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黒澤明と三船敏郎ステュアート・ガルブレイス4世著 サムライ 評伝 三船敏郎(書籍) _(書籍) |
1997 | 12'24 死去 | |
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1964 | ||
1963 | 五十万人の遺産 監督・出演 | |
大盗賊 出演 | ||
天国と地獄 出演 | ||
太平洋の翼 出演 | ||
1962 | 忠臣蔵 花の巻 雪の巻 出演 | |
続社長洋行記 出演 | ||
どぶろくの辰 出演 | ||
椿三十郎 出演 | ||
1961 | 価値ある男 出演 | |
ゲンと不動明王 出演 | ||
用心棒 出演 | ||
続サラリーマン忠臣蔵 出演 | ||
大坂城物語 出演 | ||
1960 | サラリーマン忠臣蔵 出演 | |
悪い奴ほどよく眠る 出演 | ||
男対男 出演 | ||
ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐 出演 | ||
国定忠治 出演 | ||
暗黒街の対決 出演 | ||
1959 | 日本誕生 出演 | |
独立愚連隊 出演 | ||
戦国群盗伝 出演 | ||
或る剣豪の生涯 出演 | ||
暗黒街の顔役 出演 | ||
1958 | 隠し砦の三悪人 出演 | |
人生劇場 青春篇 出演 | ||
弥次喜多道中記 出演 | ||
無法松の一生 出演 | ||
東京の休日 出演 | ||
柳生武芸帳 双竜秘剣 出演 | ||
1957 | 下町(ダウンタウン) 出演 | |
どん底 出演 | ||
危険な英雄 出演 | ||
柳生武芸帳 出演 | ||
この二人に幸あれ 出演 | ||
嵐の中の男 出演 | ||
蜘蛛巣城 出演 | ||
1956 | 囚人船 出演 | |
ならず者 出演 | ||
妻の心 出演 | ||
愛情の決算 出演 | ||
暗黒街 出演 | ||
黒帯三国志 出演 | ||
1955 | 生きものの記録 出演 | |
続・宮本武蔵 一乗寺の決闘 出演 | ||
男ありて 出演 | ||
続天下泰平 出演 | ||
天下泰平 出演 | ||
顔役無用 男性No.1 出演 | ||
1954 | 潮騒 出演 | |
宮本武蔵 出演 | ||
七人の侍 出演 | ||
1953 | 太平洋の鷲 出演 | |
ひまわり娘 出演 | ||
抱擁 出演 | ||
1952 | 港へ来た男 出演 | |
激流 出演 | ||
東京の恋人 出演 | ||
戦国無頼 出演 | ||
西鶴一代女 出演 | ||
霧笛 出演 | ||
荒木又右衛門 決闘鍵屋の辻 出演 | ||
1951 | 女ごころ誰か知る 出演 | |
馬喰一代 出演 | ||
完結 佐々木小次郎 巌流島決闘 出演 | ||
戦後派お化け大会 出演 | ||
海賊船 出演 | ||
白痴 出演 | ||
悲歌 出演 | ||
愛と憎しみの彼方へ 出演 | ||
1950 | 羅生門 出演 | |
婚約指環(エンゲージ・リング) 出演 | ||
醜聞(スキャンダル) 出演 | ||
石中先生行状記 出演 | ||
1949 | 野良犬 出演 | |
ジャコ万と鉄 出演 | ||
静かなる決闘 出演 | ||
1948 | 酔いどれ天使 出演 | |
1947 | 銀嶺の果て 出演 | |
1946 | ||
1945 | ||
1944 | ||
1943 | ||
1942 | ||
1941 | ||
1940 | ||
1939 | ||
1938 | ||
1937 | ||
1936 | ||
1935 | ||
1934 | ||
1933 | ||
1932 | ||
1931 | ||
1930 | ||
1929 | ||
1928 | ||
1927 | ||
1926 | ||
1925 | ||
1924 | ||
1923 | ||
1922 | ||
1921 | ||
1920 | 4'1 中国山東省青島で誕生 |
五十万人の遺産 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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太平洋戦争で山下将軍が残したという数億円に上る莫大な財宝がどこかにあるという噂が実在することを知った旭洋貿易の社長群司敬吾(三橋達也)と弟の満(仲代達矢)は、その在処を知る松尾武市(三船敏郎)を脅迫し、財宝の眠るフィリピンへと向かう。 三船プロの第一回作品。1963邦画興行成績7位と健闘した。 役者としては日本最高と言われる三船敏郎は、役者としてのみならず、1962年に独立系プロダクションの三船プロダクションを作り、そこから独自に映画製作を行うようになった。同時期に独立した勝プロや石原プロとは異なり、設立には東宝の全面的なバックアップがあり、どちらかというと東宝の子会社に近い形になってる。 そしてその三船プロダクションの第一回作品が本作となる。ここで製作者として役者としてのみならず、監督まで三船が務めるとあって、かなり力が入っている。 実際本作の演出力に関してはかなり目を見張る部分がある。特に後半のアクションシーンのキレの良さは、とても新人監督とは思えないほど。 ただ、それが三船監督の実力では無いというのが複雑なところ。実はこの演出、三船監督では無く、黒澤明監督によるものだという。なんでも陣中見舞いに黒澤明が現場に訪ねてきて、ラッシュを見て「これはあかん」と一言。自らの指示で内容をがらりと変えてしまったという。丁度『天国と地獄』撮り終えたから、それなりに暇があったし、盟友と言える三船の為に一肌脱いだって事なんだろうけど、それはやりすぎって奴だろう。ああ見えて三船敏郎って性格が優しすぎる為、それを止める事も出来ず、黒澤の暴走を止める事が出来なかったんだろう。 本来それを止めねばならない立場にありながらそれができなかったと言う事が三船には相当こたえたのだろう。 作品そのものとしては、この当時によくあった単純な冒険もの。新東宝あたりのどぎつい描写の作品と較べると地味な印象にしかならないのだが、実際に戦争に出ていた三船自身の思いも込められていたかのような描写もある。 三船が演じる主人公松尾は、戦争そのものを忌まわしい記憶としており、山下将軍の財宝に関しても、それ自体から意識を避けようとしていたが、徐々にそれをこれからの日本の為に使おうという思いに変わっていくという心境の変化にそれが現れているだろう。それが分かりづらかったのが本作の失敗だったんじゃなかったかとも思う。 活劇部分と心情部分が噛み合っていれば良作にもなれたんだろうとは思う。それと多分よほど監督がこたえたか、三船敏郎最初で最後の監督作品となってしまった。 |
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