Home
Book

あさりよしとお

(検索) <amazon> <楽天>
 あさり よしとお(本名:浅利 義遠、1962年11月20日- )は、日本の漫画家。北海道空知郡上砂川町出身[1]。代表作に『宇宙家族カールビンソン』、『ワッハマン』、『まんがサイエンス』など。…Wikipediaより。
 

アステロイド・マイナーズ

10'10'16 アステロイド・マイナーズ1
 21世紀末。人類は宇宙へと進出していたが、完全に地球と切り離された宇宙の暮らしは困難を極めていた。そんな中、宇宙で働く者たち、あるいは宇宙で生まれ育った者たちのドラマを描いた短編集。
 幸村誠の「プラネテス」を、よりリアルな生活で描いたような作品だが、こんなもんをさらっと描いてしまう著者の力量には改めて感服。話の一つ一つがきちんと科学的に裏打ちされているし、物語としてもきちんと成立している。まあ、ちょっとだけ著者の毒気は薄まっているが、ある程度真面目な作品なので、それは仕方ないところだろう。
<A> <楽>

荒野の蒸気娘

06'02'27 荒野の蒸気娘1
 化石エネルギーが枯渇してしまった近未来。エネルギーを持つものと持たざるものの格差が広がる某国。荒野に放り出された、何者かに父親を殺されたアンとアリスの二人の“箱入り娘”が、父親以外初めて見た人間の小悪党のジョンを頼りに旅を続ける物語。お互いしか頼る者のない二人の薄幸の少女が売り飛ばされそうになったり、体を探られたりされつつも、健気に生きる姿が描かれる。(間違ったことは言ってないけど、文字通り読んではいけません)

 掛け値無しにデビュー当時から著者の作品を読んでるけど(何しろ初めて買った漫画雑誌に著者のデビュー作が載ってたくらいだから)、最近は毒気がどんどん抜けてきてるのがちょっと気がかりだったが、『WAHHAMAN』に出てきたオシリスを主人公にしたような話で、久々に本作は毒気が楽しめる。昔ほどではないにせよ、著者らしさはよく出ていると思う。尚、帯に「要脳内補完コミック」と書かれていたが、脳内補完できるなら、確かに典型的萌え作品と言えるかも知れない。
<A> <楽>
07'03'22 荒野の蒸気娘2
 アン、アリス、そして彼女たちに巻き込まれた形で同行するジョーによる西を目指す三人の旅は続く。彼女たちを見守る謎の組織と、アリスと同じ設計理念で作られた新しい“妹”ゼルダの襲撃を受けつつ、三人の旅はどこに向かうのか?

 “脳内補完コミック”と題された第2弾。今ひとつ設定が明らかにはされてないけど、むしろ何となく旅をして、何となく事件に出くわすってのは著者の最も得意とするパターンで、昔から読んでる身としては、なんかとても懐かしく、安心して読める作品に仕上げられてる。
<A> <楽>
08'06'15 荒野の蒸気娘3
 ジョンとアリス、アンの三人(?)は、アリスとアンの設計者のいる町へとやってきた。だが彼女はあくまで二人を知らないと言い張る。結果三人はもう一体のロボットゼルダの追撃を受けつつ全米を旅する羽目に…

 既に読む気を失った「るくるく」と較べ、本作は基本お気楽な旅を続けつつ、その奥にいくつもの重い設定が見え隠れ。かつての「ワッハマン」を多少なり思い起こさせてくれる作りになってる。そう言う意味ではかなり面白い感じ。本作でアリスのもう一つの人格アビゲイルが出現。これがなかなか素敵な性格で、こいつが一体どんな関わりを持つやら。いずれにせよ主人公のジョンはますます逃げられなくなってしまった。
<A> <楽>
08'09'13 荒野の蒸気娘4
 消えてしまったジョーを思い、何もする気が起きなくなってしまったアリス。だが、行く先の町々を幸せにすればジョーに会えると説得され、旅を再開することとなった。やることなすこと裏目に出ながらも、それでも健気に頑張り続けるアリス。だが実はジョーは逃げたわけではなかった…アリスの体に秘められた本当の秘密とは?

 ギャグの中にシリアスを混ぜ込めるといういわば「ワッハマン」タイプの作品ではあったが、尺の短さと、展開のワンパターンさがちょっとネックとなり、さほど盛り上がって見えないのが残念なところ。もうちょっと盛り上がって然りだったんだけど、最近の著者はどうも今ひとつ精気がない感じだな。悪い作品じゃないけどちょいと残念。
<A> <楽>

 

まんがサイエンス

02'08'23 まんがサイエンス 8
あさりよしとお (検索) <amazon> <楽天>
 学研「5年の科学」及び「6年の科学」で連載中の科学漫画の単行本。
 実は著者は「少年キャプテン」連載の「宇宙家族カールビンソン」以来の大ファン。私の映画の観方そのものも彼の作品に負う所が大きい。凄まじいほどの毒気と暗喩が山のように盛り込まれいて、読めば読むほど、映画を知れば知るほど面白くなる。最近では「アフタヌーン」で「るくるく」を連載中。相変わらず楽しいが、毒気は大分減ってきてる感じ。
 ただ、著者のもう一つの側面として、日本では珍しい本格的なSF作品を描くと言う点が挙げられる。これほどしっかりした科学考証を以て漫画を描ける人がいるのがある意味凄いと思う。(著者の毒気が好きな私としてはやや複雑な気分だけど)
 その科学的考証というのはこの漫画にもよく現れていて、きっちりその点を描いた上で笑えるものを作り上げている。小学生向きとは思えないほどのクォリティ(実際にこの雑誌の漫画で単行本になるなんてこの人くらいだ)。一年に一作程度の割でしか出ないから、結構楽しみにしてるんだよ。この作品も。
<A> <楽>

 

るくるく

03'02'09 るくるく1
 父親が博打打ちで貧乏暮らしを強いられている鈴木六文。ある朝起きると父親は殺され、その代わりのようにやってくる二人の悪魔。そしてその悪魔を討つべく天界から派遣されてきた天使…
 …なんか説明だけ書いてるとハードな作品に思えてしまうが、内容はむしろアットホームなほのぼのコメディ作品。
 元々著者はデビュー当時(私が中学生の時で、著者は高校でデビューを飾った)から注目していた漫画家で、彼の手による漫画単行本はそのほとんどを購入している(さすがに再販は買わないのもあるけど)。20年越しの大ファン。
 色々なジャンルに手を出してるようだけど、やっぱり著者の良さはこう言った異常な状況の下でのホーム・ドラマだろう。堪能した。
<A> <楽>
03'06'09 るくるく2
 悪魔と同居することになってしまった六文と、彼の家にやってきたるくとの交流を中心に描かれる非現実的な日常生活を描く。
 相変わらずこの著者は私と非常に相性が良い。この作品の持つ微妙な間が丁度私の好みと合致するようだ。一応ギャグマンガなのだが、非常に重い内容の作品もあったりして。それも又良しか。
<A> <楽>
04'04'24 るくるく3
 悪魔と同居する六文の日常を描く作品。悪魔瑠玖羽をつけねらう天使ヨフィエルの他に、悪魔でありながら瑠玖羽の下につくことを潔しとしない悪魔も現れ…
 天使と悪魔の戦いが一応の主軸って事になるのか?ほのぼのしてる中に痛切な皮肉屋、きわどいギャグが含まれてるのが著者らしいと言えばらしい演出ではある。ちょっと下品に過ぎるかもしれないが、それも味か。「正義のためなら暴力もいとわん!暴力を排するためなら人殺しさえ辞さぬ」…どこかの国の言い分のような…私もいい加減自虐的かも知れないな。
<A> <楽>
05'03'01 るくるく4
 悪魔と同居して時が経ち、六文も日常に悪魔のいる生活に慣れていった。そんな六文とるくの同居生活を淡々と描く。
 一巻丸ごとほとんど何の展開もないまま終わってしまった感じ。笑えるところも結構あるけど、やっぱりちょっとパワーは落ちてる感じ。天使のルミエルがだんだん壊れていくのがなんだか痛々しいのと、妙なエクソシストが出てくることくらいかな?
 デビュー時からのファンだったからこそ、著者特有の毒気が抜け、むしろ痛々しい描写が増えてしまったことが悲しい。そうそう。表紙はこれまでで一番良かったね。
<A> <楽>
05'11'05 るくるく5
 悪魔達との生活も大分慣れてきた六文。そんな彼らを狙うヨフィエルの暴力から避けつつも、あくまで普通の生活を続ける六文の生活を描く。
 今回ヨフィエルがいなくなると言うイベントは一応あるものの、基本的にはいつもの日常生活で、今回は主に冬の生活が描かれた話となった。こういう妙な日常を描くのは著者の独壇場で、流石に彼にしか描けないだろう。ただ、本来持っていた毒気が抜けてしまってるのはちょっと寂しいかな…前にも書いたかな?
<A> <楽>
06'11'01 るくるく6
 リフォームが済んだ六文の家でのるくとの、相変わらずまったりとした日常を描く悪魔的ホームドラマ。
 取り立てて何か言うことが無くなってしまった。ストーリーはほとんど動いておらず、日常描写も馴れてしまった。このままずっと進むとなると、読み続ける意味が感じられなくなってくる。まさか著者作品に対し、こう思う時が来ようとは。
<A> <楽>

 

その他

10'04'11 あさりよしとお短編集 毒入りカプセル篇
 これまで単行本化されたことのなかった著者の主に短編シリーズを中心とした作品集。「メッチェンファウスト」「世界冥作劇場」「それゆけ内田くん」「プロジェクトT」を収録する。
 この人ファンになって長いけど(と言うよりデビュー以来だから)、いくつか知らない作品もあって、「メッチェンファウスト」は知らなかった。しかし、「ガロ」に連載していた「世界冥作劇場」がまさか単行本になるとは思わなかったな。嬉しいと言えば嬉しい。ファンにとっては必須アイテムではあろう。
<A> <楽>
10'05'02 あさりよしとお短編集 毒入り錠剤篇
 著者による、毒入り短編集第2弾。「よりぬきヤードさん」、「重箱の隅」、「橋の下の超人」、「Let's go!うなぎちゃん」、「宮本武蔵」、「Mahjong&Dragons」を収録する。
 著者のかつて書き散らかしてきた短編をとりあえずまとめてみました。的な作品。とは言え、「重箱の隅」は連載当時とんでもなく業界に衝撃を与えた…と言うか、業界ってこんなに酷かったのか。と言う啓蒙的な意味合いを持っていたのは事実…いや、それ以前にいまもその状況が大して変わらないままアニメがこんなに量産されているという事実の方がもっと怖いのだが。15年前の作品が、全く古く見えない。
<A> <楽>
06'11'19 少女探偵金田はじめの事件簿
あさりよしとお (検索) <amazon> <楽天>
 何かと事件が勃発する鵺高校で、今日も又殺人事件が起こる。警察にもお手上げのその事件を解決するため、颯爽と現れる少女がいた。金田はじめは持ち前の推理力を駆使し、ますます事件をややこしくしていく(?)。更に永遠の少年探偵小林、歩くセクハラ探偵エロキュール=ポルノを加え、探偵達の冒険が始まる。
 やっぱこの時代の著者作品は素晴らしい。様々な小説からのパクリや余計な知識やらをとにかくぶち込み、オチも何も無い変な物語を作ってくれている。思えば、こういう作品が多くなってきたからこそ、今の著者作品は埋もれてしまってるのかな?又こういう物語に戻って欲しいものである。
<A> <楽>
08'12'17 まんがくわがたツマミ
ラレコ(検索) <amazon> <楽天>
あさりよしとお (検索) <amazon> <楽天>
 町に住む仲の良い家族くわがた家。実はそのお父さんは巨大なミヤマクワガタであり、普通の人間の母との間に生まれたハイブリッドのツマミが巻き起こす、不思議な騒動。
 「やわらか戦車」で一気に有名になったクリエイター、ラレコのwebアニメーションに惚れたあさりよしとおが自分の土俵で漫画化した作品。ラレコ氏本人もイラスト集は出しているのだが、その変わり具合がさすが。と言うか、本当に自分の土俵で作ってしまったって感じだね。昔のあさりよしとお風の作品に仕上がってる。
<A> <楽>

 

_