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1959 | 黒死館の恐怖 監督 | |
1958 | 顔のない悪魔 監督 | |
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1949 | 四重奏 監督・脚本 | |
1948 | ||
1947 | ||
1946 | キャラバン 監督 | |
1945 | 七つの月のマドンナ 監督 | |
1944 | ||
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1900 | 10'29 ヨークシャー州シプリーで誕生 |
顔のない悪魔 Fiend Without a Face |
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原子力発電所を中に持つ空軍基地近くにあるカナダの町では不審な死亡事故が続発していた。何故か被害者は脳みそが全部吸い出されているのだ。その不気味な事件に、原因は基地が導入した新型の無線機が発する強力な電波にあるのではないかという町の住民からの主張で、カミングス少佐(トンプソン)は調査を開始したのだが、その延長線上に浮かんだのは脳医学を研究するウォルゲート教授だった。たまたまウォルゲートの助手をしている恋人のバーバラに、その研究の資料を取ってくるように頼むのだが… 50年代ハリウッドSFは、量産されたB級ムービーとして一時代を築いた。有名なものは日本でも結構紹介されているのだが、とにかく数が多いため、日本では観られないものが数多く残っている。昔はビデオレンタル店にこっそりと隠れるように置かれていることもあったのだが、DVD時代に入ると、全然観られなくなってしまった。 でも近年、そういった50年代SFがちょくちょく安価でDVDソフト化されるようにもなってきた。ジャンル映画好きとしてはうれしい時代になってきたのだが、本作もその一本で、これまで存在は知られていたし、パートパートは目にすることもあったのだが(『インベージョン・アース』とか)、まさかのDVD化。前々から観たいと切望していただけに、一も二もなく購入決定。 この作品を観たかったというのは、私が大好きなマンガ「宇宙家族カールビンソン」に登場するリスのターくんという人物(?)の存在があったからだった。マンガを知っている人には言うまでもないが、このキャラは脳髄と神経節だけのキャラで、まさしくそのアップはホラーそのものなのだが、劇中ではいつも酷い目に遭わされ続けるいじられキャラだった。その元ネタがこの映画だったと聞いていたから。是非ターくんの元キャラを観たいものだと思い続けていつの間にか20年以上。まさしく待ちに待っていた作品だった。 で、一見。 少なくとも、B級好きならまず楽しめる作品とは言える。どっちかというと、真面目に観るよりネタとして観られる人だったら。なんせ人の脳髄が這い回って襲ってくる。その描写があるだけでも、どれだけおぞましいかが分かろうというもの。しかもそれが潰れてぶちゅっと体液(?)をまき散らせてみたりと、ゲテモノ好きにはたまらない描写が目白押しだ。 這い回る脳の描写もなかなか素晴らしく、ストップモーションアニメが気持ちの悪さとコミカルさを上手く描写していたし、モノクロだけに、陰影が実に上手い。 だけど、本作で「良い」と言えるのはそこまで。物語を構成する設定があまりにもお粗末すぎるのだ。そりゃこの時代の作品にリアリティとか緻密な設定とか求めるのは無理かもしれないけど、これはひどい。 本作は原子力発電所ありきの話なのだが、他のモンスター映画のように原子力の力でモンスターが誕生するのではなく、単純に巨大な電力発電としか見ていない。それはある意味では新しい観点ではある。だけど、だからといってそれを単なる電気を作る施設と見るのはあまりに不用意ではないだろうか。 あのラストは、確かに怪物を消し去るには重要だったかもしれないけど、その後この辺一帯に何が起こったのかを考えると、かえって恐ろしい気がする。 |
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