MOVIETOP

フランク・ボーゼージ
Frank Borzage

評価 年代 レビュー 書籍
Frank Borzage
Wikipediaより
<A> <楽>
allcinema
検索
IMDb
WikipediaJ
WikipediaE
サイレント映画とトーキー映画時代を通して活躍した巨匠。1930年代には大変広く親しまれており、たとえ経営的に成功しなくても批評家の受けは良く、1940年代も1950年代終わりまで高い評価を得ていた。
Wikipediaより引用
経歴
1893'4'23 ユタ州ソルトレークシティで誕生
幼少期から様々な職業を経て、10年代に映画界入りし、エキストラとして出演する。
1913 トマス・インス監督の下で多くの映画に出演する。
1914 『火の海』で青木鶴子と共演する。
1920 『ユーモレスク』を監督し、メジャー監督となる
1927 フォックス・フィルムにおいて第七天国を監督し、アカデミー監督賞を得る。
1931 『バッド・ガール』でトーキーに挑戦し、二回目のアカデミー監督賞を得る
1934 多くのスタジオで映画製作を行い、最終的にMGMに落ち着く
1945 RKOに移籍する
1946 リパブリック・ピクチャーに移籍する
1959 ロイド・C・ダグラスのベストセラーである『聖なる漁夫』(1959年)を監督したが興行的に失敗する。
5+
4+
3+
第七天国
歴史は夜作られる
2+
個人的感想
1962 6'19 死去
1961
1960
1959
1958
1957
1956
1955
1954
1953
1952
1951
1950
1949
1948
1947
1946
1945
1944
1943 ステージドア・キャンティーン 監督・製作
1942 花の合唱 監督・製作
1941
1940 大編隊 監督
1939
1938 三人の仲間 監督
1937 大都会 監督
緑の灯 監督
歴史は夜作られる 監督
1936 真珠の頚飾 監督
1935 海行かば 監督
1934 ますらを 監督
第三階級 監督
お姫様大行進 監督・製作
1933 秘密 監督
1932 ヤング・アメリカ 監督
ほほえみの街 監督
戦場よさらば 監督
1931 親爺は若い 監督
医者の妻 監督
バッド・ガール 監督
1930 我が心の歌 監督
リリオム 監督
1929 巴里見るべし 監督
河 監督
幸運の星 監督
1928 街の天使 監督
1927 第七天国 監督
1926 愛馬の面影 監督
新婚第一年 監督
待てば海路の日和とか 監督
1925 死に行く我が子 監督
在りし日 監督
喧嘩両成敗 監督
なまけ者 監督
1924 秘密 監督
1923 冬の胡蝶 監督
汝犯す勿れ 監督
1922 雪谷の脅威 監督
空想の成功 監督
1921 裸一貫 監督
1920 ユーモレスク 監督
1919 巴里の花売 監督
神の鉄槌 監督
1918
1917 紅一点 監督
モルモンの少女 出演
1916
1915
1914
1913
1912
1911
1910
1909
1908
1907
1906
1905
1904
1903
1902
1901
1893 4'23 ユタ州ソルトレークシティで誕生

ページトップへ

レビュー
歴史は夜作られる
History Is Made at Night
<A> <楽>
allcinema
検索
IMDb
WikipediaJ
WikipediaE
ウォルター・ウェンジャー(製)
ジーン・タウン
グレアム・ベイカー(脚)
シャルル・ボワイエ
ジーン・アーサー
コリン・クライヴ
レオ・キャリロ
アイヴァン・リベデフ
ジョージ・ミーカー
ルシアン・プリヴァル
ジョージ・デイヴィス
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 大金持ちだが嫉妬深い夫のブルース=ヴェイル(クライヴ)の愛に耐えられなくなった彼の妻アイリーン(アーサー)は、ついに思いあまって海を渡りロンドンで離婚訴訟を提起して勝訴を得る。だがイギリスの法律では離婚成立まで6ヶ月間の猶予がある事を知らされ、彼女はパリで身を潜める事にする。そんな彼女の前に現れたのはパリで名高い給仕長ポール=デュモン(ボワイエ)だった。嫉妬深いヴェイルから彼女の身を守る事が出来たが、ポールをアイリーンの愛人だと思いこんだヴェイルは殺人事件の罪をポールに負わせようとする。それを信じてしまったアイリーンは、ポールを救うためにヴェイルの言う事を聞くと言ってしまうのだった…
 当時のアメリカ人金持ちのステータスは船で欧州旅行に出かける事だったという。これは金の問題だけでなく、自分がいなくてもちゃんと金は儲かっていて、それだけの余裕がある。という事を示すパフォーマンス的な意味合いも強かったらしい。それをふまえて大戦前のハリウッド映画には結構な数の船を舞台とした恋物語が多々作られているのだが、その中でも代表的な作品と言われているのが本作。少なくとも表題だけでも大きなインパクトあり。現代でも歴史を揶揄する時などよくこの言葉が使われるし。
 確かに男女三角関係のみならず、サスペンスあり、アクションあり、ちょっとしたどんでん返しもありと、この時代にしてはなかなか凝った作りとなっている。
 ただ、だとしてもやや牧歌的すぎる感じだし、話もかなりのご都合主義。それが悪い訳じゃないけど、かなり時代というフィルターを通さないと、物語の無理さ加減がちょっと気になってしまう。
 それでもそれを超えるのがキャラクタ描写だろう。ボワイエは戦後のオジサン役ばかり見慣れていたので、こんな美青年な人だとは思わなかった。対する嫉妬深い夫役を演じたクライヴの狂気ぶりが見事!流石フランケンシュタイン博士!(?)。ただ、この男優二人に挟まれたアーサーは令嬢役にはちょっとじゃじゃ馬過ぎたかな?それがミスキャストっぽかったので、点数を落とさせていただいたが。
製作年 1937
製作会社 ウォルター・ウェンジャー・プロ
ジャンル 家族(家族崩壊)
恋愛(三角関係)
売り上げ
原作
歴史地域
関連
第七天国
7th Heaven
1927〜28米アカデミー主演女優賞(ゲイナー)、監督賞(ボーゼージ)、脚色賞、作品賞、美術監督賞
1995アメリカ国立フィルム登録簿新規登録
<A> <楽>
allcinema
検索
IMDb
WikipediaJ
WikipediaE
ベンジャミン・グレイザー(脚)
ジャネット・ゲイナー
チャールズ・ファレル
ベン・バード
デヴィッド・バトラー
マリー・モスクィーニ
アルバート・グラン
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 パリの水道掃除夫シコオ(ファーレル)は、いつか日の目の当たるところに出てやろう考えていた。神を信じぬ彼だが、自分の住む屋根裏部屋を“第七天国”と名付け、日々ぎりぎりの生活を続ける。そんな彼がある日仕事帰りに一人の少女が倒れているのを見かけ、かわいそうに思って自分の部屋へと連れ帰り、介抱してやった。少女の名前はディアヌ(ゲイナー)と言い、やがて二人は貧しいながらも“第七天国”と名付け”の中で結婚する。そんな折起こった欧州大戦に、兵士として召集されるシオコ…

 サイレント時代の名作と呼ばれる一本。特に日本では本作の熱烈なファンが多くいて、日本映画にも多大な影響を与えた作品とされる(特に小説家の菊田一夫は本作の大ファンで、彼の小説にも多くの影響が見られるそうだ)。
 確かに、貧しい中にあっても心清く、二人なら耐えていける!と言った内容は戦前の邦画には特徴的な作品だが、そのルーツはこんなところにあったのか。と思わせる内容でもある。今の目から見ると、まるで子ども用の紙芝居のような内容だが、それでも演出力と、悲恋に終わらせる一連の流れは確かに感情を揺り動かされるものもある。
 ただ、本作の根底に流れるのは、清貧の思想というよりも、アメリカン・ドリーム的なところもあって、多分日本ではその上澄みの部分だけをすくい取って受け取ったのかもしれない、という気にもさせられる。
 この当時のハリウッドのテーマは、あまり下卑たものを出さないのが特徴で、本作も出てくるキャラが貧乏でも夢を持った人物ばかり。そこに作品の弱さも見られるのだが、そのぎりぎりのところで、なんとかリアルさにも挑戦しようとする監督の意志も垣間見られる。更にここには明確な反戦の主張もみられており、この時代にあってはかなり野心的な作品とも言える。
製作年 1927
製作会社 フォックス・フィルム
ジャンル 恋愛(戦下)
売り上げ
原作
オースティン・ストロング (検索) <A> <楽>
歴史地域
関連
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ

ページトップへ

書籍
著作 評伝