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| 06'04'09 |
風と共に去りぬ1
タラの農場主の娘スカーレットは、その美貌と父譲りのの駆け引きの才能によって言い寄ってくる男友達に不自由することはなかった。だが、彼女が本当に愛するアシュレは彼女が目もくれてなかったメラニーと結婚するという。プライドの高さから、その事実に逆上してしまい、好きでもない男と結婚してしまったが…
言うまでもなく『風と共に去りぬ』の原作。今更という気もしないではないが、そう言えば読んでなかったことを思い出し、古本屋で見つけて読み始めた。しかし、本当に見事な作品だというのは紛れもない事実。単なる恋物語も、ここまで文化と時代を巧く下敷きに、更に家族描写も手を抜かないことでこんなに面白くなると言う好例だ。感心するばかり。 |
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| 08'01'13 |
風と共に去りぬ2
南北戦争は明らかに南軍不利で進んでいき、アトランタにいるスカーレットも徐々にその深刻さが伝わってくる。そんな戦時中でも変わらず彼女の元を訪れてくるレットに腹立ちを覚えつつ、少しずつ彼を心待ちにしていく自分に気付き始めていった。だがついに北軍はアトランタにまで達し…
南北戦争の戦時下の話なのだが、かなり経済問題についての言及が多い。レットはその辺巨視的に見ることが出来る希有な存在と言える。しかしこの時代にここまでものを見られる人がいたんだな。驚きだよ。 |
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| 08'02'16 |
風と共に去りぬ3
南北戦争は終わった。故郷のタラに帰ってはきたものの、北軍によってすっかり家財は奪い取られ、家は見る影もなくなっていた。それでも何とか再びこの地に活気を取り戻そうと、使える家の者を総動員して働き始めたスカーレット。だが南軍敗北のため、これ以上は悪くならないと思っていた生活はますます苦しくなっていく。そんな状況でタラを救うためにスカーレットがとった方法とは…
戦争の敗北の悲惨さは単に戦いに負けただけでない。その後が問題となる。良いようにもてあそばれるだけの庶民の生活が描かれる。この作品の重要な点は、物理的なものではなく、むしろ精神的なところにあるのだろう。 |
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| 08'05'27 |
風と共に去りぬ4
窮乏にあえぐタラを救うため、アトランタにいる妹の婚約者フランクと結婚してしまうスカーレット。フランクの金でタラは危機を脱するが、スカーレットの方はフランクから教えてもらった商売に夢中になってしまう。材木商としてアトランタに大きな財を築くが、そのアトランタではアフリカ系の参政権を巡ってきな臭い状況に入りつつあった。
ここは映画では語られていない部分だが、確かにこれはちょっと設定的にまずいところ。話自体はかなり緊張感が高まっていて面白いのだが、KKKの成立過程をどこか肯定的に捉えているところがあって、そこは流石に映画にはならないからね。KKKを作り出したのは、ごくごく普通の市民たち。しかも抵抗組織として作られていたという。何であれ、観方を変えると面白い。色々考えさせられる話ではある。 |
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| 08'07'06 |
風と共に去りぬ5
又しても未亡人となったスカーレットは、半ば自棄気味に、突然のレットの求婚を受けてしまう。やがて二人の間に誕生した娘ボニーを溺愛するようになるレット。だがそれが逆に二人の間に溝を作っていくようになるのだった。互いに愛し合いつつ憎み合う二人の結末は…
映画には現れていない、その“間”の物語がいかに重要だかがよく分かった作品で、オチの部分が同じ描写でも映画と小説はまるで異なって感じられる。通して読んでみると、映画は原作の忠実な映像化という訳ではなく、むしろ映画は映画単体で一つの主張を持っているのだということ。なかなか興味深い。 |
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