赤ちゃんに乾杯 1985 |
1985米アカデミー外国語映画賞 |
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ジャン=フランソワ・ルプティ(製)
コリーヌ・セロー(脚)
ローラン・ジロー
ミシェル・ブジュナー
アンドレ・デュソリエ
フィリピーヌ・ルロワ=ボリュー |
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★★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
3 |
4 |
4 |
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4 |
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一つのアパートに住み、独身貴族を満喫している三人の男性の前に突然現れた赤ちゃん。三人は戸惑いながらも協力して赤ちゃんの世話をする事になるが…
これは高校の時に、何かの併映で劇場で観たものと記憶している。私の住んでいるところは田舎町で、二本から三本の上映が当たり前。と言う感じなのだが、大概アクション作品の併映はコメディ作品だった。ところが、本命が今ひとつでも、併映で上映されるコメディの方が本命より面白かった。と言う事が往々にしてある。これもその一つ。何か拾いものをしたような、とても気持ちの良い作品だった。
これは大変質の良いフレンチ・コメディで、後にアメリカで『スリーメン&ベビー』(1987)という題でリメイクされたほどだから、世界的にも受けた作品(だから日本にも来たのだろうけど)。そっちの方はテレビで観たが、やはりフランスとアメリカでは随分作りに違いがあることを感じさせられる。
フランス映画は特に光と暗闇の対比が巧い。アパートは真っ白で光が照り返してまぶしいほど名のだが、何かの拍子に影が入ると、それがとても暗い感じとなる。その対比がとても面白い。ペカッとした明るさの中に、暗さが入り込むことで良いアクセントになると同時に、笑いに深みが出る感じ。
性に対しとてもおおらかで、割合情は深いんだけど、映画自体がからっとしてるのもフランス流かな?
『スリーメン&ベビー』も結構面白いけど、絶対こっちの方が上。オチは微苦笑できるよ。フランス映画はちょっと。と言う人には是非お薦めしたい作品だ。
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