イバニエスの激流
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ドロシー・ファーナム(脚)
グレタ・ガルボ
リカルド・コルテス
ガートルード・オルムステッド
エドワード・コネリー
ルシアン・リトルフィールド
マーサ・マトックス
ルーシー・ボーモント
タリー・マーシャル
マック・スウェイン
アーサー・エドマンド・ケリー
リリアン・レイトン |
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★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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スペインの小村に住む貧乏医者の娘レオノラ(ガルボ)は、持ち前の歌声が見いだされ、都会へと向かうことになった。しかし村の素封家の跡取りでレオノラの恋人であったラファエル(コルテス)は彼女が忘れないまま、家の命令で村娘のメレディオスと結婚する事に。やがて女優として成功したレオノラが村に帰った時、二人の愛は燃え上がる…
ガルボの渡米第一作主演映画。
物語として言うなら、本当に普遍的なメロドラマで、別段これと言って特徴がある訳で無し。はっきり言えば私が苦手とするタイプの作品でもある。
でも、本作の面白いところは、アメリカで作られた作品だという事になろうか。このタイプの強い女性を描く作品はヨーロッパや日本ならともかく、この時代のアメリカでは極めて珍しい(と言うか、あと50年はこう言った意味での“強い”女性を描くことが出来なかった)。はっきり言えば、アメリカの映画が女性に求めていたものとは全く違った“強さ”を見せてくれた作品とも言える。
それは結局ガルボというスウェーデン出身のヨーロッパ人女優を迎えることで初めて可能となった訳で、なるほどガルボがアメリカで大受けしたのは、こう言う役が出来る人がアメリカにはいなかったから。と言うのが理由なのだろう。
そう言う意味ではガルボというキャラ以外にはあんまり見所が多くない作品だとも言えるのだが、もう一つ、少なくとも私にとっては本作は楽しいシーンがあった。他でもないタイトルとなっている激流のシーンなのだが、このシーンは相当に金のかかった特撮技術が用いられている。当然この当時のものだけに、相当にチャチなものには違いないのだが、何というか“生の迫力”というものを感じさせてくれた、大変壮大なものに見える。
この作品に限らないのだが、当時の特撮は映像に質感があったな。CG全盛になると、こっちも頭から「CGだろ」と思ってしまう分、軽く感じてしまう部分があり、その意味でこの時代の特撮を観られただけでも眼福と思える。 |
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