恐竜100万年
One Million Years B.C. |
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マイケル・カレラス(脚)
ラクエル・ウェルチ
ジョン・リチャードソン
パーシー・ハーバート
ロバート・ブラウン
マルティーヌ・ベズウィック
ジェーン・ウラドン |
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★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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恐竜と人間が同時に住むという原始時代。活火山の麓にはアクホバ(ブラウン)を長とする民族が住んでいたのだが、彼の次男ツマク(リチャードソン)は食物のことで父親と喧嘩して追放されてしまった。ツマクは恐竜やトカゲや猿人、そして自然災害と出会いつつも海辺にたどり着き、そこで倒れてしまう。そこに住むシェル族の娘ロアナ(ウェルチ)はツマクを自分たちの群れに迎え入れる。しかしツマクはそこでもいざこざを起こしてしまい、今度はロアナを連れて元の群れへと戻るのだが、父は既に無く、兄のサカナ(ハーバート)が統率していたのだった…
『紀元前百万年』のリメイク作なのだそうだが、そちらの方は未見。とりあえず純粋に本作について考えてみよう。
設定の無茶苦茶さはとりあえず置いておくとして、まずこれは、いろんな意味でサービス精神満点な作品とは言える。ただし、この場合のサービスというのは、かなり限られた範囲においてだが。
男の子には恐竜対人間の迫力ある戦闘シーンが用意され、お父さんにはラクエル=ウェルチのセクシーショットが…って、要するにこの作品は徹頭徹尾、男に対するサービスカットに溢れていると言うこと。
それを裏付けるかのように、本作には冒頭以外にほとんど言葉が無く、集団劇のパントマイムみたいなもので一貫していて、その分余計なことを考えずに画面に集中できるって訳だ。まあ、確かにサービスカットに集中させるにしては、今観る限りはちょっとチャチすぎるきらいはあるものの(特に人間の格好はあんまりにも。なんで女性はみんなビキニ姿で化粧してるんだ?)、この辺おおらかな時代だったんだろうな。
特撮ファンにとっては、当然ハリーハウゼンの美麗なダイナメーションが堪能できる作品に仕上がっているので、特撮好きならば、是非お薦め。ウェルチとハリーハウゼンのコラボレーションとしてならば。
ところで本作、てっきりアメリカで作られていたのだと思ってたら、ハマーフィルムだったのね。なるほど納得。
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