ゴジラ |
1985日本アカデミー新人俳優賞(沢口靖子)
1985ゴールデン・ラズベリー最低助演男優賞(バー)、最低新人賞(ゴジラ) |
|
田中友幸(製)
永原秀一(脚) |
田中健 |
沢口靖子 |
宅麻伸 |
夏木陽介 |
小林桂樹 |
内藤武敏 |
鈴木瑞穂 |
村井国夫 |
小沢栄太郎 |
織本順吉 |
御木本伸介 |
森幹太 |
金子信雄 |
山本清 |
加藤武 |
田島義文 |
武田鉄矢 |
橋本功 |
潮哲也 |
石坂浩二 |
江本孟紀 |
かまやつひろし |
|
|
★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
1 |
2 |
3 |
1 |
1 |
|
火山噴火により30年もの間眠り続けていたゴジラが復活を遂げた。核をエネルギー源とするゴジラはソ連原潜を沈没させ、さらに原子力発電所を急襲する。日本政府は首都防衛移動要塞として極秘裏に開発した超兵器・スーパーXの出撃を決定するが、生物学教授・林田(夏木陽介)は怪獣の生物的本能を利用した誘導作戦でゴジラを葬ることを提案する。その一方で、米ソ両国はゴジラに対する核兵器の使用を日本政府に迫っていた。そんな中ついにゴジラは東京に上陸するが、誤ってソ連の軍事衛星から核ミサイルが発射されてしまう。
昭和シリーズ最終作『メカゴジラの逆襲』(1975)から既に9年。特に待ちに待ったファンが“ゴジラ復活委員会”なるものを作り、そこで4万人を超える署名を集めたと言われるくらいに待った。そして満を持して再登場したゴジラ。原点回帰を計り、これまでのゴジラの歴史を一旦リセット。悪役としてのゴジラを描いた。正月映画として公開されて1985年邦画興行成績2位というヒットを記録した。どれだけ映画ファンがゴジラを待ち望んでいたのかが分かろうというもの。
…のは良いのだが、ほぼ完全に空回り。理由はいくつも考えられるが、ゴジラがすっかり小さくなってしまったと言うのが大きな理由だろう。新宿新都心をのし歩くゴジラの小さいこと小さいこと。後、「スーパーX」なる兵器が人間側で作られ、それが結構良い戦いをするため、今ひとつ恐怖とつながらない。更にこの作品の主眼が、「怪獣が現れた際、国際社会はどう動くのか」に主眼が置かれていたため、ゴジラは局地的な天災としか映らなかった。文明が進歩しすぎたのかな?たった30年でゴジラと人間の相対関係がここまで変わってしまっているのだな。こういう題材を使っておきながら、ゴジラの強さを表す。など所詮無理な話だ。
最初のフナムシも「馬っ鹿じゃねえの」と言う感じ。文明は進歩しても造形技術は全然上がらないもんなんだな、とかも思った。現在の造形技術は極めて高い水準にあるのは、あるいはこの作品を観たモデラー達が奮起した結果なのかも知れない(これは半分以上嘘なのは知っている)。
ストーリーに関しては、核爆弾の恐怖について伝えようとしていたのかもしれないが、本当にそうなのか、ストーリーを見る限りはその意識は薄いな。しかも核爆弾の波及効果を全く顧慮に入れていないため、ゴジラの目覚まし時計にしかならなかった。恐怖もパニックも起こらない怪獣映画は、悲しいな。着眼点は悪くないのに、全てが軽いのが問題。80年代に迎合したか?
期待が大きかっただけに、失望も大きい作品だった。
しかし、実際は本作は決して失敗したわけではないという。実は本作はアメリカのマーチャタイジングには一役買い、出来の悪いインペリアル製のゴジラはなんと1年で300万個を売ったのだとか(儲けは全て世界供給のヘンリー・G・サパスタインが受け取ったらしいが)。それと、何故かドクター・ペッパーとタイアップし、それから約一年間。アメリカのドクター・ペッパーのCMにはゴジラが出まくっていたとか…なんだかなあ。 |
製作年 |
|
製作会社 |
|
ジャンル |
|
売り上げ |
|
原作 |
|
歴史地域 |
|
関連 |
ゴジラ平成シリーズ第1作 |
allcinema |
Walker |
ぴあ |
IMDb |
CinemaScape |
wiki |
キネ旬 |
eiga.com |
wiki(E) |
みんシネ |
|
|