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井上靖

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09'10'12 後白河院
 平安時代も末。保元・平治の乱を経て天皇位、上皇位に就いた後白河天皇の数奇な運命を、それぞれの時代彼に仕えた四人の側近の筆で描いた伝記小説。

 それぞれ主人公は後白河天皇/上皇なのだが、近くにいても声の聞けるほどの近さではない人物ばかりを著者に見立てているので、本当に彼が何を考えていたのか分からないように描かれているのが特徴。このもどかしさが小説ならではの面白さだろう。
 それにしても、改めてこうやって読んでみると、この人は本当に激動の時代を生きて、歴史に関わった人だと言うことが分かる。
<A> <楽>
07'01'28 戦国無頼
 戦国時代。滅びゆく浅井の城を守っていた三人の武将、佐々疾風介、鏡弥平次、立花十郎太は陥落した城から逃れ、それぞれの道を歩む。琵琶湖の海賊となった十郎太、立身出世を夢見て明智軍に身を投じる弥平次、そして死に場所を求め続ける疾風。三人の侍の生き様と、疾風を慕う加乃とおりょうという二人の女性の運命を描く戦国絵巻。

 著者の描く人間像はどこか現代人に通じるものがあり、目的意識もはっきりしている。だからこそ読んでいて面白いのだろう。だけど、どんな人間であれ、運命には逆らえない者ばかり…それが魅力的でもあり。
<A> <楽>
06'05'21 額田女王
 大化の改新の立役者大友皇子とその弟である大海人皇子。二人の間にあって寵を受けた一人の女性額田女王。彼女の目から見た改新後の激動の日本史を描いた作品。
 歴史として日本で最も有名な女性の一人を描いた伝記作品。著者らしく、あくまで冷静に歴史の中に埋もれた女性を、激動の時代の中に描いている。

 思えばこの作品を購入したのはなんと15年前。大学時代の友人と日本史の話をしていたら、盛んにこの本のことを言っていたので、対抗意識を燃やして買ったのだが、そのまま積ん読になってしまい、今頃になってようやく読み切ることが出来た。彼の言ってたことはなるほど今になってよく分かる。
<A> <楽>
13'08'24 本覚坊遺文
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 太閤秀吉から寵死され、多くの悲しみを受けた千利休。利休の側で仕えてきた本覚坊は、何故利休は自死を選ばなければならなかったのか。その後の激動の時代と茶道の完成に至るまでの時代の中、利休の弟子達。東陽坊、江雪斎、吉田織部、織田有楽、千宗旦らの語らいの中でその死の真相を見いだそうとする本覚坊の姿を、自らの手記という形で描く。

 形としては絶筆となった「孔子」と同じもので、偉大な師が亡くなった後、残された無名の弟子が師を解雇してその言葉を考えるというもの。歴史上の人物に焦点を絞り、ここまで深く考える構造はとても面白い。
 しかし、これを映画千利休 本覺坊遺文(1989)は実に上手く映像化したな。
<A> <楽>