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2010 | ノルウェイの森 監督・脚本 | |
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1993 | 青いパパイヤの香り 監督・脚本 | |
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1962 | 12'23 ダナンで誕生 |
タイトル | |||||||||||||||||||||||
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ノルウェイの森 2010 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2010日本映画プロフェッショナル大賞新人奨励賞(水原希子) 2010映画.comワースト第8位 |
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東京の大学寮に住む“ぼく”ワタナベ(松山ケンイチ)は、ある日自殺した高校時代の親友キズキ(高良健吾)の恋人の直子(菊地凛子)と再会する。2人は次第に惹かれ合っていくが、直子は心のバランスを崩してしまい、ついには京都の療養所に入院することになってしまう。直子と会えずに悶々とするワタナベの前に、明るい性格の緑(水原希子)が現われる… 1980年代はW村上と言われた二人の作家によって文壇は大きな動きを見せた。村上龍と村上春樹というこの二人、文体は全く異なるが、どちらも既存の文学作品とは一線を画す特異な文体で、後の日本文学界に多大な影響を与えることとなった。 その双璧の一人村上龍の方は最初から当時のメディアミックスに積極的に関わり、自分自身で映画の監督を買った事もあるくらいだが(未見だが)、村上春樹の方は映像化には慎重で、次作の作品で映像化OKを出したのはほんの僅かだった。長編では確か『風の歌を聴け』(1981)位じゃないか? これは無理もないことで、80年代の邦画というのは、監督の個性をいかに出すかと言う事が主眼だったため、小説をそのまま映像化出来る環境ではなかったから。実際『風の歌を聴け』なんかは原作は単なるベースであり、大森監督作品としか言いようがない作品に仕上げられていた。著者としてもあれを観た後では映像化に躊躇するだろうと言う出来だった(念のため言わせてもらうと、作品自体はそんなに悪い訳ではないが)。 そして四半世紀が過ぎた今になって、ついに村上春樹の代表作が映画に。しかも監督はヴェトナム人のトラン・アン・ユンにより。 それで出来の方だが、正直に言わせてもらえば、驚いた。 外国人監督が、しかも40年前の話をどう作るんだ?と思ってたけど、逆に外国人だからこそこれだけ出来たのかもしれない。 そもそも学生運動の雰囲気なんて、その当時を生で味わった人でなければ作れないだろうという先入観があったのだが、それはつまり監督自身の過去を出すことになってしまい、悪い意味での作家性を前面に出す結果になりかねない。 それよりむしろ文章から受けるイメージを素直に映像化するのは日本人監督には難しかったかも知れない。ここにトラン監督を起用したのは見事としか言いようがない。監督なりの解釈や思想を持ち込まず、ただ原作を忠実に映像化することに集中したお陰だ。 物語の根幹をなすのが性であるため、作りようによっては目も当てられないようなものになる可能性はあったが、物語の持つ透明感をそのまま、どんなきつい性的な発言も決してドロドロにすることなく上手い具合に映像化してくれていた。その意味ではほんとに見事な出来である。 強いて言うなら透明感のある原作を下敷きにしただけに、寮の雰囲気が明るすぎるところがネックな位か? ただ、長さのお陰で観終わってどっと疲れを覚えたことと、この主題自体が好みじゃないと言う自分自身の問題で、もう一歩。あと20分短かったらベストだったと思う。 ところで直子役を演じた菊地凛子だが、最近は何故か押井守に気に入られたらしく(むしろ逆か?)、変な役で変な映画にばかり出ていたが、本作で存分にアカデミーノミネートの実力を発揮してくれている。やっぱり変な役だったけど。 |
青いパパイヤの香り 1993 | |||||||||||||||||||||||
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旧サイゴンの金持ちの家に雇われた少女の成長の物語。全てフランスで撮影された。 |