍団

  監督:北村秀敏
  脚本:伊上 勝
 ショッカーは再生怪人の蝙蝠男とさそり男を再生させ、東洋原子力発電所を襲わせる。しかし、研究所に張り巡らせたバーリアに阻まれ、中に進入することが出来ない。ショッカーは新開発のバーリア破壊ボールを用いて進入を図る。そのため、プロサッカー選手の野本を拉致し、改造人間トカゲロンに改造するのだった。トカゲロンの脚力の前に敗北を喫してしまう仮面ライダー…
 敵は
トカゲロン。プロサッカー選手の野本を改造して作り上げた改造人間。これまでの改造人間と大きく異なるのはその造形。怪人と言うよりは怪獣で、このまま巨大化したらウルトラマンと戦えそうだ。脚力を活かし、必殺シュートを武器とする。一度は仮面ライダーを倒したほど。叫び声は「ウォォォォ」。それと10体の再生怪人が登場する。
 相変わらず戦いは採石場あたりで行われているようだが、10メートル以上も斜面をずり落ちるとか、障害物の落ちる中でサイクロンで斜面を駆け上がったりと、スタントは大変そうだ。
 トカゲロンの必殺シュートを破るため、以降定番となるライダーと藤兵衛の特訓シーンが始まる。改造人間のくせに。とも思えなくもないが、これが本シリーズの楽しさでもある。
 尚、本作は再編集され、
『ゴーゴー仮面ライダー』として劇場公開されている。
<トカゲロンに改造されたのはプロサッカー選手の野本健…この時代にはプロサッカーというと、商業チームだが、やっぱり東映あたり?
 「改造人間は死なん」と豪語する蜘蛛男。改造人間は壊れた箇所さえ直せば再生するようだが、大部分の怪人は爆発してるという事実は?それにしても再生怪人の常か、とにかく弱いのが悲しい。ほとんど一撃で倒されてしまってる。>
第14話 魔人サボテグロンの襲来

  監督:折田 至
  脚本:伊上 勝
 立花藤兵衛は立花レーシングクラブを旗揚げする。しかし新たにショッカーの幹部がメキシコから来日すると連絡を受けていた滝は一人FBI連絡員と合流するのだが、実はそれこそがショッカー新幹部のサボテグロンの変装した姿だったのだ。危機に陥った滝を助けたのは、なんとリモコン操作のサイクロン号にまたがった藤兵衛だったのだ。しかもその後、本郷のものとはデザインが異なる仮面ライダーが登場し、危機を脱する…
 敵は
サボテグロン。新たなショッカー日本支部幹部として登場。サボテンを模した姿をしており、サボテン型の爆弾を使ったり、地中を移動したりする。叫び声は「ヒヒヒヒヒ」。
 ここから話は第二部へと転換。OPソングも歌詞は変わらないが子門真人(テロップは藤浩一)による明るいものに替わり(以降変わらないので、こちらの方が有名になるが)、何より、主人公の仮面ライダー役が2号ライダーの一文字隼人へと替わった。新生仮面ライダーの誕生となる。
 ここで方向転換が計られた訳だが、これまでの改造人間の哀しみが描かれていたのが、随分明るく変わった。笑いの要素というよりこれは佐々木剛の明るさにもよるものだろう。
 変わったと言えば、他にも立花レーシングクラブの旗揚げで、仮面ライダーのサポーターとして何人かの女性が登場。ショッカーの戦闘員もこの回からマスクをかぶって登場(イーッというかけ声もここから)。そして何より全てのシリーズを通して重要な変身ポーズが初登場。とにかく何かと変化した物語となる。
 2号ライダーもマスクが明るくなったが、これは実は既に作られていたもの。前のスーツだと夜間撮影が真っ暗になってしまうためだったからだという。これも怪我の功名。
<滝は空港にFBI連絡員を迎えに行くのだが、その確認方法は胸ポケットからFBIの手帳を見せるというもの。こんなもん確認になるか・事実その連絡員はサボテグロンの変装した姿だったし。
 初登場の一文字隼人はいきなり薔薇をくわえて登場。それを胡散臭い奴だとなじる藤兵衛に対し、「ショッカー?俺はシャッターだったら専門だけどね」とのっけからオヤジギャグをかましてくれる。
 そしてこれは昔から一言言いたかったことだったんだが、一文字隼人が初めて仮面ライダーに変身する時、「見せてやるぜ」と言い、一旦変身のポーズを取りかけてから、ベルトを出してないことに気づいたか、直ぐさまポーズを解除して上着をはだけ、再びポージングに戻る。なんでこれがリテイクされなかったのか、未だに疑問だ。>
VOL.3
<A> <楽>
第15話 逆襲サボテグロン

  監督:折田 至
  脚本:伊上 勝
 一文字隼人は仮面ライダー2号へと変身し、サボテグロンを追いつめるものの、取り逃がしてしまう。そして明かされる一文字隼人の過去。一方、サボテグロンはZ作戦を遂行しようとしていた。
 敵は前回に続き
サボテグロン。なんとライダーキックをも土の中に逃げることで無効化してしまう。一応幹部と言うことだが、積極的に前線攻撃へ参加しており、時としてわざわざ一人の戦闘員を助けたりもする。Z作戦を仮面ライダーに阻止され、怒りのあまり突進したら、自分からメキシコの花に突っ込んでしまって爆死。
 今回はショッカーの作戦とかアクションは控えめ。その代わりとして、新しく登場したキャラクタの紹介が主。立花レーシングチームに集まってくる女の子はみんな度胸があり、妙に強いのが特徴。まあ、一人ペースを崩してしまうのがいるけど。
 Z作戦とは、強力な爆弾である“メキシコの花”を用いて佐久間ダムを破壊し、混乱に乗じて天竜市を制圧。そこをショッカーの橋頭堡にしようというもの。地名やダムの名前までしっかり出すのは珍しいね。

<一文字隼人の部屋にやってくるのは山本リンダ演じるマリ。いつもと変わらず鼻にかかった声でしなだれかかってくる。それをパジャマ姿で対応してるのも凄い。それでマリはメキシコの花が入ってる箱を持ってくるのだが、「開けた途端ドカンときても知らないぞ」という一文字の言葉に「ワーオ、スリル!」と喜んでる。更に、触ると爆発するというので箱の底を持ちながら窓の外に放り投げる。外に人がいたらどうするんだ?
 なんだかんだ言っても山本リンダって偉大な人物だ。この人が喋った途端、場の雰囲気は彼女の独壇場になってしまう。特撮には合わない人だ。>
第16話 悪魔のレスラー ピラザウルス

  監督:折田 至
  脚本:伊上 勝
 ショッカーは南米に棲息する猛毒を持つ爬虫類ピラザウルスと人間を合成し、怪人ピラザウルスを作り上げようとしていた。そしてピラザウルスの毒に耐えうる人間としてコンピュータはプロレスラー草鹿昇を指定する。
 敵は
ピラザウルス。南米に棲息する爬虫類ピラザウルスの合成怪人。初代は毒の実験中に死亡してしまい、その毒に耐えうる人物としてプロレスラー草鹿昇を指定する。叫び声は「フヒィーフヒィー」。
 兄が改造人間にされてしまい、弟との確執が描かれる前後編。時間を長く取っている分、話は結構しっかりしてる
 当時プロレスが大変人気あったことをうかがわせるエピソード。確かにプロレスラーなら体は頑丈に出来ているから、改造人間にはぴったりか。
<プロレスの風景が見られるが、おの会場は極めて狭い。チャンピオン戦というのに、あの客の入りじゃ、人気あるとは思えないよ。しかもロープはたるみまくってる。これじゃ怪我するよ。
 プロレスの撮影に来た一文字が何故かテレビにアップとなる。カメラに向かってウインクしたり舌を出したりとやりたい放題。プロレスの試合とは思えないな。
 草鹿昇はヒールのサタンマスクとして再デビューを果たすが、半裸でマスク姿のまま平然と外を歩いてる。公共の迷惑だよ。>
第17話 リングの死闘 倒せ!ピラザウルス

  監督:折田 至
  脚本:伊上 勝
 サタンマスクという悪役覆面レスラーとしてリングに復帰した草鹿昇。ショッカーの狙いはプロレスを見学に来た首脳をピラザウルスの死の霧で一網打尽にしようというのだ。その計画に気づいた一文字隼人は、ライダーとなりリングに上がる。
 敵は前回に続き
ピラザウルス。悪役覆面レスラーのサタンマスクとしてプロレスのリングに上る。
 なんかあんまり笑えないギャグ作品を見せられたような気分で、なにかと外した演出が続出。ほとんどツッコミのみの話になってしまった。
<ピラザウルスはゴーゴーバーに出向くのだが、草鹿の姿で行けば良いのに、わざわざ帽子を深くかぶってマスクとサングラスという、いかにも怪しい姿で登場。どう見ても怪しいだろ?そこにいたユリとマリはたまたま電話していたのでピラザウルスの死の霧を浴びずに済んだのだが、機密性もない電話室に死の霧が全く入ってないのは何で?更に周りの状況を全く知らないユリは骨になってしまうバーテンに向かって「ジュース、どんぶりに一杯」などというボケをかましてる。
 子供達にラーメンを振る舞う滝。自分でインスタントラーメンを作ってるみたいだけど、嫁さんはどうした?それに具の入ってないのびのびになったやつを「うまいぞ」と言って差し出してるが、変わった味覚してるよ。
 ピラザウルスこと、サタンマスクを倒すため、リングに上がる仮面ライダー。ちゃんとガウンを着て花道を通るのが芸細かい…って、多量の人死にを前にえらい余裕だ。
 各界の要人が集うというプロレス会場だが、やっぱりどこかの体育館のしょぼいリングだし、立花レーシングクラブの面々や子供達までも多数やってきてる。えらく入りやすそうな試合だ。
 ピラザウルスの死の霧を前に「兄ちゃ〜ん」とか叫ぶ清は死ぬことなく、ピラザウルスを連れてきた真理アンヌはほんの瞬間的に死の霧を吸い込んで死んでしまう。極端だ。
 ライダーキックとピラザウルスのキックが相打ちとなり、ライダーはリングに伏し、ピラザウルスは大きく手を振り上げて勝ち名乗りを上げるが、直後に崩れ落ちる。ちゃんばらみたい。そして何故か爆発もせず、人間草鹿昇へともどってしまう。改造には機械部分とかもあるだろうに、随分簡単な復活だ。>
第18話 化石男ヒトデンジャー

  監督:山田 稔
  脚本:滝沢真理
 ピクニックに来た兄弟が怪人に襲われ、兄の方がさらわれてしまった。実はここはショッカーの地下ミサイル基地の建設現場だったのだ。ショッカー怪人ヒトデンジャーに追われ、逃げ出した弟は近くにキャンプに来ていたおやっさんたちに助けられるのだが…
 敵は
ヒトデンジャー。文字通りヒトデ型の改造人間。硬い外殻を持ち、ライダーキックさえはじき返す。更に怪力を誇るのだが、やってることは対象とする人間の首を絞めることばかりだった。えらく強いのだが水に長時間漬かっていると体が柔らかくなってしまい、やがて絶命。川の中に放り込まれ、そこで戦ってる内に死んでしまった。情けない死に方だ。叫び声は「アーォ」。
 話自体は大変オーソドックスで、いかにも「仮面ライダー」って感じでテンポが良いが、その分脚本は出来すぎた感じ。丁寧にやれば1時間の話を無理矢理30分に縮めてしまった感じ。その分ツッコミだらけの作品になった。
<立花レーシングクラブは突然キャンプ中。オフロードバイクの練習でもしてるんだろうか?それより、テント張ってるのは河原じゃないか。こんな所にキャンプ張ったらすぐに流されるぞ。
 ショッカーのミサイル基地は人里離れた場所に怪しまれないようにと作られたものだと思われるのだが、電波垂れ流しで、更にいかにもなショッカーマークを付け、更に近づいた人間を次々に引っ張り込んでいる。これでは「怪しいです」と言ってるようなもんだ。
 ショッカーに崖から落とされる滝。地面にへばりついてる姿はどう見ても死んでるんだが、次の瞬間には元気に動き回ってる。
 ヒトデンジャーの体は大変硬い。それを示すように殴ると音がするのだが、何故かその音は鐘を突いた音になってる。大体水に弱いというのに、川の側で活動させてるという事実が大変な矛盾なのでは?
 いかにもハイキングに来ましたという登山グッズに身を固めて登場した一文字だったが、サイクロンはしっかり持ち込んできてる。実質山の中で歩いた距離ってものすごく短かったのでは?>
第19話 怪人カニバブラー 北海道に現る

  監督:折田 至
  脚本:島田真之
 北海道で度々地震が計測され、更に謎の失踪事件も相次ぐ。実はショッカーは室蘭半島に強力な爆弾を仕掛けて海底地震を起こさせようと計画しており、そのためにカニバブラーを派遣していたのだった。一方、立花レーシングクラブの面々は丁度北海道へと遊びに来ていたが…
 敵は
カニバブラー。蟹の甲羅っぽい姿が特徴で、どことなく「V3」のヨロイ大元帥を思わせるデザイン。口から溶解液を吐く。ライダーキックをも跳ね返す硬い甲羅を持つが、その割に威力が落ちるライダーパンチで倒されてしまう。叫び声は「エエエエエエエッ」。
 滝がレーシングクラブの面々の面倒を頼んだ神田先輩に対し、一文字隼人を「現代のヒーロー」と紹介している。2号ライダーとなってから、明らかに方向転換がなされていることを示す一言だ。
<今回は無線が大活躍。滝と一文字、そしてショッカーまで無線を使ってる。特に滝はハムの免許を持っているらしく、「CQCQ〜」などとやってる。ところでFBIの定時連絡も同じ機材を使っていたようだが、電波の方は大丈夫なのか?それと交信途中で先輩がカニバブラーに襲われてしまうが、無線というのは通信機のボタンを押さないと通信が送れないようになってるのに、どうやって滝は先輩の危機を知ったのだろう?
 サイクロン号は海中でも動ける事が分かったが、「X」のクルーザーと違って推進器がないような気がするんだが…
 オープニングで妙におやっさんが怒ってたようだが、これは単にみんなが自分を置いて北海道に行ってしまったかららしい。>
第20話 火を吹く毛虫怪人ドクガンダー

  監督:山田 稔
  脚本:山崎 久
 昆虫学者の泉川教授と吉岡は昆虫採集のため山の奥深く分け入っていく。巨大な毛虫を発見した泉川教授はそれをカメラに収めるが、突然立ち上がって襲いかかってきたその毛虫に驚き、谷底に転落してしまう。丁度その時、立花レーシングチームはバイクでハイキングにやってきた。女性陣は村人からここにはお化け毛虫が出ると聞くのだが…
 敵は
ドクガンダー。ここでは極彩色の幼虫姿で登場。シルクハットをかぶった紳士姿に化け、立花レーシングチームの面々を拉致する。口から爆発性の粘液を吐く。幼虫時点での叫び声は「ヘヘヘヘヘ」。
 前後編の前編。ドクガンダーの幼虫との戦いが描かれる。立花レーシングチームはどこかに出かけるたびに怪人と鉢合わせするように出来てるようだ。
<泉川教授が谷底に落下するのは人形が使われているが、体があり得ない方向に曲がってる。
 相変わらずマリのしゃべり方のスローぶりは物語を分断。今回は「困っちゃうナ」発言もあり。
 ドクガンダーが化けたシルクハット姿の紳士が突然山奥に現れるのを女性陣は何の抵抗もなく受け入れている。お前ら少しは警戒しろよ。
 ショッカーに処刑されそうになった藤兵衛、一文字のことをトンマ呼ばわり。
 処刑方法というのが十字架につけて高圧電流を流すというものだが、十字架一つ一つに巨大な碍子が取り付けてある。今や観なくなったなあ。
 藤兵衛が基地を脱出する際、火薬庫の爆薬に火を付けて基地を爆破。大活躍だが、あまりにも都合良すぎ。>
VOL.4
<A> <楽>
第21話 ドクガンダー 大阪城の対決!

  監督:山田 稔
  脚本:山崎 久
 ショッカーは小泉教授の助手吉岡助教授が開発した繭成長剤を利用し、繭となったドクガンダーの量産を企む。拉致された吉岡を助けるべく、大阪へと向かった一文字だったが…
 敵は
ドクガンダー。今度は成虫となって巨大な繭から登場する。手から銃弾を発射できるようになった。自らの分身を量産させようと企む。成虫になってから叫び声が変わり、「クエーッ」。
 前後編の後編。成虫と化したドクガンダーとの戦いが描かれるが、前回に登場した吉岡も再登場する。
 立花レーシングチームの面々がショッカーの戦闘員と大立ち回り。そんなもんで撃退されるとは、なかなか情けない。いつもアミーゴにいる五郎少年が女装して戦う姿も見られる。何かに付け反発するがきんちょ二人だったがラストではすっかり仲良しになってた。
<吉岡は富士山麓で巨大な羽虫の幼虫を観たと主張。だが、死んだはずの泉川教授が現れ、それを「売名行為」と決めつける。それでその後すぐに吉岡は泉川の言うことを鵜呑みにする…人が良すぎないか?
 マリとユリは一文字に頼まれ吉岡の娘の警護にあたる。それは何故かちり紙交換屋…若い娘にさせる事じゃないな。
 大阪にやってきた藤兵衛は和服姿の写真屋に変装している。それでドクガンダーが現れた際に颯爽と服を脱ぎ去ろうとするのだが、帯が絡まってるのが見える。
 前回に続き、今回も立花レーシングチームの面々は十字架に架けられてしまう。しかし、その場所は普通の河原…怪しいとか思われないの?
 戦闘員に変装し基地に潜入した滝はあっけなく捕まってしまう。しかし、後からやってきた仮面ライダーは突然「ここに滝がいる!」と看破。それだけ感知能力が優れてるというより、ご都合主義にしか思えない。
 何故一文字と滝は飛行機で帰らないのか?という質問に、「金属の固まりが空を飛ぶとは信じられないから」だそうだが、実際はサイクロン号で大阪までやってきたから。ん?来た時は二人乗りだったのに、帰りは滝もバイク乗ってる。買ったのか?…ちなみに冒頭で滝が乗っていたジープは千葉治郎氏の自家用車だったとか。>
第22話 怪魚人アマゾニア

  監督:山田 稔
  脚本:塚田正煕
 ショッカーは日本近海のウラニウム採掘という507計画を発動。岩盤掘削のため怪人アマゾニアに水泳の達人を次々とさらわせるのだった。調査を進める滝も捕らわれ、ショッカー基地へ…
 敵は
アマゾニア。『大アマゾンの半魚人』にリスペクトされたようなデザインが特徴。深海での戦闘を得意とし、手からはミサイルを出す。507計画を遂行しようとするが仮面ライダーと滝の活躍により倒される。叫び声は「イヒッイヒッ」。
 公開時は夏だったこともあって今度は海。立花レーシングチーム女性陣の水着姿も拝めるし、着ぐるみの水中戦なども楽しめる(本当に水の中で格闘してるのは珍しいが、中の人は相当大変だろう)。それにしても澄み切った海だな。どこだろう?季節感は良く出ているし、どことなく小林旭っぽい雰囲気を見せる
<水泳選手の失踪を「ショッカーの仕業に違いない」と看破する一文字。以降多用されるこの台詞が出たのは多分これが初めて。
 FBI員として滝と行動を共にする女性が登場。名前くらい付けてやっても良かろうに…やっぱり華が欲しいからかな?
 一文字と連絡が取れないとぼやき続けるおやっさんだったが、いざ一文字がやってくると、女の子に向かって「みゆきちゃんだね?」と声をかけてる。どこでそれを知ったんだ?
 アマゾニアにさらわれた滝を探すため、仮面ライダーは海へ。その際足にはヒレがついてる。これもライダーの能力の一部か?
 ショッカーによって改造されようとする青柳という男。大の字になってベッドに縛り付けられているが、カメラアングルは下方から来ている…魅惑のロー・アングルだな。気持ち悪。
 青柳を助け出した仮面ライダーは「一気に地上に出ますよ」と言ってジャンプすると、次には海上に出ている。海底洞窟から海の中までどうやって移動したんだろう?天井ぶちぬいたか?無茶だ。>
第23話 空飛ぶ怪人ムササビードル

  監督:折田 至
  脚本:島田真之
 ショッカーの怪人ムササビートルはロケット用に開発された新型液体燃料を奪うため、北海道へ。偶然にも北海道旅行に出かけていた立花レーシングチームの面々はその事を知り、ムササビートルから液体燃料を奪うことに成功するが、マリとユリと五郎は逆に捕らわれてしまった…
 敵は
ムササビートル。ムササビ型の怪人で、なんかその姿は愛嬌がある。髭の先に猛スピードで飛行し、一瞬の真空状態を作り出すことが出来る。わざわざ人質を取っておいて、ライダーが液体燃料を渡したら人質を放してやるような紳士的な態度も取ってる。叫び声は「アアーッ」。
 夏らしく、今度は北海道ロケが敢行される。小樽交通記念館、札幌時計堂、昭和新山、有珠岳などがロケ地として使用されている。相変わらず事件の場所に滝とかがいるのはご都合主義だけど。
 ムササビートルとライダーの決戦場所は昭和新山で、付近から煙が出てる。見栄えはするが、何せ足場が悪いため、立ち回りは苦労してそう。
<冒頭の研究所で新型爆薬のテストをする大隅博士達。実験場所は普通の応接間。科学者達は溶接用の鉄マスクを付けているが、身体の方は普通の白衣。それでテストになるの?
 北海道にやってきた藤兵衛は和服姿なのだが、赤い自転車に乗って片手には蓮の葉を持ってる。コロボックルをイメージしたのかな?更に東京で留守番を頼まれたはずのマリがアイヌ衣装でやってきてる。
 液体燃料を追うライダーは右手に付けた時計で燃料の場所を知るが、いつの間にそんなもん付けたんだ?
 ムササビートルはスリップストーム現象で真空状態を作り出し、人間の内臓を破壊できる能力を持つが、藤兵衛に対してそれを行った際、全くダメージを受けてなかったりする。>
第24話 猛毒怪人キノコモルグの出撃!

  監督:山田 稔
  脚本:滝沢真理
 ショッカーは東京刑務所に収監された凶悪犯を拉致し、改造人間キノコモルグへと改造する。キノコモルグは新たなる改造人間を増やすため、次々と人間を襲い、毒キノコの胞子を植え付けていく。
 敵は
キノコモルグ。文字通りキノコを模した怪人で、おそらく「キノコ」+「死体置き場」なのだろう。元は東京刑務所に収監されていた凶悪犯で、それを一週間毒キノコエキスに漬け込むことで誕生する。口から毒キノコの胞子を吐き、それを浴びた人間は身体が動かなくなってしまう。叫び声は「イ、イイ、イイイイ」。
 ショッカーの怪人は元は普通の人間で、改造人間にしてしまうのだが、そのシーンがあるのはさほど多くない。確か16話のピラザウルス以来か。倫理的にはかなりヤバ気な描写でもある。
 特撮にはかなり力が入っていて、トラックの引いた綱に引きずられてるライダーとか、ユリやマリがお得意の空手やフェンシングで立ち回りをしてるとか…特撮と言うよりはスタントと言うべきかな?
 前後編で、一文字が電気ノコギリで切り刻まれそうになった所で終了。
<人間を痛めつけるのが大好き。と言ったキノコモルグが次にやったのはお化け大会を開き、チンドン屋の真似をして子供達をつれてくること。改造人間自らがやることか?それにやってることが人さらいだし、毒キノコの胞子と言ってもさほど破壊力があるわけでない。凶悪な姿の割りには今ひとつかな?大体腰にショッカーベルト巻いてるんだから、子供達も気づきそうなもんだが。
 マリこと山本リンダの得意技はフェンシングで、今回はその姿が見られる。ただ、腰が完全に引けてるのがなんとも。
 病院で医者に対してタメ口をきいてる一文字。知り合いなのかな?
 キノコモルグに襲われた一文字を助けるのは滝。逆はよくあるけど、こういうシーンは珍しい。
 立花レーシングクラブの場所はショッカーに知られており、不敵にも通信機を送ってくる。しかし、だったらそこを集中して狙えば良いんじゃないか?と言う気も。
 尚、冒頭でテニスに興じる女の子は林寛子。後に「変身忍者嵐」のカスミ役となった人だが、この話での熱演を買われて抜擢されたとのこと。>
第25話 キノコモルグを倒せ!

  監督:山田 稔
  脚本:滝沢真理
 一文字はショッカーに囚われの身となったが、戦闘員に化けた滝によって救われる。更に滝は解毒剤を手に入れるのだった。怒ったショッカー首領はキノコモルグの目的をライダー抹殺に切り替え、ライダーを襲わせるが…
 敵は前回に続き
キノコモルグ。毒が伝染性を持つようになり、感染した人間に触れた人間も一時間後には発病するようになった。気を失ってる一文字の目をわざわざ覚まさせるとか、折角人質を取っておきながら誰一人殺すことがないとか相変わらずツメが甘い。これが東映特撮の特徴でもある。
 今回はショッカーの手から一文字を助け出してみたり、解毒薬を手に入れてみたりと滝が大活躍。他に立花レーシングチームの女性四人が相変わらず独断でショッカー基地を探るようなことをしてる。はっきり言って完全な足手まといだが、これが本シリーズを長らえさせた理由なのも事実(ユリは空手家と言うだけでなく、ベルトにナイフを隠し持つなど結構剣呑なキャラだと言うことも分かった。
 今回珍しくかけ声を使わずベルトの風車が回転することで変身してるのが特徴。
 最後に捕まった子供を助けるシーンがあるが、子供達は揃って棒読みで「仮面ライダーありがとう」なんて言ってる。ひょっとしてこれは視聴者プレゼントでの登場?
<滝が持ってきた解毒剤が単なる葉緑素であると話す小池医師に対し、一文字は「一か八かやってみてくれ」と無理強いさせて注射させる。考えてみれば、これほど無責任な発言はない。小池が言ってるようにこれは人体実験だ。
 キノコモルグの毒が伝染性を持つことを知った医者は病院の中で「救急車を呼べ!」発言。
 藤兵衛の元に現れたキノコモルグがちょっと合図すると閉め切った部屋の中に戦闘員が現れる。こいつらどっから湧いた?
 小池は解毒剤に効果があることを知ると一文字に手伝いを頼む…医者としてそれ良いのか?あるいは小池の友人って事で、一文字も医師免許くらいは持ってたりして?
 ところでレーシングチームの面々の前で変身してるんだけど、彼女たちにばれても問題はなかったっけ?
 リンダはここでも「困っちゃうナ」発言。ちゃっかり自分の歌を宣伝してる。>
第26話 恐怖のあり地獄

  監督:折田 至
  脚本:伊上 勝
 ショッカーの次なる狙いは地獄サンダーの作り出した人工蟻地獄で日本の幹線道路を破壊し、その隙に大攻勢をかけようとする。一方地獄サンダーの作戦遂行中、ショッカー中近東支部から大幹部ゾル大佐が赴任してくるのだった。ゾル大佐は滝に変装し、一文字に近づいてライダー抹殺を試みるが…
 敵は
地獄サンダー。アリジゴク型の改造人間で、人工的に蟻地獄を作り出すことが出来る。大幹部であるゾル大佐の赴任を知り、頭を抱える姿が印象的だった。叫び声は「ケッケケケケケ」。そしてゾル大佐。ショッカー初の大幹部で、アイパッチの軍服姿に鞭をいう、軍人然とした風貌が特徴。変装の名人でもあり、滝に変装もする。
 初の大幹部ゾル大佐の登場の話で、作戦が派手な割りに地獄サンダーが全然活躍しなかった。
<冒頭、車に乗った男は「雷は車に落ちない」と言っているが、車にも落ちるよ。アースされてるから感電はしないけど。
 戦闘員の服装までチェックするゾル大佐。「服装のたるみは精神がたるんでる証拠だ」そうだが、戦闘員の格好って、服だったのか?そもそも全身タイツでたるみもなにも…
 滝に変装するゾル大佐はアイパッチを取ってもちゃんと目が付いてる。これは伊達か?
 人工蟻地獄はライダーの能力を封じることが出来るそうだ。だったら変身する前に使ったら変身自体出来なくなるんじゃない?それにこれまで砂にはまって動けなかったはずのバイクが呼んだだけで簡単にやってくる。
 罠にはまって留置所に入れられる滝。しかし逆立ちしたり体操したりして結構元気。警察からは「殺人犯」と呼ばれてるけど、今のところ誰も殺してないんだけど。
 ライダーが地獄サンダーと戦った際、砂丘で放った技はなんと地獄車。地獄つながり?>
VOL.5
<A> <楽>
第27話 ムカデラス怪人教室

  監督:折田 至
  脚本:伊上 勝
 成績優秀の子供達が次々に行方不明になる事件が続発。五郎の友達のナミエちゃんもいなくなってしまう。実はそれはショッカーのムカデラスの作戦で、催眠音波によりジュニアショッカー隊を結成していたのだ。そして謎を究明しようとした五郎までもが捕まってしまう。
 敵は
ムカデラス。ムカデ型の改造人間で、催眠音波により子供達を操りジュニアショッカー隊にしてしまう。神出鬼没で、どこにでも出てくるのが特徴。背中に背負ったムカデの脚は手裏剣としても使える。鳴き声は「あふあふあふあふーん」。それと再生怪人としてゲバコンドルとサラセニアンが登場するが、再生怪人の宿命であっけなく倒されてしまう。ちなみにジュニアショッカー隊の教官もしてる。
 子供達を洗脳してショッカーのために働かせるというのは、とても手間がかかるけど、子供を攻撃できないヒーローに対しては効果絶大。そのやり方にもよるんだが、ゾル大佐のやり方はどうやら間違っているらしい。ライダーが登場したらわらわらと襲わせれば良かったんだ。
<子供にライダーに会わせると嘘をついてワゴンに乗せる戦闘員が「後ろを見てみろ」と言うと、後部座席からムカデラスが登場。その場所でずーっと寝転がっていたの?それに普通の住宅街に現れ、腕組みしながら家を見てたりする。真っ昼間なんだから通報されそうだけど。
 再生されたゲバコンドルは確かに弱い。しかし逃げ足だけは結構速い。ライダーがサラセニアンと戦っている間、画面の中でずーっと逃げてる。ちなみにゲバコンドルと戦ったのは1号だけど、一文字はよく名前を知ってるね。
 五郎がさらわれたことにショックを受けた滝は「俺は本当のひとりぼっち」とか言ってるけど、結婚してたはずだよね?>
第28話 地底怪人モグラング

  監督:内田一作
  脚本:滝沢真理
 次なるショッカーの作戦は石油コンビナートに備蓄されている石油を東京湾に流し、一体を火の海に変えようとする。そのためにモグラングに次々に人間を誘拐させ、モグラ人間に改造して働かせようとしていた。一方では立花レーシングクラブのメカニック相川を誘拐させ、レース中の滝を殺させようとするのだった。
 敵は
モグラング。モグラ型の改造人間で、妖怪みたいな姿をしてる。目が見えないため、エレクトロアイという装置を使って地中から人間を襲う。左手の巨大な爪と右手の剣で攻撃する。叫び声はエコーのかかった「うおー、うおー」と言ううなり声。
 今回は内田一作の監督デビュー作。この人は当時の東映所長内田有作の実兄。話としては色々詰め込んだ結果、かえって特徴のないものに仕上がっている。
<モグラングは目が見えないという設定なのだが、ライダーと戦ってる時は的確に攻撃してくる。音か何かで相手の位置を知るのだろうか?だとしたらエレクトロアイなんて必要ないんじゃないか?
 ショッカーはライダーをつかまえたは良いけど、殺さずに牢屋に入れっぱなし。気絶してる内にさっさと殺すなり分解するなりすればいいのに。しかもゾル大佐は捕まった一文字に対しべらべらと計画を喋るし…
 モグラ人間を人間に戻す薬が存在するのだが、ライダーは棚に置いてある瓶を見ただけでどんな薬かを知る。ラベルに「モグラ人間を人間に戻す薬」とか書いてあったんだろうか?それ以前に改造された人間が薬で元に戻るものか?>
第29話 電気怪人クラゲダール

  監督:田口勝彦
  脚本:滝沢真理
 川本コウタ少年は鷲ヶ崎灯台付近で宇宙人を目撃したと新聞に書かれる。これが宇宙人ではなくショッカーの改造人間ではないかと調査を始める一文字。しかしそれは怪人クラゲダールによるライダーおびき寄せの作戦だった。
 敵は
クラゲダール。クラゲ型の改造人間で右手から触手を伸ばして相手を感電死させる。高圧電流に耐えられる人間を選び出して電気人間を作り出そうとしていたが、同時にライダーの抹殺も目指している。声は女性だが、自分のことを「俺」と言っているのが特徴。叫び声は「ひひひひひひひひひ」。
 ショッカーの作戦とライダー抹殺を同時に行うという、オーソドックスな物語が展開。定番ではあるが、今回も滝が結構活躍している。
<冒頭少年が飼い犬のポチを探している描写があるが、結局見つからずじまい。この辺のフォローが欲しかった。
 コウタ少年はポチを探して草むらにはいるが、丁度そこは崖になっており、転落してしまう。結構高さがあったが、全くの無傷だった。
 ライダーを相手に終始優勢に戦っていたクラゲダールは後ろから棒で滝に殴られただけで転倒。更に仮面ライダーがその棒を手渡されると逃げてしまった。棒が弱点なの?
 クラゲダールがさらってきた人間に高圧電流を流して電気人間を作ろうとするショッカー。これで政府要人を次々に暗殺しようとする訳だが、そんな回りくどい事をしなくても、クラゲダール自身にやらせても良かった気がする。>
第30話 よみがえる 化石吸血三葉虫

  監督:内田一作
  脚本:滝沢真理
 1800万年前の化石から古代の動物を蘇らせる研究を続けていた志村博士は三葉虫を復活させることに成功した。しかしそれはショッカーの知る所となり、強力な改造人間を作るため、志村博士はさらわれてしまう。そして作られたザンブロンゾは圧倒的パワーを持ってライダーを襲う。
 敵は
ザンブロンゾ。三葉虫型の改造人間でデザインセンスは凄く良い。志村博士が蘇らせた三葉虫の体液を持つ強力な改造人間。通常は掌に載る程度の大きさだが、人の血を吸うと巨大化する。腹部の鱗は手裏剣になり、口からは溶解液を吐く。叫び声は「う〜〜〜ん」。
 とうとう仮面ライダーを超える怪人が登場した。古代生物の血が必要なので、これ一回だけだけど。それに今ひとつ強さが演出できなかったのもちょっと寂しい。
 戦闘員やザンブロンゾを前にして全くひるまない滝は今回とんぼを切ったり地面にダイビングしたりと大活躍してる。
 山本リンダのパジャマ姿が見られる貴重なショットもあり。
<志村博士の家の地下にある研究室は扉を隔ててショッカー基地につながっている。それを全くこれまで気づかなかったとは、さすが研究バカ。
 公園で五郎と一緒にバナナを食べてる滝は発見した三葉虫を踏みつぶそうとする。確かに五郎の言うように「変な虫」には違いないけど、これ持って帰ったら大金持ちだぞ。知らないとは恐ろしい。
 ここでザンブロンゾの正体をあばくきっかけを作ったのは五郎だったが、妙に博学な子供だ…要するにご都合主義なんだけど。
 志村博士の研究室に突然やってきて三葉虫を見せてくれと言ってくる一文字は大変失礼な奴だが、それを研究所に通す志村博士もえらく良い人だ。対するショッカーはカーテンの後ろでザンブロンゾが控えているのだが、監視カメラがあるし人質も取ってるのに、わざわざ怪人を配する必要もなさそうなものだ。
 ショッカーに脅迫されてもう一体の三葉虫を復活させた志村博士は、三葉虫の寿命を短くすることで殺されることを避ける。更に悔しがるゾル大佐を前にして高笑い。結構良い性格してるのかも。
 ザンブロンゾの鱗は手裏剣になるが、ジャンプしたライダーに向かって投げつけていながら全く当たってない。コントロールをもう少し付けた方が良い気はするな。>
第31話 死斗!ありくい魔人アリガバリ

  監督:田口勝彦
  脚本:伊上 勝
 南アルプスの一角にある天狗岳は登った人間が帰ってこないことから地元の人間から“神隠し山”の別名を取る。そんな山に入っていった二人組の登山家は改造人間アリガバリと遭遇。アリガバリにより“アマゾンの呪い”という細菌を注入され、一人は溶け去り、もう一人は保菌状態で町に戻されるのだった。
 敵は
アリガバリ。アリクイ型の改造人間で、アマゾンの呪いという細菌を保有しており、それを長い舌で人間に注入する。左手の巨大な爪と舌が武器。又、極めて剛健な身体を持ち、ライダーキックさえ跳ね返してしまうが、新しく編み出したライダー卍キックを受けあっけなく倒されてしまう。叫び声は「ギーゴーギーゴーギーゴー」。
 前回に続き、ショッカー怪人は強力で、なんと今度はライダーキックを跳ね返してしまう。それで新しい必殺技を編み出すというのはシリーズでは重要な展開である。ライダーが負けてショックを受ける五郎を前に一文字までもが気力を失ってしまい、藤兵衛が平手打ちしてる。なかなか燃える展開だ…どっちかというと「帰ってきたウルトラマン」っぽい展開なんだが。
<ここで登場した最近の名前は“アマゾンの呪い”。最近も時折ネット上同じ言葉を聞くことがあるぞ(アマゾンは英字になるが)…それと、アマゾンライダーってこんな危険なところで生きていたんだな。
 アマゾンの呪いは注入された人間を溶かしてしまうのだが、なんと服まで溶けてしまう。
 ライダーキックを見事に跳ね返し、仮面ライダーに重傷を負わせるアリガバリは「ライダーとて俺の敵ではない」と言い放って去っていく。とどめをささんかい!
 滝との特訓を経て一文字はライダー卍キックを編み出すが、ライダーになる前の状態で山を大爆発させるだけのパワーを持つ。滝もよくこんなのと訓練できるよ。それ以前に至近距離であれだけの爆発が起きていて無事な二人が凄い。>
第32話 人喰い花ドクダリアン

  監督:折田 至
  脚本:滝沢真理
 ショッカーはニューギニアのジャングルに棲息する生きた人間から養分を吸い取るという人食い花を改造人間に組み込み、ドクダリアンを作り上げた。ドクダリアンは街の花屋に扮装し、強制睡眠音波を出す花を売り出して次々に人間をさらい、毒薬作りに従事させられるのだった。おとり捜査を買って出たユリとマリまでもが拉致されてしまい…
 敵は
ドクダリアン。極彩色の花弁をモチーフにした顔と真ん中に一つ目。特徴的な風貌を持つ。花屋の若い店員に化けたり、老婆になったりと変装術には長けているようだ。毒薬スモッグ作戦に従事する。人間を溶かして食べてしまう。植物型改造人間の常で触手に模した鞭を武器としてる。一文字処刑用の火に突き飛ばされて燃えてしまった。叫び声は「ひよっひよっひよ」。
 今回珍しくショッカー基地に潜入した一文字に対し、ゾル大佐本人が戦っている。意外な強さだな。又、藤兵衛と滝が後ろ手にヒモで結ばれたまま大立ち回りを披露。アクション部にはかなり力が入ってる。
 尚、あまり目立って見えないが、今回からライダーのマスクが新調され、顔のラインがくっきりとした。
<最初にドクダリアンは酔っぱらいを殺してしまうのだが、この酔っぱらい寿司折りをちゃんと持ってる。やっぱり酔っぱらいにはこれが重要か。
 毒花エキスは強力な毒薬なのだが、そのテストに際し、ゾル大佐以下誰も防毒マスクらしきものをかぶってない。ショッカーは平気なんだろうか?
 変装して公園でドクダリアンの出現を待つ面々。一文字は登山姿、滝はヒッピー姿で藤兵衛はゴミ拾いのおじさん。変装のセンスが…
 造成地らしいところで戦うライダーだが、足場が悪く、何度も滑ったりしてる辺り、撮影の大変さを思わせられる。
 最後、ウェディング姿のお姉さんを見て五郎が「お婿さんが羨ましい」と発言。それを受けて滝も「うむ。うらやましい」…結婚生活に不満があるのか?…と言うか、滝って独身って設定になってしまったようにしか見えないんだけど。>
VOL.6
<A> <楽>
第33話 鋼鉄怪人アルマジロング

  監督:田口勝彦
  脚本:島田真之
 東京と大阪のガスタンク爆破のためにブラジルから呼び寄せられた改造人間アルマジロングは、作戦実行前にライダーの抹殺を命じられるのだった。空手教室を開いているユリは教え子の少年進と共にさらわれてしまう…
 敵は
アルマジロング。アルマジロ型の改造人間で身体を丸めて転がる弾丸スクリューボールは威力絶大。その肉体は鋼鉄のように硬くライダーキックさえ跳ね返すが弱点の腹にライダーキックを食らって爆発。叫び声は「ウォー」。そしてブラジルで家族を殺されてしまいアルマジロングを追ってきたコニー山田がやってくる。フェンシングとアーチェリーを使ってアルマジロングを倒そうとするのだが、案の定全く歯が立たない。
 オートバイアクションの強化のために制作された話らしいが、結果的にコニー山田は大変キャラクタが立っていた。特に残酷な辺り。それで割を食ったのが立花レーシングクラブの面々だった。
 今回は改造人間を倒すためにやってきた女性とライダーの
<ショッカーにさらわれたユリは子供達が欲しがっている仮面ライダーのペンダントを少しずつ落としていく。チルチルミチルだね。それですぐに事情を察する滝の勘も鋭い。
 アルマジロングに挑むも全く歯が立たないコニー。それを助けに一文字がやってくるが、やはりアルマジロングには敵わず、墜ちてきた岩の下敷きにされてしまう。それを見たコニーは「一文字、アディオス」と言って助けもせずにアルマジロングを追いかけていく…なんて奴だ。それ以前にどこで一文字の名前を知った?
 ショッカーはユリの処刑を見せようと藤兵衛に葉書を送ったが、よく見るとその葉書ちゃんと消印が押されてる。普通にポストに出したの?翌朝の処刑に間に合うんだろうか?
 ショッカーの葉書には「華麗なる処刑」と書かれていたが、その実は吊り橋から突き落とすだけ。ショッカーの美的感覚からすればこれが“華麗”なんだろうか?>
第34話 日本危うし!ガマギラーの侵入

  監督:山田 稔
  脚本:滝沢真理
 ショッカーの悪事を調べていた折口博士はショッカーが特殊な核爆弾を用いて日本を分断しようとしていることを知る。ショッカーは折口の記憶を奪うべくガマギラーを差し向けるのだが…
 敵は
ガマギラー。ガマガエル型の改造人間で、頭から人間の記憶を消す特殊ガスを出し、分銅付きの鎖を使って攻撃する。セスナ機に乗って逃亡を図ったが、ライダージャンプにより翼がもぎ取られ、敢えなく爆死。叫び声は「クワックワックワッ」。
 今回はショッカーの日本列島分断計画が描かれるが、実際には計画しかなく、ライダー&滝とショッカー怪人が戦ういつも通りの展開だった。
 このところ色々とゲストキャラの設定に凝っている。今回はショッカーのことを調べている博士だという。自宅に火炎放射器やマシンガンなどを装備する人だが、問題はこの人何の専攻なのか全く分からないという所。兵器でも作ってたのか?
 ここまで声のみの登場だったショッカーの首領がシルエットのみとはいえ登場した。これもサービスだろう。
<冒頭に登場する折口博士は金色の古代着のようなものを着ている。この人のセンスが疑われる。
 折口研究所に忍び込もうとしたガマギラーは戸口に高圧電流が流れていることを知り、戦闘員に裏口に回るよう指示する。しかし、塀の高さはせいぜい1メートルもない。お前らならジャンプで跳び越えられるんじゃないのか?事実博士の娘は簡単に塀を跳び越えてたぞ。
 ライダーと戦った後、基地に帰るガマギラー。クワックワックワッと叫ぶガマギラーを後ろ一列で戦闘員が走りながら時々「イーッ」と声を上げる。まるで高校のマラソン風景だ。
 記憶を失った女性から特殊なヘルメットを使って記憶を取り戻させようとする折口博士。映像が映し出されるのだが、何故か女性本人が映っていたりする。どういう記憶だよ。
 今回ガマギラーの倒され方は乗ってたセスナ機が爆発するという、かなり情けないもの。それはそうと、このセスナ機には核爆弾が積んであるはずなんだよな。ライダーも無茶するよ。
 ガマギラーにより記憶が奪われた折口はショッカーの事を忘れてしまっているが、他の記憶はちゃんと残ってるようだ。ガマギラーもなかなか味なことをするじゃないか。>
第35話 殺人女王蟻アリキメデス

  監督:田口勝彦
  脚本:伊上 勝
 ショッカーはアリの卵から改造人間アリキメデスを作り出す。強力な蟻酸の破壊力に気をよくしたショッカーはアリキメデスを量産して日本征服を図るのだが…
 敵は
アリキメデス。アリの卵から作られた改造人間で、顔はアリそのまんま。実はこれは女王蟻で、殺人アリを率いるべく作られ、やがて日本全土にアリキメデスをばらまく予定だった。強力な蟻酸を使い、ライダーを苦しめる。女性に変身することも出来る。最後は自ら出した蟻酸の海に放り込まれて溶けてしまう。鳴き声は「うひょひょひょひょ」という、何とも言い難い声になってる。
 事件が起こる前にショッカーの野望を打ち砕くという珍しいタイプの話が展開。前提条件がない分大変スピーディな物語展開となっている。
 ここで使われているライダーのマスクは古いものらしい。アリキメデスの蟻酸で汚れることを見越したか?後ろからのショットでは首筋が丸見え。
<ショッカーの研究所には殺人光線が張り巡らされており、侵入した一文字と滝は戦闘員を拷問してその秘密を暴く訳だが、首を絞めるはみぞおちにパンチ炸裂するはで無茶苦茶やってる。悪は許さないんだな。さすが正義の味方だ。
 卵を調べようと言う一文字は研究室に向かうが、肝心な卵の方は立花レーシングクラブに置きっぱなし。おやっさんも言ってるけど、迷惑千万。
 アリキメデスの卵は妙な臭いがするようだが、その臭いをかいで「私じゃないわよ」とか言ってるので、どんな臭いかはよく分かる。
 立花レーシングクラブに入り込んできたアリキメデスに卵を奪われないように卵にガソリンぶっかけて火を付けるのだが、かなりめらめらと燃えてるのに、次の瞬間テーブルまで全く焦げてない。>
第36話 いきかえったミイラ怪人エジプタス

  監督:田口勝彦
  脚本:島田真之
 ショッカーエジプト支部はおよそ4000年前のミイラ“エジプタス”をピラミッドから発見し、日本支部に送ってくる。ゾル大佐はエジプタスを改造人間として復活させ、トトメス3世が日本に贈ったとされる時価10億円の在処を聞き出そうとする。だがエジプタスは日本語を理解することは出来ても話すことが出来なかった。ショッカーは古代エジプト語を解読できる人間を捜すのだが…
 敵は
エジプタス。ピラミッドから発見された約4000年前のミイラを改造人間として復活させたもの。火を吐く。叫び声は「アバラバラバラ」「イバライバラ」…日本語が喋れないのでこれしか言わない。
 これまで動物をベースに作られてきた改造人間だが、初めて違うものが出てきた。しかし日本語を理解できても喋れないってのはかなり間抜けな話だ。結局これが今回のテーマとなり、時価10億円という宝石のことは全く触れられずに終わる。
<エジプタスは日本語を理解することが出来るが話すことが出来ない。だったら筆談でもゼスチャーでもなんでもやりようがあるだろうに。ショッカーのコンピュータはそう言うのを解析できないのか?(ちなみに古代エジプト語は死滅した言葉であり、実は誰も話すことは出来ないんだよね)
 エジプタスに最初に狙われる(実はこれが二人目になるのだが)大野博士は何故かエジプタスを見た途端、「エジプタス!紀元前1800年頃エジプトにいたという怪人」なんて言ってるけど、何故姿形まで知ってるんだ?大体あの姿は棺の形だろ?
 剛田博士の息子をさらったショッカーは剛田を脅迫するのだが、最初は突然テレビを付けて。二度目はナイフに手紙を付けて。あれ?そう言えばこの部屋って閉めきってないか?
 剛田博士を連れ去りに来たエジプタスは室内にいる一文字を気絶させて剛田をさらっていくのだが、だったらここでとどめを刺さないか?ついでに言うなら生かしておいても何のメリットもない滝もさらっただけで殺そうともしてない。
 剛田博士によってエジプタスのメッセージが解読できるのだが、宝石は蝦夷にあると言うことが分かる…蝦夷という言葉自体江戸時代のもの…4000年前ねえ。
 どーでも良いことだけで、今回のエジプタスの基地ってお寺のお堂じゃないのか?宗教観がバラバラすぎ。
 宝石は北海道にあることが分かった。だったらもうエジプタスは必要無いと思うのだが、それについて全く触れられてない…成功したのかも知れないけど。>
第37話 毒ガス怪人トリカブトのG作戦

  監督:折田 至
  脚本:島田真之
 ショッカーは新たに開発した殺人植物による大量殺人“G作戦”を敢行する。怪人トリカブトは手始めに立花レーシングクラブに殺人植物を送りつけるのだが…
 敵は
トリカブト。トリカブト型の改造人間…ってそのまんまやん。左右非対称なデザインはかなり優れてる。口から溶解液を吐き出し(時々溶けなくて爆発する)、右手の蔦状の鞭で攻撃する。自分の出した蔦が手すりに絡まって動けなくなった所をライダーキック+ライダーパンチの連続攻撃を受けて屋上から突き落とされて死亡。叫び声は「ガガッガガガガ」。他に再生怪人としてカニバブラームカデラスアルマジロングモグラングが登場。殺人植物のコントローラーを持つ滝に殺人植物のガスを出されて一挙に殺されてしまう。
 最近のショッカーの作戦は敢行前に防がれることばかり。今回も作戦のテストだけで後は解決。相変わらずツメが甘いけど。
<トリカブトは「殺人植物を見た人間は生かしておけない」とか言いつつ、殺人現場に必ず殺人植物を残しておく。子供がそれを見てるんだけど…で、その子供がお母さんに「警察に行こう」と言うと、お母さんは笑っていなす。目の前の車に死人が乗ってるのに気づかないか?
 自分のバイクが故障してるので一文字のバイクに飛び乗る滝に対し、「汚えぞFBI!」と叫ぶ一文字。滝がFBIって事は秘密じゃないのか?
 家からトリカブトにさらわれた少年を助けるため、滝は窓から外に飛び出る。だけど何故かちゃんと靴を履いてる。アメリカナイズされた家なんだろうか?
 五郎は怪獣サイン会を楽しみにしてるみたい。このシリーズだったら“怪獣”じゃなくて“怪人”じゃないのか?
 少年の家には二台の電話が置いてある。なかなかリッチだ。だけど、何故かもう一台の電話は少年の勉強机の上に置いてあった。さっきまで無かったのに…
 立花レーシングクラブに置かれてあった殺人植物でおやっさん達は意識不明に。オープニングでは窓の開いた車であっというまにカップルが死んでるのに、ここでは閉め切った部屋で猛毒ガス出されてるのだけどねえ。
 怪獣サイン会で登場したのはカニバブラー、ムカデラス、アルマジロング、モグラングの四体。再生怪人だと思われるが、やっぱり怪獣じゃなくて怪人じゃないか。つーか怪しさ満点だろ。更に子供の髪掴んで引きずり回すとかみぞおちにパンチ食らわすとか、今では到底出来そうもない描写が連発。それで殺人植物のガスを吸って怪人は全員死んでしまうが、立花レーシングクラブの面々でさえ生き残ったのに、えらく弱いな。>
第38話 稲妻怪人エイキングの世界暗黒作戦

  監督:田口勝彦
  脚本:伊上 勝
 二年前ショッカーに誘拐された海洋学者の関博士は娘の明美に会うため脱走した。だがショッカーは関博士が作り上げた改造人間エイキングを派遣し、明美を拉致し、関をおびき寄せようとするのだった。
 敵は
エイキング。エイ型の改造人間で、体内に発電機を有する他、雷を呼び出すことが出来る。珍しくショッカーのエンブレムを付けていない。雷を呼び出し一度はライダーを退けるものの、ライダーとの空中戦の末倒れる。叫び声は「ボアー、ボアー」
 男の意地と親子の愛が描かれる話で、一文字自身の弱さなども語られる。中期の名作といえるだろう。珍しく子供が出てこなかったのも物語をハードに出来た理由だろう。ツッコミ所は結構あるんだけど。
<関博士を保護したのがライダーらしいことを知ったゾル大佐、「まさか一文字隼人とあのFBIの小僧が…」滝は名前覚えられてないらしい。
 エイキングとの最初の戦いで傷つき帰ってきた一文字に対しおやっさんは「何たるざまだ。よくもぬけぬけと帰ってきたな」と、えらい剣幕。そこまで言うか?
 明美を人質にとって関博士に電話をかけるゾル大佐は「私は約束を守る」と言っていたが、確か前に「私の顔を見た人間は生かしておかない」とか言ってたけど…二枚舌だな。当然ながら明美は処刑されそうになるんだけど。
 エイキングは体内発電を持つが、発電所の爆破にはその特性を活かすのではなく、単に爆弾を仕掛けるだけだった。別段エイキングである必然性が無かった気がするけど。
 発電所爆破が失敗したエイキングは逃げようとするのだが、飛べるはずなのに「ボア、ボア、ボア」とか言いながら駆け足で走ってる。なんか情けないぞ。>
VOL.7
<A> <楽>
第39話 怪人狼男の殺人大パーティー

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
 ショッカーは新たなる改造人間の実験として街行く人間にウルフビールスを撃ち込み、人間を狼男にしてしまう。それを目撃した少女の口をふさぐため、少女のいる孤児院を狙う。
 敵は
狼男。久々に「〜男」と名の付く怪人。ここでは二体登場し、ウルフビールスによって人間が変身したものと、ゾル大佐自らが変身したもの。ゾル大佐が変身した狼男は金色で、能力はこちらの方が遙かに上。手から弾丸を発射することが出来る。ただ、最後は割とあっけなかった。叫び声はそれぞれ異なり、実験体の方は「フォオオオ」。ゾル大佐の方は「ワオオオ」
 ゾル大佐最後の作戦が展開される。そしてゾル大佐自身が狼男であることが発覚。最後はライダーと死闘の末に倒された。丁度39話だから3パートの終了に合わせたのだろう。
 今回はアクションに力が入っていて、実際に飛んでるヘリコプターに一文字(のスタントマン)がしがみついたまま上昇するような描写や、崖を転がり落ちながら戦ってる描写なんかもあり。
<冒頭酔漢が狼男になってしまうが、その腰にはしっかりショッカーベルトが巻かれている。どこから出てきた?
 男達が襲われた場所の現場検証をする一文字と滝の前に警官が現れるが、これはゾル大佐の変装。アイパッチがないけど、これはやっぱり伊達かな?
 狼男は殺人現場を目撃した少女をさらおうとするが、実はそこには五郎が寝ていた。毛布の中にいるのが誰か、ちゃんと確かめようね。それ以前に一文字達は殺される可能性を考えに入れなかったのか?
 立花レーシングクラブの中に滝用のFBI無線機が置いてあることが分かった。秘密でも何でもなかった訳か。
 ショッカー基地に忍び込んだ一文字の前にゾル大佐が現れるが、肝心の狼男は出てこない。実はゾル大佐自身が…と言う訳だが、実験用で何体も狼男はいたようだから、とりあえず出しておくべきだったんじゃないか?(着ぐるみが一つしかないから。というオチなんだろうけど)
 ゾル大佐に人形を取られてしまった少女のため、仮面ライダーはその人形を取り戻してくれた。それは良いんだけど、一文字にした約束を、一文字と同じ声をした仮面ライダーが持ってきて、正体に気づかないもんだろうか?>
第40話 死斗!怪人スノーマン対二人のライダー

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
 スイスでアルプス山脈に噴火を起こさせたショッカーは次の目標を日本に取り、霧島と桜島を噴火させようと企む。それを知った一文字は急遽九州へ。死神博士の放つスノーマンに苦戦を強いられるライダーだったが…
 敵は
スノーマン。雪男をベースとした改造人間。頑丈な身体でスイスではライダー1号のライダーキックをはじき返してしまった。桜島と霧島を結ぶマグマを直結させて噴火を起こそうとするが、ダブルライダーによるダブルライダーキックにより倒される。叫び声は「ウォー」
 ここから本作は新展開を見せる。OPおよびED新撮りが顕著だが、新しく日本支部に赴任した死神博士と、そして死神博士を追って日本へやってきたライダー1号。そう、本郷猛の復活である。ただ、最初の戦いではスノーマンに全く敵わない所が悲しい。
 冒頭がアルプスで、しかも派手な爆発。更に九州ロケと展開にふさわしい派手な幕開けを見せる(同じ藤岡弘が出てくるエスパイ(1974)でも似たシーンがあったんだけど、関連は不明)。
 そしてショッカー新幹部として登場した死神博士。天本英世のはまりやくで、これ以降ノーメイクでも「死神博士」と呼ばれるようになってしまった。
<最初に久々に仮面ライダー1号が登場。おお!と思うまもなくスノーマンに惨敗。久々に登場してこれかよ?
 スイスのライダーガールズ、ミカとエミはトランプを使って攻撃する。しかしそのトランプというのが通常のトランプの5倍はあるかという巨大なもの。これで占いまでやってる。
 カーフェリー内で死神博士と作戦を話し合うスノーマンは「この船を沈めてしまいましょうか?」とか物騒なことを言ってる。実名挙げてる船なんだけどね。
 ツッコミじゃないけど、今回のユリは振り袖姿。白さがまぶしい…ちゃんとこれが伏線にもなってる。
 スノーマンは一度は1号ライダーのライダーキックに耐えるが、ダブルライダーキックには簡単にやられてしまった。もうちょっと強さの演出をした方が良くなかったか?
 以降ライダーは”1号”と“2号”という表記にさせていただく。>
第41話 マグマ怪人ゴースター 桜島大決戦

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
 スノーマンは倒れたが、死神博士は桜島噴火作戦を続行。耐熱怪人であるゴースターを用いトンネル工事を敢行させるのだった。必死に調査を進めるダブルライダーだったが、現れたゴースターに敗北したライダー1号はショッカーの洗脳を受けてしまう…
 敵は
ゴースター。エジプタスに続きこれも元は動物ではなく、火山をモティーフにしているようだ。体中にパイプを配してメカニックさを強調している。5千度の高熱に耐える頑強な身体はライダーキックも跳ね返す。桜島とえびの高原を結ぶトンネル工事をさせるために人をさらう。最後はダブルライダーキックによって倒される。鳴き声は「ウーフー」。他に再生怪人としてアルマジロングとモグラングが登場。ライダー1号と死闘を繰り広げる。
 前回に続きえびの高原と桜島を舞台とした九州編で、今回は冒頭からダブルライダーの勇姿が見られる。ただ、1号は今回もやられ役っぽく、死神博士の洗脳を受けてしまう。死神博士は直接攻撃だけでなく、絡め手も良く使用することがここから覗える。そして初のライダー同士の戦いも描かれている(平成ライダーシリーズでは当たり前に行われてるけど)。
 最後は本郷はおやっさんと滝には会わずに再びヨーロッパへ。まだしばらく2号編は続くことを印象づけてる。
<ショッカーはトンネル工事をさせるためにホテルから人間を集めるのだが、五郎ともう一人の子供は放っておかれる。それは良いんだが、和服姿のおばさんまでさらってもなあ。
 ライダー1号の前に現れるアルマジロングに対し、「出たなアルマジロング」と答える1号。戦ってなかったはずだけど名前をよく知ってるな。
 火山の噴火口に落とされ、放っておけば死んでしまう1号をわざわざショッカー基地まで連れてくる。死神博士の説明によれば本郷を洗脳するためだったらしいが、こういう人の良さが自分の首を絞めることになる…時間かけて脳改造すれば良かったのにね。
 脳波コントロールを受けた1号は2号を退けるが、その後しっかりショッカーの戦闘員とも戦ってる。どういうコントロールなんだ?
 しかし、2号の敗北は偽装。「俺たちは何百キロ離れてもテレパシーでつながってるんだ」と語る2号だが、だったら1号が近づくのを全く感知できなかった一文字はどうなる?
 ダブルライダーキックを受けて倒れるゴースター。よく見ると後ろで戦闘員がゴースターを支えてる。自分の上司を盾にしたのか?酷い戦闘員もいたもんだ。>
第42話 悪魔の使者 怪奇ハエ男

  監督:山田 稔
  脚本:島田真之
 立花レーシングクラブ前の横断歩道を横断中の小学生を跳ねた車に乗っていた男を死神博士は拉致し、ハエ男に改造する。そしてハエ男は立花レーシングクラブの面々を洗脳し、一文字を襲わせる。
 敵は
ハエ男。大変スマートな姿をしているんだけど、ハエはハエ。元は轢き逃げ犯人だったが、その冷血ぶりを死神博士に見込まれ改造人間にされた。人間の時に一文字に怒られたのを恨みに思っている。巨大なハエ型ロボットを使い、洗脳の薬を立花レーシングクラブの面々に飲ませたり、爆発星の泡を吐いたりする。ライダー回転キックにより倒された。叫び声は「ブルルルルル」。
 再び話は2号ライダー単独のものへと戻る。死神博士の作戦はかなり怪奇色が強く、シリーズ初期を彷彿とさせる。暗闇に緑色の光を当てる色彩感覚なども怪奇映画みたいで良し。
 その死神博士だが、初めて車椅子で登場。
<小学生を轢き逃げした男を捕まえた一文字は、不敵な発言をする男の顔を思い切り殴ってる。改造人間に殴られたら死ぬぞ。
 今回ミカは大きな真っ赤なリボンを二つ付けてるが、はっきり言って似合ってない。それと今回ユリが着てるセーターは丁度胸の所に二つの丸が付いていて、そちらに目が行ってしまう…今回の服装は結構妙だな。
 轢き逃げ犯人の実家に行った立花レーシングクラブの面々に対し、犯人のお母さんは「ウチの息子にはそんな教育をしてない」とか発言。当時の教育ママの姿そのままのようだが、このキャラは狙ったか?
 ハエ男の使うハエ型ロボットだけど、掌サイズの大きさがあり、当然の如くというか、釣り糸が見えてる。このあたりのチープさが楽しくもあり。
 エミと五郎もハエ男に操られてしまうが、うつろな目をしてその姿は両手を前に突き出して歩いてる。しかも後ろからハエ男が付いてきてる…怪しさ満点だって。
 ここまで洗脳が進んでるんだったら、立花レーシングクラブを全滅させることも簡単なんだけどね。
 前にピラザウルスの時も人間が改造人間になっていたが、その時はちゃんと助けたのに、今回は容赦なく殺されてしまう。やっぱり元の人間の問題か?>
第43話 怪鳥人プラノドンの襲撃

  監督:田口勝彦
  脚本:鈴木生朗
 ショッカーは日本に帰国したロケット工学の権威波川博士を亡き者にしようと企み、エミをプラノドンに誘拐させ、催眠音波で操るのだった。波川博士の取材に行った一文字のカメラに小型ロケット弾を仕掛けるエミ…
 敵は
プラノドン。プテラノドン型の改造人間。飛行能力を持ち、羽根からは強烈な風を出す。又口から弾丸を吐き出す。耳からは催眠音波を出して受信機を付けられた人物を意のままに操る。叫び声は「カァーカァー」。
 一文字は本業がカメラマン。一応ちゃんと仕事は続けているようだ。しかしその熱心さが波川博士をあやうく殺してしまいそうになってる。
 それで殺人容疑をかけられてしまうのだが、これはこれで作戦成功とも言えるのでは?
 改造人間でもない滝をいかに活躍させるかが頭の使いどころだけど、ここは巧く処理している。
 波川博士が帰国した時に持っていたおみやげはおもちゃだったらしい。ちゃんと最後に一文字は弁償してる。
<波川博士の息子アキラは五郎の友達らしい。それにしても五郎って顔の広い子供だ。
 エミと滝を誘拐するショッカー。エミはともかく滝は催眠音波で操るよりそのまま殺した方が良い気がするんだけど。それが本シリーズの味か。それ以前に改造ったって、耳に受信機を入れるだけじゃなあ。
 警察に捕まった一文字は間違いなく殺人未遂なんだけど、滝がFBIの証明書を見せただけであっさりと釈放されてしまう。
 滝は死神博士に強いられライダーの的を機関銃で撃つのだが、一発しか当たってない。機関銃の音はしてるけど、実は単発銃なのかな?
 今回は滝とエミを操られているためか、ライダー2号は戦闘員に対して執拗なまでに攻撃を加えてる。「許さん」とか言って5発以上もぶん殴ってるからなあ。ライダーのパワーだったら首がもげても不思議じゃないぞ。
 プラノドンを見事倒した瞬間、ライダーのバックには夕陽が…今まで昼間だったのに。>
第44話 墓場の怪人カビビンガ

  監督:田口勝彦
  脚本:滝沢真理
 ショッカーの放つ改造人間カビビンガは殺人カビを培養し、町中にばらまこうとしていた。隠れん坊をしていた双子姉妹に目を付けたカビビンガは双子に催眠術をかけて立花レーシングクラブに送り込むのだが…
 敵は
カビビンガ。体中に緑色のカビを生やした不気味な怪人。身体に付着した殺人カビを投げつけるだけでなく、手裏剣や剣を持って攻撃もする。ただあんまり造形には金かかってないようで、戦闘員用の黒服にマスクくっつけただけのようにも見える。叫び声はスキャットのついた「ああああああああああ」。
 今回は死神博士の顔アップが異様に多い。特に双子姉妹に催眠術をかける時など、ローソクを手にほら。「お前たちはショッカーの仲間なのだ。ショッカーの命令を聞くのだ〜」とやってる姿は無茶苦茶不気味ってか、見事なはまり役だ。死神博士が天本英世氏の代表キャラと言われる訳がよく分かるよ。
 何故わざわざ双子を使うのか?と思ったら、ちゃんと意味があった。なるほど。同じ顔だから区別が付かせない訳か。
 鐘楼に爆薬が仕掛けられ、一文字はふっとばされるのだが、久々に強風を受けることで変身してる姿が見られる。
<カビビンガが活動していることをいち早く察知した滝は、「墓場の周りでひんぴんに人がいなくなる」と告げるが、これって最初に警察の役割だと思う。FBIって色々な情報網を持ってるみたいだな。
 カビビンガのカビに触れると生物は溶かされてしまうのだが、肝心のカビビンガはライダーとの戦いではカビではなく手裏剣や剣で戦ってる。改造人間にはカビは効かないのかな?
 睡眠薬入りのまんじゅうを食べさせられ、更にまんじゅうの箱に入っていたカビに襲われる立花レーシングクラブの面々。睡眠薬じゃなくてまんじゅうにカビか毒薬入れておけば一発で殺せただろうに。
 ライダー抹殺に失敗したカビビンガは戦闘員を処刑するが、基地内であんなにカビばらまいて汚染しないか?>
VOL.8
<A> <楽>
第45話 怪人ナメクジラのガス爆発作戦

  監督:山田 稔
  脚本:大野武雄
 ショッカーは矢島博士が作り出した人工頭脳を奪い、ナメクジラに埋め込む計画を立てる。ライダー2号の妨害もあったが、博士の娘を使って人工頭脳を奪うことに成功。能力を高めたナメクジラにガスタンクを襲わせるが…
 敵は
ナメクジラ。ナメクジ型の改造人間で、はっきり言って気持ち悪い。身体を平べったくしてほんの小さな隙間からどこにでも入ることが出来、口から溶解液を吐き、人間を溶かしてしまう。矢島博士が開発した人工頭脳を埋め込んだ割りにはライダーキックとライダー二段返しの連携技を食らってあっさりと爆発。叫び声は「ぐわぁ〜〜」という効果音。
 前回に続き、死神博士の催眠術が見られるが、パターン化してきてないか?今回も死神博士の不気味さが良く出てるから、それで充分だとも言えるけど。
<冒頭の矢島博士の研究発表にちゃっかり一文字や滝、五郎まで潜り込んでる。相変わらず五郎の顔の広さは凄いものだ。
 その人工頭脳は研究室じゃなくて矢島博士の自宅に置かれている。一応防犯装置はあるけど、ベルを鳴らすだけで誰も泥棒を捕まえようとしない。
 前回死神博士はロウソクを使って催眠術をかけるのだが、今回は緑と赤の真空管みたいなものを使ってる。色々バリエーションあるみたい。
 みどりは睡眠薬を一文字達に飲ませるけど、これも致死性の毒薬にした方が良いと思う…結局一文字と滝は事前にその事を察知して解毒薬を飲んでるんだけど、五郎をそのまま放っておいてる。無情な奴らだ。
 人工頭脳を奪われてしまった矢島博士はみどりのペンダントから死神博士の声を聴くのだが、「驚くことはない」とか言われても、やっぱり驚くよ。
 ナメクジラとライダー2号の戦いに、いつのまにかやってきた立花レーシングクラブの面々。五郎とおやっさん以外はここだけの登場だけど、なんでわざわざ危険な所にやってくるんだ?
 そもそもガスタンク爆破って随分単純な作戦だから、わざわざ知能を高める必要がないような気もするんだけど…>
第46話 対決!!雪山怪人ベアーコンガー

  監督:塚田正煕
  脚本:島田真之
 ショッカーは改造人間ベアーコンガーに雪山に爆弾を仕掛け、洪水を起こしての都市壊滅を企む。作戦遂行のために美川博士と息子の正を狙う。
 敵は
ベアーコンガー。極端な怪力を持つゴリラ型の改造人間。叫び声は「ベアー」
 今回は冬らしく冬山が舞台で(草津ロケ)、立花レーシングクラブの面々のスキー姿が見られる。戦いも当然雪の上。とても寒そう。スノーモービルに引きずられる面々の姿も見られる。おやっさんや五郎までやられてるが、大変だな。
 「仮面ライダーを作った男達」で明かされているが、このシーンは殺陣師の岡田勝のアイディアだったが、責任取って自分でやらされたのだとか。
<たまたま休暇に訪れた所がショッカーの基地というのはいつも通りの展開だけど、むしろライダーある所に基地が出来るのかも知れない。
 五郎のスキーが滑ってしまい、それをみかけた少年が「そこは谷底で、今年に入って十人も行方不明になってる」とか言ってるけど、そこってスキー場の建物の目の前。そんなスキー場があるかい。その正少年って舌っ足らずの上に台詞棒読み。
 ベアーコンガーの左手は万力のような爪になっており、一文字の左手を傷つけるが、改造人間でも血を流すらしい。二度目の変身では問題なく左手も動いていたようだけど…
 ミカとエミが自分の部屋にはいると、マタギ姿に変身したベアーコンガーの姿が。そう言うのがいたら通報した方が良い。
 最後まで「草津草津」と連呼するのはやっぱりタイアップのためか?
 オープニングでの一文字と滝のスキー姿は大変決まってるが、ラストでゴーグルを外して滑る二人の姿は初心者よりちょっとましと言った程度の腕。>
第47話 死を呼ぶ氷魔人トドギラー

  監督:田口勝彦
  脚本:石森史郎
 ショッカーは氷魔神トドギラーに人間を凍らせ、さらった人間を改造人間にしてしまうアイス計画を発動する。一気に行方不明者が増えたのはショッカーの仕業と思い、調査を開始する一文字だが…
 敵は
トドギラー。トド型の改造人間で、零下300度の冷凍シュートを吐き、人間を凍らせた上で拉致する。叫び声は「ぶるるるるる」。
 今回のショッカーの計画は人間を冷凍マグロよろしく凍らせてしまい、ショッカーの改造人間にしてしまおうとする。前回に続き冬らしい作戦だ。そしてライダーまでもその餌食に…
 今回は死神博士のアップが多用。しかも赤や青の光を当てたりして不気味さは更に増してる。マントを大きく広げ滝と戦うシーンまであるが、催眠術を使って滝を全く歯牙にもかけない強さをも見せる。変身しない方が強いんじゃね?
 そう言えば今回戦闘員が使ってる武器はサーベルじゃなくて両側にスパイクの付いた棍棒。これは初めてのアイテムでは?
<トドギラーが最初に標的にしたのは五郎達が遊んでいるところにやってきた頑固親父。しかしこんなのを改造してもあんまり役立ちそうもないぞ。目の前に生きの良いのが四人もいるって言うのにねえ。
 滝の持ってきた新聞で船が遭難したことを知った藤兵衛は「昨日からもう7隻じゃないか」とか言ってるけど、新聞に載ってるってことは事件は昨日起こったんだろ?
 トドギラーに冷凍シュートを吐きかけられ、凍ってしまった滝を暖めようと洞窟で火を炊く…凍傷にかかった人間に絶対にやってはいけないことだけど、これは凍傷じゃないから良いのか?
 ライダーをついに凍らせる事に成功したトドギラー。だが死神博士はすぐに殺すのではなく、わざわざ氷を溶かしてなぶり殺しにするよう指令する。だからその甘さが敗因だって。
 トドギラーが倒れると冷凍になっていた人間がみんな蘇生するだけでなく手を縛っていた手錠まで外れてしまう。大体7隻もの船から乗務員を奪ってきたはずなのに、冒頭のおじさんを入れて4人しかいないじゃないか。>
第48話 吸血沼のヒルゲリラ

  監督:内田一作
  脚本:鈴木生朗
 ショッカーの放つヒルゲリラは血吸いヒルを自在に操り、血を吸った人間を改造人間のように操るのだった。
 敵は
ヒルゲリラ。血吸いヒルを自在に操り、人間の血を吸わせては薬液を注入し、意のままに操ることが出来る。身体は緑色の血吸いヒルで覆われてる。無茶苦茶気持ち悪い。右手の鞭と、左手の給血器官を用いて攻撃する。ライダーキックを食ってヌマに放り込まれた後、強力な電流を流されて爆死叫び声は「ひひひひひひひ」。
 生理的嫌悪感を催すヒルがモティーフとなってるが、死神博士のライティングも今回冴えており、更に血吸いヒルに血を吸われた人間は顔が緑色になって、両手を突き出して移動。ほとんどリビングデッド。とにかく不気味な作品に仕上がってる。
 ここでライダーは電撃の攻撃も可能であることが示された。後付でちょっと行きすぎた設定の感もあるが。
 滝とおやっさんの血液型が同じであることが分かった話でもある。
<冒頭、子供達がザリガニ釣りやってるが、ヒルに吸い付かれて、それが何であるか分かってないようだ。いかにもいそうな場所なんだけどね。
 カメラマンの山崎に写真を撮られていながらカメラを放っておいたヒルゲリラ。あるいはこれはライダーをおびき寄せる罠?にしてもお粗末な…その後で首領に叱責されてるから、単なるミスだと分かったが。
 血吸いヒルに襲われた一文字も血を抜かれてるけど、改造人間という設定はどうなるんだろう?
 血吸いヒルに血を抜かれて気絶した滝を抱えてジャンプするライダー。肩を組んで宙返りする時は滝もちゃんと身体をかがめて回転してる。
 立花レーシングクラブでエミとユリを襲ったヒルゲリラは、直後に彼女と電話で話していた山崎の妻の前に現れる。山崎の家って立花レーシングクラブの隣にでもあったか?あるいはヒルゲリラはテレポーテーションでも使えるの?
 死神博士によってついに操られてしまった一文字。だったらこの際(ry
 それにしても滝はどうやって解毒薬の事が分かったんだろう?>
第49話 人喰い怪人イソギンチャック

  監督:山田 稔
  脚本:長谷川公之
 アフリカでダイヤモンド鉱山を発見し、ショッカーに襲われた中山健三は日本にいる孫のヒロシにダイヤモンド鉱山の地図を送っていた。アフリカで中山を助けた本郷はその事を知り、急遽日本へと帰国するが、同時にショッカーの放つ改造人間イソギンチャックがヒロシを狙っていた…
 敵は
イソギンチャック。イソギンチャク型の改造人間。竜巻を起こすことが出来、頭のイソギンチャク部分から何でも吸い込んでしまう。右手は鞭になっており、それを振り回して攻撃する。叫び声は「あうあうあうあう」。
 又してもダブルライダー編だが、身寄りがなく、養父母に虐待される少年を助ける話になっているのが特徴。
 特撮部分やカメラアングルなど、色々こだわりを感じる作品でもある。勿論ダブルライダーの勇姿もたっぷり拝める。その分、滝はやられ役ばかりだったけど。
 今回死神博士は魔法陣の中で呪文を唱えつつ、行方不明になったヒロシを探してる。不気味さ満点だが、本当にこいつ科学者なのか?
<アフリカでダイヤモンド鉱山を発見した中山の前に現れた戦闘員は「やーまのちーずをよこーせぇ」と変なイントネーションで迫る。外国だって事を強調したんだとは思うんだけど…
 ヒロシ少年は養父母に虐待されている描写があり。現代では到底出来ない描写だ。流石にここでもそこそこって感じだけど。
 ヒロシ少年の前に現れたイソギンチャック。メダルを渡さないヒロシに「お前を吸い込んでしまうぞ」と一々予告をしてる。おじさんやおばさんは問答無用で吸い込んだのにねえ。わざわざこんな事を言うから逃げられてしまうんだ。ところでヒロシ少年は「サクラちゃーん」と助けを求め、少女が現れるのだが、全く伏線が無かった。
 イソギンチャックに狙われていることを知ったヒロシは身を隠す。と置き手紙を残して姿を消すが、流石に少年だけあって、村から外には出てなかったみたいだ。それじゃ隠れたことにならないよ。
 本郷と一文字は無線で連絡を取り合っているのだが、専用の通信機を常に二人は携帯してるんだろうか?
 毒矢にやられて意識のないヒロシは仮面ライダーに守られているが、ライダーの動きに連れてちゃんと歩いてる。気絶してるんじゃないのか?>
第50話 怪人カメストーンの殺人オーロラ計画

  監督:田口勝彦
  脚本:石森史郎
 ショッカーの改造人間カメストーンから発するオーロラを目にした人が次々と視力を失ってしまう。やがて身体までもが溶けてしまうと言う恐るべき事実に、単独で立ち向かうライダー!
 敵は
カメストーン。亀型の改造人間。手にした石から殺人オーロラ光線を出し、背中の甲羅は爆弾にもなる。叫び声は「えーっ、えっえっ」
 今回はかなり広範囲にわたるショッカーの作戦が描かれ、ライダーも目を潰されてしまった中で戦いを余儀なくされる。しかも徐々に目の痛みが増していくという苦悩をも描かれる。
 一文字の目が見えない分、滝が大活躍…と言ってもほとんどやられっぱなしだけど。その分ショッカー側の描写は少ないな。
<東京でオーロラが見えたというのに、目をやられて入院してる人は意外に少ない。それはそうとオーロラが見えた途端一文字と滝は特殊眼鏡なるものを装着してるけど、一体いつこんなもん作ったんだ?
 特殊眼鏡を装着したまま変身した一文字。だがライダーになった途端その効力はなくなったようで、カメストーンのオーロラにやられてしまう。
 ライダーが目が見えないんだったら、ショッカーもそのまま攻撃すればいいものを、それを放っておくもんだから後で反撃される。
 そう言えば戦闘員と戦っていて屋上の手すりから落ちそうになった滝は右半身が下だったのに、よじ登る時は左半身が下になってる。
 滝がFBIから呼び寄せたロバートはカメストーンの変装だったが、わざわざ滝を遊園地に呼び出しておいて高笑いして「お前の命もこれまでだ」と言ってローラーコースターを滝めがけて発進させる。言わなきゃ逃げられないのに。それ以前に何で滝はコースターのコースに突っ立ってたんだ?
 遊園地の設備を使っての殺陣が描かれる訳だが、戦いの中でコーヒーカップのメロウなメロディが流れても、緊張感がない。
 カメストーンさえ倒してしまえば目は治ってしまうらしい。放っておけば死に至るんだったら、一回光線出してから潜伏させるべきじゃなかろうか?>
VOL.9
<A> <楽>
第51話 石怪人ユニコルノス対ダブルライダーキック

  監督:山田 稔
  脚本:長谷川公之
 ショッカーはヨーロッパで発見された一角獣ユニコルンの化石を日本に運び、改造人間ユニコルノスを誕生させる。人間を石に変える能力を持ったユニコルノスは五郎とエミを石に変え、更に一文字の足を石化してしまう。ショッカーの野望を知った本郷がヨーロッパから駆けつけてくるのだが…
 敵は
ユニコルノス。一角獣ユニコルンの化石から作られた改造人間で、赤く光る一つ目と一本ツノが特徴。姿を消すことが出来て、人間を石化させる化石液を吐く。最後は2号ライダーを助けに来た1号と2号のダブルライダーキックによって倒される。叫び声は「あ゙ーるっあ゙ーるっ」
 本作もダブルライダー編。ショッカーによって奪われたユニコルンの化石を取り戻すため本郷がやってくる。本郷は46話ではスイス、49話ではアフリカ、そして本作では国は特定できないがヨーロッパと、世界各地を転々としているらしい。ただ、今回も1号ライダーの変身シーンが無かったのが残念と言えば残念。ここで初めて「ダブルライダーキック」の名前が出た。
<五郎とエミが石にされてしまったが、都合良くそれを解除する研究があった。この辺は流石東映特撮といった所。
 一文字の足を石化させ、仮面ライダーの変身を出来なくしてしまったユニコルノスはそのまま一文字を放っておく。更に滝を罠にはめ、虜にするのだが、縛ったまま放置しておく。だからそのツメの甘さが…
 足が石化したはずの一文字。しかしスーパーエネルギー光線を照射されると石の部分がぱかっと割れて足が登場する。石化液って実は単にギプスみたいなもの?ところでスーパーエネルギー光線は“光線”という割りには単なる火花にしか見えない。
 姿を消すことが出来るユニコルノスは声を抑えることだけは出来なかったため、ダブルライダーに位置を特定されてしまう。折角の能力が…>
第52話 おれの名は 怪鳥人ギルガラスだ!

  監督:内田一作
  脚本:伊上 勝
 死神博士は改造人間ギルガラスに命じ、デッドマンガスを用いて世界中の人を憎しみあわせるという『人類皆殺し作戦』を敢行する。デッドマンガスを食らい、全身が麻痺してしまった一文字だったが、その時現れたのは…
 敵は
ギルガラス。カラス型の改造人間。飛行能力を持ち、人間の言葉を喋るカラスに変身することが出来る。口からデッドマンガスを出し、東京都民全員を狂わせるだけのガスボンベを東京上空から撒こうとするが、ダブルライダーにタコ殴りされた上、ダブルライダーキックで倒される。叫び声は「アーアー」
 第4クールの終わりとなる話で、が旧2号編最終話となる(ついでに言えば桜島1号の最後の話でもある)。ここで1号ライダーにバトンタッチが描かれるのだが、当初のシナリオでは2号ライダーはここで自ら犠牲になって死んでしまう予定だったらしいが、平山亨プロデューサーがライダーを殺すことは避けろという指令で、南米に去ったと言うことに変えられたのだとか。その代わり結構死人は登場してる。今回は前半が一文字、後半が本郷が主役となる話になっている。バランスも良く、更に死神博士が大鎌を持って直接戦っているとかの描写もあり、本作品の中でも名作の一本に数えられるだろう。
 最初に登場する言葉を喋るカラスは仮面ライダーのOPソングを歌ってるけど、実際カラスに言葉を教えることは可能らしい。
 そう言えば1号、2号の名前が実際に出たのはこれが最初か。
<デッドマンガスを吸った人間は顔つきまで凶暴になるが、「血を見るまで止まらない」と言いつつ、誰も血を流してない。
 ショッカー基地に攻め込んできた本郷を死神博士は小僧呼ばわりしてる。天本英世にして出来る芸当といえるだろう。死神博士も一旦ここで退場する。
 解毒剤を射ってデッドマンガスの耐性が出来てるはずの一文字がガスを噴射されるとやっぱり苦しんでる。>
第53話 怪人ジャガーマン 決死のオートバイ戦

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
 死神博士を追って南米に向かった一文字に代わり、再び本郷猛が日本に残り、ショッカーと戦うこととなった。そして死神博士と入れ替わりに地獄大使が東南アジアから来日。改造人間ジャガーマンを本郷に差し向けるのだった。
 敵は
ジャガーマン。豹型の改造人間。犬や猫に指令し、意のままに操る事が出来る。バイクの腕もなかなかで、小細工無しの直接対決が描かれる。叫び声は「ひょぉーーーっ」(シャレか?)。そして死神博士に代わり地獄大使が着任。これもやはり潮健児氏のはまり役。
 ここから新1号編の開始となる。1号ライダーのデザインも変更となり、変身ポーズが入るようになった(ちなみに腕のラインは1号ライダーが2本で2号ライダーが1本という変則)。
 第5クールの開始を示すように、バイクアクションはより派手に、火薬も使ったスタントが見られる。あんまり目立ってないようだけど、滝のアクションも冴え渡ってる。
<立花レーシングクラブがいつの間にか立花モトクロスチームに名前が変更になっていた。それに合わせて本郷もモトクロスに乗ってる。
 バイクに乗っている本郷が心の中で「ショッカーの息の根を完全に止めてやる」とモノローグで呟いた次の瞬間、現れたジャガーマンが「息が止まるのはお前の方だ」と叫んでいる。心の声が聞こえたのか?
 非常事態宣言が出されているというのに五郎達はのんびり動物園見学に出かけている。そこで「キャーッ」という悲鳴があがる訳だが、よく事件に居合わせる奴らだ。ところでここで悲鳴を上げたのは以降ライダーガールとなるトッコ。全員が「猛兄ちゃーん」と声を合わせて叫んでる。トッコはよく本郷の名前が分かったな。
 人質が取られ、手出しできないヒーローってのは東映特撮では当たり前に行われているのだが、必ずそこで「処刑する」とか言って別な場所に送るのが特徴。だから反撃を喰う訳だ。
 処刑シーンで本郷の足下に置いた木材に戦闘員が火を付けるのだが、その時には何故か本郷は消えてる。
 まだマスクが馴染んでないのか、ジャガーマンとライダーが戦っている時、マスクを直す仕草が見られたりする。
 ジャガーマンは断末魔の叫びで「動物たちよ。俺を助けに来い」と叫んでるのだが、結局その言葉は実現することなかった。伏線かと思ったんだけど。>
第54話 ユウレイ村の海蛇男

  監督:田口勝彦
  脚本:伊上 勝
 奥山村に作られたショッカーのトレーニングキャンプ。たまたまその村にモトクロスコースを造る計画があり、滝は単独で奥山村に潜入するがショッカーに捕らわれてしまう。助けに向かった本郷もトレーニングキャンプでパワーアップした海蛇男に撃退されてしまう…
 敵は
海蛇男。肩に海蛇を背負った怪人で、その海蛇から光の屈折を変えるプリズムアイを持ち、更に人間を溶かす白煙を出す。トレーニングキャンプで鍛えたため、1号ライダーを圧倒するが、二度目の戦いでライダー背面ジャンプおよびライダーキックを食らって爆死。叫び声は「うるるるるるるるるるる」。この辺になると怪人のデザインも随分こなれてきて、着ぐるみも随分それっぽくなってきてる。
 ここでも結構な数の人達が死んでる描写あり。今ではなかなか出来ない描写だ。
 ところで本作は撮影が2月。寒中で行われたそうだけど、こんな時にわざわざ水の流れるダムで戦ってるのが凄い。大野剣友会の面々も相当大変だっただろう。
 地獄大使は比較的顔の露出が少ないし、首も動かせないけど、表情だけで様々なパフォーマンスをする潮健児はさすが。
<トラックの運転手と駐在を溶かした海蛇男はトラックを無人のまま走らせて近隣の町を怯えさせるが、それが新聞だねになってしまい、基地の在処を本郷に教えてしまう。海蛇男は何を考えてたんだろう?
 本郷が奥山村に向かう際、崖から岩が落ちてくる。この前見た「藤岡弘探検隊」にも同じようなシーンがあった。30年という時間の流れって何だろう?
 海蛇男のガス噴射に直ぐさま戦闘員を盾にする本郷。しかし、ガスなんだから盾にしたってあんまり意味がない気がするんだけど。>
第55話 ゴキブリ男!!恐怖の細菌アドバルーン

  監督:山田 稔
  脚本:滝沢真理
 ショッカーはゴキブリ退治のインチキ殺虫剤を売っていた男を改造人間ゴキブリ男に改造。ゴキブリ男に命じ人間を急速に老化させるバイキンを仕込んだアドバルーンを東京上空で爆破して多くの被害者を出そうとする計画を遂行させるのだった。
 敵は
ゴキブリ男。ゴキブリ型の改造人間で、見た目生理的嫌悪感を増してる。口から細菌を吐き、空も飛べる。ライダー反転キックで倒された。叫び声は「ぶるるるるるるる」。
 今度のショッカーの作戦は人間を老化させるバイキンを使う。最初はそのバイキンに触れた者のみを老化させていたが、後に伝染力を持たせている。
 他に、当時大流行していたボウリングがフィーチャーされていて、当時の流行が分かる話である。
<今回は人間が改造される描写があり。地獄大使は「手術開始」とか言っているのに、やってることは妙な色の光を当てるだけ。随分お手軽な改造だ。
 ゴキブリ男は人間を老化させる霧を口から吐くが、なんか殺虫剤のように見えるんだけど。
 滝までもがゴキブリ男に老化させられてしまい、それを見た本郷はゴキブリ男の相棒から奪った薬を使うのだが、どう見てもこれは人体実験。滝の存在意義って…それよりなんで滝をそのまま放っておくの?
 老化バイキンの詰まったアドバルーンを見上げるゴキブリ男は「愚かなる人間どもよ」と叫んでるけど、一番愚かなのは真っ先に改造されてしまったあんたじゃないのかな?
 ショッカーに改造されなかった方は助かるけど、ゴキブリ男にされた方は殺されてしまう。随分と差別なんじゃないか?>
第56話 アマゾンの毒蝶ギリーラ

  監督:山田 稔
  脚本:滝沢真理
 ショッカーの改造人間ギリーラは毒鱗粉入りカプセルを全国の貯水池に投げ込むという毒水計画を遂行する。同時に立花レーシングクラブの面々を捕らえて処刑しようとするのだが…
 敵は
ギリーラ。この時点では珍しいアシメトリーな姿をした怪人でこれも珍しい女性型の改造人間でもある。。アマゾンの毒蝶ギリーラの改造人間で毒鱗粉を使って全国の水道水を汚染しようとする。空を飛び、毒吹き矢を用いる。叫び声は「ひひひひひひひひ」。
 ダムに毒を放り込む作戦というのは東映特撮の定番とされるが、これが行われやすいのはダムの場所が撮影には適しているからという物理的な理由かららしい。実際よく火薬も用いられてる。ただし、本作品ではこれだけのようだ。
 一文字の場合化学分析は人任せだったが、本郷はちゃんと白衣を着て自分で分析してる。更に滝はライバル心よりも本郷に従うことを優先してるようだ。この辺が1号と2号の違いってところだな。
<最初にギリーラに拉致される親子は不気味な洋館で勝手に中に入ってロウソクを灯して家を探し回ってる。ところでギリーラの人間体と出会った時にロウソクは消えてるんだけど、ちゃんと光に照らされてるね。
 行方不明者の続発地域を調べるため本郷と滝はバイクで現場に向かうが、本郷はバイクに乗りながら長い爪楊枝を銜えてる。木枯らし紋次郎みたい。
 新聞記事を探す立花レーシングクラブの面々。お手伝いしながらちゃっかりと新聞紙のカブトを作って頭にかぶってる。ありがちなことだが、そのカブトにした新聞紙に重要な情報が書かれている。
 洋館に閉じこめられ、ドアの外に時限爆弾を仕掛けられた滝。時限装置の音を聴いて「あと五分!」と叫ぶが、よくそんなことが分かる。
 放っておけば時限爆弾が爆発するのに、ギリーラはわざわざライダーにその事を伝え、しかも投げつけられた爆弾で戦闘員一人を失ってる。親切な奴だ。
 珍しく前線に立つ地獄大使は藤兵衛を人質に取り、本郷と滝の武装を解除する。そこで殺せばいいのに、単に閉じこめるだけ。やっぱり詰めが甘いな。牢の前にダイナマイトが置いてあって、それに火を付けることで脱出するのだが、無茶する。
 ところで脱出したはずの本郷が次の瞬間又捕まって地獄大使の元に送られてるんだけど…>
VOL.10
<A> <楽>
第57話 土ぐも男ドクモンド

  監督:山田 稔
  脚本:滝沢真理
 本郷の友人沢田は総ての金属を溶かして燃やしてしまう液体火薬を開発した。だがその発明を狙いショッカーは改造人間ドクモンドを差し向けるのだった。
 敵は
ドクモンド。土蜘蛛型の改造人間で、第1話の蜘蛛男に続く蜘蛛型怪人。地中に穴を掘って人間を引きずり込み、あっという間に骨にしてしまう。本田博士の開発した液体火薬を狙う。鞭を使い、高所に上ったり攻撃に使用したりする。叫び声は「イーッ」で戦闘員と同じ。
 今回出てきた科学者は本郷の友人。本郷は科学者のため、色々とそう言う関係の友人が多いようだ。ライダーの身近なキャラを使うことが多いようだな。
 ちなみに本作が実は新1号編最初に撮られた作品であり、改造人間に土蜘蛛を使用したのも原点回帰を計ってのことだったとか。
<液体火薬の数式を狙うドクモンドは沢田の乗った車を襲い、崖から突き落とす。作戦は無茶苦茶いい加減…というか、殺してどうするんだよ。当然地獄大使から叱責を食らうことになるんだけど。
 沢田が生きていることを知った地獄大使は意識不明の沢田をさらい、その脳味噌を改造人間に移植することを考える。なかなか冴えてるけど、だったらこれまでにも同じ事をすれば科学者達は喜んで協力するだろうに。
 地獄大使は今回えらくキレやすく、沢田の拉致に失敗したドクモンドを処刑しようとしたり、ライダーに秘密基地を派遣された時は「お前のせいだぞ」と責任逃れしてる。ドクモンドに悪感情でも持ってたのか?
 今回骸骨がよく出てくる。ドクモンドが二人餌食にしただけじゃなく、意識不明の沢田の身代わりにやっぱり骸骨が…置くにしてもセンスないな。同じ模型かな?
 予告なんだけど、「ライダーの新技ヘッドクラッシャー」とアナウンスされてる。それって既に53話でジャガーマンに使われてる技なんだけど。>
第58話 怪人毒トカゲ おそれ谷の決闘!!

  監督:田口勝彦
  脚本:山崎 久
      島田真之
 大田黒博士は完全に死んだ動物を生き返らせるというXアルファー液を開発する。Xアルファー液を狙うショッカーの毒トカゲは博士の助手橋本ヨシコを誘拐するのだった。
 敵は
毒トカゲ男。トカゲ型の改造人間だが、首回りに襟巻きが見えるので、エリマキトカゲか。大田黒博士の開発したXアルファー液を狙う。毒液を吐き、長い舌で攻撃する。叫び声は「ふーーーーっ」。
 これも黄金パターンに則った話で、大田黒博士の開発した薬品を巡ってライダーと怪人の戦いが描かれる。
<大田黒博士の助手ヨシコの弟キヨシは五郎の友人で、大田黒は本郷の先輩。二人の顔の広さがよくわかるエピソードだ。
 Xアルファー液を持った助手の山本が殺されたというのに、大田黒は翌日には何事もなく研究を続けている。この人結構マッド入ってるんじゃないか?
 小ネタだが、ここで久々に城北大学の名前が出てくる。
 Xアルファー液の組成式が書かれた書類は何故かでかでかとXアルファー液関係書類と書かれ、更に大きめの普通の封筒に入ってる。大きく丸秘と書かれてはいるけど、秘密でも何でもないような…
 地獄大使はライダーが秘密基地に来て、ヨシコを襲う電気ノコギリを止めたら基地全体が爆発すると長々と説明していたが、その説明を当のヨシコに聞かれてしまったため、作戦は水泡に帰す。人質の前でべらべらと秘密を漏らすなよ。
 死にかけてふらふらだった本郷が元気いっぱいに戦うのは良いんだけど、その後笑顔でみんなの前に姿を現してる。怪我はどうなった?
 最後、助かったヨシコと大田黒は意味ありげに頷き合っている。そう言えばもう一人の助手の山本が殺された時も表情を変えなかったのに、ヨシコの時はえらく動揺してたな…やっぱりそう言うこともあるんだろう。うん。>
第59話 底なし沼の怪人ミミズ男!

  監督:塚田正煕
  脚本:島田真之
 ショッカーは日本に持ち込まれた高性能爆弾「コバルト120」をミミズ男に移送させる計画を立てた。だが、自動車事故を起こしてしまい、間違えて銀行強盗の鞄を持ち帰ってしまうのだった。
 敵は
ミミズ男。シマミミズ型の改造人間。放射能に強いミミズを改造しただけに、コバルト120の移送を命じられる。巨大ミミズを使った殺人リングなる技を用いる。叫び声は「あふあふあふーん」。
 ショッカーの計画に銀行強盗が関わるというコメディ色の強い作品で、二人組の銀行強盗が良い味を出してる。特に何かあると簡単に気絶してしまうアニキが良い。
 ラストに、本郷が何とも言えない寂しげな表情を見せているのも特徴。旧1号の物語を思わせられる。
<銀行強盗のアニキの方はミミズ男を前に「仮面舞踏会」と勘違いしてる。山の中で、しかも黒ずくめの戦闘員を前にしてそんな余裕な発言をするとは。
 いくら鉛に覆われていると言ってもそのままでも強力な放射能を出すコバルト120を普通に持ってるキャラ達。危機感なさすぎ。
 殺人リングに用いられた巨大ミミズを暗闇でじっと見つめる本郷。なんかアブナイ趣味を持ってるようにも見える。
 山中の沼の前で戦っていたのに、次の瞬間には海に出て戦ってる。
 ツッコミではないが、劇中ライダーのテーマソングが二番まで流れてる。>
第60話 怪奇フクロウ男の殺人レントゲン

  監督:内田一作
  脚本:滝沢真理
 殺人レントゲン装置を両目に埋め込まれたフクロウ男は実験のため次々と人々を襲う。この殺人レントゲンを用いて大時計を破壊。誘爆によって世界中の時計を破壊する計画を立てる。
 敵は
フクロウ男。フクロウ型の改造人間で、人間を一瞬にして骨に変えてしまう殺人レントゲン装置を両目に埋め込まれている。大時計爆破計画を遂行する。叫び声は「ホホホホホホホー」。
 ショッカーの計画と、それを阻止しようとするライダー達の活躍が描かれる話だが、相変わらずどこか抜けた計画が展開していく。
 アクション部分はかなりこなれていて、特に滝の体を使ったアクションは特筆すべき。
<フクロウ男は殺人レントゲンの実験と称し、町中で学生を襲って骨に変えてしまうが、それを男の後輩の女学生に見られたため、彼女たちを襲う。そのままの姿で探すなって。目撃者を増やすだけだ。
 人をあっという間に骨に変えてしまうフクロウ男の殺人レントゲンだが、服まで消えてしまうのはいかがなものか?ライダーにはどうやらあんまり効果がないようだけど、相当な被爆量だろうな。ちなみに戦闘員にも効かないらしい。どういう原理なんだろう?
 ショッカーの大時計爆破計画は世界中の時計を誘爆によって破壊するというものだが、今ひとつ原理が分からない。
 普通に歩き回っていた滝は道端に鳥の羽が落ちているのを発見し、「これはフクロウの羽根だ」と見抜く。注意深さと分析能力はさすがFBI。
 フクロウ男の目的を知るために戦闘員を拉致し、秘密を聞き出そうとする本郷は、戦闘員に対し「頼む。教えてくれ」とか言ってるけど、随分低姿勢だ。
 時計台の機械室に置いてある爆弾を解除する本郷だが、何故か部屋の中にある扉に機械室と書かれている。この場合、隣の部屋が機械室になるんじゃないのか?
 ガソリンをかけられて火を噴くライダーは湖に飛び込んで体の火を消すんだけど、水に飛び込む時の格好は、足とかあり得ない方向にねじ曲がってる。この格好じゃ死んでるよ。>
第61話 怪人ナマズギラーの電気地獄

  監督:山田 稔
  脚本:平山公夫
      山田 稔
 改造人間ナマズギラーを連れて死神博士が帰国した。死神博士を意識した地獄大使は自ら先頭に立って五郎をさらい、仮面ライダーをおびき寄せようとする。
 敵はナマズギラー。南アマゾンのデンキナマズの改造人間。10万ボルトの電流を発し、髭を鞭にして相手に電流を流す。体内の電気がなくなってしまうと弱体化してしまう。死神博士直属の改造人間だけに地獄大使に対しては横柄な口の利き方をしてるのも細かいところ。叫び声は「あわわわわわわわーーー」
 行川アイランドを舞台に死神博士と地獄大使の握手が描かれる。二大幹部の顔合わせとは実に豪華だが、二人ともライバル意識むき出し。悪の組織はこうでなくちゃ。二人が並んだ所を見ると、天本英世の身長が高いことがよく分かる。
 五郎役の三浦康晴は随分演技の幅が出てきたようで、ショッカーに操られている時の目つきなど、なかなか不敵で良い感じ。
 全般的に大変出来の良い作品に仕上がっている。勿論ツッコミ所も満載だけど。
<本郷におやっさんから五郎が行方不明になったと連絡が入った。それで滝と「まさか」と顔を見合わせた途端、崖の上に立った死神博士が「その通り」と叫んでくる。タイミングの良いことで。つーか、待ち伏せするんだったら五郎を人質に取る必要性は全くない。
 それで逆上した滝は死神博士目指し崖をバイクで登るのだが、やはり罠で地雷で吹っ飛んでしまう。だが、滝のバイクは壊れていないどころかちゃんとスタンドを出して駐車している。
 死神博士より、次なる作戦のために戻るように言われたナマズギラーは素直に従う訳だが、ライダーも追いかければ良いのに。
 ナマズギラーのエネルギー充填は太陽発電パネルから太陽光を反射させることでなされる…電気じゃないんだけど。>
第62話 怪人ハリネズラス 殺人どくろ作戦

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
 改造人間ハリネズラス用の殺人ビールスをアマゾンから空輸しようとするが、輸送機が三浦半島に墜落してしまう。その情報を得た本郷と滝は捜査を開始するが…
 敵はハリネズラス。ハリネズミ型の改造人間で、全身を覆う針には人間を溶かして骨だけにしてしまう殺人ビールスを含む。ライダーキックを相殺するキックを放つが、叫び声は「あい〜〜〜〜ん」志村けんか?
 ここで少年仮面ライダー隊となるナオキとミツルが登場。その代わりとして二人を紹介した五郎の最後の話となる(なんでも演じる三浦康晴が中学生になったため、親が止めたのだとか)。
 この辺になると改造人間の攻撃は大概人間を骨にするものになってる。
<夜のあぜ道をカップルが歩いてる。この当時は東京近辺にもこんな暗闇があったんだな(何でも生田スタジオの裏手だったらしい)。
 殺人ビールスを普通のトラックで探すハリネズラスと戦闘員達。その後ろを本郷と滝のバイクが追ってくる。「輸送機のSOSを盗聴したな」とか言ってるけど、滝はいつもそんな盗聴してるのか?通信傍受法の無い時代だったんだよな。ショッカーも盗聴されるような通信機を使うなよ。
 殺人ビールスの容器を見つけた少年ユキオは目の前でハリネズラスに大人が殺されたのに、本郷と出会った時普通の反応してる。一見おどおどしてるけど肝の据わった少年なんだな。逃げられたのに村人を救うために帰ってくる辺り男気を感じさせる。
 ハリネズラスの罠にはまり、本郷と滝が入り込んだ小屋が爆発してしまう。次の瞬間、遠くからバイクに乗ったライダーと滝が登場。「快傑ズバット」ではよくあったシーンだ。
 猛毒ビールスの容器はライダーが蹴り上げたら爆発してしまった。仮にもビールスだぞ。
VOL.11
<A> <楽>
第63話 怪人サイギャング 死のオートレース

  監督:山田 稔
  脚本:島田真之
 改造人間サイギャングは本郷のライバル勝丸を拉致し、催眠術をかけてレース中の本郷を襲わせる。
 敵はサイギャング。サイ型の改造人間で、堅い肉体と口から吐く炎で攻撃する。角が弱点で、ライダーパンチで角を殴られた後、ライダーきりもみシュートで倒される。叫び声は「ケケケケケケケー」。
 本郷のレースシーンが描かれる話だが、レース風景が延々と描かれてるので、こう言うのが好きな人には嬉しい作品となっている。
 今回の作戦は死神博士主導によるもので、実はこれが最後。元々は死神博士と地獄大使をライバルとして登場させるのが目的だったらしいので、地獄大使と死神博士を交互に出す予定だったらしい。その名残。
 今回は客演が多いが、本郷のライバル勝丸役は「スペクトルマン」の成川哲夫、メカニックのサナエ役に悪役女優として有名な(「レインボーマン」のオルガ、「電人ザボーガー」のミスボーグ、「科学戦隊ダイナマン」のゼノビア)藤山律子、特撮では名子役の大森不二香など、知る人ぞ知る豪華俳優人も魅力。
 ショッカー怪人が本郷を襲い、死んだと思って帰ってきたら実は死んでなかった。と言うパターンは新1号編になってから多用されるようになった。
<今回のレースは公道レースのようだが、何故か本郷はオフロードバイクに乗ってる。何でかと思ったら、途中で林道に入って、そこでショッカーのバイク部隊と戦わせるためらしい。レースと考えるならちょっと無理があるね。
 レース中に勝丸を追った本郷は戦闘員のバイク部隊に遭遇。すぐに変身するが、近くにいた勝丸に知られて良いの?>
第64話 怪人セミミンガ みな殺しのうた!

  監督:塚田正煕
  脚本:伊上 勝
 地獄大使は殺人音波を用いる改造人間セミミンガの姿を目撃したナオキを襲わせようとする。ナオキを自分の部屋に連れ帰った本郷をも襲うセミミンガ。ライダーさえ殺人音波に倒れてしまう。そして東京中の人間を死に至らしめるため、ショッカーは電波塔を狙うが…
 敵はセミミンガ。セミ型の改造人間だが、その姿はむしろカニのように見える。殺人音波を用いて人間の精神を狂わせ、口吻から動物の体液を吸い取る。叫び声は「みーんみんみん」なんとストレートな。ちなみに声は「仮面ライダーアマゾン」でモグラ獣人の声を演じた槐柳二で、とぼけた味が感じられる。
 セミミンガの殺人音波攻撃は人間の精神を狂わせ、やがては死に至らしめるのだが、最後はなんと爆発。なんとスキャナーズな描写だ。
 滝がバイクの上に立ち上がったり、走るトラックの上で本郷が戦闘員と戦ったり、最後は電波塔の施設を利用した立ち回りと、生身のアクションに見所が多い。
<冒頭ナオキやミツルがセミ取りをしていて、そこに現れた青年が「この林は俺のものだ」と言って子供達を追い払ってしまう。無茶苦茶なことを言ってるけど、それは奪ったセミを高く売るためだった。セミって売れないんだけどね。
 で、偶然そこにやってきた本郷が殺人音波を受けてぐったりしたナオキを連れ帰るのだが、肩に担がれると、担がれた方も凄く疲れるんだよね。
 珍しいことに、本郷は戦いの最中にライダーに変身してる。目の前であんなポーズを取ってる本郷を何もせずに観ているだけのセミミンガはちょっと情けないぞ。
 セミミンガの次の手を推測する立花レーシングクラブの面々。「電波塔が怪しい」と結論が出た途端、滝は「電波探知機」なるものをすぐに持ち出してくる。滝ってば、最初から分かってて、この装置を出すタイミングを計ってたんだろうね。
 ショッカーの電波塔を発見した立花レーシングクラブの面々はおもむろに弁当を取り出して食べ始めてる。ショッカーには顔知られてるはずだから、偽装は無駄だと思うんだけど…案の定あっという間に見破られてしまう。
 立花レーシングクラブの面々を拉致したセミミンガは彼らを人質にライダーをおびき寄せようとするのだが、その前に作戦遂行してれば良かったのに。殺人音波使う限り、ライダーに対し圧倒的優位を保ってるはずなのに、わざわざ肉弾戦を挑むような律儀さが仇になったんだな。
第65話 怪人昆虫博士とショッカースクール

  監督:内田一作
  脚本:伊上 勝
 ショッカーの昆虫博士カブトロングは仮面ライダーとカブトムシを採りに行くと子供達を騙して誘拐し、ショッカースクールに入学させる。探りに行った滝も拉致されてしまう。
 敵はカブトロング。カブトムシ型の改造人間で昆虫博士の異名を取り、ショッカースクールの教官を務める。カブトムシに変身(?)することも出来る。叫び声は「ギギギギギギギ」。実は当時の怪人人気投票ではトップを誇っていたそうだ(実際は1位はカミキリキッド、2位はザンジオーだが、この二体は劇場用怪人)。
 今回の作戦は子供達を催眠術でショッカースクールに入学させるというもので、次世代を担う子供達を全員ショッカーにしてしまうと言うもの。そうすれば自動的に世界はショッカーのものになると言うが、えらく気の長い作戦だ。子供が敵になるとライダーも戦えなくなるから、作戦としては正しいと思うぞ。
 ちなみに本作が五郎の最後の登場となるが、実は本作はかなり前に作られていたため、実質的には62話が最終となる。
 ツッコミ所の多い本作の中で比較的隙が少ない話に仕上がっているのも特徴。
<本郷はマイクロバスに乗せられてかなり移動させられ、そこでカブトロングと戦うのだが、何故かその土手にはしっかりサイクロンが停められてる。
 子供達を前に「俺は仮面ライダーに勝った」とうそぶくカブトロング。実際は滝を人質にとって逃げただけ。
 ショッカースクールに入学した子供達は次の日には卒業式を迎えてる。実質的に何の訓練もしてないようだけど?>
第66話 ショッカー墓場 よみがえる怪人たち

  監督:塚田正煕
  脚本:伊上 勝
 ショッカーはカミキリキッドに悪魔祭りの儀式を行わせ、仮面ライダーに倒された怪人達を復活させる。そして儀式を完成させるため、カミキリキッドは滝と本郷をショッカー墓場に誘い込むのだが…
 敵はカミキリキッド。カミキリ型の改造人間。ここが初登場なのだが、実は既に撮影が終わっている『仮面ライダー対じごく大使』からの参戦となる。火を吹いたり人間を痺れさせる毒泡を吐く。叫び声は「へーい」。ちなみにこのカミキリキッドがショッカー怪人の中では最も人気が高かったそうだ。それと再生怪人としてザンジオー、ジャガーマン、サイギャング、毒トカゲ男、ハリネズラスが参戦。中でもザンジオーは映画『仮面ライダー』からの参戦でTV初登場となる。いずれにせよ再生怪人の常で弱いけど。
 第5クールの最終話。再生怪人ばかりで構成された話で、実は本郷さえ登場しない。どっちかというとスペシャル版っぽい印象を受ける話。
<流石にFBIの一員だけあって滝は用意周到。部屋に誰かが入ったらすぐに分かる仕掛けを作ってる。尤も、結局は同じ事だったりするけど。再生怪人一人一人を倒しているため、今回は戦いのシーンがやたらと多い。
 立花レーシングクラブにやってきた再生怪人達はカミキリキッドの変装した加藤を連れに来たという。それを真に受けたおやっさんは中に入ってきた再生怪人達に「帰れ帰れ」と怒鳴りつける。>
第67話 ショッカー首領出現!!ライダー危うし

  監督:塚田正煕
  脚本:伊上 勝
 ヨーロッパのアルプス山脈にショッカーの秘密基地があることを突き止めたFBIは日本に最高機密作戦計画書が送られるという情報をキャッチ。滝にそのことを報告するが、改造人間ギリザメスに発見され、殺害されてしまう。情報の断片を得た滝はおやっさんと共に真鶴海岸へと向か、首尾良く機密書類を手に入れる。そこにはショッカーの最高会議が東京湾上で開かれることが書かれていた…
 敵はギリザメス。ノコギリザメ型の改造人間。ショッカーの強化怪人第1号で、キック殺しによりライダーキックを防いでしまう。鼻はドリルになっており、どんな壁でも突き抜けてしまう。叫び声は「ガーブガブガブ」。
 本作が実質的に第6クールの開始となり、ショッカーの改造人間もここから強化されることになる。ちなみにここでも藤岡弘不在のまま撮影となったため、中心は本郷ではなく滝が中心となっている。こう言う時にマスクドヒーローは便利だ。裏話だと、実はこのギリザメスこそが死神博士の変身体となるはずだったが、藤岡氏の撮影が出来ないため断念されたとか。
 仮面ライダーの声優が違っているため、いつもよりも熱血漢になっているのも特徴か。
 ところで、予告編ではショッカー首領の正体が明らかに!」と煽っておいて、結局でなかったね。
<最初にヨーロッパで活動しているピエールというFBI捜査員が登場。滝に連絡を送るのだが、何故か片言の日本語で通信してる。無線は英語でやるのが普通じゃないか?
 暗号筒が奪われていながら、予定通り会議を行うショッカー。それをなんの疑問もなく受け入れるライダーと滝。いい加減気づくべきでは?
 ショッカーの幹部は見事に胡散臭げな外人ばかり。さすが悪の秘密結社だ(「レインボーマン」で見た顔だけど)。
 罠にはめられたライダーの周囲に赤いガスが噴出。「これは改造人間の体組織を破壊するアンドロガス!」名前までよく分かるね。ところでそこに現れたギリザメスには何の効果も無いようだけど。
 予告編でなんだけど、「死神博士は強力怪人イカデビルを登場させた。その怪人の正体は?次回死神博士恐怖の正体をご期待ください…って、ばらしてるじゃん。>
第68話 死神博士恐怖の正体?

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
 隕石を自在に操る能力を得た死神博士はその能力を用いて日本中に隕石を降らせる流れ星作戦を開始した。ライダーキックをものともしない強敵イカデビルに滝と共に特訓を始める本郷。その中でおやっさんがイカデビルに拉致されてしまう…
 敵はイカデビル。イカ型の改造人間で、死神博士の本体。体中にイカの足をくっつけたデザインは今見ても秀逸だ。イカの足を使った鞭で攻撃し、ライダーキックを無力化するほどの力を持つ。ライダーパンチ+きりもみシュートの連携技で倒された。叫び声は「イーッ」。
 死神博士編の決着話で、死神博士自身が改造人間であることが明かされる。
 ナオキとミツルがライダーキックの真似をしているのを本郷が止めるシーンあり。「仮面ライダーがどんな危険を冒してトレーニングするか、見せてやる」と言っていた。ライダーキックはライダーだからこそ出来るとすることで、子供達の遊びを防ぐ目的があったと思われる。
 それと仮面ライダーのサイクロン号が新マシンへと転換された。
<新サイクロン号のテストを行う本郷だが、新マシン完成祝いにシャンパンを飲んでる…テストが終わってからやりなさい。
 ショッカーの怪人トレーナーにされてしまった藤兵衛がイカデビルに向かって折檻するシーンがあり。結構有名なシーンだけど、それなりにトリビアネタだ。後ろではサイギャングとカブトロングがトレーニングしてるけど、再生したの?
 そのイカデビルをサンドバッグで鍛えるシーンでは、イカデビルの突進をしっかり藤兵衛は受け止めている。ライダーキックを受け止めるほどの力を持ちながらそんなにパワーがないのか?
 死神博士がイカデビルに変身すると声まで変わってしまう。
 しかし、隕石を自在に操る能力を持ってるんだったら、むしろ今までみたいに基地の奥深くで隕石を誘導し続けた方が効率が良いと思うんだが、何故わざわざ直接攻撃しようとするかな?>
VOL.12
<A> <楽>
第69話 怪人ギラーコオロギ せまる死のツメ

  監督:山田 稔
  脚本:島田真之
 ショッカーのギラーコオロギは死の爪を使い、人間を次々に殺人鬼に変えていく。そして本郷の先輩である小川を用いて本郷をおびき寄せ、殺人音波でライダーをも抹殺する計画を立てた。滝までが死の爪の犠牲となり、手出しができないライダーだったが…
 敵はギラーコオロギ。生物を爆発させるという殺人音波を出し、更にその死の爪は人間を同じ死の爪を持った殺人鬼に変えてしまう。叫び声は「ぎーるるるる〜〜」。
 ショッカーの作戦の多くは町を混乱に陥れると同時にライダーの抹殺を計るパターンが多い。結果として中心が分かりづらくなるきらいがあるのだが、本作もそれを踏襲してる。
 前に無風状態の檻に閉じこめられたライダーは変身できなくなったが、ここではちゃんと変身できる。ただし、部屋中をスポンジで覆ってしまうと技が全く出せなくなっていることが分かる。窓がなければ本当に殺せたのにね。
<オープニングでいきなりライダーが十字架付けにされているショッキングな映像から始まるが、これはギラーコオロギの殺人音波のテスト。わざわざ十字架に付ける必要なさそうだけどね。
 ギラーコオロギは使い物にならなくなった戦闘員を死の爪を用いて殺人鬼にする訳だが、戦闘員の死の爪は何故か手袋の上から生えてる。
 本郷の先輩である小川は子供達に昆虫採集を教えるとか言ってたけど、その研究室には怪しげな薬品とか数式とかが所狭しと置いてあった。一体なんの専門家なの?
 そう言えば本郷と滝はヘルメット無しにバイクに乗ってるな。規制がそんなに厳しくなかったか…公道でなければ良いのか。
 ライダーと戦っている戦闘員をわざわざ下げたギラーコオロギは、戦闘員を殺したくなかったと理由を付けてる。なかなか優しい性格をしてると思ったら、間違えて殺人音波を出したまま戦闘員の方を向いてしまい、全員殺してしまう。それで「お前達さえいなければ。このこのこの」とか言って生き残った戦闘員を踏みつけに…なんて奴だ。
 ギラーコオロギ殺人音波を封じたライダーは勝ち誇りつつ「殺人音波の出せなくなったお前はただの化け物だな」とか言ってる。ただの化け物って何?それ以前に自分自身は?>
第70話 怪人エレキボタル 火の玉攻撃!!

  監督:塚田正煕
  脚本:桶谷五郎
 電気を吸収することの出来るショッカー怪人エレキボタルは東京の全ての電気を奪うべく活動を開始。更に体にため込んだ電気を用いてライダー抹殺を企てる。スイミングスクール帰りのナオキに催眠術をかけ、本郷と滝をおびき寄せる…
 敵はエレキボタル。ホタル型の改造人間。電気を吸収することが出来、更に催眠術を使い、ナオキを使って本郷達を罠にはめる。ライダーによりアースされ、ライダー返しで倒される。叫び声は「ビリビリビリビリ」。
 今回ライダーガールが刷新。ヨッコとチョコが仲間入りする。更に新1号マスクもより明るい色へと変更されている。
<エレキボタルのデザインだが、ゲンジボタルを元にしてるみたいだけど、結構造形はリアルで、かなり怖いデザインになってる。光は頭から出るのだが、なんかイボの固まりみたいでえらく気持ち悪い。
 一回目の戦いは貯水池で、エレキボタルとライダーは水の中で戦ってる。これって漏電の心配はないのかな?それ以前にこれだけでもの凄い武器になりそうだけど。
 本郷を殺し損ねたエレキボタルが帰ってきた時、地獄大使は「ショッカーには失敗は許されない」と叱責してる。だったらこれまで自分自身がやってきたことはどうなるんだ?
 「お前の電流を奪い取ってやる」と言いつつエレキボタルの体をアースするライダー。これまで別段電気の技を使った訳じゃないのに、こいつが電気使いとよく分かった。>
第71話 怪人アブゴメス 六甲山大ついせき!

  監督:塚田正煕
  脚本:伊上 勝
 神戸にショッカーの手がかりがあるとFBIの報告を受けた本郷と滝は密かに神戸に潜入し、ショッカーの動きを探る。ショッカーは電波攪乱装置の完成のため、木原博士を拉致しようとしていたのだ。六甲山を舞台にライダーの活躍を描く。
 敵はアブゴメス。メキシコからやってきたアブ型の改造人間。猛毒を持った針を口から出し、手からは弾丸を発射する。叫び声は「ブルルルルル」。
 関西地方総攻撃シリーズの第一弾。今回は神戸が舞台で、ロープウェイを使ったアクションが楽しめる。
<FBI捜査員ジョージがショッカーの容疑者を尾行しているが、その姿はいかにも尾行してますと言った風情。それで「何故私の尾行に気づいた?」とか言ってるけど、ばればれじゃん。その捜査員は拳銃を携行してるみたいだけど、飛行機とか大丈夫だったんだろうか?
 本郷を圧倒するアブゴメスは「これは小手調べだ」とか言って去っていくが、その直後地獄大使に「仮面ライダーをどうします?」とか言ってる。最初にあった時に抹殺すりゃ良かったのにね。
 木原博士に変装した本郷。白髪のカツラを付けてるのは良いけど、地毛がもろばれだぞ。
 捕まってしまい、後ろ手に縛られている滝を助けるライダー。ライダーが触れるより先に縄がほどけてるぞ。これだったら自力で脱出できたんじゃないか?
 ところで今回滝が着てるブルゾンにはでかでかと「JAPAN ACTION CLUB」と出てるんだけど、大野剣友会への遠慮とかなかったの?つーか、兄貴の宣伝かよ。>
第72話 吸血モスキラス対二人ライダー

  監督:山田 稔
  脚本:鈴木生朗
 紀伊半島の海底に秘密基地を建造しようとするショッカー。その指揮を執る地獄大使はたまたまやってきていた立花レーシングクラブの面々を人質に取る。改造人間モスキラスを前に、現れたライダーの姿は…
 敵はモスキラス。蛾の改造人間。人間の体液を全て吸い尽くし、骨だけにしてしまう。体液を吸うと頭に付けられているパイプが真っ赤になる所が芸細やか。ダブルライダーキックによって倒される。叫び声は「ぶよよーーん」。蠅か?ただ、今回の作戦の中心となったのは地獄大使の方だから
 今回は久々に本郷と一文字のダブルライダーそろい踏み。ライダーとしての戦いは“技の1号力の2号”の個性がよく表れていた。しかし実際に顔を合わせたのは最後のバイクでの併走シーンだけ。
 立花レーシングクラブの面々を襲うモスキラスを発見したライダー。よく見ると手袋が赤く、サイクロンも旧型で、実はライダー2号だった(新2号)。でもリアルタイムで見ていたら、気づかないだろうな。
<モスキラスは人間の体液全てを吸い尽くし、骨にしてしまう。毎度の事ながら、その人間が着ている服まで消えてしまうのはいかがなものか?
 チョコはその存在を見せつけるかのようにのべつまくなしに何か食べてる。他のライダーガールズも着てるTシャツが緑色の大きな目玉がプリントされてるもので、なんかとても気持ち悪い。
 秘密基地健三の陣頭指揮に当たる地獄大使は立花レーシングクラブの面々が勝浦海岸にやってくるのを目撃するのだが、海岸で二人の戦闘員と一緒にドラム缶の陰に隠れてそれを眺めているのがなんか凄く情けない。
 特撮作品には何かとよく登場する大泉滉が登場してるが、ここではあんまり個性が出てなかった。おっと、それ以外にもキレンジャーの畠山麦が出てる…モスキラスに殺される番頭役だけど。
 人質を取られた本郷はモスキラスに体液を吸われてしまう…改造人間って体液があるのか?それで痛そうに腹を押さえてるのだが、手を離したら血も付いてない。白い服を着せたのはまずかったんじゃない?
 次回予告は地獄大使によるもの。「チャンネルを合わせようではないか。ふははははは」…なかなか味があるナレーションだ。>
第73話 ダブルライダー 倒せ!!シオマネキング

  監督:山田 稔
  脚本:鈴木生朗
 地獄大使によるショッカー海底基地の建設は続いていた。次なる改造人間シオマネキングに拉致され、妻と子供を人質に取られた坂井博士は基地建設に協力させられる。それを知った本郷、一文字の二人だが…
 敵はシオマネキング。シオマネキ型の改造人間だが、イメージ的には貝か南洋魚に近い(デザインは公募していた「こどもプロデューサー」によるもの)。左手は強力なハサミとなっており、全てを燃やす泡を吐く。叫び声は「アビーッ」。
 関西地方総攻撃シリーズの第3弾で、ダブルライダー編の後編。それでシオマネキングは前回ラストにも登場している。撮影の都合らしく、2号ライダーの登場が少ないのが難点か。
<海底基地建設にいそしむ地獄大使。前回で作戦失敗してるので、ライダー達にはバレバレだと思うのだが…
 相変わらず勝浦のホテルが舞台になっていて、ガイドとして前回同様大泉滉が登場してる。今回はなかなか個性がよく出てる。前回で従業員が殺されたというのに、なかなか根性が座ったホテルだ。
 ライダーを狙ってシオマネキングの吐く泡が戦闘員に直撃。戦闘員は燃えてしまうのだが、シオマネキングは執拗に泡を吐きまくってる、その戦闘員になんか恨みでもあったの?
 高台から偶然シオマネキングが滝と坂井母子をモーターボートで連れ去られるのを発見した本郷は直ぐさまライダーに変身。近くにあったモーターボートに飛び乗って追跡する…そのボートのキーはどうやって手に入れたんだろう?
 1号ライダーに続き2号ライダーも参戦。地獄大使は余裕で「丁度良い。まとめて片づけろ」とか言ってる。シオマネキング一体でやっつけられるとは…思ってなかったんだろうな。一人だけ逃げてるし。
 姿を消したライダーを探すシオマネキング。「どこだライダー、出てこい」と叫んでるけど、二人ともシオマネキングの位置からはよく見えてるはずだけどね。
 最後はダブルライダーでシオマネキングをいたぶりまくり。ほとんどイジメ。
 今回もラストのナレーションは地獄大使の潮健児によるもの。タイトルだけど、「がんばれ!!ライダー少年隊」って、敵を応援してどうする?>
第74話 死の吸血魔 がんばれ!!ライダー少年隊

  監督:塚田正煕
  脚本:伊上 勝
 立花レーシングクラブではナオキとミツルを中心とした少年仮面ライダー隊が結成された。その頃、都内の血液銀行が次々に襲われる事件が発生。ガードマンの少年仮面ライダー隊の一員タツオの父は血液銀行のガード中、襲われてしまう。
 敵はシラキュラス。原型が今ひとつ分かりづらいがネーミングからシラミ+ドラキュラかな?凄く醜悪なデザインを誇る。改造人間の量産のため、都内の血液銀行を次々に襲って血を集める。叫び声は「ぶるるるる」
 ここから少年仮面ライダー隊が結成される。遊びのように見えるが、意外にちゃんと役立っている。
 血液銀行が舞台となった話になるが、血液銀行とは懐かしい。
 ちなみにシラキュラスに操られるタツオの父は穂積隆信が演じている。
 あら?新サイクロンのカラーリングが変わったみたい。ライト部分に青色が使われてる。
<最初に看護婦さんが手術室で物音を聞いてそこに向かうのだが、目の前に怪人がうずくまっているのに、立ち上がるまでそれに気づかないまま。近眼だったのかな?
 シラキュラスに操られる父に襲われたタツオは偶然持っていた伝書鳩を飛ばす。立花レーシングクラブに伝書鳩が戻ってきたことで本郷と滝はすぐにタツオのマンションに向かう。普通だったら、何かの間違いかも知れないから電話で連絡しない?
 本郷に命じられてタツオのマンションを見張る滝。外を向いていると背後に看護婦が、振り向くといない。ほとんどドリフのコントだ。で、悲鳴を聞きつけた滝は二階から飛び降りる。階段使わないでいいのか?
 このところとんぼ返りする戦闘員が一話に一人くらい出てくるけど(同じスーツアクターなのかな?)、今回はライダーから遠く離れた所で一人とんぼ返りを繰り返してるのがいた。それに合わせたのか、ライダーもでんぐり返しを何度かしてる。あんまり意味無いと思うけど。>
VOL.13
<A> <楽>
第75話 毒花怪人バラランガ 恐怖の家の秘密

  監督:塚田正煕
  脚本:鈴木生朗
 少年仮面ライダー隊の一員が東京郊外でショッカーの戦闘員を見かけた。その報を受けて滝が調査に向かったが、それはショッカーによる罠だった。改造人間バラランガによって拉致されてしまう滝。
 敵はバラランガ。バラ型の改造人間で、麻薬成分を持つバラの匂いをまき散らし、それを嗅いだ人間を催眠状態に陥らせる。バラを手裏剣のように用いるほか、蔦を鞭のように使う。普段はバラ子という女性に扮し、東京郊外のバラ館に住んでいる。叫び声は甲高い女性の声で「あー、あー、あーっ」
 実質的に最後の登場となる女性型改造人間の登場となる。それとチョコの健啖ぶりもよく出ているため、女性パワー爆発と言った風情。
<少年仮面ライダー隊が本部に飛ばした伝書鳩には通信筒が付けられておらず。バラランガが放った薔薇の刺がなければ、何が何だか分からなかった。
 バラランガの成分を分析する本郷。さすが研究員だけあるが、溶液に入れただけで成分から効能まで全て理解しているのが凄い。
 バラランガに操られ、立花レーシングクラブに戻って本郷達を襲う滝。本郷に殴られてあっけなく正気に戻ってしまうが、なんとも効率の悪い罠だな。折角拉致したのにこの程度しか使えないショッカーにも問題あるぞ。
 再びバラ館に向かう滝と少年ライダー隊の面々。本郷は解毒薬を注射するんだけど、本人は行かないような事を言ってる。一緒に行ってやればいいのに…これは囮だったの?>
第76話 三匹の発電怪人 シードラゴン!!

  監督:山田 稔
  脚本:石森史郎
 ミツルとナオキはチョコと共に雑貨屋で“怪獣のカンヅメ”を三つ買った。中身の干物のようなものを水に入れたところ、それは改造人間シードラゴンに変身する。3体の改造人間を相手にしなければならないライダー。
 敵はシードラゴン。タツノオトシゴ型の改造人間で、一世〜三世の三タイプが存在する。右手の電気鞭は共通だが、一世は左手がハサミ、。二世は左手がスパイク付きの槍三世は左手がさすまたとなっている。電気鞭を使ってライダーを追いつめるが、個別に倒される。一世は廃ビルから落とされ、二世はショッカー基地で電気ドリルを打ち込まれて(このため、「最も弱い怪人」の認定を受けてしまった)、三世はライダーパンチで倒される。叫び声は一世が「イーチ」、二世が「ニー」、三世が「サーン」…分かりやすいね。
 三体の怪人との戦いが描かれる話だが、造形そのものは一体のみで左手のみ換装させたもののため、個別に戦っている。
 電気ドリルで頭に穴を開けられそうになったり、実際シードラゴン二世にはドリルで穴が開けられたりと、なかなか恐ろしい描写が出てくるのも特徴。
<駄菓子屋さんに200円で売ってる“怪獣のカンヅメ”。そんなもの売ってる駄菓子屋さんがあったらなあ。と当時本当に羨ましかった。
 水槽の中にシードラゴンのミイラを入れると、巨大化する。金魚鉢程度の水量であの巨体が出来るとは思えないけど…実際シードラゴンが生成しても水の量は変わらなかったね。
 ミツルの部屋で生成したシードラゴン二世に対し、ミツルは消化器を振りまいて撃退する。子供部屋に消化器がおいてあるとは、用意周到な。
 シードラゴン一世を探す本郷はバイクを乗り捨てるとメットをぽいと放り投げて駆け出す。そんなことをしたらメットが使い物にならなくなるじゃないか。
 首尾良くシードラゴン二世によって捕まえられた本郷を再改造しようとする地獄大使。だから損な悠長なことを毎度してるからダメなんだって。
 自分に使われそうになった電気ドリルを使ってシードラゴン二世に反撃するライダー。その姿はサディスティックな喜びに溢れているように見える。
 ライダーおよび滝がシードラゴンや戦闘員と戦っている脇で二人を応援するミツルとナオキ。滝が連れてきたんだろうか?親に内緒でこんな危険な所に連れてきて良いのか?
 事件終了後、無責任に「滝さんは何匹シードラゴンを倒したの?と聞くチョコ。それはあんまりだよ。>
第77話 怪人イモリゲス じごく牧場の決闘!!

  監督:塚田正煕
  脚本:伊上 勝
 ショッカーは伊香保の牧場に地下秘密飛行場を建設し、超音速爆撃機で日本征服を企む。改造人間イモリゲスはその建設のため伊香保の住民を次々とさらっていった。少年仮面ライダー隊のトオルはそれを察知し、本部に連絡を入れるが…
 敵はイモリゲス。イモリ型の改造人間で、白目が特徴。赤い液体に姿を変え、どんな所にも忍び込む。武器は長い舌で、これで人間の首を絞めた上、粉に変えてしまう…バイオライダーみたい。ライダーキックを食らっても倒れなかったが、続いてライダースクリューキックを食らって爆発。叫び声は「ケケケケケケケーッ」
 少年仮面ライダー隊が全国にあるお陰でロケに説得力を持たせることが出来た。意外に良い機能を持っているようだ。
 伊香保と言えば国定忠治。と言うことでナオキとミツルや滝は三度笠姿で現れる…滝の姿はむしろ木枯らし紋次郎だが。ちゃんと楊枝まで銜えてるしね。
<伊香保にいる少年仮面ライダー隊員トオルはガールフレンドの少女と話していたが、二人とも棒読みだよ。
 イモリゲスが民家で人さらいしているのを発見するトオル。何故か玄関が開けっ放しなんだけど、だったらイモリゲスもわざわざ液状化して入る必要はなかったよね。
 赤い液体に姿を変えて狭い隙間から登場するイモリゲス。だけど、イモリゲスが姿を現しても赤い液体はそのまま残ってる。イモリゲスになるのには液体全部は必要ないのだろうか?だったら無敵と言っても良いよね。
 伊香保のホテルで数十人の行方不明が出ていることを聞き込む滝。ニュース沙汰になってるのが普通じゃないかな?
 滝はバイクで「さあ、いくぞ」と少年仮面ライダー隊の面々に言って発車させるが、子供達は自転車でついていくしかない。嫌な大人だな。
 液体になってライダーの背後から忍び寄り、舌でライダーの脚を絡め取るイモリゲス。しかしその舌はしっかりライダーの脚に結ばれている。
 そう言えば今回はヨッコやチョコは全然活躍の場なしだったな。>
第78話 恐怖のウニドグマ+ゆうれい怪人

  監督:塚田正煕
  脚本:伊上 勝
 藤兵衛の故郷である漁村で失踪事件が相次いでいた。実はショッカーの新しい改造人間ウニドグマが自らの卵を孵化させるために住民を次々に苗床にしていたのだ。それを目撃してしまったクニオ少年は、たまたま墓参りに来ていた藤兵衛に助けを求めるが…
 敵はウニドグマ。ウニ型の改造人間で、ドグマファイヤーという炎を吐き、左手の棘で刺した人間を溶かしてしまう。実質的に地獄大使配下の最後の改造人間となった。叫び声は「ウニーッ」。尚、『スーパー1』とは何の関わりもなさそうだ。それと表題の「ゆうれい怪人」ことガニコウモルが登場している。ここでは顔見せ程度だが、撮影で巧く顔を見せないように撮影されている。
 怪奇雰囲気たっぷりな作品に仕上がった作品だが、実は本作こそがゲルショッカー編の最初の話となっている。地獄大使が首領から切り捨てられようとしている事も暗示された話となり、話そのものの質は大変高い。
 ラストの地獄大使の表情も良いぞ。
<目の前で自分の両親がドロドロに溶けてしまう姿を見てしまうクニオ少年…これは完璧にトラウマものだぞ。
 藤兵衛が墓参りに連れてきたのはヨッコ。なんか仲睦まじそうに見えるけど、この二人って
 藤兵衛は車が盗聴されていることに感づき、「2Z4」という暗号で本部に連絡する。しかし、突然そんなことを言ったら、どう考えても怪しいだろうに。
 戦闘員が滝とおやっさんの行動を監視していたモニターに突然本郷の笑い顔が映り、振り向くとそこには本郷本人が…おい、どこにカメラがあるんだよ。
 ウニドグマの卵(というか巨大ウニ)は踏みつけると黄色い体液を吐いてぐじゃっと潰れる。気持ち悪いな。
 ライダーが来ないと首領に言われたのに、ちゃんと来たため、首領に直訴した地獄大使に「全ての責任はお前なのだ」と宣言する。こんなのに忠誠を誓ってきた地獄大使がなんか可哀想に見えてくる。>
第79話 地獄大使!!恐怖の正体?

  監督:塚田正煕
  脚本:伊上 勝
 ショッカー首領は失敗続きの上、情報を流してガラガランダの毒水道作戦を失敗させたとして地獄大使を処刑しようとする。その場にライダーを招く。だが、実はそれは
 敵はガラガランダ。ガラガラヘビ型の改造人間。実は地獄大使の正体であり、後の無くなった地獄大使が身を捨てた最後の作戦として自ら出撃したもの。叫び声は「ぐわああ」。やられた時の叫び声みたい。そして今回もガニコウモルが登場しているが、今回もちょっと戦った後で空飛んで逃げている。
 ショッカー編の最終話となる。これまで好敵手だった地獄大使が退場し、次回からゲルショッカー編へと移行する。その地獄大使が自らの進退をかけ、最後の作戦を敢行する。
<一応本郷を騙すためとは言え、いきなり「本郷君」とか君付けで呼ぶ地獄大使。結構気持ち悪い。
 地獄大使の処刑はギロチンでなされるが、首を出す穴のサイズは人間サイズなので、止め木の上の部分は浮いてる。これじゃ逃げられるよ。
 立花レーシングクラブに連れてこられた地獄大使を完全に信用する本郷と滝。
 ガラガランダの棲む場所は砂漠と聞き、「浜松」と即答する本郷。千葉とか神奈川は?
 チョコ達は「ショッカーの大幹部はみんな改造人間だ」と言う訳だが、地獄大使って見た目そのまんま改造人間のような気がするんだけど…
 大体、地獄大使がわざわざ罠を張った理由がわからない。どうせ正々堂々戦う訳だから、「一対一で戦おう」と言っても結果は同じだろうに。
第80話 ゲルショッカー出現!仮面ライダー最後の日!!

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
 ショッカー日本支部は壊滅した。だが、ショッカー首領はアフリカを拠点とするゲルダム団と結託。新たな組織ゲルショッカーを組織するのだった。ショッカー戦闘員を惨殺したガニコウモルはブラック将軍の元、ライダーに宣戦布告するのだった。その結成式に乗り込んだ本郷と滝だったが…
 敵はガニコウモル。カニとコウモリの合成怪人。78話から3話に渡って「ゆうれい怪人」として登場していたが、ここで自分が新組織ゲルショッカーの一員であることを明かす。ゲルショッカー怪人の例に倣い、アシメトリーな姿が特徴。旧ショッカーの戦闘員を粛正し、仮面ライダーに挑む。叫び声は「ゲーーっ」。そして新幹部としてブラック将軍が登場する。
 いよいよ本シリーズも最終章。ゲルショッカー編の開始である。戦闘員もカラフルなものになり、更にゲルショッカー怪人はこれまでと比べものにならない強力なものとなった。
<ガニコウモルが仕掛けたダンプの爆弾から間一髪で逃れた滝。それは良いんだけど、ダンプのミニチュアが爆発した時は土手ギリギリだったのに、滝は随分広い所にいる…ところで、滝は振り向いて爆発を見てるんだけど、ダンプの前方にジャンプしたのか?凄い運動神経だ。
 全員粛正したはずの戦闘員の死体をおやっっさんがこっそり運び出したという。一体どこにいたんだ?
 で、その死体を消去にガニコウモルがやってきたのだが、ガニコウモルが口から粉を吐くと、戦闘員が瞬きしてる…死んでるんじゃなかったのか?
 ショッカーの死体の横に寝ていて一部始終を見ていた本郷。止めろよ。
 ゲルショッカー結成式に潜り込む本郷と滝は本部地下に寝かされている死体のようなものを発見。なんとそれはおやっさん。目を見開いたままで、どう見ても死んでるけど。実はそれはブラック将軍の変装だった訳だが。
 最後のナレーションでゲルショッカーの事を「ゲルダムショッカー」と言ってるけど、これが正式名称なのか?>
VOL.14
<A> <楽>
第81話 仮面ライダーは二度死ぬ!

  監督:山田 稔
  脚本:伊上 勝
 ガニコウモルとの戦いで海の底に沈んだライダー。悲嘆に暮れる立花レーシングクラブの面々だったが、ゲルショッカーの攻撃は続く。ブラック将軍は新しい改造人間サソリトカゲスに東京上空から酸欠ガスをばらまくように指令するのだった。
 敵はサソリトカゲス。サソリとトカゲの合成怪人。体内に酸欠ガスを持ち、ショッカー科学者を「実験」と称して粛正し、東京を全滅させようとする。叫び声は「そーりい」…なんか謝ってるみたい。
 ショッカーの科学者連中が白いマスクを取って素顔を曝しているのが見られる。なんかみんな普通の市民っぽいけど、良心の呵責とか無いんだろうか?
<ライダーが死んでしまった。と悲嘆に暮れる立花レーシングクラブの面々。あんたたち、一文字のことを忘れてないか?
 立花レーシングクラブに送りつけられてきた花束には爆弾が仕掛けられており、それを外に捨てに行った滝は爆発音の後、顔中煤だらけで戻ってくる。ほとんどコントだ。
 サソリトカゲスはショッカーの科学者をバスで運ぶが、途中で酸欠ガスを使って処刑してしまう。「生きて釈放するとは言ってない」…詭弁だ。
 酸欠ガスを使ったサソリトカゲスはこれを「ショッカーの開発した」と言ってた。なんだ。ゲルショッカーもショッカーの科学を利用してるのか?だったら科学者を殺す必要ないと思うけど。
 死にかけた本郷は実はショッカーの科学者峰の妻に匿われて全快していた。死にかけてからあんまり時間経ってなかったと思うけどね。それに普通の医者に改造人間を回復させる事が出来るんだろうか?
第82話 怪人クラゲウルフ恐怖のラッシュアワー

  監督:塚田正煕
  脚本:島田真之
 ゲルショッカーはラッシュアワーの新宿駅に雷を落とし、大量殺人をもくろむ。だが放電実験を少年に目撃されてしまい、そのトオル少年を追うことに。
 敵はクラゲウルフ。クラゲとオオカミの合成怪人。しかしよくこんな組み合わせ考えるな。10万ボルトの電流を放電することが出来、新宿駅に雷を落とそうとする。叫び声は「くわーっ」。
 これまでがゲルショッカーの紹介みたいな話が続いていたが、ここから普通の話へと変わっていく。パターンで言えばショッカーの話と変わらなくなった(そう言えばゲルショッカー編の初期ストーリーは伊上勝ばかりか)。
<改造手術が終わったクラゲウルフに声をかけるブラック将軍。しゃべり方に訛りがあるようだけど?
 相変わらず食べてばかりのチョコ。菓子パンとコーヒー牛乳をぱくぱくと。食べるのは健康とは言うけど、栄養偏ってそうだ。
 ゲルショッカー戦闘員に追われたトオル少年は丁度通りかかったお巡りさんに保護を頼むが、お巡りさんは「こんな町中に化け物が出るはず無いじゃないか」と返す。いや、これまでに幾度と無く出てるんだけど。
 おやっさんは昔のバイク仲間中村と会うが、第一声は「変わったな」だった。うん。こんな小太りではバイク乗りとは思えないわな。
 本郷の優れた耳は電流の音も聞こえるそうだが、電波ならともかく、電流の音が聞こえるってどういう構造してるんだ?
 クラゲウルフは放っておいても体内電流が周囲に影響を及ぼす訳だが、普通におやっさんの体に触ってるけどね。
 クラゲウルフの乗った車の上で立ち回りをするライダーと戦闘員。クラゲウルフがちょっとライダーに触れば振り落とせるんじゃないか?
 ライダーの顔はやっぱりアップにすべきじゃないな。中の人の目が見えちゃうよ。>
第83話 怪人イノカブトン発狂ガスでライダーを倒せ

  監督:塚田正煕
  脚本:石森史郎
 ゲルショッカーは死刑執行直前に死刑囚を拉致して改造人間イノカブトンに改造する。イノカブトンは発狂ガスで次々と人間を襲っていく。
 敵はイノカブトン。イノシシとカブトムシの合成怪人で、口から吐いたガスを吸った人間を凶暴化させる。自らの角を相手に突き刺してえぐるイノカブトンの角えぐり、自らの体を車輪のようにして特攻するイノカブトン角車などの技を使う。叫び声は「ぐえー」。
 ゲルショッカー編になって初めて人間を改造するシーンが描かれた話となる。やってることはショッカーと変わりないんだけど。
 この話では初めて滝が欠場しているが、なんでもこれは滝役の千葉治郎の結婚式のためだとのこと。しかし、全編に渡って本郷の活躍が描かれたため、視聴者には結構好評だったとか…千葉氏の体を使ったアクションはそんなに評価されてなかったんだろうか?その分おやっさん役の小林昭二が大活躍してる。
 シナリオもそつなくまとまっているが、ゲルショッカー固有の作戦にはあんまり見えないのが問題か。
<イノカブトンの吐くガスというか粉は悪臭を放つそうだが、見た目きな粉にしか見えない。
 イノカブトンはイノカブトン角えぐりによって仮面ライダーに致命傷を与えるのだが、「最後の地球の景色を見るんだな」と捨て台詞を残して去ってしまう。絶対的有利なんだからとどめを刺せって。
 イノカブトンにやられた本郷を見つけたナオキとミツル。戦いはかなり移動してるみたいだが、よく見つけたもんだ。
 遊園地で子供達を襲うイノカブトンと戦闘員達。何も分かっておらず、必死に逃げる幼児を戦闘員が抱えてるシーンがあるけど、これがトラウマになってないことを願おう。
 仮面ライダーに襲いかかったおやっさんにより窮地に陥るライダー。だが、そのイノカブトンの角を切り落としたのはおやっさんだった。で、イノカブトンは「裏切ったのか!」と叫ぶ。裏切ってないって。
 尚、次回予告では珍しく打ち合わせ風景が見られるが、あのメイクで台本片手に素直に頷いてるブラック将軍役の丹羽氏の姿が見られる。違和感が…>
第84話 危うしライダー!イソギンジャガーの地獄罠 監督:石森章太郎
脚本:石森章太郎
    島田真之
 ゲルショッカーは仮面ライダー抹殺のため、チョコの親友マキの父をイソギンジャガーに改造する。理性を保つ彼は、ブラック指令の命令に苦悩するが…
 敵はイソギンジャガー。イソギンチャクと豹の合成怪人。ライダー抹殺のためだけにマキの父を使って作られた改造人間で、背中の突起から毒液を出し、口の周囲の触手で相手を締め付けて攻撃する。ライダーポイントキックにより改造回路を破壊されて正気に戻る。叫び声は「ふぁんふぁんふぁん」という効果音。
 原作者の石ノ森章太郎(この時点では石森章太郎)が脚本に参加、そして監督もしているという特別な話で、撮影も大変凝ったものとなっている。今回はヘリコプターを駆使した撮影が見所で、町や海岸線の俯瞰の構図が多用される。爆薬の量や画面エフェクトの量も凄く、大変金がかかっていることがよく分かる話である(なんでも通常の倍以上の予算がかけられたらしい)。石ノ森監督もノリノリで、無理にスケジュールを空けて楽しそうだったとは当時のスタッフの話。
<イソギンジャガーは海岸で彼を見かけた釣り人を殺すが、よく見るとイソギンジャガーはピンク色の普通の長靴を履いてる。それで釣り人に「俺の姿を見たな」と迫るのだが、釣り人は逃げながら「見てない見てない」と連呼。しっかり見てるけど、やっぱりこう言うしかないんだろうね…ちなみにこの釣り人は石ノ森章太郎本人だったりする。
 そのイソギンジャガーの専用車は黄色に赤い稲妻が書かれたもの。悪趣味だけど、これは本郷をおびき寄せる罠だったらしい。
 イソギンジャガーと対峙したライダーは「マキを返せ」と叫ぶが、本郷とマキって顔見知りだったのか?その後、人形をマキと間違えて抱きかかえたりしてるけど。
 イソギンジャガーの武器は背中から毒液を出すことだが、敵を攻撃するには振り向かねばならない。結構構図は間抜けだ。
 既にイソギンジャガーとライダーの戦いが始まっているのに、まだヘリコプターでイソギンジャガーを探している滝。おやっさんもちゃんと連絡してやれよ。それはそうと、何故ヘリコプターを使わねばならないのか説明が無かったぞ。
第85話 ヘドロ怪人恐怖の殺人スモッグ 監督:山田 稔
脚本:島田真之
 ゲルショッカーは改造人間ウツボガメスの吐く殺人スモッグを完全にし、東京全滅作戦を敢行する。そのため、本郷の友人であり、都市公害研究所に勤める岡崎を誘拐し、協力させるのだった。
 敵はウツボガメス。ウツボとウミガメの合成怪人。口から吐く殺人スモッグは人体を一瞬にして白骨化するが、そのために最も汚れきったヘドロを必要とするため、公害研究所を襲い、研究員の岡崎をさらって協力させる。首を飛ばして攻撃する他、手足を甲羅に引っ込めて体当たり攻撃もしてくる。叫び声は「ウエーッ」。
 シリーズでは初めて公害問題を直視した作品となっているが、話はやはりショッカー編と似通ったもので、定番と言えば定番。
 これまで全く不明だった本郷の専門が生化学であったことがようやく分かる。生化学者という割りには色々なものに手を出してるね。
<ウツボガメスに必要なのは最も汚れたヘドロだが、それは二年前の田子の浦港のヘドロが必要だという。こんな場所まで特定して良いのか?
 ウツボガメスの完全形殺人スモッグは一瞬にして人を白骨化させるそうだが、その割りには人間を殺すまでには結構時間がかかってる。相変わらず骨になると着衣は消えてしまう。
 毎度カラフルな衣装で楽しませてくれる滝は今回黄色いトレーナー。背中にはしっかりSUZUKIのロゴが。戦う広告塔と化している。
 岡崎はゲルショッカーに脅されてライダーと滝を罠にはめるが、その際不敵な笑い顔を見せている。命令に逆らえないとは言え、本郷の親友だったんじゃなかったか?
 ゲルショッカーは本郷の住所も特定できている。だったらマンションの住民に嫌がらせをするとか、罠を仕掛けるとかこれまでにも色々方法がありそうなものだが。
 ウツボガメスは首を外すことが出来るのだが、喋っているのは胴体の方だった。首は飾りか?ちなみに首を取ると殺人スモッグが吐けなくなってしまうので、凄く効率が悪そうだ。>
第86話 怪人ワシカマギリの人間狩り 監督:山田 稔
脚本:滝沢真理
 ブラック将軍は戦闘員確保のため、改造人間ワシカマギリに人間狩りを命じる。
 敵はワシカマギリ。ワシとカマキリの合成怪人。人間を仮死状態にして固める泡を吐き、戦闘員および改造人間用の素体を確保しようとする。左手の鎌状の武器をブーメランのように使い、羽の形をしたミサイルで攻撃する。自分の放った鎌をライダーキックではじき返されて自らの体を真っ二つにしてしまう。叫び声は「イーワー」。
 今回は伊豆の観光スポットとタイアップ企画。大室山ホテル、ベゴニアガーデンなどをちゃんと喋らせている。実は今回スタッフおよびキャストの慰安旅行も兼ねており、ブラック将軍が珍しく前戦に登場するのはそのためだとか。
 人間を戦闘員に改造しようとするシーンを見た本郷はかつて自分自身に行われた手術のことを思い出すが、これは新撮りのようだ。
<相変わらずチョコはよく食べる。こんな気持ちいい食べ方をしてる女性がいると、それだけでほっとする。
 滝とおやっさんの温泉でのセクシーショット。特に滝は湯船から立ち上がる時に腰にタオル一丁…別に見たくないぞ。
 戦闘の現場で戦闘員を作ろうとするブラック将軍。えらく早急だぞ。
 足を熊用の罠に挟まれ動けないはずの滝が、しっかり戦いの際は元気いっぱい戦ってる。>
VOL.15
<A> <楽>
第87話 ゲルショッカー死の配達人 監督:塚田正煕
脚本:伊上 勝
 ゲルショッカーの改造人間クモライオンは要人に次々と殺人予告状を送りつけ、その通り殺してしまい、ロボットに置き換えるというT3号計画を遂行する。そして藤兵衛の元にも殺人予告状が送られてくるのだが…
 敵はクモライオン。クモとライオンの合成怪人で、口から吐く赤い糸で人間の首を絞めて殺人を行う。叫び声は「くわーーっ」
 久々の怪奇風味満点の作品。となった。更にライダーガールズが全員同じくブレザー服に替わったり(それに伴って性格も大人しくなった感じ)、ミツルの姉が登場したりと、設定的にもいくつかの変更点があり。原点回帰が図られたのかな?
<T3号作戦は要人を殺した後ロボットにすり替えるというものだが、あんなに目立つ予告状を送ったらすぐにばれると思う。事実ばれてるし。
 クモライオンの吐く赤い糸はすごく安っぽい。その辺に売ってるビニールテープをそのまま使ってるみたい…というかその通りだろう。
 仮面ライダーの処刑が行われる訳だが、処刑の時間まで催眠ガスで眠らせていた。眠ってる間に殺してしまえばそれで済みそうなもんだけど。大体その処刑というのも吊り天井なので、寝てる間に殺して問題なかったと思うぞ。事実起きていたから吊り天井の針を折れたのだし。>
第88話 怪奇!血をよぶ黒猫の絵 監督:塚田正煕
脚本:島田真之
 ゲルショッカーは世界平和会議に出席する科学者の誘拐を企て、陽動作戦として改造人間ネコヤモリにライダーを襲わせる。
 敵はネコヤモリ。自らの血を使って描いた猫の絵を介して移動が出来る他、人間形態、猫形態に変身可能。手のヤモリ吸盤で相手のエネルギーを吸い取る。かなり打たれ強く、ライダー返し、ライダーパンチ、ライダーチョップ二発、ライダーキックの連携でようやく倒せた。叫び声は「んにゃ〜〜」。
 前回に続き、怪奇シリーズが展開。今回は黒猫を使っての怪談話となる。考えてみると、今まで猫をモティーフにした怪人は登場しなかったが、まさにぴったりの演出となっている。そう言えばゲルショッカー編となってから、人間に改造人間が取り憑く話も初めて。ただ、作戦そのものはオーソドックスなので、中盤から普通の展開になってしまったのが残念。折角の怪奇ものだから、戦いのシーンも昼じゃなくて夜にすれば良かったのに。
<冒頭、猫の絵を描いてる男が自分の手首を切って血を絵の具代わりに使う描写あり。リストカットなんて、今では絶対に出来ない描写だ。
 ネコヤモリにF作戦のことを説明するブラック将軍は「日本を、いやアジアを我が手に!」と叫んでる…首領をさしおいて自分のものにするな!
 黒猫の絵を介して移動できるネコヤモリは最初に立花レーシングクラブを襲わせておいて、直後に世界平和会議に出現する。一体の怪人にやらせるなんて、よほどの人手不足(怪人不足?)か。戦闘員がいくらでもいるんだから、それに任せればいいのに。
 ネコヤモリと戦っていた滝は直後にホテルのベランダに出て戦ってる。ネコヤモリをまいたとすれば、かなりの実力者と思える。
 ネコヤモリが倒されると、取り憑かれていた男(サトルの兄)がへらへら笑いながら起きあがってきた。これだけぶん殴られておいて、ダメージは一切なし?>
第89話 恐怖のペット作戦ライダーを地獄へ落とせ! 監督:山田 稔
脚本:石森史郎
 ゲルショッカーは改造人間カナリコブラの殺人音波によって東京都の住民を発狂させるというペット作戦を敢行する。手始めに立花レーシングクラブを狙うのだが…
 敵はカナリコブラ。カナリアとコブラの合成怪人。カナリアに化けることが出来、殺人音波によって人を狂わせることが出来る。右手はコブラの頭になっており、その猛毒を使って攻撃もしてくる。一旦ライダーに右手を切り落とされるが、ロボットアームに換装して再戦。叫び声は「ビュビュビュビュー」。それで後半にはなんと新たな改造人間ネズコンドルが登場している。
 これまで再生怪人が登場した話は結構あったが、二体の新怪人が登場したのは初めて。カナリコブラとライダーが戦っている際、滝がネズコンドルと単独で戦っていた。
 OP主題歌にこれまでのEDソングが、EDでは新たな曲が(「ロンリー仮面ライダー」)が採用されるようになったのも特徴的だった。
<カナリコブラはカナリアに変身して殺人音波攻撃を行うことが出来る。それで立花レーシングクラブにカナリアの格好でやってくるのだが、そのまま攻撃すればいいのに、時期を待ってたりする。これだから駄目だての。
 ペット作戦はカナリコブラ一体のみで行っているようだけど、一匹で都内の人間全員を発狂させるには無茶苦茶時間かかると思う。
 ミツルとナオキの子供二人組に翻弄されるゲルショッカー戦闘員…本当にこいつら改造人間か?ご丁寧に二人のライダーキャップを頭にかぶってるのもいるぞ。結構お茶目な奴だ。
 立花レーシングクラブを襲うカナリコブラは自分のコブラハンドの自慢を面々に滔々と説いていたお陰で本郷が戻ってきてしまった。それで「待っていたぞ本郷猛」…って、戦闘員がやってたのはライダーを引き離す陽動作戦じゃなかったのか?
 立花レーシングクラブから外に出たらいつもの採石場に移ってる。どういう移動したんだろう?
 ライダーに右手を切り落とされるカナリコブラ。そこでのカナリコブラの腹は不自然に膨らんでる気がするんだけど…
 死にかけた後でもチョコはやっぱりおやつをぽりぽり食べてる。なんだかこのキャラはこんなのばっかりだ。>
第90話 恐怖のペット作戦ライダーSOS 監督:山田 稔
脚本:石森史郎
 カナリコブラを倒したものの、突如現れたネズコンドルに襲われてしまった。ゲルショッカーは今度はペスト菌を東京中にばらまくという第二次ペット作戦を開始するのだった。
 敵はネズコンドル。ネズミとコンドルの合成怪人。ペスト菌を保有し、噛んだ人間を 保菌者にしてしまう。その際、噛まれた人間は牙が生えて人を襲う。両手に仕込まれたナイフで戦う。立花レーシングクラブの襲撃に失敗した後、再改造され、より強力な菌を持つようになった。叫び声は「チュー」。
 前後編の後編で、新たなるペット作戦が描かれる。今度のペット作戦は細菌をばらまくというもので、ワクチンを作ったらますます強力な菌がばらまかれてしまうと言うイタチごっこが描かれている。
 失明寸前になってしまった本郷の最大の危機という演出もあり。かなり緊張感のある話に仕上がっている。
<前回カナリコブラでカナリアを持ち込んで殺されそうになったのに、性懲りもなく今度はネズミを持ち込む立花レーシングクラブの面々。学習能力ってものが無いのか?
 ブラック将軍によれば、ネズコンドルのペスト菌は一日で都内を全滅させることが出来るそうだが、あっという間にワクチンを作られてる。
 滝は毎回違った服を着てておしゃれぶりを示しているが、今回は革ジャンの下にピンクのトレーナー姿。ちょっと悪趣味。
 本郷を見舞うおやっさんはそこにいたハツカネズミに噛まれてしまう。てっきりこいつも菌を持っていると思ったら、なんともなってなかった。だからゲルショッカーの作戦は甘いというのだ。>
第91話 ゲルショッカー恐怖学校に入学せよ 監督:塚田正煕
脚本:伊上 勝
 ゲルショッカーはさらってきた少年少女をムカデタイガーの催眠術で洗脳し、少年ゲルショッカー隊に仕立て上げようとする。
 敵はムカデタイガー。ムカデと虎の合成怪人。催眠術を使い、子供達を洗脳して少年ゲルショッカー隊を結成しし、恐怖学校の教官も務めている。ライダーを超える能力を持ち、必殺技ムカデパンチはライダーキックに打ち勝つ威力を有する。最後はライダーもろとも滝壺に落下。叫び声は「むひょー」。
 27話の「ムカデラス怪人教室」、65話の「怪人昆虫博士とショッカースクール」に続き、子供達を戦闘員にする話だが、ここでは少年仮面ライダー隊を狙っているのが特徴。子供が襲ってくるのはヒーローものにとっては一番困るわけで、特に本作では多用された。
 子供達を人質にライダーの命を差し出させるとか、最後はムカデタイガーと共に滝壺に落ちるとか、全般的に陰鬱な物語展開となっているが、これも伊上脚本の特徴も言えるだろう。
 そしてライダーが消えた後、姿を見せたショッカーライダー。実質的にラストに向けた話が始まったことになる。
 そう言えばほぼ裏設定と化していたゲルパー薬の設定が語られている。三時間毎に服用しないと精神に異常を来すという。
<これまで子供達の前では変身してなかったライダーが少年ゲルショッカー隊となった子供の前では平気で変身してる。それで一旦変身してしまうと子供が消えてしまってる。
 ムカデタイガーによって左手を負傷した本郷は病院に運ばねばならないほどの重傷なのに、ライダーに変身したらちゃんと手が治ってる。
 ムカデタイガーは恐怖学校の教官もしているようだが、洗脳を行うのと戦闘までこなすとはえらい活躍ぶり。
第92話 凶悪!にせ仮面ライダー!! 監督:塚田正煕
脚本:伊上 勝
 ムカデタイガーの爆発と共にライダーは消え去った。更にゲルショッカーは新たにショッカーライダーを作りだした。ショッカー首領の正体を知ったアンチショッカー同盟にショッカーライダーを投入するブラック将軍だったが…
 敵はハエトリバチ。ハエトリソウと蜂の合成怪人。ハエトリソウの部分から溶解液を噴出させて攻撃する。叫び声は「ジーグーン」。そしてショッカーライダー。ブーツとグローブの色が黄色というのが特徴だが、ここに登場するのはナンバー1で、マフラーの色も黄色い。ブーツに暗器を仕込んでるのが特徴だ。ニセサイクロン号を操ったり、ライダーキックを放つことも出来る。
 ライダーの不在にあたり、立花レーシングクラブの面々とアンチショッカー同盟の連携が描かれる。こんな設定があるんだったら、もっと早く連携すべきだったと思うけど。
 そしてシリーズ中の怪人の中でも知名度の最も高い(?)ショッカーライダーとの戦いも描かれる。ライダー対ライダーとは豪華な組み合わせで、これは興奮する。しかもショッカーライダーは卑怯だからますます良い(ライダー同士の戦いは平成ライダーシリーズに入っては普通になってしまったけど)。
<これまで一切名前の出てこなかったアンチショッカー同盟なるものが登場する。なんともご都合主義。
 ショッカーライダーは人間体になることが出来ないが、そうすると都内から下田まであの格好でバイクを走らせたと言うことになるな。
 ハエトリバチとライダーの戦いでは、何故か倒してなかった戦闘員が砂浜に倒れてた。どこから死体を運んできたんだろう?
 アンチショッカー同盟のメンバーにショッカーライダーの事を伝えるライダーに対し、彼女は「ライダーが二人もいるなんて!」と驚いていた。いや、既に二人いますけど。
 ショッカーライダーはコンピュータデータを手にし、「これさえ処分すれば首領の正体は永遠に謎だ」とうそぶいているが、肝心のコンピュータを破壊しない限り、データはいくらでも複製出来るぞ。>
VOL.16
<A> <楽>
第93話 8人の仮面ライダー 監督:山田 稔
脚本:伊上 勝
 ショッカーライダーとハエトリバチの連係攻撃により絶体絶命の危機に陥った1号ライダーはハエトリバチもろとも海中に没する。残ったショッカーライダーはライダーになりかわりアンチショッカー同盟を潰そうと画策するが…
 敵はエイドクガー。ハエトリバチが1号ライダーと共に海中に没した直後に登場したエイと蛾の合成怪人。右手の銛と毒ガスで攻撃するが、戦闘よりは情報収集の任務が主。叫び声は「クェー」。
 1号ライダーの危機に際し、ついに2号ライダーこと一文字隼人が再登場。二人揃っての変身を見せてくれる。対してショッカーライダーはなんと6体登場。これにて8人ライダーの戦いとなった。シリーズ中最も豪華な話といえよう(ショッカーライダーのスーツはなんでもアトラクション用だったそうだが、本物といっても良かろう)。
 話自体はこれもメインライターの伊上勝によるもので、放映当初の路線を色濃く残した重いものに仕上がっている。
<ショッカーライダーが偽物だと看破したのはやはり一文字。その理由はマフラーの色が違うからだそうだが、これまで誰も気づかなかったというのが凄い。
 そう言えば2号ライダーのバイクも新サイクロンになったけど、どこで改造したのかな?あるいはおやっさんのところで無断拝借したか?>
第94話 ゲルショッカー首領の正体 監督:山田 稔
脚本:伊上 勝
 1号ライダーの救援に駆けつけた2号ライダー。だがショッカーライダーも6人を繰り出し、死闘が繰り広げられた。アンチショッカー同盟の助けもあり、
 敵は前回に続いてショッカーライダー達。全員両手からミサイルを出すことが出来るような描写がされている。エイドクガーも続投。更にナメクジキノコまでが参戦してくる。ナメクジキノコは体を液状化させ、どんな隙間からでも部屋に侵入することが出来る。叫び声は「ぎえっ」
 ショッカーライダー編になり、改造人間も同じ回に複数が、更にショッカーライダーも絡んで豪華な話になっている。
 ライダー1号と2号のトレーニング風景が描かれるのも特徴。最後の戦いに際し、これが最後のトレーニングとなり、これによってダブルライダーによるライダー車輪が開発された。
<おやっさんが戦いのアドバイスをしてる。戦闘のプロではないのだが、日々戦闘のことを考えていると見える。
 アンチショッカー同盟のリーダー木暮はナメクジキノコに襲われた際、「テープは渡さん」とか言って、隠し金庫を守ろうとする。これじゃ隠してる意味がない。
 ショッカー首領の情報はパンチカードで出てくる。このパンチカード、子供の頃はあこがれだったんだよな。大人になったらこれをちゃんと解読出来るような人間になるんだ!と心に決めてたもんだ。
 ショッカー首領の正体!とか大きく出ていたが、その実はショッカー首領がどこにいるかという情報だけ。場所移動したらそれで終わりだろうに。
 ショッカーライダー6態全員を破壊する威力を持ったライダー車輪だが、8人のライダーがただぐるぐる回ってるだけだったりして。バターになりそうだな。>
第95話 怪人ガラオックスの空飛ぶ自動車 監督:奥中惇夫
脚本:島田真之
 あらゆるものを空中に持ち上げる能力を持つ改造人間ガラオックスによるミスティガス計画が発動された。
 敵はガラオックス。カラスと牛の合成怪人。角から悪魔の霧というガスを噴出させ、あらゆるものを空中に浮かべることができる。造形はあんまり良くない。叫び声は「かーおー」
 ショッカーライダー編が終わり、話もいよいよ大詰めかと思われたが、ここでは又普通の話になってしまった。それでもミニチュア特撮にはかなり力が入っており、見所は結構あり。(ちなみに奥中惇夫の初監督作でもある)
<ガラオックスにより空中高く持ち上げられた車から男が落下。それを助けようとする本郷は悠長に変身してからジャンプしてキャッチしてる。これって死んでない?
 悪魔の霧は水素の50倍もの浮力を持ったガスという。指向性を持って好きなものを浮かべることが出来るという設定はともかく、自分自身はなんで浮かばないのだろうか?
 ところで今回藤兵衛の唇が妙にピンク色をしてるんだけど、ルージュでも掃いたか?
 救急車の落下現場から滝が持ち帰った本郷の服を見て悲しむ藤兵衛。それを慰めるためかチョコが「会長は本郷さんを我が子のように」とか言ってる。普段はそう見えないが、なかなか察しが良い。
 包帯を顔にぐるぐる巻いて本郷に変装した滝。これで「本郷に見える」という藤兵衛。服装が滝のまんまじゃばれそうだけどね。
 生きていた本郷が地中からはい出す姿が描かれるが、これじゃまんまホラーだな。ガラオックスもろとも自分を爆破するように藤兵衛に指示する滝。その時の呼びかけは「おやっさん」ではなく「オヤジ」だった…
 ガラオックスと再戦するライダーは悪魔の霧は密室でしか使えないと看破する…いや、これまでも普通に戸外で使ってたぞ。
 悪魔の霧はガラオックスの角から出るはずだが、その角を折ったら穴が空いてなかったみたい。あるいは角が分解して霧になるのかな?>
第96話 本郷猛サボテン怪人にされる 監督:奥中惇夫
脚本:丸山文櫻
 ゲルショッカーはサボテン学の権威松田博士を拉致し、サボテンバットに改造する。人間をサボテンに変えてしまうと言う能力を活かし、「人間総サボテン化計画」を敢行するが…
 敵はサボテンバット。サボテンと蝙蝠の合成怪人で、サボテンエキスを注入することで人間をサボテンに変えることができる。叫び声は「イー、イーッ」。戦闘員のものとよく似ている。
 タイトルはショッキングだが、話自体はいつも通り。オーソドックスで特徴はさほど無いけど、ホラー風味満点の演出部分は巧い。藤兵衛の手に刺さったさぼてんの棘が徐々に手を冒していく描写はぞくっとする描写になってる。
 サボテンバットの攻撃で本郷や藤兵衛の腕をサボテンに変えてしまったというのもより過激さを増しているし、逃げまどう子供を追いかけるのも怖さの演出と思われるが、
<人間をサボテンに変えてしまうと、全てがサボテン化してしまう。服はどうなったんだ?
 当初科学者とかを狙っていたサボテンバットだが、その後は普通の家とかを襲ってる。人間を全てサボテンにするには気の長い話だ。
 本郷の手までがサボテンに冒されてしまうが、改造人間までもがサボテンになるとは、なんとも凄い威力である。
 サボテン化された人間達の間を縫うように戦いが繰り広げられるが、そこら中に転がってるサボテンを足蹴にしたりしてる。元人間の尊厳は?
 普通にライダーキックを受けて人間に戻れるというのも変な話だ。>
第97話 本郷猛変身不可能 監督:塚田正煕
脚本:伊上 勝
 度々作戦をライダーに阻止されたゲルショッカーは、最後の大攻勢に出るため歴代改造人間を甦らせようと、ヒルカメレオンに血を求めて人間を次々に襲わせていた。
 敵はヒルカメレオン。文字通りヒルとカメレオンの合成怪人で、ブラック将軍の本体でもある。保護色によって周りの景色にとけ込んだり、数多くのヒルを使って人間の血を奪う。大幹部用改造人間というにはちょっとデザインが気持ち悪すぎる気がする。叫び声は「ギエーッ」。他に再生怪人としてガニコウモルが登場するが、あっけなく倒されてしまった。
 ラス前。仮面ライダーの弱点が発覚し、本郷猛の最大の危機が描かれている。その方法というのは、本郷がライダーに変身する途中でベルトを凍らせてしまうと言うもの。こんな弱点があるならもっと早くやっているべきだったという気もするけど。
<ゲルショッカーの作戦本部を発見した本郷と滝はロープウェイのゴンドラの上に乗ってやってくる。苦労が多いけど、今ひとつ意味がないような?
 本郷の戦いを映画に撮っているヒルカメレオン。戦闘員に任せろよ。それ以前にこれまでの戦いでそれをやってなかったのは何故だ?
 仮面ライダーの弱点は変身中のポージング。この瞬間は本郷でもライダーでもない、完全な無防備状態…いや、見れば分かるけど、今更な話だな。>
第98話 ゲルショッカー全滅!首領の最後!! 監督:塚田正煕
脚本:伊上 勝
 変身が出来ず、絶体絶命の危機に陥った本郷猛。更に目の前で友が殺されようとしている所を見せつけられる。そんな本郷と立花レーシングクラブの面々を救ったのは一文字隼人のライダー2号だった。
 最終決戦で、前回に続きヒルカメレオン。ブラック将軍の最後の作戦でダブルライダーをおびき寄せると、半ば自爆。そしていよいよショッカー首領が登場する。真っ赤な頭巾を取ると多数の蛇が巻き付いたマスクが現れ、更にその下には一つ目のマスクが登場。実際はあんまり強くなく、ガスを出したり自爆したりした程度。爆発の後には頭脳だけが落ちていた。そして再生怪人の群れ。確認出来たのはハエトリバチ、エイドクガー、ガラオックス、ムカデタイガー。その後、イノカブトン、クモライオン、サボテンバットが登場してる。再生怪人の常で投げられたら爆発する程度の弱さになってしまってるけど。
 いよいよ最終話。ダブルライダーの最後の戦い(?)が描かれる。ショッカー本部は浜名湖の湖底にあったという事実が判明した。
<本郷の変身を止めることに成功したヒルカメレオン。だったらすぐに始末すればいいのに…と言うのは全編を通しての問題点。
 ショッカー本部に通じるドアはダブルライダーのパンチでは通用せず。二人のヘッドクラッシャーでようやく開くのだが、発泡スチロールの屑が舞ってる。
 ヒルカメレオンの明け渡し場所に選んだのは浜名湖パルパル。ブラック将軍の声で「パルパル遊園地で待つ」というのは凄い違和感がある。
 ブラック将軍死す。それを見た本郷は「ゲルショッカーの大幹部は皆勇敢だった。としみじみ語っている。ただし、登場したのはブラック将軍ただ一人のはずだが。
 再生怪人に囲まれるダブルライダーは同時変身。周りを囲んでおいて、それを黙って見てる怪人達…前回明らかになった弱点はどうなった?
 爆弾の罠が仕掛けられる中、仲間達の元に急ぐダブルライダー。藤兵衛達は「こっちくるなー」と叫んだり、「頑張れ」と叫んだりと発言は一貫しない。
 そう言えばショッカー首領は巨大な目が一つだけと言う事が分かったのだが、これまでかぶってきた頭巾にはちゃんと二つ目の穴が空いてたような…
 最後のナレーションで本郷猛と一文字隼人の長い戦いが今終わった。と高らかに宣言される。だが、なんと翌週には「仮面ライダーV3」が始まり、1〜2話では二人はまだ戦っている。>