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1990 | フィアー・ナイト<TV> 脚本 | |
1986 | ランナウェイ/18才の標的 監督 | |
1984 | タイトロープ 監督・脚本 | |
1979 | アルカトラズからの脱出 脚本 |
タイトロープ 1984 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ニューオリンズで起こっている連続娼婦殺人事件を捜査中のウェス・ブロック刑事(イーストウッド)は娼婦への聞き込みを開始するのだが、彼が関係した娼婦が次々と殺されていく。しかも死体の傍らには違う娼婦の元に忘れたブロックのネクタイまでが… 『ダーティハリー』(1971)以来いくつもの刑事役を演じてきたイーストウッドがお得意の刑事役で登場。「なんだ又か」と思っていたら、意外に面白かったと言うのが本作の感想。 思うにイーストウッドは同じ刑事という職業を演じるにしても、自分なりにそれぞれ性格分けをしているらしい。特に本作の場合、陽気さも自信もなく、流されるように事件に巻き込まれてしまうと言う、それまでには無かった役柄で、かなり陰鬱な刑事を演じてる。それでも面白いと思えるのは、イーストウッドの役の幅なのかも。犯人を追う内に自らの心の闇に落ち込んでいくなんてのは、『チャイナタウン』っぽくもある。 本作の場合の描写は、突然80年代に放り込まれたヒッチコック映画と言った風情。カメラワークの外連味や、強引なストーリー運びなど、ほんとにヒッチコックがイーストウッドを主演に映画作ったらこんな感じになるんじゃ無かろうか?と思わせる演出が結構面白い(デ・パルマが悔しがっただろうな)。物語自体のぱっとしなさも、演出でカバー出来るもんだな。ある意味80年代の教科書的なサスペンス作品として考えると興味深く観られるんじゃないかと思う。舞台としては珍しいニューオリンズという町も雰囲気作りには一役買ったと思う。ジャズの名所だけ合って、挿入されるジャズ風BGMが画面を作り上げてるし、なんかアフリカ系が多い、とんがった田舎町風はかなり新鮮。 ところで本作はイーストウッドの娘アリソンと共演したと言う事でも有名になったが、その役どころがイーストウッド演じるブロックの娘役。しかもレイプされる役って、よく本人が了解したもんだな。前妻との離婚騒ぎで相当親父を恨んでいたようにも思うんだけど、そんなことを感じさせない可憐な役回りをきちんと演じてた。 |