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プラッチャヤー・ピンゲーオ
Prachya Pinkaew

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鑑賞本数 3 合計点 10.5 平均点 3.50
allcinema goo ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
2008 チョコレート・ファイター 監督・製作
2007 ミウの歌 製作
2006 マーキュリーマン 製作
2005 トム・ヤム・クン! 監督・製作
2004 七人のマッハ!!!!!!! 製作
2003 マッハ! 監督・製作
2002 バトル7 製作
呪信 999 製作
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
1989
1988
1987
1986
1985
1984
1983
1982
1981
1980
1979
1978
1977
1976
1975
1974
1973
1972
1971
1970
1969
1968
1967
1966
1965
1964
1963
1962 9'2 誕生

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チョコレート・ファイター 2008
2009タランティーノベスト第6位

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チューキアット・サックウィーラクン(脚)
ジージャー
阿部寛
ポンパット・ワチラバンジョン
アマラー・シリポン
イム・スジョン
タポン・ポップワンディー
物語 人物 演出 設定 思い入れ
トム・ヤム・クン! 2005

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トニー・ジャー
ペットターイ・ウォンカムラオ
ボンコット・コンマライ
チン・シン
ジョニー・グエン
ネイサン・ジョーンズ
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
マッハ! 2003

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スパチャイ・シティアンポーンパン(脚)
トニー・ジャー
ペットターイ・ウォンカムラオ
プマワーリー・ヨートガモン
スチャオ・ポンウィライ
チェータウット・ワチャラクン
ルンラウィー・バリジンダークン
ワンナキット・シリプット
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 敬虔な仏教徒が暮らすのどかなタイの田舎の村ノンプラドゥから仏像オンバクの首が盗まれてしまう。この村出身のドンが犯人だと分かり、村の孤児でムエタイの天才ティンがオンバクの首を奪還するため、バンコクへと向かう。そこで村出身のジョージと落ち合うが、既にジョージはバンコクで悪の道に染まっていた…
 
1.CGを使いません。
 2.ワイヤーを使いません。
 3.スタントマンを使いません。
 4.早回しを使いません。
 5.最強の格闘技ムエタイを使います。

 …と言う挑戦的なポスターに惹かれて鑑賞。

 きっとこれは極めて単純な作品だろうと予測していた。
 …そして予想に違わず、
本当に単純な作品だった。しかし、その単純さは、決して悪くない。いや、違う。この作品はこれだけ単純に作られたからこそ、意味がある作品なのだ
 そもそも東洋の映画が世界に認められたのは、一部の例外があったとしても、それはストーリーで見せるものではなかったはず。ストーリーよりも見た目重視。しかも肉体そのものを使ったアクションではなかったか?本作はその原点というものを再認識させてくれた。
 偉大なるブルース=リーによって世界に認識された香港映画は後にジャッキー=チェンという、これ又素晴らしいアクション俳優によって、その方向性が明確化される。しかし、変化し続ける香港映画は単純な肉体を使ったアクションから、ワイヤーを用いたものとなり、映像技術の発達によって、CGや早回しを用いるようになった。肉体美とアクションによって一世を風靡したジャッキーさえも、今やコメディ俳優へと転身してる
(年齢的にそれは仕方ないんだけど)
 それで本作を観て実感したこと。
「そう。私はこれが観たかったんだ!」という思い。
 単純。コミカル。そして爽快感!アクション映画の原点がここにある!
 そうだよな。昔、まだビデオが無かった時代、私の小学生時代はテレビでジャッキーやリーの映画を放映した次の日、カンフー道場と化したものだ。新聞紙で作った手製ヌンチャクを振り回したり、組み手をみんなで考えた時のこと、そんな昔のことをしっかり思い出させてくれたよ。
今の映画では失われてしまった、時に子供が真似っこ出来るような作品を観るのって、精神衛生上、とても良いことだ。実際、映画館にはこども達もおり、時折大きな声をあげていたが、あんまり気にならなかったし。古き良き思い出を再確認出来た。
 ところで、リー、ジャッキーと続く香港アクション俳優はもう一つ特徴があった。アクションが上手いだけではない。彼らにはコミカル性があった。見ていて笑える部分もあったし、とにかく楽しい。という思いをさせてくれた。それは彼らの笑顔に負うところが大きい。
二人とも、笑顔がとっても素敵だった。ここのトニーは、アクションだけでなく、しっかりそれも受け継いでいるところが大きい。しっかりその辺を分かってやってるんだな
 それで本作単体の魅力だが、最初の木登りシーンから明らかだ。ここだけで充分な魅力になってる。だってここでは本当に相手を引きずって地面に落としてる!金を遣わない、しかし本物のアクションがここにはあった。祭り故の乱暴さと生の迫力
(日本でも祭りが未だに魅力を放ってるのは、こういった生の乱暴さが実体験出来るからだろう)。掴みとしては見事だった…あの木からおっこった人達、再起不能の怪我なんかしてないと良いけど
 本編に関しては、路上でのスピード溢れるアクションも披露してくれてるが、やはり見所はムエタイの技の数々。直線的なハリウッド的なぶん殴り方とも、舞のような功夫アクションとも違う、まさしくムエタイとしか言えないアクションがここにはある。肘や膝を効果的に用い、相手に的確にぶち当てる。見てるだけで痛そうな技の数々が思い切り魅力を発散してる。年甲斐もなく真似したくなるほど(笑)
 …そう言えば予告と言えば、確かに早回しはしないけど、スローモーションは多用してたし、CGはしっかり使ってたようだけど、それは最小限度だと言うことで(笑)
 確かに単純すぎたお陰で、ちょっと点数は低めにさせてもらったけど、
魅力の塊のような作品だから、是非お勧めしたい映画には違いない。

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