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生物彗星WoO

生物彗星WoO事典
<A> <楽>

2006'04'09〜08'13 

 初のハイビジョン特撮作品として円谷プロが作り上げた作品。そもそもは「ウルトラQ」の前段階の企画だったものを現代に甦らせたもので、原案にはしっかり金城哲雄の名前も挙げられている。物語は現代風にアレンジされ、ハートフルな物語に仕上がった。その分怪獣と戦うという部分よりもドラマに力が入っている。
 NHKで放映されただけに特撮やキャラはかなり豪華。特にキャラクタには永島敏行、塚本晋也と言った蒼々たる役者が揃っているのにも注目。

主な登場人物
神代アイ (役)谷村美月。子役としてデビューし、数々の映画、TVで活躍中。
 母親と二人暮らしの中学生。いつも不在の母親との生活を寂しく感じており、サッカーが好きな普通の中学生。WoOと出会うことで様々な出会いを経験することになる。
WoO  地球に接近した彗星から現れた小生物。神代アイに発見され、行動を共にする事になる。アイの危機にはアイ吉という名の巨大ヒーローになる。
元木小太郎 (役)矢崎広。主にTVで活躍中。
 アイの先輩で、アイの彼氏。アイが心許す数少ない人物の一人でもある。将来の夢は映画監督になることらしい。
葛城シオン (役)黒谷友香。多くのテレビドラマに出演中。
 防衛隊所属の研究者。恋人の権田大尉が彗星爆発に巻き込まれたことから、真相を探るために調査に乗り出す。
山南大輔 (役)永島敏行。
 防衛隊情報管理室三課大佐。中学校の事件で娘を失ってしまい、アイを複雑な思いで見守る。
永倉泰三 (役)塚本晋也。世界的に有名な映画監督。自分の作りたい映画を作るために様々な映画やドラマに俳優として出演している。
 防衛隊所属の生物学博士。WoOの細胞を調べるうち、その生命の神秘にとりつかれ、新WoO細胞を自らの体に注入する。描写は完全なマッドサイエンティスト。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 あいつが宇宙(そら)から落ちてきた!

  脚本:江良 至
  監督・演出:大橋 守
         北浦嗣巳
 地球に巨大彗星が接近。だが彗星は突然謎の大爆発を起こし、探査に向かっていた防衛隊の権田大尉が行方不明になってしまう。その頃、中学生の神代アイは丘の上の公園で奇妙な物体を拾っていた。夜になって物体からは見たこともない生物が誕生。アイはその生物を学校に連れて行くのだが、突如巨大生物が落下、中学校を襲撃する。
 敵は
ゲルネイク。今回は触手のみ登場。
 新世紀になって円谷の投入した新ヒーロー番組。ただ、ヒーローと言っても、現時点では実体はマスコット的な小動物。
 ハイビジョン撮影と言うことで、CGとアナログ特撮を合わせた描写は綺麗だし、質も高い。それに出てくるキャラがとにかく豪華。流石NHK。金の遣い所が豪華だ。だけど、主人公が中学生だけに学園でのドラマはちょいリアリティに欠ける所があるけど。
 彗星の調査に向かうという権田大尉は…なんだよ。ここでも影丸茂樹か。円谷作品には既に欠かせない人物になってるな。残念ながらここしか登場しないけど。
<小太郎が作ったというミニチュアフィギュア“アイ吉”の完成度はかなり高い。まるでプロがわざとへたくそに作ったかのようだ…その通りなんだろうけど。
 小太郎ってアイの先輩ってことらしいけど、アルバイトもしてるし、高校生なの?その割にタメ口聞かれてるけど。
 生活感のなさの描写が凄い。まるで埃の落ちてないモデルルームに汚れてない服が丸めて放り投げられてる…まるで80年代邦画のような生活感の描写だ。
 WoOが生まれた時、アイはそれを見て悲鳴を上げるとか、「何これ?」とか叫んだりしない。適応力が高いと言うよりは、ちょっと危ない女の子にも思えたりする。
 WoOを連れてきたアイをからかう男子中学生二人…あのアングルはかなりやばい。一見強姦未遂にさえ見えてしまう(普通は思わない?)。
 アイの通ってる中学校って、随分人が少ないみたいだけど、これってやっぱり早朝だからとか?ひと言説明入れればぐっと説得力上がったのにね。>
VOL.1
<A> <楽>
第2話 わたし殺される!

  脚本:江良 至
  監督・演出:大橋 守
         北浦嗣巳
 迫り来る怪獣の触手からアイを守ったのは、なんとアイが拾った謎の生物だった。唯一の生存者となったアイは防衛体に保護され、WoOと名付けられたその生物は調査されることになった。だがSWORDはアイとをアリゾナ基地に送り、徹底調査を命じるのだった。それを感知したWoOはアイに危険を伝える…
 敵は前回に続き
ゲルネイク。巨大化したWoOによってあっけなくバラバラにされてしまった。触手を用いて人間を次々と捕食していく。
 アイとWoOの関係が明らかになる話。命が助けられた代わり、アイは運命から逃れられなくなった。
 永倉博士はなんと塚本晋也。確かにこの人役者としてもそれなりに有名な人だけど、マッドサイエンティストを嬉々として演じてる。マッドとはこう言う人物だと分かってらっしゃる。
<「特撮は教育番組だ」とさる有名人(?)が言っていたが、少なくともこれを観る限りにおいては、到底そうは思えない。大人に対する不信感を抱かせるという作りはいかがなものか?
 WoOが変身したリュックサックを背負って逃げるアイ。お金持っているとは思えないから、当然盗んできたんだろうと思われる。そりゃ、確かに元々店のものじゃないけどさ。
 ゲルネイクがバラバラにされてしまったと言うことは、捕食された人間は全員死んでしまったと言うことなんだろう。それは正しい描写だとは思うのだが…>
第3話 ヒーロー?誕生

  脚本:江良 至
  監督・演出:北浦嗣巳
 防衛隊から逃亡を続けるアイとWoOはひょんなことからホームレスに身を寄せることに。彼らの生活は、それぞれ事情を抱えつつ精一杯日々を生きていた。そこで小太郎とも再会出来たが、そんな時又しても巨大生物が現れた…
 敵は
ゲルローブ。ゲルネイク同様触角を使って人間を捕食するが、より恐竜に近い形態をしているのが特徴。初めてアイ吉に倒された怪獣となった。
 ホームレスのグループに身を寄せるアイ。逃亡が主体だから、こういう描写もありか。話の展開は思っても見ないようなものだが。そして小太郎は積極的にホームレスと関わっていることも分かる。軽いだけの青年ではないと言うこと。
 一方、自分の勝手で逃げ回ることと、本当に必要なものは何か。と言う事実が防衛隊からも突きつけられる。大人の事情と言われればそれまでとは言え、それが世間一般的な評価だ。
 そしてWoOがいよいよ“アイ吉”へと変身。ここに来てようやく円谷作品っぽくなってきたか。なんか結構おちゃらけたキャラではあるが。
<シオンはそろそろ本性を現したのか、アイがいるかも知れない所で「あの子は私たちを信用してない」と言ってる。聞かれていることが前提だったら、不用意極まりない発言なんだけど。
 ホームレスが綺麗すぎるのは…まあ、仕方ないか。
 ゲルローブとアイ吉が戦ってるのは河川敷のはずなのだが、戦ってる所はビル群の真ん中だったりする。そりゃ特撮はみんなそうだと言われればそれまでだけど、もうちょっと丁寧に考えて欲しかったね。>
VOL.2
<A> <楽>
第4話 WoO、死なないで

  脚本:小林雄次
  監督・演出:北浦嗣巳
 逃亡生活を続けるアイとWoOはマロウという女性と知り合うが、所持金を全て盗まれてしまう。慌ててマロウを追いかけるアイだったが、実はそのマロウも暴力団に追われる身だった。お互い追われる身の二人は徐々に心を通わせていく…
 敵は
ゲルベイロ。クワガタのような姿をした怪獣で、舌から触手を伸ばして捕食する。WoOを狙って工事現場に登場する。アイ吉と戦って敗北。
 今回もアイとWoOの逃亡生活とアイと他人との交流がここにも描かれる。その中でWoOとの交流も深まっていく事になる。だけど、物語としてはちょっと今ひとつかな?
 アイ吉とゲルベイロとの戦いはこけたり痛がったりと結構コミカル。アイ吉は徐々に戦い方を学んでいくことになるらしい。
 ドラマ調で描かれる話だが、いかんせん時間が短すぎる中で色々と詰め込んでしまったのがのが残念。全てが軽くなってしまった。
<いくらヤクザと言っても、あんまりに簡単に人を撃ちすぎる描写はいかがなものか?
 ゲルベイロの破壊シーンはセットを巻き込んでいる。これだけ派手にぶっ壊せたら、さぞかし気持ちいいだろう。>
第5話 迎撃命令

  脚本:岡野勇気
  監督・演出:川崎郷太
 昔住んでいた街に立ち寄ったアイは幼なじみの歩美と再会し、WoOの無実を訴える。だがその頃、怪獣とWoOが同族であることを突き止めた永倉博士は、WoOが発する力が怪獣を呼び寄せるという推論を展開していた…
 敵は
ゲルバイル。WoOが力を発することで呼び寄せられたアメーバ状生物で、WoOを発見することで怪獣化する。
 今回もアイとWoOとの逃避行が描かれる。小学校の時のアイは相当なお転婆だったことが発覚するが、演出的にはかなり今ひとつ。特に歩美との会話はかなり間が抜けてる感じ。
 同時に防衛隊の苦悩も同時に描かれている。防衛隊の面々は蒼々たるメンバーが揃ってるため、なかなか見応えあり。こちらで話は救われてる感じだな。特に塚本晋也のイッちまった演技はやっぱ良いなあ。
 WoOさえいなければ元の生活に戻れると言う歩美に対し、あくまでWoOを守ろうとするアイ。この辺のもどかしさをもうちょっと上手く演出出来ていたら面白くなっていただろうに。大人に対しどんどん不信感を募らせるアイの落とし所はどこかにあるのか?
<小太郎の良い所を挙げるアイ…「高校中退。フリーターでお金無い。頭カボチャ…」よくここまで言えたものだ。
 それにしても子供時代のアイって可愛げがないな。>
VOL.3
<A> <楽>
第6話 さよならWoO

  脚本:岡野勇気
  監督・演出:川崎郷太
 WoOと怪獣は同じ遺伝子を持っている。その事を聞かされたアイは動揺し、思いあぐねてついにWoOを捨ててしまおうとする。その頃小太郎はアイ吉がゲルバイルと戦った荒川区を探し続ける…
 今回は敵は出ず。アイとをWoOの交流が描かれているが、今回はWoOを捨てたりもしてる。アイの内面世界の描写などもあり。それで捨てられたWoOは一人?)でアイを探しに行くが、行く先々で妙な行動していた。犬と戯れたり、ロッカーに捕まってみたり、アイと似た女の子に顔(?)を赤らめてみたり。
 同時に小太郎の生活も描かれてるけど、こいつかなり妙な性格してるのは確か。言葉の端々にアニメとか特撮とかのフレーズを織り込んでおり、アイを助けに行く際、「ウルトラマンA」のワンダバマーチを一々流してたりする。尤も、肩に力入りすぎて浮きっぱなしだけど。
 笑わせようとしてるのは分かるんだけど、今ひとつ笑えない話だった。
<小太郎の部屋はフィギュアで一杯。だけど妙に小綺麗でもあり。コンプレッサーまで置いてあるのに、机や壁には塗装の跡もない。もうちょっと生活臭が欲しい所。
 アイを追跡調査する情報局職員の行動は妙に間が抜けてて笑える。既にネタ化されてるけど。むしろ今時の青年の描写を狙ったのかな?>
第7話 新たなる恐怖

  脚本:江良 至
  監督・演出:北浦嗣巳
 WoO細胞の神秘に取り憑かれた永倉博士はより強いWoO細胞を作り出すことに成功。それを自らの体に注入する。一方、アメリカからSWORDのウェーバー参謀が来日する。超タカ派のウェーバーはWoOの抹殺を命じるのだった。
 今回も敵は出ないが、永倉博士の狂気はまんま怪獣っぽい。マッドサイエンティストこそ、特撮に必要な存在だよ。深夜の研究所で踊ってみたり、溶けてみたり(笑)、なんかほとんど『鉄男 TETSUO』(1989)の“ヤツ”状態だな。
 これまであくまでアイを中心としていた物語を、今度は周囲を中心にして展開しているのが特徴。何せヴェテラン揃いだけに見応えはあるね。第1話で退場した権田がようやく話に関わってきた。
 大人に不振を持つ子供という構図は本作を貫いてるようだけど、大人の側に中心を置くことで多少なりその辺の事情を顧慮してるらしい。
<今回登場したウェーバーはえらく短気な性格で英語と日本語チャンポンで喋ってるけど、日本語喋ってる時も字幕が出てるよ。>
VOL.4
<A> <楽>
第8話 わたしの居場所

  脚本:江良 至
  監督・演出:大橋 守
         北浦嗣巳
 SWORDに対する不信の念を持ち始めた葛城。そんな葛城に対し、山南は、アイが決して嘘を言っていないことを知りつつも、軍人として生きること貫き、アイの逮捕に踏み切ろうとしていた。一方、アイはひょんな事から聖子という妊婦と知り合う。
 今回も敵は出てこず、その分人間ドラマの方が展開していく。主人公のアイの方は聖子という女性との交流が描かれる。一方、SWORD自体には不協和音が流れてきた。ウェーバーは勝手にアイ確保に向けて動き出し、永倉博士は本物の怪物になってしまった。これから母親の清美との問題が突出してくるのだろう。
<聖子のアパートはかなり無茶苦茶な住民が揃ってるけど、妙に典型的な役ばかりなので、リアリティがないのが残念。この時間じゃ描写出来ないかも知れないけど。>
第9話 追いつめられて

  脚本:江良 至
  監督・演出:北浦嗣巳
 今や日本中に存在を知られてしまったアイとWoO。更に一連の事件がアイとWoOのせいであると誤解した民衆による狩りが始まってしまった。一方WoO細胞により怪物化した永倉は自らの野望を実現するために次々と人間を襲っていった…
 今回も敵は出てこず。
 誤解によって守るべき人間に追いつめられる主人公という、かなりきつい話が展開する。更に家族までもがそれに巻き込まれるという…初期特撮にはこういう話も結構あったんだけどね。ドラマとしては良いけど、
爽快性は全然無い
 ウェーバーはとんでもないタカ派で、アイとWoOを放り出しておけば、勝手に民衆が殺してくれるとか。ほとんどデビルマンの世界だな。最後はなんとICBMの発射まで大統領に提言してる。やり過ぎだが…
 一方のSWORDは徐々にWoOに対する理解度を深めていく過程が描かれていく。
<TVドラマだと仕方ないところはあるんだけど、人間狩りのシーンがちゃちすぎるのはちょっと問題あり。
 永倉博士の考えは、全ての人間と同化し、全ての人間の悩みや苦しみを消し去ろうという、まさに人類補完計画みたいなもの。やっぱマッドサイエンティストはこうじゃなくちゃ。被害者は女性がほとんどだけど、これは趣味か?>
VOL.5
<A> <楽>
第10話 ごめんね、小太郎

  脚本:江良 至
  監督・演出:北浦嗣巳
         高野敏幸
 小学生の勇太に匿われたアイは高熱を出して倒れてしまう。その頃、SWORDではウェーバーの横暴に怒った山南はついにウェーバーを拘束し、アイとWoOの保護を決定する。数多くの支援を受け、小太郎との待合い場所に急ぐアイだったが…
 敵は
ゲルバイルMK。永倉の新WoO細胞を移された小太郎が変質して巨大化した怪獣で、姿はゲルバイルにそっくりだが、体色が赤くなっている。
 これまでバラバラだった人間が一つ所に集まってきた。これまで敵対行動してきたSWORDの面々も含め、だが、アイが最も会いたいと思ってた小太郎の意識はすっかり永倉に飲み込まれてしまい、怪獣に変形。なかなか渋い物語が展開中。結局小太郎は助けられなかったしねえ。
 勇太のお父さんは根が単純だけどいい人で、いつの間にかすっかりアイにほだされてしまった。物語としてはこれで良いんだけど、もうちょっと心の交流があっても良かった気はする。
 小太郎の豆知識。ハリウッドはアメリカ人が作ったのではなくヨーロッパ人が作った。これって有名な話。元々東海岸側で映画は作られていたが、アメリカ人であるエジソンに追われたヨーロッパ人が逃げるようにして西海岸に行って作ったのがハリウッドだから。
<アイと小太郎の青春の一瞬があり。気恥ずかしいもんだな。
 永倉は小太郎がアイの知り合いとは知らずに同化したはずだが…小太郎の意識を読んだか?>
第11話 ラブ・フォー・オール

  監督・演出:大橋 守
 怪獣化した小太郎をアイ吉が倒してしまった。小太郎を失い、悲しみに暮れるアイは、これまでのWoOとの出会いと今の状態を思う。これまでのWoOとアイとの軌跡を追う。
 総集編だが、物語自体にはあまりひねりはない。全13話の物語でここに持ってきた理由はなんだろう?
VOL.6
<A> <楽>
第12話 最後の闘い

  脚本:小林雄次
  監督・演出:北浦嗣巳
 母清美の誤解も解け、ようやく再会を果たす母娘。しかし怪獣化した永倉の脅威は恐るべきものとなっており、アイはWoOと共に山南率いる防衛隊に合流する。そしてそれを察した永倉は、ついに怪獣化を果たし、アイとWoOに迫る…
 敵は
ゲルノイド。永倉が怪獣化した姿で、これまでの中では最大の大きさを誇る。アイ吉の攻撃全てを受けきってダメージを受けておらず。更に足で地面を蹴りつけることで衝撃波を発生させることも出来る。
 これまで耐えていた物語がようやく一段落。WoOの誤解は解けるが、最後になすべき事が残っている。そして彗星の爆発が何故起こったのかもここで明かされる。かつて彗星が生きていて、コンタクトを取ろうとしていることを感知した権田だが、彗星を爆破させたのはウェーバーだったという。結局権田はWoOの中に吸収されて生きていたと言うオチがついた。
 で、恋人の権田が生きていたのは良いけど、今度はシオンの方が永倉に吸収されてしまう。結局この二人はバラバラになる運命か?
 久々の怪獣対決となった特撮シーンは
<ここまで引っ張って「生きてました」と出てくる権田。最初から出してれば、こんな事態にはならなかったような気もするよ。
 権田はネーミングが悪いよね。「権田さん権田さん」とか叫ばれても、なんか変な感じ。いっそ「君」付けだったらもっと親しみが持てる?
 結局全ての現況はウェーバーにあったとするオチは結構お手軽な感じ。>
第13話 未来への絆

  脚本:小林雄次
  監督・演出:北浦嗣巳
 永倉が変化したゲルノイドに飲み込まれてしまうアイ吉。WoOもシオンも消えてしまったという山南に、それでもWoOの生存を信じるアイは自ら進んで怪獣の体内に取り込まれてしまう…
 敵は
ゲルノイド。アイ吉を取り込んでついに完全になった…と自分では思っていたようだが、逆に取り込まれてしまった。
 これまでの過程を経てアイは強くなった。自らの意志でWoOを取り戻そうとして、自ら怪物に取り込まれるに至る。最後は精神の戦いへと移っていく。特に近年好まれるようになったアニメのパターンだが、やっぱ悪者はやっつけなきゃならないのか、最後は肉弾戦で、特撮畑へと戻したか。
 最後はゲルノイドの遺伝情報からWoOの完全体に変形。これまで吸収された人間を全て元に戻して大団円。ちょっと出来すぎだけど、物語が全体的に暗かったので、これで良いのか。
<完全に怪物化した永倉の意識の姿はもはや完全なギャグの世界。『鉄男 TETSUO』(1989)の“ヤツ”が成長したらこうなるのか?女の子が横たわっている脇で勝ち誇ってると、アブナイ人にしか見えない。
 WoOとゲルノイドの戦いは歌舞伎みたいな雰囲気もあり。
 永倉の最後のひと言は「俺は、神だ〜」だった。それとも“髪”?>