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リュミエール兄弟
Lumie`re

評価 年代 レビュー 書籍
オーギュスト
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ルイ
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トーマス・エジソンと並び称せられるフランスの映画発明者。「映画の父」と呼ばれる。世界初の実用カラー写真の開発者でもある。
Wikipediaより引用
経歴
1862'10'19 オーギュスト誕生
1864'10'5 ルイ誕生
1894 パリでエジソンの開発したキネトスコープを観て、動画作成を決意する
1895'12'28 パリのグラン・カフェ地階のサロン・ナンディアンで動画を有料公開する。
1948'6'6 ルイ死去
1954'4'10 オーギュスト死去
5+
4+
工場の出口
ラ・シオタ駅の到着
3+ 水を撒かれた水撒き人
赤ん坊の食事
鍛冶屋
2+
個人的感想
初めて映画を作った兄弟として有名で、どちらかというと「動く写真」と言った感じの作品が中心。
断片的にはいくつもの作品を観ているが、一方ではこれをまとめた作品を観る機会がなかなか無い。

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レビュー
猫の食事
La petite fille et son chat
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★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 一人の少女が庭で猫と戯れる話。猫に餌をあげようとして逃げられるまで。

 初期の映画の中にはいくつか動物を熱かったものが存在する。演技が出来ない分、人間よりも扱いは難しいのだが、思いもしない動きをするため、それを画面に収めるだけでも楽しめることと、ストーリーを持たない映画の中で、ストーリーを補完出来ることが大きいだろう。
 本作も単に猫を見るだけでも楽しいので、他の作品と較べてリピート率は高い。これも映画の試みの一つと考えて良かろう。
製作年 1899
製作会社 リュミエール兄弟
ジャンル 動物(ドキュメンタリー)
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原作
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著者名 (検索) <A> <楽>
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赤ん坊の初歩行
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★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1897
製作会社 リュミエール兄弟
ジャンル 生活(ドキュメンタリー)
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原作
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ブールパーティ
Partie de boules
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★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 球技の一つ、ブールに興じる人たちを撮影したドキュメンタリー作品。

 映画初期のリュミエール兄弟作品の一本。ゲームに興じる人たちをただ映しただけの作品のようだが、技巧を凝らさない素朴な雰囲気で、これはこれで悪くない。試合をしてると言っても素人のゲームなので、なんとなく微笑ましい感じだ。
 最初に観た時はブールという競技がどんなゲームなのかよく分からないのがなんだったが、なんとなくボッチャに似てると思ったら、ほんとにボッチャの元となったゲームと分かった。
製作年 1896
製作会社 リュミエール兄弟
ジャンル 球技(スポーツ)
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エクス=レ=バン駅への到着
Panorama de l'arrivée à Aix-les-Bains pris du train
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★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 サヴォア県にあるエクス=レ=バン駅の付近の様子を映したドキュメンタリー作品。

 リュミエール兄弟の作品は一見ドキュメンタリーでも、基本的には技巧を駆使したセミドキュメンタリーというか、ストーリーの無い創作という意味合いが強いが、本作は本当に単純に撮影してるドキュメンタリーのようだ。流石に人の往来が多い駅で演技させることは無理だっただろう。
 カメラを車に搭載して撮影してるシーンがあったが、移動するカメラってこれが初めてなのかな?
製作年 1896
製作会社 リュミエール兄弟
ジャンル 街(ドキュメンタリー)
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原作
歴史地域 サヴォア(フランス)
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ラ・シオタ駅の到着
L'arrive'e d'un train a` La Ciotat
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★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 僅か一分足らず。単に機関車が駅に入ってくるところを撮影しただけの作品なのだが、この作品が後年の映画に与えた影響は莫大なものだった。
 一つには、ここでの登場人物はそれぞれ“演じて”いること。それまでの映画はある意味全てがドキュメンタリーで、記録のために撮影されることがほとんどだったが、あたかも自然の出来事のように、演じることで映画の画面作りが出来ることを示したこと。これが物語へとつながる重要な転換点になっている。まだここでは単に歩くだけかもしれないが、舞台と同じように物語を作ることが出来ることをここで示して見せた。
 そしてもう一つ。映画は平面的なものではないと言うこと。それまでの舞台劇は基本的には舞台の上で演技がなされるので、視点は平板なものになる(それを逆手に取った演出も存在するが)。それに対して映画は一枚のスクリーンに投影されるために、本来は完全な平板なものなのだが、実際に人が演じるよりも奥行きを感じることが出来るという面白い効果をつけることが出来た。この作品では斜め向こうから汽車が走ってくるだけだが、それがあたかも自分の方に向かって汽車が走ってくるかのような錯覚をもたらすことが出来るようになった。
 人間が生で演じるよりも逆に映画の方が立体的に見せられるとは皮肉なものだが、その皮肉が、現実よりも更にリアルなものとして映画を位置づけることになる。
 映画の発展のために、作られるべき時に作られた作品とも言えるだろうが、これがあってこそ、現在の映画があると思うと感慨深いものがある。
 シオタはリュミエール兄弟の別荘があったところで、ここにリュミエール家の人々を集めて撮影。現在もこの駅のキオスクは「キオスク・リュミエール」と名付けられている。
 本作がカメラアングルの誕生と言える。
 本作が衝撃的だったか、これから1900年までの間に100本以上の列車の到着が世界中で撮影されることになる。
製作年 1896
製作会社 リュミエール兄弟
ジャンル セミドキュメンタリー
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原作
歴史地域 ブーシュ=デュ=ローヌ(フランス)
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壁の取り壊し
Demolition d'un mur,
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★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1896
製作会社 リュミエール兄弟
ジャンル セミドキュメンタリー
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原作
歴史地域
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水を撒かれた水撒き人
Arroseur et arrosé
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★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 庭にホースで水撒きをしている男を見つめる子ども。ちょっと思いついてホースを踏んでみたところ、水が出なくなってしまい、男が困ってホースを覗き見るが…

 映画史における一つのトピックは、映像に物語を持たせたこととなる。それは映画の誕生から必然的に起こることだった。リュミエール兄弟によって映画が誕生したのが1895年だが、その翌年にはもう物語が映画の中に入ってきた。
 実はリュミエール兄弟に先行してアリス・ギイが『キャベツ畑の妖精』という作品でストーリー漬けをしていたが、それに対抗するかのようにリュミエールもストーリー仕立ての作品を作ったのが本作となる。『キャベツ畑の妖精』が当時はあまり表に出なかったため、本作が最初のストーリー立ての作品と言われることもあった。少なくともコメディという意味では確かに最初の作品となる。
 大変短い作品で、物語も他愛ないものだが、これも映画史の辿ってきた道だと思って観ると味わいは増す。
製作年 1896
製作会社 リュミエール兄弟
ゴーモン
ジャンル コメディ
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原作
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カード遊び
Partie d'écarté
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★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1896
製作会社 リュミエール兄弟
ジャンル セミドキュメンタリー
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原作
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鍛冶屋
Les forgerons
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★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 鍛冶屋の作業している男を淡々としたタッチで描いた作品。

 タイトルでは鍛冶屋の作業を描いた作品だが、本作はドキュメンタリーではなく、鍛冶屋の真似をしている人を描いたものとなる。
 それは一見するだけで分かる。なんせ全然汚れてないワイシャツとネクタイまで締めた人がただハンマーを振ってるだけだから。
 リュミエールはリアルさではなく、一瞬で観られる短い作品を作ることを目的としていた。結局本作は見世物として作られたものと考えるのが正しく、それがこの当時の映画のあり方だったことが分かる。
製作年 1896
製作会社 リュミエール兄弟
ジャンル セミドキュメンタリー
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原作
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赤ん坊の食事
Le Repas de Bébé
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★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 オーギュスト・リュミエールと彼の妻、そして夫妻の娘である赤ん坊アンドレ・リュミエールが、田舎で朝食をとっている様子を描いたもので、ドキュメンタリーというにはあまりにも動きがなく、記録映画としても変。とても中途半端な作品となる。
 ただ、本作の場合は可愛い赤ん坊が出ているというそれだけで充分映画にする意味があったとも言える。そもそも最初の映画はただ目の前のものを撮るだけのものだが、折角撮るんだったら、なんらかの華が欲しい。その華として赤ん坊は最適なものだっただろう。
 少なくとも単に工場から人が出るだけの『工場の出口』と較べれば、見栄えは格段に違う。あくまで初期ののぞき穴での公開が前提ではあるが。
製作年 1895
製作会社 リュミエール兄弟
ジャンル 生活(ドキュメンタリー)
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原作
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工場の出口
La sortie de l'usine Lumière à Lyon
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★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 リュミエール兄弟が出来たばかりの映写機を用いて、自分たちの工場から出てくる労働者を撮した作品。ここで働くのは大半が女性で、彼女らを描く事になる。ちなみに何度かに渡って撮影されたため、いくつか違うバージョンが存在するらしい(現存では3つ)。

 世界最初の映画というのは、定義によっていくつか変わるのだが、本作の場合世界初の実写商業映画として知られる。簡単に言えば、本作が初めて金を取って映像を見せる最初の作品となったと言うことである。その意味では記念碑的な作品だと言えよう。
 媒体もスクリーンではなく、のぞき穴を用いたもので、コインを入れると一定時間映像が流れるというものだったそうだ。
 映画の最初は、映像が動くというだけで見世物として充分に成り立ったことが分かるが、この作品がその先鞭を付けたという意味だけでも充分な記念碑的な作品である。
 ストーリーらしきものはなく、ただ人を映しただけの作品だが、それが映画の歴史の最初っぽさを思わされて、逆に感動する。事情を知ってから観るべき作品だが。
製作年 1895
製作会社 リュミエール兄弟
ジャンル 生活(ドキュメンタリー)
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原作
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