| ミスター・ルーキー 2002 |
2002日本アカデミー新人俳優賞(長嶋一茂)
2002報知映画新人賞(長嶋一茂) |

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井坂聡
鈴木崇(脚)
長嶋一茂
鶴田真由
橋爪功
駒田徳広
國村隼
山本未來
宅麻伸
さとう珠緒
吹越満
神山繁
竹中直人 |
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| ★★★ |
| 物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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1 |
3 |
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200X年夏、大阪は大きく揺れ動いていた。何と阪神タイガースが絶好調だったのだ。それも突如として現れた謎の覆面投手、MR.ROOKIEが押さえのエースとして活躍しているお陰だった。MR.ROOKIEは、何故か甲子園しか登板せず、インタビューはおろか、オールスターの推薦すら断ってしまうという徹底ぶり。
監督の瀬川(橋爪功)は記者達に向かって彼の正体は「甲子園の主や」の一点張り。だが、実はMR.ROOKIEの正体は東京と大阪に本社を置く大手ビールメーカーに勤めている普通のサラリーマンだったのだ。家族を愛し、なかなか一緒にいられない事を嘆くサラリーマン大原幸嗣(長島一茂)。昼はビール事業本部企画開発部の一員として精力的に仕事をこなし、夜は会社から通える範囲の甲子園での試合に限って、それもリリーフでマウンドを守るという忙しい生活をこなしていたのだった。だがMR.ROOKIEの名前は一人歩きしてしまい、いつの間にか大原本人までそれに巻き込まれることに…
…念のため言っておく。
私の感覚では、“映画”を観に行ったのではない。純粋なる「当然の義務」としてこれを観に行ったのだ。
だって、あの阪神の話だよ。こんな映画になるくらいに落ちぶれて、それでもファンは決して見捨てず、健気に頑張ってる阪神だよ。一ファンとしては絶対にいかねばならない作品なんだよお。
よって、この作品に関してはなるだけ目をつむることにしよう。最初からそのつもりで観に行った。
いやはや、これは見事に駄目邦画の典型的な作りだ。テレビドラマとたいして変わらないホーム・ドラマに努力と根性をぶち込んで、最後は当然ハッピー・エンド。
前半1/3でほとんどラストまで見通せると言う単純な構造(正確に言うなら、観る前から展開がほとんど読めていた)。主人公の長島一茂は大根。鶴田真由はとても「お母さん」に見えない。慣れないためか、妙に関西弁が浮きまくる竹中直人。カメラの撮り方はまんまテレビドラマ。
理性ではそれがはっきり分かっている。分かってるんだけど…
やっぱり熱くなるんだよお。映画館の中で、叫びだしたくなるくらいに。もしここが大阪だったりしたら、映画館の中はきっと異様な大声で満たされていただろう。邪道だけど、大声で叫びながら、そんな場所で観てみたかったよお。
あまりに大きなネタバレになるから言えないんだが、この映画は後半の僅か5分くらい、もの凄く重要な、阪神ファンだったら絶対涙流して喜ぶシーンがある。いや、マジでこのシーン、全身の毛穴からどっと汗が噴き出してきた。阪神ファンだったら、この名前に涙せよ!ああ、この感動を誰かと話し合いたい。ひょっとして、阪神ファンにとっては「優勝」よりこれが実現する方が喜ばれるかも知れない。それほどのシーンだ。ランディー=ブァ〜〜スゥ〜
最後の六甲おろしをちゃんと口ずさんでから映画館を出る。何かとても貴重な体験をしたような気分だった。
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