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スターゲイトSG−1

スターゲイトSG−1(1st)事典
スターゲイト(映画)
スターゲイトSG−1(2nd)
スターゲイトSG−1(3rd)

1997'7'27〜1998'3'6

 ハリウッドの対策映画として製作された『スターゲイト』(1994)からスピン・オフされたTV作品で、SFドラマとしては最高に受けが良く、アメリカでは最長のSFシリーズとして知られている。
 実は元の映画版はあんまり評価高くなかったのだが、その理由は折角どこにでも行けるゲイトがあるのに、行った所が一カ所だけだったというもの。尺としては仕方ないのかもしれないが、ゲイトの設定が今ひとつ活かされてなかったのが残念だった。TVになるとその設定が存分に活かされるようになり、様々な星が登場してくる。中心となるキャラの数は絞られるが、その分重厚な人間ドラマとしても充分に観られるようにできているのが特徴。現代版スペースオペラとして、SF好きならチェックしておきたい作品。

主な登場人物
ジャック (役)リチャード・ディーン・アンダーソン。テレビ俳優。「冒険野郎マクガイバー」のマクガイバー役。本作は2作目のブレイク作。
 ジャック・オニール。かつてスターゲイトが開いた時、指揮官として惑星アビドスへと向かった空軍大佐。地球に戻った際、責任を取って引退の身だったが、スターゲイトが健在と分かり、再びスターゲイトへと入る。
ダニエル (役)マイケル・シャンクス。本作が代表作となり、スピンオフ・シリーズの「スターゲイト:アトランティス」でも登場している。
 ダニエル・ジャクソン。映画版ラストで惑星アビドスに残り、そこでシャーレという女性を妻にしていたが、シャーレが連れ去られてしまったため、妻を取り戻すためにジャックらと共にSG−1チームの一員となる。
サマンサ (役)アマンダ・タッピング。いくつかのテレビシリーズに出演するが、本作が代表作となる。現在は製作者ともなっている。
 サマンサ・カーター。空軍大尉で理論天体物理学者。スターゲイト・プロジェクトにも関わっており、志願してSG−1チームの一員となる。気の強い性格が時としてトラブルを起こしてしまうこともあるが、チームの重要人物でもある。
ティルク (役)クリストファー・ジャッジ。本作が代表作となる。
 アポフィスを中心とするジャファと呼ばれる祭司の一人。表面上アポフィスを神として崇めていたが、その言動には疑問を持っており、ジャックに味方し、SG−1の一員となる。
ハモンド (役)ドン・S・デイヴィス。
 一度は頓挫したスターゲイト計画を再始動させた立役者で、SGチームの最高責任者。空軍将軍だが、実際はここは閑職らしい。合理主義者ではあるが、かなり人情的な側面もある。
話数 タイトル 脚本など コメント DVD
第1話 神の子(前編)
“Children of God”

  監督:マリオ・アゾパルディ
  脚本:ブラッド・ライト
      ジョナサン・グラスナー
 惑星アビドスに開いたスターゲイトの事件から1年が経ち、再び時空が封鎖されたスターゲイトは厳重な警備下にあった。だがそのスターゲイトが突然動きだし、中から現れた蛇の鎧に身を包んだ兵士に女性兵士が拉致されてしまう。SGC司令官のハモンド将軍は原因究明を行うためかつて惑星アビドスで指揮を取っていたオニール元大佐を呼び出すのだった。オニールの報告書によれば、死亡とされていたジャクソン博士が生きており、惑星アビドスも破壊されていなかったのだ。ハモンドは、オニールに復職を命じ、ダニエルを連れ帰ると共に、エイリアンの実態を調べるように命令する。そこで懐かしい顔と再会するオニールだが…
 現在のところ敵として登場したキャラは不明の人物。
 映画『スターゲイト』(1994)から1年後の話となり、アビドスで無くなったはずのゲイトが生きており、再びアビドスと行き来出来るようになったと言う所から始まる。今回は基本的に説明のため、映画版の説明も一応は入ってるが、出来れば最初に映画版を観ておいた方が良いだろう。
 映画版は設定が魅力的な割に物語がちょっと疑問だったのだが、その設定は実はTVシリーズの方が使いやすいと言うことを改めて示した形となる。その魅力というのは、結局ゲイトは一つではないと言うことに他ならず。色々な場所に行ける。というのはつまり、様々な冒険が可能と言うこと。
 話としてもかなりバランス良く仕上げられている。この丁寧さが長期シリーズを可能とした原動力かな?
 膨張する宇宙理論の中で、スターゲイトのあり方が示される。サムとダニエルの会話は完全にオタだった。
第2話 神の子(後編)
“Children of God”

  監督:デニス・ベリー
  脚本:ブラッド・ライト
      ジョナサン・グラスナー
 謎の集団に連れ去られてしまったシャーレとスカーラを助けるべく、そして何より地球の危機を未然に防ぐため、空軍はスターゲイト計画の再始動を決議する。ジャックは9つあるチームのSG-1を任され、スターゲイトの先にある土地の調査を任せられる。そして彼らがたどり着いたのは、アビドスとは全く異なった、極寒の地シュブロンだった…
 謎の組織はやはり映画版との関わりを持つらしいことがはっきりした。彼らを指揮してアビドスにやってきたのはアポフィスという名前で、そして彼らが“神”としているのは、アモネットという寄生生物。女王とされていた女性の腹から出てきたアモネットはシャーレに寄生することになる。
 最初から危機の連発。これも考え無しにゲイトにチームを送り込んだからなのだが、ものが分からない以上、それは致し方ないのか?ゲイトを地中深く埋めるって手は却下されたようだが、はっきり言ってそれが一番有効な方法のような気がする。
 話自体は脱出型の典型的な話で、ほぼ映画版の焼き直し。前後編で同じ事やってもなあ。ただし、ラストは明らかに「続く」になっているのが特徴か?
第3話 エイリアン
“The Enemy Within”

  監督:ジェフ・ウールノウ
  脚本:ブラッド・ライト
 空軍はスターゲイトの本格調査を始めようとしていたが、そのためにジャックは惑星シュブロンでSG−1に味方してくれたティルクをチームに入れることを提案するが、上層部はそれを却下。ティルクを実験材料としていた。一方、前回のミッションで寄生虫ゴアウルドが体内に寄生されてしまったSG−2リーダーのコワルスキーは徐々に正気を失っていく…
 前回からの続きとなり、惑星シュブロンでSG−1に味方したティルクと、ゴアウルドに寄生されてしまったコワルスキーの二人が中心となった話。危機を乗り越え、結果としてティルクがSG−1の正式メンバーとなった。物語の展開としても、ティルクの重要性をよく示した話になっている。
 SG−2隊長のコワルスキーはこれから長くSG−1のパートナーとしてやっていくと思われたのだが、結構意外な展開だった。
 話の途中になるが、いっそコワルスキーを放っておいてゴアウルドを生かして調査するか、ゴアウルドを殺してコワルスキーを助けるかというジレンマに陥るのだが、結果としてどちらも失ってしまったという描写あり。ティルク一人を得るために失った犠牲は大きい。
 これまで2話に渡ってTVとしては豪華すぎるSFXが用いられていたためか、今回は地球のみのセットで話が展開する。ただし中心となるセットが映画版からの流用で結構豪華なので、安っぽくは感じない。
 ここでも石頭のように見えるハモンド将軍が情に厚い人物であることが強調されていたりして、全般的にキャラの立ち方が良い話に仕上げられてる。
第4話 自由の女神
“Emancipation”

  監督:ウィリアム・ジェレティ
  脚本:キャサリン・パワーズ
 ゲイトを抜けて惑星シマルカに到着したSG−1チームはシャバダイという草原の民アブーという少年を助け、部族に迎えられるのだが、サマンサは何故か女性というだけの理由で差別されてしまう。顔を隠した民族衣装に身を包むことを強要されるカーターだったが、その夜、何者かにさらわれてしまう。
 これまでチームの一員という地位であまり表立ってなかったサマンサが中心となった話で、この話は彼女が女性であることをいやというほど強調している。
 ただ、話としては古くからあるもので、未開の人種を文明人が教化するという、19世紀イギリスの冒険小説並みの物語。ナンセンスな傾向が強い。事実「ドリトル先生」シリーズに同じような話あったし。はっきり言って時代錯誤的な物語が展開している。大体古代のモンゴルが舞台だって言ってるけど、これって文明の押しつけでしかない…映画版もそうだったけど、こういう物語が一番嫌いだ。酷い自由の戦士達だよ。
 SFXが使われないため、衣装代だけしか必要がなく、
<シャバダイはモンゴルとそっくりだが、ダニエルによれば並行進化によるものだとか…都合の良い説明だ。>
第5話 悪魔の痕跡
“The Broca Divide”

  監督:ダニエル・ベリー
  脚本:ジョナサン・グラスナー
 シュブロンからの避難民から、ゴアウルドの行き先を聞き出したハモンド将軍はSG−1とSG−3の共同チームをコードネームP3X797に転送させる。そこは暗闇の星で、そこで彼らは暗闇の中、何者かに襲われる。それを撃退中、白装束の人々を目にしたジャックらは彼らの住む“光の国”に案内されるのだが…
 今度の惑星P3X797はギリシア風の世界。ここでは暗闇の一族と光の一族との戦いが延々と続いているが、理性的な光の一族はヒールクシャという悪神を恐れている。そのヒールクシャというのは結局ウィルスであり、みんながそれに感染してしまうという話。ヒールクシャは人間に子孫を残させるため、より生命力の強い異性との性行を促し、強い同性には敵意を抱かせるもの。
 外宇宙から未知の伝染病が来るという話。これは当然あって然りだし、それでジャックまで感染してしまう。それに対抗能力を持つのはティルクとダニエルだけなので、必然的にこの二人がこの話の中心となる。
 いつも落ち着いて理性的なティルクが結構凶暴な面もあったり、サマンサがジャックを誘惑するなど、意外な一面が見られたりしてなかなか見所が多い話。大人向きの特撮ってのはなかなか面白いな。今回あんまり活躍しないのだが、ジャックの台詞がよく練れていて面白かった。
<女が野獣化すると強い牡を求めるというのは、自然の摂理かも知れないけど、ちょっと図式が単純すぎる気も。まあ、こういう話は設定は単純にするのが良し。
 野獣と化し、元光の国の娘メローシャと一緒にいるダニエルに対し、ジャックが言ったのは「行く先々で女を作るのか?」。酷い皮肉だ。>
第6話 光の壁
“First Commandment”

  監督:デニス・ベリー
  脚本:ロバート・C・クーパー
 消息を絶ったSG−9チームの追跡のため、ジャックらSG−1チームは惑星P3X513へと赴く。ここは紫外線が強く、生物が生きるには過酷な土地柄だった。ここでSG−9の生き残りコナーと出会う。コナーからの話によれば、チームリーダーのハンソンがこの土地に来ておかしくなってしまい、この星で神と崇められているのだという。それが本当かどうか調査を開始するが…
 SGチームの裏切りが描かれる話。確かにスターゲイトから現れる人を神として崇めるのは実際ありえる話だが、そもそもその辺のバランスが取れている人間がSGチームになりそうなもの。どうやらここに出てきたハンソンはそう言うバランスを欠いているらしい。ちなみに元サマンサの婚約者だったそうだが、ひょっとしてふられたことによって精神のバランスが崩れたのかな?
 元婚約者が敵になってしまったということで動揺を隠すことが出来ないサマンサの表情が良い。ジャックやティルクも自分のことを語っているし、他の星に行ってキャラの内面を描写するのも本作の特徴かな?
「宇宙大作戦」とはその点が大きく違っている。
 物語そのものは単純で設定も練り込みが足りない感じ。おかげでツッコミ部分が多くて面白い(笑)
 今回の話によれば、神の力とは精神的に絶対的優位にあること。と言うことらしい。
 ここの舞台のモデルはアフリカあたりの洞穴人かな?エジプトの奴隷の描写のようでもあり。
<仕方のない話だが、紫外線が強いという割には随分暗めの惑星だ。
 ティルクを笑わせようとすると、かえって怖くなってしまう。良いキャラだな。
 世界の気象をも変えるというシールド装置がとてもちゃちなのだが、そう言う意味での説得力は必要ないのか?
 ゴアウルドの作った建築物は決して風化しないし、土とかに埋もれてもいない。勿論そうでなくては話がスピーディに運ばないのだが、都合良すぎる。
 今の今まで神として崇めていた人間をあっけなく殺す住民の描写もどうかな?
 大気まで変わったらこの星の生態系そのものも変わると思うけど、後々大丈夫なんだろうか?>
第7話 エネルギークローン
“Cold Lazarus”

  監督:ケン・ジロッティ
  脚本:ジェフ・キング
 砂漠の惑星P3X562へやってきたSG−1チーム。そこには青いクリスタルのカケラが点在していた。その内完全なものを見つけたジャックはそれを調べようとするが、ジャック自身は吹き飛ばされ、更にクリスタルから出たエネルギーからジャックのクローンが誕生する。SG−1チームは本物のジャックを残したまま地球に帰還するが、地球に来たクローンジャックは自身の記憶を求め、別れた妻サラに会いに行こうとする…
 クリスタルが登場。近づいた人間をコピーする能力を有し、ジャックにコピーし、地球にやってくるが、地球上ではエネルギーを長時間保つことが出来ず、崩壊していく。決して悪いキャラではない。
 主な舞台は地球で、ジャックの家族のことが描かれる。ジャックにはサラという妻とチャーリーという息子がいたが、前にチャーリーは事故死しており、それが機で二人は別れている事が分かる。サラ自身が大変複雑な感情を持っているらしい。
 ここではジャックのクローンが大活躍。本人には出来ないことをさせることで、家族の絆を再確認させるなど、ホームドラマとしても質は高いし、SFだからこそ出来る物語が展開していく。私はベタでもこういった話は結構弱いんだよな。最後、チャーリーが生き返るシーンは特に…涙腺が…
 ところで、ここからサラはやっぱり度々出てくるんだろう…な?
 そう言えばティルクが初めて地球の町に出た話でもあり。
<ツッコミ所ではないのだが、会話が面白い。地球の文化を知るためテレビを観ているティルクはダニエルに「君らの世界は変だ」と断言。対するダニエルは「お互い様」と返す。なかなか良いコンビじゃないか。
 地球に帰ってきたジャックは拘束されてしまうが、拘置所で「出しやがれクソ野郎!」とか叫んでいたのを見たハモンドがひと言。「どう見てもオニールだ」。>
第8話 四次元の妖精
“The Nox”

  監督:チャールズ・コーネル
  脚本:ハート・ハンソン
 スターゲイト基地に現れた国防長官はゴアウルドに対抗する武器の調査を命じる。ティルクの助言に従い、姿を消す生物の謎を探るためP3X774に向かったSG−1チームの面々だったが、なんとスターゲイトが消えていることに気づく。しかもこの星には宿敵アポフィスもやってきていた…
 今回の星P3X774は姿を消す生物
ノックスが住む惑星で、ゴアウルドにとっても謎の惑星。それでアポフィスとたまたま鉢合わせしたというのはちょっとできすぎた感じだが、本来の目的を時折は出す必要があるので、話としてはこれで正しいのだろう。その調査自体も地球側のテコ入れによるものだったし、一応の説明もされている。戦いもちょっとした小競り合いって感じ。
 その中でティルクを除き全員が死亡するという描写まであり。それでSG−1チームもアポフィスも結局はノックスの能力の前に何も出来なかったと言うのがオチ。長いシリーズだから、時折こんな緊張感があってもいい。
 アポフィスの使うバリアは高速の武器は防ぐことが出来るが、低速の武器を防ぐことが出来ないことが発覚。
 ここに現れるノックスはみんな目つきが虚ろ。結構上手い。
<とりあえず今回はさほど問題ないにせよ、やっぱり子供に悪影響を与えてる気もする。>
第9話 時の呪縛
“Brief Candle”

  監督:マリオ・アゾパルディ
  脚本:スティーヴン・バーンズ
     キャサリン・パワーズ
 惑星P3X8596にやってきたSG−1チーム。ここの惑星はアルゴスと呼ばれ、古代ギリシアに似た人々が暮らしていた。偶然そこに居合わせた夫婦の出産を手助けすることになった。アルゴス人により歓待を受けるが、ジャックに近づいたキンシアという女性が持ってきたケーキを食べたジャックの体に異変が生じ、あたかもアルゴス人のように振る舞うようになってしまう…
 今回の星
P3X8596は古代ギリシアを思わせる星でアルゴスと呼ばれる。ここはゴアウルドによって実験された星で、1日で1年の月日を生きているというもの。人間の進化を見る実験だったようだ。夜になるとまるで一日で1歳歳を取ってしまう。空から神が現れるのを待っているが、その神こそがゴアウルドだった。
 アルゴス人が生きている時間が短いので享楽的に生きるというのは理にかなってる。この辺60年代のSF小説を読んでるみたい。こういうセンス・オブ・ワンダーは好き。
 ここもゴアウルドの実験の星。このパターンも結構多いが、そのお陰でジャックの老化が凄く進んでしまった。メイク技術で本当に歳食っているように見えてしまう。
 ダニエルが産婆の技術も持っていたことや、ジャックの濡れ場もあり。TVシリーズでは結構珍しい描写があり。それでサマンサはちょっと嫉妬してるのも面白いところ。久々にハモンド将軍の厳しさが見える。このキャラはとても良い。
<アルゴスには若い男女しかいないが、50日以上生きている人はいないんだろうか?
 ジャックほどでなくともキンシアも歳を取っているはずなのに、前々そうは見えない。やっぱり女性相手だから歳食う描写は引け目があったんだろうか?>
第10話 雷神トールのハンマー
“Thor's Hammer”

  監督:ブラッド・ターナー
  脚本:キャサリン・パワーズ
 ゴアウルドの恐れる武器があるという情報をティルクから得たSG−1チームはシメリアという惑星へと向かう。ゲートから出た彼らを取り囲んだ男達は「トール、トール」と雄叫びを上げ、そしてゲートの上にあったハンマーのレリーフから出た光を受けたティルクと、彼を助けようとしたジャックは消えてしまう。残されたダニエルとサマンサの前にガーウィンという女性が現れ、物知りの彼女に付いていく二人。一方、暗闇の洞窟に転送されてしまったティルクとジャックはそこで恐るべきものを目にする。
 今回の星
P3X974は中世北欧を思わせる世界。“シメリア”と呼ばれており、ここにはゴアウルドよりも科学力が進んだ種族によって“聖域”とされている星で、特にゴアウルドは地下洞窟に放り込まれ、永遠に苛まれ続けることになる。
 ゴアウルドの謎が明らかにされ、更にアクション性もたっぷりでなかなか楽しめる話。ゴアウルドはエジプトの神々をベースとしているが、その対抗勢力は北欧の神々をベースとしていることが分かる。間に合わせっぽくはあるけど、なかなか興味深い設定だ。又、意志の力によってゴアウルドを操ることも出来たり、ゴアウルドを追い出すことも出来ることがここで分かる。
 久々に
ウナスというモンスターも登場。これはゴアウルドの最初の宿主で、無茶苦茶な生命力を持つ。ジャファの中ではおとぎ話と思われていたが、実は惑星シメリアの地下で生き残っていたというもの。
 そう言えばトールという存在が一応出てきたけど、この話だけで終わるには勿体ない設定ではある。ひょっとしてこれからも出てくるのかな?
 トールのハンマーさえ機能していれば、シャーレやスカーラも救われたのだが、結局ティルクを助けるために破壊されてしまった。この話では本当にゴアウルドを分離することが可能。ってことが分かっただけ。
<洞窟を恐れるケンドラがひと言「逃げてはいけない」と呟く。それだけで妙に笑えるのだが…
 今回サマンサが嫌な女になってるのも特徴と言えば特徴かな?
 ところで、ティルク一人を救うために、星全体を危機に陥れたという事実はどうなるんだろう?…スターゲイトを埋めればそれで終わるか。
 トールの声は複数のキャラが演じているらしいが、その中にダニエル役のマイケル・シャンクスの名前もあり。>
第11話 一人ぼっちの星
“The Torment of Tantalus
監督:ジョナサン・グラスナー
脚本:ロバート・C・クーパー
 スターゲイト計画の資料を見ていたダニエルは、1945年の実験で、ゲイトは一回開いているという事実を発見するのだった。だがそれは公式な記録には全く残されて折らず、疑問を持ったダニエルはかつてスターゲイト計画の主導者の一人キャサリンに会いに行くことにした。そしてキャサリンの語る1945年の実験の真実とは…
 今回の星はP3X972。スターゲイト計画の主導者であるキャサリンの婚約者が1945年に向かったという星。文明はあったが既に滅びてしまい、更にこちら側のゲイトは故障していた。アーネストが言う所、ここは“知恵の宝庫”ヘリオポリスだと言うこと。
 話としては
「宇宙大作戦」っぽく、非常にロジカルに脱出作戦が語られる話…それよりは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)かな?
 それにしても50年も一人で閉じこめられたアーネストがよく正気を保っていられたものだ。
 キャサリンがダニエルをスターゲイト計画に巻き込んだのは、なんと婚約者のアーネストに似ていたから。という驚くべき事実が発覚。まあ、“似てる”と言っても性格の方だが。お陰で古代文明の宝庫であるこの星に残ると駄々をこねてる。シャーレはどうだって良いのか?
 宇宙人同士での意思の疎通は元素記号によってなされることが発覚。
<50年以上も放っておかれ、ようやく人間を見つけたアーネストは感極まってみんなに抱きつく。ただサマンサだけ「失礼」とか言って身をかわしてしまった。敬老の精神のない奴め?
 それでダニエルに対しアーネストが言った言葉は「随分遅かったな」だった。そういう問題か?
 たまたまSG−1チームが来た時に屋敷が崩壊するのは出来過ぎだが、それも「宇宙大作戦」っぽいところかな。>
第12話 ジャファの儀式
“Bloodlines”
監督:マリオ・アゾパルディ
脚本:マーク・サラセニ
   ジェフ・キング
 ゴアウルド摘出手術に失敗したティルクは惑星チューラクに残してきた妻子の事を思い出し、チュラクに戻ることを決意する。それを聞いたジャックはハモンドにゴアウルドを捕獲することを条件にSG−1チームの派遣を認めてもらうのだった。そしてチューラクでは、ティルクの息子ライアックが今しもゴアウルドの移植手術を受けようとしていた…
 今回の惑星はチューラク。ティルクの生まれた星であり、そこにティルクの妻子と、彼にアポフィスへの反乱を勧めた師のブレイタクがいる。今回の話はティルクが息子を助けようとする話となっているが、妻のドレイヤックは自分たちを捨てたティルクを相当に憎んでいるようだ。
 それで死にかけているライアックを救うため、ティルクは自分のゴアウルドをライアックに移植…これからライアックも話に絡んでくることになるだろう。それでたまたまサマンサとダニエルがゴアウルドを持っていた…ちょっと話は出来過ぎって感じ。
 しかし、元々人間の体ってのはゴアウルドの宿主で、ゴアウルドの意識の方が強いはずなのだが、ティルクはどうして自分の意識を保ち続けているんだろう?
 今回も又、厳しいようでいて実は温情溢れるハモンドの良い部分が出てきている。
<神についての問答がジャックとブレイタクの間でなされるが、ジャックの言ってることは「アメリカという国」…よく分かるねえ。
 ゲイトに入る際、眼鏡はまずいと聞かされたジャックは地球に眼鏡を残すのだが、チューラクに行ったらちゃんと眼鏡かけてた。>
第13話 失われた記憶
“Fire and Water”
監督:アラン・イーストマン
脚本:ブラッド・ライト
   キャサリン・パワーズ 
 スターゲイトをくぐってP3X866から帰還したSG−1は、「ダニエルが死んだ」という驚くべき報告をする。精神的ショックから立ち直れないメンバーだったが、彼らの記憶はあやふやで辻褄が合わない。実はこれは惑星P3X866の原住民によって行われた記憶操作で、実はダニエルは惑星から逃れようとしていた…
 今回の惑星はP3X866。水の惑星で、ゴアウルドに対して過敏な敵意を持つ半魚人型の人類が住んでいる。
 オープニングからダニエルの死!というショッキングな言及から始まる話。実際の描写無しにこれがあるのは、当然“本当は…”と続けられる。そのパターンに則って作られている話。人間の記憶って意外にあやふやだという事がよく分かる。TVシリーズの一本としては上手く出来た作品だね。結局悪人は誰もいなかったのも特徴か。
 SG−1チームの面々はちゃんと自宅を持っていることが分かる話で、ダニエルは自宅に機密を持ち込んでたりする。他に、SG−6チームも登場している。
<地球の通夜を興味深げに見るティルク。グレーのスーツと帽子に身を包んでるが、これが全然似合ってない。
 突然キれたジャックが破壊した車はハモンド将軍のもの。それを応用に許すのは大人の対応だ。
 ネムはこの星でたった一人何千年も生きてきたんだろうか?よく孤独死しなかったな。
 ラスト、ダニエルに「寿司でもつまむか?」と訊ねるジャック。悪趣味だよ。>
第14話 ゴッドマザー
“Hathor”
監督:ブラッド・ターナー
脚本:デヴィッド・カレン
    J・ラリー・キャロル
 マヤ文明のピラミッドが発見された。探検隊はそこにヒエログリフがあることに驚愕するが、その石棺からなんと女性が現れる。探検隊を皆殺しにしたその女性ハトルはスターゲイト基地へとやってくる…
 今回は地球のみの話だが、古代地球にいたゴアウルドの生き残りがやってくる話になっている。ハトルというその女性は人をたぶらかす能力を持ち、基地の人間を次々と虜にしていく。あるいは一番の危機の話だったのかも知れない。
 ゴアウルドの「神」と呼ばれる存在が殖主のDNAを採取して寄生体を生み出す。ゴアウルドの秘密が又一つ明らかになった。
 ハトルが選んだのはジャック。ゴアウルドを生み出す彼女はジャックをゴアウルドにしようとした。ジャックの腹に十文字の傷が出来るのは結構ホラーっぽい描写。ゴアウルドにされる際、宿主の免疫システムは破壊されてしまうと言うのも初めて分かった事実。
 結局男にとって一番の弱点は女。まあ話としては実に古くさいものなのだが、女性ばかりで小規模軍隊を作り出してしまうと言う話はなかなか面白い。ただ、最終的に男を出し抜くためには色仕掛けとは…
 で、次々と男を倒していく女性軍団。この描写は笑える。こういう大人のコメディがあるのも本作の大きな売りだろう。
 なんだかんだ言ってハモンドはやっぱり格好良いな。改めてそう思うよ。
<ハトルがハモンドにあった時、「大理石男」と呼んでた。見事な呼称だ。
 色仕掛けで兵士をたぶらかすサマンサは「ポルノ女優になった気分」と苦笑い。まあ、その通りなんだけど。
 それにしてもたった一人の女性に騙されてしまうとは、スターゲイト基地も危機管理が甘い。>
第15話 地球に来た罠
“Singularity”
監督:マリオ・アゾパルディ
脚本:ロバート・C・クーパー
 惑星ハンカでブラックホール観測が出来ると言うことを聞き込んだジャックはSG−1チームを率いてハンカに向かう。だが、先に到達していたはずのSG−7チームが原因不明の病気で全滅しているのを発見するのだった。それはウィルスのためであると発覚したが、その中に一人だけ生き残りが発見される…
 今回の惑星はハンカと呼ばれる
P3X987。人間と同じ種族が住んでいる惑星。だが、ここはゴアウルドによって既に汚染されていた。
 ニルティというゴアウルドの反逆者の存在が明らかになるが、同時にそれは地球を破壊しようとした存在でもある。地球そのもの危機が描かれる。その渦中で悲しい決断をしなければならないサマンサの姿が良い。
 ウィルス感染を恐れ、全員が防護服を着込んでいる中、ティルクだけがそのまま。ゴアウルドはこんな所でも万能か。一方、サマンサはカサンドラに母性本能をくすぐられてるみたい。それで今回はダニエルは完全な狂言回しで、ジャックも存在感が薄い。それが正解だろうけど。
 児ポ一歩手前の描写あり。この手の描写は特にアメリカでは嫌われると思うんだけど。
 ハモンドの台詞「決断するのに逡巡はない」。これは決断に至るまでに大変な過程を通り越しているから。とのこと。なるほど分かる。
<カサンドラを保護したのは良いんだけど、ウィルスの保菌者の可能性が強いのに、生身で接してるよ。
 異星人を地球に連れてくることを殊の外警戒してたはずなのに、カサンドラは簡単に地球に連れてきてしまった。今回の話は全般的にセキュリティが甘すぎる。
 カサンドラは地球を破壊するためにゴアウルドの反主流分子によって送り込まれた爆弾であることが発覚したが、それだったら地球に来た時点で爆発させるようにしておけば良かったのに。>
第16話 恩讐の彼方へ
“Cor-Ai”
監督:マリオ・アゾパルディ
脚本:トム・J・アストル
 惑星P3X1279にやってきたSG−1チーム。ティルクはこの星がカルタゴと呼ばれる星であり、度々訪れたことがあるという。実はここはゴアウルドの宿主を集めに来る集積場だったのだ。敵意を持つ住民に迎えられ、ティルクを拘束されてしまう…
 今回の惑星はカルタゴと呼ばれる
P3X1279。ここはゴアウルドの宿主の狩り場であり、狩られたここの住民がジャファにされてしまうらしい。ティルクもかつてここを訪れており、ここでリーダー格のハノの父親を殺している。
 ティルクの過去が語られる話で、カルタゴの地で一人の住民を殺してしまった。それで裁判にかけられてしまうのだが、この話はその裁判の話となる。実際の裁判風景は地球のものと変わりなく、弁護士まで登場してる。ここまで地球(アメリカ)のものと同じだと、さすがに呆れるぞ。まあ、やりかたそのものは多少違っているので、そのすれ違いが描かれる。終わり方はあっけなさ過ぎたけど。
 過去を深く恥じているティルクはハンノに対し、自分の罪を認めている。殺されても仕方ないと考えているようだが、その辺にティルクの考えを見ることが出来るだろう。
 一方、ティルクを殺されたくないジャックは地球に戻ってハモンドに威嚇のための軍隊を要請…これってまさにアメリカ的だな。一方ハモンド将軍はここでは極めて強硬姿勢を取っている。軍人としてはこれで正しい。やっぱこの人は魅力的だ。
 ティルクの記憶だが、アポフィスが登場。それ以外にも8話に登場したシャクルが登場する。あっけなくティルクに刺されてしまうけど、生きてるのかな?
<惑星カルタゴはゴアウルドによって散々荒らされているのだが、それでスターゲイトを封鎖しないのは何故だろう?まあ、そんなのばかりだけど。
 ゴアウルドが現れたことが結局ティルクは助けられる。ちょっと話は都合良すぎる気がするよ。まるでティルクを救うために現れたかのようだった。
 ゴアウルドによって破壊されたカルタゴの建物はえらい安普請。ちょっと押しただけでぐらついてるよ。>
第17話 トラン人の謎
“Enigma”
監督:ウィリアム・ジェレティ
脚本:キャサリン・パワーズ
 惑星P3X7763にやってきたSG−1チームは、そこが火山灰の降る、今にも滅びゆこうとしている土地であることを知った。自分たちに構うなと言われたものの、死に行く彼らを捨て置けず、12人を助けて地球に連れてくる。実は彼らは地球の文明を遥かに超えた技術を持っていたのだった。
 今回の惑星はP3X7763。トランと呼ばれている惑星。地球よりも遥かに進んだ文明を誇っていたが、火山活動が活発で滅びゆこうとしていた所をSG−1チームによって救われる。
 地球より文明が進んだ星が登場。地球人を小馬鹿にしたような発言が繰り返されて、その発言はちょっとむかつくが、それも演出だろう。
 5話に登場した光の国と8話に登場したノックスについて言及されている。トラン人同様進んだ文明を持つ種族だから、そこにトラン人を送ればいい。と考えたようだ。これまで行った星々の事が出てくるのは本シリーズの醍醐味だろう。
<スターゲイトが通じている星に住む人々は地球人がベースだが、時折こういった文明が進んだ種族も出てくるらしい。既にノックスがそれに当たっているが、その部分の説明は不明瞭。
 スターゲイトの行く先は地球とは断絶するはずだが、無人飛行機を飛ばしてそこからデータを取る描写あり。>
第18話 凍りつく孤独
“Solitudes”
監督:マーティン・ウッド
脚本:ブラッド・ライト
 ゴアウルドの待ち伏せに遭ってしまうSG−1チーム。ダニエルとティルクは帰還出来たものの、ジャックとサマンサは全く不明の氷に閉ざされた世界に吹き飛ばされてしまう。足とあばら骨を骨折し低温に苦しめられるジャック。一方、スターゲイトの先が分からない地球では、ハモンドがついに捜索中止を決断する…
 今回の惑星にナンバーはなし。ラストで明らかになるのだが、実はこの舞台は地球の南極だった。
 今回はジャックは怪我のためほとんど動くことが出来ない状態。だからサマンサの健気さとダニエルの頭脳に全てが託された話になっている。登場人物も新しい人がいないし、あんまり金はかかってないな。ジャックとサマンサの距離がぐっと短くなったのも特徴か?尤も、この手のシリーズだとこういう話があっても本当にくっつくのはずっと先なんだけどね。
 登場するのは地球人だけで、ドラマに重点が当てられた話だから、かなりしっとりとした話になってるし、ツッコミ所もない話に仕上がった。
 なんだかんだ言って今回も冷徹さと暖かさを両方備えてるハモンドのキャラが立ってたね。
第19話 ブリキ男
“Tin Man”
 惑星P3X989にやってきたSG−1チーム。ここは地球よりも少しだけ文明が進んだ星で、スターゲイトが置かれているのは何かの基地らしかった。危険を察知したジャックだったが突然の電撃を受け、気が付くと見知らぬ服に着替えさせられて寝ている自分たちに気づくのだった。そこに現れたハータンという男からここがアルテアという星であることを知らされるが、ハータンはここからは帰ることができない。と告げられる。それでも無理に帰還するのだが…
 今回の惑星はP3X989。アルテアという名の惑星で、地球よりは少し進んだ科学文明の星。なんとSG−1チームがロボットにされてしまう。
 機械にされてしまったSG−1チームの面々が自分自身の存在について考察する話で、ハードSF的な話に仕上がってる。特にゴアウルドがいなくなってしまったティルクは変調が起こってしまう。ティルクは自分の精神とゴアウルドの精神の両方を持つためだったらしい。その方が健康的ではあるのだが、やっぱり生身の体の方が良いというのが結論。しかし、どうだろう?不老不死になる代わり、永遠に一つ所に閉じこめられるのと、生身だが自由なのとは…やっぱり後者を選ぶのが普通だろうが、ネット社会になった今だと、逆の方が多いかも?
 最後はオリジナルとロボットとが顔を合わせる訳だが、ロボットの方が今回主役だったので、ちょっと悲しい終わり方になってしまった。切ない話だ。
<ハータンによって機械にされてしまったことを知るジャック。だがその左手の中にあったのは随分レトロな作りだ。>
第20話 異次元の地球
“There But for the Grace of God”
 かつてゴアウルドによって滅ぼされ、汚染されつくした星に降り立つSG−1チーム。ここに長居は無用というティルクの提言を受け、すぐに帰ることになったが、そこに置かれていた鏡のようなものに手を触れたダニエルは、別な世界に入り込んでしまう。そこでの地球ではジャックが将軍であり、ハモンドは大佐に過ぎない。ここは並行世界であることを推測するダニエルだが…
 今回の惑星はP3R233。並行世界につながる鏡が置かれている世界で、ダニエルがこれに触れてしまったため、別な世界に入り込んでしまう。ここでは映画版の世界では実際に核が使用されており、そのお陰で地球はゴアウルドの侵略を受けてしまっている。
 並行世界の概念はハードSFではお馴染みの設定。本当に色々遊んでるね。一番理解力のあるダニエルを主人公にしたのは成功だろう。しかし並行世界という設定があるにせよ、SG−1チームは全滅。更に地球の終わりというのはなんとも重い話に仕上がってしまった。
 並行世界ではジャックとハモンドの役割が入れ替わってる。立場で態度も変わるのも興味深い。特にここでのジャックは極めて冷酷。他のキャラも色々立場が違っていて面白いが、この世界ではティルクはジャファのままで、なんとジャックを撃ち殺してしまってた。ティルクはなんとポニーテールだが、これはかなり凶暴に見えてた。そう言えば本編で仲間になったのも家族を守るためだった訳で、ここでは家族が地球人に殺されてるしな。
 結局ここでは「続き」になってしまった。どうやら本作は最終回の伏線だったらしい。
第21話 閉鎖命令
“Politics”
 パラレルワールドで地球が滅びることを目の当たりにしたダニエルは、そこからゴアウルドが攻めてくる事を警告する。一方、地球ではスターゲイト計画の中止が検討されていた…
 今回の舞台は地球。話は前回の続きで、スターゲイト計画のあわや中止?と言う事が描かれているが、実際まともに考えるなら、確かにこの計画は無意味だとも言える。
 後半部分はほとんどバンクで、形としてはこれまでの総集編。実際物語の展開は会議室のみで行われているので、こうしないと話が保たない。しかしシリーズ初期は本当に金遣ってたな。改めて観ると映画並みのクォリティだ。
 地球の脅威を訴えるジャックだが、それに対し、「脅威はいやというほど聞かされた」と答えるキンゼイ。いや、実際その通りだ。
 …本来憎々しげなはずのキンゼイに、妙に近親感を持ってしまうなあ。
 今回は結局説得失敗。これでスターゲイト計画も終わりか?と言う所で「続く」になる。
<ダニエルは今回眼鏡を外しているが、コンタクト付けてるのか?
 スターゲイト計画は年間74億700万ドルも使っていたと言う事実が明らかになるが、とてもそうは思えない所がミソかな?特に今回は。
 宇宙船をアメリカ軍が簡単に撃退出来るというキンゼイに対し、「映画じゃあるまいし」と頭を振るジャック。はい。映画ではありません。これはテレビです。>
第22話 突入 宇宙母艦
“Within the Serpent's Grasp (1)”
 スターゲイトの封鎖が決まり、ハモンドも撤退の用意に入っていた。だがゴアウルドの危機がすぐさまにもやってくる事を勧告するダニエルはSG−1チームを説得し、パラレルワールドで得た座標へと転送させる。だがなんとそこはゴアウルドの戦艦の中だった…
 1stシリーズ最後の舞台はなんとゴアウルドの戦艦の中。前回がバンクばかりでほとんど金遣ってないためか、今回は派手な話に仕上がっている。ラストだけにこれまでの清算も含め、キャラも総出演と言った感じ。
 結果オーライとはいえ、SG−1チームがやったことは明らかな軍紀違反。それをOKとするのはやっぱりアメリカの作品だな。
 結局本作でゴアウルドが宇宙船で地球に向かっていることが明らかになるが、ここで1stシリーズのラスト。アメリカのTVシリーズの定番ではあるものの、なんとも上手く次回につなげたものだ。
 当然ながら最終回の今回にはアポフィスが登場しているが、久々にスカーラも登場。ただし、ここに登場したのはゴアウルドによってクロレルという存在に変わっており、しかもアポフィスの息子になってる。これってゴアウルドが親子関係を持っていると言うことか?そのスカーラ、一旦正気に戻るのだが、ゴアウルドのやってることを認めているらしいことも分かる。
 スターゲイトは固定座標でないと発動出来ないので、宇宙船の中にあるゲイトは最早使えない。それでどうやって地球に帰ってくるか…は、言うまでもないか。
<そう言えば今回のティルクは毛糸の帽子をかぶってる。オシャレなのか?
 日本版エンディングで毎回銃を持ってるジャックの姿が映されていたが、なんと最終回の光景だった。>