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市川崑

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KON―市川崑
時代の証言者〈1〉日本を描く―平山郁夫&市川崑
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シネアスト 市川崑
三谷幸喜のありふれた生活7 ザ・マジックイヤー

対談
時代の証言者〈1〉日本を描く―平山郁夫&市川崑

編纂
日本の名随筆 (40)

著作
つる
映画女優―シナリオ写真集
細雪のきもの
2008 2'13 死去
ザ・マジックアワー 出演
2007 ユメ十夜 「第二夜」監督
2006 犬神家の一族 監督
市川崑物語 出演
2003 娘の結婚 監督
ちりぬるを 監督
2002 逃亡<TV> 演出・監修
2001 かあちゃん 監督
2000 新選組 監督・脚本
どら平太 監督
1996 八つ墓村 監督・脚本
刑事追う!<TV> 演出
1994 四十七人の刺客 監督
1993 帰って来た木枯し紋次郎 監督・脚本
1991 天河伝説殺人事件 監督
1988 つる −鶴− 監督
1987 映画女優 監督
竹取物語 監督
1986 鹿鳴館 監督
子猫物語 監督 畑正憲と共同監督
1985 ビルマの竪琴 監督
1984 おはん 監督
1983 細雪 監督・製作・脚本
1981 長江 監督
幸福 監督
1980 古都 監督
1979 病院坂の首縊りの家 監督
銀河鉄道999 監修
1978 女王蜂 監督
火の鳥 監督
1977 獄門島 監督
悪魔の手毬唄 監督
1976 妻と女の間 監督
犬神家の一族 監督
1975 吾輩は猫である 監督
1973 股旅 監督
時よとまれ、君は美しい ミュンヘンの17日 共同監督
狼 無頼控<TV> 演出(OP) 
1972 木枯し紋次郎(1st)<TV> 監督・監修 
1971 愛ふたたび 監督
1970 日本と日本人 監督
1969 太陽のオリンピア-メキシコ1968- 監督
1967 トッポ・ジージョのボタン戦争 監督
1965 東京オリンピック 総監督・脚本
1964 ど根性物語 銭の踊り 監督
1963 雪之丞変化 監督
太平洋ひとりぼっち 監督
1962 私は二歳 監督
破戒 監督
1961 黒い十人の女 監督
1960 おとうと 監督
足にさわった女 脚本
ぼんち 監督
女経 監督
1959 野火 監督
あなたと私の合言葉 さようなら、今日は 監督
鍵 監督・脚本
1958 炎上 監督
1957 東北の神武たち 監督
満員電車 監督
 監督
1956 処刑の部屋 監督
ビルマの竪琴 監督
1955 青春怪談 監督
こころ 監督
1954 女性に関する十二章 監督
億万長者 監督
わたしの凡てを 監督
1953 愛人 監督
青色革命 監督
プーサン 監督
天晴れ一番手柄 青春銭形平次 監督
1952 あの手この手 監督
足にさわった女 監督
若い人 監督・脚本
ラッキーさん 監督
1951 結婚行進曲 監督
ブンガワンソロ 監督
盗まれた恋 監督
無国籍者 監督
恋人 監督
夜來香 監督
1950 暁の追跡 監督
熱泥地 監督
銀座三四郎 監督
1949 果てしなき情熱 監督
人間模様 監督
1948 三百六十五夜 大阪篇 監督
三百六十五夜 東京篇 監督
花ひらく 眞知子より 監督
1945 娘道成寺 演出
1936 新説カチカチ山 監督デビュー
1915 11'20 三重県伊勢市で誕生

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タイトル
<A> <楽>
  
物語 人物 演出 設定 思い入れ

 

犬神家の一族 2006

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市川崑
日高真也
長田紀生(脚)
石坂浩二
松嶋菜々子
尾上菊之助
富司純子
松坂慶子
萬田久子
葛山信吾
池内万作
螢雪次朗
永澤俊矢
石倉三郎
尾藤イサオ
嶋田豪
三條美紀
松本美奈子
林家木久蔵
三谷幸喜
深田恭子
奥菜恵
岸部一徳
大滝秀治
草笛光子
中村玉緒
加藤武
中村敦夫
仲代達矢
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
悪魔の手毬唄(書籍)横溝正史
 信州。日本有数の財閥犬神家の当主佐兵衛が亡くなった。莫大な遺産は彼の三人の腹違いの娘に残されることになったのだが、佐兵衛は奇妙な遺言を遺していた。実は佐兵衛にはこの地に大恩人であるる野々宮大式という人物がおり、その孫娘である珠世に自分の孫の誰かを結婚させて、その人物に家宝の三種の神器を含む財産全て譲るとしたのだ。この遺言に不穏なものを感じた弁護士の若林は東京の私立探偵金田一耕助(石坂浩二)を呼び寄せるのだが、その若林自身を皮切りに、不可解な猟奇事件が起こっていく。犬神家の家宝「斧(よき)、琴、菊」(よきこと聞く)に合わせるように、琴糸で殺されたり、菊人形の上に生首を乗せられたり…
 かつて角川映画第一弾として華々しく登場した『犬神家の一族』(1976)のリメイク作で、オムニバス作品を除けば市川監督の最終作品となる。
 監督、主演、多くの脇役がオリジナルメンバーで出てくるという、一種豪華なリメイクなのだが、流石に30年の月日は長かった。もう既に老人役が似合うようになってきた石坂浩二を青年役に起用するのは
かなりの暴挙。はっきり言ってオリジナルメンバーが出てくる度に、懐かしさよりも痛々しさの方が出てきてしまう
 年取った役者に合わせてか、オリジナル版と較べるとテンポもややスローになり、たたみかけるようなショックシーンはかなり緩和されているため、安心して観られる出来には仕上がっているのだが、元が推理作品よりもホラー作品に見られるほどの衝撃度だったため、そのおとなしさが不満に感じてしまう。
 それとねえ。市川監督、分かってないよ。わざとやってるのかもしれないけど、旧作の衝撃というのは、作り物でも充分だったけど、現代のCG作品を見慣れた目にいかにも「作り物です」と言った小道具の数々は、嘘っぽさしか見えないんだけどねえ。
全く変わらないリメイクじゃリメイクの意味無いじゃん
 勿論、だからと言って本作が決して悪い訳じゃない。物語に関しては旧作よりも分かりやすく整理されていたし、元が良い分安心出来る。それに大野雄二のスコアは音が良くなってますます冴えてる。
 旅館の女中役に深田恭子は華がありすぎるし、ほとんど素人丸出しとしか見えない三谷幸喜とか、多少ミスキャストはあるにせよ、キャラに関しては悪くないと思うよ。助清役の尾上菊之介は結構上手かったし。

 ところで、随分後になってからだが、市川監督が亡くなって、この映画に言及するサイトが多く、それを読んでいたら、何故監督がこの作品にこだわったのかが少しだけ分かった気がした。
 旧作と本作には一つ違いがある。
 それは他でもないラストシーン。旧作になかったシーンが追加されているのだ。
 事件を解決した金田一が、まるで逃げるかのように旅館を後にする。彼はお礼を言われることがとても恥ずかしく、照れてしまったのだと考えられる。
 ちなみに旧作の場合、金田一は人々にお礼を言われるのが恥ずかしかったか、電車を一本早め、誰も見てない駅の構内を一人走るシーンで終わる。私なんぞに言わせれば、これで充分金田一の人となりを伝えてると思うのだが、監督にとってはその点が最後まで心残りだったのかもしれない。これが金田一と長くつきあってきた監督なりの決着の付け方だったのかもしれない。
かあちゃん 2001
2001日本アカデミー主演女優賞(岸惠子)

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西岡善信
中村雅哉
長瀬文男
松村和明
西村維樹
猿川直人
鶴間和夫
野口正敏(製)
和田夏十
竹山洋(脚)
岸恵子
原田龍二
うじきつよし
石倉三郎
中村梅雀
勝野雅奈恵
山崎裕太
飯泉征貴
紺野紘矢
宇崎竜童
春風亭柳昇
コロッケ
江戸家小猫
仁科貴
横山あきお
阿栗きい
新村あゆみ
尾藤イサオ
常田富士男
小沢昭一
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
かあちゃん(書籍)山本周五郎
どら平太 2000
2000日本アカデミー主演男優賞(役所広司)、助演男優賞(片岡鶴太郎)、撮影賞、照明賞、美術賞、編集賞
2000ベルリン国際映画祭特別功労賞(市川崑)

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役所広司
浅野ゆう子
宇崎竜童
片岡鶴太郎
石橋蓮司
石倉三郎
うじきつよし
尾藤イサオ
大滝秀治
三谷昇
津嘉山正種
神山繁
加藤武
江戸家猫八
岸田今日子
菅原文太
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
八つ墓村 1996
1996日本アカデミー主演男優賞(豊川悦司)、音楽賞、撮影賞、照明賞、美術賞、録音賞、編集賞
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村上光一
桃原用昇
堀内實三
久板順一朗
大和正隆
橋本幸治
松下千秋
大川裕
島谷能成(製)
市川崑
大薮郁子(脚)
豊川悦司
浅野ゆう子
高橋和也
喜多嶋舞
岸田今日子
宅麻伸
岸部一徳
萬田久子
加藤武
白石加代子
神山繁
吉田日出子
石倉三郎
石橋蓮司
西村雅彦
うじきつよし
井川比佐志
今井雅之
小林昭二
織本順吉
大沢さやか
横山道代
川崎博司
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
八つ墓村(書籍)横溝正史
四十七人の刺客 1994
1994日本アカデミー助演男優賞(中井貴一)、美術賞、録音賞、編集賞、作品賞、主演男優賞(高倉健)、監督賞(市川崑)、脚本賞、音楽賞、撮影賞、照明賞
1994東京国際映画祭審査員特別賞
1994毎日映画コンクール日本映画ファン賞
1994報知映画助演男優賞(中井貴一)

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池上金男
竹山洋
市川崑(脚)
高倉健
中井貴一
森繁久弥
石坂浩二
岩城滉一
宇崎竜童
井川比佐志
山本學
松村達雄
神山繁
中村敦夫
浅丘ルリ子
黒木瞳
清水美砂
宮沢りえ
古手川祐子
西村晃
橋爪淳
今井雅之
石橋蓮司
石倉三郎
小林稔侍
小林昭二
尾藤イサオ
尾上丑之助
板東英二
永妻晃
塩屋俊
横山道代
佐藤B作
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
四十七人の刺客(書籍)池宮彰一郎
帰って来た木枯し紋次郎 1993
1993日本アカデミー助演男優賞(岸辺一徳)

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鈴木哲夫
本間信行
小嶋伸介
藤田知久
川渕豊喜(製)
市川崑
中村敦夫
中村勝行(脚)
中村敦夫
坂口良子
岸部一徳
加藤武
金山一彦
鈴木京香
牧よし子
石橋蓮司
小林昭二
中原丈雄
神山繁
尾藤イサオ
井上博一
保木本竜也
加藤満
宇治川理斉
永妻晃
小沢象
浦信太郎
橘優美
藤あけみ
日下武史
上條恒彦
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
帰って来た木枯し紋次郎(書籍)笹沢左保
天河伝説殺人事件 1991

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久里子亭
日高真也
冠木新市(脚)
榎木孝明
岸恵子
日下武史
財前直見
山口粧太
岸田今日子
山口真司
岸部一徳
奈良岡朋子
大滝秀治
神山繁
加藤武
伊東四朗
石坂浩二
常田富士男
酒井敏也
岡本麗
出光元
横山道代
木原三貴
斉藤洋介
小林昭二
貞永敏
井上博一
立原麻衣
松木康夫
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
天河伝説殺人事件(書籍)内田康夫
 製作は角川春樹
つる −鶴− 1988
1988日本アカデミー主演女優賞(吉永小百合)

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和田夏十
日高真也
市川崑(脚)
吉永小百合
野田秀樹
樹木希林
川谷拓三
横山道代
菅原文太
岸田今日子
常田富士男
石坂浩二
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 雪の夜、貧しい大寿(野田秀樹)の家につる(吉永小百合)という美しい女が訪ねて来た。驚愕する大寿に「嫁になりに来た」と告げるつる。そして大寿とつる、そして大寿の母由良(樹木希林)の生活が始まったが、つるは実に働き者で、大寿の家は明るさへと変えられていった。そんな時、つるは由良が使っていた機織り道具を見つけて機を織ってみたいと言うのだが…
 
吉永小百合の映画出演100本記念作品として選ばれたのは、なんと「鶴の恩返し」(あるいは「夕鶴」か?)だった。
 大変幻想的な作品で、出演者の実力も確かにある。ただ、物語としての完成度はどうにも低い。少なくとも分かり切った物語を作るのならばどこかでひねりが欲しいのだが、それが全然なく、なんかそのまま観てしまったと言う感じ。
 ソフトフォーカスに彩られた雪の画面は幻想的ではあるのだが、問題は肝心の鶴の造形が…いくら時代とはいえ、この作りものばればれの鶴は、流石に引くぞ。
一瞬ギャグかと思ってしまったほどだよ。
 それと、吉永小百合の“美しさ”は撮れている。だけど“可憐さ”はどうだったかな?これ作るんだったら20年間…せめて15年前、市川監督の脂が乗りきっている時に作って欲しかった。
映画女優 1987
1987キネマ旬報日本映画第5位
1987毎日映画コンクール日本映画優秀賞、撮影賞

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新藤兼人
日高真也
市川崑(脚)
吉永小百合
森光子
横山道代
常田富士男
石坂浩二
渡辺徹
中井貴一
菅原文太
平田満
岸田今日子
神保共子
井川比佐志
佐藤正文
戸井田稔
田中隆三
吉宮君子
沢口靖子
上原謙
高田浩吉
小木茂光
小池雄介
野分龍
長谷川裕二
奈良坂敦
鈴木誠一
高橋ちか子
千種かおる
倉崎青児
清末裕之
大成修治
山口真司
加賀谷由美
大原穣子
松岡由利子
真下有紀
木村真理
佐古雅誉
佐々木勝彦
曽雌達人
宮内優子
羽生田ユカ
斉藤美奈子
浜村純
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 大正の時代、大部屋女優として16歳で映画デビューを果たし、時代を駆け抜けた田中絹代と言う女優の仕事と、その愛を描いた作品。
 日本の誇るトップスターの一人で、映画以外でも恋多き女性として知られる田中絹代というスターの半生を描いた作品で、一人の女性を描くことで日本映画史を作り上げた、市川監督の意欲作。興行的には芳しくなかったが、批評家受けは良かった作品でもある。
 本作に歴史的な意味合いがあることは認めるし、勉強にもなる作品でもある。映画、殊に邦画を語るならば、是非観ていてほしい作品ではあるのは確か。
 ただ、その前提に立ったとしても、
観るには結構きつい作品でもある
 まず、物語がどうにもすっきりしないのが一つの問題。できるだけ一人の人間を客観的に観ようとしているとは思うのだが、演出がおかしくて、客観的に見えない。本作の脚本書いたのは新藤兼人だそうだが、この人はとにかく人の描き方が極端で戯画化されたものばかり。それを実在の人物に当てはめるもんだから、田中絹代が
観た目通りの(?)エキセントリックな人間としか描かれてなかった。温かい心情を排することによって、一側面だけがクローズアップされ、観ていていたたまれず。それにあのラストはなんだ?唖然としたよ。
 それと、やっぱりキャストがなあ。同じく大女優として吉永小百合を持ってきたのだろうが、そもそもこの二人は全く演技の質が違う。
情熱的直情的な田中絹代を、清楚さを求められる吉永小百合に演らせるのには無理があった。そもそも中心がおかしいのだから、彼女を取り巻く男優陣も浮いてしまった。
 野心的な作品であることは認めるが、いかんせんいろいろなところで駄目。
竹取物語 1987
1987日本アカデミー新人俳優賞(小高恵美)

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沢口靖子
三船敏郎
若尾文子
中井貴一
春風亭小朝
竹田高利
石坂浩二
小高恵美
中村嘉葎雄
伊東四朗
常田富士男
加藤武
岸田今日子
山口弘知
浜村純
出光元
横山道代
井上博一
中野美穂
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 竹取の翁が竹林で光る竹を見付け、そこから女の子が産まれてきた。ご存じ「竹取物語」を新解釈で映像化する。かぐや姫の正体は一体何だったのか。そして彼女の恋の行方は…
 
1987年邦画興行成績2位
 この作品を何と称すればいいのだろう。
音楽は最高だったし、SFチックな造形も決して悪くない。沢口靖子も可愛かったし、キャスティングも豪華。ラストの展開もまあ良いだろう
 褒められるところは多いのだが、それらを全部合わせると、
どうしてこの程度の作品になってしまうのか。かえってそれが不思議なくらいである。本当にどうってことない作品なんだよな。歌だけは突出して良かったのだが、それだって日本で作っておいてあれじゃあねえ。これがあの市川崑作品だと言うことに絶望を覚える。
 そう言えば当時これを観て、
「もう邦画は立ち直れないかもしれないな」と思ったものだ。この程度のものしか作れない監督ばかりか!(最近の邦画、質が高くなって嬉しい)。
ビルマの竪琴 1985

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鹿内春雄
奥本篤志
高橋松男
藤井浩明
角谷優
荒木正也(製)
和田夏十(脚)
石坂浩二
中井貴一
川谷拓三
渡辺篤史
小林稔侍
井上博一
浜村純
常田富士男
北林谷栄
菅原文太
佐藤正文
茂木繁
保木本竜也
川崎博司
山口眞司
永妻晃
清末裕之
井上浩
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 1985年邦画興行成績1位。市川監督によるセルフリメイク作。市川監督の妻で名脚本家和田夏十に捧げるのが目的だった。テレビCMの宣伝活動に加え、センチメンタルな反戦映画として受ける。配給収入も29億5000万円の大ヒット。市川作品の中での最大のヒットとなった。
おはん 1984
1984日本アカデミー主演女優賞(吉永小百合)
1984キネマ旬報日本映画第6位

1984毎日映画コンクール日本映画優秀賞、女優主演賞(吉永小百合)、美術賞
1984報知映画主演女優賞(吉永小百合)

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吉永小百合
石坂浩二
大原麗子
香川三千
ミヤコ蝶々
常田富士男
音羽久米子
早田文次
宮内優子
上原由佳里
伊藤公子
横山道代
頭師孝雄
浜村純
桂小米朝
長谷川歩
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
おはん(書籍)宇野千代
 古物商の幸吉(石坂浩二)は、勝手気ままな商売ばかりで妻のおはん(吉永小百合)に迷惑かけっぱなし。更に女好きで、芸者おかよ(大原麗子)と昵懇になってしまい、ついにおかよの住む芸者家に転がり込んでしまった。身を引いたおはんは7年もの間実家で暮らすのだが、その間に幸吉との間にできた一粒種の悟を立派に育て上げていた。悟の存在を知った幸吉は、やがておはんの家に通うようになっていく。
 宇野千代の同名小説の映画化。市川崑監督の肝いりで、制作・脚本も自ら手がけている。
 内容としてはいかにも溝口健二好みの作品を新解釈で市川監督が仕上げたが、流石にこういうドロドロした作品はちょっと手に余ったか、妙にちぐはぐな感じの作品になってしまった。どろどろのド演歌の世界だからこそ、市川監督にはすっきり演出してほしかった所だが、逆にそのキレが変な風に活きてしまったため、非常にバランスが悪い。
 それに内容的にもかなり退屈。とにかくおはんという存在が歯がゆすぎて仕方なし。
 それに、1980年代はポストモダン華やかかりし時代。そんな時に大作映画はまるで1960年代から引っ張ってきたかのようなものばかりで、いかにも「これこそが日本文芸だ!」みたいな出され方をすると、凄く鼻につく。
 とにかくこれ観れば、
当時の日本映画の衰退ぶりがよく分かる
細雪 1983
1983日本アカデミー新人俳優賞(仙道敦子)
1983毎日映画コンクール日本映画優秀賞、美術賞
1983報知映画助演男優賞(伊丹十三)
1983ヨコハマ映画祭助演男優賞(伊丹十三)、
第8位

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市川崑(脚)
岸恵子
佐久間良子
吉永小百合
古手川祐子
伊丹十三
石坂浩二
岸部一徳
桂小米朝
江本孟紀
小林昭二
辻萬長
常田富士男
浜村純
小坂一也
横山道代
三宅邦子
細川俊之
角田素子
上原ゆかり
三條美紀
根岸明美
新橋耐子
白石加代子
若林味香
鎌倉左記子
仙道敦子
市川千恵子
頭師孝雄
大原穣子
鈴木国久
橋爪淳
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
細雪(書籍)谷崎潤一郎
 1938'7'5の神戸大水害をベースにする。
 日本の美を強く意識する。
古都 1980

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日高真也
市川崑(脚)
山口百恵
實川延若
岸恵子
三浦友和
北詰友樹
沖雅也
石田信之
加藤武
浜村純
小林昭二
常田富士男
泉じゅん
宝生あや子
山本ゆか里
三条美紀
富沢亜古
八木景子
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
古都(書籍)川端康成
病院坂の首縊りの家 1979

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石坂浩二
佐久間良子
桜田淳子
入江たか子
河原裕昌
久富惟晴
三条美紀
萩尾みどり
あおい輝彦
加藤武
大滝秀治
岡本信人
中井貴恵
草刈正雄
小沢栄太郎
清水紘治
小林昭二
三木のり平
白石加代子
草笛光子
ピーター
林ゆたか
早田文次
山本伸吾
常田富士男
三谷昇
菊地勇一
林一夫
横溝正史
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
病院坂の首縊りの家(書籍)横溝正史
角川金田一第5作
 アメリカに旅立つためパスポートの写真を撮影にいった金田一耕助(石坂浩二)は写真館の主人からおかしな頼みを受ける。主人に従って“病院坂の首縊りの家”と呼ばれた法眼家の廃屋へと足を踏み入れたところ、そこで風鈴に見立てられた生首を発見するのだ。調査を始めた耕助は法眼家にまつわる忌まわしい過去に直面することになる…。
 これまで多くの横溝作品は映画化されてるが、
本作の映画化はこれのみ。市川&石坂コンビの最後の作品で、推理作家役で横溝正史自身も出演してる。
 小説の方も作品としてはまあまあだったけど、映画もそれなりの作品に留まった感じ。元々が小品と言った感じの作品だが、それを長々とやってしまったためか、なんだか物語がだらだらしてるし、意味のないヌードシーンとかもやかましい。それに人間関係がグチャグチャしすぎ。
小品
 それでも出てるキャラクターは良いんだよね。桜田淳子の演技や草刈正雄の格好良さなど、画面映えする要素はたくさんある。ああ、そう。市川版の売りでもある加藤武の警部役は今回も冴えまくってるね。この人は市川崑の創作だそうだが、設定上同じ人物ではないそうだ。だから毎回金田一と初対面と言うことらしい。
女王蜂 1978

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日高真也
桂千穂
市川崑(脚)
石坂浩二
中井貴恵
高峰三枝子
司葉子
岸恵子
仲代達矢
萩尾みどり
沖雅也
加藤武
大滝秀治
神山繁
小林昭二
伴淳三郎
三木のり平
草笛光子
坂口良子
白石加代子
石田信之
中島久之
佐々木剛
佐々木勝彦
冷泉公裕
高野浩幸
常田富士男
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
女王蜂(書籍)横溝正史
角川金田一第4作
 伊豆天城の旧家、大道寺家の娘智子(中井貴恵)に近づく男が次々と殺されるという事件が発生する。事件に巻き込まれる形となった金田一耕助(石坂浩二)は、19年前に起こった事件との関わりを推測するが…
 快調に飛ばす市川版角川金田一第4作。
 私が小学校の時、テレビでCMが流れ、なんか凄く怖かった記憶があるんだが、実際に後になって観てみると、「怖い」というより、なんか定式に則った金田一シリーズだなあ。と言う感じ。このシリーズの特徴で、画面はさすがに綺麗なんだが、物語はなんかたるい感じ。
 本作の致命的なところは、ヒロインを中井貴恵にしたところ。どうにも彼女を巡ってこんなに人殺しが起こることが理解できない。もう少しキャラを考えて欲しいね。沖雅也はなかなかおいしい役だったけどね(原作だともうちょっと男臭いんだけど、映画だと良い具合にさわやかさと獣っぽさが現れてた)。
 本シリーズは全部市川組のオールキャストで作られているので、キャラの配置を見てみると面白い。
火の鳥 1978

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村井邦彦
市川崑
市川喜一
手塚プロダクション(製)
谷川俊太郎(脚)
高峰三枝子
若山富三郎
江守徹
草笛光子
大滝秀治
木原美知子
ピーター
カルーセル麻紀
風吹ジュン
加藤武
大原麗子
林隆三
田中健
尾美としのり
沖雅也
草刈正雄
由美かおる
仲代達矢
伴淳三郎
潮哲也
岡真佐子
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
火の鳥(コミック)手塚治虫
獄門島 1977

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石坂浩二
司葉子
大原麗子
草笛光子
東野英治郎
内藤武敏
武田洋和
浅野ゆう子
中村七枝子
一ノ瀬康子
佐分利信
加藤武
大滝秀治
上條恒彦
松村達雄
稲葉義男
辻萬長
小林昭二
ピーター
三木のり平
坂口良子
池田秀一
三谷昇
荻野目慶子
★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
獄門島(書籍)横溝正史
角川金田一第3作
 終戦直後の引き上げ船で「俺が島に戻らなければ妹たちが殺される!」と言い残して死んだ鬼頭千万太の遺書を預かった金田一は、その戦友に代わって獄門島と呼ばれる島を訪れるが、千万太の言い残したように次々と奇怪な殺人事件が起こる。これがハイクに見立てたものである事を看過する金田一だったが…
 横溝正史の同名小説の映画化作品で、これまで同様市川崑監督が製作と監督を兼ねている。
 この作品の最大の特徴は、
原作と犯人が違っているという衝撃の事実である。直前にテレビシリーズもあり、犯人が分かっている人が多いための配慮らしいけど、そのお陰でプロットがゴチャゴチャになってたし、源作の良さがちょっと駄目にされてしまった感がある。
 まあ、確かに画面の美しさ、役者達の狂気の演技など、見るべき点は多いんだけどねえ。やっぱり物語上の無理がどうしても見え隠れしてしまって…
 確かに原作と映画の違いを出そうとして犯人を変えているとか、ラストを変えるとかしてる映画は結構あるんだけど、その
全ては駄作になっている。本作もその例に漏れずってところか。
 でもこの作品、一つ重要なシーンが存在する。他でもなく、崖の上に釣り鐘がぽつんと置いてある。いかにも間に合わせの安普請かも知れないけど、実はこのシーンは、後のテレビのサスペンスで嫌と言うほど繰り返されたモティーフとなっている。
悪魔の手毬唄 1977
1977キネマ旬報日本映画第6位

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石坂浩二
岸恵子
若山富三郎
仁科明子
北公次
永島暎子
渡辺美佐子
草笛光子
頭師孝雄
高橋洋子
原ひさ子
川口節子
辰巳柳太郎
大羽五朗
潮哲也
加藤武
中村伸郎
大滝秀治
三木のり平
山岡久乃
林美智子
白石加代子
岡本信人
常田富士男
小林昭二
辻萬長
大和田獏
永野裕紀子
富田恵子
木島幸
湯沢勉
原田力
日笠潤一
松田春翠
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
悪魔の手毬唄(書籍)横溝正史
角川金田一第2作
 古い因習がいまも力を持つ鬼首村(オニコベムラ)で、殺人予告状が舞い込み、それを解決するよう依頼された金田一耕助が村へやってくる。やがて、事件の背後に村を二分する二大勢力、由良家と仁礼家の存在が浮かび上がってくる。真犯人を見つけ出すため、失われた手毬唄の秘密を追う金田一だが…
 一応これは角川映画とされているが、実質的には東宝が製作し、後の市川&石坂コンビ作品は角川との提携で東宝が製作。という形を取るようになった。
 さすが市川崑監督だけあり、そつない作りの作品に仕上がっている。実際に原作の持つおどろおどろしさが映像美と相まってほど良い具合の仕上がり具合を見せているし、登場するキャラも個性が良く出ていた。
 石坂浩二の金田一は一番はまっていると言われるが、それも納得。茫洋として小汚い金田一耕助は、やっぱりこれだね。あと、若山富三郎の磯川警部のはまり具合がとても素晴らしい。ここでは磯川警部が旅館の女将に寄せる恋慕の情がちゃんと描かれていて、これも又良し。
 ただ、原作の緻密なプロットやラストの展開などがごっそりと抜けているのが残念。いくつも問題はあるぞ。そもそも推理小説を映画化するのは、とても簡単な一方、それを「良作」とするにはかなり難しい。
小説と違って途中で観るのを止める訳にはいかないし、否応なしに物語が迫ってきて、謎解きの醍醐味がなく、ただ観ているだけになってしまう。
 それをカバーするために、市川監督は映像の良さを選んだのだろうけど…
 物語そのものに唸らせるものがなく、淡々と流れるだけ。結局それが当時の邦画の特質なんだろうな。映画的には決してそれが悪いと言うつもりはないけど、私はあんまり好きになれないな。
犬神家の一族 1976
1976ブルーリボン助演女優賞(高峰三枝子)
1976
キネマ旬報日本映画第5位
1976毎日映画コンクール撮影賞、録音賞、音楽賞、日本映画ファン賞
1976報知映画作品賞

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石坂浩二
高峰三枝子
三条美紀
草笛光子
あおい輝彦
地井武男
川口晶
川口恒
金田龍之介
小林昭二
島田陽子
坂口良子
小沢栄太郎
加藤武
大滝秀治
寺田稔
大関優子
三木のり平
横溝正史
角川春樹
岸田今日子
三谷昇
辻萬長
三国連太郎
西尾啓
原泉
沼田カズ子
岡本健一
守田比呂也
細井利雄
北島和男
那須清
仁科鳩美
勝山美香子
宮本茂
阿部義男
★★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
犬神家の一族(書籍)横溝正史
角川金田一第1作
 信州。日本有数の財閥犬神家の当主佐兵衛が亡くなった。莫大な遺産は彼の三人の腹違いの娘に残されることになったのだが、佐兵衛は奇妙な遺言を遺していた。実は佐兵衛にはこの地に大恩人であるる野々宮大式という人物がおり、その孫娘である珠世に自分の孫の誰かを結婚させて、その人物に家宝の三種の神器を含む財産全て譲るとしたのだ。この遺言に不穏なものを感じた弁護士の若林は東京の私立探偵金田一耕助(石坂浩二)を呼び寄せるのだが、その若林自身を皮切りに、不可解な猟奇事件が起こっていく。犬神家の家宝「斧(よき)、琴、菊」(よきこと聞く)に合わせるように、琴糸で殺されたり、菊人形の上に生首を乗せられたり…
 
角川書店の映画進出第一作。監督に実力派の市川崑を配し、おどろおどろしくも美しい猟奇事件を演出することによって大ヒットし、1976年邦画興行成績も2位と大健闘
 元々が映画畑ではない出版業者が初めて映画製作に乗り出したという邦画の一大トピックだったが、野心家として知られた当時の角川春樹社長の狙いは
見事に的中。映画単体の興行収入のみならず、原作本はベストセラーとなり、日本の文壇にも一大推理小説ブームを巻き起こす事に成功した。日本におけるメディアミックスの第一作とも言えよう。
 この考え自体は実は数年前からアメリカで起こっていたムーブメントで、
大ヒットした『ある愛の詩』(1970)で原作本までもが売れ、その後『ゴッド・ファーザー』(1972)でのギャング小説ブームがあったという事実を鑑みて、メディアミックス戦略として映画進出を考えたと思われる(ただ、この強引な抱き合わせは邦画の衰退にもつながったのだが、それは他のところで)。
 実際、日本のメディアミックス第一作というだけでなく、この映画は後の日本の文化に多くの影響も与えている。文壇の推理小説ブームはやがてテレビにも進出。現在に至るも数多くのサスペンスドラマが作られ続けているし、映画においても
「斧(よき)、琴、菊」(よきこと聞く)に表される見立て殺人は今や当たり前になり、更にあの印象的な“逆さV字開脚”佐清の死に様(これも見立て殺人で、スケキヨの下半身を逆さにしたことで斧(よき)を示す)は、一体どれだけパクられたか分からないほど。日本映画界にどれだけ本作が貢献したかを考えるだけで、本作は高く評価されて然りだ。
 勿論それだけ本作の演出が素晴らしかったと言うことに他ならない。一見B級作品をここまでの作品に仕上げたのは市川崑監督の実力だし、謎解きそのものよりも雰囲気を作ることに徹底したお陰と言えるだろう。
 終戦直後の雰囲気。猟奇的な、しかし妙に官能的な見立て方。佐清の不気味さと彼を中心とする事件の展開方法。全てがはまり、後に何作も作られることになる市川版(石坂版)金田一作品の中でも突出した演出力を誇っている。市川作品らしいカットバックを多用した画面構成。大野雄二の音楽。見事にぴたりとはまってる。
 そしてその演出を見事に演じて見せたキャスティングの巧さ。なんだかんだ言っても金田一。と言われると
他の誰を差し置いて石坂浩二の顔が浮かぶし、それと真っ向組み合う形となった犬神松子役の高峰三枝子の名演ぶり。結局彼女が全ての殺人事件をかぶることになるのだが、それに至るまでの頑なな表情と、全ての謎が明らかになった時に、崩れ落ちる表情のギャップ(なんだかんだ言っても、サスペンスドラマが今ももてはやされているのは、犯人役の顔が変わる瞬間を楽しみにしてるからなんじゃないかな?)は素晴らしいし、全身返り血だらけで仁王立ちになるシーンなどは、一世一代の名演とも見える(特にこのシーンは素晴らしく、顔全体にべったりと血糊を付けながら、全く表情を変えず睨み付けるのは並のホラーよりも怖く、そして綺麗だ)。他にも佐清と青沼静馬を演じ分けたあおい輝彦の不気味さも好青年ぶりのギャップや、高峰の妹役三条美紀や草笛光子の屈折したコンプレックスぶり、ちょい役でさえ手を抜かない演技ぶりなど、語るべき部分はいくらでもある。
 あまりにも画面が素晴らしすぎて、物語が少々置いてけぼりになっているきらいはあるものの、邦画が誇る第一級作品であることは間違いなし。
 本作により、
市川監督と石坂浩二の金田一役ははまり、以降角川はこの二人を中心としてシリーズ化していくことになる。
吾輩は猫である 1975

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八住利雄(脚)
仲代達矢
波乃久里子
伊丹十三
岡本信人
島田陽子
岡田茉莉子
篠ヒロコ
篠田三郎
前田武彦
左とん平
三波伸介
神山繁
緑魔子
樋浦勉
春川ますみ
上原ゆかり
辻萬長
蟹江敬三
海野かつお
岡田英次
遠藤征慈
七尾伶子
井上れい子
西木裕行
磨のぼる
小倉一郎
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
股旅 1973

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葛井欣士郎
富沢幸男
大岡弘光(製)
谷川俊太郎
市川崑(脚)
萩原健一
小倉一郎
尾藤イサオ
井上れい子
常田富士男
夏木章
加藤嘉
大宮敏充
二見忠男
野村昭子
和田文夫
加茂雅幹
吉田友紀
坂本長利
美山晋八
黛康太郎
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 ATG作品。やくざが決して格好良い存在ではないことをリアルに描く。脚本に谷川俊太郎が参加
 アンチ・ヒーローとしての渡世人を青春群像劇として描く
愛ふたたび 1971

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ルノー・ヴェルレー
浅丘ルリ子
グラシェラ・ロペス・コロンブレス
石立鉄男
トーマス・ロス
宮口精二
由紀艶子
桃井かほり
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
日本と日本人 1970

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★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
トッポ・ジージョのボタン戦争 1967

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青山ヨシオ
フィデリコ・カルドーラ
市川崑(製)
市川崑
永六輔
アルベルト・オンガロ
フィデリコ・カルドーラ(脚)
中村メイコ
冬城五郎
根上忠
園八雲
布施紘一
須永恒
大平透
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
東京オリンピック 1965
1965英アカデミードキュメンタリー賞、国連賞
1965カンヌ国際映画祭国際批評家賞、青少年向最優秀映画賞
1965キネマ旬報日本映画第2位
1965毎日映画コンクール音楽賞、録音賞、特別賞(市川崑)

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市川崑
和田夏十
白坂依志夫
谷川俊太郎(脚)
★★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 1964年。日本の復興を印象づけ、高度成長時代の象徴ともなった東京オリンピックが開催された。その日本で行われた印象深いオリンピックの出来事を綴ったドキュメンタリー。スタッフだけで556人。内、カメラマンが164人、録音技師が57人。130台ものカメラが用いられた。ただし、本作は最初から芸術性を高めるように作られたため、ドキュメンタリーとしては異色で、いくつかの嘘も入っている。そのため「記録か芸術か」という議論にもなった。
 19世紀にクーベルタン男爵によって復活された近代オリンピックは、その始まりから国威誇示の為に行われてきた
(第1回は起源であるギリシアで行われたから別にしても)。オリンピックを招致する事は、それだけ国が世界的に認められてきたという事を示すものとして捉えられていたわけだ。
 その意味において、日本でオリンピックが開催されたと言うことは、敗戦国である日本がいよいよ世界にきちんとした国として認められた事をはっきりと示す出来事。それだけに力がこもってる。
 オリンピックを単なるスポーツの祭典としてではなく、国威を印象づけるために映画が作られることは、既に一度1936年のベルリンオリンピックで行われている。この時は当時の首相ヒトラーの肝いりで、ナチス子飼いと言われたリーフェンシュタール監督によって
『オリンピア』という名前で公開(現在手に入れられるソフトとしては『民族の祭典』『美の祭典』という二巻ものとなってる)
 映画史に残る名作として知られる
『オリンピア』は単なる記録ではなく、スポーツを演出として捉え、選手の躍動美を中心に描いたものであり、見事なモンタージュ作品として仕上げられていた。
 その影響もあったのだろう。本作も又、モンタージュ理論を駆使して作られているが、本作の場合は肉体美と言うよりも、むしろ選手の内面である精神面の方を映像で描こうという試みに思える。
 オープニングから、日本の復興を印象づける工事から始まり、競技も勝ち負けよりも選手の表情や、肉体を使った喜びや悲しみの方を印象づけるように作られてる。素材がきちんとしているのならば、その組み合わせでここまでのものが作れる事を示し、モンタージュを駆使することで、映像はそれだけで心まで表現できることを見事に証明した作品でもある。
 精神を描き出そうという本作の試みは、当時のオリンピック担当大臣の河野一郎からは「これは記録映画ではない」と不満が出たものの、海外でも評価が高く、オリンピックを撮影した映画の中でも最高作と言われている。
 改めて思うのは、スポーツというのは何も結果を見るだけでは終わらない。勝ち負けの喜怒哀楽も含め、戦っている人間の姿を観る事が楽しいのだな。その事をよく分かっているからこそ、本作では競技そのものよりも人間の表情をよく映し出している。

 
『オリンピア』、本作、そして実際の今のオリンピックを観るにつけ、スポーツというのはどんどん進化していったことも思わせられるものである。特に走り高跳びは随分変わってきてる。『オリンピア』の時はヒッチキックと呼ばれる脚でバーを踏み越える方法、本作ではベリーロールと呼ばれる正面からのジャンプ。現在は背面跳びばかり。着地のマットも進化しているから、着地の危険を考えずに済むようになってきているのだな。

 監督は当初黒澤明の予定だったが、予算で折り合わずに、何人かの監督と交渉の後、市川に決まる

 
話題性のお陰で大ヒットを記録。累計国内で2000万人が観たという。主にこれは映画教室のお陰
ど根性物語 銭の踊り 1964
<A> <楽>
永田雅一(製)
久里子亭(脚)
勝新太郎
江利チエミ
船越英二
浜村純
ロイ・H・ジェームス
大辻伺郎
スマイリー小原
潮万太郎
夏木章
伊東光一
マイク・ダニン
松沢仁
森矢雄二
津田駿二
九段五郎
藤井竜史
山根圭一郎
杉森麟
村上不二夫
志保京助
佐々木正時
伊藤素道
星ひかる
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
雪之丞変化 1963
1963毎日映画コンクール美術賞(西岡善信)

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伊藤大輔
衣笠貞之助(脚本)
長谷川一夫
山本富士子
若尾文子
市川雷蔵
勝新太郎
船越英二
市川中車
林成年
中村鴈治郎
柳永二郎
大辻伺郎
伊達三郎
中村豊
千葉敏郎
南道郎
浜村純
加藤嘉
真城千都世
毛利菊枝
水原浩一
尾上栄五郎
沖時男
菊野昌代士
志賀明
井上武夫
籔内武司
木村玄
小柳圭子
徳川夢声
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 江戸に公演にやってきた上方の女形役者、雪之丞(長谷川一夫)は、かつて商売敵たちのために首を吊った父の仇を討つべく、敵である土部三斎(中村鴈治郎)や広海屋(柳永二郎)に近付く。そうとは知らず雪之丞に惚れてしまった三斎の娘・浪路(若尾文子)と、そんな彼女を利用しようとする雪之丞が逢い引きを重ねるうち、江戸の盗賊頭・闇太郎(長谷川一夫、二役)と、女盗賊のお初(山本富士子)は、雪之丞に興味を抱く…
 市川雷蔵を向こうに回し、啖呵を切る長谷川一夫。二役が見事にはまってるね。雪之丞役は本当に女形かと思ってしまうほどのはまりっぷりだった。本当に華のある役者さんだと思う。ただ、こればっかりは仕方ないとは言え、やっぱり年齢がなあ
(当時55歳だそうだ)
 後この映画は“闇”の使い方が上手いという事が挙げられるだろう。それが長谷川一夫の艶っぽさを増している部分があるんだけど、
容姿の衰えをカバーしてる部分もある事は確かだ。ただ、それが上手くはまっていて、闇の中に白づくりの長谷川一夫が立ち、ぴたりと決めたポーズで殺陣を行う。ここはとても綺麗。歌舞伎っぽさと映像の融合は成功だと思う。
 本作を監督した市川崑は既に内外に認められる一流監督であったが、この前に監督した
『破戒』が興行的失敗に終わったことで、会社側から娯楽作を作るように命じられての制作だったとか。だから企画も兼任。
太平洋ひとりぼっち 1963
1963キネマ旬報日本映画第4位

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和田夏十(脚)
石原裕次郎
森雅之
田中絹代
浅丘ルリ子
ハナ肇
神山勝
芦屋雁之助
大坂志郎
草薙幸二郎
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
太平洋ひとりぼっち(書籍)堀江謙一
 1962年に一人で小型ヨットに乗り94日かけて日本からアメリカまで太平洋横断を成し遂げた、堀江謙一の同名体験記をもとにした作品。
 堀江謙一の手記が出てからあっという間に映画化が決定したことから、どれだけこれが日本中でニュースになったのかがうかがえるが、石原裕次郎主演作品の中では実はこれが一番好き。他の作品だとどうにもスーパーマンになってしまい、どれを見ても印象的には似たものになるんだけど、これは実在の人物の事だから、一個の人間としてのリアリティを感じさせてくれる。
 堀江謙一の原作は小学校の頃の愛読書の一つだった
(時効だから言うけど、町の図書館で名前を書かずに「太平洋ひとりぼっち」「世界一周ひとりぼっち」を借りっぱなしにしたのは私です)。それが単純ながら理由としては大きいな。
 冒険心に富んだ、それで等身大の人間が行った太平洋横断という快挙は子供心に色々夢を与えてくれたものだ…
冒険とはほど遠い大人になってしまったのがちょっと悲しいな?
 今ではさほど珍しくなくなった太平洋横断という行為も、やはり最初の人物というのは色々苦労するものだ。形の上ではこれは日本からの密出国及びアメリカへの密入国になるわけだし、勿論許可も取ってない。だから日本では会場警察に捕まらないよう、慎重に事を運ぶ必要があったのに、大凪の為ヨットが全然動かなかったりとか、途中で飲料水が駄目になってしまったりとか、アメリカに着いてからのことも考えてなかったとか、映画を観ていたら当時の本の活字や挿絵まで思い出されてきた(後の著者の作品
「世界一周ひとりぼっち」とこんがらがってる部分もあるけど)。
 映画では苦労話だけでなく、タイミング良く家族との葛藤の話や、夢の話なんかも挿入したりして、たった一人の航海なのに、ちゃんとドラマとして作られていたのもポイントとして高い。
 そう言えばビールで米を炊く話は覚えていたけど、バターと粉末牛乳と角砂糖でクリームを作った話は覚えてなかったなあ。試したことはないんだけど(試したいとは現時点では思わないけど)、おいしいんだろうか?

 尚、本作の台風のシーンが円谷プロの立ち上げの最初の仕事だったとのこと(まだ東宝に義理のあった円谷自身は面だって参加はせず、若手の訓練にさせたとのことだが、実際には結構手が入ってるそうだ)。
私は二歳 1962
1962ブルーリボン監督賞
1962キネマ旬報日本映画第1位、日本映画監督賞

1962毎日映画コンクール監督賞、脚本賞

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和田夏十(脚)
鈴木博雄
中村メイコ
船越英二
山本富士子
浦辺粂子
渡辺美佐子
京塚昌子
岸田今日子
倉田マユミ
大辻伺郎
浜村純
夏木章
潮万太郎
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
破戒 1962
<A> <楽>
永田雅一(製)
和田夏十(脚)
市川雷蔵
長門裕之
船越英二
藤村志保
三国連太郎
中村鴈治郎
岸田今日子
宮口精二
杉村春子
加藤嘉
浜村純
嵐三右衛門
浦辺粂子
潮万太郎
見明凡太郎
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
破戒(書籍)島崎藤村
黒い十人の女 1961
1961キネマ旬報日本映画第10位

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永田雅一(製)
和田夏十(脚)
船越英二
岸恵子
山本富士子
宮城まり子
中村玉緒
岸田今日子
宇野良子
村井千恵子
有明マスミ
紺野ユカ
倉田マユミ
森山加代子
永井智雄
大辻伺郎
伊丹一三
佐山俊二
中川弘子
浜村純
伊東光一
夏木章
志保京助
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 テレピプロデューサーの風松吉(船越英二)は双葉(山本富士子)と結婚はしているが、プレイボーイの上に職業柄、彼に身を寄せる女性は後を絶たず、彼に未練を持っている女性も数多くいた。その中でも芸の行きづまりを感じている女優の石ノ下市子(岸恵子)は他の風と関係を持った女達と合うたびに「風を誰か殺してくれないかしら」とばかり言っていた。そんな話を耳にした風本人は、十人の女が自分を謀殺しようとしていると思い込む。そして風は双葉と語らって、これを一挙に打開する策を練るのだが…
 本作は一種のブラック・ユーモアなんだが、時代というものを良く捉えており、しかもそれぞれのキャラの魅力を見事に引き出している作品だ。監督の美術性というものは、やはり人を捉えるところにあったのだと再認識させられる。色男故の悩みに捕らわれる船越英二の描写も良いが、静かに静かに、しかし徐々に徐々に狂気の度を増していく岸恵子や山本富士子の描写は
見事と言うしかない。
 終戦から15年。日本は他のどの国よりも先行してテレビメディアの与える役割が強くなっていった時代であり、そのメディアに男も女も踊らされ始めていることがここからも伝わってくる。ここに表される男の象徴はマッチョや厳格さではなく、神経質な美形で、権力よりもメディアに対する影響力の方が重視されつつある。それは今も同じようなもんだが、この時代にそれをちゃんと見越した演出は卓見。
 一方、ストーリーは
まるで冗談みたいな話が元で、それで本当に人死にが出てしまうと言う展開は、一種ぞっとするものを含んでいる。ただ実際人間関係のもつれなんてのは、端から見てる分には冗談にしか思えないことが多く、その皮肉として考えると、なかなか深いものも感じられる。
 更にメディアに毒されているというのは、全てが虚構の中にあるかのように考えてしまうこの登場人物の行動にも表れている。恋愛も虚構から始まり、死も又虚構。しかし、男女間の愛情は虚構では終わることがないし、死は不可逆。
虚構から始まった物語は、最後に重い事実のみを残していくことになる。そもそも虚構である映画だからこそ、それが映えていく。
 後味は決して良くはないが、色々考えさせられるし、何より今だからこそ分かる時代性を先取りした設定が見事だ。
おとうと 1960
1960ブルーリボン作品賞、主演女優賞(岸恵子)、監督賞(市川崑)、撮影賞
1961カンヌ国際映画祭フランス映画高等技術委員会賞(市川崑)、パルム・ドール

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岸恵子
川口浩
田中絹代
森雅之
仲谷昇
浜村純
岸田今日子
土方孝哉
夏木章
友田輝
佐々木正時
星ひかる
飛田喜佐夫
伊東光一
江波杏子
穂高のり子
森矢雄二
横山明
森一夫
篠崎一豊
渡辺鉄弥
磯奈美枝
竹内哲郎
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
おとうと(書籍)幸田文
 3つ違いの姉弟げん(岸恵子)と碧郎(川口浩)は複雑な家庭環境の中、まるで寄り添うように生きていた。病弱な母の代わり、甲斐甲斐しく碧郎の面倒を看るげんだったが、反抗期を迎えた碧郎はことごとくげんに反抗するようになる。悪い友達とつきあうようになり、警察にまで目を付けられるようになった碧郎を必死にかばうげんだったが、不健康な生活を続けていた碧郎が結核にやられてしまう…
 幸田文の代表作を市川崑監督が入魂の映画化。当時大映にいた監督は水木洋子の脚本に惚れ込み、絶対自分が映画化したいために大映に脚本を買わせたそうだ。
 原作の方は既に読んでいた。確かに良い作品だとは思うのだが、
そのあまりの暗さにかなりげんなりした気分にさせられていた
 あの作品の映画化というと、どう見積もっても気分が浮き立つような作品にはならないはず。それは最初から分かっていたのだが、映画の出来は私の予想を超えていた。
 本作が
「原作に対する最高の批評」と呼ばれるのは伊達じゃない。映画としての完成度はもの凄く高かった。
 …だけど、完成度が高いからこそ、
その暗さは半端なものじゃなく、観ていることそのものがきつくなった。もう観てるだけで痛々しくていたたまれない気分(それも狙いか?)
 市川作品の初期には必ず登場していた、これも名脚本家である和田夏十
(監督の妻でもある)、は本作ではクレジットされていないが、4時間近くあった脚本を再構成したのが和田だという(ラストの名場面とされるロング・ショットも和田のアイディア)。全くすさまじい脚本だった。
 この作品はストーリーだけでなく、映像美としても語ることができる。名カメラマン宮川一夫の実力を遺憾なく発揮している。まるで白黒映画のような雰囲気は、フィルムに特殊効果をかけて、色調を落として全体をくすんだ雰囲気に作り上げる。これは協力を得て編み出した“銀残し”と呼ばれる独特の手法を用いたお陰。
 映画単体として考えるなら、これは最高級の作品。ただし、
私自身の何かがこの作品を拒否する。レビュー書くも複雑な心境だよ。
ぼんち 1960

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永田雅一(製)
和田夏十
市川崑(脚)
市川雷蔵
若尾文子
中村玉緒
草笛光子
越路吹雪
山田五十鈴
船越英二
林成年
倉田マユミ
毛利菊枝
北林谷栄
菅井一郎
潮万太郎
中村鴈治郎
京マチ子
毛利郁子
橘公子
浜村純
嵐三右衛門
伊達三郎
上田寛
志摩靖彦
五代千太郎
市川謹也
小林加奈枝
小柳圭子
種井信子
谷口和子
里中位子
山口万千子
高原朝子
東山京子
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
ぼんち(書籍)山崎豊子
 船場で四代続いた足袋問屋の一人息子喜久治は家の中では絶対的な権力を持つ祖母きのと母勢以の指図で嫁を取らされては離縁を迫られることを繰り返させられていた。それに従うことの窮屈さの鬱憤を晴らすように花街で浮名を流すものの、そこにも祖母と母の力が及ぶようになり…
 大阪を舞台に老舗暖簾の愛憎劇を描いた山崎豊子の同名小説の映画化。
 題名の「ぼんち」とは、今はもう死語となっているらしいが、関西弁で
「若旦那」とか言う意味らしい。関東圏でもそういうのを「ぼんぼん」と呼ぶことがあるが、本作では喜久治の父の遺言で「ぼんぼんになったらあかん、ぼんちになりや。男に騙されても女に騙されてはあかん」とあるように、「ぼんぼん」と「ぼんち」ははっきりと区切られており、その「ぼんち」になろうと志しながら、結局「ぼんぼん」で終わってしまう男をペーソス溢れる物語に仕上げている。
 監督の市川崑は年代によって随分作風も変化していくのだが、1950年代から60年代初めあたりは、「何者かになろうとするが何者にもなれない男」と言うのがテーマっぽい。脚本の和田夏十の功績も大きいが、その出来は素晴らしいものばかり。
 本作に関しても、とりたてて大きな事件が起きるわけではないが、老舗のお坊っちゃんとして生まれた男が味わう挫折や、それでもフワフワと生きて何度も同じ間違いを繰り返していく微妙な男の生きざまを、突き離したようで暖かく見守るようなタッチが絶妙。
ただなんというか、この物語、当時よりも1990年代あたりの日本の方が身近に感じるものなのかもしれない。
 これといってしたいこともないが、食うには困らない。家族から監視され続けているような生活ながら、息抜きが出来る場所はいくらでもある。ぐうたらな人間から見れば、羨ましいばかりの生活だが、これって、デフレ時代の日本人のかなりのパーセントが味わっていたような生活でもある…と言うか、フリーター時代の私自身って、まさしくこんなような立場だった。だからこそなのかもしれないけど、ここで主人公の感じている苛立ちや、葛藤といったものもダイレクトに感じられてしまい、妙に心に迫ったものだ。フワフワした生活をしながら、「俺は何かになれる」。でも「何になるか全く分からない」と心のなかで堂々巡りをし続けていた頃の自分のことを思い出させてくれて、ちょっと胸が痛くなる。
 そんな痛みを与えてくれるような物語を見せてくれる本作は、結構私にとっては大切な一本でもある。
 『炎上』に続いての主演となった市川雷蔵も不思議なはまり具合を見せている。この人は目立つ役をやらせればとことん目立つ役をやれるのに、目立たない役を演らせたら、しっかりそれに準じた役作りが出来る。とても器用な役者で、まさに本作にはうってつけだったと思う。
 しかし、ここまで色々書いたけど、本作の一番の見所はヴェテラン女性陣の演技を堪能できるってことに尽きてしまう。そこに戦後の大スター市川雷蔵が絡むのだから、贅沢すぎる作品でもある。
野火 1959
<A> <楽>
永田雅一(製)
和田夏十(脚)
船越英二
ミッキー・カーティス
滝沢修
浜口喜博
石黒達也
稲葉義男
星ひかる
月田昌也
杉田康
佐野浅夫
中條静夫
伊達信
伊藤光一
浜村純
潮万太郎
飛田喜佐夫
大川修
此木透
夏木章
竹内哲郎
早川雄三
志保京助
守田学
津田駿二
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
野火(書籍)大岡昇平
炎上 1958
1958ブルーリボン主演男優賞(市川雷蔵)、助演男優賞(中村鴈治郎)、撮影賞

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市川雷蔵
仲代達矢
中村鴈治郎
浦路洋子
中村玉緒
新珠三千代
舟木洋一
信欣三
香川良介
北林谷栄
伊達三郎
寺島雄作
上田寛
水原浩一
五代千太郎
志摩靖彦
浜村純
藤川準
大崎四郎
旗孝思
井上武夫
浜田雅史
石原須磨男
浅井福三男
小林加奈枝
小柳圭子
宮田暁美
西坂一男
山本大樹
アレン・R・カワスジー
★★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
金閣寺(書籍)三島由紀夫
 地方の寺の住職であった父から口癖のように、「この世で最も美しいものは驟閣である」と教えこまれて成長した溝口吾市(市川雷蔵)は、父の遺書を携えて京都の驟閣寺を訪れた。父の親友でこの寺の住職である田山道詮の好意で徒弟として住むことになった。吃音癖がある吾市だが、父の愛した驟閣寺で働けることを喜び、寺の仕事も真面目に行い、学校でも優等生を通していた。やがて長く続いた戦争が終わり、驟閣寺は観光名所となり進駐軍の将兵を始め観光客が押しよせるようになった。ある日、米兵と訪れ、ふざけて境内に上がった女に我慢ならなかった吾市は女を引きずり下ろすが、それが寺の賠償問題へと発展してしまう。正義を行ったはずなのに、逆に皆に恨まれるようになった吾市だが…
 国宝である金閣寺に放火した実在の青年のことを三島由紀夫が
「金閣寺」と言う題で小説化。その映画化作品。そのままの題は使えなかったらしく、映画の題は『炎上』となり、寺の名前も驟閣寺になっている。市川雷蔵の初の現代劇でもある。
 本作は元の小説自体が凄まじかった。宗教的に言って、こういう強い思いこみを持った人間こそが、新しい宗教を作ったり、その宗教を栄えさせる事が出来るんだろうけど、その
ゆがみっぷりが堂に入ってる。坊さんが陥る一種のフェティシズムで、現代で言えばストーカーのようなものだと思えるが、それを描けたのも三島だからこそだった。三島の書く作品にはフェティの描写が多いけど、これはその極めつけだ
 エリートと呼ばれる人間ほど挫折には弱いと言うが、それは外面から見ているだけのことであり、そのような人間の内面の葛藤がどれほど重いのかを考える必要がある。彼の思いとは、自分にとって最も高貴なもの、美しいものを道連れにしなければならないものだったのだから。まさにこれは三島由紀夫という人物の内面描写に他ならない。
 これほど精神に入り込むような主人公役を市川雷蔵という稀代の名優に設定することで、
一種奇怪じみた凄まじい作品に仕上がった。市川雷蔵という人物の役者魂がここからはっきりと伝わってくる。
 市川は普段は全然目立たない人だったという。スターであるにも拘わらず、人混みに紛れてしまうと、全然所在が分からなくなると言うほど、実生活は地味だったそうだが、ひとたびカメラの前に立つと、信じられないオーラを漂わせる人物だったそうだ。そんな彼が望んで主役になったと言うだけに、この作品の力の入れ方は半端なものじゃなかったようだ。本作はその市川雷蔵と言う人物の両面性を巧く引き出していた。実際、最初の内はとてもこれが後で眠狂四郎になるなど、知っていてさえ違和感を覚えるほどだったのに、後半になって
狂気じみてくれば来るほど、ゾクゾクするほどの存在感へと変わっていく。改めて考えてみると、やっぱり凄いキャラクターだったんだなあ、としみじみ。
 人前で巧く喋れないが故に、人前で話すことを極端に恐れ、自分に自信が持てない吾市。だが、驟閣寺に対する想いはあまりにも深く、それが妄執となってしまっている。更にかつて自分と父を裏切った母がそこに絡んでくる。行き場のない思いが充満していく…非常に抑え気味の表情であるにもかかわらず、それをしっかり描写出来たのは、市川崑監督の力量を改めて感じさせられる。監督の力量とキャラクターのパワーが見事に合致した作品だと言えよう。
 ただ正直、本作はもう観たいと思わない。
マジで精神まで持って行かれそうになった。精神状態が安定してない時にこれ観てたら、本当にやばかったと思う。
<A> <楽>
永田秀雄(製)
久里子亭(脚)
京マチ子
船越英二
山村聡
菅原謙二
石井竜一
北林谷栄
川上康子
潮万太郎
見明凡太郎
春本富士夫
日高澄子
石原慎太郎
浜村純
岡村文子
早田雄二
此木透
佐々木正時
目黒幸子
新宮信子
浜口喜博
伊東光一
高村栄一
杉森麟
夏木章
蔵方しげる
島照彦
川島祥二
中田勉
小山内淳
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1957
製作会社 大映
ジャンル 犯罪(逃亡)コメディ(犯罪)
売り上げ $
原作
歴史地域
関連
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満員電車
<A> <楽>
永田秀雄(製)
和田夏十
市川崑(脚)
川口浩
笠智衆
杉村春子
小野道子
川崎敬三
船越英二
潮万太郎
山茶花究
見明凡太郎
伊東光一
浜村純
入江洋佑
袋野元臣
杉森麟
響令子
新宮信子
葉山たか子
半谷光子
佐々木正時
酒井三郎
葛木香一
泉静治
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 大学を卒業した茂呂井民雄(川口浩)は大手ビール会社である駱駝麦酒株式会社に就職した。「日本には我々が希望をもって坐れる席は空いてない。訳もなくはりきらなくては」という持論から、何事にも張り切って仕事をしようとするが、会社の歯車は否応なしに彼を消耗させていく。更に故郷の父(笠智衆)から母の乙女(杉村春子)が発狂したとの知らせを受ける…
 所得倍増計画により、右肩上がりの成長を見せる時代の日本を皮肉とペーソスをたっぷりと入れて描いたシュールなコメディ。
 市川崑は日本を代表する映画監督の一人だが、彼のフィルモグラフィを眺めていると、いくつかの区分に分けられると思う。その中でも脂が乗り切る前(要は「巨匠」と呼ばれる前の時代)、パートナーの和田夏十と組んで作られたこの頃の作品は、実験精神にあふれ、とても面白いのが揃ってる。
 この頃は市川監督もいろいろチャレンジをしていたが、その中で作られた本作は前衛劇調を取り入れつつ、その時代の人間の精神の荒廃を鋭く突いており、社会風刺としてもきちんと機能した良作に仕上がっている。
 前衛的で社会風刺が利きすぎているため、テーマに中心を置きにくい作品ではあるが、誤解を恐れずに言えば、本作のテーマは
人と人とのつながりと言うことになるだろうか。人間が本来持つべきの親子の情愛、男女の性愛、男同士の友愛。そんなものが社会の歯車によって壊されていき、一見まともに見えていても、深いところで徐々に壊れていく。現代社会はそんなところだ。と言う部分と、壊れた人間に再生はあり得るのか?というポジティヴな側面を持ち、当時の日本社会を端的に示した感じだろう。
 同じ市川監督の『おとうと』もそうだが、こう言う役柄に川口浩は適役で、若者の持つ不遜さと不安定さ、情けなさもしっかり演じきっていた。脇を固める笠智衆、杉村春子といったヴェテラン陣のはまりもよく、単純な前衛劇になってないのも良い。

 …まあ、少なくとも、そう言った社会の歯車になろうと思ってもなれなかった人間にとっては、コ
メディというよりも恐ろしいリアリティを持って迫ってくる作品ではある…少なくとも、胃を壊しかけ、どんなに給料がよくてもこんなところで働いたら早死にしてしまう。と、全く違う職種に転職した人間の目からしたら…今だって歯車には違いないけど、それを納得してやってるから。
 そんな意味で、これを早い時期に観なくてよかったと胸をなでおろしている自分がここにいる。

 ちなみに本作の助監督として増村保造が入っている。
製作年 1957
製作会社 大映
ジャンル コメディ(サラリーマン)
売り上げ $
原作
歴史地域
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ビルマの竪琴
1956米アカデミー外国語映画賞
1956ヴェネツィア国際映画祭サン・ジョルジョ賞(市川崑)
<A> <楽>
高木雅行(製)
和田夏十(脚)
三国連太郎
安井昌二
浜村純
内藤武敏
西村晃
春日俊二
中原啓七
伊藤寿章
土方弘
青木富夫
花村信輝
峰三平
千代京二
小柴隆
宮原徳平
加藤義朗
深江章喜
成瀬昌彦
天野創治郎
小笠原章二郎
森塚敏
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 1945年夏。泥沼のビルマ戦線において、損害の軽微な一小隊があった。柔軟な発想を持つ隊長井上(三國蓮太郎)は、竪琴の名手水島上等兵(安井昌二)に現地人の格好をさせ、竪琴をかき鳴らせつつ、現地人を安心させると共に退却路を確保していたのだ。更に崩れ落ちそうな士気を歌でとりまとめ、結果的にほとんど人的損害なしに行軍することが出来たのだった。やがて、小隊はタイ国境の近くで終戦を知り、武装解除を受ける。収容所送りになった井上小隊だが、一人水島だけは行方不明となってしまうのだが…
 竹山道雄原作の同名小説の映画化。
竹山道雄本人はドイツ文学者で(日本におけるドイツ文学研究には欠かせない人物だった)、実際には戦争には行っておらず、小説自体はむしろファンタジーの類に近いのだが、完成度は大変高いため、児童文学にカテゴライズされることもある。私も子供の頃に子供用に書かれた薄い本を読んだ記憶がうっすらとあるが、大人になって読み返しても、やっぱり面白かった。むしろ戦争を殊更に悲惨に描くのではなく、こんな一面もあったかもしれないじゃないか。という発想は、今観ても充分新鮮さを保っている。
 流石にビジュアル的シーンの多い映画だと、叙情的な部分はややなりを潜めているが、悲惨さを強調することによって、逆にその牧歌的な意味合いと水島上等兵の決意の程が対比的に描かれることになり、原作とは違った味わいで楽しめる。この当時の市川監督はこういう挑戦的な作風でもきちんとしたのが作れたのが凄いと改めて思わされる出来となっていた。
 下手に安易な戦争否定に走ることなく、あくまで人間的な感情の変化と、仲間意識とで話をつないでいく。結局
映画とは、人間を描くことこそが重要であると言うことをはっきりと主張しているのだろう。
 もし強いてこの映画の平和的思想を取り出すとするならば、結局平和とは、上から与えられるものではない。相互の心遣いと個人の信頼に基づくところから始めねばならない。という事になるか?
製作年 1956
製作会社 日活
ジャンル 戦争(戦後)職業(軍人)
売り上げ $
原作 ビルマの竪琴(書籍)竹山道雄
歴史地域 モン州(ミャンマー)
関連
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こころ
<A> <楽>
高木雅行(製)
猪俣勝人
長谷部慶治(脚)
森雅之
新珠三千代
三橋達也
安井昌二
田村秋子
鶴丸睦彦
北林谷栄
下元勉
久松晃
下絛正巳
山田禅二
伊丹慶治
奈良岡朋子
鴨田喜由
河上信夫
山本かほる
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1955
製作会社 日活
ジャンル 恋愛(三角関係)
売り上げ $
原作 こころ(書籍)夏目漱石
歴史地域
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青春怪談
<A> <楽>
山本武
高木雅行(製)
和田夏十(脚)
北原三枝
山村聡
三橋達也
轟夕起子
山根寿子
芦川いづみ
嵯峨三智子
三戸部スエ
千田是也
滝沢修
宇野重吉
北林谷栄
渡規子
宮原徳平
高品格
植村進
山田禅二
小田切みき
三島謙
石塚雅子
加藤温子
滝内まゆみ
須田喜久代
芳川千鶴
三島保子
星野昌子
明石潤子
谷利子
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1955
製作会社 日活
ジャンル 恋愛(三角関係)
売り上げ $
原作 青春怪談(書籍)獅子文六
歴史・地域
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億万長者
<A> <楽>
市川崑(脚)
木村功
久我美子
山田五十鈴
伊藤雄之助
信欣三
高橋豊子
岡田英次
松山省次
加藤嘉
左幸子
多々良純
北林谷栄
関京子
織田政雄
薄田つま子
春日俊二
山形勲
織本順吉
西村晃
高原駿雄
清村耕二
岸本みつ子
原泉
野本昌司
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 小心者の税務署徴税係の館香六(木村功)は、毎日毎日足を棒にして税金滞納者の家を回るが、それぞれの家の苦労話を持ち出され、どうしても税金徴収が出来ないままでいた。そんな館を中心とした人間模様をオムニバス形式で描く作品。
 のっけから
「世界平和のために原爆を作りましょう」とかブラックな話題を持ち出し、なかなか味があるブラックコメディに仕上がってる。怪獣映画好きにとっては特筆すべき『ゴジラ』が生まれたこの年に、その裏では(実質的にはこちらが表か?)こんな作品も作られていたんだね。コメディの皮にくるんでいるからこそ、かえってぞっとする描写に溢れている。それに又、極端ながら当時の下町の風俗をよく表していたのも大きな特徴か?実際本当に苦しいからこそ、あの手この手で税金を逃れようとする人々が浅ましく、そしてそれが笑いとなる。
 一応主人公ながら、結局狂言回しで終わってしまう木村功が良い味を出してた。嫌味な役が多い人だが、さすがにヴェテランの片鱗をここでも見せてる。
 当初全然分からなかったけど、市川崑監督作品だったんだね。こういうブラックコメディも作るんだ。
製作年 1954
製作会社 青年俳優座
ジャンル ブラックコメディ
売り上げ $
原作
歴史・地域
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わたしの凡てを
<A> <楽>
滝村和男(製)
梅田晴夫
浅野辰雄
市川崑(脚)
池部良
有馬稲子
伊東絹子
上原謙
日高澄子
二本柳寛
加東大介
藤原釜足
塩沢登代路
沢村貞子
大川平八郎
山田巳之助
出雲八枝子
三條利喜江
トニー谷
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1954
製作会社 東宝
ジャンル 女の一生
売り上げ $
原作 菊田一夫
歴史地域
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愛人
<A> <楽>
藤本真澄(製)
和田夏十
井手俊郎(脚)
有馬稲子
岡田茉莉子
越路吹雪
菅井一郎
尾棹一浩
三国連太郎
伊藤雄之助
沢村貞子
石田美津子
塩沢登代路
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1953
製作会社 東宝
ジャンル コメディ(ペーソス)
売り上げ $
原作 森本薫
歴史地域
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青色革命
<A> <楽>
千田是也
沢村貞子
太刀川洋一
江原達怡
久慈あさみ
三国連太郎
伊藤雄之助
加東大介
木暮実千代
中村伸郎
青山杉作
田代百合子
山本廉
高堂国典
加藤春哉
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1953
製作会社 東宝
ジャンル コメディ(風刺)
売り上げ $
原作 青色革命(書籍)石川達三
歴史・地域
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天晴れ一番手柄 青春銭形平次
<A> <楽>
田中友幸
和田夏十
市川崑(脚)
大谷友右衛門
伊藤雄之助
杉葉子
伊豆肇
柳谷寛
木匠マユリ
島秋子
見明凡太郎
石黒達也
山形勲
小川虎之助
山本廉
和田道子
村上冬樹
市川小文治
片桐常雄
三好栄子
塩沢登代路
谷晃
勝本圭一郎
恩田清二郎
津田光男
三條利喜江
持田和代
河崎堅男
安芸津融
瀬良明
鏑木ハルナ
豊島美智子
花房一美
小林桂樹
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1953
製作会社 東宝
ジャンル 時代劇(人物)
売り上げ $
原作 野村胡堂(原案)
歴史地域
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足にさわった女
<A> <楽>
藤本真澄(製)
和田夏十
市川崑(脚)
越路吹雪
池部良
山村聡
岡田茉莉子
伊藤雄之助
沢村貞子
見明凡太郎
藤原釜足
村上冬樹
加東大介
三好栄子
渋谷英男
堺左千夫
柳谷寛
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1952
製作会社 東宝
ジャンル コメディ(ペーソス)ロードムービー
売り上げ $
原作 「足にさはつた女」沢田撫松
歴史・地域 熱海、下田(静岡)
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ラッキーさん

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藤本真澄(製)
猪俣勝人(脚)
小林桂樹
小泉博
島崎雪子
河村黎吉
沢村貞子
伊藤雄之助
小川虎之助
杉葉子
斎藤達雄
三條利喜江
井上大助
千石規子
城正彦
石黒達也
堺左千夫
渋谷英男
片桐余四郎
今泉廉
岡部正
増渕一夫
花房一美
北川好子
石井麗子
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1952
製作会社 東宝
ジャンル コメディ(サラリーマン)
売り上げ $
原作
歴史・地域
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若い人

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藤本真澄(製)
内村直也
和田夏十
市川崑(脚)
池部良
久慈あさみ
島崎雪子
杉村春子
小沢栄
ジャンヌ・プッシュ
斎藤達雄
伊藤雄之助
三好栄子
南美江
村上冬樹
見明凡太郎
堺左千夫
江島和子
松本光男
沢村貞子
榊田敬治
蘭かず子
竹内章子
多田昭子
石井麗子
内村照子
若杉美子
北野八代子
河崎堅男
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1952
製作会社 東宝
ジャンル 恋愛(三角関係)、社会運動(組合)
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原作 若い人(書籍) 石坂洋次郎
歴史・地域
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ブンガワンソロ
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佐藤一郎
岡本良介(製)
和田夏十
市川崑(脚)
池部良
森繁久弥
伊藤雄之助
藤田進
久慈あさみ
若山セツ子
小沢栄
高橋豊子
田崎潤
岡龍二
山形勲
中原謙二
沢村昌之助
水城四郎
山川朔太郎
和田潜
村上美代子
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1951
製作会社 新東宝
ジャンル 戦争(第二次世界大戦)戦争(銃後)
売り上げ $
原作 金貝省三
歴史地域 ジャワ島(インドネシア)
関連
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夜來香
<A> <楽>
望月利雄(製)
松浦健郎
市川崑(脚)
上原謙
久慈あさみ
利根はる恵
川喜多小六
河村黎吉
月丘千秋
菅井一郎
伊志井寛
本間文子
伊藤雄之助
三原純
生方功
清川玉枝
牧由紀子
万代裕子
鈴木俊子
八代恵子
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1951
製作会社 新東宝
ジャンル 職業(医者)恋愛(戦下)病気(視聴覚)
売り上げ $
原作
歴史・地域
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銀座三四郎
<A> <楽>
青柳信雄(製)
八田尚之(脚)
藤田進
志村喬
河村黎吉
飯田蝶子
山根寿子
風見章子
木匠久美子
清水元
江見渉
勝見庸太郎
伊藤雄之助
山室耕
生方功
岬洋二
伊達里子
松丘緑
花岡菊子
一の宮あつ子
牧由紀子
加藤欣子
若月輝夫
青柳入頓
徳大寺君枝
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1950
製作会社 新東宝青柳プロダクション
ジャンル 恋愛(戦下)職業(医者)
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原作
歴史・地域
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人間模様

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上原謙
山口淑子
月丘千秋
青山五郎
江見渉
東山千栄子
斎藤達雄
伊藤雄之助
高木昇
大倉文雄
石井ふく子
泉麗子
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
人間模様(書籍)丹羽文雄
製作年 1949
製作会社 新東宝
ジャンル 恋愛(ノーマル)
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原作
歴史・地域
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娘道成寺

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長谷部慶次
市川崑(脚)
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1945
製作会社 東宝教育映画
ジャンル 人形劇
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原作
歴史・地域 和歌山
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新説カチカチ山

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市川崑(脚)
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1936
製作会社 J.O.スタヂオ
ジャンル アニメーション
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原作
歴史・地域
関連
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