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モンティ・パイソン正伝(書籍) _(書籍) |
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2001 | ||
2000 | ||
1999 | ||
1998 | ||
1997 | ||
1996 | たのしい川べ 監督・脚本・出演 | |
1995 | ||
1994 | ||
1993 | ||
1992 | インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険 2 バルセロナ編/ソンム編 監督 | |
1991 | ||
1990 | ||
1989 | エリック・ザ・バイキング バルハラへの航海 監督・脚本・出演 | |
ベスト・オブ・モンティ・パイソン 出演 | ||
1988 | ||
1987 | Hなえっちな変態SMクラブ 監督 | |
1986 | ラビリンス/魔王の迷宮 脚本 | |
1985 | ||
1984 | ||
1983 | モンティ・パイソン/人生狂騒曲 監督・出演 | |
1982 | ||
1981 | ||
1980 | ||
1979 | モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン 監督・出演 | |
毛をむしられて…リッピングヤーン 出演 | ||
1978 | ジャバーウォッキー 出演 | |
1977 | ||
1976 | ||
1975 | モンティ・パイソン・アンド・ナウ 脚本 | |
モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル テリー・ギリアム監督・脚本 | ||
1974 | ![]() |
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1973 | ||
1972 | ![]() |
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1971 | ||
1970 | ![]() |
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1969 | ![]() |
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1968 | ||
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1942 | 2'1 ウェールズ州コルウィンベイで誕生 |
エリック・ザ・ヴァイキング バルハラへの航海 1989 | |||||||||||||||||||||||
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自作の童話の映画化。関口勤が出演している |
モンティ・パイソン 人生狂想曲 1983 | |||||||||||||||||||||||
1983英アカデミー主題歌賞 1983カンヌ国際映画祭審査員特別賞(ジョーンズ)、パルム・ドール |
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人生の始まりから終わりまで。人の一生をテーマに取り、それぞれの出来事をパイソン流のコメディ・スケッチ化して描いた作品。 かつてイギリスのテレビ番組としては異例の人気を誇った『フライング・サーカス』もパイソンの活動休止に伴い、半ば伝説化されていった。メンバーのそれぞれも独自の活動へと入っていき、もうその復活もないだろうと思われた矢先に突然の映画化の話。しかもそこで描かれる彼らのギャグはオリジナルの数倍どぎつく変わっていた。テレビのコードに縛られることがないため、基本コメディであるにも関わらず、ゴアなスプラッター・シーンや、人権無視しまくりの発言の数々、笑うにはあまりにぶっとんだレベルの描写。むしろこれは悪夢になりそうなすさまじい描写へと変わっていた。 以降それぞれのスケッチを見てみよう。 1.「出産の奇跡PART1」出産は奇跡だ。と言いつつ、完全にそれは見せ物。大勢の観衆の見守る中、お母さんにもお父さんにも断り無しに平気で赤ちゃんを取り出し、大勢の前で見せつけてはやし立てる。奇跡というのをここまで低俗なものに落とし込んでしまうあたり流石というか、変態的というか… 命の尊厳とか、無視の作品が展開したと思うと、次がさらにすごい。子だくさんの家庭(テロップに「第三世界」と書いておきながらそこにある看板には「ヨークシャー」と書いてある徹底ぶり)で、失業した親父は平気で子供たちを化学実験用に売っぱらい、高らかに「全ての精子は神聖なり〜」とか歌いだすとか、 ギリアムにとっては4作目の映画監督作になるが、勝手に一本分作ってしまい、どこにも入れられないためにオープニングで使われたという。 |
モンティ・パイソン ライフ・オブ・ブライアン 1979 | |||||||||||||||||||||||
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ギリアムはここでは美術監督のみ。本人の言によれば、「もう共同監督は懲りた」ため。セットはゼフェレッリの『ナザレのイエス』の流用 本作を製作したハンドメイド・フィルムズはジョージ=ハリソンが本作のためだけに立ち上げた製作会社。本人もちょっとだけ登場している。 ピラト ペイリン 撮影はチュニジア。『スター・ウォーズ』と同じ撮影地で十字架のシーンは撮影される。 |
モンティ・パイソン アンド・ホーリー・グレイル 1975 | |||||||||||||||||||||||
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ブリテン支配者アーサー王(チャップマン)と円卓の騎士の面々および馬役の従者たち(モンティ・パイソン)は、神からお告げのあった聖杯を求めて旅に出た。途中、3つの顔を持った騎士に阻まれたり、アンスラックス城で、百数名の美女達と一夜を共にしなければならなかったり、龍に追いかけられたりとさまざまなハプニングに出会いつつ、彼らの向かう先は… モンティ・パイソンというのは、日本でも一定以上の年齢の人間には忘れられない響きを持つ。テレビシリーズの『空飛ぶモンティ・パイソン』でイギリス流ギャグの洗礼を受けてしまうと、日本のバラエティ番組がいかにも稚拙に見えてしまい、未だに私はまともにバラエティ番組を観る気になれない。 これはイギリス流の自虐を含んだギャグそのものが面白いと言うよりは吹き替えの見事さも大きいんだろう。子供にはなかなか理解できないギャグを理解できないまま笑わせてくれたのだから(後年ビデオで観てようやく分かったギャグがなんと多いことか…それと、原語で聞いてみると妙に味気ないことも分かったし)。不思議なノリのある作品だって事は確か。 ネタの多くはほとんど大学の映研レベルのものなのだが、何でかこいつらが演ると、こんな面白くなるんだろう?と思えるほど。実はなんでこんなに笑えるのか未だによく分からないでいて、だからなかなかレビュー書けないままなんだけど(レビューは順次書き換えていく予定)。 子供の頃何度かTVで観たものの、それからずいぶんと長いことモンティ・パイソンからは離れており、再び出会ったのは『未来世紀ブラジル』(1985)を観た時だった。 この作品はショックだったが、その後、ギリアムってどんな監督?と調べたら、あら? よもやこんなところでモンティ・パイソンと再会するとは。ただ、ギリアムの写真を見て、微かに思い出される姿は、パイソンの中では目立たない人だったよね?と言う程度だったが(クリースやチャップマンの個性と較べてしまうと、役者としてはどうしてもねえ)、再び私の目をモンティ・パイソンに向けさせるには充分。 で、フィルモグラフィを探してみたら、アーサー王伝説を題材にした作品があるという。 …これを観ることは、半分私の目標になっていた。レンタルビデオに入ると、必ずモンティ・パイソンを探したし、その中でTVシリーズは何本か発見したし、『人生狂騒曲』はなんとか観ることが出来た。 それでDVDを購入。今みたいにとそんなに接点を持ってなかったお陰で、これを手に入れるのはかなり苦労した(と言うか、偶然に近かったんだけど)。 勿論最初は日本語で。 やっぱり山田康雄と納屋悟郎の掛け合いは最高だ。ああ、ギリアムって古川登志夫が声当ててたんだ。とか、思い出や新しい発見などもあって、凄く楽しい。声で誰がどんな役演ってるのか分かるのもありがたい所。 …と言う思い出だけじゃなく、舞台とか、演出とかに凄いこだわりも感じられる。その上で徹底的にアーサー王伝説のエピソードを笑いに仕上げている。 オープニング、霧の中から現れる円卓の騎士の面々の姿を観ただけでもう駄目。笑いが止まらなくなった。とんでもないオチも含め、無茶苦茶な笑いのネタつるべうちに酔いしれた。いやあ、面白い!こんなくだらないネタで何でこんな笑えるんだ?と我に返ると思ってしまうくらいに面白い。殺人ウサギとか、いきなりアーサー王が「これぞ〜聖なる〜」とか言って手榴弾出すとか、そんなネタだけで無茶苦茶笑えてしまう。 本作の面白さは、時代考証の正確さと言うのも要素の一つだと思うのだが、これはメンバーの一人テリー=ジョーンズはイギリス史に堪能で、何冊もの研究書まで書いてるくらいの才人だからと言うこともあり、この人が物語に深みを与えているらしい。それが共同監督のギリアムの妥協ない描写能力とあいまった結果であろう。 尚、本作の制作日数は5週間、製作費46万ドルで、脚本はモンティ・パイソン全員で担当と言う、手作り感溢れる作品なのに、これだけしっかりしたものが作れるという良い見本になっただろう。ただし、この映画のお陰でモンティ・パイソン内部での確執が表面化(ギリアムとジョーンズの共同監督は互いに文句言いっぱなしで、チャップマンのアルコール中毒はかなり進行しており、劇中もろれつが回ってないシーンまであり)。本作はパイソンズの自然壊滅を助長させてしまったという罪作りな作品でもある。 |