|
|
||||||||||||||||||||||
|
1997 | 10'14 死去 | ||||||||
1996 | |||||||||
1995 | |||||||||
1994 | |||||||||
1993 | |||||||||
1992 | |||||||||
1991 | |||||||||
1990 | |||||||||
1989 | |||||||||
1988 | |||||||||
1987 | |||||||||
1986 | |||||||||
1985 | |||||||||
1984 | |||||||||
1983 | |||||||||
1982 | |||||||||
1981 | |||||||||
1980 | |||||||||
1979 | |||||||||
1978 | 真珠湾 監督 | ||||||||
ミセス・ジュリーの不倫な関係 監督 | |||||||||
1977 | |||||||||
1976 | |||||||||
1975 | |||||||||
1974 | |||||||||
1973 | |||||||||
1972 | 刑事コロンボ 溶ける糸 監督 | ||||||||
警部マクロード ニューメキシコの顔 監督 | |||||||||
1971 | 刑事コロンボ 二枚のドガの絵 監督 | ||||||||
1970 | |||||||||
1969 | |||||||||
1968 | 太ももに蝶 監督 | ||||||||
ニューヨークの大停電 監督 | |||||||||
1967 | |||||||||
1966 | |||||||||
1965 | |||||||||
1964 | |||||||||
1963 |
|
||||||||
1962 | |||||||||
1961 | |||||||||
1960 | |||||||||
1959 | |||||||||
1958 | |||||||||
1957 | |||||||||
1956 | |||||||||
1955 | |||||||||
1954 | |||||||||
1953 | |||||||||
1952 | |||||||||
1951 | |||||||||
1950 | |||||||||
1949 | |||||||||
1948 | |||||||||
1947 | |||||||||
1946 | |||||||||
1945 | |||||||||
1944 | |||||||||
1943 | |||||||||
1942 | |||||||||
1941 | |||||||||
1940 | |||||||||
1939 | |||||||||
1938 | |||||||||
1937 | |||||||||
1936 | |||||||||
1935 | |||||||||
1934 | |||||||||
1933 | |||||||||
1932 | |||||||||
1931 | |||||||||
1930 | |||||||||
1929 | |||||||||
1928 | |||||||||
1927 | |||||||||
1926 | |||||||||
1925 | |||||||||
1924 | |||||||||
1923 | |||||||||
1922 | |||||||||
1921 | |||||||||
1920 | 10'21 ミネソタ州ミネアポリスで誕生 |
刑事コロンボ 溶ける糸 1972 | |||||||||||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||||||||||
心臓に持病のある師のハイデマン医師の心臓手術を行った助手メイフィールド(ニモイ)は、ハイデマンと共同で行っていた研究の成果を自分一人のものとすべく、ハイデマンの心臓に細工を仕掛ける。そしてそれを疑問に思った看護婦のシャロンを殺害し、それを薬中毒のハリーが薬ほしさに行ったように偽装する。シャロン殺しの捜査にやってきたコロンボ(フォーク)は、シャロン殺しは単純なものではなく、何かを知ってしまったために殺されたことを感じ取る… 犯人に「スター・トレック」のスポック役で有名なニモイを起用。これは見事にはまる。常に冷静で、憎々しげな役を見事に演じきっていた。徐々に追い込まれていながらも、それでも冷静に罠を張っていき、特に最後の激昂までちゃんと計算に入れてるってのも良い(コロンボはその上を行ってたけど)。 これは私にとって、かなり早いうちに観た作品で、大変好き。特に最初のコロンボが寝ぼけた顔で、しかも片手にゆで卵を持って病院に入ってきて、「コーヒーない?」と語るシーンはコロンボ登場のベストショットだと思ってる。 一方物語自体は普通で、溶ける糸に関しての描写がちょっと弱すぎるのは問題あり。劇中でも語られていたように、「触れば分かる」糸なんだから、気がついたのが看護婦一人だけってのは無理があり。アリバイ作りも強引すぎ。 結局演出と人物で観るべき作品と言うこと。割り切って観れば面白い。 |
刑事コロンボ 二枚のドガの絵 1971 | |||||||||||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||||||||||
美術評論家のキングストン(マーティン)は数多くの名画を持つ叔父ルディの遺産を目当てにルディを殺害。物盗りの犯行と見せるために二枚のドガの絵を盗む。そして画廊のパーティーに出席している間に美術学校の生徒トレイシーを使い、アリバイを確保した上でトレイシーを事故に見せかけて殺害し、叔父の元妻エドナ(ハンター)に殺人容疑をかけるため絵画を使って工作を施すのだった。それは完璧なシナリオだったが… 倒叙ミステリーの見本のような作品で、なかなか質は高い作品。そもそも倒叙作品のおもしろさというのは、犯人が主人公となる故の物語展開。犯人が完全犯罪を目指して殺人を起こすが、どこかに思いもしなかったほころびが生じ、それをフォローするために更に犯罪を重ねると言うパターンとなるが、頭の良い犯罪者が追われていく内にだんだん崩れていくのが一種のおもしろさとなる。コロンボの面白さは、コロンボという存在がそれをどんどん突き崩していく過程にこそある。ここでのマーティン演じる美術商キングストンは冷静なようでいて、どこか徹底できない役を巧く演じていたし、今回はかなり引いて、ねちっこくマーティンを追いつめる役のコロンボが又良い役。自分自身の存在そのものをアリバイ崩しに使ってしまうあたり、トリックとしても一級品だ。なんせ、コロンボ自身の指紋こそが犯人を特定するなんて、普通考えつかないな…まあ、今はそれも一つのパターンとして確立された感じはあるけどね。 本作の場合しかしキャラクタの豪華さも凄い。脇役とはいえ、殺されたルディの元妻役としてキム=ハンター、弁護士役としてドン=アメチだからね。犯人役のロスが可哀想になってくるくらい。 |