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1982 | 1'13 死去 | |
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1965 | 世界の歌 監督 | |
1964 | ||
1963 | ||
1962 | ||
1961 | はるかなる慕情 監督・脚本 | |
1960 | 熱風 監督・脚本 | |
1959 | 黒いオルフェ 監督・脚本 | |
1958 | ||
1957 | 濁流 監督・脚本 | |
1956 | ||
1955 | ||
1954 | ||
1953 | ||
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1912 | 4'21 アルダンヌで誕生 |
黒いオルフェ Orfeu Negro |
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1959米アカデミー外国語映画賞 1959カンヌ国際映画祭パルム・ドール(カミュ) 1959ゴールデン・グローブ外国映画賞 1960英アカデミー作品賞 1960キネマ旬報外国映画第6位 |
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カーニバル見物のため、田舎からリオデジャネイロへとやって来たユリディス(ドーン)は、彼女を乗せた市電の運転手オルフェ(メロ)と、祭りのリハーサルで再会する。カーニバルの花形スターで、子供たちから“太陽”と慕われるオルフェは、婚約者であるミラを振りきり、ユリディスに求婚する。ついに結ばれる二人だったが、カーニバルの夜、ユリディスは彼女に付けまとう死神装束の男に追い込まれ、事故死してしまう。その死を知ったオルフェは… ギリシア悲劇として有名な「悲しみのオルフェウス」の話をラテンのリズムと融合させて完成させた快作。もの凄い設定の違いに最初はとまどうが、ラテンのノリが実に素晴らしく、画面からもその圧倒的なパワーを感じられる。キャラクターを全部ブラジル人にしたフランス人であるカミュ監督の卓見と言えるだろう(尚、キャストの殆どは素人のリオ市民というのだから、凝ってる)。全編ポルトガル語のフランス映画というのもこれ位だと思われる(さすがに国内放映時は吹き替えられたそうだが)。。 実はオカルト関係の本を読んでいた時に本作のことが紹介されていたので、たまたまレンタルで置いてあったので、すぐさま拝見。基礎知識は入れてあったとは言え、ギリシア神話とラテンリズムとの融合という大胆な組み合わせに最初は驚かされたが、それを越すと素直に素晴らしい音楽を楽しめるようになった。 ストーリーについては実際にギリシア神話のままとは言え、後半に登場する謎めいた人物やオルフェの精神的な徘徊など見所も多く、音楽の再生で終わるラストは心地良い余韻を残してもくれる。 死んだ人は生き返らない。その当たり前の事実を否定しようとするのが人の心というもの。結果的に一番幸せなのは死んだ者に続いて自分も死んでしまうことなのだろう。救いを内包してこその悲劇だ。そして芸術が神の心まで動かせるはず。と言う思いを持つのも古来から存在する。まさに「悲しみのオルフェウス」はそれを真っ正面から捉えた作品なのだが、それを見事にこの作品でも表していた(オルフェがギターを爪弾くと、太陽が昇る。彼の音楽は自然さえも動かす程だった(ルイス・ボンファによる『カルナヴァルの朝』)。そしてラスト、こども達がオルフェと同じ事をする。人は移り変わり、決して一つ所に留まることはないが、音楽に託した彼の精神は生き続けるのだろう。 本作は1959年のアカデミー外国語映画賞とカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを得たが、それはダークホース的な意味合いがあり、どちらも居合わせた人は唖然としたという。 尚、本作はオールロケで撮影され、リオのカーニバルは本物。そのノリを感じたい人には是非お勧めする。 関係ないが、「悲しみのオルフェウス」は芸術心をくすぐられるのか、よくこれを題材とした作品にはお目にかかる。 |
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