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1999 | ||
1998 | ||
1997 | ||
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1995 | ||
1994 | ||
1993 | ||
1992 | ||
1991 | ||
1990 | ||
1989 | ||
1988 | ||
1987 | ||
1986 | ||
1985 | レモ 第1の挑戦 監督 | |
1984 | ||
1983 | ||
1982 | 地中海殺人事件 監督 | |
1981 | ||
1980 | クリスタル殺人事件 監督 | |
1979 | ||
1978 | ナバロンの嵐 監督 | |
1977 | ||
1976 | ||
1975 | ||
1974 | 007 黄金銃を持つ男 監督 | |
1973 | 007 死ぬのは奴らだ 監督 | |
1972 | ||
1971 | 007 ダイヤモンドは永遠に 監督 | |
1970 | ||
1969 | 空軍大戦略 監督 | |
1968 | ||
1967 | ||
1966 | パーマーの危機脱出 監督 | |
1965 | ||
1964 | 007 ゴールドフィンガー 監督 | |
銃殺指令 監督 | ||
1963 | ||
1962 | ||
1961 | ||
1960 | ||
1959 | 悪魔の弟子 監督 | |
美女と詐欺師 監督・脚本 | ||
1958 | ||
1957 | 船の女 監督 | |
1956 | ||
1955 | コルディッツ物語 監督・脚本 | |
1954 | 夜の来訪者 監督 | |
1953 | ||
1952 | ||
1951 | ||
1950 | ||
1949 | ||
1948 | ||
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1946 | ||
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1943 | ||
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1930 | ||
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1928 | ||
1927 | ||
1926 | ||
1925 | ||
1924 | ||
1923 | ||
1922 | 9'16 パリで誕生 |
レモ 第1の挑戦 1985 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1985ゴールデン・グローブ助演男優賞(グレイ) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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殉職したはずの刑事レモ(ウォード)は、実は死んでいなかった。非合法の刑事組織のヒットマントして生まれ変わったレモは功夫の達人チウンの元に預けられ、日夜訓練に明け暮れていたのだった。そしてついに初任務が下る… リチャード=サピア&ウォーレン=マーフィ原作の「デストロイヤー」の映画化作品。小説版はアメリカでは大ベスト・セラーのシリーズとなってるのだが、その第1作目(つまり本作の元ネタ)を読んで、そのあまりのくだらなさに失笑を禁じ得なかった。いい加減な設定、あほらしい体術、さらにやってることは殆ど昼メロの世界…こんなもんがヒットするなんて… しかもそれが映画化されていたなんて知らなかったのだが、たまたまテレビで放映していたのを観ることが出来た。 ふむ。割合オーソドックスな作りのアクション映画だけど、少なくとも原作よりは面白いと思う。元ネタが悪すぎたから、まだ健闘してる方なんじゃない?ラストの改装中の自由の女神でのアクションシーンなんて見せ場もあった。本当に自由の女神で戦ってるだけに冗長なんだけど、本物だけにそのダイナミズムはなかなかのもんだ。 ただ、あの体術に関しては演出が失敗してるよな。原作での扱いも酷かったもんだが(東洋に対する偏見そのものに溢れてたし、原作ではインド由来だったものが映画では韓国になってる)、映画ではほとんど大道芸の世界。水の上を走る演出のひどさはなんとかならんかったのかな?板が見えてんじゃん。秘密警察組織の割に秘密保持が穴だらけってのも問題あり。 |
ナバロンの嵐 1978 | |||||||||||||||||||||||
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007 黄金銃を持つ男 1974 | |||||||||||||||||||||||||||
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殺し屋の帝王と呼ばれるスカラマンガ(リー)から、英国情報部に送られた黄金の銃弾。それはジェームズ=ボンド(ムーア)を殺すという不敵な挑戦状だった。その挑戦を受け一路香港に向かうボンド。そこで情報部員のメアリー=グッドナイト(エクランド)と合流し、スカラマンガを探しに出たボンドだったが、グッドナイトの勇み足により、彼女はスカラマンガに捕らわれてしまう…シリーズ第9作。 今回のボンドの移動はロンドン〜香港〜マカオ〜中国領の小島。ユーラシア大陸の横断。“ドラキュラ俳優”クリストファー=リーを敵役に配した作品。 シリーズ最低作品の悪評を持つ本作だが、私は結構好き。だって敵役がクリストファー=リーだよ。無茶苦茶クールじゃないか(リーもこれでイメージ・アップを図ったんだろうが、本作の失敗は相当こたえただろう)。 やはり本作はムーア・ボンドの作品だと言うことを念頭に置いて観るべき作品だ。笑いの要素がたっぷり詰め込まれた、ボンドのドジっぷりとクールさの混合を素直に楽しめばいい。 本作はかなり色々な要素が詰め込まれた作品で、例えば兵器だと黄金銃のギミックの面白さやボンド・カーならぬスカラマンガ・カーの面白さ。太陽銃の特撮的要素もあるし。何故かボンドよりも強い女学生とか、いきなり動き出す力士の置物とか。変な笑える要素はふんだんに盛り込まれてる。 それに、キャラクターの立て方もかなりのレベル。リー扮するスカラマンガは勿論、彼の従者のニックナックも性格的に複雑な描写がされていた。それにボンドのパートナー、グッドナイトのドジっぷりも良いよ。ムーアの魅力を引き出していた(最後の台詞は、名前で見当付いたけど)。そうそう。前作に続いて登場したアメリカの保安官ペッパーもいたね(なんか鬱陶しい部分もあるけど)。 中期作品としては、決して悪くないと思う。 |
007 死ぬのは奴らだ 1973 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1973米アカデミー歌曲賞 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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アメリカで活動中の英国情報部の3人の情報員が殺された。Mの指令により、ジェームズ・ボンド(ムーア)は麻薬王ドクター・カナンダ(コットー)と対決すべくニューヨークへ飛び立った。だが、ボンドの動きは既に察知されており、ボンドは囚われの身になってしまう。そんなボンドの前に現れたのはタロット・カードを操る謎の美女ソリティア(セイモア)だった。カナンガのために占いの力を用いるソリティアを手管を駆使して仲間に引き入れることに成功したボンドだったが…シリーズ第8作にして、3代目ボンドロジャー・ムーア第1作。 今回のボンドの移動はロンドン〜ニューヨーク〜ハイチ〜ニューヨーク〜ハイチで舞台の大部分はアメリカ。 ショーン=コネリー、ジョージ=レーゼンビーに続き、3代目ボンドとなったムーアだが、やはり三者三様に個性というのがある。無骨で不敵なコネリー・ボンド、フェミニストで人間味たっぷりなレーゼンビー・ボンドと続いているが、ムーアのボンドはどうだろう?やっぱりこれは“軽さ”と言いたい。これは悪い意味じゃない。劇中に笑いの要素がたっぷり詰め込まれており、アクションの演出にも軽快さがよく出ている。なかなか目当ての女性と結ばれないのも特徴か?(笑) 実の話を言うと、本作が私にとって最初に観た007で(地上波テレビで)、その後やはり地上波でももう一回観て、今回衛星で全長版を観ることが出来た。合計3回も観ることになったが、それだけに、このボンドが私にとっては一番しっくりくる。リラックスして観ることが出来た。 コネリー版では見ることが出来なかったボンドのドジっぷりが結構良いんだよね(それが嫌だって言う意見も、一方ではよく分かるんだが)。ボンド以外のキャラクターもよく立ってる。あの明らかに不自然な(笑)鉄の腕を持ち、『ロシアより愛をこめて』(1963)のパクリやってくれるティー=ヒー(ハリス)とか、変装の達人で、最後に爆死するカナンガ(コットー)も良いけど、なんだか魅力的な声をして妙に存在感だけ無茶苦茶にあった割に何にもしてないサメディ男爵(ホールダー)がかなり良い味出していた(死んだはずなのにラストで出てくるとかね)。 このムーアのボンドも大いに受け、1973年全米興業収益は4位という記録を残している(1位はポセイドン・アドベンチャー(1972))。 ただ一つ、この作品で腹が立ったのは、肝心なQが出てこないこと。ボンドとQのやりとりが楽しいのに。 ちなみに本作でスピードボートで川からジャンプするシーンがあるが、飛距離は36.5m。世界記録だそうだ(スタントはジェリー=コモ)。 |
007 ダイヤモンドは永遠に 1971 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1971米アカデミー音響賞 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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世界を股にかけ、ついに宿敵ブロフェルド(グレイ)を倒したボンド(コネリー)の元に英情報部から新たな指令が下る。それは200万ポンドにのぼるダイヤモンドが密輸され、しかもそれが闇市場にも出回っていない事に対する調査だった。。英情報部からその調査を依頼されたジェームズ=ボンド(コネリー)。密輸者に扮したボンドはティファニー=ケイス(セント・ジョン)という女性に近づき、彼女の信用を得ることに成功する。そしてついにその黒幕を暴くことに成功したのだが、驚くべく事に、それは死んだはずのブロフェルドその人だった。実はボンドが倒したのは彼の影武者であり、ブロフェルドはダイヤモンドを用いた衛星兵器を作り上げていたのだ。ボンドの活躍むなしくついに打ち上げられてしまう攻撃衛星。そしてその標的はワシントンD.C.… 一作だけボンド役を演じたレーゼンビーに交替し、再びボンドに扮するコネリーのシリーズ中では最終作(外伝で『ネバーセイ・ネバーアゲイン』(1983)があるが)。今回のボンドは(日本〜カイロ〜マリ(冒頭部分))〜ロンドン〜オランダ〜アメリカ。実質的には大西洋横断。コネリーの再起用は多くのファンを喜ばせ、1972年全米興行成績も3位と大健闘している。 これまでのパターンから言って、特にコネリー版ではアメリカでのアクションシーンが多いんだが、ハリウッドを縦横無尽に用いた、迫力あるカー・チェイスシーンがこの作品の醍醐味。そうそう、カー・チェイスシーンと言えば、本作では何と月面車を用いるという、前代未聞のシーンも観られる。 前回のフェミニストでスタイリッシュなレーゼンビー版と較べ、再び無骨な感じでボンドを演じるコネリー(いきなり女性の頬を張るような演出はコネリーならでは)。アクションシーンやラストにやや見劣りがするものの、派手さにかけては充分及第点(こんな荒唐無稽さが一つの魅力だしね)。 本作の肝は、冒頭からスペクターのナンバー・1、宿敵ブロフェルドとの最終決戦だが、ブロフェルドが何人もの影武者を擁するって設定は面白い。二人のブロフェルドを前にして、本物を見つけるのに猫を用いるのは、私も考えた。しかし、私ごときに考えつく見分け方は、やっぱりちゃんとオチを付けてくれるか… 構想が壮大な割に、最後が情けないブロフェルドにはちょっとがっかりしたけど。 コネリーがここで復帰するまでにはかなりの紆余曲折があった。不評だったレーゼンビーの代わりとして、様々な候補が挙げられたそうだが(候補には後にボンドを演じることになるロジャー=ムーアやティモシー=ダルトンも挙げられている)、断られたり反対が多かったりで、結局UAのデヴィッド=ピッカー社長は「どんな大金を積んでもコネリーを復帰させよ」と命じ、コネリーは莫大な出演料及び売り上げの一部を受け取る事で(ついでに言うなら、他の映画への出資も取り付け)決着を見た。しかしコネリーはこの莫大な出演料を全額スコットランドの恵まれない人々を助ける基金に寄付したという…これを彼の真摯な態度と見るか、それだけボンドを嫌っていたかは判断が付かないけど、どっちも当たりだろう。 最後にコネリーが自分が演じたボンドについて言っていた言葉を引用したい。「ボンドは規則を破ることが好きな男だ。普通の人では得られない自由を楽しんでいる。食べること、飲むことが好きで、女性を好む。冷酷で、サディスティックな面もある。ボンドは多くの人が夢見るようなことをかなり実現しているんだ」。 |
空軍大戦略 1969 | |||||||||||||||||||||||||||
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1940年5月にフランスを占領したドイツ軍は、次の標的をイギリスに定めた。7月から始まった英本土の制空権を得ようと、優勢の空軍を繰り出すドイツに対し、空軍力に劣るイギリスは劣勢を強いられる…英本土を舞台にした航空戦“バトル・オブ・ブリテン”を題材に取った群像劇。 戦争映画とは結構ニッチではあるが、映画では大変好まれる素材だが、その中でも評価が無茶苦茶高い作品(ここでの戦闘シーンは『スターウォーズ』のデス・スター突撃シーンのベースとなっている)。それは徹底したリアリティに徹していたことと、イギリスで作られた癖に、そのイギリスを決して美化して描いていないと言うことで示されている。 私はかなりの歴史オタクであり、更に軽度のミリオタの気があって、そういう意味で戦争を描いた作品がとても好きなのだが、そんな私にとって、何というか、凄く幸せな気持ちにさせてくれる作品というと、やっぱり本作を第一に挙げたい。 ここで描かれるバトル・オブ・ブリテンとは、第二次世界大戦におけるドイツ電撃作戦を食い止めた初めての戦いであり、そのため重要な転換点となった作戦となる。これはとても重要な作戦で、イギリス空軍が水際でドイツを破り、英本土への侵略を防いだ重要な作戦だった。 だけど、一見そんな重要な作戦を行っているように見えないのが本作の問題点だろう。話の大部分は密室での会議と怒鳴り合いで終わってしまうし、誰が主人公なのかも分かりづらい。 何より演出的にダレ場が多すぎる。主人公が一定しない群像劇だし、しかもその大部分の会話が噛み合ってない。全員危機感を持っているのは分かるし、焦っているのも分かるのだが、何をやっているのか分からない。名優をこれだけ使ってこの程度?と思われる向きもあるかも知れない。 ただ、それこそが本作を語る上で重要な部分でもある。この部分をどう捉えるかで本作の評価は全く変わってしまうだろう。 これを単なるダレ場と考え、訳分からないと考えてしまうと、本作は分からなくなってしまう。 一方、これをリアリティと捉えるならば、全く評価は変わる。 この時、イギリス軍は一丸となってドイツからの攻撃を迎撃したのではない。実際には軍部内のドイツ評も一定せず、楽観論と悲観論がごちゃごちゃになっていたのだから。口から泡とばして自説を披露している人間だって、自分の言っていることが正しいのか分かってないというのが実状だったようだ。 だから、登場人物がちぐはぐなことをやってることは、実際に行われていたことに近い訳だし、それで自分たちが何をやっているのか完全に理解していた人間はいなかったというのも事実。 そんなイギリス軍が、(運もあって)見事ドイツ軍を撃退した。そのことを「奇跡」として受け止めることができたなら、この作品の本当のおもしろさが分かってくるだろう。 イギリスの公開日は最後の大空戦が行われた9月15日となっている。 ここに登場するポーランド空軍部隊は、イギリスに亡命したポーランド政府の残存部隊。 |
パーマーの危機脱出 1966 | |||||||||||||||||||||||||||
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007 ゴールドフィンガー Goldfinger |
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1964米アカデミー音響効果賞 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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英国の金が密輸ルートで大量に国外に流出しており、それを重く見た英国情報部はボンド(コネリー)を黒幕とされる億万長者のゴールドフィンガー(フレーベ)の元に派遣される。ゴールドフィンガーを狙うジル(イートン)の犠牲のおかげで彼に近づきになったが、用心棒オッドジョップ(サカタ)に捕まってしまう。そしてゴールドフィンガーの狙いを聞かされるのだが、それは恐るべきものだった。絶体絶命の危機に陥ったボンドだったが…。 初めてボンド・カーが登場した記念すべき回。これにより、Qとの丁々発止のやりとりがますますエスカレートしていく。今回のボンドの移動はマイアミ〜ロンドン〜ケント〜北フランス〜ニューヨーク〜フォート・ノックスと、これまでで一番の長い移動となってる。 言うまでもないが本シリーズはイギリス製。イギリスの映画と言えばシニカルな笑いがふんだんに取り入れられるものだと言う頭があったが、本作でそれは一掃された。シニカルどころか(良い意味で)大笑いできる映画に仕上げられている。以降のシリーズの基礎となったのは本作だった。 派手だし、人はあっけなく死ぬし、設定や物語にどんでん返しも用意されているし、見所はたくさんある。私にとってはシリーズの中ではかなりのお気に入りの作品(コネリー版では『007は二度死ぬ』(1967)に続いて好き)。それとやっぱり本作が初出となったボンド・カーの存在感も良い(毎回ぶっ壊されるのは以降伝統となる(笑))。今回用いられるのはアストン・マーティンDB5だが、そこに付けられたギミックは実際に稼働する。それがリアリティを作り出していったのだろう。 でもやっぱり本作の肝はキャラクター描写だろう。登場シーンで頭にアヒルをくっつけたウェットスーツ姿で笑わせてくれるが、これが意図的に前編に渡って繰り広げられる。それを受け入れたコネリーの幅広い演技も去ることながら、敵の描写がとても魅力的。ハロルド坂田による刺客オッドショップの存在感がとても気に入ってる。東洋人が刺客だと、無表情で何考えてるのか分からず、しかも非情で、人を殺した瞬間、ニヤっと笑う顔が又良いのよ(って、日本人である私が言う事じゃないけど)。フレーベ演じるゴールドフィンガーの狂いっぷりも楽しい。本作の良さというのは、敵が魅力的だってのが大きいのではないかな? そうそう、シリーズ随一と言えるあのテーマソングも良い。耳にこびりつくスタンダード・ナンバーとなってる(自分で口ずさむと、何故か「ムーン・リバー」のようになってしまうんだが(笑))。 設定のアラというのはどうしても出てくるんだが(敢えてこのシリーズではあら探しは控えめにする)、金粉塗って皮膚呼吸できずに殺すとか、オッドショップが帽子で人殺すシーンとか、かなりヴァリエーションに富んだ殺人シーンや、カー・チェイス・シーンなどかなり気に入ったシーンが多く、あんまりアラは気にならない。何より金を独占する方法ってのが、ああ言う方法もあるのか。と感心できる。一応前2作が従来のスパイ・アクション作品の形式に則ったものとするなら、本作はファンタジーとユーモアをふんだんに盛り込んだ新しいスタイルの娯楽作品と言って良いだろう。 次々と死んでしまうため、お色気度は他の作品と較べてもやや抑えめっぽいけど、逆にそれがアクション主体となってくれたのも良かったんじゃないかな? |
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