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2008 | ||
2006 | ラブ★コン 出演 | |
1994 | クルタ/夢大陸の子犬 日本語版監督・監修 | |
1993 | REX 恐竜物語 原作 | |
1986 | 子猫物語 監督 | |
南へ走れ、海の道を! 出演 | ||
1980 | 遥かなる山の呼び声 出演 | |
1974 | ムツゴロウの結婚記 原作 | |
1935 | 4'17 福岡県福岡市で誕生 |
子猫物語 1986 | |||||||||||||||||||||||
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北海道にある牧場の牛舎の中で生まれた子猫のチャトラン。母猫や他の子猫たち、子犬のプー助と共にぐんぐん成長していったが、ある日、プー助と遊んでいて入り込んだ川辺の木箱が川に流されてしまい… 動物王国の主で、様々な才能を見せる畑正憲による初監督作(編集で市川崑の手が入っているが)。人間は一切登場させず、動物だけで構成された作品で、時の「かわいい」ブームに乗り、大ヒットを記録。最も冷え込んだ時期の邦画では傑出した動員数を記録した。勿論1986年邦画興行成績1位で、2位以下を極端に引き離し、この年唯一の大量観客動員に成功した作品となった。 丁度この作品が公開された時、私は高校生。この作品の公開時は、何故かクラスメイトが大挙して観に行ったようなのだが、私は丁度心が冷え込んでいた時期であり、何もかも「けっ」と皮肉な目で見つめていた時期に当たる(いくつかショックなこともあったので)。そんな時にこんな“かわいい”作品が出ても、当たり前のように「こんなの観る価値もない!」と、断定した(本当を言えば、私は猫大好きで、猫が近くにいると顔つきまで変わってしまうのだが)。 そんなこともあって、本作を観たのは随分後になってから…というか、2008年になってようやく観た。 確かにチャトランはかわいいと思うし、子犬のプー太郎も良い。それは認める。 だけど、それだけで1時間半を保たせられると思った時点でこの作品の破綻は目に見えてた。はっきり言ってこれを最初から最後まで、普通に観たら苦痛そのものだよ。退屈さと戦うために映画観る訳じゃないよねえ。 動物に人格を持たせてドラマを作るというのは面白い発想だが、設定のほとんどが『バンビ』の劣化コピーみたいなもの。物語の盛り上がりもなければ、落とし所もよく分からない。 悪い作品と言われる映画も、後年になって観ると良さが分かってくるのもあるのだが、本作についてはその感情さえわき上がらず。これだったらドキュメンタリーの方がなんぼか面白く作れた気がするんだけどねえ。 本作一本でこの年54億を稼ぎ、邦画の低迷に一筋の光明を与えてくれたという事実は確かに褒められるべきではあるのだが… |