クレージー黄金作戦 |
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和田嘉訓(共)
渡邊晋(製)
笠原良三
田波靖男(脚)
クレージーキャッツ
植木等
ハナ肇
谷啓
犬塚弘
藤田まこと
浜美枝
園まり
桜井センリ
石橋エータロー
安田伸
有島一郎
藤木悠
石山健二郎
藤岡琢也
飯田蝶子
ペギー・ニール
人見明
十朱久雄
石田茂樹
桐野洋雄
柳谷寛
沢村いき雄
E・H・エリック
エリック・ニールセン
アンドリュウ・ヒューズ
北川町子
豊浦美子
中真千子
那須ますみ
向井淳一郎
広瀬正一
草川直也
鈴木和夫
佐田豊
丸山謙一郎
浦山珠美
宮田芳子
塩沢とき
いかりや長介
加藤茶
荒井注
高木ブー
仲本工事
加山雄三
ザ・ピーナッツ |
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★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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4 |
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僧侶の町田心乱(植木等)は博打好きが行きすぎ、破門させられた挙げ句、借金のため金友商事の北川(有島一郎)にタダ働きさせられていた。そんな心乱が一山当てようと日本を脱出していんちきチップを偽造してラスベガスへと向かった。そんな彼と飛行機が一緒になった代議士の板垣重金(ハナ肇)と梨本金男(谷啓)は、それぞれ金の問題で日本に帰れない事情を抱えており、心乱の口車に乗ってラスベガスへと向かうことになる。偽造チップはばれてしまったものの、心乱のツキは絶好調を見せる。だがそんな心乱に惚れ込んだ海野月子(浜美枝)が現れて…
大人気クレイジーキャッツ映画の一本で、日本映画としては初となるアメリカの現地ロケを行った作品としても知られる。当時非常に高額だったアメリカの、しかもラスベガスでのロケがあったという、題名通り金にものを言わせた作品(それで現地ではロケ中に「カジノの客に迷惑だ」と怒鳴り込まれ、非常に反感を買ったというおまけも付いたが)。もう当時はヒット当たり前と言った、横綱相撲的なバラエティ作。ヒロイン役の浜美枝も悪婦と聖女が混在する難しい役割を難なくこなし、その実力を見せつけた感がある。
同じクレイジーキャッツ、殊に植木等を主人公にした“日本一”シリーズが、金以外のものに価値をおいているのに対し、東宝のクレイジーシリーズはまんま金を行動原理にしている傾向があって、その対比もおもしろい。
今の目でこれを観ていると、なるほど当時エコノミック・アニマルと呼ばれた日本人がどれだけ嫌われていたかが分かるようで、多少苦笑い気味ではあるが、作品自体は安定したおもしろさがあって、充分楽しめる。
そう言えば、今はチップは完全ICチップで、偽造は不可能なのだが、この当時は外国で作ったら偽造も出来てしまったのかも。なんて思わせるところは、やや知識欲を刺激するところ。当時の偽造対策はどうなってたんだろうな(本作では定期的にチップを新しいものにすることで対処していたように見受けられるけど)。
右肩上がりしていた日本経済が、どれだけ世界に嫌われていたのかを知るためにも重要な作品かもしれない。 |
製作年 |
1967 |
製作会社 |
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ジャンル |
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売り上げ |
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原作 |
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歴史地域 |
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関連 |
シリーズ |
キーワード |
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