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エリオット・シルヴァースタイン
Elliot Silverstein

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1965 キャット・バルー 監督
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1925 8'3 マサチューセッツ州ボストンで誕生

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キャット・バルー
Cat Ballou
1965米アカデミー主演男優賞(マーヴィン)、脚色賞、ミュージカル映画音楽賞、歌曲賞、編集賞
1965
英アカデミー国外男優賞(マーヴィン)、新人賞(ナディーニ)
1965ベルリン国際映画祭男優賞(マーヴィン)、脚本賞
1965ゴールデン・グローブ男優賞(マーヴィン)
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★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 故郷の西部の町ウォルフ・シティに帰ってきたバルー(フォンダ) は、そこで父のフランキーと町の顔役パーシバルとの間に対立が起こっているという事実を知る。ウォルフ・シティに開発会社を作り、その権益を一挙に手に入れようとするパーシバルは土地を売らないフランキーに殺し屋ストロウン(マーヴィン)を差し向ける。それを知ったバルーは知り合いになったガンマン達、クレイ(カラン)、ジェド、シェリー(マーヴィン2役)に助力を求めるが、時既に遅く、フランキーはストウランの凶弾に倒れてしまう。復讐を誓ったバルーはその後、ガンマン達と共にウォルフ・シティ開発会社を事ある毎に襲撃。やがて人びとは彼女のことを“キャット・バルー”と呼ぶようになっていった…
 ロン=チャンスロー原作の小説「キャット・バルーのバラード」の映画化。男臭い西部劇にあって女性が主人公という珍しい作品で、更に当時の西部劇では極めて希な主演男優賞オスカーという、一種画期的な作品。
 西部劇は好きでも嫌いでもないというスタンスの私だが、これは大変楽しかった。設定は徹底的に重く、しかし内容は明るく。こういうパターンが映画としては一番好きだし、何より主演のフォンダが溌剌としているところが嬉しい。
 本作の明るさは一歩間違えると単なるどたばたコメディになってしまう類のものなのだが(オープニングで自由の女神がローブを投げつけて銃を撃ってみせた時、これはコメディだろうと確信したくらいだから)、それをちゃんとカバーできたのは設定の重さと、バランスを取った脚本の出来の故。適度なところでちゃんとガンアクションもほどよく取り入れているため、緊張感も心地良い。
 何よりキャラクタが良い。最初単に向こうっ気の強いだけの女の子だったバルーが、持ち前の度胸だけを頼りに世を渡っていく内に、本当に強い女性になっていく課程も面白いが、やっぱり善悪二役を見事にこなしたマーヴィンだろう。善悪の区別を超越しているマカロニ出身だけに、この人はどんな役をやってもシニカルな魅力をたたえ、敵にしても味方にしてもやっかいな人間という印象を強く残してくれるし、この二役は根底こそ同じものを持ったキャラでありながら、表面的な違いというものをよく表してくれていたし、そのどちらにも妙な執念が感じられる。尤も、これでオスカーだったら、これまでの作品での鬼気迫る演技はどうだ?と言われそうだけど。
 色々な意味で画期的な要素を盛り込んだ本作だが、実際の舞台裏は決して楽ではなかったらしい。
 先ず製作費がほとんど無かった。この状態で監督、俳優共になんとかかき集めなければならず、監督はテレビで活躍していた若手のシルヴァースタインを格安で雇い、キャラクタは当時劇中と同じように重度のアルコール中毒で、ほとんど映画界から締め出されていたマーヴィンをこれまた格安で雇う(劇中でもアル中役だったが、これは半分演技でなかったのかも)。主演のフォンダに至っては、当時フランスのヴァディム監督と熱愛中で、映画のことなどほとんど考えてなかったらしいが(なんと『ドクトル・ジバゴ』の出演依頼まで断っていたという)、そのヴァディム監督から、キャリアアップのためにこういう役をやってみたら?と言われて、舞い上がって金のことなど考えずに出演を決めたとか…この状態でこれが作れたのはほとんど奇跡である。しかもどうせB級作品としか考えられなかったのに、出来上がってみたら大ヒットしてしまった。
 お陰で本作は映画史における伝説的な作品となった。
製作年 1965
製作会社 コロンビア・ピクチャーズ
ハロルド・ヘクト・プロ
ジャンル 女性(西部劇)
売り上げ $20,666,667
原作
書籍名 <A> <楽>
著者名 (検索) <A> <楽>
ロイ・チャンスラー
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