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スターゲイトSG−1(2nd)

スターゲイトSG−1(2nd)事典
スターゲイト(映画)
スターゲイトSG−1(1st)
スターゲイトSG−1(3rd)

 

1998'6'26〜1999'3'12

 スターゲイトSG−1の第2シリーズ。1話のラストで敵の首領アポフィスの母船に入り込んでしまったSG−1チームの活躍から話が始まり、今回も様々な冒険譚が描かれていく。第1シリーズよりも話に練れがみられ、異星の生活習慣に戸惑うよりもメンバー一人一人の個性を掘り下げている。具体的にはサマンサがトクラと呼ばれるゴアウルドの一員を体内に宿し、その父ジェイコブも又トクラの一員となる。ダニエルの妻シャーラがアポフィスの間の子を産み、ティルクは息子と妻をゴアウルドから逃がすといった事。
 1stで行った星々が再度登場し、前提としての舞台があるため、そちらの変化も楽しめる。

話数 タイトル 脚本など コメント DVD
第1話 宇宙戦争
“Serpent's Lair”

  監督:ジョナサン・グラスナー
  脚本:ブラッド・ライト
 ゴアウルドの罠にはまり宇宙船に取り残されたジャック達SG−1メンバー。爆弾を仕掛けはしたが、母船の速度は彼らの予想を超え、爆発の前に彼らは地球軌道上へと送られてしまった。その時彼らの前に現れたのは…
 第1部からの直接の続きでゴアウルドによる地球侵略の危機が描かれる。
 話自体はSG−1チームのいる宇宙船内部と残された地球の二カ所で展開。地球の兵器では全くゴアウルドには通用しないのだが、あくまでそれを信じないアメリカ軍人とか、武器も全くないまま絶望的な戦いを強いられるSG−1チームの対比が面白い。
 今回は見所が多く、1部ラストで殺されたかと思われたクロレルの復活、ブレイタクの再登場。アポフィスとの対面。そしてゴアウルドによる地球総攻撃
(と言っても僅か2機の宇宙船だけだが)を前に、地球の危機が描かれている。話そのものも危機又危機の連続で、物語に圧倒されてる内に終わってしまったという印象。てっきり死んだと思ったダニエルまでもちゃんと復帰。TVシリーズでもここまで盛り上がる話が作れるんだね。
 直接宇宙船で地球まで来たと言うことは、これによってスターゲイトなしにもゴアウルドは地球に来られることが分かってしまった。結果的にこの事実がスターゲイト存続に繋がっていくことになる。
 殺されたかと思ったクロレルはしっかり復活。しかしその言動が妙に地球に対して同情的に見える。
 結果的にアルファ星に送ったはずの地球人達はアポフィスの戦艦に送られたはずだが、母艦破壊の際どうなったかは描かれていない。これからの話になるのか?
<ここではエリア51は本当に対宇宙人用の秘密兵器開発工場として語られているのが興味深い。
 今回政府から軍人がスターゲイト基地に送られてくるのだが、典型的な好戦派で、自分の力に絶対的な自信を持っていながら、それが失敗するとあっという間に逃げようとしてる。こういう人物が物語には必要なんだね。
 真面目なくせにあくまで軽口を叩き続けるジャック。このユーモアが本作の魅力となるようだ。
 宇宙に出たSG−1メンバーは裸眼で宇宙を見てるけど、網膜灼けたりしないのだろうか?
 ブレイタクにハモンド将軍のことを「ハゲのハモンド」と紹介したジャック。どうやらブレイタクはそれ全部を名前だと思ったようだ。それを聞かされたハモンドが全く表情変えてないのが面白い(それとも日本語だけのジョークなのかな?)。>
第2話 殺し屋ゴアウルド
“In the Line of Duty”

  監督:マーティン・ウッド
  脚本:ロバート・C・クーパー

 惑星ナジアでゴアウルドとの戦闘に入ったSG−1チーム。だがサマンサはナジアの住民に寄生していたゴアウルドに寄生されてしまう。そんな彼女の様子をいぶかしく思ったジャック。そしてサマンサと会ったカサンドラも又彼女の異変に気付くのだが、サマンサに寄生したゴアウルドは恐るべき事を口にする…
 ゴアウルドの
ジョリナーと、殺し屋アシュラクが登場。どちらも人間に寄生しているため、本体の姿は分からず。
 冒頭から突然サマンサにゴアウルドが寄生。という妙な話が展開。ただこのゴアウルドはアポフィスに敵対する勢力で、アポフィスの刺客から逃げ回ってるという、結構ややこしい話になってる。
 ゴアウルドに寄生されると身体能力が向上するらしいが、象を気絶させるほどの麻酔薬を打たれてもサマンサは大丈夫だった。どこまで丈夫になるんだか。特に今回サマンサが二つの人格を持った役を演じているのが興味深い所。結局今回は寄生したゴアウルドがサマンサを救うために自らの命を投げ出した事になるのだが、そうすると今回出てきた反アポフィス組織のトクラという設定は先送りになるわけか。
 冒頭の特撮は大変凝ったものだが、以降の話は全部地球上。しかも基地内で展開するため、あんまり金はかかってないね。
 1stシーズンで登場した惑星ハンカの生き残りカサンドラが再登場。特殊能力を持った少女でサマンサの異常にあっという間に気付き、彼女のお陰でゴアウルドとの交渉が成功する。それとジョリナーはダニエルに向かってシャーレのことを知っている。と言っていたが、1stから引き継いだ設定がかなり多く、久々に観た身としては設定が混乱してしまう。
<ゴアウルドに寄生されるとここではすぐに精神融合してしまっている。サマンサの精神が全く抵抗してないとか、これまでの設定とはちょっと違ってるような気がする。宿主を殺すことなく離脱出来るという設定も初めての設定(結局しなかったけど)。
 ジャファであるティルクはサマンサがゴアウルドに寄生されていることに気付かなかったようだが、これも設定的にやや1stから変わってるようだ。
 ジョリナーを倒しに来た刺客は全身包帯巻にされ、まるでミイラだが血が全く付いてない。
 アシュラクは武器であり催眠装置であるアミュレットを胃の中に隠していたらしい。しっかり吐き出すシーンがあるけど、ちゃんと粘ついてるのが芸細かい…あんまり細かくなくて良いけど。
 ゴアウルドは絶対に信じない。と強調するジャック。ティルクは信じてないの?>

第3話 地底の牢獄
“Prisoners”

  監督:デヴィッド・ウォーリー・スミス
  脚本:テリー・カーティス・フォックス

 スターゲイトを通った先の惑星タルドアで突然一人の男がSG−1チームの前に現れ助けを求められる。事情も知らないまま彼を連れて移動するSG−1チームだが、突然何者かに捕まってしまう。名目ばかりの裁判を受けた後、突然終身刑を言い渡されてしまう。スターゲイトを通して送り込まれたのは一方通行の監獄惑星だった。
 惑星はP3X775。タルドアと呼ばれている惑星。
 理由も何も分からないまま突然監獄惑星に放り込まれたSG−1チームの姿が見られる。状況が分からないまま放り込まれてしまうため、観ている側もかなり混乱。
 それで謎の人物のまま終わってしまったリネアという女性が登場。もの凄い知能を持った女性で、原始的な道具のみで常温核融合を実現させてみたり、ちょっといじっただけでコンピュータの使い方を学び、更にスターゲイトの使い方まであっという間に理解してしまう。超絶の天才だが、彼女は実はかなり邪悪な精神の持ち主で地球人のために働くことを良しとはしない。最後はスターゲイトで逃げ去ってしまうが、彼女がこれから登場することはあるのかな?結局この話は彼女の登場を印象づけるためにあったという訳か。
 SG−1以外の他のチームも登場。SG−3のリーダーオーウェンはアフリカ系の若者。それでジャック達を救うため、初めてハモンドがスターゲイトを抜ける描写もあり。部下と同じ所に送れ。と主張するが、こういう場合に限り無罪になるのも特徴かな?
<今回は何故かジャックが不遜な役割。監獄惑星はダンテに送られた際、ジャックはティルクに先鋒を頼む。その際「凄んで先頭を歩け」と命じる…分からなくはないが、ちょっと失礼なのでは?
 監獄につながれたことがあるのか?というダニエルの問いに、ちょっと躊躇して「ある」と答えるジャック。1stで確かにあったよね。そのことだろうか?>

第4話 ゲームキーパー
“Gamekeeper”

  監督:マーティン・ウッド
  脚本:ブラッド・ライト
      ジョナサン・グラスナー
 先に他のチームが行ったP7J989で謎のドームがあるとの連絡を受けたSG−1チームはそのドームの調査を開始する。まるで温室のようなドームの中にあった機械に手を触れた途端、彼らはその機械に絡め取られてしまう。そこで彼らは自分たちにとって懐かしい、しかし必ず失敗する夢の中に放り込まれてしまうのだった…
 惑星は
P7J989。植物温室ドームのある惑星で、このドームの中の機械に捕まった人間は過去の悪夢を見せられ続ける。これはP7J989の住民の娯楽のためであったと分かるのだが、逃げたと思ったらやっぱりそこは悪夢で…というのはまるで「うる星やつら2」っぽい。ここに登場するキーパーというのが妙におちゃらけた性格で、最後はコメディ調で終わる。この辺も無邪鬼っぽいかな?
 失敗した過去を何度も何度もループさせられるという悪夢世界が展開。失敗した途端その直前に戻されるというのは、まさしく悪夢だ。この夢を見せたキーパーによれば、これが人間の望みだと言う。
 シーズン1で死んだコワルスキーがジャックの夢の中で再登場。あの時は少佐だったが、ここではSGチームに入る前なので大尉。
 一方ダニエルの両親は考古学者であったことが分かった。なるほど蛙の子は蛙か。
 ちなみにティルクとサマンサが自分の記憶に縛られないのはゴアウルドを寄生させたことがあるからだそうだ。
<ジャックの夢ではティルクはトーマスという名前になって髪の毛が生えている。しかし似合うような全然似合わないような…それ見た瞬間、思わず吹いた。
 これが夢じゃないかと疑うジャックはハモンド将軍の頭をペチペチ叩いてる。これが夢の中でなかったらとんでもないことになるね。>
第5話 石棺の魔力
“Need”

  監督:デヴィッド・ウォーリー・スミス
  脚本:ロバート・C・クーパー
     ダミアン・キンドラー
 スターゲイトの資源であるナクアダという鉱物を調査するため惑星P3R636へとやってきたSG−1チーム。そこで身投げをしようとしている女性を思わず助けたダニエルだったが、逆に彼女からそれを責められてしまう。実は彼女はこの星の王女シャイラであり、聖なる儀式を邪魔したことでSG−1チームは鉱山に強制労働にかり出されてしまうのだった。
 惑星は
P3R636。ゴアウルドにナクアダという鉱物を送っている惑星。この星はゴアウルドに支配されていると言っているが、実際にはゴアウルドは誰もいない。
 1話に続き石棺が登場。又しても重傷を負ったダニエルが回復する。それに伴って何故かダニエルの性格が変化。一種の薬物中毒なのだが、結局今回はそれだけで終わってしまった感じ。物語そのものは今ひとつ起伏が感じられないものになってしまった。
 ぼろぼろになるまで鉱山で強制労働される面々の姿が見られる。サマンサまで一緒になってぼろぼろになってしまってるが、フェミニストが見たらどう思うんだろう?
 かつてアシュラクに寄生されたことにより、サマンサは近くにゴアウルドがいると関知できるようになった。度々このような描写が出るのだが、これは本シリーズで何かしらの意味合いを持つものと思われる。
<ピラスは石棺を使って700年も生きていたと言うが、娘のシャイラは一度も使ったことがないという…いったいいくつで娘をこさえたんだ?
 ダニエルは性格の変化によって、ついには妻のシャーレのことまで忘れてしまう。これでは本末転倒では?
 最後、シャイラの説得のためP3R636にもう一度向かうというダニエルを許可するハモンド。許可すべきではないはずだが。どうも今回は設定的に今ひとつ。>
第6話 トールの宇宙戦車
“Thor's Chariot”

  監督:ウィリアム・ジェレティ
  脚本:キャサリン・パワーズ
 かつてSG−1チームが訪れトールのハンマーを壊したシメリアから緊急通信が入る。実はゴアウルドのラーの息子ヘルアが軍隊を率いてこの星を襲ったのだ。その救援信号を受け、再びシメリアへと向かうSG−1チーム。かつて出会った元ジャファのケンドラの姿は既に無く、惑星にはゴアウルドの前線基地が作られていた。
 惑星は
P3X974。惑星シメリア。かつてこの星に来てゴアウルドを閉め出すゲート“トールのハンマー”を破壊してしまったため、本当にゴアウルドが攻めてきてしまった。住民の半分があっという間に殺されてしまったという。
 話自体はトールによって知恵を試されるダニエルとサマンサが話の中心になり、トールによる試しをクリアすることでシメリアが救われるという話。話の展開がかなり強引で、勇気や知恵を試すとは、どこぞのお使いRPGを観てるような気分。お陰さんで正攻法で戦いを進めていたジャックとティルクは何にも出来ないままデウス・エクス・マキナ的に救われてしまった。
 1期で声だけ登場したトールの実物が登場。その姿は…MJ12?ホログラムの威厳ある言葉が急に弱々しいしゃべり方になるのも特徴か。更に映画版で登場したラーの息子ヘルアまで登場と、これまでのシリーズを総決算したかのような話になってる。情報が錯綜しているため、話を追うのがかなり大変。名称もエジプト神話と北欧神話のごったまぜになり混乱。出来れば前後編でやってほしかった話だ。火薬の量も凄く派手な話だから、シーズン最終話に持ってきても良かったくらい。
 しかしアスガードの技術は凄いな。マザーシップが光線出しただけで基地そのものが消えてしまった。
 ゴアウルドの使える医療器具が使えるサマンサ。これも元ジョリナー宿主だったためらしい。そういえばケンドラも元ジャファだった。
<ケンドラの残した武器を突然試し始めるサマンサ。実際使えるのだが、何故そんな真似をしたのかは不明。あるいは前にサマンサに寄生していたジョリナーの記憶だろうか?
 ところで良いところなしのジャックとティルクを助けたナイスガイの名前は何だったんだろう?
 トールを観たサマンサロズウェル事件のことを口にしてる。アスガードがMJ12なの?>
第7話 球体のメッセージ
“Message in a Bottle”

  監督:デヴィッド・ウォーリー・スミス
  脚本:マイケル・グリーンバーグ
     ジャレッド・ポール
     ブラッド・ライト
 完全真空で何一つ生命反応のない惑星P5C353へとやってきたSG−1チーム。だがゲートの先には祭壇に祀られた金属球が置かれており、それを地球に持って変えることとなった。だが地球に来たその金属球は突如放射能を発しはじめ、腐食性のバクテリアも放出し出す。
 惑星は
P5C353。まるで月面のような星で、SG−1チームの面々も宇宙服を着て活動してる。ここに置かれていた球体は地球でとんでもない災厄を引き起こす。
 ダニエルの好奇心が危機を起こすことが多いが、今回も又ダニエルのお騒がせ行動が描かれている。そういう役所で決定か。しかもサマンサの場合とは異なり、後の物語に続かないのがなんとも。
 それでこの球体がゴアウルドのブービートラップかと思ったら、実はファーストコンタクトものだったというオチ。変な話だ。最後は植物しかない惑星にその生物を送り込むことで事なきを得るが、これは一つの惑星を完全に変えてしまうことでもある。
 結局今回一番の貧乏くじを引いたのはジャック。槍に指し貫かれるわ、腐食性ウィルスに浸食されるわ、エイリアンの殖主になったりで、良いところなし。
 今回のハモンド将軍は実に冷静。決して取り乱すことなく、ダニエルの失敗も当然起こるべきリスクの一つとしてしっかり受け入れてる。女医であるジャネットもジャックの命を救うために大活躍。
 そういえば珍しくティルクがジョークを言ってる。「尻に根が生えた」というだけだが、随分このキャラも変わってきたね。金はあんまりかかってないけど、時折は人間性を深めたりサブキャラを目立たせる話があっても良いね。
<ジャックが槍に貫かれたのは心臓のちょっと上。これで死なないのは凄いな。
 球体の近くにいたシモンズはバクテリアに感染してしまうが、ダニエルとサマンサは無事。ゴアウルドとふれあったことが何らかの耐性を持つに至ったんだろうか?
 「大佐の心は分かってます」と言い、エイリアンの殖主にジャックを選ぶサマンサ。ジャックは良い部下を持ったね。>
第8話 家族
“Family”

  監督:ウィリアム・ジェレティ
  脚本:キャサリン・パワーズ
 突如スターゲイトを使ってチューラクのブレイタクが現れる。緊急以外はゲイトを使わぬブレイタクが持ってきた情報。それはティルクの息子ライアックがアポフィスによって連れ去られたというものだった。罠と知りつつもライアック救出のためにチューラクへと向かうSG−1チーム。だがそこで妻ドレイアックと再会したティルクは衝撃の事実を知らされる。
 惑星は
チューラク。1stで3話をかけての描写があり、これが4話目となる。地球以外では最も多く描写された惑星だろう。1stの12話と同様息子のライアックの危機が描かれる。
 前回の話では死にかけてほとんど存在感がなかったライアックだが、今回はアポフィスによって洗脳された姿で登場する。前回あれだけの思いで命を助けたというのに、ティルクも可哀想なものだ。
 何にしても今回はティルクが丸ごと可哀想な話。妻のドレイアックまで再婚してしまったし、息子のライアックは洗脳。更に友であるフロータクにも裏切られる…いやはや。それで頭に来たのか、ティルクの判断力もかなり鈍ってしまったようだ。
 アポフィスとクロレルが死んでいるとのサマンサの発言あり。そういえば脱出したところは視聴者には分かっていても、登場人物には分かってなかったな。
 ティルクの描写が深い分、他のメンバーの描写が浅くなってしまったが、それは仕方ないところか。最後の最後、実はこの救出劇自体が大きな罠だと分かってから、ようやく個性が出た感じ。
<フロータクは元々ティルクには含むところがなかったのに、それを裏切り者にしたのはティルクとドレイアックが未だに愛し合っているという事実だった。人間の感情というのは時に恐ろしいことをしてしまう。これはきっとこれまでのライバルだったティルクに「勝った」と思っていたのに、実は負けていた。ということを思い知らされたからだろう。>
第9話 シークレット
“Secrets”

  監督:ダーン・クラーク
  脚本:テリー・カーティス・フォックス
 アビドスにいる義父カザフとの約束を守るためダニエルはティルクを伴いアビドスへとスターゲイトを使って帰還する。シャーレがゴアウルドになってしまったことを報告するのだが、何故かそこにはシャーレの姿が。しかも彼女は妊娠していた。実はアポフィスが自分の新たな宿主として彼女との間の子を使おうとして彼女を妊娠させたのだ。妊娠の間は彼女の中にいるゴアウルドも意識を凍結させているのだという。一方地球では先の地球の危機を回避を果たした勲章授与のため、スターゲイトの主要メンバーがワシントンに呼ばれていた。そのパーティの中で新聞記者がジャックへと近づく…
 惑星は
アビドス。劇場版に出てきた惑星で、1stの1話で登場。これが二度目の登場となる。
 今回は惑星アビドスを舞台にアポフィスの子を孕んだシャーレとの再会、その子を亡き者にしようとしてやってきたヘルアーの襲撃。と、それだけでもかなり見所あるのだが、一方の地球では新聞記者がスターゲイト計画に気づかれてしまったという物語も展開。とにかく凄い話の展開で、新事実も山ほど登場。見所満載の作品に仕上がっている。こういう作品こそが一番楽しかったりする。
 アポフィスと対立するヘルアーがこれからどのように関わってくるのか、一体スターゲイト計画をばらしたのは誰なのか。そしてアポフィスとシャーレの間の子はどうなってしまうのか。様々な憶測が可能な作品となっている。サマンサの父ジェイコブが癌に冒されてるという設定も新たに加わる。全て後の話に引き継がれるんだろうけど、こういうのってやっぱりわくわくする。
<知りすぎた人間は暗殺されるというのがこの手の作品の定番。しかし本当に新聞記者を殺してしまうと言うのは出来すぎな話ではあり。
 ダニエルを前にしたヘルアーは「おまえがアポフィスと戦った種族か?」と尋ねる。その通りなんだが、実はヘルアーの父を殺した本人でもあったりして…
 ゴアウルドの張るシールドは高速の物体を全て防いでしまうが、低速で近づいたものは通してしまう。あれ?この設定は大分前に出てたけど、ヘルアーはその事知らなかったのかな?ジャックの放ったナイフが手に刺さっていた。>
第10話 破滅への道
“Bane”

  監督:デヴィッド・ウォーリー・スミス
  脚本:ロバート・C・クーパー
 地球より文明が進んでいるが、誰も住んでおらずゴーストタウンと化した都市へと降り立つSG−1チーム。誰もいないと思われたこの都市には巨大な毒虫がおり、ティルクがその虫に刺されてしまった。なんとか地球に戻れたものの、ティルクの身体には未知のDNAが混在し、しかもそれが爆発的に増殖しているという。
 惑星は
BP63Q1。地球より文明が進んだ惑星だがゴーストタウン化している。
 ジャファであるティルクさえも冒すレトロウィルスの脅威が描かれる話。基本的に生物のDNAは書き換え不可能なのだが、レトロウィルスはそれを可能とする(HIVがそう)。そのためティルクは肉体が変化しそうになる。その変化しそうな肉体を抱え、町を彷徨うティルクが描かれていく。そういえばティルクが町に出たのは初めてじゃなかったかな?アリーという少女との心のふれあいが描かれていく。
 一方では他のメンバーがティルクのために治療を試みているが、今回はティルク以外は今ひとつ存在感薄い。
 1st以来久々にメイボーンが登場。相変わらずSGチームにとっては害悪そのもの。これくらい明確に敵対してる人がいるといっそ清々しいくらい。
 ジャックに対し友達と言い、もし自分にもしもの事があったら殺してほしいと頼むティルク。ベタではあるが、こういう演出はやっぱりぐっと来るね。ところでこれまでティルクの意識はゴアウルドのものかと思ってたけど、これを見るとそうだとは思えない。
 久々にティルクのゴアウルドが登場。腹に腕突っ込んで引き出す光景はモロにホラー。テレビでよくやるよ。
<宿主から取り出されてしまったゴアウルドはすぐに死ぬと前に言っていた気がするが、ティルクから出されたゴアウルドはかなり長く生きている。なんでゴアウルドを取り出したのかは今ひとつ説明不足なんだが。
 明らかに異常な状態に陥っているティルクに手をさしのべるアリー。この状態でそれが出来るとは、凄い博愛主義者なんだね。それにしてもこの少女のSFとかの知識は並々ならないものがあるな。凄いオタク少女だ。出来ればレギュラー化してほしい(笑)>
第11話 反逆者たち
“The Tok'Ra (1)”

  監督:ブラッド・ターナー
  脚本:ジョナサン・グラスナー
 かつてジョリナーを宿したサマンサはその記憶のフラッシュバックに襲われていた。夢でジョリナーの故郷トクラの危機を知ったサマンサを中心に、トクラへと向かうSG−1チーム。その頃地球ではサマンサの父ジェイコブの病状が悪化していた。
 惑星は
P34353J。惑星名は分からないが、トクラが集まっている惑星。
 このシリーズはジョリナーを宿したことで変化したサマンサが話の中心の一つだが、前後編でその話を中心として描く。ここでは同じくゴアウルドに対抗するものとして地球とトクラの同盟が出来ないか。という事が描かれていくのだが、現時点ではそれは見事に失敗。
 ただ、あくまでジョリナー本人ではなくその記憶だけしか残っていないため、当然誤解受けてしまうことになる。今回はアクションはほとんどなしでトクラとの折衝が延々と続くことになる。それでちょっとメリハリが少ない話になってしまった。それに中途半端で終わってしまった。実質的に話が動くのは次回からか。
 ただ、設定の上では色々な事が分かってくる。たとえばトクラという存在とジャファの違い。トクラは宿主とゴアウルドの共生関係にあるため、お互いに信頼していないと存在できないから、ゴアウルドと較べると寿命が短いこと(それでも200年ほどあるが)あるいはゴアウルド同士が愛し合うことがあるらしいこと。あくまで脇の設定だが、細かいところがいくつか。
 今まで分かってなかったが、ハモンドの名前はジョーディであることが分かった。
第12話 勇気ある共棲共存
“The Tok'Ra (1)”

  監督:ブラッド・ターナー
  脚本:ジョナサン・グラスナー
 トクラによって監禁状態に置かれてしまったSG−1チームとSG−3チーム。父が危篤状態にあって急いで地球に帰りたいサマンサのためガーショフと交渉するジャックとダニエル。だが死にかかっているセルマの宿主の志願者がいないことは、自分たちに嫌悪感を持っていると言うことで、同盟は不可能だと言われてしまう。
 惑星は前回に続き
P34353J
 トクラとの折衝が描かれる話だが、同時にサマンサの父ジェイコブの命を助ける話となり、結果的に落ち着くところに落ち着いたといった感じ。しかしジェイコブがあんなにあっさり共生を認めるのは意外だった。しかしそのお陰で地球とトクラは名実共に同盟関係となれた。
 トクラは肉体的にはジャファと同じため、スパイがいてもなかなか気づかない。結局それで足りなかったアクション部分を補った感じになった。彼(?)の裏切りによってなんと宇宙母艦がこちらに向かっているという。それだけトクラはゴアウルドにとっては脅威だったのだろう。
 緊張感はあっても話そのものはシンプルなので、2話使う必要性があまり感じられず。
 セルマクがジェイコブに融合するシーンは口移しで虫が移動する。結構ホラーっぽいぞ。
<話の展開としては、これから死にかけた地球人がどんどんトクラになる可能性が示唆された。これはこれで結構怖い話なのだが。>
第13話 精霊
“Spirits”
監督:マーティン・ウッド
脚本:トー・アレクサンダー・ヴァレンダ
 トリニウムのある惑星PXY887を調査中のSG−11の連絡が途絶えた。その救援のためにSG−1チームがそのPXY887に向かうことになるのだが、その前にスターゲイトを通して飛んできた矢を腕に受け、ジャックは出動できなくなってしまう。急遽サマンサが指揮を執って向かうことになる。だが到着した場所で吹き矢を受けて眠らされてしまい、捕虜にされてしまうのだった。
 惑星は
PXY887。ヨーロッパ人移住以前のネイティヴ・アメリカンのような民族が住む惑星。トリニウムの鉱山がある。
 冒頭でジャックが負傷してしまい、サマンサが指揮を執ることとなった話。初めての指揮でやっぱり力が入ってるけど、初々しい感じがあり。その後メインの話は地球上の話になるわけだが、変化自在の宇宙人相手に基地の危機へと話が展開。なかなかメリハリのある話に仕上がってる。
 ペンタゴンの指令で住民に分からないようにトリニウムの採掘を行うことを指令するハモンド。最近聞き分けが良くなったと思ったけど、久々に軍人らしさが見えてきた。ただ、それで欲をかきすぎるとろくな事にならないは、あらゆる物語に共通するところ。トリニウム採掘を望んだらおかしくなってしまった。
 SGチームは少なくとも11存在することがここから分かった。ちなみに11のチームリーダーはコナーと言い、1stでSG−9チームメンバーだった。
<ジャックは最初に飛んできた矢を受けてベッドに横になっていたが、その後ですぐに復帰してる。そんなに簡単に治るものかな?
 どんなものにも姿を変えられるサリッシュの精霊なのだが、ジャックはダニエルに関してだけは何故か全般的に信用してる。何でだろう?>
第14話 タッチストーン
“Touchstone”
監督:ブラッド・ターナー
脚本:サム・イーガン
 マドロナと呼ばれる惑星PX7941で惑星の気候を自在に変えることが出来る装置を発見したSG−1チーム。その装置の調査のために再度訪れるが、なんとその機械は既に奪われた後だった。住民はそれがSG−1チームによるものだと断定し、彼らを敵視するが、覚えのないジャックは泥棒を捕まえる事を約束する。
 惑星は
PX7941。住民はマドロナと言っている惑星。ここにはオーバーテクノロジーであるタッチストーンという気象コントロール装置がある。
 1stで登場した南極のスターゲイトが稼働中で、それがなんと民間団体によって使われていたという事実が明らかにされる。確かに地上には二つのゲイトがあったが、使えなくなってしまったはずなので、まさかその話が続くとは思いもしなかった。しかも話はどうやらまだ続くらしい。
 SGチームが他の惑星から持ち帰ったものには全てに専門チームが付き、しかも彼らは伝説になってしまっていたという。確かにオーバーテクノロジーを次々に持ち込んでいたらそうなるか。
 何かあると登場するメイボーンだが、今度はもう一つのスターゲイトに関わっている。その名前を聞いた途端ジャックは嫌ぁな顔をしてるのが笑える。
 エリア51に行くことになったため、興味を抑えることが出来なかったか、つい宇宙人のことを聞いてしまうジャックの姿が見える。
 そして現れる謎の人物ホイットロー。現時点ではスターゲイトを使う民間団体の一員としか分かっていないが、これも以降の話に関わってくるのだろう。彼の部下らしい人物がこの鍵を握っている。
<スターゲイト奪還のためにSG−1チームが向かうが、他に実働隊が出ている形跡はなし。時間の問題もあるのだろうが、よほどの人手不足だと言うことが分かる。
 スターゲイト強奪の実行犯をホールドアップするSG−1チーム。ティルクはザックガン持ってるんだから、麻痺させれば良かったのに。>
第15話 宇宙人 第5の種族へ
“The Fifth Race”
監督:ブラッド・ウォーリー・スミス
脚本:ロバート・C・クーパー
 ダニエルが宇宙人同士の会合を行っている惑星があることを推測。そこに向かうSG−1チームだが、その場所は狭い部屋の中。そこでのぞき穴のようなものをのぞいたジャックは強い光を見、それ以降ジャックに異変が生じてくる。
 惑星は
P3R272。トールの母性であるアスガードだと思われるが、ゲイトのあるのは狭い部屋だけ。実質的にこの話は地球が舞台となる。
 アスガードにある装置によって脳が活性化してしまったジャックが描かれる話。脳が活性化する話はSFではありがちな話になるが、人間の脳には過負荷になってしまうと言うのもパターン。
 ジャックの脳が活性化したため、これまでのゲイトのシェブロン・コードが7桁から8桁へと変わり、行けるゲイトの数が極端に増え、ついには銀河系外のゲイトまで発見されることになった。一気に話が拡大しそうな感じ。
 そして6話で登場したトールの仲間アスガード人が登場。彼の種族アスガードは1st8話で出てきたノックスとは実はつながっていて、対ゴアウルド同盟をくんでいることが分かった。設定的にも大きな進展が見られる。ただアスガード人の顔の区別が付かないため、トール本人か別な人物なのかはよく分からない。
 これまでゴアウルドに対して戦っているのは4つの種族だが、地球を5つめの種族に加えるかどうかが議論されていたらしい。ただ現時点では地球人の脳はそこまで発達していない。というのが結論。
<なんだかんだでいつも軽口を聞いてるジャックだが、黙ってるとやっぱり物語にしまりがない。この人のトークは実は結構重要だったことが分かっただけでも大きな意味がある。
 ジャックとはなせるのは僕だけ。と言って地球に残ったダニエルだが、ジャックとは英語で筆談してた。別段ダニエルである必要ないんじゃないか?
 シェブロン・コードが増えたことを説明するカーターは市外局番という言葉を使っていた。わかりやすい。
 アスガード人も男と女に別れているらしい。でもどう見てもMJ12だから、あまりにも典型的すぎて苦笑してしまう。
 そう言えばジャックとダニエルが出られなくなったのでSG−1チームに二人の仲間が入ったはずだが、姿は全く見えないままだった。>
第16話 ブラックホール
“A Matter of Time”
監督:マーティン・ウッド
脚本:ミシャ・ラソヴィッチ
   ブラッド・ライト
 惑星P3W451に調査に出かけていたヴォイド少佐率いるSG−10チームからの通信が入る。だがそのシグナルは6倍に間延びしており、ゲイトからは誰も姿を現さなかった。SG−10チームの危機を感じ、探査機を送り込むが、そこには時間の歪みと、惑星の背後になんとブラックホールが接近していたのだ。しかもスターゲイトはその惑星とつながったままで、接続を切ることも出来なくなっていた…
 惑星は
P3W451。ブラックホールが接近している惑星で、そのため時間の流れが遅くなっている。調査のためSG−10チームが向かったが、全員そこで死亡。
 昔のSFでよくあったブラックホールと時間の関係が物語の中心となる。実際こんな事態が起こるかどうかはかなり疑問ではあるが、SFマインドにあふれているのは確か。舞台の中心はスターゲイト基地がメインなので、あんまり金はかかってないね。
 今回登場したクロムウェル大佐はジャックと仲が良いのか悪いのか分からないが、妙に存在感を見せていた。死んでしまうのだが、これで終わらせるのはもったいない好漢。
 今回ダニエルは最後にちょっと登場しただけ。チームの欠けが起こったためにこういった密室の物語にしたのかな?
<これまで何度か無人探査装置のプローブという名前は耳にしているが、今まで実物が出てきてない。CGのみの登場。
 こういう時に花を添えるのは、無理解な人物の存在だが、ここでは軍隊がなんと基地がエイリアンによって占拠されてると思い込んでる。
 ところで後半になると凄い重力がゲイトにかかるのだが、ゲイトの枠はそんなに頑丈なの?>
第17話 奪われた肉体
“Holiday”
監督:デヴィッド・ウォーリー・スミス
脚本:トー・アレクサンダー・ヴァレンザ
 惑星P3W924に向かったSG−1チームはゴアウルドによるものと思われる小部屋に出た。そこにはマチェロという老人がおり、その老人に案内され、機械に触れたダニエルは突然倒れ伏してしまう。実はマチェロはゴアウルドのお尋ね者で、肉体転移の研究をしていた。
 惑星は
P3W924。ゴアウルドの裏切り者とされる老人が住む惑星で、マチェロというその老人は肉体と精神を入れ替える機械発明していた。
 肉体転移が起こってしまったSG−1チームの話が展開。映画の『転校生』みたいなネタだが、オチなどかつて「ルパン三世」や「ドラゴンボール」で同じ事をやった話があった。その分話はコミカルで、転移した人間がそれぞれの真似をしてるのがなかなか笑える。特にジャックの肉体に転移してしまったティルクが髪を剃ろうとするシーンは笑える。
 こういう事態には慣れてしまったか、とんでもない設定をあっという間に受け入れてしまうスターゲイト基地の面々がいる。非常事態が常態というのは恐るべき耐性を付けるものだ。
 精神転移は一方通行なので、一度転移した人間が元に戻ることは出来ない。それでたまたま転移をしたのが四人いたため、玉突きのようにして元に戻した。
<マチェロに転移されてる間、散在されてしまうダニエル。やっぱりこれがこの手の物語では醍醐味って奴だろう。
 それにしてもパフェを食べるダニエルの表情の幸せそうなこと。なんかアイス食べたくなってきたよ。>
第18話 邪神の末路
“Serpent's Song”
監督:ピーター・デルイス
脚本:キャサリン・パワーズ
 トクラからの連絡でとある惑星に向かうSG−1チーム。だがそこに現れたのはトクラではなく、撃墜されたデスグライダーから現れたアポフィスだった。命乞いをする宿敵に戸惑いつつもアポフィスを捕虜としてゲイトで地球に戻るSG−1チームの面々だが…
 惑星は
PB5926。トクラから指定された惑星だが、ここでアポフィスと遭遇してしまう。
 これも話の転換点。宿敵アポフィスのまさかの投降?と思わせておいて…という話。で、てっきりパターン的に罠かと思ったら、意外なことに本当に死んでしまった。えええ?
 と、いうことで新しい敵が登場。その名はソーカーと言い、かつてのゴアウルドの王だったそうだが、ラーとアポフィスによって追われた存在らしい。今回は声だけだが、アポフィスもラーも死んでしまったため、こいつがこれからのメインの敵となるのか?
 宿主だけでなくゴアウルドにも拷問する方法があることが分かった。そう言えばジョリナーに寄生されていたサマンサにアシュラクが行っていたのがそうだったか。
 アポフィスがわざわざ地球人の前に現れたのが何でだかというと、自分がいないとゴアウルドによって地球は間違いなく滅ぼされてしまうから、殺されるはずはない。という確信によってらしい。性格悪い。
 11話で登場したトクラのマートゥフが再登場。アポフィスが捕虜になったと聞いてやってきたのだが、アポフィスを殺すよりもゴアウルドに戻した方が良いという。この辺の事情は複雑のようだ。
 誰よりもアポフィスを憎むティルクは苦しむアポフィスを冷静に見守る。宿敵を生かしておかないと地球は滅びてしまうという矛盾をその表情が語っていた。
 アポフィスのゴアウルドは死んだが、宿主の方は死んでないというのが最後のオチだったのだが、これってひょっとして復活の可能性あり?というか、マートゥフがそんなことを言ってた気がするけど。ひょっとしてゴアウルドの死体を棺に放り込んだら復活するの?
<アポフィスはかつてシャーレを見た瞬間自分の后になるべき女性と見抜いたそうだ。でも本体はゴアウルドなのでは?>
第19話 異星人のハーモニー
“One False Step”
監督:ビル・コーコラン
脚本:マイケル・カプラン
   ジョン・サンボーン
 新型の探索機UAVの試作機が完成。早速惑星PJ2445でテストを始めるが、ほどなく墜落してしまう。そしてフライトレコーダーには原住民らしき姿が。SG−1チームはUAV回収のため惑星PJ2445に向かう。
 惑星は
PJ2445。不思議な菌類と真っ白な異星人が住む星。ここの住民と菌類は共棲関係にあり、超音波で交信してる。
 ファーストコンタクトものの作品で、こちら側が友好な姿をしていると相手は危害を加えない。というダニエルの主張で、前半はダニエルのコミュニケーション能力が描かれていく。
 超音波によってコミュニケーションを取る住民との折衝で、
 ここまでかなりハード路線でやってきたので、ここでソフトタッチの話を一本入れようとしたのかと思うのだが、さほど特徴のある話ではない。なんでこんなのが入ったんだろう?
 そう言えばダニエルは花粉症だったっけ。久々にくしゃみが連発してるのだが、超音波で会話するこの星の住民は、それだけで気絶してしまう。
<原住民の一人はなんだかロビン・ウィリアムズにそっくりに見える。>
第20話 未知との挑戦
“Show and Tell”
監督:ピーター・デ・ルイス
脚本:ジョナサン・グラスナー
 地球のスターゲイトが突然反応し、そこから一人の少年が現れる。彼はチャーリーと名乗り、ジャックと話したいと言ってくる。彼は「マザー」と言う存在によって送られたと言うが…
 今回は惑星は出てこずに地球が舞台となるが、
リータリアと呼ばれる星から来た少年が登場。ジャックのことは何でも知っていて、ジャックにだけ心を開く。謎の多い少年だが、マザーと呼ばれる存在によって大急ぎで作られた人間。それだけに体は欠陥だらけで長く生きられない。
 話は又かなり真剣なものに戻り、地球人では感知できない種族に対する防衛が描かれていく。その中でジャックが失った自らの息子のことを考えたり、再びトクラが登場。今回はサマンサの父であるジェイコブまでが再登場して共闘している。
 今回登場したリートゥはかなり面白い種族。話の流れからすれば、まだ登場しそう。
 1stに続き、わずかではあるがジャックの家族の話が展開する。未だに失った息子のことにこだわりがあるらしい。その息子の名であるチャーリーを名乗る少年もトクラとなって生き残ったので、彼も再登場ありかな?
<リートゥが近くにいるとジャファであるティルクは苦しみ出すが、トクラは大丈夫のよう。この差はなんだろう?
 リートゥの武器は人間を炭化させてしまう。撃たれた人間が壁に消し炭を残して崩れ落ちる描写はなかなかよろしい。>
第21話 タイムスリップ
“1969”
監督:チャールズ・コーレル
脚本:ブラッド・ライト
 新たなる惑星の調査に向かおうとするSG−1チーム。だが着いた先はなんと1969年の地球だった。NASAのタイタンロケット発射場に着いてしまったことに気づくのだが…
 惑星は本来行くべきは
PTX555だが、着いたところは地球。ただし年代がなんと1969年。30年前の地球に戻ってしまった。作り手が思いきり楽しんでるのが分かる作りで、観ていてとても楽しい。
 初めてタイムスリップを経験したダニエルは浮かれまくるが、サマンサはタイムパラドックスを起こさないために何もしないことを提案する。だが、実は彼らの存在こそが…という話。最初からハモンドは全てを知って送り出したらしい。なんと若かりし頃のハモンドと出会ってしまう。
 30年前だから当時の風俗も観られるのだが、やっぱこの当時はヒッピーなんだな。いかにもな描写がほほえましい。それでばれないようにジャック達も変装するのだが、みんなヒッピー姿。そこで出会った二人の青年も良い味出してる。望めるなら、30年後に再登場して欲しかったけど。
 スターゲイトは太陽の磁場の影響で使用不能になることが発覚。
 どうやら彼らの存在は既にアメリカのトップシークレットだったらしい。
<キリル語で「ロシアのスパイか?」と聞かれたダニエルは思わず「ニェット」と切り返してしまう。
 ジャックが使った偽名は最初が「カーク」次が「ルーク」だった。えっと、「スタートレック」はこの時点で放映が始まってるよね?なんだか台詞の端々に「スタートレック」と『スターウォーズ』の台詞が登場してるよ。あと『スターマン』も少々。
 ダニエルは30年前は4歳半。あれ?もう34歳だったんだ。
 ヒッピー連中は軍を毛嫌いしてるはずだけど、平気で軍服着たジャックを乗せてるね。
 全員がヒッピー姿に変装するが、ティルクの変装は一見おばさん。思わず笑ってしまった。
 タイミングの問題で更に未来に行ってしまったSG−1チームに老人となったカサンドラは「みんなの旅は始まったばかり」と告げる。まだまだシリーズは続くって事だ。
 ハモンドは借金のことについては決して忘れてない。利子付きで539ドル50セントだそうだ。ジャックも利子付きで返すなんて口を滑らせなければ良かったのに。ま、楽しそうだからそれで良いか。>
第22話 記憶の迷路
“Out of Mind”
監督:マーティン・ウッド
脚本:ブラッド・ライト
    ジョナサン・グラスナー
 長い昏睡状態にあったジャックが起き上がったのは、なんと2077年だと言われる。そこにいたスターゲイト基地にいたトロフスキー将軍は、1999年にジャックが冷凍睡眠のままゲイトをくぐって地球にやってきたと言う。だが…
 舞台は不明。2077年の地球と説明されるが、実はここはゴアウルドの宇宙船の中だった。
 2ndシーズンの最終話だが、いきなり79年後の世界が展開。いきなり話が飛ぶ?と思ったら、実はこれは全部嘘の話。
 今回はこれまでの戦いの記録が描かれていくため、自然バンクが多用される。1st、2ndのゴアウルドとの戦いが次々描かれていく。こう観ていくと、印象的なシーンが多かったんだな。
 だが未来に来たのは全部嘘であった事が分かるのだが、ここで登場するのはハトル。1stの14話で登場したゴアウルドのゴッドマザーだが、あの事故でも死んでおらず、どうやら他のゴアウルドに対抗するために強力な武器を探しているらしいことが分かる。彼女はアポフィス、ヘルアー、ソーカーと対抗する第四勢力となるのか?(アポフィス自身は死んでるはずだけど)。
 一方唯一地球に残されてしまったティルクは、他のメンバーを放っておけと言うハモンドの言葉に反抗し、チューラクに帰ると言う。
 アメリカのシリーズの常で最も盛り上がったところで次回に続く。になってしまうのはなんだが。それでハトルは又してもジャックをゴアウルドの寄生主に選ぶのだが、彼女が生み出したゴアウルドの姿はとても凶悪。どうやら最初は幼生の状態でジャファに寄生し、その後成長してから本当の宿主に入るらしい。
<ティルクは惑星チューラクに帰ってしまうが、いつもと較べてあきらめが早すぎるようだ。話を合わせるためか?
 珍しいサマンサのセミヌードが拝める。後ろ姿だけなのがなんだが(笑)
 そう言えば微妙にダニエルの髪型も変わってる。>