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_(書籍) _(書籍) |
2009 | 12'17 死去 | |
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1985 | バタリアン 監督・脚本 | |
スペースバンパイア 脚本 | ||
1984 | ||
1983 | ブルーサンダー 脚本 | |
1982 | ||
1981 | ゾンゲリア 脚本 | |
1980 | ||
1979 | エイリアン 原案・脚本 | |
1978 | ||
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1974 | ダーク・スター 脚本・出演 | |
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1946 | 9'30 ミズーリ州セントルイスで誕生 |
タイトル | |||||||||||||||||||||||
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バタリアン 1985 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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死体処理業者でバイトしていた青年が、軍の細菌兵器トライオキシン245を誤って死体に浴びせしまい、それを蘇えらせてしまう。どうにかしてそれを倒し、死体を焼却処分するが、煙に乗って細菌兵器の成分が墓場へ降り注いでしまった。墓場から蘇った死体達は人を襲い始める。彼らの目的は人の脳味噌を喰らうこと。必死で逃げ回る人間に明日はあるのか?
この映画の原題「Return of the living dead」を見れば分かるとおり、本作品は『ナイト・オブ・リビングデッド』(1968)のオマージュにあふれた作品である(パロディと言ってはいけないだろう)。劇中でも墓場掃除人同士の会話で「ナイト・オブ・リビングデッドの映画を知ってるか?あれは実際にあった話だ」等という発言があるちなみに(テレビの邦訳は「夜のゾンビ」というセンスのかけらもない題目になってるけど)。問題はこの作品の出来があまりに良かったため、しかも「オバタリアン」などという造語のため、日本ではこちらの方が有名になってしまった(日本人にとって漫画が与えるイメージはあまりに大きいことを証明してくれた)。ただ、『ナイト・オブ・リビングデッド』にあった「人間とは何か。生きるとは何か」と言う根元的な問いはすっぱりと抜け、純粋なエンターテイメントと化している。 本作品は『ナイト・オブ・リビングデッド』のオマージュにあふれているが、決してそれに留まらない。甦ってくる死体達がとにかく元気(?)なのだ。通常リビングデッドもの(「ゾンビ」とは言いたくない)での死体達は知性を失い、身体を引きずるようにして動くのが普通だが、ここでは走るし、怪力だし、話したり罠を仕掛けたりする知性を持つ。しかも脳味噌を破壊されようがバラバラにされようが身体の一部さえ残っていればそれだけで動き回るし、しかもそれを焼却しようにも、灰が死体蘇生薬になってしまうし、最早敵としては完璧な存在となっている。 又、生きている人間も薬を浴びればリビングデッド化するため、野外でストリップ(!)していた女性が裸のまま人を襲うようになったり、最初は愛を語っていた恋人に襲いかかるようになったりと色々ヴァリエーションも豊富。 人の脳味噌を食べようと言う指向性も意外に物語を一貫とさせる効果を挙げている。死んでいるのに生かされていると言うのは苦痛であるため、その苦痛を和らげるために人の脳味噌を食べる必要がある。と言うことを彼ら自身に語らせるのも良い。 ちなみに、これを最初にビデオで観たのは何故かアメリカにホームステイしている時。「すっげー面白い」と言われて見たのだが、当然字幕などはなしで、その分、えらく集中して見た記憶がある。後に日本のテレビで放映した時にもう一度見て、ようやく理解できたことも多い。 ところであのオチだが、私の周りの人間は、「よく分からなかった」とばかり言っていた。「酷いオチ」と言う人もいたが、要するにあんな局地的な事件を治めるのにミサイルまで使うか。と言うことでそう言うことを言っていたらしい。だけど、あのオチはそれだけで終わったわけではない。ミサイルによって、アメリカ中に灰が分散してしまい、アメリカ全土でリビングデッドが増えていくだろう。と言う予兆で終わっているんだよ。とても皮肉の効いた面白い結末じゃないか。 |