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電脳警察サイバーコップ

電脳警察サイバーコップ事典
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1988'10'2〜1989'7'5 

 東宝が「メガロマン」以来9年ぶりに制作した特撮番組。単なる勧善懲悪の作品にはせず、大人の鑑賞に堪えるだけの作品を作ろうという意気込みは良く、ドラマもきちんと作られていた。ただ、そのためかメインターゲットの子どもにあまり受け入れられなかったという弊害があり、視聴率的には苦戦し、オモチャの売り上げも期待ほどではなかったらしい。ちなみにその当時タカラの営業にいたという漫画家田中圭一によって、その苦戦ぶりはコミック化もされている。
 当時出始めたCGの多用によって、撮影費用を抑えることにも成功している。CGの使い方はこなれているとは言い難いが、これも過渡期の作品として捉えておくべきだろう。

主な登場人物
武田真也
ジュピター
(役)吉田友紀。子役出身で、「俺はあばれはっちゃく」での主演桜間長太郎役を演じる。特撮では「鉄人タイガーセブン」の青木次郎役。「超星神グランセイザー」沖田総一郎役など。
 サイバービット“ジュピター”を装着する青年。インターポールからやってきた新米刑事だが、インターポールに保護される以前の記憶を失っている。実は23世紀からやってきた未来人であり、サイバービットシステムの元となるマーズをこの時代に持ち込んでいた。やがて記憶を取り戻すに従い、自分の使命に目覚めていくことになる。
上杉智子
ビーナス
(役)千葉美加。本作を皮切りに歌手デビューを果たす。メインが歌手のため、役者としての出演はあまり多くはないが、「超星神グランセイザー」で佐伯カリン役を演じている。
 サイバーコップの紅一点。武田にとっては良き先輩であり、同志でもある。当初なかなかチームに馴染めない武田をサポートしていたが、やがて特別な感情を抱くこととなる。劇中サイバービットを装着することはなかったが、ビーナスのコードネームを持ち、専用のビットを持つという設定にはなっている。
北条明
マーズ
(役)塩谷庄吾。JAC出身の俳優。特撮にはかなり客演している。2002年に死去。享年35。
 サイバーコップのリーダーでマーズビットを装着する。正義を愛する心は人一倍高く、何よりサイバーコップのチームを大切に思っている。チームの和を乱すものとして武田を目の仇にしていたが、やがて和解し、良きチームメイトとなっている。少年の頃は天才ハッカーとして名を馳せており、それで犯してしまった犯罪を織田により諭され、織田と同じ警察官を目指したという過去を持つ。
西園寺治
マーキュリー
(役)佐々木竜馬。現柚原旬。
 サイバーコップの一員でマーキュリービットを装着する青年。格闘技の達人で、趣味は人形遊び。隊では最年少のため、武田のことも「先輩」と呼んでいる。
毛利亮一
サターン
(役)水本隆司。現冴場都夢。
 サターンビットを装着する青年。女好きでちょっとお調子者のきらいがある好青年。空気をちゃんと読んでおり、おどけるのも空気を和ませるためでもある。何かと衝突の多い真也と明の仲裁役でもある。田舎に幼い弟や妹を残している。
織田久義 (役)大門正明。時代劇を中心に活躍。特撮では「ウルトラマン80」のイトウ順吉チーフ役。
 ZAC司令官。隊員のプライベートに余り口は出さないが、任務になると厳しく当たる。隊員達の信頼は厚い。過去明との交流があり、それが元でサイバーコップを立ち上げた。
ルシファー (役)高良隆志。主に時代劇で活躍。特撮では「ウルトラマンティガ」イーヴル・ティガ=マサキ・ケイゴ役。
 未来からやって来た未来人。真也を人類の敵とみなし、その抹殺のためにやってきたのだが、真の敵がバロン影山であることを知って和解。ジュピターのパートナーとして戦う事になる。
バロン影山 (役)佐藤仁哉。「コンドールマン」コンドールマン=三矢一心役。
 デストラップ幹部。実は未来人で、フューラーを作りだした張本人。未来では人類を機械に売り渡した張本人でもある。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 最強の刑事!ジュピター登場

  脚本:武上純希
  監督:村石宏實
 年々過激さを増している都市犯罪に対抗するため、警視庁は対都市犯罪特殊部隊であるZAPを結成する。北条を始め、サイバーコップの面々は休暇を楽しんでいたが、銀行強盗の報を受け、呼び出されてしまう。あっという間に事件を解決する面々。そんな彼らの活躍を見守る一人の男がいた。
 敵はエナ・ハルコス。インテリジェンスビルに爆弾テロを仕掛けたサイボーグ。
 記念すべき第1話。サイバーコップの一員であるジュピターの初登場回となる。もちろんほかのサイバーコップも初登場なのは間違いないが。
 それにしてもこの安っぽいCGはなんとかならなかったんだろうか?全部がセット丸分かりで、合成もしょぼい。
 特殊チームであるサイバーコップの趣味はバンド。みんなはみ出し刑事って感じだが、まだ演技慣れしてないのか、しゃべり方が素人っぽい。観てると顔がひきつりそうな作品だな。とにかく恥ずかしさだけは一人前。
<サイバーコップの武器は町中から取り出せるのだが、そのためには公衆電話にカードを入れる必要がある。効率悪すぎないか?
 テロに使われたバンを真っ二つにするマーズ。破壊してるけど、中に人が乗ってるとは考えてないの?
 銃では歯が立たないと言った真也が次にやった行動は「当たって砕けろ」と叫んで生身で突っ込むことだった。これで刑事とはふざけてる。
 ジュピターの必殺技は腕をぶん回してサイボーグを真っ二つにするのだが、体が止まっていて、腕だけ回転してる。>
VOL.1
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第2話 街が沈む!海上都市を救え

  脚本:武上純希
  監督:村石宏實
 新しくZACに入隊したジュピター=武田を含めての訓練が始まった。だが訓練ではジュピターの秘められた力を引き出すことができなかった。そんな時東京湾に浮かぶ灯台が島ごと沈むという事件が起こる。その事件が気になる武田は独自に調査を開始する。
 敵はエレ・オミノス。東京を液状化させる作戦でサポートとして登場。分身攻撃ができる。
 浮いてる存在の新来隊員の武田の頑張りが描かれる話。武田はインターポールから来たエリートという設定だが、他の隊員はやっぱり日本の警察の超エリート。ややそれで武田は僻んでいるっぽい。
 それは良いんだけど、台詞の一々がキザったらしく、しかも素人声でやられるため、背中がかゆくなってくる。
 ZACの日常生活が描かれてもいる。東京は若さを持て余した暴走族があふれ、近代化と野蛮さが同居した時代となっている。これが作られた80年代の雰囲気がこれまたよくでていた。
<オープニングに登場した作業員は灯台の倒壊で海の底。なんのフォローもないけど、それで良いんだろうか?
 相手がサイボーグと知ったジュピターはそいつの首をへし折ってた。でもジュピターが戦った相手はサイボーグとしての力をなんら出してなかった。指令官は人間かもしれない。とは思ってなかったのだろうか?
 ドリルで地中深く進むシーンあるけど、あんな細いドリルで全身をフォローする穴がそんなに高速に掘れるものか?
 エレ・オミノスは分身攻撃ができるが、その本体は一体。真ん中のが本体だったけど、何も調査しなくても最初から分かってるんだが。
 ビルから落ちる破片の上で戦うシーンあるが、破片が水平方向に全く揺れずに落ちるって無理じゃないか?
 サンダーアームを自在に操ることができずに悩む武田は「あれが本当に俺の力なのか?」と言ってたけど、人間はそんな力を持てないので、当然それはスーツの力。別段悩む必然性はない。>
第3話 激突!サイボーグタンク

  脚本:武上純希
  監督:村石宏實
 超電動電力貯蔵庫に族が押し入ったとの連絡を受け出撃するZAC。だがいち早く敵の存在を関知したサイボーグタンクのドーベルマンが族を倒していた。実はサイボーグタンクとサイバーコップのどちらのシステムが優位なのか、現在東京では議論されていたのだ。それを知ったですトラップは、ドーベルマンにトラップを仕込む。
 敵はドーベルマン。高性能サイボーグタンク。実はその頭脳には人間の脳が入れられている。ディオ・ガロガと合体することで破壊ロボットとなった。
 装甲警察とロボットの戦い。まるで「ロボコップ」みたいな設定の話。そもそもの物語が冗談みたいなもんだかから、出来具合については何も言うまい。ツッコミは入れるけど。
 ドーベルマンは造形物のため、いつもの無茶苦茶浮いてるCGは抑え目。
<賊が押し入ったら、皆殺しにしてしまうドーベルマン。どう見ても欠陥商品だと思うんだけど。
 警察官が一般人の家に押し入るってのはともかく、盗みまでやろうというのが問題。それで叱責だけで終わるのも問題あり。ドーベルマンに撃ち殺されなかっただけめっけもんかも?
 ドーベルマンの頭脳は人間の脳が使われているといってショックを受けるシーンがあるが、最初から「サイボーグ」と言ってるんだから、中身は脳に決まってないか?
 稼働状態で倉庫に押し込められてるドーベルマン。暴走したらどうする?という考えはないらしい。そりゃ暴走させるために置いてあるんだから。
 ドーベルマンの中の脳は自分の娘を見て暴走する。ところで何で国際会議の会場に普通の女の子がいるの?
 少女を救いだし、ドーベルマンを説得できてるのに、最後はやっぱり破壊してしまうジュピター。やってることが矛盾ばかりだな。
 それで最後はしみじみと、少女の墓参りにつきあうサイバーコップの面々。お前らがなぶり殺しにしたんだけどね。恨まれてあたりまえだが、まるで美談になってるよ。>
第4話 交通パニック!コンピューターの罠

  脚本:武上純希
  監督:村石宏實
 デストラップが次に狙うのは天才プログラマーの安藤レイコ。彼女を拉致し、ハッキング技術を奪い取ろうというもの。だが折角その身を守ろうというZACの努力にも関わらず、礼子は警察を毛嫌いし、野蛮人扱いする。
 敵はディオ・オミノス。黒と赤のロボットで、礼子に近づこうとしたZACを阻止しようとする。ジュピターにより左手を落とされるが、破壊はされなかった。
 武田とコンピュータオタクの少女との交流が描かれる。どれほど愚かでも人間の温かさが未来を作ることを強調してるが、まあ落としどころは間違ってないが、もの凄く簡単にコンピュータ少女が改心してしまってる。
 コンピュータによって制御される未来世界のビジョンを見せられた途端、武田の頭に不思議なビジョンが浮かび上がる。何らかの伏線だろうか?武田はインターポールに入る以前の記憶がないというのも初めての設定。
<礼子を誘拐されてしまった事に対し、「ZACの恥め」と言う北条。そもそも隊長であるお前が任務放棄したのが原因の一つでは?
 未来の東京で使われているコンピュータの画面はブラウン管だった。今になってしまうと、かえって古くさく見える。新幹線も旧型だしね。そもそもこんな未来世界だとリニアが使われてるとかの設定になってないか?
 東京の都市網コンピュータに進入し、交通機関を暴走させるレイコ。直接の描写がないが、これって大量殺戮だよな。ひょっとしてどの特撮作品よりも人死にが多い作品かもしれない。
 空を飛びながら戦うシーンがあるが、明らかに足を踏ん張って殴りあいしてる。
 アジトに踏み込んだサイバーコップはレイコの使うコンピュータを破壊してるが、壊してるのはモニターだけで本体は放って置いてる。
 これだけ大量殺戮しておいて、おとがめなしにNASAに行ってしまうレイコ。警察としてこれで良いのか?>
第5話 危うし王子!ダークゾーンからの脱出

  脚本:大橋志吉
  監督: 松本清孝
 ラジーヌ国からロラン王子がお忍びで来日することとなり、ZACがその護衛に当たることとなった。そしてそれに合わせて活動を開始するデストラップ。
 敵はトリア・ガロガ。蜘蛛型のロボットで、日本ランドのコンピュータを狂わせた。そしてディオ・ハルコス。白と赤のツートーンカラーのヒューマノイドロボット。ロラン王子を捕らえるために派遣された。プラズマを武器としている。
 わがまま王子に振り回されるZAC面々を描く話。古来この類は王女が定番だが、王子にしたのは、智子が中心となり、ちょっとしたラブロマンスにするため。つまり今回は??が中心なる。
 ただ、気が強い智子のこと。単に振り回されるだけでなく自己主張もしっかりやってる。見所全部そっちに取られたため、サイバーコップ達の活躍は少々少な目。
 バロンはロラン王子を暗殺する理由を「何十年後かに世界の指導者になるかも」と言っている。前回武田が未来のビジョンを観たのと何らかの関係がありそうだ。
 ロラン王子によれば、「今や日本語使えるのは世界の常識」だそうだ。バブル期の日本の姿がここにある。
<都市警護を主体任務とするZACが外国人を護衛すると言うことそのものに問題がある話。
 暴走するジェットコースター。コースターは自由落下なので、暴走そのものが出来ないはずだけど?
 暴走するコースターを素手で止めるジュピター。乗ってる人は急激なGで内臓破裂してるところだ。
 「コンピューターがハッカーされてるんだ」…日本語おかしくない?
 バリアーが張られてるとは言え、中に人がいる建物を砲撃するマーズ。これはノリでやってるのか?>
第6話 狙われた小田!ZAC大ピンチ

  脚本:ごうどかずひこ
  監督: 松本清孝
 ゲリラによる籠城騒ぎが起こった。早速出動するサイバーコップ。現場に来たZACの織田隊長。そんな織田の前に現れた美女の罠にはまり、デストラップに捕らわれてしまうのだった。その代わりにZAC指令室に収まる偽物の姿が…
 敵はトリア・オミノス。織田隊長に化けたアンドロイド。右腕から出すロープで高圧電流を流す。
 初めて織田隊長が話の中心となる。織田が捕らわれ、その代わりに精巧なアンドロイドがZACの中心に居座るというもの。物語としてはかなり面白いのだが、身代わりの織田のアンドロイドが馬鹿すぎるのが難点。実際これを真面目に作ったらシャレにならない話になるので、この程度にしておくのが良いのか?
 同時に北条の過去も少しだけ。12歳の頃、天才ハッカーとして名を馳せたが、織田と出会うことで正しい正義の道を見つけたのだとか。
<拳銃を手にして人質取ってる犯人を容赦なく攻撃するサイバーコップ。お前等本当に警察か?
 サイバーコップ隊長としていつも冷静な北条。その割に平気で規則を破ったり、部下に対し暴力を振るったりと、やってることはほとんど子供。
 活動中止に追い込まれてる割にはZACはサイバービットシステムを稼働中。ここって警察のくせにスタンドアローンの組織なのか?
 取り調べ中の織田を勝手に連れ出し、警官に向かって発砲までした北条はお咎めなし。この世界の警察のアバウトさは凄いな。>
第7話 殺人ジェット!!東京市街戦

  脚本:武上純希
  監督:北村義樹
 バスジャックの通報を受け出動するZAC。見事犯人を取り押さえることには成功したものの、発砲を体に受けたジュピターは勝手にサイバーボーミングしようとしてしまう。危うく人質ごとバスを破壊しかけた武田は叱責を受け、サイバーボーミングのコントロールを命じられる。
 敵はシーガル。最新鋭戦闘機だったが、プロイド博士が開発したテセラ・ガロガによってコントロールされる。
 これまで語られてなかったが、ジュピターのパワーアップであるサイバーボーミングは武田の意志とは関係なく発動してしまう。そのため危険性は大変なものなので、それを押さえ、自分のコントロール下に置くための特訓が描かれる。
 ただ、やはり80年代だけあって、特訓はわざわざ時間を取ることなく、実戦の中で行われてるのが特徴か。
<バズーカ砲の直撃を受けても無事なサイバービット。しかしそれだけの衝撃を受けてもちょっとよろけるくらいってのは無理だろ。
 シーガルのステルス機能はセンサーだけでなく、目にも見えないらしい。どんな性能だ?
 たとえ無意識でも人を傷つけることはない。と自信を持って語る武田。それを一流の格闘家に例える織田だが、上司がそんなんで大丈夫か?
 目が見えなくなったため、ビットスーツのヘルメットを外す北条。ビットスーツは頭部が無くても動くらしい。
 都市部のど真ん中でミサイル撃ちまくるとか、戦闘機を打ち落とすとか、どっちかというと、こっちの方がテロリストのようなことしてるサイバーコップたち。ほんとにこれで良いのか?>
第8話 危うし電子ダム!東京暗黒作戦

  脚本:ごうどかずひこ
  監督:北村義樹
 上京してきた母親によって拉致同然に田舎に連れ去られそうになってしまった治。そんな時、デストラップにより東京全体が停電になってしまう。次々に起こる犯罪に、悪漢に立ち向かうサイバーコップだが…
 敵はトリア・ハルコス。高速移動が可能で、目から超音波を出して攻撃する。太陽電子ダムを暴走させようとする。
 ZAC最年少のマーキュリーこと西御寺治が初めての中心となった話。佐々木竜馬は実によく動く。少なくともメンバー中では最もアクションに長けたキャラだな。
 西御寺は田舎の出身で、母親に言わせれば「一年間の約束で警察官になった」そうだ。警察学校の期間はどうなってるのかな?
 今回はマーキュリーを正面に出している分、いつもの武田と北条の殺伐とした掛け合いもなし。
<時代が過ぎてもバスは旧態依然としていて、狭いバスの中に押し込まれていた。
 「やる気のない奴はZACにはいらない」と冷たく突き放す北条。悪漢と戦って負傷してる人間に、たいして活躍もしてない奴が言う台詞じゃないな。
 一体のアンドロイドに対してマーズが呼び出した武器はミサイルランチャー。どう見ても選択間違ってる。
 ZAC本部から発電所までえらく距離があるはずだが、あっと言う間に到着してしまうマーキュリー。どんだけ速いんだ?
 トリア・ハルコスのスピードに対抗できるのはマーキュリーだけとか言われてたくせに、実際に戦ったのもとどめを刺したのもジュピターだった。対抗できてるじゃん。>
第9話 激走マシン!!ブレードライナー登場

  脚本:武上純希
  監督:村石宏實
 ZACに苦渋を舐めさせられ続けたデストラップは、ブラックチェンバーの通路を使い、ZACへの進入を図ろうとしていた。そんな時、ZACでは新型サイバーマシン、ブレードライナーが完成していた。
 敵はテセラ・オミノスと専用マシンのデモンエッグ。ブラックチェンバーを通してZAC本部への進入を図る。
 ジュピター専用のサイバーマシン、ブレードライナーが完成した。オープニングからテスト走行してるので、いかにもこれが話の中心になるかのように思えたが、実際には話としての中心はサターンの毛利となる。
 実質的には毛利とスリ少女との交流となる。単なる女好きのように見えて、結構筋の通った優しさを持っていたりする。
 毛利は結構望みは高い。いつか豪邸に住み、フェラーリーを乗り回し、金髪の妻を持つのだそうだが、実際に財布に入っていたのは3000円ちょっと。
 デストラップの戦闘員が少しずつ個性を持ち始めた。人民服に合わせ、いかにも北の将軍様(まだだけど)っぽいキャラが面白い。
<すでにOPで登場していたブレードライナーだが、その姿はほとんど「AKIRA」に出てきた金田のバイクだった。というよりモロパクリ。
 今時クレジットカードでも盗難されたら即使用禁止になるというのに、敵の手に渡ったままずっと使用可能になってるブラックチェンバーカード。セキュリティに根本的な問題があるような?
 バロンはノートパソコンを使って通信してるのだが、口頭でやってるため、内容が丸聞こえ。こちらもセキュリティに問題あるぞ。
 テセラ・オミノスの放った機雷はZAC本部を破壊するほどの威力を持ってるはずなのだが、実際にはブレードライナー一台さえ壊せなかった。この程度?>
第10話 幽霊ホテル!?ゾンビがいっぱい

  脚本:武上純希
  監督:村石宏實
 ZACの朝倉の買い物につきあわされた武田は、たまたま有名な幽霊屋敷に入り込んでしまう。そこで鎧武者におそわれてしまう。
 敵はツェラ・ハルコス。磁気の乱れによって現れた鎧武者の幽霊の正体。体の各パーツが独立して動き、多少斬られた程度ではすぐに再生する。
 怪談話が展開。特撮には結構よくある話ではあるのだが、どんな作戦だとしても、悪目立ちする作戦だな。ご丁寧に第二次大戦中の幻覚装置まで出してる。
 さすが科学を標榜するだけに、幽霊も科学的に分析しようとしている姿勢は良い。とりあえず幽霊を電磁波の乱れということで結論づけている。
 今回はサターンビットの解析能力を示すシーンもあり、幽霊まで分析しようとしているが、中にいる毛利が恐がりのため、冷静な分析とはほど遠い。
 ジュピターはサイバーボマー自在に操られるようになってきたようだ。
<ショッピング中の朝倉と武田を後ろでずっと不思議そうに見ているおっさんがいた。撮影が周知されてなかったのかな?
 鎧武者の幽霊に向かって上杉が銃を撃つシーンあるけど、いやしくも警察がそんなことしていいのかな?もしこれが単なる悪戯だったら?>
第11話 空とぶ戦車!!ハイウェイの死闘

  脚本:武上純希
      田 哲平
  監督:松本清孝
 突如巨大な物体が渋滞中の首都高速に落下した。多くの死傷者が出たために緊急出動するサイバーコップが見たものは、高速道路に横たわる戦車だった。しかもいきなり霧が出現したと思うと、忽然と消え去ってしまう。北条と武田がその調査を行うことになるのだが…
 敵はエアータンク。エインシュタインが開発した浮遊する巨大戦車。チャフ物質を含んだ霧を放出するほか、パーツに分解して人間を襲う。
 首都高を舞台に、スピードとスリルを追求した話で、武田と女暴走族リーダーとの交流が描かれる。ただ、9話と構造が同じで、主人公となるのは毛利ではなく武田になっただけ。
 一応最後にバロンの独り言で、「もう東京は死んでるのかもしれない」と、万年渋滞の首都高を揶揄するようなシーンがあるので、多少社会派的要素はあり。
<取り調べを武田に任せられないと、率先して取り調べにあたる北条だが、やってることは脅しと暴力。どこが取り調べだ?更に自分のたてた作戦の対案を出した武田に対し、「俺の作戦に従えない奴は勝手にしろ」とか、隊長とは思えない発言が飛び交ってる。
 チキンレースに挑んだ武田はバイクを海にたたき込んで自分だけジャンプして着地。これチキンレースじゃなくて曲芸だな。大体バイク海に落としてどうする。
 アリサのアドバイスでエアータンクががらくたの寄せ集めであることを推測した武田。それでどうやって仲間のサイバーコップが危ないと思ったんだろうか?今ひとつ説明不足。
 戦車が怖くて誰も首都高速にいないはずなのに、画面の後ろの方では結構車が走ってたりする。
 前後をエアータンクの部品に囲まれ、絶体絶命のサイバーコップたち。この場合、ジャンプすれば逃げられると思うんだけど。
 仲間の危機に、暴走族リーダーと談笑してるジュピター。ずいぶん余裕だな。>
第12話 ドラゴンが舞う!ふしぎなXマス

  脚本:ごうどかずひこ
  監督: 松本清孝
 東京上空に突然ドラゴンが現れたとの情報に出動するZAC。現場に向かうと、確かにそこには青い竜の姿が。サターンの分析では、これは自由電子によって作られた実体のない存在だと知られる。それを知ったデストラップはこのドラゴンを自分たちのものにしようと考える。
 敵はベンデ・ガロガ。ドラゴンをコントロールするためにプロイド博士が作り出した蜘蛛とタコを合わせたような機械生物。
 偶然にドラゴンを作り出してしまった少年との交流を描いた話。ドラゴンはもちろんCGだが、画面の浮き具合が激しい。
 それで武田が少年に説教をするわけだが、ほとんど70年代の学園もののノリ。おそろしく気恥ずかしい会話が展開する。それで簡単に改心してしまうのだが、これくらい分かりやすい心の闇だと全く問題ないのだけど。
 相変わらず仲の悪い北条と武田。そんな二人を一緒に出動させる織田だが、なんだかこれも70年代の青春ものっぽくなってきた。
<前回の話で1980年代のバイクは貴重だと言っていたが、そこら中に80年代のバイクが停車してるぞ。
 ブラックチェンバーからそれぞれ武器を出すサイバーコップ達。何も出してないジュピターが何してるのかというと、何の必要もないのにポーズを取ってる。>
第13話 衛星が落ちる!! ジュピター殉職!?

  脚本:大橋志吉
  監督:村石宏實
 警報装置点検のためスペースセンターに向かった武田と上杉。だが、親友の明美の様子がおかしく、不審に思った上杉はスペースセンターを調査することに。
 敵はベンデ・ハルコス。アルテミスIIの落下阻止作戦を行うサイバーコップを邪魔するために派遣された。
 衛星一つを東京に落とすという、まるで「機動戦士ガンダム」のような話が展開。あとほんの数分で東京が消えてしまう?という事態を前に、それぞれの反応が描かれている。
 反応はそれぞれ。面白いのは毛利で、ビルの上から道行く人に「楽しめよ」と声をかけてる。自分よりも他者を思ってる反応が良い。
<生身でのアクションシーンがあるのだが、武田役の吉田友紀が今一つ動きが悪いので興ざめ。
 衛星軌道の計算はフロッピーによってなされてるのが時代を感じさせる。3.5インチのものではあるので、それ以上古くはないけど。
 フロッピーのプログラムを改竄し、外部のコントロールを受け付けなくさせるバロン。破壊するのが目的だったら物理的に壊せば良かったのに。
 初出の都市防衛軍基地はどでかいミサイルを装備してる。日本国内で何に使うためなんだ?
 ジュピターは一度ブレードライナーに乗っていながら、わざわざ一度降りてサイバーボーミングしてる。乗ったままやるとか、やってから乗るとかにしろよ。
 東京タワーを滑走路代わりに空に飛び立つブレードライナー。展望台は障害になるんじゃないか?
 東京タワーの高度まで落ちてきたアルテミスIIはそこで一旦止まって東京湾へと向かう。慣性の法則はどうなった?
 アルテミスIIは東京全部を破壊するほどの衝撃があるというのだから、東京湾に落ちても相当な被害がでると思うのだが、そのままぼちゃんと落ちて、津波も起きてない。>
VOL.2
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第14話 武田の秘密!! まぼろしの未来を見た

  脚本:武上純希
  監督:北村義樹
 寮の中で突然武装し戦い始めるサターンとマーキュリー。その原因が分からず、あるいはサイバネージョンシステムに致命的な問題があるのではないかと、疑いがかかる。
 敵はベンデ・オミノス。記憶の混乱を起こした武田を倒すため送り込まれた。肩づけしている機関銃と、背中にはミサイルも搭載している。
 武田の過去。あるいは未来が語られる話。インターポールに入る前の記憶を持たないと言う武田だが、その記憶の奥には、彼が未来人であったという記憶があった。
 未来はシリコン生命体によって支配され、武田はその中でZW26という革命軍の戦士だったことがここで明らかにされた。そして武田はバロン影山とは旧知の仲だったことも明らかにされる。
 ただ、バロンによれば、武田こそがシリコン生命体の先兵だったと言うのだが、これが後の物語の重要な伏線になるはず。
 更にそれに止まらず、ビットスーツを構成するサイバネージョンシステムにバグを混入させるという、システムそのものに対する疑惑と、いずれにしても一話丸ごと使っても良いような内容の濃さを持っている。相変わらず細部は甘いのだが。
 いつの間にか武田は北条の親友にされてるのだが、それだったらこれまでにもう少し複線が欲しかった。
<「みんなから信頼され、みんなを信頼している」という武田。じゃ、北条とやりあってたのはじゃれてるだけか?
 サイバーコップ自体が危ないというのに、ZACの警護を残ったサイバーコップのメンバーに任せてる。そんなので大丈夫なのか?というか、やっぱりやばいことになってる。>
第15話 未来を変えろ!! 希望の戦士ジュピター

  脚本:ごうどかずひこ
  監督:北村義樹
 バロン影山から、自分はコンピュータ側の刺客であったと告げられた武田は、未だ完全に戻らぬ記憶に苦しんでいた。その頃、デストラップでは事故で出来た新型ウィルスを東京シティにばらまく計画を立てていた。
 敵はエクシ・ハルコス。ウィルスをばらまくためにデューティンによって作られた。
 自分自身の正体に悩む武田が吹っ切れるまでを描く話。前回で武田が未来からやってきたことだけは分かったのだが、その正体が自分もでも分からないので、これまで自分がZACを裏切ってきた気分にさせられていたらしい。でも別段それは悩む必要ない気もするんだが。
 一方、この話ではウィルスを防ぐサイバーコップの活躍が描かれる。結局東京の人間を全滅させるようなウィルスをばらまくわけにはいかないと、武田が奮起するためのスパイスのようなもの。
 仲間の大切さも描かれていくが、なんか全部唐突な感じがある。
<占い師の格好して武田を引き留めようとしているデューティン。えらく安普請だ。布とか折り目だらけじゃないか。
 研究所に向かうジュピターは走って移動していた。こんな時にこそブレードライナーを使うべきだと思う。
 どんな敵がきても大丈夫なようにブラックチェンバーを装着するサイバーコップたち。全部近接戦闘用のものばかり。飛び道具を持つエクシ・ハルコスにあっけなくやられてしまった。>
第16話 地獄の死者!?ルシファー登場!!

  脚本:武上純希
  監督:村石宏實
 鬼怒川温泉に休暇にやってきたZACの面々。だが、いきなり事件が起こって呼び戻されてしまう。アウトサイダーと呼ばれる集団の犯行と見た織田は武田と毛利に調査を命じる。次の犯行地と思われる新宿の西部村へとやってきた二人だが…
 敵はエフタ・ハルコス。ウエストワールドの住人に化け、テロ行為を繰り返し、ZACとアウトサイダーの共倒れを狙う。
 未来からやってきた戦士ルシファー登場の話。ジュピターを殺すためにやってきたと本人は言っていて攻撃をしかけるが、時にその命を救ったりもしてる。とりあえず今回は顔見せだが、いかにも新しい味方の登場回って感じ。
 いきなり話は西部劇に。その格好してるだけの村の筈なのだが、やってることはコテコテ。ZACの面々も馬に乗って登場したり、演出もそのまま(いかにもマカロニっぽい)西部劇。ツッコミどころも多いし、ストーリーも甘いが、これまでと比べるとかなりうまく作られてる。やっとまともな作品になってきつつあるのかな?
<西部村には銃を持つ人間が結構いる。劇中描写では本物っぽいけど、そんなのを放っておいて良いのか?
 長老を殺したということで、ZACの面々を縛り首にしようとしてるウエスタンワールドの人々。その際「奴らを高く吊せ」とか言ってる。明らかに狙ってるよな。
 長老のシドが殺され、それをZACのせいにするウエスタンワールドの住民達。それは良いんだが、警察たるZACが全く何の調査もしないんだが、自分たちが警察って意識あるんだろうか?>
第17話 ルシファーの逆襲!!地獄の挑戦状

  脚本:ごうどかずひこ
  監督:平田道夫
 織田キャップがインターポールに出向中に銀行襲撃事件が起き、出動するZAC。事件そのものはあっけなく解決するものの、そこに現れたルシファーから挑戦状を受け取るジュピター。
 敵はルシファー
 ルシファー編の第2話。まだルシファーは敵として武田の前に立ちふさがってるが、むしろこの話は毛利が話の中心になってる。いつも軽く、女のことばかり考えてるような毛利が、どれだけ仲間のことを考えてるのかが描かれていく。毛利は普段の行動が軽く描かれているだけに、シリアス度が高く作られていて、なかなか良い感じ。ツッコミどころも多いけど。
<武装強盗団相手に、人質を無視して襲いかかるサイバーコップ。警察のやることには到底思えないな。
 ルシファーの挑戦状は「明日待ってる」と書いてあるが、明日ってどの位の範囲なんだろう?倉庫の前でビットスーツのままうろうろしてるのはすごく目立つんだが、丸一日うろうろしてるつもりか?
 サターンを相手にしたルシファーは「お前と会話する気はない」と断じてるが、ちゃんと会話してる。
 ビットスーツには外部メモリが装着されているが、それは3.5インチのフロッピーディスクだった。時代を感じる。
 そのFDDに収められてる映像はサターンの目線のもの。だからサターンの目で見たルシファーが映されているはずだが、全然違うアングルがあったりする。
 ルシファーに対し「こんなに怒りを覚えたことはない」と叫ぶジュピター。その割には怒りで発動されるサイバーボミングしてないな。
 毛利は胸を撃たれたはずなんだが、包帯を巻いてるのは右足だった。こちらも撃たれたのか?ルシファーも死者をむち打つようなえげつないことする。>
第18話 ボミング不能!!巨大UFO現わる

  脚本:武上純希
      ごうどかずひこ
  監督:村石宏實
 謎のサイバーボミングシステムを解明しようとするZAC。だがZAC研究室では電磁波の影響でボミング不可能であることが分かった。一方、その実験で肉体的に限界を超えた武田は入院を余儀なくされる。
 敵はオフト・ハルコス。ステルス機能を搭載したロボットで、ZACの実験データを盗むために作られた。
 サイバーボミングができない以上、今回はジュピターが完全に役立たずだが、こういう話があっても良い。ジュピターなしでどう戦うか、サイバーコップの面々の努力が描かれる。ここでようやくサイバービットシステムの個性が現れ、そのフォーメーションが描かれていく。
 サイバーコップの面々の訓練風景は床体操だが、やはり動きが一番良いのは西御寺役の佐々木竜馬だった。
 ジュピターは何かと上杉と絡むが、どうにも態度が煮えきらない感じ。いかにも後で味方になる複線っぽい。
<自分たちでビットスーツの調整をしてるZACの面々の姿があるが、スーツの調整員ってのがいないんだろうか?
 ステルス機能を持ったオフト・ハルコスは人間の目から完全に姿を消せる。だけど鏡には映る。ロボットじゃなくて実は吸血鬼なんじゃないのか?
 警察病院に電話が通じないというシーンがあるが、それで電話かけても何にも音がしない。この場合、不通の音がするもんだが。>
第19話 上杉の反乱!危ない女刑事

  脚本:武上純希
  監督:村石宏實
 自分用のビットスーツが欲しいと上層部に上訴する上杉。だがそれは却下され、上杉は新人研修の教官に任命されてしまう。ふてくされる上杉だが…
 敵はエニャ・ハルコス。上杉に変装したアンドロイドで、頭部に生えた二本の角が特徴。
 上杉が中心となった話で、唯一ビットスーツを持たない上杉が、自分がZACに必要のない人間ではないかと悩む話。とは言え、なんせキャラがキャラだけに、一筋縄ではいかない。具体的には上杉の偽物が出てきて、警察に反乱を起こす話となる。
 上杉の深層心理は、やはり男社会で認められたいというものがあり、そのコピーは男性社会に対し反逆を起こす。意外に深いものがある。リブはもう流行ではないが、やっぱり男性中心社会は変わってなかったから。
 女子寮が舞台となるため、新人女警官に変装するシーンがあるが、何故かZACの男隊員ばかりがその対象…やりすぎ。
 そして出動するサイバーコップに、今回もクリスタロが出動。今回はマーズの機転で電磁波を防ぐことに成功した。
<ツッコミとは言えないが、上杉のシャワーシーンあり。特撮では珍しいことだ。
 警視庁のコンピュータが壊されたので出動するZAC。出動が見送られてたはずなのに、随分簡単に出動するものだな。
 結局毛利と西御寺が女子寮に入ることになるのだが、やってることはデバガメだった。それってZACの仕事か?>
第20話 うなる必殺武器!!ギガマックスの威力

  脚本:武上純希
      ごうどかずひこ
  監督:北村義樹
 偶然ジュピターとルシファーの戦いを目撃した新米新聞記者の三枝ミサコはZACの取材を開始する。一方、ジュピターに対するルシファーの思いをもう一度確かめたいというバロン影山は、ルシファーの好きなようにやらせようとする。
 敵はルシファー
 新聞記事とされるZACの面々。取材許可は下りているとは言え、ロフトにまで侵入された面々の混乱が描かれている。そこにルシファーが絡んで大混乱に陥る。
 いつの間にか仲間意識が高まっているZACのメンバーが描かれることになるが、ここに第三者を絡ませることでその絆を強めていく。話は単純だけど、物語中期にしか作ることができない話をうまくまとめてる。
 自分の過去というか、未来でなにをしていたか、記憶が戻らない武田は、自分自身に悩む。ルシファーによれば、裏切り者なのだが、それが本当なのかどうか、今のところまだ謎のまま。ただ、そのチームワークを見たルシファー自身はとりあえずジュピターからは手を引くと宣言してる。
<町中だから重火器の使用はやめろと言う北条。いままで散々やってきたことは何だったんだ?
 最後にZACから盗んだフロッピーを上杉に返す三枝。それって窃盗の自白だぞ。>
第21話 5人目のコップ!?究極のサイバー・ルシファー

  脚本:武上純希
  監督:北村義樹
 組織を裏切ったルシファーとジュピターを一網打尽にしようとするデューチンとアジモフは二体のアンドロイドを使った連携作戦を考案する。その頃、脳波を調べることで過去の記憶を取り戻そうとする武田だったが…
 敵はエクシ・オミノスデカ・ハルコス。デューチンとアジモフによって開発されたアンドロイドで、連携してルシファーとジュピターを狙う。
 一応これが武田の過去(未来)の記憶に関しての決着編。ここでようやく武田とルシファーの確執が明らかになる。結果として人類を裏切った張本人はバロン影山であり、そこで起こった次元震動によって現代に飛ばされてしまったことが分かる。そしてルシファーとの最終決戦へと向かうことに。
 前回で、記憶がわずかでも戻ったら勝負する。と言っていたルシファーだったが、次の話であっけなく決着が付いてしまった。なんだ、続きだったのかよ。
 結局バロンにだまされていたことを知ったルシファーは仲間に。引っ張った割にはあっけない仲間入りだったな。ルシファーの黒い口当てが外れたのは、分かりやすい演出だ。
<最初にジュピターを連携して倒すデストラップの二体のアンドロイド。その攻撃は必殺仕事人?
 武田は解放軍の裏切り者だったはずだが、いつの間にか兵士たちを救えなかっただけになってる。ルシファーの記憶も障害起こしてるんじゃないのか?いや、それ以前に一緒に現代に飛ばされたんだったら、ルシファーは解放軍の兵士がどうなったか知らないんじゃ?
 武田の記憶が入ったフロッピーをバロンに奪われてしまい、記憶の手がかりを失ってしまったが、フロッピーだったらコピーあるんじゃないか?>
第22話 にせサイバー!!ZAC絶体絶命

  脚本:ごうどかずひこ
  監督:大井利夫
 薬物実験所にテロ活動が起こり、出動するサイバーコップ。だが彼らの前に現れたのは、彼らと同じサイバーコップたちだった…
 特撮では定番の偽物の話。一応タイツの色が違ってるが、見た目全く同じで能力も基本的には似ていて、これまでで一番の強敵と言うことになるだろう。
 警察官にとって一番辛いのは自分たちの装備が人殺しをしてしまうという事。自分と同じ格好してる存在がテロ行為起こしているのが心理的に辛さを与えている。
 プライド博士が作った偽サイバーコップはベースがアンドロイドなので、理論的には量産が可能。これを多量に作れば確実に勝てるのだが。
 そしてこれらに勝てるのはチームワークの力。良い落としどころだ。ZACには上杉もいたため、それが勝利の鍵となった。この話に関してはルシファーが出なかったのも良い。
<同じサイバーコップと戦うならば勝てる相手と戦うべきと毛利が提案し、それに乗ったはずの面々だが、実際にはやっぱり自分と同じ相手と戦ってる。
 偽物サイバーコップに対し、ミサイルぶち込む都市防衛軍。そこには他にも人がいるのに無茶してる。>
第23話 最後の必殺技!!サイバニック・ウェーブ

  脚本:武上純希
      大橋志吉
  監督:大井利夫
 休日を楽しむZACの面々は、次々に黒づくめの男に襲われた。ビットスーツ無しでは到底敵わない相手に、怪我を負ってしまう面々。そんな彼らの前に格闘技を教えるためパイロンという人物が研修にやってきた。
 敵はグラップラー。格闘プログラムを施されたアンドロイドで、生身のZAC隊員を闇討ちする。
 スーツを装着出来ない状態でのメンバーが襲われる話。変身ヒーローの泣き所でもあるが、これってとても重要な点だったりする。
 他のヒーローものでも同様の話はあるが、新キャラを導入することで話そのものはかなり洗練されたものになってる。ようやくキャラが生身でガチの格闘が出来るようになったということか。この辺まで話が進んで、ようやく誉める話が出てきたか。
 特訓により武田は生身でも戦えるようになったということだが、死ぬ気になる事で潜在能力がアップするということらしい。
 絶体絶命の危機に際して良いタイミングでルシファーが登場してるが、これも良い感じに仕上がってる。
<さすが香港の本場だけあって、パイロンは怪鳥音をあげてるが、これはブルース・リーが映画のために開発したものだとか。
 ZACの車にパイロンまで乗ってるけど、いったいこの車、何人乗れるんだ?>
第24話 ミサイル発進!!激突デストラップ基地

  脚本:ごうどかずひこ
  監督:村石宏實
 何者かによってなされた陥没事件。ミサイルらしきものによるものと推測されたが、ZACのレーダーは何も関知されなかった。
 敵はエフタ・オミノス。東京壊滅作戦の進行のため、ガスを持って時間稼ぎをしようとする。そしてエンデカ・ハルコス。エフタ・オミノスのサポートのためデューチンにより派遣された。腐食性の泡を吐く。
 前回引きで終わった東京壊滅作戦が実行される。内容はステルスミサイルによる大規模破壊だが、そのテストでほぼ全容がばれてしまった。
 そしてその調査を進めるうち、偶然が味方し、デストラップの本拠地が明らかに。
 今回は完全な味方としてルシファーが登場。結局デストラップのアンドロイド二体を倒したのはルシファーだった。
 今回作戦の指揮を執っていたのはエインシュタインだが、基地の壊滅で退場…かな?
<ZACのエンブレムには小型の爆弾が仕込まれている。それを全く調査してないデストラップにも問題あり。
 ロックバスターでコンクリートをぶちぬくサターン。でも折角のドリルが回転してなかった。
 初めてデストラップの基地でエインシュタインと対峙するジュピター。何故かカメラ目線がZAC基地に中継されている。>
第25話 恐怖の女戦士!ルナ登場

  脚本:武上純希
  監督:村石宏實
 デストラップによる東京壊滅作戦は失敗し、本部も壊滅した。だがデストラップは新たな戦士ルナを呼び寄せていた。
 敵はルナの配下のタイガタートルホークサラマンダーの四体。。ルナの四天王の一人。上野公園で西郷さんの銅像の首を落として送りつけた。タイガはブーメランを武器とする。タートルは首や手を任意に引っ込めることが出来て、火炎を武器とする。ホークは空を飛ぶ。そしてサラマンダーは姿を消せる。
 今回から新展開。新たなデストラップ幹部としてビーストマスター・ルナが着任する。今回はその四人の部下が全員出動。サイバーコップたちを翻弄した。
 ここから中心は武田から徐々に北条に移ってくる。そしてルシファーが非公式ながらサイバーコップに協力してきた。
 強力な敵の登場に合わせ、サイバーコップたちも裏技を会得すべく特訓中。やっぱり特撮には特訓が似合う。
<漫才ネタは狙った演出とは思うのだが、ギャグに慣れてない人間がギャグやると結構痛々しい。
 ジュピターを助けるために駆けつけたルシファーは「こういうのは趣味じゃない」と言ってたが、趣味でやってるとしか思えない。
 「3年は寿命が縮んだ」というところを「3年歳をとった」と言ってる上杉。女性にそれを言わせるのは酷だぞ。>
VOL.3
<A> <楽>
第26話 見えない要塞をたたけ!!

  脚本:武上純希
  監督:北村義樹
 パワーアップしたデストラップに対抗するため、世界中から都市防衛の専門家たちが集う会議が招集され、その警備を行うZAC。その頃鷲尾山で怪物が出たという子供からの通報があった…
 敵はスパイダーガロガ・G。巨大な蜘蛛型ロボットで、鷲尾山に入ろうとする人間を追い払う。
 国際的なテロと子供の正義感を絡めた話で、ビーストマスター・ルナとの戦いを描く2回目の話。まだまだとはいえ、結構合成の方もこなれてきた感じだな。
 今回は久々にジュピターの独断専行と、マーズのオレサマぶりが楽しめる。初期はこんな話ばかりだった。
<手紙を出したのに来てくれない。とキレるサトル少年。子供っぽい反応かもしれないが、何もしない割に口だけ達者とも言える。
 鷲尾山麓にブラックチェンバーの射出口があった。ZACは都市防衛用の装備のはずだが、田舎にもちゃんと設備あるのね。何故か地蔵の足下にあったが。
 捕らえられた子供たちを助け出すサターンとマーキュリー。どこに子供がいるのかわかってるみたいだが、どこで知ったんだ?>
第27話 こわれたサイバービット!!

  脚本:ごうどかずひこ
  監督:北村義樹
 対テロ作戦中、突然ビットスーツが動かなくなる状態に陥ったサイバーコップ。それでビットスーツを修理に回すこととなったが、そんな時、毛利の弟と妹がやってきた。生意気盛りの彼らを持て余すサイバーコップだが…
 敵はコブラファイブ。プライドが作ったロボットヘリ。そしてクラブ・ハルコス。毛利の弟妹を人質に取った。サターン単独で倒した初めての敵となった。
 毛利が中心になった話し。前半は毛利の家族によるコメディ編。兄に会いに来たはずなのに、何故か他のメンバーになついてしまってちょっかいを出し続けてしまった。それで眠れなくなってしまった面々が描かれる。そして後半は、そのわがままによって危機を脱すると言う、特撮の定番的な物語が展開する。
 ここで活躍するのはやはりルシファーで、すっかり便利キャラとして定着した感じがある。
 ビットステーションはコンテナ状で、牽引して移動できることが分かった。あと、ビットスーツには予備があることが語られている。たぶんジュピタービットはオンリーワンだから、今回使用したのは普通の装備だと思われる。
<重要機密の輸送中、車に乗り込んで盛り上がってる毛利の弟妹。そしてそれを笑ってみているZACの面々。ここまで風紀乱れて良いのか?
 研究所の中で大立ち回りしてるサイバーコップだが、研究所の周りでは普通に車が走ってる。通報とかされないのだろうか?>
第28話 シティ空爆 ひこう船爆弾  突如現れた正体不明の飛行船を追いかけるサイバーコップ。だが彼らの目の前で飛行船はビルに突っ込み炎上してしまう。さらに多数の飛行船が現れたという情報がはいり、しかもその一つには少年が乗り込んでいることがわかった。
 敵はリング・ハルコスとリング・オミノス。テロ用飛行船を警護するために現れた。
 メインストーリーとは離れた一話完結の話で、初期の話っぽい。その分ツッコミ所が山ほどある。
 今回も毛利ががんばっていて、飛行船に乗ってるマモル少年とコンタクトを取って事件解決に導いた。
<正体不明の飛行船が現れたと言うだけで出動するサイバーコップ。それって管轄違わない?
 飛行船を操縦するのが夢だという少年。夢はそれぞれだが、ずいぶんマニアックな夢だな。
 いつの間にかZACのRV車が2台になってる。実際一台に全員が乗るのは無理だと思うけど。
 飛んでくる飛行船をどうするのかと思ったら、全部打ち落としてしまうサイバーコップ。なにが乗ってるのか分からないのに、そんなことやって良いのか?
 北条に言わせれば、飛行船を落とすのは「民家に影響がない」からだそうだが、飛行船の真下には普通に道路があって、車通りも結構多い。無茶苦茶なことしてるって自覚ある?
 「(サイバーコップの)みんなを信頼するしかない」という織田。格好良い台詞なんだが、指揮を執ってる北条が所かまわず銃乱射するんじゃ信頼もなにもあったもんじゃない。
 毛利がマモル少年に指令したのは「コードを切れ」だったが、どのコードだか言ってないくせに、的確にコードを切れたのはなぜ?>
第29話 上杉暗殺 いそげコップ  デストラップによる要人誘拐を見事なチームワークで阻止したサイバーコップ。バロン影山はフォーメーションが上杉の指令にあることを見抜き、上杉暗殺に動き出す。その頃、当の上杉はハイスクール時代の知り合いからプロポーズを受けていた…
 敵はマッハ・ハルコスとマッハ・オミノス。体の中に加速装置を持つ二体組で、二体が同時に敵の周りを回転することで必殺技のデストロタイフーンを使える。。
 メンバーの紅一点というのがこれまでの役割だった上杉がいつの間にか指令塔に変わっていた上杉が話の中心。恋と戦いの両面が描かれていくが、その過程で上杉と武田がお互いの気持ちに気付いていくことになる。
 未来から来た武田は、この世界で自分が幸せになってはいけないという気持ちを持っているらしい。
 島津の過去も少し語られていく。ビットスーツの開発者の恋人がいたが、テロで殺され、彼に近くいたいという重いからZACにいるという。それでもなんか織田といい雰囲気だけど。
 今回ひどい目に遭ってるのが浅倉で、サイバーコップの面々から女扱いされてない。
 全般的にバランスが良い話に仕上がっており、後半になってからずいぶん話がこなれてきたな。
<ルシファービットから人間体に戻ったルシファーはいつもの黒マント姿。変身の時はタンクトップ姿じゃなかったっけ?
 これまで全く描かれることはなかったが、マーキュリービットには加速装置が搭載されていた。ひょっとして新機能だったのか?>
第30話 悪魔の山を走りぬけ!!  都市防衛バリアの液体エネルギーを工場から搬送する仕事を依頼されたZAC。北条と毛利がその任務に就くことになった。その燃料を奪うべく、ルナが動き出す。
 敵はダーク・オミノス。液体燃料の護衛に向かうジュピターのブレードライナーを襲った。
 このところ何かといじられてる毛利だが、今回は北条に置いてけぼりを食ってしまう。結果北条は一人で輸送任務に就くことになる。胃痙攣と言われ、みんなから同情の目で見られてる。
 一方の北条は素顔のルナと初遭遇。お互いに通じるものを感じているようだ。
 相変わらず都合のいいときに現れるルシファーだが、だんだん都合良すぎる感じになってきた。
<毛利に同情し、一人で輸送任務に就く北条。それ命令無視なんだが。
 どこにでもあるブラックチェンバーの呼び出し装置だが、今回は河原にある社だった。罰当たりな…それよりなんでこんなところに社が?
 ちょっとした振動でも爆発する液体燃料。それにしても随分揺れてるぞ。爆発しない方が不思議だ。>
第31話 奪われたサンダーアーム  ビリヤードを楽しんでいたサイバーコップの面々の前に現れた謎の男。その後突然デストラップと戦っているサイバーコップの前に現れると、サイバーボミングしたジュピターのサンダーアームを奪い取ってしまう。
 敵はハスラー。ビリヤードキューのような武器を持ち、空中に浮かべた玉を使って攻撃する。そしてネオ・オミノス。ジュピターのサンダーアームを使い攻撃する。
 必殺技を防がれたジュピターの戦いが描かれる。自分の武器が奪われ、テロに使われるという話は刑事ものでは定番の一つ。これも一応警察の話なので、あっても不思議じゃないか。それで仲間の大切さに話を持っていくあたりが本作らしいが。
 ちょうどこの頃ブームが起こっていたこともあって、ビリヤードが重要なアイテムとして登場してる。ハスラーに対抗するため、必死にビリヤードの特訓してる武田の姿がある。
 しばらく姿を見せなかったクリステロが再登場。サイバーエネルギーを供給し、デストラップのサイボーグにサンダーアームを使わせる。
<武田に対しビリヤードの蘊蓄を垂れるルシファー。そんなことをやってる暇よくあったな。それとも思った以上の遊び人だったのか?
 埠頭で戦っていたサイバーコップだが、次の瞬間採石場に移動していた。>
第32話 おそわれたロフト!!  都市防衛バリアの完成が着々と近づいていた。これでデストラップの攻撃も収まるはずだが、それを察知したデストラップも総攻撃の準備を進めていた。最後の戦いに、気を引き締めるZACの面々。一方、政府高官の秘書になりすましたルナも又活動を始めていた。
 敵はテッド・ハルコス。決戦前夜にサイバーコップ宿舎のロフトを発見したデューチンによって、ロフトを破壊するために送り込まれた。
 最後の戦いに向け、着々と準備が進んでいる。そのためか、今回はバンク中心で、サイバーコップの面々のこれまでの活躍が回想形式で描かれる。このタイミングってのは珍しいと思うが、話の都合を考えるとちょうど良い具合なのかもしれない。
 武田と上杉がキス寸前までいったが、特撮の場合は寸前で回避されるのが定番。
 一方ルナと北条が再会。感動的な再会なのだが、お互いに随分反応薄いな。
 最後にロフトは爆発炎上。これでサイバーコップの戻るところは無くなったことになる。
<ルナに再会した途端恋人面してる北条。自意識が高すぎるというか…
 テッド・ハルコスがロフトを襲ったのは夜ということになってるはずだが、実際は昼間だった。みんな昼に寝てたのか?>
第33話 リニアカーをまもれ!!  突如夜空にフューラーの顔が浮かび、東京シティの壊滅を宣言する。新型のバリアシステムによって放たれたミサイルは迎撃できたが、この事故でデストラップにバリアシステムの存在を知られてしまう。システムを守るため警護に当たるサイバーコップ。
 敵はクリスタロ。攻撃用に調整されたもので、バリアシステムを攻撃するために出撃するが、ジュピターとルシファーに中に入り込まれ破壊された。そしてプロイド博士。フルネームはアーサー・C・プロイドだそうだ。電磁鞭を使い、サターンとマーキュリーを襲うが、逆に自らがアンドロイドであることに驚愕しつつ死んだ。そしてカノン・ハルコス。バリアシステムのプログラムを持った北条を殺すために作られた巨大銃を持つ。
 すごい見所が多い話。
 いきなりラスト展開?と思ったら、バリアで難なく防がれるというオープニングから始まる。ちょっと拍子抜けだがなかなか面白い展開だ。
 デストラップの幹部は全員バロンによって作られた再生人間であることが明かされた。少なくともプロイドはアンドロイドだった。そしてそれを知ってしまったデューインが葛藤するシーンあり。
 これまで単なる無個性な敵だったデューインが、突如女の感情を持ってしまい、いきなり個性がでてしまった。あっという間に殺されてしまったけど。
 ルナが北条に自らの正体を明かした。それが女性的な感情によるものだが、上杉はあっという間に彼女を信用してしまった。
<シティ上空に浮かぶクリスタロをミサイル攻撃する都市防衛体の戦闘機…被害考えてないの?
 ブラックチェンバーのプログラム装置は公衆電話に偽装してるのもあるらしい。なんかスーパーマンっぽい演出もあり。
 リニアに乗った北条たちが見てる前でサンダーアームで遊んでる子がいる。おもちゃを売るための演出?>
第34話 デストラップのさいご!!  リニアモーターカーの狙撃時間が迫っていた。何とかして内部からリニアを止めようとする北条。そして外からカノン・ハルコスを倒そうとするジュピター。二人は間に合うのか?そして新しい人類を生み出そうとするバロンの計画とは…
 敵はバロン影山。フューラーと合体することで超能力を手に入れた。その能力を使い、富士山を噴火させようとする。
 バリヤーシステムをめぐる攻防戦から、デストラップ本部への殴り込み、そしてバロンとジュピターとの戦いまでまで畳み込むように物語が展開。まさしくクライマックスって感じ。
 フューラーと合体するバロンだが、明らかにバロンの方が優位に立っている。三博士と同じでフューラーもバロンが作ったのか?
 バロンによる地球支配の理由が語られる。23世紀にコンピュータによって支配された地球にはもはや自然が残されていなかった。今のうちにコンピュータによる支配を始めれば地球を再生できると考えたから。
 そして最後。次元震が起こり、ジュピター、ルシファー、そして武田について行くことを選択した上杉は未来へ。
<エインシュタインとルナの子供の頃の思い出がでてくるが、子供のエインシュタインは白髪で、頭部に突起がでている。こんなので美しい思い出になるのか?
 次元震が起きた際、ルシファーは「これで未来へ帰れる」と言っていたが、本当にそうなのだろうか?実はますます過去に戻ったりして?
 三人が未来に帰ろうとしたのを見たバロン影山は、「おまえたちを行かせはしない」とか言って阻止しようとするが、このまま行かせてやればこの時代を征服するのは楽になると思うんだが。
 富士算の爆発は止めることができなかった。バリヤーシステムによって東京シティは無事だったが、周辺の町はどうなんだろう?>
第35話 リクエストトップ10PART1  これまでの「サイバーコップ」の名場面を紹介するPART1。監督まで出てくる。
 15位。ルナ登場、ルシファーの挑戦
 14位。偽サイバー
 13位。ルシファー登場
 12位。サイボーグタンク
 11位。街が沈む 北条役の??も造形を助けたのだとか。本人曰く「俺はモデラー」だとか。
 10位。ドラゴンが舞う!不思議なXマス
 9位。幽霊ホテル!?ゾンビがいっぱい
 8位。5人目のコップ
 7位。ブレードライナー登場
 6位。東京暗黒作戦
第36話 リクエストトップ10PART2  5位。ミサイル発進
 4位。最強の刑事ジュピター
 3位。上杉の反乱
 2位。殺人ジェット
 1位。衛星が落ちる