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2009 | ||
2008 | ラスト・ブラッド 監督 | |
2007 | ||
2006 | ||
2005 | エンパイア・オブ・ザ・ウルフ 監督・脚本 | |
2004 | ||
2003 | ||
2002 | ||
2001 | キス・オブ・ザ・ドラゴン 監督 | |
2000 | ||
1999 | ||
1998 | ||
1997 | ||
1996 | ||
1995 | ||
1994 | ||
1993 | ||
1992 | ||
1991 | ||
1990 | ||
1989 | ||
1988 | ||
1987 | ||
1986 | ||
1985 | ||
1984 | ||
1983 | ||
1982 | ||
1981 | ||
1980 | ||
1979 | ||
1978 | ||
1977 | ||
1976 | ||
1975 | ||
1974 | ||
1973 | ||
1972 | ||
1971 | ||
1970 | ||
1969 | ||
1968 | 12'5 モントモレンシーで誕生 |
ラスト・ブラッド 2008 | |||||||||||||||||||||||
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古来、人類とは異なる進化をしてきた“オニ”と呼ばれる吸血種と人間の果てなき戦い。だが応仁の乱以来オニは人間社会に溶け込み、容易に姿を現さなくなっていった。そして400年を経た1970年。日本刀を手にオニを狩り続けるサヤ(ジヒョン)という少女が駐留米軍基地に現れる。秘密組織の手引きで基地内の高校に潜入したサヤは、同級生のアリス(ミラー)をオニの襲撃から救い出す。これが二人の運命を大きく変える事を知らずに… かつてプロダクションIG内に“押井塾”なる勉強会のようなものがあり、そこで一本の劇場用アニメーションが作られた。『BLOOD』という、短い作品で、国内では一部の物好きを除けばさほど話題にもならない作品だったが、海外での評価が大変高く、当時のいわゆるジャパニメーションブームの後押しとなった作品だった(押井守自身は企画協力と言った形だが、これをベースに「獣たちの夜」という半自伝的小説を書いていたりする)。同じくサヤを主人公としているが、設定とかが違うパラレルワールドを描いた『BLOOD+』というテレビ作品もあり。 悪く言おうと思ったら、それこそいくらでも言える。サヤ役のチョン・ジヒョンの無理な若作り(しかも、せえらあ服姿)や、まるで10年以上前のエンジンを使ってるんじゃないか?と思えるくらいのCGの稚拙さ。日本を舞台としているのに到底日本には思えない日常描写。80年代OVAレベルの設定。日本と言えば当然ニンジャの存在…実際、一歩引いて観る限り、この作品は本気でどうしようもない作品ではある。 しかしながら、悪いと思いつつも悪く言いたくない作品と言うのも確かにあるもの。 本作のオリジナルとなったアニメ『BLOOD』は描写こそ良いものの、短すぎるという致命的欠陥を持っていた。米軍基地にサヤが現れ、鬼を倒して去っていく。という、物語にさえなっていない実に短い作品だった。せっかく吸血種という設定を作ったんだから、それを活かした奥深い設定をもうちょっとでも出してくれれば。と常々思っていた(パラレルワールドのTVアニメ『BLOOD+』では色々動かしてはいたけど)。 その意味ではアニメ版では隠されていた設定部分がようやく見えた。という点に関しては評価すべき。少なくともアニメ版をないがしろにしているわけではなく、その膨らみをちゃんと受け止めようとしているし、どんなにいい加減なものでもきちんと設定付けをしようとしているのもわかる。 …別段“押井守”の名前だけで評価を上げているわけではないけど、悪くも言いたくない作品でもあり。この辺心情的には結構複雑。 |
キス・オブ・ザ・ドラゴン 2001 | |||||||||||||||||||||||
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フランス〜中国間の麻薬シンジゲート捜査のため中国からパリにやってきた捜査官リュウ(リー)は地元パリ警察のリチャード警部の協力で中国人ギャングのソングの逮捕に向かうのだが、リュウの観ている前でリチャードはソングを射殺。更にその罪をリュウに被せてしまう。状況証拠を握られ、圧倒的不利の立場に置かれたリュウは町で娼婦のジェシカ(フォンダ)と出会うのだが、彼女もまた、リチャードに騙され、最愛の娘を人質に奪われていたのだった… 製作にリュック・ベッソンを迎え、新人監督のナオンによって作られたフランス製カンフー映画。 これがジェット・リーの正しい使い方だ!彼をエキゾチックな、いわば異質な存在として位置づけ、その強さを強調する。元々彼は東洋的な精悍な顔立ちをしているし、その体術を駆使して戦う様は本当に華を感じる。その意味ではこの映画はリーの使い方が本当に上手く、彼の魅力大爆発の作品だ。ハリウッド・スターとなったジャッキー=チェンがハリウッド寄りの作品にばかり出演しているのを嘆かわしく思っているので、ジェット=リーにはこのスタンスをしっかりと守っていってもらいたい。製作はリュック=ベッソン。さすが彼の使い方を分かっていらっしゃる。と言ったところ。 ただ一方では、ものの見事にこの作品、リアリティが全くない。そもそもこれに限らず、この手のフランス映画って、リアリティというものを全く無視して作っているとしか思えないところがある。格好良ければそれで全て事足りる。と言った感じ。 今時の日本のテレビドラマだってあんな典型的な悪徳刑事は出さない。それを何の衒いもなく出してしまっているし…大体町中で平気で銃撃戦やらかすようなのが警察の上層部にいるって事自体が変だとは思わないのか?ヒロインの位置づけも中途半端に過ぎる。それに強いライバルも出てこないから、リーの突出した強さばかりが強調され、物語の最後の盛り上がりを欠いた部分もあり。 結局この作品はリーの魅力のみで成立した作品だな。 |