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1996 | 10'10 死去 | |
1969 | 喜劇 駅前棧橋 監督 | |
1968 | フジ三太郎<TV> 監督 | |
1967 | 落語野郎 大爆笑 監督 | |
1966 | 落語野郎 大馬鹿時代 監督 | |
落語野郎 大脱線 監督 | ||
じゃじゃ馬ならし 監督 | ||
1965 | 続・西の王将・東の大将 監督 | |
1964 | ひばり チエミ いづみ 三人よれば 監督 | |
無責任遊侠伝 監督 | ||
続社長紳士録 出演 | ||
1963 | 国際秘密警察 指令第8号 監督 | |
続社長漫遊記 監督 | ||
社長漫遊記 監督 | ||
香港クレージー作戦 監督 | ||
1962 | 私と私 監督 | |
続社長洋行記 監督 | ||
社長洋行記 監督 | ||
銀座の若大将 監督 | ||
1961 | ベビーギャングとお姐ちゃん | |
アッちゃんのベビーギャング | ||
大学の若大将 監督 | ||
黒い画集 ある遭難 監督 | ||
七人の敵あり 監督 | ||
続サラリーマン忠臣蔵 監督 | ||
1960 | サラリーマン忠臣蔵 監督 | |
ああ女難 監督 | ||
新・三等重役 亭主教育の巻 監督 | ||
新・三等重役 当るも八卦の巻 監督 | ||
1959 | 戦国群盗伝 監督 | |
銀座のお姐ちゃん 監督 | ||
大学のお姐ちゃん 監督 | ||
1958 | 人生劇場 青春篇 監督 | |
ロマンス祭 監督 | ||
愛情の都 監督 | ||
1957 | 肌色の月 監督 | |
大当たり三色娘 監督 | ||
忘却の花びら 完結篇 監督 | ||
三十六人の乗客 監督 | ||
忘却の花びら 監督 | ||
1956 | 浮気旅行 監督 | |
ひばり・チエミ・いづみのロマンス娘 監督 | ||
奥様は大学生 監督 | ||
1955 | 歌え!青春 はりきり娘 監督 | |
ひばり チエミ いづみの ジャンケン娘 監督 | ||
船場の娘より 忘れじの人 監督 | ||
新鞍馬天狗 夕立の武士 監督 | ||
続天下泰平 監督 | ||
天下泰平 監督 | ||
1954 | 芸者小夏 監督 | |
1953 | サラリーマンの歌 監督 | |
1952 | 霧の夜の兇弾 監督 | |
青春会議 監督 | ||
1951 | 哀愁の夜 監督 | |
その人の名は云えない 監督 | ||
1950 | 東京の門 監督・脚本 | |
1913 | 9'24 静岡県清水市で誕生 |
ひばり チエミ いづみ 三人よれば | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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無責任遊侠伝 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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続社長漫遊記 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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社長漫遊記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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香港クレージー作戦 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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続社長洋行記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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社長洋行記 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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銀座の若大将 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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京南大学の音楽部員田沼雄一(加山雄三)は、ひょんな事から大学の拳闘部の誘いを受ける。祖母りき(飯田蝶子)の勧めもあり、軽い気持ちでOKするのだが、大食らいの雄一にとっては厳しい特訓が待っていた。一方父の久太郎(有島一郎)からは、家業のスキヤキ屋田能久を継ぐためという名目で銀座のステーキハウスのコック見習いにしてしまう。食べ物屋でのアルバイトの傍ら減量もし、更に音楽も捨てられない雄一。そんな彼を見守る田中澄子(星由里子)の姿があった。 加山雄三の若大将シリーズの第2弾。これらはシリーズであり、主人公雄一の背景およびヒロインやライバルに至るまで基本的に同じなのだが、実は全部違う話であり、一種のパラレルワールドとなっている。 物語自体は天性の才能を持つ若大将が幾多の困難を真っ正面から受け止めつつ、恋もスポーツも音楽もみんなひっくるめて自分のものにする。という、至極まっとうな、それで腹の立つような(?)二枚目っぷりを見事に表すという出来。その辺割り切って観てると、夢のような大学生活を楽しんで観られるようにはなる。 ただ二作目である本作は、一作目『大学の若大将』と較べると確かに質は落ちる。フォーマットは基本的に同じなのだが、ボクシングというのは、加山雄三にはイメージ的に合わない。これが例えば石原裕次郎とかだったら、内にギラギラしたものがあるため、ハングリー精神に満ちあふれる造形が可能なのだが、加山雄三がやると、いかにも坊ちゃんが片手間にやってるという感じになってしまい、切実度がほとんどない。ハングリー精神って言っても、物理的に腹が減ったという以外にないし、何もかも恵まれた若大将に、正面からの殴り合いはやっぱり合わない。それに話が軽くなりすぎてしまったし。 あと、一作目を観た後で本作を観てしまうと、なんで同じ物語が?と思ってしまって素直に楽しめなかったのもあり。後の話を観ていくと、「ああこういうもんなんだ」と理解出来るのだが、同じ星由里子が同じ名前で別人として登場すると混乱するぞ。それに田中邦衛の扱いもちょっと悪かったし。もう少し彼を上手く使って欲しかったな。 |
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大学の若大将 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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銀座の名店すきやき屋「田能久」の若旦郡田沼雄一(加山雄三)は京南大学水泳部のキャプテンでもあった。毎日水泳の練習に明け暮れる傍ら、趣味のギターを片手にクラブでの演奏も行っている。昔気質の頑固者の父久太郎(有島一郎)はいつも怒鳴っているが、雄一はそんな言葉もどこ吹く風。青春真っ盛りを過ごしていた。そんなある日大学のパーティで店の最上の肉を持ち出してしまったため、ついに雄一は勘当されてしまった。折しも丁度夏休みなので、久太郎の怒りが収まるまで。と芦ノ湖に夏期アルバイトに出た雄一はそこでデパートの店員で遊びに来ていた中里澄子(星由里子)と出会うのだった。 加山雄三主演による若大将シリーズの第1作。本シリーズは主人公が大学生とサラリーマンの二つの系統に分かれるが、実質的にその中でやっていることは同じ。特に大学シリーズの方は一種のパラレルワールド化しており、名前も含めてキャラクタもやってることも全く同じだが、別個の物語として描かれているのが特徴といえるだろうか。だから若大将は決して年を取らないし、それぞれ一つのスポーツに打ち込んでいると考えれば良かろう(でないととんでもないスポーツマンであって、凄い浮気性になってしまう)。 その第一作が本作だが、第一作というだけあってフォーマットの全てが詰められていて、テンポも良いので、単体の作品として考えるなら、かなり水準が高いと言えよう。 スポーツに打ち込み、音楽もこなして喧嘩も強い。ジョークを良く解し、友人の深刻な問題は身を張って突っ込んでいく…まるでスーパーマンだが、それが全然嫌味になってないのが加山雄三の偉大さとも言えようか。確かにこの時点で演技がこなれているとは言えないが(実際加山は前年に大学を出たばかりでデビューしたばかり)、鷹揚とした人柄が画面を通しても伝わってきて、演技云々でなく、その存在感だけで充分と言った感じ。 それにそんな加山雄三を取り巻く人物が芸達者な人ばかりなので、それらの人達がなすサイドストーリーが一々はまってる。ややステロタイプな人物像が多いとはいえ、小さな物語が重なるに連れ、最終的な盛り上がりへと持っていく手法は本作で既に完成されている。 シリーズを通して一方的なライバルキャラとなる青大将こと田中邦衛演じる石山新次郎(名前で分かるが、石原慎太郎のもじりである)も、この話が一番良い奴だったしね。ラストの盛り上がりに重要な役割で登場してる。 ところで本作は実はリメイクで、戦前の松竹映画『大学の若旦那』の現代版リメイクなのだとか。機会あればそちらも観てみたいものだ。 |
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続・サラリーマン忠臣蔵 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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赤穂商事を乗っ取ってしまった公然と吉良剛之介(東野英次郎)に反旗を翻し、赤穂産業から飛び出た大石良雄(森繁久彌)は、彼を慕って赤穂産業を辞めた47人と共に新しく大石商事を立ち上げる。海外での経験を活かし、ア・マン商会の特許を売り込むため社員一丸となり東奔西走するが、吉良の邪魔が入り、ことごとく失敗に終わっていた。ついに社員の給料を払うことも出来なくなってしまった大石が取った手とは… 「忠臣蔵」をそのまま現代社会に置き換えた『サラリーマン忠臣蔵』(1960)の続編。忠臣蔵だとここからが「忍び難きを忍び、耐え難きを耐え」る話になるのだが、ここでの大石は決して昼行灯じゃないし、それに会社再建の起死回生の策とかが単純すぎてあっけなかった。その分サイドストーリーに力を入れているのだが、それも切迫感が今ひとつ感じられず。更に最後の株主総会が今ひとつ迫力に欠ける。 …がしかし、キャラクタと演出そのものは決して悪くない。特に今回東野英次郎が最初得意の絶頂にあったのが、徐々に追いつめられていく課程を丹念に描いたのは良かった。観てる側として、悪い奴が追いつめられるのを観るのが一番溜飲が下がるからね。なんだかんだ言っても、観ていてスカッとする作品には違いないし。そんなこんなでプラスマイナス0と言ったところか。 |
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サラリーマン忠臣蔵 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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丸菱コンツェルンに連なる赤穂産業社長の浅野卓巳(池部良)は愛人の問題で丸菱銀行頭取の吉良剛之介(東野英次郎)の不興を買ってしまい、丸菱コンツェルンが主催のアメリカからの接待の会場で罵倒されてしまう。怒った浅野は松のロビーで吉良を殴ってしまう。会長の足利から謹慎を命じられてしまった浅野はその後、自動車事故を起こして急死してしまう。たまたまヨーロッパに出張していて帰国した大石良雄(森繁久彌)は、あの暖かい浅野の無念を知り… 歌舞伎の定番『忠臣蔵』を当時の会社に置き換えて描き出した作品で、東宝サラリーマン映画の記念すべき100本目の作品。 忠臣蔵を現代に置き換えるとのことで、どう料理してくれるのかと思っていた。観る前はパロディ色が多くなるんだろうと思っていたのだが、意外なことに物語自体はかなり硬質。 設定もしっかりしていて、なるほど。と思わされる。時代が変わっても同じ日本だけに設定はかなり共通するものがあるようだ。幕府を巨大コンツェルンに、会社と銀行の結びつきや融資の問題なども絡め、社長と言ってもままならない大会社の事情なども垣間見える。定番のサラリーマン映画と言っても、脚本や設定を決してないがしろにはしてない。 特に本作の場合、一般社員ではなく、社長やそれを取り巻く様々な会社や銀行がモティーフとなっていて、どんなに上に上り詰めても、やっぱり様々な制約を受けていて、この辺にもペーソスが加えられている。それも又、良きかな。 それに又、出てくるキャラがみんな生き生きしてる。二代目社長で、部下思いの優しさを持つ浅野は、その優しさが仇となり、事故とも自殺とも見られる死に方をし、その死に追いやった東野英次郎演じる吉良は、むしろそれを「してやったり」と喜ぶ憎々しげな役を好演してる。 本作は正・続篇があり、本来の主人公である森繁演じる大石の出番はそう多くないのだが、最後の辞表を叩きつけるシーンはやっぱりカタルシスを感じるね…私も前にやったことあるんだよなあ(笑) |
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大当り三色娘 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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日本舞踊のお師匠さんではあるが、ほとんど弟子を持てないために小島家の女中をしている根室エリ子(美空ひばり)は、小島夫人に頼まれ、その弟の宏(江原達怡)と親友ミチオ(雪村いずみ)を見合いさせることになった。実は宏はかねてからミチオに片思いをしており、それではしゃぎすぎて見合いの当日に鼻の頭を蜂に刺されてしまう。このような姿で会いに行くことは出来ないという宏に、エリ子は下宿している学生京須肇(宝田明)を代役に立てる。ところがその肇を宏と勘違いしたミチオは、すっかり肇に夢中になってしまう。しかし実はエリ子も、二人の親友のトミ子(江利チエミ)も肇に好意を持っていた… 美空ひばり、江利チエミ、雪村いずみの三人を配したライトタッチのラブコメディ。この三人の相性が良かったのか、私の知ってる限り四本作られている。1957年邦画興行成績10位という記録もあって、かなり受けは良かったようだ。 設定と言い物語と言い、普通考えればあり得ないような物語展開とは言え、本作の場合は要するに三人の溌剌とした姿が観られ、笑って楽しめればいいのだから、その辺割り切ってしまえばかなり楽しめる。他の作品と較べてもコミカル度が高い分、上手く行かない現実とは離れてしまっていて深刻度は低いのだが、それも許容範囲だろう。 この話の場合は三人が三人とも男性と結ばれることになることと、三人が全員女中をしていて、その主人家族も出るためにかなり登場人数が多く、俳優が豪華な分、エピソードはかなり細切れ感があるが、そこら辺細かいこと考えず小さなコントと、フィクション性を増させるためのミュージカルシーンもふんだんにあるので、それらを楽しめればいい。 やっぱり歌唱力は美空ひばりが群を抜いてるけど、この作品の場合ヘアスタイルが見事なサザエさんカットになってるのが、時代を感じられて楽しい。 ちなみに本作が東宝初のシネスコサイズ「東宝スコープ」の第一回作品となる。そのため、現在ビデオで観ると、ミュージカルシーンで奥行きを出そうと色々工夫しているのが分かる。舞台装置も一つ一つ結構凝っているので、東宝の本作に対する期待もよく見えてくる。 |
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ひばり・チエミ・いづみのロマンス娘 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ひばり チエミ いづみの ジャンケン娘 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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女子高校阿佐見ルリと千明由美は修学旅行先の京都で舞妓の雛菊と知り合う。意気投合した三人は再会を約して別れたが、東京に戻ったルリと由美を頼って今度は雛菊が上京してくる。実は芸妓になる前に、お座敷で出会った大学生が忘れられず、一目会いたくて上京して来たのであった。雛菊の言葉に心揺さぶられたルリと由美の二人はその大学生を探すことを約束する… 美空ひばり、江利チエミ、雪村いずみの同年代の少女役3人が“三人娘”としての初共演を果たした作品で、1955年邦画興行成績3位というヒットを受け、以降シリーズ化されるに至った。 本作は一見単なるアイドル映画と見られることもあるし、確かにその側面も否めないが、確かに力を持った作品でもある。 50年代は邦画が最も好調な時期に当たるが、この時期には女性の社会進出を受けて、元気な若い女性がのびのびと自分の主張を述べるコメディが好まれた時期にも当たる。本作はその空気に見事に適合。ちょっと主張が強すぎる気もしないでもないが、それが叩きつぶされたり、家庭の事情などで、困難を覚えつつ、きちんと成長していく過程が描かれていたことが多かったのだろう。 実際、この時代は女性の主張は強くなっていったとしても、実際はそれまでの伝統に押しつぶされることが多く、なかなか理想どおりには行かないという現実が目の前にある。実際本作でも、明るく振る舞う三人にも個人的家庭的な制約や定められた生き方がある。物語の背後は決して軽くないのだ。 そのなかで、それがどんな個人的なことであっても、理想を持った行動によって実際に強くなっていくことの大切さを描いていった。 そのため、コメディでありながら、その奥に力強さを内包した作品が作られていったのだろう。 時代の空気を知るには格好の教材となりえる作品だろう。 |
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