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古川卓巳

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鑑賞本数 1 合計点 4 平均点 4.00
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
書籍
1969
女殺し屋 花笠お竜
<A> <楽> 監督
wiki
1964 拳銃残酷物語 監督
1963 俺は地獄の部隊長 監督
海の鷹 監督
1962 望郷の海 監督
銃弾の嵐 監督
ブルータウン 青い街の狼 監督
殺人者(コロシ)を追え 脚本
1961 野獣の門 監督
1960 コルトが背中を狙ってる 監督
俺は欺されない 監督
1959 大学の暴れん坊 監督・脚本
海は狂っている 監督・脚本
逃亡者 監督
1958 血の岸壁 監督
麻薬3号 監督
1957 九人の死刑囚 監督
私は前科者である 監督
1956
沖縄の民 監督・脚本
逆光線 監督
太陽の季節 監督・脚本
1955 顔役(ボス) 監督
若き魂の記録 七つボタン 監督・脚本
地獄の用心棒 監督・脚本
1954 或る女 助監督

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太陽の季節
<A> <楽>
古川卓巳(脚)
長門裕之
三島耕
清水将夫
坪内美詠子
南田洋子
東谷暎子
小野三津枝
市村博
佐野浅夫
石原裕次郎
野口一雄
沢井謙
須藤孝
吉田光男
関弘子
南部美野
久場礼子
河上敬子
明石淳子
紅沢葉子
岡田真澄
三鈴恵以子
松原京子
阿部幸四郎
石原慎太郎
福田トヨ
花村信輝
八代康二
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 ボクシングに燃える高校生の津川竜哉(長門裕之)は、ある日遊び仲間と共に銀座に繰り出し、武田英子(南田洋子)という女性と知り合った。やがて結ばれる二人だったが、英子に対する独占欲はありながら、愛情を求める英子を同時に鬱陶しくも思うようになっていった。竜哉の子供を身籠もったという英子に対し、竜哉の取った態度は…
 石原慎太郎のデビュー作であり、芥川賞受賞作を映画化した作品で、
1956年邦画興行成績7位
 そもそも日本人は清貧の思想があり、特に金に関しては、金を持っていること自体に罪悪感を持つ風潮があったが、原作は、
「金持ちで何が悪い」と完全に開き直っていたのが大きな特徴。今から考えると、デビュー当時から慎太郎節は健在だったって事になるんだろうけど、原作が当時の文壇に与えた衝撃は大きかった。
 下から見上げるだけのものではない。上から見下げる視点でも文学は作れるのだ。何も無理に卑下することはない。この開き直りは、日本文学に大きな幅を与えた。
 これは文学界だけではなく、当時の若者に大いに受け入れられる。作品には無秩序な若者のエネルギーがそこには溢れており、これが一種のあこがれとなり、石原慎太郎の髪型をまねた“新太郎刈り”とアロハシャツにサングラスで遊び回る“太陽族”なる言葉が出来て、社会現象にまでなった。
 それをいち早く映画化したのが本作というわけだが、物語そのものは原作に準じていながら演出部分で失敗。むしろ今観ると、この作風は後のATG作品っぽく仕上がっていると思える。
 何となく金持ちの道楽ってよりは、
貧乏ったらしい青春賛歌って感じ。あれだけ金持ちを演出してるというのに、それが浮きっぱなしに見えてしまう。ラストも「分かっちゃいねえ」という長門裕之演じる主人公の方に「分かってないのはお前の方だ!」とツッコミを入れたくなる。
 それでも本作と同年公開された『狂った果実』(1956)によって日本のヌーヴェル・ヴァーグが始まったと考えるならば、日本映画界にとっては充分意味があったのだろう。

 本作は石原裕次郎のデビュー作としても知られるが、兄の慎太郎の付き添いで撮影現場に行ったところ、そこでスカウトされたとかとも言われている。
製作年 1956
製作会社 日活
ジャンル 恋愛(学生)
売り上げ $
原作
太陽の季節 <A> <楽>
石原慎太郎 (検索) <A> <楽>
歴史地域 銀座(東京)
関連
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